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離職率が高い職場はココで見分けよう!社員がよく辞める会社の3つの特徴

[最終更新日]2020/08/19


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離職率が高い会社の見分け方

転職を検討している方には「今よりもっとキャリアアップがしたい」「人間関係の良好な職場で働きたい」「仕事とプライベートを両立させたい」など、様々な理由があることでしょう。

それと同様に、「こんな会社には転職したくない……!」という条件もあるはずです。
中でも「離職率が高い会社」は、何か裏があるんじゃないか……と警戒してしまいますよね。

──しかし、離職率が高い職場かどうかを入社前に見極めるのもなかなか難しいものです。

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1)「離職率が高い職場には、必ず理由がある!」という目で観察してみよう

人材採用・人材育成事業を担うエン・ジャパン株式会社では、2019年3月に実施した『中途入社者の定着』実態調査 」アンケートにて、「あなたの会社の中途社員の定着率は、高いですか?低いですか?」というアンケートを実施しました。

その結果、およそ4割が「中途入社者の定着率が低い(離職率が高い)」と回答しています。

あなたの会社の「中途社員の定着率」は、高いですか?低いですか? エン・ジャパン「中途入社者の定着」実態調査 アンケートより 調査社数:693社 ●定職率がとても高い 20% ●定職率が高い 22% ●適性値である 28% ●定着率が低い 30% ●定職率がとても低い 7% ●わからない 3%
参照:エン・ジャパン株式会社 アンケート集計結果「『中途入社者の定着』実態調査 」(https://corp.en-japan.com/newsrelease/2019/16757.html)



では実際に、離職率が高い会社には、どのような事例があるのでしょうか。
転職後、またすぐに転職を行った方の実際の体験談をもとに見ていきましょう。



経理から事務職に転職したあいさん(女性 29歳 東京都)のケース

一日に何度も、上司の怒鳴り声が聞こえてきました。あい さん(女性 29歳 東京都 事務職)

私は転職先のメーカー会社の、正社員として入社しました。

「これだけの大企業だし、社内体制や福利厚生もしっかりしてるのだろう」──そう期待していたのですが、入社1日目でその期待は儚く打ち砕かれました。

一日に何度も、上司の怒鳴り声が聞こえてきました。

更には、育成する担当の人の教え方が、みんな揃って下手なんです。 それでいて、こっちが間違えると本気で怒ってくる。

最初は頑張ろうと思っていたのですが、無理に合わせていこうとしていくうちに、疲労がどんどんたまってしまい、、身体が壊れる前に結婚して辞めようと、心に誓いました。

私の転職体験談:派遣社員の経理から、正社員・事務職への転職に成功!──だったけれど・・・?。

食品流通から製造業に転職したマサ さん(男性 37歳 大阪府)のケース

新しい職場では、私は完全に「よそもの」扱いでした。マサ さん(男性 37歳 大阪府 製造業)

転職先の職場は、少し田舎町にあったためか、他の土地から来た人間はあまり歓迎されないような、そんな内向的な雰囲気があって。

既存の従業員さん達からすれば、私は「突然やって来たよそ者の上司」ということなのでしょう。

特に同期入社の女性社員は色々とあらぬ噂を会社中に流して、例えば「あの人(私のことです)、借金をして地元から逃げてきたらしいよ」──というような噂がまことしやかに語られていていたり。

一時期、そのことで精神的に参ってしまい、そのまま会社に行けなくなってしまった時期もありました。

「いじめで人を追いやる」ということを、身をもって体験されたのはこれが人生で初めてでした。正直、とても不快で気分が悪かったです。

それを知りながら放置している上層部にも、不信感を感じるようになりました。

私の転職体験談:仕事に忙殺されて、彼女とも別れ、そして転職した先では人間関係が最悪で。

製造メーカーにUターン転職したジョージ さん(男性 44歳 広島県)のケース

新しい職場への期待や思惑は、すべてが真逆でした。ジョージ さん(男性 44歳 広島県 購買担当)

