「保険営業を辞めたい…」転職を上手に進めるためのポイントとおすすめの職種紹介!
[最終更新日]2022/02/23

「保険営業職として働いているけれども、なかなか契約が取れなくて大変…」
「ノルマに追われる日々に疲れてしまった…」
この記事にたどり着いた方の中には、そのような状況に立たされている方もいらっしゃるのでは?
保険営業は営業職の中でも過酷であることで知られています。
「今の状況から何とか脱却したい」
そんな思いで転職を検討し始めている方もいることでしょう。
目次
保険営業から他の業種への転職を目指す方に、おすすめの転職エージェント
サービス名 | 特徴 |
---|---|
![]() doda |
|
![]() リクルートエージェント |
|
![]() マイナビエージェント |
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![]() パソナキャリア |
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![]() JACリクルートメント |
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1)保険営業からの転職理由で多いものは?

人によって、「保険営業を辞めたい」と思う理由は様々でしょう。
ここでは保険営業からの転職理由として特に多く見られるものを以下の3つに分けて紹介していきます。
- 厳しいノルマによる精神的負担
- 労働時間と収入が見合っていない
- キャリアアップが難しい
厳しいノルマによる精神的負担
ご存じのとおり、保険営業は個人単位でノルマが設定されていることが殆どです。
月ごとに売り上げ目標を達成できるかどうかのプレッシャーに追われたり、ノルマ達成のために親戚や友人・知人に保険商品を勧めたりといったことに、精神的に大きな負担を感じる人も少なくないでしょう。
労働時間と収入が見合っていない
保険営業は、顧客の空いている時間に合わせて就業時間外や土日に営業活動を行うこともあり、残業や休日出勤が発生しやすい傾向にあります。
また、給与は「基本給+歩合制」となっているケースが多く、良い成績を収めればインセンティブがありますが、達成できなかった月は逆に収入が減ってしまうこともあります。
そのほか、会社によっては営業活動にかけた経費や交通費が自己負担となる場合もあります。
これらのことから、「労働時間の長さと、給与が見合っていない」と感じている人も多いでしょう。
キャリアアップが難しい
保険営業は「キャリアアップが難しい職業」と言われることがあります。
これは、保険営業の仕事が自社商品の営業に特化しており、他の職種でも活用できそうな汎用性のある知識・スキルを習得しにくいと見られているからです。
ただし、この見方はあまり適切ではないでしょう。
なぜなら、保険営業の経験を積むことによって、提案力や交渉力をはじめとする「営業スキル」や「コミュニケーションスキル」などを相応に高めていくことが期待できるからです。
一方で、これからのキャリアプランにおいて別の知識・スキルの向上を望んでいる人からすると、キャリアアップへの不安を感じることもあるでしょう。
2)保険営業からの転職は「別業界の営業へ転職」か、「未経験の職種へ転職」か
保険営業を経験すると、「もうこの仕事はしたくない」「転職するなら別の仕事を選びたい」と考える人も少なくないかもしれません。
保険営業からの転職としては、営業職としての経験を活かし別業界の営業に転職するか、まったくの未経験の職種へ転職するかの、大きく2つのパターンが想定されます。
それぞれの選択肢について、どのような点を考慮すべきなのかを解説していきます。
「保険営業は嫌だけど、営業の仕事自体は好き」という場合

