人事の仕事がしたい!未経験で転職する際のポイントとおすすめ転職サービス
[最終更新日]2022/03/26

人事とは、組織内の人員配置や採用活動など、文字通り「人」にまつわる大切な仕事を担います。その他にも、人事が担っている大切な仕事はたくさんあります。
それだけに、未経験からの転職となるとやや高いハードルを感じている方も少なくないようです。
未経験からの転職を目指すには、どのようなポイントを意識していくと良いのでしょうか。
目次
1) 未経験・異業種の方が知っておきたい、人事のお仕事

人事の仕事内容は
人事の仕事内容は会社によって大きく変わりますが、主に以下の仕事を求められることが多いです。
人事企画 | 会社組織の部署・人事配置を担う |
---|---|
採用 | 人材確保のための採用活動を行う |
教育 | 業務研修の企画及び実施、そのほか就業規則・福利厚生の説明を行う |
評価・考察 | 社内の評価制度・効果プロセスの用意と運用を行う |
労務関連 | 残業時間・メンタルヘルス等の管理・運用を行う |
これから人事の仕事を目指す人で、上記仕事内容について「なんとなくイメージを持っているが、まだよく分からない」という人もいるのではないでしょうか。
各項目について、ざっと確認していきましょう。
A)人事企画

会社組織の部署や人員配置は、経営戦略を実現するために考案・実行されるものです。
人事が独断で決めるというよりは、経営層の決定を受けて、それらを現場レベルに落とし込んでいくための戦略を考えるのが人事の役割と考えていいでしょう。
経営戦略を正確に理解し、客観的な人事企画を立案・実行していくことが求められます。
また、社員が力いっぱい働けるよう、適材適所の人員配置を考えるのも重要な役割です。
このように人事企画は、経営層と社員双方の理解を得ながら進めていく必要のある仕事であり、調整能力やコミュニケーション能力が求められる仕事です。
B)採用

新卒・中途採用計画に則って、必要な人材を確保できるように採用活動を行うのも人事の仕事です。
近年は人手不足が深刻化している業種や職種が出てきており、人材確保を喫緊の課題としている企業も少なくないため、採用の重要度は年々増していると言えます。
ハローワークや求人サイトで告知するだけでなく、エージェントサービスの協力を仰いだり、合同企業説明会などのイベントに参加・企画したりすることもあります。会社説明会やインターン企画を運営するのも人事です。
C)教育

採用した社員が十分に力を発揮できるよう、必要な業務研修を行ったり、就業規則や福利厚生制度についての説明を行ったりをします。
業務研修そのものは各部署で行うことが多く、新卒のマナー研修などは外部委託するともありますが、採用から教育まで全体のプランを考えて提案するのは人事の役割です。
近年では、入社後に適切な研修を行ってもらえるかどうか、研修制度として整備されているかどうか、といった点も、就職先を選ぶ上で重要な要素の1つとなっています。
D)評価・考課

社員が高い意欲を維持して働き続けるためには、適正な評価制度と考課プロセスが用意されていることが重要になります。
会社・社員双方が納得できるような透明性の高いシステムになっていることや、頑張って成果をあげた人が評価される公平性が求められます。
評価については「完全に納得できる仕組み」を構築するのは非常に難しく、社員から不満の声があがることもめずらしくありません。
与えられた状況の中でベストの判断ができるよう、常に改善していくこと、中立で冷静な判断が求められることが大切です。
E)労務関連

社員が健康で安全に働くことができるよう、労務管理が適切に行われているのかチェックします。部署によって残業時間が過大になっていないか、メンタルヘルスの観点から注意を払うことも求められます。
社会保険関係の手続きや給与計算といった仕事は、会社によって経理や総務といった別の部署が行う場合もありますが、それらも含めて人事担当者が一括して引き受けて射ることもめずらしくありません。
労務関係の仕事は1つ1つが細かいものが多く、地味なようにも見えますが、正確性が求められる大切な仕事です。労働基準法をはじめ関連する法律の知識が求められる場面も多く、常に勉強が必要な仕事でもあります。
人事の仕事のやりがい
人事の仕事の「やりがい」には、どんなものがあるでしょうか。
ここでは、現在人事の仕事に従事している人の多くが挙げる以下の3点について、紹介していきます。

