3DCGデザイナーに転職するには?求められるスキルと仕事内容・未経験からの目指し方
[最終更新日]2023/03/17

ゲーム制作や映像制作に興味がある方の中には、3DCGデザイナーにキャリアチェンジしたいと感じたことがある方もいるでしょう。
一方で、実務未経験から3DCGデザイナーになれるのか、どうすれば転職できるのか知りたい方もいるはずです。
目次
1)3DCGデザイナーとは?
ゲームやアニメなどの3D映像を制作する仕事
3DCGデザイナーとは、ゲームやアニメなどの3D映像を制作する仕事です。
私たちが日頃から目にしている3D映像の中には、3DCGデザイナーによって手がけられた作品が数多くあります。
たとえば、映画制作会社のピクサーは先進的な映像作品を生み出してきたことで有名です。
「トイ・ストーリー」や「ファインディング・ニモ」「モンスターズ・インク」といった映画作品は、いずれも3DCGデザイナーによって制作されています。
他にも、「スプラトゥーン」シリーズや「どうぶつの森」シリーズといったゲームのヒットタイトルも、3DCGデザイナーがキャラクター造形などを手がけた作品です。
このように、3DCGデザイナーは多くの人の目に触れる映像作品を手がける職種といえます。
3DCGデザイナーの具体的な仕事内容

モデリング
3D映像は2Dデータや三面図を元に造形されます。3Dモデルを造形するのがモデリングです。
ゲームや映画に登場するキャラクターはもちろんのこと、背景などキャラクター以外にもモデリングが施されています。
映像作品は多数の造形が組み合わされて構成されていることから、モデリングの工程は多岐にわたります。
キャラクター専属でモデリングを行う人や、背景専属でモデリングを行う人など、作業が分担されているのが一般的です。
テクスチャー
モデリングを行うだけでは、3Dモデルに立体感が感じられません。ゲームや映像作品の世界に没入してもらうには、より現実感のある造形が求められます。
3Dモデルに質感を与え、現実感を持たせるための工程がテクスチャーマッピングです。
たとえば、建物のコンクリートや木目といった細部に至るまで質感にこだわることで、映像の世界にリアリティがもたらされます。
地道で細かい作業が求められますが、映像作品の世界観を壊さないためにも非常に重要な工程といえるでしょう。
リギング
リギングとは、3Dキャラクターに動きを加える工程のことです。
3Dモデルはあくまでも静止画のため、キャラクターに自然な動きと躍動感を加える作業が必要になります。
動きを加えるといっても、1つ1つが自然な動きでなければなりません。
キャラクターの動きがぎこちなく感じられると、途端にゲームや映像作品のリアリティが失われてしまうからです。人体の構造を把握し、現実的にあり得ない動作をしないよう調整する必要があります。
モーション
モーションはアニメーションと呼ばれることもある工程で、キャラクターを映像世界で自在に動かすための工程です。
リギングで設定された基本的な動作を元に、シーンごとに自然で違和感のない動きとなるよう再現していきます。
モーションは映像作品全体を通して必要な工程となるため、専属で活躍する人もいます。一般的に3DCGアンメーターと呼ばれているのは、モーションに特化して担当する人のことと考えてください。
レンダリング
制作した映像を生成することをレンダリングといいます。
映像に含まれる情報量は静止画と比べて非常に多いことから、コンピューターの計算能力を活用して1つの映像へと集約させなければなりません。
近年のゲームでは、プレイ中にリアルタイムでレンダリングを行う「リアルタイムレンダリング」も導入されています。
ただし、ゲームプレイ中に膨大な計算処理を行うのはハードウェアの性能面から難しい場合もあるため、あらかじめレンダリング処理を行う「プリレンダリング」が必要になるのです。
3DCGデザイナーの主な働き方
3DCGデザイナーには、大きく分けて2通りの働き方があります。
1つは、ゲーム制作会社や映像制作会社に従業員として勤務する方法です。
正社員のほか、契約社員やアルバイトなど、雇用形態は企業や雇用条件によって異なります。
職種未経験から3DCGデザイナーを目指す人の場合、まずは従業員として活躍することを目指すのが一般的です。
もう1つの働き方は、フリーランス3DCGデザイナーとして業務を受託する方法です。
高いスキルを備えた3DCGデザイナーは多くの企業で重宝されるため、個人で収入を得ていくことも不可能ではありません。
ただし、フリーランスになるには3DCGデザイナーとしての経験や実績が求められることを理解しておく必要があるでしょう。
2)3DCGデザイナーに求められるスキルとは?未経験から目指せる?
3DCGデザイナーには、どのようなスキルが求められるのでしょうか。
未経験から転職を目指せるかどうかも含めて、必要とされるスキルについて確認しておきましょう。
3DCGデザイナーに求められるスキル

