【職務経歴書テンプレ・サンプル付き】職務経歴書はプレゼン資料!効果的な自己アピールにつなげるには?
[最終更新日]2021/03/12

突然ですが、仮に今日が志望企業の面接当日だったとします。
面接でどのような質問をされるのか、あなたは想像できるでしょうか?「それは面接担当者が決めることなので、自分には分からない」と思うでしょうか。
そう思ったとしたら、もしかしたらあなたの職務経歴書の作り方はもっと改善の余地があるかもしれません。
なぜなら、職務経歴書は、面接担当者の興味・関心と、更には面談の流れ自体もナビゲイトしていける、有力なプレゼン資料だからです。
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目次
1) 職務経歴書は面接の「シナリオ」であり、最高のプレゼン資料だ!
職務経歴書は「履歴書の詳しい版」ではない!

職務経歴書は、一般的に履歴書と併せて提出を求められるケースがほとんどです。
まるで履歴書に書き切れない詳しい職歴を書くために職務経歴書があるかのような印象を受けるかもしれませんが、職務経歴書が担う役割は決して「履歴書の詳しい版」などという軽いものではありません。
履歴書が入社後の人事情報として保管されるのに対して、職務経歴書は主に書類選考と面接のための資料として活用されます。
つまり、面接担当者にとって応募者から受け取った職務経歴書は、面接で効果的な質問を準備しておくための資料となるわけです。
職務経歴書を「シナリオ」ととらえ、面接を有利な方向へ誘導すべし!

少し見方を変えると、面接で「ここを聞かれたら強力なアピールポイントになる」という強みがある人は、職務経歴書でそこを強調することによって、面接を自分に有利な方向へ誘導することができることでしょう。
つまり、職務経歴書は面接の「シナリオ」のような役割を果たすことがあるのです。
このように、考え方ひとつで職務経歴書は強力なプレゼンツールとなり得ます。「履歴書と一緒に提出する書類」といった考え方から一歩踏み込んで、職務経歴書を戦略的に作成してみましょう。
2) 職務経歴書を作成するにあたって必ず意識しておくべきこととは?
あなたが作った職務経歴書は「見やすい」か

書類選考や面接であなたの職務経歴書を見る担当者は、当然ですがあなたのことを知りません。
知らない相手の経歴をゼロの状態から知るわけですから、職務経歴書から正確かつ詳細な情報を集めるのはなかなか大変な作業です。
しかも、採用担当者は日々大量の応募書類に目を通しているため、「見づらい」「読みづらい」ということが大変なストレスになり得ます。
読む相手のことを考え、読みやすさや見やすさに配慮が見られる書類でなければ、まず「読んでみよう」という気持ちになってもらえないかもしれません。
項目ごとに見出しが目立つようになっているか、改行やインデント位置は適切か、行間が空きすぎたり詰まりすぎたりしていないか、といった細かい点までこだわって作成しましょう。
履歴書のように決まった規格の用紙がないだけに、創意工夫が問われるところです。
あなたがつくった職務経歴書は「伝わる」か

職務経歴書を作成する際にありがちな間違いとして、「仕事内容について詳しく書いたほうが伝わりやすいのでは?」という考え方が挙げられます。
職務経歴書は通常A4で2枚までで収まる程度の分量で作成するのがよいとされています。
限られた枚数内で経歴を伝えなくてはならないため、あまり詳しいことまで詰め込んで書いてしまうと情報量が増え、かえって見づらい・伝わりづらい職務経歴書になりがちです。
細かな点は面接で直接伝えればいいので、仕事内容や担当業務については概要が分かるように簡潔に記載します。
むしろ、それらの仕事にどのような考えで取り組んできたのか、経験した業務を通じて何を得たのか、といったことを経歴とは分けて記載したほうが、仕事に対する姿勢や熱意をアピールすることができるのです。
3) 経験や転職歴に応じて編年体形式とキャリア形式を使い分けよう!

職務経歴書の書き方には、大きく分けて「編年体形式」と「キャリア形式」の2パターンがあります。
どちらを選ぶと効果的かは、その人の経歴や経験によるところがあります。それぞれの特徴と、どのような人がマッチするのかを見ていきましょう。
編年体形式が向いている人とは?

編年体形式とは、これまで所属した部署と業務内容を時系列で紹介する形式のことです。
1つの企業で何度か部署異動を経験したことがある人や、昇進したことがある人は、編年体形式でまとめるとどの仕事を何年間経験したのか、といったことが見やすくなります。
キャリア形式が向いている人とは?