- 人材採用を通じて会社と社員に貢献できる
- 社員の成長に立ち会うことができる
- 会社を「俯瞰した視点」で捉えられる
人材採用を通じて会社と社員に貢献できる
会社にとって、人材を採用するのはリスクも孕んだ重要な決断と言えます。
優秀な人材を確保したことで、会社の業績が上向くこともあれば、せっかく採用した人がすぐに辞めてしまうといったこともあります。
人材採用に関しては「~を実行すれば必ず成功する」といったセオリーが存在しないため、常に自分の頭で考えて主体的に判断することが求められます。それだけに、人との出会いや縁に感謝する場面の多い仕事とも言えます。
また、新たに入社する社員にとって、就職や転職が人生の節目であることは間違いありません。会社説明会や面接でのやりとりを通じて「この会社で働きたい」と思ってもらうことができ、入社後も「ここに来てよかった」と言ってもらうことができたら、人事担当としてはこの上ない喜びです。
社員の成長に立ち会うことができる
社員としての成長は数か月といった短いスパンではなく、5年、10年といった長いスパンで見ていく必要があります。
新入社員として入ってきた人が、さまざまな経験を積んだのち、後進を育成する立場へと成長していく姿を目の当たりにできるのは、人事ならではのやりがいです。
社会人としての長いキャリアの中で、順調にステップアップしていく人ばかりではありません。
失敗や挫折を味わいながらも、紆余曲折を経て結果的に活躍する日が来ることもあるのです。社員一人一人が活躍できるようにサポートしつつ、陰ながら見守っていくことに人事担当としての喜びを感じる人も多いのです。
他部署とは異なる視点でビジネスを捉えられる
たとえば営業部であれば、売上目標に対して達成できたかどか、といった具体的な指標があるものです。
ところが、人事に関しては成功・不成功を数値評価できることばかりではないのが実情です。
それだけに、長いスパンで物事を捉えられるだけのビジョンを持ち、どのような会社にしていきたいのかといった明確なゴールを描くことが求められるのです。
人事担当者は、他部署の現場で就業している社員とは異なる視点で仕事を捉えていることもめずらしくありません。
組織全体という大枠で考えなくてはならないこともあれば、ときに冷静で客観的な判断が求められることもあります。
そうした意味では、他部署とは異なる視点でビジネスを捉えるチャンスが多く、全体を俯瞰する視点が得られる仕事と言えます。
人事に向いているのはどんな人?

- 人間観察力のある人
- 秘密を守ることができる人
- 情に流されず、客観的な判断ができる人
人間観察力のある人
人事の仕事は、「人」に関する情報収集が重要です。
人を観察し、その人の適性を見極めることも人事には必要な能力です。また、培った人間観察能力は、採用業務において採用・不採用の判断をするためにも役立ちます。
そのためにも、「この人はどんな人なのか」と常に人を観察する意識を持っている人が人事に向いていると言えるのです。
秘密を守ることができる
人事は機密事項に触れることの多い仕事です。
特に、人事以外の部署の社員と雑談をしているときにうっかり情報を話してしまうことがないよう注意をしなければいけません。
例えば、こんな情報を漏らしてしまわないように注意が必要です。
- 社員の給与
- 社員の評価
- 異動予定者の指名
- 昇格・降格予定者の指名
人事は経営における重要な情報を知ることになるため、口が固くあることと、他の部署の社員と適切な距離感を保つことが必要になるのです。
情に流されず、客観的な判断ができる
人事の仕事をするとき、「会社全体にとってプラスになるか」と組織を優先した判断が必要になる場合があります。
一つの判断を下したとき、個々人の立場で見ると正解となる状況は変わります。
そのため、「完全に全員が満足する」仕事をすることは難しいのも人事の仕事の特徴です。
問題が生じたとき、全体を見て公正な判断が行えることも、人事に必要な能力なのです。
2)未経験から人事への転職に成功した方の体験談
続いては「未経験から人事への転職に成功した人」の体験談を2つ、紹介します。
これからの転職活動のヒントになる点も見つけられるでしょう。併せてご覧ください。
前職の経験が評価され人事への転職が成功!(すずさん:女性 35歳)

