エンジニアの【第二新卒での転職】の際に意識しておきたい3つのポイント
[最終更新日]2020/10/02

新卒でITエンジニアとして勤め始めた方でも、数年が経てば職場のマイナス面が垣間見えたり、「こんな仕事をしてみたい」といった目標が生まれてくるかと思います。
いわゆる「第二新卒」と呼ばれるビジネスパーソンは、転職市場でも「意欲」や「伸びしろ」といった部分で重宝される年代でもあります。
特にエンジニアとして数年間スキルを磨いてきたとなると、転職の可能性も大きく広がります。
目次
1)エンジニアの第二新卒での転職はアリ?ナシ?
二十代半ばぐらいまでの、いわゆる第二新卒にあたる年代の人が「転職を考えている」と言うと、周囲の人(特に年長者)は「よく考えたほうがいい」「まだ転職を考えるには早いのでは?」といった反応を示すことでしょう。
エンジニアとして働いている人が第二新卒として転職するのは、アリでしょうか。ナシでしょうか。
実は、これはどちらのケースもあり得ます。どういったケースが「アリ」「ナシ」にあたるのかを見ていきましょう。
スキルアップ、キャリアアップへの意識からのチャレンジだったら、試してみる価値あり

最も分かりやすい「アリ」の例として、あなたが今もしこう感じているとしたら、転職に踏み切る価値が十分にあるはずです。
- 今の仕事はもう十分にこなせるけれど、仕事内容が物足りない
- もっとスキルアップして、新しい技術を取り入れた仕事をしたい
- 一人のエンジニアとして終わりたくない。より大きな仕事に関わりたい
こういった気持ちを日々抱いて仕事をしているとしたら、それはすでに強力な「志望動機」になり得るからです。
現実的に見れば、第二新卒はまだ実務経験が浅いため、決して十分なスキルを身につけているとは言えない状態の人が多いものです。
しかし、転職市場においては若い人材ほど「チャレンジ精神がある」「リスクを取ることの意味を理解している」「上昇志向である」といったことは有力なポテンシャルの1つとして高く評価される傾向があるのです。
もし、現状に満足せずより高みを目指したいという気持ちから転職を考え始めているとしたら、そのタイミングでの転職はチャレンジしてみる価値ありの可能性があります。
「ブラック企業だから転職したい」という場合は、まずは周囲の人にも相談して

どちらかと言えば「ナシ」寄りの、黄色信号のケースとしては、次のような動機が挙げられます。
- 今の職場がブラックなので、とにかく転職したい
- 職場の人間関係が芳しくなく、雰囲気が悪いので辞めたい
- 残業が多く休みが少ないので転職したい
もしこういった理由で転職を考え始めているのであれば、職場の人ではない第三者の知人などに相談してみましょう。
なぜこうした理由で転職を即決しないほうがいいかと言うと、「転職したら状況がさらに悪くなった」という事態になりかねないからです。
隣の芝生は青い、と言われるように、今の勤務先に不満を抱いているときほど他社がうらやましく見えたり、ふと目に留まった求人が魅力的に映ったりするものです。
できるだけ複数の知人から、他社の実情を聞いてみましょう。自分の不満を聞いてもらうよりも、他の人の話を聞いたほうが解決策を見出しやすくなる場合が多いものです。
もちろん、「今の職場よりさらに厳しい状況の職場はたくさんある。だから我慢しよう」と考える必要はありません。
あくまで転職によってさらに状況を悪化させないためにも、第三者の意見を聞いた上で判断しても遅くないということです。
「会社を辞めるための転職」になっている場合は要注意

転職の動機として最も注意しておかなくてはならないのは、「とにかく辞めたい」という一心で転職に踏み切るケースです。
「ひとまず辞めてしまおう。次のことは後で考えればいい」と思って辞めてしまうと、「すぐに辞める人」というレッテルを貼られやすくなり、より不利な条件で転職せざるを得なくなるリスクがあります。
第二新卒の転職で注意しておくべきこととして、勤続年数の短さが挙げられます。
新卒で就職して数年で転職しようとしているという事実は、受け入れる企業にとって「うちに入社しても、またすぐに辞めてしまうのではないか」という疑念に変換されやすいのです。
「会社を辞めるための転職」をしようとすると、次のキャリアで実現したいことや、長い目で見たキャリア形成よりも「辞める」ことを優先しがちになるため、いっそう「また辞めそう」という目で見られやすくなりがちです。
もちろん第二新卒に限らず、あらゆる世代にとって転職は決して前向きな理由によるものばかりではありません。
しかし、辞めることが第一の目的とならないよう、「辞めたい」以上の志望動機や転職理由を見つけておくことが非常に重要なのです。
2)エンジニアの第二新卒での転職で、意識したい3つのポイント
研修制度や勉強会等、社員のスキル向上への取り組みが活性化している企業を優先しよう