「新しい職場への期待や思惑は、すべてが真逆だった・・・」──それが、転職後しばらく経ってから私が抱いた感想でした。

「課長」というポジションは肩書きだけで、私は何の権限もない一介の平社員でした。

仕事も完全なデスクワークで、購入する品物の伝票処理で一日の大半をすごしました。
実際の品物に触れることも見ることもなく、現場の担当者とのやり取りもメールか電話のやり取りで、顔を会わせることもありませんでした。

さらに現場が24時間365日稼働している職場だったので、夜間や休日に直接取引先に注文することも頻繁にあって、当然ながら私も処理に追われることになりました。

周りのフォローですか?・・・そんなのは一切ありませんでした。

私の転職体験談:家族を引っ越しさせてまで、転職して入った会社だったのに・・・

◇ ◇ ◇


3名の方の体験談を見ていただきましたが、「上司の怒号が絶えず飛び交う職場」「同僚から陰口を言われる」「内定時の条件と違う環境で働かされる」など、それぞれに不遇を受けたことが分かります。

これらの実態を、入社前に知ることはできなかったのでしょうか?

しかし実際には、定着率の低い職場を事前に(ある程度まで)察知することは可能です。その際のポイントについて、以降詳しく見ていきましょう。


「離職率が高い会社」は、求人募集をかける際の「タブー」になりやすい

まず大前提として、社員がよく辞めていること、退職理由の多くが職場環境によるものであることは、求人広告を打つ際に「タブー」として扱われやすいものです。

離職率が高い会社ほど、そのマイナスポイントを隠すために別の特徴を強調し、人の出入りが激しい事実が目立たないように工夫しています。

つまり、求人を見ただけでは、その会社の離職率が高いかどうか、見極めることはかなり難しいのです。

頻繁に人の入れ替わりがあるにも関わらず、その都度新たに人員を補充し会社経営が存続しているということは、「問題を抱えている職場であることを事前に見抜けず応募・入社する人が絶えない」ということの表れとも言えます。


慢性的に人が辞め続けている企業には、必ずそれなりの理由がある

人の出入りが激しい状態が慢性的に続いている企業には、人がよく辞める相応の理由があるものです。
離職率というと業界単位で語られているところがあり、そもそもハードワークが常態化しやすい業種といった捉え方をする人が少なくありません。

しかし、同じ業界内でも会社によって社員の定着率にはかなりのバラつきがありますので、離職率が目立って高い企業には、何かそれなりの理由があると考えるのが妥当でしょう。

離職率が高い企業で社員が退職する理由の一例としては、

  • 給与が著しく低い
  • 昇給の見込みがほとんどない
  • 残業手当など法定の賃金が支払われていない
  • 長時間の残業が常態化している
  • 人間関係が非常に悪い
  • 極端なワンマン経営
  • 会社が脱法行為をしている

などが挙げられます。

そのような企業では、社員を大切にせず「代わりはいくらでもいる」というスタンスで経営しているところも多く、かつそれら企業の怖いところは、「今後も改善されないままでいる可能性が高い」ということです。


たとえ離職率が高い企業でも、最終的には自分次第、は本当?

たまに「離職率などあてにならない。入社した会社が離職率の高い職場だったとしても、合う・合わないは人それぞれだから、最終的には自分次第だ。合わなくて辞めるのなら、自分の側にも原因がある」といった意見を聞くこともあります。

これに関しては、一概にどちらが正しいと言い切ることはできません。
ある人にとっては耐えがたい職場でも、あなたにとってはいい職場かもしれませんし、その逆もあり得ます。

ただしこれまで慢性的に離職者が多い会社となれば、多くの場合であなたにとっても「合わない」と感じる可能性が高いと予想できます。

そして、その可能性を入社前にどれだけ気付けるか──ということが、転職時においてとても大切になってくるのです。


それではここから、離職率が高い職場によく見られる特徴を挙げていきます。いずれも求人広告や選考段階で察知可能な特徴ですので、「この会社に入っても大丈夫か?」を判断する際のチェックポイントとして活用してみてください。

問題のある職場を入社前に見抜くポイント ●特徴1:従業員側で会社に対する否定的な「評判・口コミ」コメントが多数を占めていないか? ●特徴2:残業・長時間労働に対して肯定的、または無頓着な会社ではないか? ●特徴3:企業としての理念や理想に全く触れない、または理念や理想に終始していないか?