次の職場が決まってから、正式に退職の意志を伝えようと、転職活動に臨みました。
すると、日中働きながら面接時間を捻出することに、とても苦労しました。また、「仕事もプライベートも両立できる場所」を探していたのですが、
当時私は30歳になったばかりで、年齢的にも「結婚」や「出産」で辞めてしまうのではないか。
そのように懸念する面接官の方も多かったです。なかなか一筋縄ではいきませんでした。
自分一人で行動するのには限界かもしれないと思い、
私は「type女性の転職エージェント」に登録しました。こちらは担当者も女性の方で非常に話しやすく、かつ「女性向け」の求人をたくさん紹介してくれました。
そこで紹介していただいた人事の仕事に応募し、見事内定をいただくことができたのです。内定後も入社日の設定であったり、給与の交渉で年収UPをしてくれたりと、エージェントの方には本当にお世話になりました。
次の仕事は人事で、私にとって未経験の職種でした。
しかし、前職での「人材開発業」に携わっていた私の経歴を見込んでくださり、
入社後すぐに、新入社員研修の担当に就かせていただくことができました。
前職での経験が無駄にならずに安心しました。
前職での経験をアピールしたことが転職成功のきっかけに
資格の取得や事前にスキルを学習することで未経験からの転職成功率を上げることが可能な職種もあります。
しかし、人事の仕事はスキルを可視化しづらいため、未経験から転職する際にアピールポイントをつくることが難しい側面があります。
すずさんも前職はコンサルティング会社営業と、人事は関係のない職種でした。しかし、その中の「人材開発業」に携わった経験が人事の仕事でも活かせると考え面接や職務経歴書でアピールしたことにより、未経験から人事への転職を成功させることができました。
現職が人事とは関係のない職種である場合でも、人事に関係性のある仕事をした経験を伝えることで、即戦力にもなりうる人材であることをアピールできます。
「人事と関係する仕事なんてしてこなかった…」と思った方も、関連付けられる業務を行っていなかったかもう一度経歴を洗い出してみることで新しい視点が生まれるかもしれません。
人事で入社したはずが介護職に…。人事ができる環境へ転職(スミノフさん:男性 29歳)

入ってしばらくすると、介護職の従業員が大量離職する事態に陥って、人員不足を理由に私も介護補助の業務を担うことになりました。──人事・事務の仕事と並行してです。
介護職の退職者はさらに増えていき、とうとう私の業務は介護職メインになってしまいました。
そこでさすがに気づきました。──この会社にいても、自分のやりたいことが訪れることは決してないだろうと。
そして私は、転職を決意しました。
転職活動は、仕事との両立だったのでなかなか大変でした。
そんな中、知人から転職エージェントの存在を教えてもらい、いくつかのエージェントを活用してみました。
その中で特にサービスが良かったのは「リクルートエージェント」でした。
キャリアコンサルタントの方はとても丁寧で、かつ土日も対応してくれて。
合間を縫って担当のコンサルタントの方と連絡を取りつつ、求人企業に転職の応募を出して、なんどか書類審査や面談で落とされることもありましたが、結果的に一社、内定をもらえることができたのです。
キャリアコンサルタントの方は、求人情報を紹介してくれたほかに、私の自己分析に付き合ってくれたり、どのような業界が向いているのかといったコンサルティングもしてくれました。
──とても助かりましたね。
経理事務講座の受講が、転職成功のきっかけに
「人事の仕事をしたかったのに、入社してみたら全く関係のない仕事をさせられた…。」
スミノフさんほどではないにしても、入社してから「やりたいこと」と「任される仕事」のギャップに戸惑うのはよくあることだと思います。
ギャップを感じ転職を後悔しないためにも、スミノフさんのように転職エージェントの利用がおすすめです。
キャリアアドバイザーは、各企業の社風や業務内容の違いに関して独自の情報を持っています。
そういった情報を聞くことで、ギャップが生じる可能性を転職前に察知することができ、より満足度の高い転職が行えるようになるはずです。
この記事でも「おすすめの転職サービス」を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
3)未経験で人事に転職する際に大切なポイント
ここからは、人事への転職を目指す際の具体的な準備・行動について触れていきます。
未経験で人事に転職する際は、特に以下の点について意識しておくと良いでしょう。