デッサンスキル
3D制作でキャラクターや背景を造形する際は、まず2Dのデザインをペンタブレットなどで制作します。
その後、3Dに造形していくことになるため、空間から平面・平面から空間へと描き分けることができるデッサンスキルが必須です。美大や専門学校などでデッサンを学んだ経験があると有利でしょう。
たとえモデリングなどの工程に携わらない場合でも、人物の動きが不自然にならないように制作するにはデッサンの基礎力が求められます。
裏を返せば、3DCGデザイナーの実務経験がなくてもデッサンの基礎が身についている人なら「資質あり」と判断してもらえる可能性があります。
制作ソフトのオペレーションスキル
3DCGデザインで使用するソフトのオペレーションスキルは、確実に求められます。
具体的には、次のようなソフトの使用経験が問われます(※求められる制作ソフトのスキルは、企業によって異なります)。
必要とされる制作ソフトのスキル例 | |
---|---|
3DCGデザイン |
|
2Dデザイン |
|
モーション・アニメーション・映像 |
|
これらのすべてのソフト全ての機能を扱える必要はありませんが、各企業が開発に指定しているソフトについて実務で必要な機能は問題なく扱えるスキルレベルが求められるでしょう。
企業によっては、選考時に実技テストを実施するケースもあります。デザインソフトの使用経験が豊富で、オペレーションスキルが高い人は有利になるはずです。
ビジネススキル
3DCGの制作は1人で進めるのではなく、チームで携わっていくことになります。
メンバー間での意思疎通や他部門とのやり取りといった一般的なビジネススキルも、3DCGデザイナーにとって重要なスキルといえるでしょう。
具体的には、次のようなスキルが求められます。
- イメージを言語化する力
- ヒアリング力
- 折衝力
- コミュニケーション力
こうしたスキルに長けている人は、後述するゼネラリストとしてのキャリアパスも視野に入ってくるでしょう。
ただし、スペシャリストとしてのキャリアを目指す場合にも、これらのスキルが不要というわけではありません。
あくまでもチームで仕事をしていくことを念頭に置き、業務に携わる姿勢が求められます。
3DCGデザイナーは未経験から目指せる?

デザイン分野の完全な未経験者が、3DCGデザイナーに転職するのはかなり厳しいのが実情です。
全くの未経験者の場合、まずはアルバイトとしてアシスタントから経験を積み、社員登用されるなどの段階を踏むのであれば可能性があるでしょう。
反対に、他のデザイン分野で実務経験があるなど、3DCGデザインと親和性の高いスキルを備えている人であれば、職種未経験でも転職できる場合があります。
具体的には、Webデザインやグラフィックデザインの実務経験がある人、実務でデザインソフトを使用してきた人、学生時代にデッサンやデザインを学んできた人などが挙げられます。
専門学校などで学んだ経験だけでなく、何らかの実務経験があれば強みになるでしょう。
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3)未経験から3DCGデザイナーを目指す方法
まったく未経験の場合は、スクールでのスキルアップがおすすめ

デザインの知識や実務経験がまったくない場合は、すぐに3DCGデザイナーとして働きだすのではなく、スクール等を活用してのスキルアップを優先した方がよいでしょう。
社会人を対象とした、かつオンラインで3DCGを学べるスクールは多くあります。
以下におすすめのスクールを3つ紹介しますので、気になったところがあったらチェックしてみてください。
これから3DCGデザイナーを目指す社会人におすすめのスクール
デジハリ・オンラインスクール|3DCGクリエイター講座 [Maya/3ds Max]
![デジハリ・オンラインスクール|3DCGクリエイター講座 [Maya/3ds Max]](https://min-ten.com/wp/wp-content/themes/min-ten/images/free/atom/atom4_2444.png)
デジハリ・オンラインスクールは、インターネット上で講座を受講できるオンラインスクールです。
3DCGクリエイター講座はMaya・3ds Maxのソフトいずれかを選択することができ、3DCG制作作業の基礎を約8ヶ月の期間で学びます。
デジハリ・オンラインスクールでは講座修了後の就職・転職サポートもあります。
スキル習得から就職・転職まで一貫してサポートしてほしい人におすすめです。
ヒューマンアカデミー|3DCGデザイナー養成講座

ヒューマンアカデミーは、クリエイターやエンジニアを目指す人向けの通学形式のスクールです。
札幌、仙台、秋葉原、大阪、京都に校舎があり、週1回から講座を受けられます。
3DCGデザイナー養成講座は基礎コースと応用コースに分かれていますので、受講の際はあなたのスキルレベルに合わせて選択するとよいでしょう。
詳しい情報は、以下のリンクから公式サイトをチェックしてください。
Tech Studium(テクスタ)|3DCGコース