離職率の高い、問題のある職場を入社前に見抜くポイント

  • 特徴1:従業員側で会社に対する否定的な「評判・口コミ」コメントが多数を占めていないか?
  • 特徴2:残業・長時間労働に対して肯定的、または無頓着な会社ではないか?
  • 特徴3:企業としての理念や理想に全く触れない、または理念や理想に終始していないか?



2)特徴1:従業員側で会社に対する否定的な「評判・口コミ」コメントが多数を占めていないか?

転職を検討している会社の「離職率の高さ」を確認するうえで、まず欠かせないのが「従業員の会社に対する評価・評判」の確認です。

その会社に知り合いがいる場合はその人に聞くのが確実でしょうが、ひとりの意見に偏りすぎないようにするためにも、以下の観点でその会社の評価・評判を確認されることをおすすめします。


  • 企業口コミサイト」を参照する
  • 転職エージェントのキャリアアドバイザーに訊く
転職を検討している会社の「離職率の高さ」や「問題のある職場か」を手 軽 に確認する方法  ■「企業口コミサイト」を参照する  ■ 転職エージェントのキャリアアドバイザーに訊く

「企業口コミサイト」を参照する

離職率や定着率が気になる会社があった場合、企業口コミサイトで、懸念しているような評価・評判コメントがないか確認しておくことも一つの手です。

企業口コミサイトに書き込む人は多くの場合転職後になりますので、ネガティブなコメントがあったとしてもすべてうのみにはしないほうが良いでしょうが、サイト内で多くの人が同じ内容についての評価・感想コメントをされている場合は注意すべきでしょう

以下に、代表的な企業口コミサイトを2つご紹介します。 国内のほとんどの会社が紹介されていますので、応募前に一度、企業研究の一環で目を通しておくことをおすすめします。



代表的な企業口コミサイト#1 「カイシャの評判」

カイシャの評判

転職サービスでも知られる「エン・ジャパン」が運営する企業口コミサイトです。

登録企業数が多く、様々な観点からの会社レビューを確認できます。ユーザー登録の必要なく口コミ情報を確認できますのでおすすめです。



代表的な企業口コミサイト#2 「転職会議」

転職会議

「転職会議」は、企業口コミサイトの老舗として、非常に多くの企業情報が掲載されています。 公開求人情報もあるので、併せて転職先企業探しとしても活用できます。






転職エージェントのキャリアアドバイザーに聞く

企業の離職率や定着率の確認について、転職エージェントから聞いてみるのも良いでしょう。
転職エージェントが企業の離職率を数値で把握していることはあまりありませんが、「離職率・定着率に課題のある会社かどうか」については一定の知見・見解を有している場合が多いです。

特に、以下転職エージェントは企業とのパイプも太く、かつ求職者に向けて手厚いサポート・アドバイスをしてくれると評判ですので、求人企業の内部情報についての質問もしやすくなるでしょう。メインの転職活動と併せてのご利用をおすすめします。

豊富な転職ツールとサポートが好評!最初に登録するなら鉄板サービスの、「doda」がおすすめ

dodaの特徴 「転職フェア」や「適性診断」など、転職活動者向けのイベントやツールが豊富。
転職者が閲覧できる求人の数は国内トップクラスでアドバイザーからの提案数も多い
対応地域 全国(拠点:北海道、宮城、東京、横浜、静岡、名古屋、大阪、京都、神戸、岡山、広島、福岡)
転職おすすめ度 ★★★★★




20代~30代前半の転職者は、求人数も多く親身なサポート&アドバイスが評判の、「マイナビエージェント」がおすすめ

マイナビエージェントの特徴 20代(第二新卒)~若手に向けての転職支援に強い。
豊富な求人数と、キャリアアドバイザーの親身なサポート&アドバイスが評判
対応地域 全国(拠点:東京(2か所)、横浜、札幌、名古屋、大阪、福岡)
転職おすすめ度 ★★★★★




