SEに実務未経験から転職するには?仕事内容と転職成功のポイント3点
[最終更新日]2023/01/26

SE(システムエンジニア)はITエンジニア・Webエンジニアの代表的な職種であり、これからSEを目指そうという人も多いでしょう。
転職によってSEのキャリアをスタートすることは可能ですが、その際は「SEに求められる知識・スキル」と「即戦力として活躍するためのポイント」を事前にしっかり押さえておく必要があります。
この記事を読んでわかること
目次
1)SEの仕事内容と年収・将来性
SEとして転職するためには仕事内容を含め、SEの概要・現実を知っておくことが大変重要です。本記事の最初では、以下にあげる4つの点について解説していきます。
- #1 SEの仕事内容
- #2 SEのやりがい
- #3 SEの年収・将来性は
- #4 SEのキャリアパス
SEの仕事内容

SEの業務はシステムの企画から運用開始まで、ほぼすべての工程を網羅することが特徴です。
SEの主な業務
ヒアリング・要件定義 | 開発対象となるシステムについて、依頼主(顧客または上司)から開発要件や要望をヒアリングします。また、ヒアリング内容を「要件定義書」にまとめ、依頼主と開発チームと共有します。 |
---|---|
システム設計 | 要件定義した内容をもとにシステムの設計を行います。 具体的には、以下の設計を行います。
|
開発 | システムの開発に関わる作業です。主な作業は「コーディング」となり、プログラマーが担当することが多いです。 SEはプログラマーへの作業指示や進捗管理、コードのレビューなど、ディレクション的な業務を担います。 |
テスト | 開発したシステムが、要件定義された内容に沿って動作するかを検証し、品質を確認・評価する工程を指します。 テストはプログラムの単体ごとにチェックする「単体テスト」、システム同士の機能連携をチェックする「結合テスト」、システム全体が依頼者のニーズに適うものかを検証する「総合テスト」の3つに分類されます。 SEはこのうち「結合テスト」、「総合テスト」を担当することが多いです。 |
運用・保守 | 開発したシステムが、運用時に安定的に動作しつづけるためのメンテナンス・およびトラブル発生時の対応(障害対応)を行います。 事前に監視方法や障害発生時の対応フローを設計し、依頼者の同意の上で運用・保守業務を行います。 |
上のとおり、SEには多種多様な業務があります。プログラマーと異なる点はさまざまですが、大きな違いとして以下の3点があげられます。
SEとプログラマーの違い

- SEは主に上流工程と呼ばれる、要件定義や設計を担当することが多いが、テスト等にも携わる
- SEは顧客との打ち合わせが必須であり、ヒアリングや交渉スキル、ドキュメント作成能力が求められる
- SEは協力会社に指示を出す場面もしばしばある
なお上記の図では「プログラミングはプログラマーに任せる」ことになっていますが、実際にはSEがプログラミングを行う場面もあります。
SEの職場は、大きく「事業会社・システム会社」に区分される

SEとして働く職場は、大きく以下の2つに分けることができます。
事業会社…ベンダー系SEとして働く | 自社のITシステムやソフトウェア、ITサービスを開発・運用する |
---|---|
システム会社…受託型SEとして働く | 客先からITシステム・サービスの開発または運用を委託される(客先企業に常駐して業務することが多い) |
事業会社での「ベンダー系SE」の働き方とは
自社でシステムの開発・運用(またはパッケージの販売)を行うSEです。「ソフトハウス系SE」、または「自社開発SE」と同義で扱われることが多いです。
依頼主が社内であることが多く、綿密なコミュニケーションが取りやすい、関わるシステム・サービスに想いや情熱を乗せやすいといったメリットがあります。
一方のデメリットとしては、会社によっては「同じ技術のみの開発が多くなる」、「社外の人達との接点が少ない」といった点が挙げられます。
システム会社での「受託型SE」の働き方とは
顧客からITシステム・サービスの開発または運用を委託され、業務を行うSEです。客先企業に常駐して業務することが多いです。「システムインテグレータ」、「SIer」と表現されることもあります。
担当となる案件にもよりますが、多くの会社と関われる、多種多様な開発経験・実績を積みやすいといったメリットがあります。
ただし、担当する業務によっては旧時代のシステムを長期にわたってメンテナンスするであったり、必ずしも望む経験・スキルアップの機会に恵まれない場合もあります。
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未経験からSEを目指す際に比較的目指しやすいのが、システム会社の「受託系SE」です。
自社開発・事業会社での「ベンダー系SE」ではSE業務が事業・業績に直結することも多く、また非エンジニアの人との交渉・折衝も多くなるため、一定の実務経験を積んだSEが求められることが多いです。
ただし、SEにに求められるスキル・働き方は企業によっても大きく異なります。システム会社の「受託系SE」であったとしても高度な知識・スキルを求められることは少なくありませんし、自社開発・事業会社での「ベンダー系SE」でも、ルーティンワークが殆どというケースもあるでしょう。
つまり、SEとして転職先を選ぶ際に、その企業がSEにどのようなスキル・働き方を求めているか、(ベンダー系・受託系に関わらず)事前にしっかり調べておくことが大変重要です。
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SEのやりがい

