クリエイティブ系の仕事へ転職するには?未経験から転職成功するためのポイント解説
[最終更新日]2023/04/22

デザイナーや制作ディレクターといったいわゆるクリエイティブ系の職種には、他職種とは違った転職事情があります。転職を成功させるためには、クリエイティブ系に的を絞った転職ノウハウの情報を集めることが大切です。
目次
1)クリエイティブ系の仕事にはどんな種類がある?
クリエイティブ系の仕事は、大きく次の2つの分野に分けることができます。
- デザイナー/クリエイター系の仕事
- ディレクター系の仕事
それぞれの分野について、具体的にどのような職種があるのか、詳しく見ていきましょう。
デザイナー/クリエイター系の仕事

- Webデザイナー
- ゲームクリエイター
- イラストレーター
- グラフィックデザイナー
Webデザイナー
Webデザイナーは、ディレクターやクライアントからの依頼に沿って、Webページのデザインに関わる業務を行います。
レイアウト作成から図・画像・イラストの作成、さらにはWebページのコーディング作業を担う場合もあります。
依頼主の意向に応えたデザインを行うこと、および自身のデザインが「それを見た人の感情にどのように訴えるか」というターゲットユーザー(顧客)の側に立った視点が重視されます。
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ゲームクリエイター(プランナー)
ゲームクリエイター(プランナー)の仕事は、「企画立案→プロジェクト進行→集計・分析・改善」の流れで進んでいきます。
まずはゲームのコンセプトを決め、ゲームを開発・制作するためにどのくらいの予算・期間が必要なのかを決め、リリース後はユーザー層や課金状況を集計し、改善策を練っていきます。
現在のゲーム市場は7割以上がスマホゲームを含む「オンラインゲーム」となっており、「どうすればユーザー数と売上を増やしていけるか」といったマーケティングの知識も求められるようになってきています。
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イラストレーター
クライアントの依頼に応じて広告や雑誌、Webページ内のイラストを作る仕事です。
イラストの形式や体裁は、依頼主であるクライアントの業種や以降によって大きく変わります。
たとえば、工業製品のマニュアルに掲載する図柄などを描く「テクニカルイラストレーター」や、医療関係に特化した「メディカルイラストレーター」などがあります。
2012年~2018年頃まではスマホゲーム市場の活性に伴い、ゲーム上のキャラクターや風景等のイラスト案件が多くありましたが、最近はやや減少傾向にあります。
どの分野であっても、クライアントの求めるイメージを正確に把握し、形にするためのスキルが求められます。
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グラフィックデザイナー
主に広告やポスター、雑誌などのグラフィックをデザインする仕事です。
一見するとイラストレーターと似た仕事に思えますが、グラフィックデザイナーの場合、企画から制作まで幅広い工程に携わります。
また、ディレクターやコピーライターなど、様々な分野の人と連携して商品を製作するため、コミュニケーションスキルが求められることも多いです。
ディレクター系の仕事

- プロデューサー
- ディレクター
- プランナー
プロデューサー
プロデューサーはいわば「制作の総責任者」にあたり、商品・サービスを世の中に提供していくために必要となる「人:各分野の人員リソース」・「モノ:商品・サービスの原価となるもの」・「カネ:予算・時間(スケジュール)」の手配を行います。
また、クライアントとの交渉など、社外の人たちとのコミュニケーションが多くなるのもプロデューサーの特徴です。
商品・サービスを産みだす過程で、はじめに「創ろう」と声を上げるのはプロデューサーです。
多くの人に協力してもらうための「調整力・コミュニケーション力」だけでなく、世の中のトレンド全体を見渡す「俯瞰的な視点」、目標を掲げ実行に移すための「遂行力」が求められる仕事です。
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ディレクター
ディレクターは商品・サービス制作における「クオリティに責任を持つ人」のことです。
具体的には、制作現場において各人員への役割分担、スケジュール策定、進行管理等の指揮を執ります。
制作を円滑に進めるためにプロジェクトを細分化し、各担当者とコミュニケーションを図りながら適切にスケジュール管理を行っていくことが、ディレクターとしての基本的な働きになります。
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プランナー
プランナーは、「企画立案」を行う仕事です。
商品・サービスそのもののプランニングに関わる「商品企画・サービス企画」としての仕事や、現行の商品・サービスの利用者や売上向上のための「マーケティングプランナー」や「Web運用プランナー」、そのほか特定の業種に特化した「ディスプレイプランナー」や「ウェイディングプランナー」など、業種や任される対象によって業務内容は大きく変わります。
このように幅広さのあるプランナーですが、共通していることは「自らの専門性を持って、企画(プランニング)を行うこと」です。
つまり、手掛ける分野・対象に対して、プロとしての専門的な知識または経験が求められます。
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2)クリエイティブ系の職種は狭き門!転職にはある程度の期間が必要になると覚悟しておこう
クリエイティブ系の職種は、他職種に比べて転職によるステップアップを目指す人が多い傾向があります。ただし、こうした職種の募集は決して多くないため、転職は狭き門になることも想定されます。
まずは、クリエイティブ系の職種へ転職したい人が心がけておきたいポイントを挙げてみましょう。
クリエイティブ系ソフトが使えるだけでは「スキル」と言えなくなっている!?