たくさんの求人が見たい、品質の高いサポートが欲しい方は、「リクルートエージェント」がおすすめ

転職エージェントならリクルートエージェント。非公開求人からご希望に沿った求人をご紹介。転職エージェントがあなたの転職を成功に導きます。
リクルートエージェントの特徴 国内の転職エージェントの中でも求人数と実績の多さで常にTOPに立つ、最大手転職エージェント。キャリアアドバイザーの適切かつスピーディな対応が評判。
対応地域 全国(拠点:北海道、宮城、東京(2か所)、埼玉、栃木、横浜、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡)
転職おすすめ度 ★★★★☆




求人企業に関する情報を、事前に詳しく知りたい方は、「Spring転職エージェント」がおすすめ

Spring転職
Spring転職エージェントの特徴 コンサルタントの知識が豊富。企業についての詳しい情報を知れる
地方転職、Uターン・Iターン転職、外資系・グローバル企業転職にもおすすめ。
対応地域 1都3県(東京・埼玉・千葉・神奈川)
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おすすめ度 ★★★★☆




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対応地域 全国(拠点:東京(2か所)、横浜、名古屋、静岡、大阪、京都、神戸、広島)
転職おすすめ度 ★★★★★




求人票も要チェック!求人に社員の写真が載っていない理由は…?

求人サイトに自社の求人を掲載する場合、できるだけ多くの人に求人を見てもらいたいと掲載企業は考えます。

画像付きの求人は文字だけの求人に比べて目立ちやすいため、求人サイトの多くが画像あり・なしで掲載料に差をつけています。

よって、画像が掲載されているから優良企業、画像なしだから良くない企業、というわけではありません。

ただし、画像が掲載されている際にはどのような画像かを確認しておきましょう。
今現在働いている社員の顔が識別できる画像を掲載するのであれば、当然のことながら映っている社員は在籍中でなくてはなりません。

仮に映っている社員が退職してしまった場合、次に同様の求人を出す際には別の画像に変えるなり、新たに撮り直すなり、何かしらの差し替えが発生します。

また、人の出入りが激しいということは、定期的に求人を掲載しなくてはならないため、同じ文面・内容の求人を使い回すことが多くなります。

よって、社員の写真が掲載されていない企業は、いつ社員の顔ぶれが変わっても同じ内容で求人を掲載できるよう、社員の写真を載せないようにしている可能性があるのです。


募集の背景や求める人物像にありきたりな表現を使っている求人は「使い回し」が前提の可能性あり

とくに中途採用については、募集の背景や求める人物像が募集時期によって変わっていくのが自然です。

そのときに力を入れている事業や伸びている事業に注力し、人員を増強していこうとするケースが多いからです。

よって、求人の文面もそのときどきで変わっていき、募集背景や求める人物像がカスタマイズされるのが普通なのです。

しかし離職率が高く慢性的に求人を掲載している企業の場合、募集背景の本音は常に「欠員補充」や「人手不足」であることが多く、どの時期に出す求人にも使い回しができるように、あたりさわりのない表現になりがちです。

求める人物像や応募要件についても、とらえ方次第では「誰でも応募可能」と受け取れるような内容になっているケースがあります。

こうした表現の求人は、使い回すことを前提で考えられている可能性がありますので、それだけ人の出入りが激しく頻繁に求人を出さなくてはならない職場なのでは?判断するためのものさしにしてみてもいいでしょう。





3)特徴2:離職率の高い企業で、「残業・長時間労働に対して肯定的、または無頓着」というケースは多い

残業や長時間労働に対して肯定的な会社とは?