現役SEの人たちに「SEのやりがい」について聞くと、以下のような回答が多く返ってきます。
- 要望を受ける段階から本稼働まで、システムに関われる
- システム完成に向けて一致団結でき、顧客先で無事稼働した報告をメンバーで喜び合える
- 顧客がうまく言語化できない要望や認識していない課題も、システムで解決できる
- 自分が関わったシステムが、社会の役に立つという喜び
- 最新のIT技術を追いかけられる
- 実力をつければより高いレベルの仕事を任され、高い給与も得られるチャンスがある
仕事面や能力アップに関する点を挙げる人もいれば、「メンバーで喜び合える」「社会の役に立てる」といった点を挙げる人もいるのがわかります。
やりがいの幅広さと、「努力すればするだけやりがいが得られる」傾向があるのも、SEの仕事の特徴と言えるでしょう。
参考:現役SEに聞いた!SEの大変な点とやりがいは?
- ニックネーム:ブロッコリー 36歳/大阪府(年収:450万円)
-
SEの仕事は、ざっくりいうと顧客とのヒアリングをして要求を分析し、要件の定義を作り出し、顧客の要望にできるだけ応えられるようにシステム開発することですね。
顧客の要望に100%応えるためのシステム構築が難しいこともありますし、顧客に「できる範囲・できない範囲」を理解してもらうためのコミュニケーションが難しくなることもあります。
一方で、システムをチームで作り上げる際に、そのチームが結束してひとつになっていく過程はやっぱり何とも言えない充実感がありますね。そして顧客の要望通りのシステム開発ができた時にメンバーで喜び合えるのはとても楽しいですし、やりがいに感じています。
- ニックネーム: kanehara 35歳/東京都(年収: 500万円)
-
基本的にはチームで行動しています。開発には1か月ほどのものもあれば難易度によっては半年近くかかるものもあります。
一つのチームに所属するというよりはいくつかのチームに所属して同時進行で案件に取り組むことが多いです。クライアントの要望を伺い、システムの開発、そしてリリース後の運用の保守を行っています。そんなSEの仕事ですが、一番のやりがいが「クライアントの要望を形にするところ」ですね。
ですが、すべての要望を満たしたとしても、クライアントから満足いただけないこともあります。
なぜかというと、そもそも「要望」とは「まだ形になっていないもの」ですよね。そして、それをSEは形にする。その際に必ず多少のギャップが発生します。つまり、クライアントと私たちSEで、その要望を形にしたときに、それが「どんな形になるのか」のイメージを前もって共有することが大切だと思います。その為にやることは、こまめにすり合わせをすること──つまり、コミュニケーションですね。
SEはコミュニケーションがとっても大切です。
- ニックネーム:いちのじ 30歳/千葉県(年収:400万円)
-
現在私はシステムの開発と保守、両方をやっています。私のイメージとして、「システムエンジニアはとても曖昧な位置付け」ですね。具体的な作業はフェーズ毎に変わりますから。一貫して言えるのは、「設計業務と、関係者との調整、そして進捗管理」が業務の中心にあることでしょう。
SEの仕事をしていて大変と感じるのは、顧客・メンバーほか関係者との調整ですね。担当する部分は全て把握しておくことを求められます。
私の場合、製造フェーズで、フリーランスや在宅など、色々な立場のプログラマーがチームになることも多く、調整や連絡が大変でしたね。
それ以外にも、保守の仕事で任せられているシステムにトラブルが起きたときは、「解決するまで帰れない」なんてこともしばしばです。私の場合、3徹くらいは普通でした。そんなSEのやりがいといえば、やはり「思い描くものを形にすること」でしょう。物を作り上げるのが好きな人なら、きっとSEの仕事は楽しいと思います。関わっているプロジェクトや課題(トラブル含め)が解決した時は、相当な達成感が味わえます。
それから、多くの人達と関わり合いながらモノを創っていくので、「人が好きな人」もSEは向いているかもしれませんね
SEの仕事が向いている人
SEの業務を適切にこなし、そしてSEとしてのやりがいを感じやすい、「SEが向いている人」のタイプとしては、主に以下が挙げられるでしょう。
複数当てはまるという人は、SEの転職を本格的に検討すると良いかもしれませんね。
- 新しい分野の知識・技術に好奇心を持って取り組める人
- 個人作業よりもチームとしての活動に楽しみややりがいを見出せる人
- 「思いを形にする」ことに楽しみややりがいを見出せる人
- 俯瞰して全体を見渡せる人
SEの年収・将来性は

