看護師の転職を成功するために!人間関係・労働環境で満足いく職場を見つけるためのポイント3つ
[最終更新日]2021/12/30

看護師は人手不足の状況が続いていると言われています。
ですが、そんな引く手あまたの看護師の多くにおいて、「転職の成功率は、実はそれほど高くない」ことはご存知でしょうか。
看護師は、入職後に「こんなはずではなかった」と感じて、結果的に転職をくり返してしまう事例が多くある職業でもあるのです。
目次
看護師の転職は、「成功」よりも「失敗」が多い!?その理由は?

看護師が転職で失敗してしまう理由は「人間関係」、「労働環境」、そして「上司・経営者への不満」
なぜ看護師は転職で失敗してしまうことが多いのか?を考えるとき、参考になるのが「退職理由」です。
「ナースの転職知恵袋」調査では、看護師の「本当の」退職理由について次のような結果を紹介しています。
ナースの退職理由ランキング
1位 | 人間関係(いじめ、パワハラ含) | 19% |
---|---|---|
2位 | 労働環境の不満(休日、残業含) | 9% |
2位 | 上司・経営者への不満 | 9% |
4位 | 給与・待遇の不満 | 7% |
4位 | 仕事内容への不安・不満 | 7% |
6位 | 病院の方針・経営状況) | 3% |
6位 | スキルUP | 3% |
8位 | 昇進・評価の不満 | 2% |
8位 | 体調不良 | 2% |
10位 | 結婚・出産など家庭の事情 | 1% |
10位 | その他 | 1% |
「ナースの転職知恵袋」より抜粋
「人間関係」を理由で退職する人が19%、2位の「上司・経営者」も人間関係に含めるとすると28%。3人に1人は人間関係の悩みで退職しているということになります。
また、2位の「労働環境の不満」や4位「給与・待遇の不満」、「仕事内容への不安・不満」といった(広い意味での)環境面が退職理由になっているケースも多くあります(全体の25%──4人に1人ほど)。
もちろん、退職時の理由はひとつではなく、いくつかの要因が絡み合って…ということも多々あることでしょう。
注目すべきは、「スキルUP」や「(出産、結婚などの)家庭の事情」といったいわゆる前向きな理由よりも、人間関係や環境に関する悩みやストレスで退職されている方の方が圧倒的に多い、というところです。
さらに見方を変えると、入職する際にはそういった「職場の実情」は見えなかったのだろうか?という疑問も出てきます。
実際のところはどうなの?──看護師として転職した人の体験談
「実際のところは、詳しく話を聴いてみないとわからなそう…」と思われた方もいらっしゃることでしょう。
そこで、実際に看護師として転職を経験した皆さんの体験談を見ていきたいと思います。
特に、どのような理由で「辞めたい」「転職したい」と感じたのか、新たな職場に何を求めていたのか、転職した結果どうなったのか、といった点に意識して読んでみると良いでしょう。
どの方も、それぞれ看護師として真剣に働き、考え、悩んできたことが分かるはずです。
他の業界にはない、医療現場特有の、そして看護師の仕事に特有の悩みや決意の重さが伝わってくる、貴重なエピソードです。
人手不足と言われるようになって久しい医療現場の過酷さが伝わってきたのではないでしょうか。
実際、転職し入職してみると、想像していた以上の忙しさで体力的に非常にきつかった、といった退職理由を挙げる看護師は少なくありません。
しかしながら、どの人も「もう看護師の仕事はしたくない」「医療現場そのものから離れたい」とは思い到っていない点が非常に印象的です。
看護師という仕事、医療現場に携わることへのやりがいを、強く感じられている顕れでしょう。
──だからこそ、看護師の転職においては、転職時のミスマッチをできるだけ防ぎ、入職後のギャップをなるべく減らしていくべきなのではないでしょうか。
あわせて読みたい
-
- ミスマッチによる転職失敗を防ぐために!原因と事前・事後の対策を紹介
- ミスマッチ転職は誰にでも起こりうる問題です。ミスマッチ転職が起きる原因と、ミスマッチを避けるために意識しておきたいポイント、さらには万が一ミスマッチを感じた際の対策について解説しています。...
2) 看護師として新たに転職する際に、必ず確認しておきたい3つのポイント
転職先の職場情報は、事前に入念なチェックをしておこう