クリエイティブ系の職種で誤解されやすいのが「スキル」の定義です。Webデザインをひと通り作ることができることやDTPソフトを操作できることは、もちろん基本的なスキルとして必須のものではありますが、決して転職成功の決め手になるようなコアスキルとは言えなくなりつつあります。
たとえばDTPデザイナーであれば、近年はDTPオペレーターとの棲み分けが曖昧になりつつあります。もともと版下を正確に作る仕事だったDTPオペレーターにも、紙面レイアウトのセンスのように主体的に考える能力が求められるようになってきているのです。
また、Web業界においても、Webデザインの基本+αを押さえているディレクターやエンジニアは少なくありません。「デザインが分かっているから」というだけでは、その職場でWebデザイナーとして活躍するのは難しいでしょう。
こうなると、クリエイティブ系の仕事をこなすための基本的なスキルや知識を持っていることや、デザインソフトを使えるということだけでは、「この人をぜひ採用したい」と企業側に思わせるだけの説得力に欠けるところがあります。
企業側は、クリエイターとしての知識・センスに加えてプラスαの知識とスキルを求めるようになってきているのです。例えば、人を束ねるリーダーシップを兼ね備えている人や、予算や原価を正確に把握してプロジェクトを動かすことができるコスト管理能力を持つ人、その他Web系の仕事の場合はエンジニアリングの知識がある人などが、優遇されることが多いでしょう。
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ライバルは国内だけでなく海外にも!? アウトソーシング化の動向を知っておこう

クリエイティブ系の職種に転職したい人がある程度覚悟しておくべきこととして、この職種の仕事は常にコストと質のせめぎ合いになるという現実があります。要するに、予算や原価を管理している立場の人の多くは「同じものが安くできるなら、そのほうがいい」と考えるということです。
たとえば、出版や印刷といった業界においても、近年は組版(印刷するための版下を作ること)を中国や東南アジアの国々へ外注しているケースが見られます。日本語の書籍だから日本人が作る、というわけではなくなっているのです。
理由は非常にシンプルで、日本国内で外注するよりも安くやってもらえることが多いからです。納品データはEメールやオンラインストレージ上でやりとり可能なため、海外で作業してもらっても何ら問題なくなりつつあります。
もはや、ライバルは国内だけに限りません。海外へのアウトソーシング化の流れを考慮すると、「あえてコストをかけて私を採用すべき理由」について説得力のある説明ができないと、面接を突破するのは難しくなっていく可能性があるのです。
希少なスキルを持つ人や守備範囲が広いマルチプレーヤーは「引く手あまた」

クリエイティブ系の職種が狭き門になりつつある現実について述べてきましたが、こうした状勢の中でも引く手あまたの人材はたしかに存在します。一体どのような人が、この職種で引っ張りだこなのでしょうか。
まず、探してもなかなかお目にかかれないような希少なスキルを持っている人は重宝されます。たとえば、建築に関するメディアを運営している企業で編集者を募集する場合、建築士の資格を有しており、しかも編集の経験もあるといった人は、貴重な戦力として採用される可能性が高くなります。
他にも、いろいろなことが幅広くこなせるマルチプレーヤーも、特に小規模な会社を中心に歓迎される傾向があります。グラフィックデザイナーでありながら自らイラストを描くこともできる、フォトグラファーだけれどもライターとして文章も書ける、といった人は一人二役、三役とこなせるため、会社としてはありがたい存在なのです。
このように、一芸に秀でているだけでなく、人とは違ったスキルを持つ人や複数のスキルを組み合わせて力を発揮できる人が、希少な戦力として高く評価されていくことも多いのです。
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3)クリエイティブ系の転職には一般的な転職ノウハウが通用しにくい
転職活動を始めるにあたって、履歴書や職務経歴書の書き方といった一般的な転職ノウハウから、面接での注意点といった情報をネット上で探す人も多いことでしょう。
クリエイティブ系の職種へ転職する場合、一般的な転職ノウハウが必ずしも通用しないことがあります。世の中に広く出回っている転職ノウハウは、営業職や事務職といったクリエイティブ系でない職種向けに書かれていることがほとんどだからです。
それでは、クリエイティブ系の職種へ転職する場合にはどういった点に注意しておけばいいのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
重要なのは志望動機よりも「スキル」と「転職理由」