そもそも営業という職種をまた選ぶべきか、全く別の職種にチャレンジすべきかを考えるにあたっては、保険営業としてどのような働き方をしてきたかを振り返ってみるといいでしょう。
まず、ほとんど契約を取れないまま転職を考えているケースでは、営業職という仕事そのものを変えることも検討したほうが良いかもしれません。
一方で、「営業の仕事自体は続けたい」と考えている人は、これまでの経験を活かして別業界の営業職への転職を選択肢に入れてみるのも良いでしょう。
同じ営業職での転職であれば、たとえ別業界であってもキャリアに一貫性を持たせやすいため、採用される可能性も高まります。
別業界の営業職には、主に以下のようなものが挙げられます。
不動産営業
不動産営業の仕事は、大きく「不動産販売」「不動産賃貸仲介」「不動産販売仲介」の3つに大別されます。
不動産販売は、自社や系列会社が所有している土地・一戸建て・マンションなどの不動産を個人の顧客向けに販売します。
不動産賃貸仲介は、部屋を借りたい顧客に向け、賃貸の一戸建てやマンションを仲介する仕事です。
不動産販売仲介は、企業や個人が所有する不動産をオーナーに代わって、代理店として販売します。
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人材営業(コンサルタント)
人材紹介会社における人材営業(コンサルタント)の役割は、「求職者と求人企業を繋ぐ」ことです。
求職者向けの仕事としては、キャリアカウンセリングや求人企業の選出、その後の書類添削や面接対策などのサポートを行います。
求人企業向けの仕事としては、採用担当者とリレーションを築き、豊富に求人案件を得られるように取り計らい、求人票の作成や、企業の求める人材に当てはまる求職者が選考に進むことができるよう交渉を行います。
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IT営業
IT業界における営業職の業務には、「ソリューション営業」「ディレクション型営業」「顧客開拓営業」「人材系営業」の主に4つがあります。
ソリューション営業とは、顧客が抱えている課題や問題点をヒアリングし、システムによって解決できる点があるかを探っていき、最終的に顧客へシステム導入を検討してもらう流れになります。
ディレクション型営業は、開発のために必要な人員を手配・調整する役割を担います。開発におけるスケジューリングや役割分担、進捗管理を行う「ディレクター」に近い仕事です。
顧客開拓営業とは、新規案件獲得のために見込み客リストを作成し、電話や訪問によって営業活動を行うことです。
人材系営業とは、人材派遣会社やSES会社などエンジニアを必要としている企業に対し、人員の紹介を行います。
いずれの領域においても、通常の営業活動とは別に、システムやプログラムに関する知識も要します。
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金融営業(銀行・証券会社など)
保険営業と同じ金融業界に含まれる銀行・証券会社での営業ですが、求められるスキルやキャリアパスは異なります。
金融営業の業務内容は主に「リテール営業」「法人営業」の2つに大別されます。
リテール営業は個人の顧客に対し金融商品の提案・販売を行い、法人営業は企業や団体などの法人に対し資金調達(現金・株式・社債など)を提案します。
こうした営業活動の仕組み自体は保険営業と基本を同じにしていますので、転職にあたっては前職での経験も活かしやすいでしょう。
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「職種ごと変えて転職がしたい」という場合

転職を機に、営業とは関係のない全く別の職種にチャレンジしてみたい人は、業種の特性や仕事内容を事前にしっかりとリサーチしておく必要があります。
「もう営業はやりたくない」という気持ちで転職活動を始めると、どの職種も「営業に比べたらずっとマシだ」と思い込みやすくなります。いわゆる「隣の芝生は青い」といった心境になりやすいのです。
ただし、どの職種であっても必ずマイナスポイントは存在しますので、転職して働き始めてみたら嫌な面が多々ある現実に直面し、結果的にまた転職を考え始めてしまう、といったスパイラルに陥るリスクがあります。
未経験の職種への転職では、求人だけでなく実際に働いてきた人の口コミを調べたり、企業ホームページや扱っている商品・サービスを実際に利用してみたりするなどして、入念にリサーチすることをおすすめします。
その仕事の良い面も悪い面もある程度知った上で、自分がその職種で働いている姿を具体的にイメージしておくことが大切なのです。
保険営業から未経験職種への転職先には、例として以下のようなものが挙げられます。
事務、総務、経理職
営業としてのフロント業務よりも社内での管理・運用業務に携わりたいという方は、事務・総務・経理といったいわゆるバックオフィス系の職種が向いているかもしれません。
バックオフィス系の職種は社内のさまざまな部署をサポートする仕事であるため、保険営業で培ってきた「コミュニケーション力」や「臨機応変な対応(柔軟さ)」といったスキル・経験を活かすこともできるでしょう。
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プランナー・企画職
自らのアイデアや創意工夫を活かせる職に就きたいという方は、プランナーや企画職を検討してみると良いかもしれません。
プランナー・企画職はどの業界・業種にも存在しますが、総じて言えることは「手掛ける分野の知識・関心が相応に求められる」ことです。
未経験からプランナー・企画職を目指す際は、その業界・業種に関して一定の知識を持っておくこと、そしてこれから先も関心を持ち続けられる分野かをしっかり見定めることが大切です。
Web業界(プランナー・ディレクター・エンジニア)
異業種からWeb業界への転職はハードルが高いイメージがあるかもしれませんが、未経験者を募集している企業も多いです。
Webサービスやプログラミングに興味・関心のある人、自身でも携わったことがあるという人はまずは転職サイト等で未経験可の求人をチェックするところから始めてみると良いでしょう。
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介護系企業
介護系の職種は人手不足が慢性化していることが多く、未経験者でも比較的採用されやすい傾向があります。
介護の仕事は「人」が相手になりますので、保険営業で培ったコミュニケーションスキルを活かせる可能性が高い職種です。今後、高齢化がさらに加速することは確実ですので、将来性のある職種の1つと言えます。
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3)保険営業から未経験分野へ転職する際に、意識したい3つのポイント
ここからは、保険営業から未経験分野の職種へ転職する場合について、特に意識しておきたいポイント3点を挙げていきます。
未経験の職種への転職は難易度も上がるため、しっかりチェックしておきましょう。
- これまでの経験を振り返り、活かせそうなスキルを見つける(キャリアの棚卸し)
- 企業研究はしっかり行う
- これまで築いてきた人脈 or 転職エージェントを最大限に活用する
これまでの経験を振り返り、活かせそうなスキルを見つける(キャリアの棚卸し)

