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「仕事辞めたい」というときに見つめ直したい、あなたの「無意識」の状態

[最終更新日]2021/06/19

仕事を辞めたいとき、あなたの無意識は?

今の仕事がつらいから辞めたい

仕事ばかりで何も楽しくない。楽しめない

──誰しも一度や二度はこのような想いを抱かれたことがあるのではないでしょうか。

実際、働く社会人のうちおよそ98%は「もう会社を辞めようと思うことがある」と答えています。

社会人となると平均して一日のあいだの6割~7割を仕事に費やしています。
そんな生活の大半を占める仕事が、自分にとって嫌なもの・ストレスを感じるものであったとしたら、とても辛いですし、虚しくなることもありますよね。

目次

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1)「会社や仕事を辞めたい」と思う理由で多い項目は──

はじめに、人はどうして「会社や仕事を辞めたい」と思うのかについて、見ていきたいと思います。

実際に「会社辞めたい」「仕事辞めたい」と悩まれている方50名にその理由を聞いてみました。結果は、以下の通りです。

1 上司への不信感…24% 2 職場環境への不満…16% 3 人間関係への不満…14% 4 自分の評価への不満 …12%  4 やりがいがない…12% 5 キャリアアップできない…8% 6 社風が合わない…6%
順位 仕事を辞めたい理由 割合
1位 上司への不信感 24%
2位 職場環境への不満 16%
3位 人間関係への不満 14%
4位 自分の評価への不満 12%
4位 やりがいがない 12%
5位 キャリアアップできない 8%
6位 社風が合わない 6%

(2020年12月 自社による電話・インターネット調べ n=50)

1位は「上司や経営者に対する不満・不信感」(24%)で、全体のおよそ4分の1を占めています。

その他、2位の「職場環境への不満」や3位の「同僚との人間関係への不満」など、周囲の環境に対する不満から会社や仕事を辞めたくなるケースは多いようです。

確かに、他人を変えることは簡単ではありません。一緒に働く人たちに対してストレスを感じていると、その仕事や会社を辞めたくなる大きな原因になるというのは、よく分かります。

ですが、「辞めたい」と思う気持ちを、もっと深層の意識まで掘り下げて考えてみると、別の答えが見えてくることもあります。

2)「仕事を辞めたい」と思うとき、深層心理は別の理由を描いているかも?

人の意識構造は、氷山の一角と同じ構造──「氷山モデル」

顕在意識。潜在意識。意識。前意識。無意識。

人の意識構造は、上記のような「氷山の一角」として表すことがあります。

海面から上は顕在化している「顕在意識」、そして海面より下は普段は見えにくい「潜在意識」と分けられます。

更に「潜在意識」は、「前意識」「無意識」とに分けられます。

「前意識」とは、普段は意識されていませんがきっかけがあれば意識できる、いわば条件付きで「顕在化できる意識」です。そして「無意識」とは、通常は自分でアクセス・コントロールすることが出来ないとされています。

心理学者のフロイトは、この無意識の構造において、「人は自らの無意識に実質支配されている」と言いました。

実際に、今回の「会社・仕事を辞めたい」という意識で今回の意識レベルがどう表されるかを見てみましょう。

「会社や仕事を辞めたい」という意識を、「氷山モデル」で表してみる。

以下は、「上司との関係性が悪化し、仕事がやりづらくなっている」というAさんが当時抱いていた氷山モデルです。

意識:上司と合わない。考え方が違うので仕事がやりづらい。 前意識:上司から信頼されておらず、フラストレーションを感じている。 無意識:常に人からの評価・承認が気になる。「自分は常に正しい」という思いを強く感じる。
意識の層 状態
意識 上司と合わない。考え方が違うので仕事がやりづらい。
前意識 上司から信頼されておらず、フラストレーションを感じている。
無意識 常に人からの評価・承認が気になる。「自分は常に正しい」という思いを強く感じる。

意識(顕在化されている意識)においては、「上司と合わない」となっていますが、前意識においては「自分は上司から信頼されていないことに強いフラストレーションを感じている」ようです。

更に、無意識下では「常に人から評価、承認されていないと不安」といった想いが存在しています。

このようにして見てみると、「上司と合わない」という理由は、いささか表面上の要素であるように感じられることでしょう。

仮にこの状態で仕事を辞めたとしたら、また新しい環境で同じような状況になる可能性も少なくありません。

それよりも、無意識で観られる「人の役に立ちたい」であったり、「常に人から評価、承認されていないと不安」という想いとしっかり向き合って、その上で「今後どうしていくか」を検討していった方が建設的と言えそうです。