残業や長時間労働に対する世の中の目が厳しくなってきていますが、それでも「残業をしたほうが多くの仕事をこなせる」「長時間働かない従業員からは意欲を感じない」といったように、残業を肯定的にとらえている企業はまだ少なからずあるのが現実です。

残業や長時間労働に対して肯定的な会社には、どのような特徴があるのでしょうか。

残業が良いことと考えられていたのは、経済が上向きで「働ければ働くほど会社も世の中も豊かになり、自分の暮らしも豊かになる」というスパイラルが成立していた時代のことです。

もちろん、今の時代はそうとは限らないことも多々あるのですが、古き良き時代を見てきた世代が管理職や経営層を担っている現状では、自分たちが若い頃に経験したことをそのまま今の時代に持ってこようとする企業も少なくありません。

つまり、残業や長時間労働に対していまだに肯定的な会社は、そもそも体質がかなり古い可能性があるのです。


残業に肯定的な会社かどうかは、面接でも分かることがあります。「残業がありますが、問題ありませんか?」「いまの職場では、どのぐらい残業をされていますか?」といった質問を積極的にされた場合は、残業するのが良いことだと考えている職場でないかどうか、よく見極めておきましょう。


残業や長時間労働に対して無頓着な会社とは?

残業や長時間労働を肯定するのとは少し異なり、そもそも残業や長時間労働に無頓着な会社というのもあります。
たとえば、タイムカードなど出退勤を管理する仕組みがない職場や、幅広くいろいろな職種に裁量労働制が適用されている職場です。

こうした職場は、いわば「働こうと思えばいくらでも働ける」環境になっています。

大抵これらの会社の場合、(労働時間ではなく)成果に見合った報酬を約束しているか、または「仕事のやりがい」を強調しているパターンが多く見られます。前者は営業職など、実力主義の職種ではあり得ることですので、必ずしもこれだけで離職率が高い職場と断言できないところがあります。

ただし、後者のように仕事のやりがいを強調しているパターンは注意が必要です。「チームで頑張った」「良い経験になった」といったことを強調しているようなら、いわゆる「やりがい搾取」体質である可能性があるからです。


完全実力主義の成果給でない限り、業務に必要で残業した分については残業手当を支払う義務が企業にはあります。これは法で定められていることですので、残業時間や手当の支給に無頓着な会社には十分に注意しておきましょう。


残業手当がきちんと支払われているかどうかもチェック

残業手当がきちんと支払われているかどうかは、求人の文面からある程度推測することができます。

たとえば、待遇・福利厚生の項目で「残業手当100%支給」と明記されているかどうか、給与モデルに「基本給+諸手当(住宅手当+家族手当+残業手当)」のように示されているかどうかをチェックします。


モデル年収が「基本給+成果給」のみだったり、待遇・福利厚生の項目が「社内レクレーションあり、月1回は飲み会でコミュニケーション、社員旅行あり」のような内容のに留まっていて残業手当に関する言及が一切なかったりするようであれば、残業代が適切に支払われていない職場である可能性を疑いましょう。


このような、求人に掲載されていないことや、かといって企業へ直接問い合わせづらいことについては、前章でもご紹介したインターネットの口コミサイトが役に立つことがあります。

元従業員などが過去に勤務したことのある職場について口コミを投稿しているサイトでは、入社前後で感じたギャップや退職理由といった、ふだんあまり表に出てこない本音の部分が書かれていることがあるのです。

ただし、中には退職後に個人的な恨みを抱き、わざと否定的な内容を書き込む人もいますので、口コミサイトを完全に鵜呑みにし過ぎないようにしましょう。




4) 特徴3:企業としての理念や理想に全く触れない、または理念や理想に終始している会社も要注意

企業としての理念や理想に全く触れない会社とは?

求人広告においても面接などの選考においても、企業としての理念や理想をほぼ全く伝えることなく、ひたすら「応募条件を満たす人材かどうか」をチェックするケースに出会うことがあります。

応募者の立場からすると、応募した会社のことをもっと詳しく知りたかったり、質問しておきたいことがあったりするものですが、一方的に採用可否だけを伝えられても本当に入社していいものかどうか迷ってしまうこともあるはずです。

応募者に対して、「私どもはこういう企業です」「このような事業を行っています」といった概要を伝え、企業として今後何を目指していくのかといった理念や理想を話すのは、非常に重要なことです。
企業としても、自社の理念に共感してくれる人を採用したいと思っているはずなのです。

理念や理想を一切伝えない企業は、見方によっては「採用する人が長く続かないことを見越している」あるいは「とにかく欠員補充に必死で理念や理想どころではない」といった状態になっている可能性も否定できません。

人材の採用は、決して一方通行でうまくいくものではありません。企業としての理念や理想をじっくり伝える気のなさそうな企業は警戒しておいたほうが良いでしょう。


企業としての理念や理想ばかり強調する会社とは?