未経験の職種への転職の際は、「これまでの経験・スキルによって、応募先の企業に対してどのような価値貢献ができるか」を明確にすることが肝心です。
保険営業を経験してきた人が企業側から評価されやすいポイントは、主に以下の3点があるでしょう。
- コミュニケーションスキル
- 課題発見力
- 情報収集力
コミュニケーションスキル
営業職は社内外を問わず多くの人と関わる仕事です。そのため相手に伝わりやすい言葉選びや、相手の要望を正確に聞き出す傾聴力など、一定のコミュニケーションスキルが備わっていると予想されます。
特に保険業界は専門知識も多く、それらを顧客に分かりやすく伝える能力は、職種を問わずいずれの仕事でも重宝されるものです。
課題発見力
保険営業の仕事は、いわば「顧客の課題を見つけ、その解決策を提示する」ことです。そのため、あるべき姿と現状とのギャップを認識し、それを埋めるためのアクションを考える「課題発見力」が、保険営業の仕事を通じて身についていると考えられます。
自ら課題を探していく姿勢は、あらゆる業界でも通用するスキルです。
情報収集力
保険営業では、自社の扱う商品はもちろんのこと、顧客に関連する幅広い情報を収集する力も自然に身についています。情報収集力は、異なる業界においても評価されやすいスキルの一つです。
また、情報収集力とは単に多くの情報を集めるのでなく、それらの中から正確かつ有益な情報を選び取る力も含まれます。
転職の際は、上記以外にも培ったスキル、それから知識・経験について丁寧に振り返っておくと良いでしょう。
過去の経験から得られた知識・スキルを振り返り整理することを、「キャリアの棚卸し」と呼びます。
キャリアの棚卸しの進め方
- これまで関わった業務経験から、得られた知識・スキルを洗い出し、リスト化する
- 出てきた知識・スキルに対して、「今後もやっていきたい」「もっと伸ばしていきたい」ものをフォーカスする
- フォーカスされた知識・スキルを用いて、「この先どんな働き方・仕事ができるか」を考える
キャリアの棚卸しを行うことで、今後のキャリアプランが明確になり、具体的なアクションにも繋げやすくなります。
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企業研究はしっかり行う