「顕在意識」「前意識」がネガティブなら、「無意識」から前向きな感情を探そう

無意識のイメージ

実際、Aさんは自身の無意識下の状態を把握した後、ストレスフルであったそれまでの状況を抜け出したそうです。どう抜け出したのかというと、無意識下にあった「人の役に立ちたい」。──このポジティブな感情を大切にし、どうしたらそれが最大限発揮できるかを考えました。

そのうちに、Aさんの思考は上司との確執の枠にとどまっていた状態から抜け出せて、行動自体もポジティブなものに変換していくことが出来たのです。

大切なことは、自身の無意識下にある感情から、「ポジティブな感情」を見出していくことです。そしてそのポジティブが常に感じられる状態──つまり、「顕在意識」まで引き上げていくことが、様々なネガティブ感情を払しょくしていく、強いエネルギーに代わっていくのです

3)「無意識」下のポジティブ感情を引き出すには、「ありたい姿」を思い描く

「無意識」下にある「ポジティブ感情」が大切という話をしましたが、ではそのポジティブ感情を引き出し、育てていくためには、どうしていくと良いのでしょうか。

「あるべき姿」だけでなく、「ありたい姿」にも目を向ける 

ポジティブアプローチ。在りたい姿への具体的なアクションプランを導く。そこに向けての行動力を高める働きかけ。ギャップアプローチ。在るべき姿と現状とのギャップから、問題の特定・修正・改善をはかる方法。

「無意識」下にあるポジティブ感情を引き出していく方法として有効なのは、「ポジティブアプローチ」の形成です。

「ポジティブアプローチ」とは、人それぞれが持つ「ありたい姿」を描き、そこにアプローチしていこう、という考え方です。ポジティブ・アプローチへの意識が強まっている時は、人は安定した精神で、かつ活気溢れる状態でいられることが多くなる傾向にあります。いわば自身の将来や未来に「希望」や「期待」を感じている状態なのです。

これと対になる考え方が、「ギャップ・アプローチ」で、ありたい姿ではなく、「あるべき」姿を目指すという考え方です。生真面目な人ほど、「本来はこうあるべきだ」「自分はこうするべきだ」といった固定観念が強い傾向があります。ですが、「あるべき姿」を常に保つのは難しく、達していない際は往々にしてストレスを感じやすくなります。

これら2つのアプローチは実はどちらも重要で、両方を同程度に持っていることが望ましいとされています。ですが、「会社を辞めたい」「仕事を辞めたい」と思っているときは、どうしても「ギャップアプローチ」に寄りやすくなってしまいます。

ギャップアプローチ寄りの状態から、ポジティブアプローチを強化する方法はいくつかありますが、手っ取り早く見つけていく方法を一つ紹介しましょう。

ポジティブアプローチを強化するには

① これまでの人生で嬉しかったことを書き出す(20個ほど)②書き出した要素の中で、共通項を探す③それらの共通項が増えていくにはどうすべきか考える
  • これまでの人生で嬉しかったことを書き出す(20個ほど)
  • 書き出した要素の中で、共通項を探す
  • それらの共通項が増えていくにはどうすべきか考える

まずは「これまでの人生であった嬉しかったこと」を20個ほど書き出してみましょう。

その後、書き出した20個の中に、共通項を探していきます。例えば、「人との出会いや交流」で共通項を見出せる人もいるでしょうし、「お金」や「プレゼント」といった金銭・物で共通項を作れる人もいるでしょう。

出てきた共通項を見て、これからの人生で更にそれらの機会が増えていく(つまり、「嬉しい」と思える機会が沢山増えていく)為には、「自分がどのような状態になっていると良いか」を考えていきます。

3つ目の項目で出てきた考えが、あなたの「ポジティブアプローチ」の対象となる要素です(出てきた考えの抽象度が高い場合は、より具体性を出していきましょう)。その要素をこれから将来に実現したい「ありたい姿」として想い描き、目指していきます。

人は、「ネガティブなものをなくしていく」ことより、「ポジティブなものを目指していく」方が圧倒的にエネルギーを出せるものです。

そして、エネルギーが出ている時の方が、すべての行動がうまくいくものです。特に、「会社を辞めたい」「仕事を辞めたい」といった人生のターニングポイントになる局面においては、ポジティブなものを目指していくエネルギーがあった方が、より後悔の無い選択・決断が出来そうですね。

