「HTMLコーダー」への転職は要注意!初めてWeb業界を目指す人へ
[最終更新日]2021/02/22

IT系の職種にはさまざまな仕事がありますが、中でもWeb系とアプリ系は普段からユーザーとして触れる機会が多く、身近に感じる人が多いのではないでしょうか。
「Web系エンジニアの仕事に興味があるけれども、HTMLを少しかじった程度で実務経験がない」といった人が目指しやすい職種の1つにHTMLコーダーがあります。
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目次
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参考:HTMLコーダーを目指す方におすすめの転職エージェント
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1)そもそも、HTMLコーダーってどんな仕事?
HTMLコーダーの仕事とは
![[HTML]コーダーの仕事;ライター・Webデザイナーの作ったデータを、Web上に表示させるためコーディングを行う。その他、動作チェック・公開後の情報更新・修正・SEO対策など、業務は多岐にわたる。](https://min-ten.com/wp/wp-content/themes/min-ten/images/free/atom/atom_887.jpg)
私たちがPCやスマホで目にするWebサイトはHTMLで書かれています。
HTMLはマークアップ言語と呼ばれる言語の一種で、ページのスタイルを指定するCSSと組み合わせてWebページのレイアウトやデザインを具現化しています。
Webサイトの制作には、コンテンツとなる文章を書くライターやページデザインを担当するWebデザイナーが関わっています。
HTMLコーダーは、ライターが書いた原稿やWebデザイナーがデザインしたデータを最終的にブラウザ上で問題なく見られるように設計を考え、HTMLをコーディングしてWebページを完成させます。
完成したWebページがChrome、Safari、Firefox、Internet Explorerといったさまざまなブラウザで問題なく表示・動作するかどうかをチェックするのもHTMLコーダーの大切な役割です。
また、Webサイトは紙の本とは違い、公開後も随時新たな情報を追加して更新したり、内容に誤りや変更があれば修正したりといった管理を行う必要があります。
場合によってはサイトへのアクセス数を伸ばすためのSEO対策を求められることもあります。このように、HTMLコーダーがこなす仕事は幅広く、Webサイトの最終工程全般に関わる仕事と言っても過言ではありません。
SEO対策とは
SEO対策の「SEO」は“Search Engine Optimization”の略で、「検索エンジン最適化」という意味です。
つまり、GoogleやYahoo!などのインターネット検索において上位表示されることがSEOで、その為に対策・施策を講じることが「SEO対策」になります。
対策は、大きくWebページの内容を検索エンジンにわかりやすく伝えるために行う「内部対策」と、そのページがどれほど評価されているのかといった要素となる「外部対策」の2つに分けられます。
そのほか、近年では実際にページに記載されている情報の質──つまり「コンテンツ自体の品質」が非常に重要視されるようになってきており、既存記事の内容自体の品質改善も、SEO対策の一環として取り組まれるケースも増えています。
HTMLコーダーの仕事の魅力、やりがいは

ふだん私たちは、さまざまなWebサイトを何気なく閲覧しています。PCで見ることもあればスマホやタブレットで見ることもあるはずですが、たとえばPCとスマホでは画面サイズや縦横比が明らかに異なります。
また、人によってChromeを使っている人もいれば、SafariやInternet Explorerを使っている人もいます。
Webサイトとひと口に言っても、ユーザーごとにどのような環境で閲覧するのか分からないため、複数のブラウザや端末で閲覧できるようにしておく必要があります。
このように、Webサイトが不具合なく表示され、ユーザーの利便性を保てるかどうかはHTMLコーダーの腕にかかっています。
ミスなくコーディングすることはもちろんのこと、Webサイトとしてのクオリティや完成度を高めることにHTMLコーダーとしてのやりがいや仕事の魅力があります。
HTMLコーダーにはWebに関する技術的な知識のほか、デザインについての知識、文章の意図を理解してマークアップするスキル、SEOに関する知識、JavaScriptやPHPといったWebに用いられるプログラミング言語の基礎知識といったように、広範な知識とスキルが求められます。
Webサイト制作の最終工程を担う者として責任感を持ち、プロフェッショナルとして活躍することができるのです。
HTMLコーダーの給与ベース

HTMLコーダーの平均年収はおよそ350万円前後です。
HTMLコーダーはIT系エンジニアの仕事の中でも比較的、未経験者も目指しいやすい職種のため、給与ベースもプログラマーやデザイナー等に比べるとやや低い傾向が見られます。
もちろん、年代や経験値によって、年収は上がっていきます。
未経験でのスタートであっても、新しい技術を積極的に学び、腕を磨いていくことで充実したキャリアを歩むことは決して難しくありません。
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2)HTMLコーダーに向いている人の特徴
コツコツとした作業、集中力の必要な作業が得意