クリエイティブ系の職種へ転職する人の多くが、別の会社の同じ職種に転職する傾向があります。全くの未経験からクリエイティブ系の仕事を目指す場合、「なぜこの仕事をしたいと思うに至ったのか」といった志望動機も非常に重要ですが、経験者の場合は今持っている「スキル」と、今の仕事を辞めて応募先の会社へ移る「転職理由」が最も重要になります。
経験者採用であれば、中途入社は即戦力と見なされます。そこで採用担当者としては、
- これまでやってきた仕事は自社の仕事に生かせそうか
- 必要なスキルは十分に備わっているか
- やりたいことと実際の仕事に食い違いがないか
- 今の仕事を辞めたのと同じ理由でまた辞めることにならないか
といったことを注意深く見極める必要があるのです。
多くの場合、転職理由は「なぜ辞めたいのか」「なぜ入社したいのか」が中心になるはずですので、ここに志望動機も含まれるようなイメージで転職理由を考えておけば問題ないでしょう。
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場合によっては職務経歴書よりも重要!? ポートフォリオは最重要ツールと心得ておこう

非クリエイティブ系の職種では採用選考に際して職務経歴書が大変重要なツールになります。これに対して、クリエイティブ系の場合は過去の作品や関わったプロジェクトの成果物を実際に見てもらうための「ポートフォリオ(作品集)」こそが最重要ツールと言っても決して大げさではありません。
百聞は一見にしかずと言われるように、応募者がこれまでの仕事で創ってきたものを見れば、得意とするジャンル、スキルレベル、応募先企業の仕事で力を発揮できそうか、といったことが一目瞭然で分かってしまうことも少なくないのです。
よって、ポートフォリオを充実させられるよう、万全の準備でのぞむことは非常に重要なポイントとなってきます。複数の作品を見てもらうことになるはずですが、それぞれの作品で何をアピールしたいのか、どのような力に着目してもらいたいのかを明確にしておきましょう。
なお、ポートフォリオは必ずしも自分1人だけで最初から最後まで創ったものでなくても問題ありません。プロジェクトチームとして制作に関わったものや、他のクリエイターと協業で創ったものであっても、自分が担当した業務範囲を明確に伝えさえすれば、担当した仕事のポートフォリオとして紹介することができるのです。
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採用可否の判断は経営者だけでなく一緒に働くメンバーが行う場合も

一般的な転職ノウハウでは、採用面接は採用担当者→管理職クラス→役員クラスと順番にステップアップしていくことを前提にしていることが多いと言えます。特に役員が担当する最終面接では、応募者の人柄や性格が自社の社風に合っているかどうか、入社後にミスマッチが生じないかといったことを見ているケースも少なくありません。
ところがクリエイティブ系の職種では、一緒に働くメンバーと気が合うかどうか、うまくやっていけそうな人物かどうか、といった点が重視されることも多いものです。そこで、同じ部署やチームで働くことになるメンバーや直属の上司が面接を担当し、最終面接でも同席することもめずらしくないのです。
特に少数先鋭の会社では、新たに1名が入社することで社内の雰囲気が悪い方向へ変わってしまったり、もともと働いていた社員が混乱したりすることを避けたがっていることもあります。こうした考え方の会社は特に、人柄や性格をよく見極めようと、あえてフランクな雰囲気で面接を行うこともあるようです。
中途採用者として内定をもらうにはスキルや実績も重要ですが、それと同じぐらい、一緒に働くメンバーに「仲間」として認めてもらうことが大切だということを心に留めておきましょう。
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4)クリエイティブ系の転職活動で重視しておきたいポイント~経験者の場合~
経験者の転職は、条件面での改善や年収アップを目指して転職エージェントを活用しよう