入職後の「こんなはずじゃなかった」を防ぐには、どういった点に気をつけたらいいのでしょうか。
まず確認しておきたいのは求人情報です。勤務形態は2交代制なのか3交代制なのか、夜勤の頻度はどうであるか、オンコールを採用しているのかどうか、といった情報を見落とさないよう、求人から得られる情報は全て得ておくようにします。
しかし、求人や医院ホームページなどを見ても、職場の内情を完全にうかがい知ることは難しいものです。
そこで重要になってくるのが、面接などで採用担当者と直接やりとりをする機会です。このとき、求人情報では把握しきれなかった情報をできる限り質問し、疑問や不安を解消しておきます。
たとえば、就業している看護師数や配置、入職後の研修体制、資格取得支援の仕組みがあるかどうか、産休・育休などの取得状況といったことを、可能な限り聞いてみるのです。
聞きやすい・話しやすい雰囲気かどうか、といった点も重要になってきます。
さらに、「病院口コミ検索Caloo」や「エストドック病院検索」といった、患者向けの口コミサイトも参考になることがあります。
看護師や医師に余裕があり、患者の立場になって対応できている医療機関であれば、患者からの評判も良いことが多いからです。
あわせて読みたい
-
- 【女性の転職】女性が働きやすい企業を見つける、4つのチェックポイント
- 「女性が働きやすい企業って、どうやって探して(判断して)いくと良いんだろう」と悩んでいませんか。この記事では、女性が働きやすい職場を見つけるためのチェックポイントについて説明しています。...
良くない職場・ブラック企業に入らないようにする、面接中は「見極め」の視点を持とう

採用面接は雇用する側が応募者を見極める場であるのはもちろんですが、応募者側が「ここは自分が働く上で問題のない職場かどうか」を判断する場でもあります。
限られた面接時間ではあるものの、応募先の医療機関に足を踏み入れた瞬間から、その職場の実情を知るためのヒントはあちこちに隠されているのです。
働いている看護師や医師、さらには他の職種のスタッフの様子をしっかりと観察しましょう。
看護師の表情が暗く余裕がなさそうに見えるようであれば、疲れが取れないような過酷な労働条件で働いている可能性があります。
院内の整理整頓が行き届いているか、しっかり清掃されていて清潔感があるか、といった点も重要です。
患者が使う場所が汚れていても放置されていたり、不衛生な状態になっていたりするようであれば、職場内のモラルが低い可能性も捨てきれません。
面接で話した相手と日常業務で必ずしも接点を持つわけではないかもしれませんが、短い面接時間の中で強い違和感を覚えるようなやりとりがあった場合は注意が必要です。
問題がある職場は、最初に接触した時点で何かしらの違和感を覚えることがあります。初めて訪れる場所で、しかもごく短い時間で違和感があったということは、実際に毎日就業し始めたら違和感だらけだった、といったことになりかねません。
面接中は特に、こうした「見極め」の視点を持ち、職場の様子をしっかりと観察するようにしましょう。
あわせて読みたい
-
- 女性の転職面接でよくある質問&回答例|転職面接対策⑤
- 転職活動で、これから面接にのぞむ女性の方の不安な気持ちを少しでも解消できるよう「転職時によくされる質問」と「理想的な答え方」について具体的な例をあげつつ紹介します。よくある回答例・質問例を知っておくと、安心して面接に臨みやすくなるでしょう。...
あわせて読みたい
-
- ブラック企業を「入社前に察知する」ために持っておくべき3つの視点
- 転職するならブラック企業だけは何としても避けたいもの。ブラック企業かどうかを見分けるタイミングは「求人情報」「面接」「内定後」の3つです。それぞれのタイミングで見ておくべきポイントについて解説しています。...
看護業界の求人に強い転職エージェントを利用しよう