SEの年収は所属する企業によっても異なりますが、平均額はおおむね以下のとおりとなっています。
- 20代は300~400万円台
- 30代以上は500万円以上
30代以上の平均年収は、比較的高い職種です。ただし40代以上になると、年齢を重ねてもあまり上がりません。 このため、継続して年収を上げたい方はより高度の職種に移るなどのキャリアアップも求められます。
尚、上記はあくまで平均年収です。高いスキルやパフォーマンスを発揮できるSEで、年収1,000万円を超えるというケースも少なくありません。
またSEは引き続き人材不足であり、将来性が高いといわれています。しかしこれは、現状のスキルのまま働き続けられることを意味しません。
それはIT業界が、以下にあげる大きな変化の時期を迎えているためです。
- AIなど新しい技術や、クラウドなど新しいサービスの需要が増加
- オーダーメイドでの開発案件は減少が見込まれる
- プログラミング言語を知らないユーザーでも、システム開発できるサービスが登場
このため将来もSEとして活躍し続けるためには、「新しい技術への挑戦」が不可欠です。
SEのキャリアパス

SEは、プログラマーからのキャリアアップが多くみられます。
その後、SEからのキャリアパスは大きく以下の3つケースが挙げられます。
- プロマネ志向:PL・PMなど
- 技術志向:スペシャリスト
- 経営志向:マネージャーなど
「プロマネ志向」は、「より大規模な開発プロジェクトを手掛けたい」、「チーム体制で開発を進めたい」という人におすすめのキャリアパスです。
SEとしての実務経験を積んだのち、PL・PMなどの職種で活躍することが多いでしょう。
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「最新技術を常にキャッチしたい」「エンジニアリングをより極めたい」という人は、「技術志向」のキャリアパスになっていくでしょう。
特定の職種が無い場合が多いですが、例えば「ゲームエンジンの開発」「FinTechのシステム設計」など、特定業種・分野にフォーカスして技術を高めるケースが多いです。
「後進のエンジニアを育成したい」「組織としての技術力を高めたい」という志向の人は、「経営志向」のキャリアパスを進むケースがあるでしょう。
プロマネ志向や技術志向との掛け合わせで、「ITコンサルタント」や「CTO」などのキャリアアップも目指せます。
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一方で多くのIT企業では、希望する職種のポストが空いていない場合も少なくありません。
たとえばシステム開発の3次請け、4次請けを行う企業においては、スペシャリストやプロジェクトマネージャーを目指すことはなかなか難しいでしょう。
つまり、SEの転職の際はこのような企業ごとの「SEの働き方」をあらかじめ知っておき、「自身の希望するキャリアを適えられる職場」を見出しておくことが重要なのです。
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2)SEに必要な知識・スキル
SEには多様な知識やスキルが求められます。代表的なものとしては、以下が挙げられるでしょう。
それぞれ仕事をする上ではどのようなレベルが求められるか、順に確認していきましょう。
ITに関する知識とスキル、および自らすすんで学ぶ姿勢

SEはITを武器に仕事をする技術職ですから、ITに関する知識やスキルは欠かせません。システムは以下のように、さまざまな要素から成り立っています。
- プログラミング言語や開発の手法
- OS(クラウドを使う場合は、利用するクラウドサービスの知識も求められる)
- データベース
- ネットワーク
- セキュリティ
参考:システム開発の全体の流れ

SEは顧客に対して適切な提案をする必要がありますから、システム開発の知識はもちろん、上記にあげた他の分野の知識も習得しておきましょう。
また上記の技術は、日進月歩で進んでいます。自ら積極的に学び知識やスキルをアップデートし続けることがよい提案につながります。
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参考:現役SEに聞いた!これからSEを目指す方へのアドバイス①
- ニックネーム: きっく 24歳/神奈川県(年収: 400万円)
-
SEは独学でも目指せる職種だと思います。
ですが、最近は「若いうちに基本情報技術者試験合格をしておくように」と言ってくる企業が多いように感じています。そういった煩わしい指摘から解放される意味でも(笑)、基本情報技術者試験の勉強をおすすめします。
ですが、本当に理解が出来るようになるのは、実際にシステムに携わったりしたときだと思うので、出来ることであれば簡単なシステムやアプリなどを自作してみて欲しいです。
その中で開発の仕方やコーディングについて考える機会が必ず出てきます。そうした小さな経験をしておくことで、スタートダッシュが全く違うと思います。
自社や顧客企業の業界・業務に関する知識

SEは、顧客が抱えているビジネス上の課題を解決する役割も担います。適切なシステムを提案するためには、その会社または顧客企業の業務を知っていることが前提です。
業務知識がなければ適切な解決方法(ソリューション)を提示できず、顧客から不信感を抱かれかねません。またシステムが稼働しても、業務の効率化や業績の向上に結びつけることもできません。
一方でSEに求められる業務知識は配属先によって異なりますから、入社後に独学で学ぶことが基本です。
担当する業界で一般的に行われている業務内容は、知っておく必要があります。
個々の企業ごとに異なる部分など、細かい部分の知識は仕事を通じて学ぶことになるでしょう。社内で勉強会が行われる場合は、積極的に参加してみると良いでしょう。
社内調整や、顧客の要望をヒアリングし交渉するスキル