クリエイティブ職経験者が同様の職種への転職を検討する場合、仕事内容や給与条件など、何かしら改善したいという希望があることが多いのではないでしょうか。
ところが、仕事内容や就業条件に関することは、求人の文面や面接の時間内で十分に確認するのは現実的に難しく、入社してみないと分からないことも多いものです。「仕事内容は改善されたものの、給与条件は以前のほうが良かった」といったことになりやすい傾向があるのです。
そこで、条件面での質問や交渉を転職エージェントに一部任せてしまうことをおすすめします。応募者本人からは聞きづらいことや言いだしづらいことを、転職エージェントが代行して質問・確認してくれます。また、事前にキャリアアドバイザーへ希望条件を伝えておけば、希望に近い求人を探してきてくれるため、忙しい日常業務の合間をぬって転職活動を進めたい人にとってはありがたい存在でもあるのです。
経験者こそ、転職エージェントを活用して転職活動を進めるといいでしょう。
リーダーやマネージャー級の転職なら、転職エージェントの非公開求人を活用するのがベター

現在の仕事ですでにリーダーやマネージャーを務めている人であれば、転職先でも同様のポジションを狙える可能性が高くなります。しかし、こうした人材は小規模の組織ほど会社の屋台骨であるケースが多いため、たとえ欠員募集であっても一般的な転職サイトで大々的に募集しないことも多いのです。
重要なポジションほど、転職エージェント経由でのみ応募可能な非公開求人となっていたりします。つまり、リーダーやマネージャー採用を希望していることをあらかじめキャリアアドバイザーへ伝えておき、非公開求人の中から希望に合った求人を探してもらうほうが、自分で求人を探すよりも優良な求人に出合える確率が高くなるかもしれないのです。
クリエイティブ系に特化した転職エージェントでなくても、大手の転職エージェントであればクリエイティブ系の職種も扱っていることがあります。まずは2~3社の転職エージェントに登録し、キャリアアドバイザーとの面談で希望を伝えておくといいでしょう。
5)クリエイティブ系の転職活動で重視しておきたいポイント~未経験者の場合~
「なぜクリエイティブ系の仕事に就きたいのか」そのためにしている努力も含め説明できるようにしておく

未経験からクリエイティブ系職種への転職を目指す場合は、「なぜクリエイティブ系の仕事に就きたいのか」という動機の部分について、しっかりと自分の言葉で説明ができるようにしましょう。
もちろん「やる気」や「情熱」といったポテンシャルも大切ですが、それだけでは「ただクリエイティブの仕事に憧れているだけ」と思われてしまいかねません。
一見すると華やかな仕事のように映るクリエイティブ系の仕事ですが、始めたては雑用をこなすなど、地道な下積みが必要となる場合もあります。
それらも見据えたうえで、「それでもクリエイティブの仕事がしたい理由」と、「そのために今努力していること」を履歴書や面接の場でアピールしていくことが大切です。
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まずは「スクール」で必要なスキルについて学ぶのもおすすめ

業界未経験者の場合、まずは「スクール」に通って必要な知識・スキルを身につけることから始めてみるのも一つの手です。
書籍を購入し独学で学ぶことも不可能ではありませんが、分からない問題に直面した時に自身の力で解決していかなければなりません。
オンライン、または通学制のスクールであれば、現役のエンジニアが講師・スタッフとして常駐していることがほとんどですので、分からない問題に対するフィードバックや具体的なアドバイスをもらうことができます。
学費は発生してしまいますが、その分確かなスキルを習得できるようになります。
未経験からクリエイティブ系職種を目指す人におすすめのスクール
スクール | 特徴 |
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![]() Tech Academy |
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![]() TECH CAMP |
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![]() 侍エンジニア |
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志望動機やアピールポイントは転職エージェントの力も借りよう