「育成、評価は何のためにあるのか」の問いに答えられないと人事は務まらない
未経験で人事を志望する場合、「この応募者は人事としての資質があるだろうか?」という見方をされます。
このとき重要になってくるのが、「育成や評価は何のためにあるのか?」という問いに対して、自分なりの答えを持っているかどうかです。
まずは、評価・育成に対する「自身の考え」をしっかり持とう
これまで人事以外の職種で働いてきた人は、管理職経験がある場合を除けば、専ら会社から「評価してもらう」立場だったはずです。
人事へ転職した場合、社内の人事評価の仕組みを整備し、的確に実施されているのかチェックする立場へと変わります。
人材育成や人事評価が何のためにあるのか、という問いに対する答えは1つではありません。
例えば、育成と評価は「人・組織」の観点、それから「成果・成長」の観点があります。
「組織の成果」を重要視する企業もあれば、「人としての成長」をより大切にする企業もあります。一つの企業内で、ポジションや役割によって重要視するウェイトが変わる企業もあるでしょう。

育成や評価によって人や組織をどのように動かし、長いスパンでどのような成果をあげていきたいのか、といった企業の考え(経営哲学)をキャッチアップしつつ、あなた自身も探求を深めていくことが求められるのです。
迎合的な仕事の仕方はNG。ときに「憎まれ役」になることも覚悟して
ここまで見てきたように、人事は会社の経営哲学にまで踏み込んで理解し、長いスパンで会社や社員の成長を考えていかなくてはなりません。
そのため、目の前の社員の不平不満を100%聞き入れられないばかりか、場合によっては相反する方針を示さなくてはならいこともあるかもしれません。
また、人事が示す方針や決定は社員のキャリアを大きく左右することが少なくありません。
昇進や昇給といった重要な決定に関わることもあるため、人事担当であるというだけで社内で敬遠されたり、時には嫌われ役になったりといったこともあるかもしれません。
しかし、人事の仕事が企業にとって重要であるのは間違いないことです。
会社の成長や人材としての成長を望むという理想そのものは人事部も他部署の社員と同じです。
無用な誤解や誤った情報が流れることがないよう、社員に対してていねいな説明をする姿勢を示したり、制度の背景や意図を理解してもらえるよう努力する姿勢を見せていくことが大切です。
そうすることによって、「社員から価値を感じてもらえる」人事部を目指していくことができるでしょう。
未経験から人事に転職するために準備しておくべきこととは?
人事の仕事内容について、一通り勉強しておくこと
これまで人事に関わる仕事をしてこなかったという人は、転職活動と併せて以下の点を学んでおくことをおすすめします。
- 評価制度に関する知識
- 人材育成に関する知識
- 労働保険、雇用保険、社会保険、労働基準法など、法律や制度に関する知識
- メンタルヘルスに関する知識
評価・育成に関する知識が大切なことは先にも述べましたが、その他「労働保険、雇用保険、社会保険、労働基準法など、法律や制度に関する知識」や「メンタルヘルスに関する知識」も大切です。
特に中小企業の人事においては、労務関連の業務を任されることも多く、その際には社会保険や雇用保険の手続きといった業務も行います。それら法律や制度に対する知識が全くない状態ですと、苦労も大きいでしょう。
また、近年では業務の忙しさや人間関係のトラブル等で社員がメンタルに不調をきたすケースも良く聞くようになりました。
そういったケースにおいて、当事者やその上司から相談を受けることも人事の役割のひとつです。改善に繋がる適切な回答や提案をできるように、メンタルヘルスに関する知識も持っておいた方が安心です。
なお、これら知識についてひとつずつ勉強するのは大変ですし、「イメージが付かない」という人もいるでしょう。その際は、上記内容もある程度網羅されている「人事の仕事を紹介する書籍」を読んでおくと良いでしょう。
これから人事の仕事を目指す人への、おすすめの書籍
未経験から転職の場合、資格は取得したほうが良い?
人事の仕事は資格があればすぐに仕事ができるというものではないため、必須ではありません。
しかし、人事の仕事に役立つ資格はいくつかあり、取得することができれば転職活動でアピールできるだけでなく、人事として内定した後にも効果を発揮するでしょう。
以下のような資格は人事職と相性が良いと言えます。
資格名 | 内容 | 難易度 |
---|---|---|
人事総務検定 | 人事総務部の知識及び実務能力に関する検定試験。内容が人事総務の業務に特化しているので、効率的に知識を身につけることができる。 | ★★★☆☆ |
ビジネス能力検定 | 社会人に必要な仕事の能力を評価する試験ビジネス知識や社会人のマナーの基礎から、人材育成の課題である問題発見力・提案力・発信力までを幅広く学べる。 | ★★★☆☆ |
DCプランナー | 年金制度全般にわたる専門的な知識に加え、投資やライフプランに関する知識までを併せもつ「企業年金総合プランナー」を目指すための資格。 | ★★★★☆ |
人事の求人は「欠員補充」であることが多い。転職の際は求人数の多い転職サービスを利用して