Tech Studium(テクスタ)は、ゲーム業界を目指すエンジニア・クリエイター向けのオンラインスクールです。
3DCGコースでは、Mayaを取り上げての基本から応用までマスターできるカリキュラムが組まれています。
ここまで挙げたスクール内で最も受講料が安く、また講座修了後にTech Studium(テクスタ)が提携する転職エージェント経由で転職をした場合、受講料全額免除になります(2023年3月現在)。
「なるべくお金をかけずに3DCGを学びたい」という人におすすめのスクールです。
映像ポートフォリオを作成する

3DCGデザインの世界は実力主義のため、経歴や保有資格といったことよりも「具体的に何ができるのか」が重視される傾向があります。
自身が手がけた映像作品を集めたポートフォリオを充実させておくことは、転職活動を円滑に進めるうえで大いに役立ちます。
ポートフォリオには、必ずプロジェクト概要や自身が関わった工程、使用ソフトなどを記載してください。
採用担当者にスキルレベルを知ってもらうことが、ポートフォリオを作成する目的だからです。
漠然と映像作品が羅列されたポートフォリオにならないよう、それぞれの作品との関わり方を明記しておく必要があります。
もしポートフォリオを作成するスキルに満たない場合は、アシスタントからスタートしてスキルを身につける道もあります。
正社員ではなくアルバイトとなる可能性もありますが、3DCGデザイナーを目指すための現実的な方法として検討の余地はあるでしょう。
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過去に扱ったデザイン実務を職務経歴書にまとめる

3DCGデザインに限らず、過去に携わったデザイン関連の実務は職務経歴書に記載しましょう。
とくに、使用経験のあるデザインソフトとオペレーションのスキルレベルを具体的に記載しておくことが大切です。
入社後に携わる業務で使用頻度の高いソフトが含まれていれば、選考時に有利になる可能性があります。
実務に限らず、趣味などで3DCGデザインを実践した経験があれば、職務経歴とは別に記載しても構いません。
ポートフォリオに掲載できるレベルの作品なら、実務として携わったかどうかを問わず選考時の参考資料となる可能性があるからです。
反対に、実務で扱っていたソフトでも「Photoshop使用」としか記載されていなければ、具体的なスキルレベルが伝わりません。経験年数や活用できる機能などを明確に記載することが大切です。
クリエイティブ系職種の転職に強い転職エージェントを活用する

とくに職種未経験の方は、クリエイティブ系職種への転職に強い転職エージェントを活用することをおすすめします。
3DCGデザイナーと一口にいっても、企業によって分業の度合いや求められるスキルレベルが異なるからです。企業側が人材に求めている要件を正確に把握するためにも、プロの手を借りるのがベターといえます。
また、転職エージェントでは求人紹介だけでなく、職務経歴書の添削や面接対策などにも応じてもらえます。
自分では気づいていなかった強みや、アピール方法の改善などを客観的な視点でアドバイスしてもらえるでしょう。
自力で転職活動を進めるよりも選考通過率を高められる可能性が高いことから、転職エージェントは積極的に活用していくのがおすすめです。
4)3DCGデザイナーへの転職におすすめの転職エージェント
リクルートエージェント
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国内No1の求人数の豊富さ!転職支援ツールも豊富で、「正しい転職活動を知りたい」人にもおすすめのエージェントです。
リクルートエージェントは国内No1の求人数と転職支援実績を誇る転職エージェントです。
デザイナー求人も豊富で、3DCGデザイナーの公開求人は約800件あります(2023年3月現在)。
リクルートエージェントの強みは全業種・職種に対して豊富な求人数を持つこと、そして長年の実績で培われたノウハウ・転職支援ツールの充実さにあります。
とくに活用したい支援ツールは、企業の特徴から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」です。
ここまでお伝えした通り、企業が3DCGデザイナーに求めるスキルセット、使用ソフトは様々です。そうした企業調査を行う際に、レポート情報は大いに役立つはずです。
また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとに3DCGデザイナーへの転職に関する有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。
リクルートエージェント登録後に無料で活用できる、職務経歴書を自動で作成できる「職務経歴書エディタ」や無料の「面接力向上セミナー」のサービスもおすすめです。
リクルートエージェントの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
3DCGデザイナーの公開求人数 | 約800件(2023年3月現在) |
リクルートエージェントのサポートは効率的かつスピーディに進みます。日頃の転職活動にかけられる時間を確保しておくと、より有意義にサービスを受けられるでしょう。
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doda(デューダ)
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dodaは求人を自分で探して応募する「転職サイト」と、求人紹介から企業への応募、日程調整までアドバイスしてもらえる「転職エージェント」両方のサービスを利用できます。
「まずは自分で3DCGデザイナーの求人をじっくりチェックしたい」という方は転職サイトのサービスを利用し、その後「応募や企業への交渉についてサポートしてほしい」となったときにエージェントサービスを利用する、という使い方もできます。
また、dodaは「レジュメビルダー(職務経歴書作成ツール)」や「年収査定」など、転職活動をサポートしてくれるツールも豊富です。これらを無料で利用するメリットだけでもdodaに登録する価値はあるでしょう。
dodaの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
3DCGデザイナーの公開求人数 | 約400件(2023年3月現在) |
dodaを活用する際は「受け身」にならないこと!スカウトや求人紹介を待つだけでなく、自分からも情報を「取りに行く」姿勢が大切です。
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マイナビエージェントの特徴
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3DCGデザイナーの公開求人数 | 約100件(2023年3月現在) |
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ワークポートの特徴
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、東京(2か所)、埼玉、栃木、神奈川、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、福岡 |
3DCGデザイナーの公開求人数 | 約100件(2023年2月現在) |
積極的な提案がウリのワークポートですが、「電話・メールが多い」という声も。初回面談時に、希望職種とあわせて活動ペースや時間帯も伝えておくとよいでしょう。
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5)3DCGデザイナーの現状と将来性
3DCGデザイナーの平均年収