自身の「承認のコップ」の状態を顧みる

承認のコップ。水が満たされているとポジティブな状態。水が足りない時は、誰かに何かをしてあげたり、関心を持つことで承認は満たされる

続いて、「『ポジティブアプローチ』の対象は見つけられたけれど、なかなかポジティブ感情が育たない…」という方向けに、「承認のコップ」という概念を紹介します。

「承認のコップ」とは、人の心の中には誰にでも1つのコップがあり、その中には「自己承認」と「他者承認」の2種類の水が入っているという考え方です。そして、この承認のコップが満たされている状態では、人はポジティブ感情も最大限高まり、かつ周囲への価値発揮も高まると言われています。

ですが、「承認のコップが常に満杯になっている」なんて、そうそうあるものではありません。

承認のコップの水が不足気味の時の有効な対策は2つあります。

まず、「自己承認の水が少ない」という場合は、身近にいる大切な人に何かしらの「GIVE(ギブ)」をすることです。感謝の気持ちを伝えるであったり、ちょっとしたプレゼントをあげてみるであったり、何でも構いません。ポイントは、「相手が喜ぶことをする」ということです。

あなたの行為によって相手が喜んでくれて、それをあなたが感じられたら、「自己承認の水」は確実に増えます。そして、それを繰り返していけば良いのです。

反対に、「他者承認の水が少ない」場合は、まず「今の生活で関わりのある人々」に対して、なるべく広く深く、「関心を持つこと」。そして関心を持った際にそれがポジティブな気持ちになれる相手だったら、「心を開いていくこと」です。

人は、「何かをしてくれる人」よりも「自分を認めてくれる人」を大切にするものです(それ自体が他者承認と言えます)。そして、自分を認めてもらう為には、まずこちらから相手を認める(関心を持ち、心を開いていく)こと。そうすることによって、「他者承認の水」は少しずつ満たされていくのです。

「ポジティブな感情」を更に育てていく為の「グロースマインドセット」

グロース・マインドセット・人は変われる・能力は高められる・失敗を恐れない・人からの評価より自分の成長フィックスト・マインドセット・人は変われない・才能や能力は固定的だ・失敗を恐れる・人からの評価ばかり気になる

ポジティブ・アプローチの対象を見出して、ポジティブ感情と共に「ありたい姿」に向けて邁進していく為に、とても有効な思考パターンが「グロースマインドセット」です。

グロースマインドセットとは「成長する思考」を意味します。人は変わることができ、能力を高めていけると信じたり、失敗を恐れずチャレンジし、目標に対して柔軟に欲求を持ち続けていこう、──といった思考を指します。

一方、それとは反対の思考が、「フィックストマインドセット」です。

フィックストマインドセットとは「固定された思考」という意味です。物事に正解を求めてしまったり、人は変われないものだと決めてかかってしまったり、あるいは失敗を恐れてチャレンジを避けようとしたりといった心情のことです。

人はストレスや苦労が絶えない大変な局面になると、知らず知らずのうちにフィックストマインドセットになってきてしまいます。すると、いつまでも暗い気持ち、ストレスフルな状態でフィックスト(固定)されてしまい、「ありたい姿」にアプローチできなくなってしまいます。

グロースマインドセットの思考にしていく為には、まずはそれを「意識」することです。

常に「グロースマインドセットであろう」という意識を持ち続けること──これだけで人はグロースマインドセットに寄っていくと言われています。

4)それでも辞めたいというときは、いちどキャリアアドバイザーに相談を

振り返ってみても考えがまとまらないとき、あるいは「それでも辞めたい」と判断したときは、「第三者」の意見を聞いてみることも大切です。

そしてその第三者として役に立つのが「転職エージェント」です。

転職エージェントは「転職すると決めてから登録するもの」と思われがちですが、転職すべきかどうか、今の仕事を続けるべきかどうか迷っていることについても相談することができます。

サービスは無料で利用できますし、場合によっては「今は転職するタイミングではないので、現職を続けたほうがいいでしょう」というアドバイスをしてくれることもあるでしょう。

転職エージェントサービスの仕組み。転職エージェントのキャリアアドバイザーは、求人紹介やキャリアプランへのアドバイス、書類添削・面接対策などのサポートを行ってくれます。

「やはり今の仕事を辞めよう(転職しよう)」という場合は、転職エージェントから求人紹介や書類添削・面接対策などのサポートを受けることができます。

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まとめ)「無意識」レベルから現れてきたイメージを大切に

「会社を辞めたい」、「仕事を辞めたい」といった思いに駆られたとき、その理由を丁寧に掘り下げていくことによって、私たちは「自分の本当の想いや願い」にも気付くものです。

また、精神的に疲れていたり追い込まれているときは、「その場しのぎ」の判断・行動をしてしまいがちです。ご自身の「ありがたい姿」に向かって最善の選択をしていく為にも、今回紹介した内容をぜひ役立ててください。

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