システム開発では、さまざまな立場の方が関わります。ときにはそれぞれの立場を主張しあい、対応に苦慮する場合もあるかもしれません。
このような場合でも何が障害なのかをきちんと聞き取って分析し、プロジェクトの完成に向けて一丸となって進めるよう調整するスキルが求められます。
同じことは、顧客との打ち合わせでも言えます。
システム開発は社会的な意義のある事業であるものの、自社の利益も確保することが重要です。
このため顧客と自社の事情を踏まえつつ、両者にとってよい結果となるようにうまく交渉するスキルが求められます。
加えて顧客の業務に役立つシステムをつくるためには、顧客が求める真の要望を引き出すことも重要です。
参考:現役SEに聞いた!これからSEを目指す方へのアドバイス②
- ニックネーム: しゅういち 38歳/愛知県(年収: 500万円)
-
SE仕事を行う上で重要なのは、どの職種でも同じだが、的確に相手の言いたいことを理解し、的確に答える業務コミュニケーションスキルだと思います。
「ITエンジニアだから人と話す機会は少ない」なんて思っていたら大間違いです。
特に、最近ではリモートワークを取り入れる企業が増えてきていますが、そこでのチャットやメール、Webミーティングでのコミュニケーションは対面コミュニケーションより難易度が上がります。
人に正しく伝えるスキルは、より一層、重要になっているのではないでしょうか。
- ニックネーム: おーちょ 51歳/東京都(年収: 1,350万円)
-
特に業務システムを扱うSEの場合、クライアントにヒアリングを行った際に相手がどうしたいのか、何を求めているのかを引き出すことが非常に難しい場合があります。
「理想の業務プロセスを、明確に伝えられるクライアントは少ない」と受けとめておいた方が良いと思います。
まずは、自分で様々な業務プロセスを学んで同業種の事例などから要件定義を引き出したり、ヒアリングを丁寧に重ねながら「これだ」と見出して提案できるSEになれると素晴らしいと思います。
論理的思考能力

SEには、論理的思考能力も求められます。それは業務の遂行において、以下の場面が生じるためです。
- 設計する際は仕様や業務フローのチェックを行い、矛盾が生じないように行う
- 開発においてスケジュールを作成し、管理する
- バグが発生した場合に、プログラムのコードを確認して不備を見つける
たとえば業務においては、「工程Aで出力されたデータを、工程Bで使う」といったプロセスがしばしば発生します。このとき、工程Bは工程Aの後で処理するよう注意して設計しなければなりません。
また開発工程においては、「スケジュールに遅れないためには、いつまでに何を終えていなければならないか」といった課題も発生します。論理的思考能力があればスケジュール遅延の兆候を早めに見つけ、対処することが可能です。
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3)SEへの転職を成功するために、意識したいポイント3つ
SEへの転職を成功するためには、以下3つのポイントについて、事前にしっかり準備しておくことをおすすすめします。
それぞれがなぜ重要か、順に確認していきましょう。
プログラミングおよびITの基礎知識を持っておく

SEのなかには、まったくプログラミングを行わない方もいるかもしれません。
そのような方でも顧客に対して適切なシステム提案を行うためには、プログラミングやITの基礎知識が必須です。また開発の終盤であるテストの段階でトラブルが発生した際、SE自らがコードを修正することもあります。
これらのスキルがあるかどうかは応募書類だけでなく、面接の場でも口頭でチェックされる場合も少なくありません。
エンジニア実務経験の浅い人は、ポートフォリオ作成やスクール学習も視野に
もし多少なりともエンジニア経験があれば実務経験をアピール可能ですが、未経験の方はそういうわけにもいきません。
その場合は小規模のシステムを組んでポートフォリオを作る、またはエンジニアスクール等を活用した学習期間を持つことを視野に入れるとよいでしょう。
ポートフォリオを作成することで、で開発のプロセスが学べ、資格の取得で知識を補うことができ、あなたのやる気をアピールすることも可能です。
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また、プログラミングの経験やITの基礎知識に不安を感じる方向けの学びの場としては、ハローワークの職業訓練やエンジニアスクールがあります。
ITエンジニア実務レベルを目指す人におすすめのプログラミングスクール
エンジニアスクール | 特徴 |
---|---|
![]() コードキャンプゲート |
|
![]() DMM WEBCAMP |
|
![]() Tech Academy(テックアカデミー) |
|
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業務遂行スキルを高めておく(指示やコミュニケーション、書類作成など)