キャリアの棚卸しを行ったら、続いて行うのが応募する企業を選定するための「企業研究」です。自身の強みを活かせる企業かを見極める、内定後のミスマッチをなくすうえでも重要な作業になります。
上場企業であれば会社四季報に業績が公開されていますし、業界地図などの書籍を見れば業界内の企業の関係性や近接業界にどのような企業が関わっているのかを知ることができます。
業績も重要ですが、それと同等以上に重要なのが企業理念や企業文化です。
特に企業トップがどのような人物で、どういった考えで会社を経営しているのかは企業文化に大きく影響します。会社の代表者がTwitterやFacebookを利用していれば、フォローしておくと考え方や人柄を知るヒントになることがあります。
求人に関しても、転職サイトに掲載されている求人の文面だけでなく、企業ホームページに掲載されている人材募集ページがあれば必ずチェックしておきましょう。
中途採用だけでなく、新卒採用ページも見ておくと、より詳しい情報を知ることができる場合があります。
企業研究を行う際に、優先して見るべきポイントは以下の通りです。
チェック項目 | 確認ポイント | どこで確認するか |
---|---|---|
事業内容 | 自分自身の知識領域にあるか、また今後も興味・関心を持続して持ち続けられる内容かを確認する | 企業HP |
主力商品・サービス | その商品・サービスの開発・運用を自身が携わることになる際に、どの範囲まで知っていて、どの範囲を知らないかを確認する | 企業HP、業界ニュース、競合他社のHP等 |
強み・独自性 | 同業他社をいくつか確認し、「この会社ならではの特色・強み」がどこにあるかを見出す | |
企業理念 | 企業理念から、求められる人物像(主にスタンス面)をイメージし、自身との適合性を家訓する | |
社風・雰囲気 | 歓迎される人物像や業務への取り組み姿勢をイメージする | 口コミサイト |
求められる知識・スキル | 現在の自身の知識・スキルと照らし合わせて、過不足を確認する | 求人票 |
こうしたリサーチを重ねた結果、「この企業で働いてみたい」「こういった文化の会社なら馴染めそうだ」といった手応えを得ることができれば、入社後のミスマッチを軽減する効果が期待できます。
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これまで築いてきた人脈 or 転職エージェントを最大限に活用する

転職活動では、実は意外なところで今までの人脈が活きてくることが少なくありません。営業先や顧客の中で、転職後に力になってくれそうな人がいれば、転職する際にも挨拶をするなどして関係を断ち切らないようにしておいたほうがいいでしょう。
ただし、転職に際して活用できる人脈が豊富にあるケースはそう多くはないかもしれません。転職を希望する先の業界や職種について詳しい人がいればいいのですが、確率的にはそう高くないと言えるでしょう。
そこで、転職するにあたっては転職エージェントを活用し、第三者から見たアドバイスを得ておくことをおすすめします。
転職エージェントのキャリアコンサルタントは、日々多くの転職希望者のカウンセリングを行い、数多くの企業の採用担当者と話しています。
そういったスペシャリストの力を借りることで、転職の経験値を人為的に高めておくことができるのです。
4)保険営業が転職する際に活用したいおすすめの転職エージェント
ここからは、保険営業からの転職活動に役立つおすすめの転職エージェントを紹介します。
それぞれのエージェントごとに求人数やサポート内容は異なりますので、自分に合ったサービスを見極めるうえでも気になったサービスには複数登録しておくのがおすすめです。
転職先の選択肢を多く持っておきたい人は、dodaがおすすめ
dodaの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、京都、兵庫、岡山、広島、福岡 |
公開求人数 | 約130,000件(2022年2月現在) |
dodaはパーソルキャリア社が運営する転職サービスで、掲載求人数は国内トップクラスです。dodaの大きな特徴の1つとして、転職サイトと転職エージェントが一体型になっていることが挙げられます。
転職サイトと転職エージェントは相互に求人データベースを共有していますので、サイト上で自身で求人を検索し、気になった企業についてキャリアアドバイザーに詳しい情報を教えてもらう、といった使い方ができます。
また、dodaには他の転職サービスにはない「非公開」の求人も豊富にあります。
その中には機密性の高いプロジェクトや事業戦略に関わるチャンスも含まれています。