人事は基本的に「欠員補充」のための採用というケースがほとんであることを意識しておきましょう。
新卒で入社後、ジョブローテーションなどで適性を判断され、結果的に人事部へ異動になったといった経緯で人事の仕事に携わることが多いのが実情です。
何かの事情でもともといた人事担当者が辞めることになり、急遽代替の人員を募集することになった、といった求人が多いと認識しておきましょう。
また、大企業であれば人事担当者が大勢いることもありますが、多くの企業で人事は少人数あるいは1~2名の人員で回していると思っていいでしょう。
人事担当者だけを一度に何十名も大量に採用することは、まずあり得ないというわけです。
その際に意識したいことは、「求人情報の多い転職エージェントを利用する」ということです。かつ、サービスごとに「独占求人」として人事の募集がされていることもありますので、なるべく複数の転職エージェントに登録しておくと良いでしょう。

転職エージェントでは、担当となるキャリアアドバイザーが、あなたの志向や希望、適性に沿った形で求人情報の提案をしてくれたり、その他書類作成や面接準備のサポート・アドバイスもしてくれます。
次の章では、人事の転職を目指す人向けの、転職エージェントの活用法と具体的なサービスの選び方について紹介します。
4)未経験で人事の転職をする際の、おすすめの転職サイト・転職エージェン
「人事の仕事を目指しているけど、具体的に会社がどんなふうに募集しているのか分からない…」という方は、まず「リクナビNEXT」ほか常に豊富な求人を取り揃えている転職サイトに複数登録して実際の求人をチェックしてみると良いでしょう。
転職サイトに登録すると企業からスカウトが届くこともあります。登録時のレジュメに「人事への転職を希望している」ことを明記しておけば、人事ポジションを募集する企業からのスカウトが届きやすくなるはずです。
国内主要転職サイトの特徴・求人数の多さ・スカウトの質比較
特徴 | 求人数の多さ | 企業からのスカウトの質 | |
---|---|---|---|
リクナビNEXT |
全般・網羅型 | ★★★★ 約53,000件(2021年12月時点) |
★☆☆☆ |
doda |
全般・網羅型 | ★★★★ 約110,000件(2021年12月時点) |
★★☆☆ |
en転職 |
全般・網羅型(一都三県メイン) | ★☆☆☆ 約7,000件(2021年12月時点) |
★★☆☆ |
キャリトレ |
20代・若手層向け | ★★☆☆ 約100,000件(2021年12月時点) |
★★★☆ |
Re就活 |
20代・若手層向け | ★★☆☆ 約13,000件(2021年12月時点) |
★★★☆ |
ビズリーチ |
ハイクラス層向け | ★★☆☆ 約120,000件(2021年12月時点) |
★★★☆ |
リクナビNEXTの「アラートメール」機能を活用しよう
リクナビNEXTは、「職種」、「業種」、「勤務地(地域)」はじめ求人検索時に細かい指定ができ、かつ「特定の条件での求人情報が出た際にアラートメールで知らせてくれる」という機能もあります(「新着求人お知らせメール」)。
つまり、「人事の仕事でどんな求人があるか確認したい」といった今現在の確認だけでなく、「今現在通える地域内で、人事に関わる求人が出たら応募したい」といったように、これから先の企業情報収集や進捗確認においてもリクナビNEXTは役立てられます。
リクナビNEXTの一番のメリットは、新着求人の更新頻度の速さ、そしてそのボリューム数です。
人事への転職にて具体的に求人企業を確認していく際には、リクナビNEXTの「アラートメール」機能を是非有効活用すると良いでしょう。