ITエンジニアは常に勉強し続ける必要のある職種です。
テクノロジーは日々進歩を続け、新しく学んだことは学んだ途端に古くなっていきます。エンジニアとしての素地を活かしキャリアを築いていくためには、学び続けていくことが欠かせない条件なのです。
転職先の候補として考えている企業が、研修制度や勉強会といったように社員のスキル向上に積極的に取り組んでいるかどうか、しっかりチェックしておきましょう。
求人だけでなく、企業のホームページやSNSの公式アカウント、口コミサイトなどから情報を集め、社員育成に意欲的な企業かどうかを確認しておくのです。
社員のスキル向上への取り組みが活性化している企業は、社員が働きながらスキルアップできるだけでなく、そもそも企業として社員を育てていく姿勢を持ち、社員に長く働いてもらいたいと考えていることが多いものです。
そういった社風の会社であれば、従業員にとって働きやすい環境が整っていることが多く、長く続けられる可能性が高いのです。
基本的なビジネススキル、コミュニケーションスキルは必須!得意分野・課題分野を把握しておこう

第二新卒は「新卒」とは見なされません。全く違った目で見られると認識しておきましょう。
新卒で入社してから数年ですから、もちろん業務に精通しているわけではなく、実務経験が豊富というわけでもありません。
しかし、社会経験のない新卒とは異なり、短期間とはいえ社会人を経験しているわけですから、一般的なビジネスマナーやコミュニケーションスキルは持っていてしかるべき人材と見なされています。
企業側からすれば、新卒のようにゼロの状態から基本的な研修を施さなくても、社会人としての振る舞いに大きな問題はない状態であってほしい、と思われているのです。
また、実務面においても「実務を経験している」ことが重要視されます。
在職中にどのような業務に携わってきたのか、そこから見出してきた課題や、自分の中で得意とする仕事について整理し、伝えられるようにしておくことが大切です。
たとえ長期間の就業期間でないとしても、真剣に仕事と向き合い、自分の頭で考えて仕事をしてきたことを伝えられるかどうかがポイントとなるのです。
納得感のある「転職の【理由】」を「自身の内側から」語れるようにしよう

転職に際していわゆる「ノウハウ本」を活用する人もいることでしょう。
もちろん参考にするのは良いのですが、あくまで参考程度に留めましょう。面接で話す内容や応募書類の記載事項までノウハウ本のテンプレートのまねをしても、まず間違いなく採用担当者に響きません。
それらは借り物の言葉でしかなく、「自分の言葉」になっていないからです。
第二新卒にとって、応募書類や面接で特にしっかりと話せるようにしておくべきポイントは「転職理由」です。
なぜ新卒で入社した会社を数年で辞めて転職したいのか、転職して何に取り組みたいのか、それによって何を実現したいのか、といったことを、自分の言葉で「自身の内側から」語れるようにしておきましょう。
転職の面接では、理路整然と伝えることや、流暢に話すことばかりが評価されるとは限りません。たどたどしくても、自分の言葉でどうしても伝えたいことがあるという「熱量」は、採用担当者に伝わるものです。
熱意によって、「またすぐに辞めるのでは?」という企業側の疑念を払拭することもできるのです。
エンジニア&第二新卒の組み合わせに強い転職エージェントを利用しよう