キャリア形式とは、経験した業務や体得したスキルに注目してまとめる形式のことです。
これまで転職したことがあり複数の会社で同じ仕事をしたことがある人や、アピールしたいスキルが明確になっている人は、キャリア形式を選択したほうがまとめやすくなる傾向があります。
商品やサービスの画像を活用してもOK

Web系・ゲーム開発系・クリエイティブ系といった職種の場合、携わってきた仕事について文章で紹介するよりも、成果物の画像を示したほうが伝わりやすいことがあります。
そのような場合は、商品やサービスの画像を職務経歴書に配置してアピールすることもできます。こうすることにより、職務経歴書でポートフォリオを兼ねることができますので、他の応募者に差をつけることもできます。
ただし、社外秘の資料や商品を職務経歴書に紹介するのは、企業情報の漏えいに繋がってしまいますので、「社外にも周知可能な情報」内にとどめるよう、ご注意をお願いします。
4) 採用担当者に「刺さる」職務経歴書はココが違う!
成果や実績が明確に書かれている

これまでの仕事で「どのような成果や実績があるのか」が明確に書かれている職務経歴書は、採用担当者の目に留まりやすくなります。
また、「契約〇〇件」「対前年〇%増」といった具体的な数値で示されていると、より客観的に成果を伝えることができます。また、日頃から目標や目的意識をもって仕事に取り組んでいることをアピールすることもできます。
今後取り組みたいこと・挑戦したいことが書かれている

「自己PRや志望動機は、履歴書にも書いてあるから省いて良いんだよね?」──と言う方もたまにいらっしゃいますが、職務経歴書の方にこそしっかりと記載しておくべきでしょう。
逆に、職務経歴書に自己PRや志望動機が一切かかれていないのは、とても勿体ないです。
採用担当者は「この人はなぜ転職したいのか、今までの職場でできないことなのか」という点に興味を持っています。
入社したらやってみたいことや、新たにチャレンジしてみたいことが示されていると、入社後にどういった活躍をしてくれそうかをイメージしやすくなるでしょう。
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熱意や人柄を文面から感じ取ることができる

仕事に粘り強く向き合ってきたことや、トラブルや逆境を跳ね返す熱意を持っていることが伝わると、採用担当者の心を打ち、「一度会って話してみたい」という気持ちになってもらうことができます。
具体的なエピソードを挙げて紹介することで、読んだ採用担当者が場面や状況を想像しやすくなるでしょう。
5)職務経歴書のサンプル(見本)とテンプレートのダウンロード
さて、続いては実際の職務経歴書のサンプル(見本)とテンプレートをご紹介していきたいと思います。
「編年形式」、「キャリア形式」、そのほか「画像活用形式」の3パターンを紹介していますので、ご自身に合いそうな形式を選んで、参考にしてみてください。
「編年形式」の職務経歴書のサンプルとテンプレート
「キャリア形式」の職務経歴書のサンプルとテンプレート
「図・画像活用形式」の職務経歴書のサンプルとテンプレート
6)転職エージェントでも、職務経歴書のアドバイスやチェックをしてくれる!

職務経歴書は書類選考や面接で勝ち残っていくために非常に重要なツールですが、いざ作成するとなると「どのように書いたらいいのか迷ってしまう」「初めて読む人に伝わる内容か第三者にチェックしてほしい」といったことを感じる人は多いことでしょう。
実は、転職エージェントを利用することで、職務経歴書作成時のアドバイスや作成後のチェックをしてもらえるのです。
転職エージェントのキャリアコンサルタントは日々大勢の転職希望者と面談し、さまざまな職務経歴書を目にしていますので、あなたが作成した職務経歴書に対して、「もっとこうすると、書類も通過されやすくなる」客観的なアドバイスができることが多いのです。
また、同じ業種・職種へ応募してきた人との比較や、過去に内定を勝ち取った人との比較をしてもらえる可能性もありますので、「職務経歴書のチェック相手」としても転職エージェントのキャリアコンサルタントは最適な相手と言えます。
職務経歴書のアドバイスやチェックのサポートで定評のある転職エージェント
7)まとめ 職務経歴書を客観的にチェックしてみよう

職務経歴書は自分の言葉でアピールするためのツールであり、自分を売り込むためのプレゼン資料です。
しかし、書き方の自由度が高いだけに、伝えたいことが読む相手にきちんと伝わるかどうか、独りよがりになってしまっていないか、細心の注意を払うべき応募書類でもあります。
職務経歴書を応募企業へ送る・持参する前に、第三者が読んだ場合でも自分が伝えたいことが伝わる書き方になっているのかどうか、客観的にチェックしてみましょう。