SEとして働くと、コミュニケーションを取る相手の幅広さに気付くことでしょう。
SEが業務でコミュニケーションを取る、主な相手
- チームのメンバー
- 上司
- 他部署のスタッフ
- 顧客企業の担当者
- 協力会社
これらの人たちの持つ、「業務やエンジニアリングに関する知識・情報量」は実に様々です。
SEはコミュニケーションを取る相手に対して、相手が持つ知識・情報量にあわせ、できるだけ明確に、人による解釈がなるべく異ならないような依頼や指示出しができるように、意図したことを明確に伝え、相手の意図もしっかりくみ取れるようにしていく必要があります。
そのうえで大切となるのが、様々な「業務遂行スキル」です。
例えば、商談や打ち合わせでのコミュニケーションではヒアリングスキルやプレゼンスキルが求められますし、設計書や議事録等の提出資料を作成するための資料作成能力やライティングスキルも求められるでしょう。
開発チームをまとめていくうえではチームビルディング力やディレクションスキルが必要となります。
これらスキルは一朝一夕で培えるものではなく、多くの場合経験で養われるものです。
SEになってから習得しても間に合うケースもありますが、可能な限り今からこれらスキルに関わる業務に積極的に関わり、経験を少しでも多く積んでおくことをおすすめします。
参考:現役SEに聞いた!これからSEを目指す方へのアドバイス③
- ニックネーム: ぼのーぼ 28歳/大阪府(年収: 500万円)
-
SEは、「人と話すスキル」を身に着けておくとスムーズに仕事を進めやすくなるという印象です。クライアントもそうですが、チームの皆をまとめるといったシーンも多くなります。
早いうちからコミュニケーション能力の向上を意識しておくと良いでしょうね。
また、仕様書や要件定義書などを書く機会が多くなるので、ドキュメントの書き方や上流工程への知識もつけておくと良いでしょう。
IT業界に詳しい、転職エージェントを活用しよう

SEへの転職活動を1人で行うことは可能ですが、ベストの方法とはいえません。それは、以下の課題があるためです
- SEを求める企業は数多いため、あなたに合った企業を探し出すことは大変な労力を要する
- 働きながら転職活動を進める場合は今の仕事との調整がつかず、うまく進められない場合も少なくない
- 応募要項に書かれている内容が真実とは限らない
このため企業の内情をよく知らないまま入社し、後悔してしまうかもしれません。
一方で、転職エージェントならあなたの希望をヒアリングし、入社後に活躍できる企業を紹介してもらえます。
転職エージェントは、転職者に対して求人の紹介、キャリアプランのアドバイス、その他応募書類の添削、面接対策を行ってくれます。
「仕事が忙しい」という人も、活動のスケジューリングや、応募先企業との調整も行ってくれます。企業の内情も熟知しているため、「応募してみたけど、だった…」ということも起きにくくなるでしょう。
もっとも、どの転職エージェントに依頼すればよいか迷う方もいるかもしれません。次の章では、おすすめの転職エージェントを紹介していきます。
4)SEへ転職する際におすすめの転職エージェント
SE向けの求人を取り扱う転職エージェントは多くあります。
選ぶ際は、「SEの求人が豊富か」「希望する転職地域に対応しているか」「担当者はこちらの希望をしっかり聴いて理解してくれるか」の3点を意識すると良いでしょう。
1点目の求人数と2点目の対応エリアについては、本記事が紹介するおすすめサービスにてあわせて説明します。
3点目の「担当者の品質」については、まずは「ここが良さそう」と感じたサービスを2~3つ登録して、そのうえで自分に合った担当者を見出して利用を絞っていくのがおすすめです。
ITエンジニアの方が転職エージェントを利用する際の選び方・活用法を紹介します。「自分に合った転職エージェントを見つけたい」という方は、以下ご参考ください。


SEでの転職で、転職エージェントを活用するポイントは以下の3点です。
- Point1 各ITエンジニア向け転職エージェントの、それぞれの特徴を知っておく
- Point2 はじめに2~3つ「複数」の転職エージェントに登録しておく
- Point3 何度かのやりとりで「相性」と「やりやすさ」を確認する
特にポイント3つ目の「相性とやりやすさ」は重要です。転職エージェントの担当者とは、転職期間中はずっと付き合いを続けていきますので、「自分に合った担当アドバイザー」を早めに見出していくことが、転職成功のひとつの要となるでしょう。

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JACリクルートメントの活用メリットとSE転職へのおすすめポイント
JACリクルートメントを活用するメリットとして筆頭に挙げられるのが「ハイクラス向け求人の充実度」です。とくに年収600万円以上など好条件の求人を多数保有していることから、ハイクラス人材を求める企業と転職者のマッチングを得意としているのです。
高年収帯の求人や、重要なポジションを募集する求人を探している人にとって、登録を検討する有力な理由となるはずです。
JACリクルートメントは両面型サポートのため、コンサルタントが企業の採用担当者が直接コンタクトを取り、企業の情報や就業条件についてヒアリングを実施しています。