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サービス名 | リクナビNEXT(リクナビネクスト) |
---|---|---|
特徴 | 求人企業の多さは安定の国内No1!。転職を少しでも検討し始めたら、まずは登録して間違いのない、ブランド力、実績共に信頼できる転職サイト | |
企業名 | 株式会社リクルート(1977年11月) |
転職サービスは、「転職サイト」だけでなく、「転職エージェント」も活用を!

未経験で人事への転職を目指す際は、転職サイトだけでなく転職支援のプロである「転職エージェント」からのサポートとアドバイスを受けるべきでしょう。
世の中にはたくさんの転職エージェントがあり、各社がそれぞれの強みや得意分野を持っています。その際に、「人事職の求人情報を多く扱っている」「アドバイザーのサポート品質が高い」転職エージェントであるかを、活用の際の選択基準にするとよいでしょう。
未経験から人事に転職したいと考えている方向けに、おすすめできる転職エージェント5社をまとめました。
できれば2社以上に登録しておくと、異なる意見が聞けたりアドバイスを比較できたりするメリットを得られます。
人事職のへ転職に役立つおすすめ転職エージェント
転職エージェント | 特徴 |
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マイナビエージェント |
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doda |
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リクルートエージェント |
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MS-Agent |
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パソナキャリア |
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20代~30代前半で、人事への経験不足が不安な人は、マイナビエージェントがおすすめ
マイナビエージェントの特徴 | 20代(第二新卒)~若手に向けての転職支援に強い。 豊富な求人数と、キャリアアドバイザーの親身なサポート&アドバイスが評判 |
---|---|
対応地域 | 全国(拠点:東京(2か所)、横浜、札幌、名古屋、大阪、福岡) |
未経験から人事への転職 おすすめ度 | ★★★★★ |
マイナビエージェントは「サポートの丁寧さ」で評判を勝ち得ている転職エージェントです。
特に20代~30代前半と言った若年層の転職支援に強く、また大手企業だけでなく中小規模の優良企業に独自のパイプを持ち、独占案件として保有しています。
転職エージェントを利用するメリットの1つに、キャリアアドバイザーによるサポート体制が挙げられます。
マイナビエージェントでは業界ごとに専任のアドバイザーが担当するため、転職を希望する業界・職種に応じてサポートを受けることができます。
自力で調べるのが困難な業界知識や企業情報を教えてもらえるので、転職活動を効果的に進められるでしょう。
そして、大手転職エージェントのサポート期間は「3カ月」前後と定められている中、マイナビエージェントは「無期限」でサポートを行ってくれるのも、転職者としては嬉しいポイントでしょう。