反対に、企業としての理念や理想を語ることに終始してしまう企業も要注意です。

特に、「変化の速い時代に対応できる組織を目指す」「風通しの良い雰囲気を大切にする」といった、抽象的で漠然とした理念を強調している企業には注意が必要です。

こうした企業の中には、日常的に精神論がまかり通っている社風の会社があるからです。過去に業績好調だったものの近年は業績が落ち込んでいる会社では、「笑顔で元気よく働こう」といった精神論が横行していることがあります。

事業を立て直すための打開策を経営陣が打ち出すことができていない組織では、こうした兆候が見られることがあるものです。

また、こうした精神論がまかり通っている組織では、具体的な業務スキルや遂行能力そのものが評価されるというよりは、役員から気に入られているかどうか、といったいわゆる社内政治がものを言うケースも少なくありません。

自分が持っているスキルや、成果を評価してほしいと考えている人ほど、理念や理想に終始する傾向がある企業に対しては注意しておくようにしたほうがいいでしょう。


ワンマン経営者ではないか、従業員の声が経営に反映されているかに注目

個性が強烈な創業者や、経営変革に成功したカリスマ的存在の経営者がトップに立っている場合、ワンマン社長であっても会社がうまく回っていることもあります。

したがって、ワンマン経営者だから良くない、と一概に決めつけることもできないのですが、ここでは「ワンマンであることによって弊害が生じている」場合のことを想定して考えてみます。


ワンマン経営の組織では、たとえば面接が社長面接の1回のみで採用が決まってしまったり、従業員が何十名、何百名といるにも関わらず求人からは社長の言葉や考え方しか伝わってこなかったりすることがあります。

また、「社員の○○という声から始まった企画が成功しました」「社員の意見を参考に○○を改善しました」といったように、従業員の声が経営に反映された過去の実例が載っているかどうかによっても、ワンマン経営かどうかを見極める1つの目安になります。

社長自身の個人的な考えや趣味に社員が付き合わされているような状況、たとえば「社長が大のワイン好きなので、年に2回社内でワインパーティが開催されます」といったことが求人に記載されていれば、ワンマン体質であっても不思議ではありません。

このように、「ワンマン経営者のにおいがしないか?」といった目で求人を眺めてみることも大切なのです。




5)まとめ 離職率の高い職場を見抜くには「小さな違和感」を大切に!

ここまでの内容を再度振り返ります。


問題のある職場を入社前に見抜くポイント

  • 従業員側で会社に対する否定的な「評判・口コミ」コメントが多数を占めていないか?
  •  
  • 頻繁に求人広告を出している・求人広告に社員の写真を載せない会社ではないか?
  • 残業・長時間労働に対して肯定的、または無頓着な会社ではないか?
  • 企業としての理念や理想に全く触れない、または理念や理想に終始していないか?

離職率が高い職場とは、ひと言で表すとすれば「居心地の悪い会社」です。

社員が長く働き続けることが前提になっていない組織や、経営状況が芳しくない企業、経営層が従業員を大切にしていない企業において、こうした居心地の悪い環境が出来上がってしまいやすいのです。

離職率の高い職場には、それなりの理由が必ずあるものです。多くの人が辞めていった何らかの理由があれば、初めてその会社と接触を持つ求人広告や面接において、どこか「違和感」や「不思議な印象」を持つことがあるはずです。

「気のせいかもしれない」と軽く受け流してしまわず、なぜ違和感を抱いたのか振り返り、突き詰めて考えておくのはとても大切です。

入社してから「こんなはずではなかった」となるリスクを最小限に抑えておくためにも、小さな違和感をきちんと拾い上げ、入社前の判断軸にしておきましょう。

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