つまり、転職者に伝えられる企業情報はコンサルタント自身が収集した一次情報なのです。
このため、企業担当と人材担当の間で情報が分断されてしまう心配がなく、精度が高く確実な情報を得ることが可能となっています。
一方のJACリクルートメントのデメリット・注意点は、保有求人数が大手サービスよりも少なめである点です。
「希望している求人が思ったより多く紹介されなかった…」という場合は、求人数の豊富なリクルートエージェント(全世代向け)、doda(全世代向け)、パソナキャリア(全世代向け)、リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス向け)といった転職サービスがおすすめです。
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ワークポート──未経験からのチャレンジ転職の支援に強い
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SEの求人数 約8,000件(2022年9月時点) 特徴 - 全国トップレベルの求人数。特にIT・Web業界への転職支援に強い
- 幅広い業界において、未経験者へのサポート実績が豊富
- 転職者の希望に合わせて、「チャレンジ転職」にも力強くサポートしてくれる
対応エリア 全国 公式サイト https://www.workport.co.jp/
ワークポート(WORKPORT)は「業界・職種未経験者」のサポートに優れており、なかでもIT・Web業界の支援に強い転職エージェントです。
全都道府県の地域を対象としており、オンライン面談も受け付けています。
また、ワークポートに登録した際に担当となってくれる転職コンシェルジュ(アドバイザー)は、積極的な求人提案をしてくれることでも知られています。
転職先を検討するにあたって、できるだけ多くの求人を比較した上で応募先を決定したい人や、担当アドバイザーからの提案を多く受けたい人は、ワークポートのサポートがマッチしやすいでしょう。
ワークポートの活用メリットとSE転職へのおすすめポイント

引用元:転職エージェントのWORKPORT(ワークポート)で 転職相談サービスを体験してみた!
ワークポートは「未経験職種」へのサポートが手厚いことでも知られています。
そのため、今の職種から新たにSEへのジョブチェンジを検討している方は、ワークポートのサービスがフィットしやすいでしょう。

引用元:ワークポート 「転職コンシェルジュの転職相談サービス」
「検討の余地があれば求人を紹介する」というスタンスのエージェントのため、転職先の選択肢を広げる際にもおすすめです。
他の転職エージェントに登録したものの、想像していたほど求人を紹介してもらえなかった人や、担当者のレスポンスが鈍く転職活動が進まないと感じていた人にこそ、ワークポートを利用するメリットを実感できるはずです。
「〇ヶ月以内に転職したい」など、具体的な期限を決めて転職活動を進めたい人におすすめのサービスといえます。急ぎの転職に向いているのは、ワークポートを利用するメリットといえるでしょう。
一方のワークポートのデメリット・注意点は、担当アドバイザーの品質にバラつきがある点です。応募・エントリーを急かされたり、希望する分野への知識の浅いアドバイザーが就いてしまうこともあるでしょう。
「丁寧かつ実績のあるアドバイザーに担当に付いてほしい」という場合は、パソナキャリア(全世代向け)、JACリクルートメント(キャリアアップ、ハイクラス向け)、マイナビIT AGENT(IT/Webエンジニア向け)といった各分野で評判の高いの転職サービスがおすすめです。
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リクルートエージェント──未経験者・経験者どちらも対応可。豊富な求人とスピーディな対応
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SEの求人数 約4万件(2022年9月時点) 特徴 - 求人数および転職支援実績 国内No1。全業種・職種において常時豊富な求人を用意
- 担当者の提案ペースが早く、スピーディな転職を実現しやすい
- 職務経歴書エディタや面接力向上セミナー等の「転職支援ツール」が豊富
対応エリア 全国 公式サイト https://www.r-agent.com/
リクルートエージェントは国内No1の求人数と転職支援実績を誇る転職エージェントです。
リクルートエージェントの強みは全業種・職種に対して豊富な求人数を持つこと、そして長年の実績で培われたノウハウ・転職支援ツールの充実さにあります。
全国の地域で対応が可能で、各都道府県の求人も豊富です。拠点も多く、オンライン・電話のサポートはもちろん対面での面談の受けやすさも強みの一つです。
リクルートエージェントの活用メリットとSE転職へのおすすめポイント
リクルートエージェントでは、志望企業の特徴・評判といった分析から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」を用意してくれます。
業界・企業情報はネットで公開されていないものも多いため、レポート情報はあなたの活動に大いに役立つはずです。
また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとにSEへの転職に関する有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。
リクルートエージェント登録後に無料で活用できる、職務経歴書を自動で作成できる「職務経歴書エディタ」や無料の「面接力向上セミナー」のサービスもおすすめです。
![]() 職務経歴書エディタ |
テンプレートや入力例に沿って、職務経歴書を半自動で作成できるサービス。作成後にWordファイルにダウンロードして利用することも可能。 |
![]() 面接力向上セミナー |
企業が「採用したい」と思える面接の必勝法が学べるセミナー。参加者の99%が「満足」以上の回答。 現在(2022年9月)はLIVE配信(オンライン)で行われている。 |
一方のリクルートエージェントのデメリット・注意点としては、これらサポートの提供は適切かつとても「スピーディ」であるということです。担当者によっては、活動ペースを急かしてくることもあるかもしれません。
「じっくりと、自分のペースで転職活動をしたい」という場合は、パソナキャリア(全世代向け)、マイナビエージェント(若手社会人向け)、JACリクルートメント、リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス向け)にも併せて登録し、より自身にマッチするサービスを選んでおくと良いでしょう。
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SEの転職の際によくある質問(FAQ)