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---|---|---|
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企業名 | 株式会社マイナビ(1973年8月) |
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未経験から人事への転職 おすすめ度 | ★★★★☆ |
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企業名 | パーソルキャリア株式会社(1989年6月) |
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対応地域 | 全国(拠点:北海道、宮城、東京(2か所)、埼玉、栃木、横浜、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡) |
未経験から人事への転職 おすすめ度 | ★★★★☆ |
リクルートエージェントは国内最大手の転職エージェントで、転職支援実績も国内No.1を記録しています。
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また、転職者が行う仕事選び、応募書類の作成、面接対策、そして面接日程の調整について、リクルートエージェントはこれまでの転職支援事例および企業との強力なリレーションをもとに、バックアップとサポートをしてくれるのです。
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サービス名 | リクルートエージェント |
---|---|---|
特徴 | 転職後の利用者満足度によると、99%の方が「満足」!20代~40代まで幅広い利用者の方からの高い満足を実現する、業界最大手の転職エージェント。 | |
企業名 | 株式会社リクルート(1977年11月) |
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---|---|
対応地域 | 全国 |
未経験から人事への転職 おすすめ度 | ★★★★☆ |
MS-Agentは人事をはじめとする「管理部門」や「士業」に特化した転職支援サービスです。

MS-Agentがサポートしてきた管理部門の人材は創業から25年間でのべ20,000名以上にのぼります。MS-Agentを利用して管理部門への採用に至った転職者の人材紹介会社利用実績は業界第1位という結果になっています。
※「人材紹介企業のブランドに関する調査」 2017年3月 実査委託機関:楽天リサーチ(株)
従来、管理部門や士業の求人はメジャーな媒体がほとんどなく、新聞の求人欄や求人情報誌に頼らざるを得ないところがありました。
就職・転職先についても、弁護士なら弁護士事務所、公認会計士なら監査法人といったように、対象が限られていた背景があります。
近年、規制緩和や制度改革、社会全体のコンプライアンス意識の高まりなどにより、管理部門が担う役割の重要性が増しています。こうした企業からのニーズに応えるとともに、転職者側も高い満足度を得られるサービスを提供しているのがMS-Agentです。
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サービス名 | MS-Agent |
---|---|---|
特徴 | MS-Agentは管理部門・バックスタッフおよび士業に特化した転職支援エージェントです。 キャリアアドバイザーの丁寧な対応と専門知識の高さが特徴的で、サービス利用者からも非常に高い満足を勝ち得ています。 キャリア相談から管理部門へのキャリアチェンジ・キャリアアップをめざす転職者まで、幅広い層におすすめです。 |
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企業名 | 株式会社MS-Japan(1990年4月) |
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地方での転職・サポートの品質の高さを希望する人は、パソナキャリアがおすすめ
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---|---|
対応地域 | 全国(拠点:全国47都道府県) |
未経験から人事への転職 おすすめ度 | ★★★★★ |
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参考:パソナキャリア公式HP
女性活躍推進コンサルティングチームの設置や、ハイキャリア向けのサービス「パソナキャリア ハイクラス」の運営など、より幅広い層へサポートの輪を広げています。
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サービス名 | パソナキャリア |
---|---|---|
特徴 | 手厚く、そして親身な転職者支援で評判の高いパソナキャリア! 幅広い業界に向けての求人案内数と、地方転職者含めた全国の方々がサービスを利用できる体制を整えています。 はじめての転職ならではの不安や疑問を解消できるよう、転職活動のやり方や自己PRの仕方など、丁寧にサポートしています。 |
|
企業名 | 株式会社パソナキャリア(1976年) |
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まとめ 人事への転職は「人事の仕事に対する本質的な理解」が重要

人事へ転職したい人の中には、もしかしたら「社員採用に興味がある」といったことを理由に挙げている人がいるかもしれません。
もちろん採用業務は人事の大切な仕事の1つですが、人材を評価し育成していくという人事の本質的な部分の役割から見ると、採用はそのうちの1つに過ぎないのも事実です。
人事の仕事は、他の職種から見て分かりにくい部分が多いかもしれません。
それだけに、人事の仕事とは何か、何のために存在するのか、といった本質的な理解を深めておくことが、未経験者が志望する際には特に重要になってくるのです。