コーディングの作業は、ある程度決まった型があり、基本はそれに沿って作業を進めていきます。
そのため、常に変化のある環境というよりは、むしろ地道でコツコツとした仕事であり、必要な資質のひとつであると言えるでしょう。
また、「集中力」も同様に求められる仕事です。
時には数時間ぶっ続けでコーディング作業に専念することが可能かどうかは、HTMLコーダーという仕事のパフォーマンスにも大きく関わってきます。
自ら学んでいく姿勢

コーディングスキルは勉強や実践の数だけ上がっていくものです。
そのため「自分から学んでいけるか」どうかが、HTMLコーダーの適性を分かつものにもなるでしょう。
コーダーは技術職なので、教本を買ったりweb上でプログラミング練習を重ねたりといったことがしやすい仕事でもあります。
コーディングに関するスキルや知識が上がっていくと、次第に日常的に目にするWebサイトに関しても、流行や「自分だったらこうするかも」といったアイデアが自然と湧いてくるようにもなります。
HTMLコーダーとしてステップアップを見据えるとなると、外せない資質になるはずです。
コミュニケーションが苦ではない

HTMLコーダーへの適性のひとつとして「コツコツとした作業が得意かどうか」を挙げましたが、人と関わらない仕事かといえば決してそうではありません。
エンジニアの仕事は、デザイナーやプログラマーなど、様々な役割の人と連携して進めていくことが多いものです。
そのため、相手の求めているものを正確に把握し、必要な際にはミーティングを重ねるなど、一定のコミュニケーション能力は不可欠な仕事であるのは間違いありません。
3)HTMLコーダーで働くうえで、注意したいポイント5つ

HTMLコーディングだけでは、スキルアップはしにくい
HTMLコーダーという呼び方をされる仕事ですが、実際にはHTMLのコーディングだけを専門に行っている人はごく少数と考えていいでしょう。
現在ではWebサイトのデザインを定義するスタイルシートを作るにはCSSの知識が不可欠ですので、HTMLとCSSの知識はワンセットと考えられている面があります。
また、近年ではWebサイトが複雑化・高度化しており、静的なページを単に表示するのではなく、JavaScriptやPHPを駆使した動きのあるページが一般的になっています。
Webサービスを利用する際には、ユーザー名やパスワードを入力することで自分のアカウントページをいつでも呼び出すことができますが、こうした仕組みを作るにはデータベースの知識が必須となります。
このように、Webサイトには付随する多種多様な技術があるため、HTMLコーダーだからと言ってずっとHTMLだけを書き続けていては、Webエンジニアとしてスキルアップしていくのは難しくなります。
Webエンジニアとしてスキルアップしていくためには、プログラミングやデザインなどWeb開発に関する知識を吸収し続けていくことが求められているのです。
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給与ベースは、他の職種と比べて低め

Webに関する広範な知識が求められるHTMLコーダーですが、IT業界全体で見たとき給与水準としては低めとなるのが一般的です。
給与水準が高くない原因の1つとして、HTMLコーダーとして就業している人の中には契約社員や派遣スタッフが少なくないという事情もあります。
ただし、正社員として採用された場合でもWeb系の職種が全くの未経験であれば、待遇面ではあまり期待できないと考えたほうがいいでしょう。
さらに、HTMLコーダーは残業が多くなりがちな職種として知られています。地道な作業を積み重ねる必要があり、ひとつのWebサイトを構築するために膨大な作業量が必要になることもめずらしくありません。
不具合があれば都度修正して解消されたことが確認できるまで続けなくてはなりませんし、顧客からの要望で急遽仕様が変更になるといったこともあり得ます。顧客側にとっては「ちょっとした変更」であっても、コーディングする立場からすると根本的な変更が必要になるケースもあるのです。
このように、HTMLコーダーはWebエンジニアの入門にあたる仕事としてはチャンスがありますが、ゆくゆくはキャリアアップして仕事の幅を広げていくことが重要な仕事とも言えるのです。
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HTMLコーダーの、その先のキャリアプランをしっかり描くこと

HTMLコーダーはWebサイトを制作する上での最終工程であり、Webサイトの完成度を決定づけるとても重要な仕事であることは間違いありません。
HTMLの基礎知識があれば実務未経験者でも採用されるケースがあることから、Web系業務の入門編のような位置づけと思われがちですが、Webサイトのユーザビリティやデザインを追究していったり、Webに関する知識を隅々まで網羅したりするには、相当な勉強量と経験が必要になるのは間違いありません。
しかし、HTMLコーダーが世の中で高く評価される希少なスキルと思われているかと言えば、現実的にはそうではありません。 どちらかと言えば「薄給だけれども長時間の残業が必要になる仕事」と思われている面があります。時間と労力がかかる地道な仕事というイメージが強いわけです。
そこで、HTMLコーダーの先につながるキャリアプランをしっかりと描いておくことが大切になってきます。
Webデザイナーやプログラマーへと仕事の幅を広げていくか、またはプロジェクトリーダーやWebディレクターを目指してネジメントスキルを磨く、といったキャリアプランが考えられます。
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企業選びも重要。スキル・実績のステップアップが望めそうな企業を転職先に