Q1)SEの転職に、有利になる資格はありますか。
SEの転職においては、資格よりも実務経験や保有スキルを重視する企業が多いです。その為、「転職を有利に進めるために資格を取る」というよりも「知識・スキルの幅を広げるために資格を取る」というスタンスで臨むことをおすすめします。
その前提において、以下資格は取得しておくことによって転職を有利に進められることがあります。
- ITパスポート
- 基本技術情報者試験
- 応用技術情報者試験
- システムアーキテクト試験
資格 | 概要 |
---|---|
ITパスポート | 経済産業大臣が行う国家試験で、「ITを利活用するすべての社会人・学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる」資格と位置づけされています。 ITエンジニアのみならず、IT業界に関わる人(またはその予定の人)たちも対象としていることもあり、年間受験者も多いです。 |
基本技術情報者試験 | 経済産業大臣が行う国家試験で、「高度 IT 人材となるために必要な基本的知識・技能をもち,実践的な活用能力を身に付けた者」を対象とします。ITパスポートよりも難易度が高く、資格を保持することで企業からの信頼度を高めることが期待できます。 SE出身者で、基本技術情報者試験の取得を勧める人は多く、それだけ実務経験でも役立てられていることがうかがえます。 |
応用技術情報者試験 | 経済産業大臣が行う国家試験で、基本技術情報者試験の上位資格になります。「高度 IT 人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT 人材としての方向性を確立した者」を対象とし、難易度は相応に高まり合格率は20%ほどです。 試験を通して技術・管理・経営までの幅広い応用力を身に付けることができます。 |
システムアーキテクト試験 | 主にシステム開発の上流工程を担当するエンジニアに向けた試験です。「システム開発の上流工程を主導する立場として、豊富な業務知識に基づいて的確な分析を行い、顧客等からの提案に適した情報システムのデザインを設計し完成する者」を対象とします。 SEとして経験を積み、更に上位エンジニアとして活躍する際、またはゆくゆくやITアーキテクトやITコンサルタントといった職種を目指す人に向いている資格です。 |
その他、SEのキャリアアップに有効と評価されることの多い資格
- ネットワークスペシャリスト試験
- データベーススペシャリスト試験
- オラクルマスター
- Oracle Certified Java Programmer
それぞれの資格について詳細をインタネット等で調べてみて、自身の今後のキャリアに役立つ知識・スキルを得られそうかをチェックしてみてください。
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Q2)SEの転職は年齢によって難易度が上がりますか。
SE実務未経験からのSE転職は、年齢が上がるにつれて難易度は高まる傾向にあります。
また、年代によって企業から求められるものも変わりますので、その点も意識しておくと良いでしょう。
20代からSE転職を目指す場合 | SEとしての実務経験の浅い人が大半になりますので、企業はITエンジニアリングの知識・スキル、およびSEとしての適性を見てくることが多いです。今後のポテンシャルを加味されることも多く、SE転職として比較的目指しやすい年代といえます。 |
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30代からSE転職を目指す場合 | 企業は転職者に対して「SEとしての一定の実務経験、およびそれに見合った知識・スキル」を求めることが多いです。またプロジェクトリーダー等のチームマネジメント業務を任せられることも多く、メンバー育成やマネジメントの知識・経験が要求されることも多いです。 30代からSE転職を目指す場合は、「SEとしての知識・スキル+マネジメント能力」も求められると意識しておくと良いでしょう。これらの経験に乏しい場合、SE転職はやや難易度が高くなります。 |
40代以降からSE転職を目指す場合 | 40代の転職者に対して、企業は高いエンジニアスキルおよび実務経験を求める傾向にあります。これまでSEとしての実務経験がない場合は、それを補うだけのエンジニアスキルが必要となるでしょう。 ただし、近年においてはDX推進をはじめとして、エンジニアスキル以外の「+α」のスキル・経験を見込んでの採用を行う企業が増えてきています。 また今後SEとしてのスキルアップをしっかり行っていける自信を持てる方は、これまでの経験、積み上げた知識・スキルが有効活用できる求人を探して応募すると良いでしょう。 |
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Q3)大手企業のSEに転職するにはどうすれば良いですか。
日本のIT業界は多重下請け構造になっていることもあり、三次受け・四次受けといった下請け案件の多い中小企業としてではなく、クライアントから直に依頼を受けられる大手企業に転職したいと希望するエンジニアは多いです。
ただし、元受けを行っている大手システムベンダーにSEとして転職するのは相応のスキル・経験が求められます。
現在SEとしての実務経験がないまたは浅いという方は、直接大手企業を目指すよりもまずは実務経験を積み知識・スキルを高めたうえでチャレンジするのが現実的でしょう。