第二新卒の転職では注意しておくべき点がいくつかあるのは事実ですが、実は近年、第二新卒は転職市場で注目されつつある年代でもあります。
新卒採用は企業にとっても競争率が高く、他社との争奪戦が過熱しやすいため、第二新卒でポテンシャルの高い人材を集めたいと考える企業が増えてきているのです。
さらに、数ある職種の中でもITエンジニアを専門とする転職サービスが数多く台頭してきています。他の職種に比べると、ITエンジニアを専門とするいわゆる特化型の転職サービスは格段に多く、ITエンジニアが慢性的に不足している時代背景を物語っています。
このように、エンジニア&第二新卒の転職はとてもチャンスの多い組み合わせと言えます。
十分な情報を集めた上で、間違った方法で転職活動を進めなければ、希望条件を叶える転職を実現できる可能性は大いにあるのです。
初めての転職であれば、よほどの事情がない限りITエンジニアや第二新卒を対象とした転職エージェントを活用することを強くおすすめします。
3)エンジニア&第二新卒の転職でおすすめの転職エージェント
エンジニアとしてステップアップしたい方は、マイナビITエージェントがおすすめ
マイナビITエージェントは転職サービス大手の「株式会社マイナビ」が、IT・Web業界を専門にサポートする転職エージェントサービスです。
大手のサービスゆえの数々の企業からの信頼を得ており、大手企業から優良中小企業まで、幅広い求人に出会える可能性がぐんと高まります。
また、在籍するプロのキャリアアドバイザーはいずれも業界の最新情報や専門知識を有しており、転職活動の際に求められる自身のアピールポイントや面接での受け答えなど、トータルにサポートをしてくれます。
マイナビITエージェントのみで扱う「非公開求人」も多数。
エンジニアとしてさらなるステップアップを目指したい20代・第二新卒者におすすめです。
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適性診断に基づいたアドバイスを求める方は、マイナビジョブ20’sがおすすめ
マイナビジョブ20’sは20代を対象とした転職エージェントです。
登録後に「適性診断」を受け、その結果をもとにキャリアアドバイザーが客観的にアドバイスしてくれる点が大きな特徴の1つです。
新卒時に就活をする際、自己分析の重要性について誰もが一度は聞いたことがあるはずです。
転職活動は就活のときとは違い、社会人としての経験が上積みされるため、自分の適性を考慮に入れた上で具体的なキャリアプランを立てていくことの重要性がさらに増します。
しかしながら、自分自身の適性は自分ではなかなか気づかないのも事実です。
客観的な診断という形で得られた結果をもとにアドバイスしてほしいという人は、ぜひマイナビジョブ20’sを利用してみてください。
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在籍期間が特に短い方は、ウズキャリがおすすめ
ウズキャリは、第二新卒を対象としている転職エージェントです。
第二新卒のほか、フリーターや既卒に対して、「新卒のとき就活がうまくいかなかったのではないか」といった偏ったイメージを持つ人は少なからずいます。
ウズキャリは、第二新卒が置かれているこうした状況を理解し、親身になってカウンセリングをしてくれるのが大きな特徴です。
第二新卒で転職を検討しているエンジニアの人の中には、1社目の勤続年数が1年未満など短期間で転職したいと考えている人もいることでしょう。
「短期間で転職しようとしている」ことを責めるのではなく、転職希望者の立場になってアドバイスするというコンセプトで運営されていますので、第二新卒の人が安心して相談することができるのです。
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スピーディに対応してほしい方は、ワークポートがおすすめ
ワークポートは総合型転職エージェントですが、特にIT・Web系の転職に定評がありますので、ITエンジニアの人が転職に活用するには最適です。
ワークポートを利用した人の感想としてよく聞かれる声として、対応がとても早くスピーディだったという点が挙げられます。
じっくりと時間をかけて転職を成功させていくというよりは、可能性のありそうな求人を多く紹介し、迅速に対応することで早期に転職先を決めるというスタイルのように感じる人もいるようです。
短期間で転職を成功させたい人には、非常にありがたい転職エージェントと言えます。
ワークポートは登録時に入力する情報が必要最小限で済むのも特徴です。
在職中から忙しい中を縫って転職活動を進めたい人は、ワークポートを選択肢の1つとして考えておくと、転職活動をスムーズに進める手助けとなるかもしれません。
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職場の待遇改善を目指して転職したい方は、レバテックキャリアがおすすめ
レバテックキャリアはIT・Web系を専門とする転職エージェントです。
いわゆる特化型エージェントですので、ITエンジニアの実務に対して深い知識を持つキャリアコンサルタントが対応してくれるのが特徴です。
レバテックキャリアのキャリアコンサルタントは、採用担当者だけでなく現場のエンジニアにもヒアリングを行い、最前線での人材ニーズを聞き取っています。
こうして得た情報をもとに面談を行うため、転職を希望するエンジニアが入社後に実務で活躍できる案件へのマッチングを行うことが可能になるのです。
また、エンジニアのことを第一に考えたサポートを行っていますので、エンジニアにとって満足できる待遇で働けるかどうかを重視してもらえます。
職場の待遇改善を目指して転職しようと考えているエンジニアにとって、ぜひとも登録を検討しておきたい転職エージェントです。
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まとめ)エンジニアが第二新卒で「前向きな転職」をするのは大アリ!

第二新卒と聞くと、世間ではまだまだ「勤続年数」や「辞めグセ」といったことに目を向ける人が多くいます。
しかし、IT業界のような新陳代謝の激しい業界においては、他業種よりも短いスパンで新たな目標を設定したり、キャリアの方向性を変えていったりするのは決して不自然なことではありません。
スキルアップやキャリアアップを見据えた前向きな転職であれば、第二新卒でエンジニアが転職を検討するのは大いに「アリ」なのです。
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