看護業界には、他の業界にはない独特の勤務体制やルールが存在します。看護師の求人そのものは、あらゆる転職サービスや転職エージェントが扱っていますが、看護業界の実態をきちんと理解し、適切なアドバイスを行えるのは、やはり医療系に強い転職エージェントでしょう。
ここでは、看護師の転職におすすめできる転職エージェントを紹介します。それぞれに特徴がありますので、使いやすそうなところから優先的に登録するもよし、優良求人を見逃すことがないよう全てのサービスに登録しておくもよし、しっかりと活用して転職活動に役立てましょう。
看護のお仕事
看護のお仕事は、レバレジーズ株式会社が提供する、「看護専門」の転職エージェントサービスです。
「看護のお仕事」の特徴は、常時全国12万件の看護の求人情報を抱え、その豊富さと幅広さが随一であること、加えて転職支援を行うキャリアアドバイザーのサポート・フォローが非常に丁寧であることです。
また、「看護のお仕事」のキャリアアドバイザーは、紹介する職場・施設に関しての内部情報(医院長や経営者のスタンスや、職場の雰囲気、人間関係)にも精通しており、今回触れた「看護師の最適な職場選び」についても適切な助言をしてくれる可能性が高いです。
看護師の転職で、利用する転職サービスに迷った際には「看護のお仕事」をまず選んで、間違いはないでしょう。
あわせて読みたい
-
- 「看護のお仕事」は看護師の職場探しにおすすめ?特徴・評判とメリット・デメリット紹介
- 今回紹介する「看護のお仕事」は、そんな看護師の職場選びを満足したものにしていくうえで、かなり役立てられる、かつ看護師の転職をされた方々からも高い評判を勝ち得ている、看護師向け求人紹介サービスです。この記事を読めば、あなたにとって「看護のお仕事」がおすすめかどうか、しっかり判断できることでしょう。ぜひご覧ください!...
メディプラBiz

メディプラBizは、製薬・医療企業への転職に特化した転職エージェントです。特に医療系の資格や就業経験を持つ人が、さらにステップアップして能力を発揮できる環境で働けるよう、手厚いサポートを行っています。
医療系に特化しているため、職種ごとに専門知識を持つコンサルタントが在籍しています。登録後はコンサルタントによるカウンセリングを行い、希望する条件に合う求人があれば、面接日時などの設定もコンサルタントが代行してくれます。
さらに、資格を活かしたキャリアチェンジについても相談に乗ってもらえます。
医療系の資格を新たに取得した場合、その資格を活かしてどのようなキャリアを描けるのか、自分ではよく分からないことがあるかもしれません。
メディプラBizなら、医療業界を熟知しているコンサルタントが、先のキャリアで想定し得る選択肢を提示してくれるので、自分では思いも寄らなかった道が開ける可能性もあるのです。
ナースジョブ

ナースジョブは看護師に絞って求人を紹介する転職エージェントです。
全国の医療機関をカバーしており、それぞれの地域に精通したコンサルタントが在籍しています。コンサルタントは日常的に採用担当者とコンタクトを取っており、一般的な求人情報だけでは見えてこないような職場の雰囲気についても聞くことができます。
看護師として働く中で、出産や子育てといったライフステージの変化を経験する人もいるはずです。常勤はもちろんのこと、非常勤や短期、単発といったさまざまな働き方から、希望に合ったものを選ぶことが可能です。
ナースジョブ独自の求人や非公開求人も多数ありますので、登録しておくことで他では入手できない求人情報をいち早く得ることもできます。
まとめ) 看護師の転職は「一歩踏み込んだ情報収集」を!

看護師の転職は入職後の実態がつかみづらい面があることから、入職前の応募、選考、内定承諾の各段階での情報収集や交渉が非常に大きな意味を持っています。
「良く知られている病院だから」「感じが良かったから」といったイメージや表面的な情報だけで入職を決めてしまわず、できるだけ踏み込んだ情報収集を行うことが大切です。
自分で情報を集めることはもちろん重要ですが、看護師の転職に特化したエージェントの力を借りるなど、使えるものは全て総動員して転職活動にのぞむようにしましょう。得た情報の質と量が、入職後の安心感となって返ってくるはずです。