3DCGデザイナーの平均年収は560万円です(※)。
ただし、就業する企業やスキルレベルによって年収200万円台〜600万円台まで幅広く分布しています。
3DCGデザイナーは実力主義のため、勤務年数に応じて自動昇給するというよりは、こなせる仕事の難易度や成果物の質によって判断される面が大きいことが1つの要因でしょう。
実力を伸ばせば高収入を得ることも可能な職種ですが、職種未経験から挑戦するなら最初から高収入は期待できないかもしれません。実力が給与条件に色濃く反映されることは、十分に理解しておく必要があるでしょう。
※ indeed「日本での3DCGデザイナーの平均給与」より
3DCGデザイナーのキャリアパス
3DCGデザイナーのキャリアパスには、大きく分けて「スペシャリスト」と「ゼネラリスト」の2つがあります。
スペシャリストとは、モデリングやモーションなどの領域に特化した知識やスキルを持つ人のことです。
3DCGデザインの技術は年々進化しているため、一度身につけたスキルが将来にわたって通用するとは限りません。
常にスキルの研鑽を続け、最新の映像表現を追いかけられる人が適しています。
一方、ゼネラリストは3DCG制作の知識・経験をもとに、チームやプロジェクト、または組織の運営に関わる働き方をする人のことです。
ディレクターまたはプロデューサーとして、プロジェクトの管理(要件定義、スケジューリング、人員の手配等)や新人・部下の育成などを行うためのディレクションスキルやマネジメントスキルが求められます。
将来のキャリアパスについては、年収だけでなく自身が3DCGとどのように関わっていきたいのかも加味して決めていく必要があります。
転職直後の働き方だけでなく、先を見据えてキャリアを考えておくことが大切です。
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3DCGデザイナーの将来性
世界のゲーム/3Dコンテンツ開発プラットフォームの市場規模は、2021年度の時点で750億円に達しています。
2027年度には市場規模が1,900億円に達するとも予測されていることから(※)、3DCGデザイナーの活躍の場は今後も拡大し続けていく可能性が高いといえるでしょう。
とくに近年は、メタバースやバーチャルライバーなどの認知度が急速に高まりつつあります。
今後、こうした新しい映像表現が世の中に広く浸透していくことになれば、ますます3DCGデザイナーの需要は高まっていくはずです。
こうした背景から、3DCGデザイナーはこれからも需要が絶えることのない将来性のある仕事といえます。
※ 株式会社日本能率協会総合研究所 マーケティング・データ・バンク「ゲーム/3Dコンテンツ開発プラットフォーム市場概況」より
まとめ)職種未経験から3DCGデザイナーに転職できる可能性あり!
3DCGデザイナーへの転職は経験者のほうが有利ですが、実務に関連性の高い業務経験があれば職種未経験者にも転職のチャンスはあります。
3DCGデザイナーの仕事内容や求められるスキルを知り、自身が発揮できる能力を整理しておくことで、3DCGデザイナーの資質ありと判断される可能性も十分にあるでしょう。
今回紹介してきたポイントを参考に、ぜひ3DCGデザイナーへの転職を実現させてください。
今後需要が高まっていく分野で能力を発揮できれば、デザイナーとして仕事の幅をいっそう広げていくことができるはずです。