また、大手企業SEではマネジメントスキル・ディレクションスキルはほぼ確実に求められるでしょう。エンジニアリングとしての経験だけでなく、チーム業務としての経験もしかり積み上げていくことが大切です。
大手企業のSEに転職する際のポイント
- SEとしての実務経験を積む
- チーム業務としての経験を重ね、マネジメントスキル・ディレクションスキルを高める
- 資格取得など、実務経験+αの知識・スキルを磨く
Q4)「未経験歓迎」のSE求人を選ぶ際の注意点を教えてください。
実務経験なしでSEを募集している企業の求人に応募する際は、以下の観点をしっかりチェックしておくことをおすすめします。
- 待遇・条件
- 事業内容
- 業務内容と求められるスキル
- 残業や休日出勤の有無
- 会社の風土、職場の雰囲気
「未経験でも可」となっている職場は、「給料が安い」「残業が多い」などのデメリットとトレードオフになっていることが少なくありません。
ただし、どんな職場もデメリットはあるものです。「すべてのデメリットを回避しよう」と考えるよりも、「今回の転職で、何を最優先すべきなのか」「どこまでの条件なら許容できるか」を見定めて求人を選定していくと良いでしょう。
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Q5)SE転職で、職務経歴書の作成で注意すべき点はありますか。
SEへの転職では、企業は職務経歴書で以下の点を重視することが多いです。
- 技術スキル
- コミュニケーションスキル
技術スキルはだけでなく、現社員およびチームワークに馴染めるかについても重要なチェックポイントになります。具体的には、職務経歴書で以下の点に留意して作成すると良いでしょう。
- 得意とする分野・スキルは、初めて読む人にとって分かりやすい表現に
- 経歴紹介は、「いつ(When)」「どこで(When)」「何をしてきたか(What)」を明確にする
- 「職務経歴-業務の経験から、どんなものを得られたか」についても記載する
職務経歴書を単なる経歴紹介のみで済ませてしまうエンジニア転職者の方は少なくありません。また、職務経歴書を見る相手は必ずしもエンジニア実務経験者ではありませんので、非エンジニアの人の視点を意識した書き方が重要です。
特に3点目の「職務経歴-業務の経験から、どんなものを得られたかについても記載する」については、採用担当が興味・関心を持つきっかけにしやすいでしょう。
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Q6)SEへの転職面接時では、どんな質問をされることが多いですか。
SEの転職においても、転職面接時にされる質問は他の職種と大きく変わりません。大別すると、採用担当からは以下要素に関わる質問をされることになるでしょう。
- 自己紹介・自己PRに関わる質問
- 志望理由・転職理由に関わる質問
- 適性や職務要件の確認に関わる質問
これら質問の回答は、なるべく事前に用意しておいた方が安心です。具体的な回答例なども確認したい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
面接のフェーズ別「質問例&回答例」紹介記事
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①序盤編(自己紹介・自己PR) 企業面接での自己PR・自己紹介をする際のポイント・注意点、およびよくある質問と回答例を紹介しています。 |
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②中盤編(志望理由・転職理由) 企業面接で必ず訊かれる「志望理由」・「転職理由」に関わる応答でのポイント・注意点、およびよくある質問と回答例を紹介します。 |
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③適性・職務要件確認編 企業面接で、面接官が転職者の適性、知識・スキルの確認時に訊かれる「適性・職務要件」の確認でのポイント・注意点、およびよくある質問と回答例を紹介します。※本記事の内容です。 |
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④最終面接・役員面接・条件確認編 企業の最終面接、役員面接、条件確認時におけるポイント・注意点、およびよくある質問と回答例を紹介します。 |
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⑤「女性ならではの質問」編 企業面接において、女性転職者が受けやすい質問・確認について、ポイントと注意点、およびおすすめの受け答え方法を紹介しています。 |
まとめ)SEはステップアップのためにもおすすめ。転職エージェントの活用で安心
ここまで解説したとおり、SEには技術だけでなく、対人スキルや業務スキルも求められます。
「大変な仕事だ」と思った方もいるのではないでしょうか。
しかしSEは、IT技術者としてのスキルアップが見込める職種です。その先にステップアップするためにも、未経験だからこそぜひ目指すことをおすすめします。
とりわけ、1つのサービスを作り上げた後の充実感は、SEならではのものです。もし顧客と直接取引できる企業に入社できたならば、顧客とともにシステムを作り上げる喜びも味わえます。
SEとして力を発揮するためには、企業選びも重要です。転職エージェントなら数多い企業のなかから、あなたに合った企業を教えてくれます。
また内定へ向けてバックアップする仕組みも整っていますから、安心して転職活動を進められ、あなたの希望する将来像へ近づけます。