転職活動を進めていくうえでの「志望動機の作成」や「アピールポイントの創出」に関しては、転職エージェントも積極的に利用するのがおすすめです。
中でも「クリエイティブ業界」への支援実績の豊富なエージェントであれば、一見関係の無さそうに思えるキャリアでも、クリエイティブの仕事に紐づけたアピールポイントにしていくためのアドバイスも期待できます。
また、エージェントを介してのみ紹介が可能な「非公開求人」も保有しているため、業界未経験者であっても挑戦が可能な企業の求人を紹介してもらえる可能性もあります。
その他、未経験の業界への転職をするにあたって不安に思っていることも、キャリアアドバイザーに相談することで解決の糸口が見つかるかもしれません。
6)クリエイティブ系職種への支援実績が豊富なおすすめ転職エージェント
ここでは、クリエイティブ業界への転職支援実績の豊富な転職エージェントを、「経験者向け」「未経験者向け」に分けご紹介します。
エージェントによってサポートの傾向や担当となるアドバイザーのタイプも変わりますので、まずは自分に合うエージェントを見つけていくうえで2~3登録し、「ここが合いそう」というエージェントに利用を絞っていくと良いでしょう。
マイナビクリエイター|エージェントによる丁寧なサポートが欲しい人におすすめ
マイナビクリエイターは、Web・ゲーム・IT業界の職種に特化した転職エージェントです。
クリエイティブ系の求人は、2023年3月時点で約4,900件あります。
マイナビクリエイターを利用するメリットには以下の3点があります
- 業界トップクラスのクリエイター求人数を保有
- 業界出身のエージェントによる丁寧なサポート
- 「MATCHBOX」を使って手軽にポートフォリオを作成できる
マイナビクリエイターは、サポートの強みとして「専門性」、「マッチング力」、「満足度」の3点を挙げています。
今回が初めての転職の方や新たな業界や職種をチャレンジする方は、マイナビクリエイターのサポートが特に役に立ちやすいでしょう。
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doda|なるべく早く転職を済ませたい人におすすめ
dodaは「なるべく早く転職したい」という人におすすめの転職エージェントです。
20万件以上を超える求人を保有していること(※2023年3月時点、非公開求人を含む)、担当エージェントが積極的に求人紹介を行ってくれることから、「希望にマッチした求人が見つかりやすい」のが特徴です。
クリエイティブ系の求人は、2023年3月時点で約7,200件あります。
dodaを利用するメリットには以下の2点があります
- 企業からの直接スカウトが多い
- 「年収査定」「キャリアタイプ診断」などのツールが充実
また、dodaは求人を自分で探して応募する「転職サイト」と、求人紹介から企業への応募、日程調整までアドバイスしてもらえる「転職エージェント」両方のサービスを利用できます。
「まずは自分でじっくりクリエイティブ系の求人をチェックしたい」という方は転職サイトのサービスを利用し、その後「応募や企業への交渉についてサポートしてほしい」となったときにエージェントサービスを利用する、という使い方もできます。
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リクルートエージェント|求人を数多く比較検討したい人
リクルートエージェントは国内No1の求人数の転職サービスです。2023年3月現在、クリエイティブ系の求人は約1.9万件あります。
転職先を選ぶにあたって、なるべく多くの求人を比較したい人に、リクルートエージェントはおすすめです。
その他にも、リクルートエージェントの特徴・メリットとしては以下の2点が挙げられます。
- 「リクルート」ブランドへの信頼性もあり、多くの企業との間にパイプがある
- 担当エージェントによる的確なサポートに定評がある
そのほか、リクルートエージェントでは、志望企業の特徴・評判といった分析から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」を用意してくれます。
ネット上で確認できるクリエイティブの業界・企業情報は限りがあるため、レポート情報はあなたの活動に大いに役立つはずです。
また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとにクリエイティブ業界への転職に関する有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。
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ワークポート|未経験からキャリアチェンジしたい人におすすめ
ワークポートは「IT・Web業界でキャリアチェンジしたい」と考えている方におすすめです。
ワークポートは様々な業種・職種を扱う総合型転職エージェントですが、とくにIT・Web・ゲーム業界への転職支援に強みがあります。
2023年3月時点で、クリエイティブ系の求人は約2,700件あります。
ワークポートでは「職種未経験者向け」の求人紹介・サポートも積極的に行っています。
「未経験からのキャリアチェンジ転職を検討している」という人はワークポートのエージェントが頼りになるでしょう。
ワークポートを利用した人からは、「経験が浅くても求人を紹介してくれた」「必要なスキルについて詳しく教えてくれた」など、未経験者への手厚いサポートを裏付ける評判が多く見られました。
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まとめ) クリエイティブ系の転職には、他職種以上の念入りな準備と粘り強い転職活動が必須!
クリエイティブ系の職種はジャンルが多岐にわたっており、しかも定期的に人材を募集する企業ばかりではないため、希望にちょうど合致する求人に出合えるかどうかは運もあるかもしれません。
希望に合った求人を見かけたらすぐに応募できるよう、念入りに準備をしておくことと、すぐに転職が決まらなくてもあきらめずに転職活動を続ける粘り強さが求められます。
クリエイティブ職へ必ず転職したい!という強い思いを持ち続けることはもちろんのこと、転職のプロである転職エージェントの力も借りながら、万全の構えで転職活動にのぞんでいきましょう。