未経験の業種に転職する場合、最初に経験する会社がどのような考え方で人材育成に取り組んでいるかが、先々のキャリアに影響を与えることはめずらしくありません。
HTMLコーダーに関してもこの傾向が強く、HTMLコーダーの仕事を単純作業のように見なして延々とコーディングだけをさせるところもあれば、記事のライティングやデザイン周りの業務まで手広く任せて残業時間が長くなる割には給与水準がかなり低いといった企業も存在するのは事実です。
「HTMLコーダーならどこで働いても同じ」ではないことに注意が必要です。
反対に、教育体制のしっかりした企業もあり、中長期的な視点をもって人材育成に取り組んでいるところもあります。
HTMLコーダーで入社したのち、ディレクター業務へとステップアップを図ることができたり、コンサルタントに育てようとしたりといったように、キャリアアップが可能な導き方をしてくれる企業もあるのです。
ただし、外から見ただけでは企業ごとの人材育成に対する意識や体制を見抜くのは困難です。
未経験の業種ということもあり、企業ごとの事情に関しては転職エージェントから具体的にアドバイスしてもらい、先々のキャリアプランをイメージできる企業を探すようにしましょう。
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IT業界へのサポートに強い転職サービスの活用

転職活動を効率よく進めていくためには、転職サービスの利用をおすすめします。

転職エージェントは、転職者への求人紹介のほか、キャリアプランのアドバイスや書類添削・面接対策などのアドバイスを無料で行ってくれます。
「Htmlコーダーの転職を成功したい」という人が転職活動を進めていく上で、強力なパートナーとなってくれるのです。
特にIT系分野に特化した転職エージェントであれば、求人の紹介だけでなく、業界の最新情報やキャリアアップへのアドバイスなど、より具体的なサポートを期待できます。
次の章では、HTMLコーダーを含むITエンジニア職へのサポートに強い、代表的な4社の転職サービスについてご紹介いたします。
4)HTMLコーダーへの転職を検討中の方に、おすすめの転職エージェント
転職を成功させるためにも、HTMLコーダーの転職支援の実績が豊富な転職エージェントを活用することがおすすめです。
ここでは、Web業界やHTMLコーダーの転職におすすめな転職エージェントと、その選び方・活用法を紹介します。あなたに合った転職エージェントを見つけられるよう、ぜひご参考ください。


HtmlコーダーをはじめとするWebエンジニアでの転職で、転職エージェントを活用するポイントは以下の3点です。
- Point1 各ITエンジニア向け転職エージェントの、それぞれの特徴を知っておく
- Point2 はじめに2~3つ「複数」の転職エージェントに登録しておく
- Point3 何度かのやりとりで「相性」と「やりやすさ」を確認する
特にポイント3つ目の「相性とやりやすさ」は重要です。転職エージェントの担当者とは、転職期間中はずっと付き合いを続けていきますので、「自分に合った担当アドバイザー」を早めに見出していくことが、転職成功のひとつの要となるでしょう。

Htmlコーダー・Webエンジニアの転職で、おすすめの転職エージェント一覧
ITエンジニア業務経験1年以上の人向け
転職エージェント | 特徴 |
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![]() レバテックキャリア |
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![]() マイナビITエージェント |
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![]() GeekOut(ギークアウト) |
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![]() doda IT エンジニア |
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![]() Geekly(ギークリー) |
|
ITエンジニア実務未経験・業務経験1年未満の人向け
転職エージェント | 特徴 |
---|---|
![]() リクルートエージェント |
|
![]() doda |
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![]() ワークポート |
|
![]() type転職エージェント |
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まとめ)HTMLコーダーへの転職は、その先のステップも見据えて
HTMLコーダーはWeb系の職種の中でも初心者に門戸が開かれており、未経験者がWeb業界でキャリアをスタートさせるには最適な職種と言えます。
その反面、HTMLコーダーだけを今後何十年と続けるのは現実的ではなく、プログラマーやデザイナー、あるいはマネージャーを目指して仕事の幅を広げる努力を続けることが大切になってきます。
HTMLコーダーを目指すからには、HTMLコーダーとして採用されて安心してしまうのではなく、3年、5年と先を見据えてキャリアプランを考えておくようにしましょう。
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