応募者も限定されるため、効率よく転職活動を進めたい方は、dodaのサービスを利用すると良いでしょう。
dodaの活用メリットとおすすめポイント
dodaでは「ダイレクト・リクルーティングサービス」という仕組みを取っており、そのため企業から熱意あるスカウトメールが届きやすいです。

dodaに登録すれば、「自分が今どんな企業から関心を持たれているか」について、スカウトメールの傾向から確認することができるでしょう。
スカウトメールは登録時のレジュメ内容をもとに送付されます。
登録者全員に送付される「軽いオファー」もあれば、面接が確約された「本気のオファー」もあります。
また、dodaは「レジュメビルダー(職務経歴書作成ツール)」や「年収査定」など、転職活動をサポートしてくれるツールも豊富です。これらを無料で利用するメリットだけでもdodaに登録する価値はあるでしょう。
![]() 年収査定 |
これまでの経歴からあなたの適正年収を算出。 自身の市場価値を知りたい人におすすめ。 |
![]() キャリアタイプ診断 |
120問の質問に答えることで、自身の「性格」や「向いている仕事スタイル」、「向いている企業風土」などがわかる。所要時間は10分程度。 |
![]() 転職タイプ診断 |
自身が仕事に対してどんなことを大切にしているか、また、今の仕事への満足度などを可視化することができる。 自己分析・適職探しにも役立つ。 |
![]() エゴグラム適職診断 |
50問の設問に回答することによって、自身の性格と「適職」を診断してくれる。 |
![]() doda転職フェア |
多くの企業が出展する転職イベント。 企業の担当者に直接話を聞ける機会がある。 ※現在は新型コロナウイルスの感染拡大に伴いオンライン中心で開催されている(2022年1月) |
一方のdodaのデメリット・注意点は、担当アドバイザーの品質にバラつきがある点です。応募・エントリーを急かされたり、希望する分野への知識の浅いアドバイザーが就いてしまうこともあるでしょう。
「丁寧かつ実績のあるアドバイザーに担当に付いてほしい」という場合は、パソナキャリア(全世代向け)、JACリクルートメント、リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス向け)といったベテラン層が厚いと評判の転職サービスがおすすめです。
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- dodaの実際の評判と特徴、メリット・デメリット、20代・30代・40代以降それぞれdodaを有効活用するためのポイント、注意点について詳しく解説します。あなたにとってdodaが利用すべきサービスかチェックしてみてください。...
成約実績の豊富なサービスを利用したい人は、リクルートエージェントがおすすめ
リクルートエージェントの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、東京(2か所)、埼玉、栃木、神奈川、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、福岡 |
公開求人数 | 約160,000件(2022年2月現在) |
リクルートエージェントは、これまでにおよそ30万人を転職成功へ導き、その実績は事実上No.1です(※公式サイトより)。
その理由は在籍するキャリアアドバイザーの品質の高さもありますが、リクルートエージェントならではの独自のサポート体制も高い評価を集めています。
たとえば、転職活動の山場である「採用面接」。
新卒の就職活動とは違い、これまでの実績やスキル、仕事への熱意を企業から問われる重要な局面です。
リクルートエージェントでは、採用面接の必勝法を学べる無料セミナーの実施を行っており、参加者の実に99%が「満足」という回答を残しています。
リクルートエージェントの活用メリットとおすすめポイント
リクルートエージェントでは、志望企業の特徴・評判といった分析から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」を用意してくれます。
業界・企業情報はネットで公開されていないものも多いため、レポート情報はあなたの活動に大いに役立つはずです。
また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとに保険営業からのキャリアチェンジ転職に関する有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。
リクルートエージェント登録後に無料で活用できる、職務経歴書を自動で作成できる「職務経歴書エディタ」や無料の「面接力向上セミナー」のサービスもおすすめです。
![]() 職務経歴書エディタ |
テンプレートや入力例に沿って、職務経歴書を半自動で作成できるサービス。作成後にWordファイルにダウンロードして利用することも可能。 |
![]() 面接力向上セミナー |
企業が「採用したい」と思える面接の必勝法が学べるセミナー。参加者の99%が「満足」以上の回答。 現在(2022年3月)はLIVE配信(オンライン)で行われている。 |
一方のリクルートエージェントのデメリット・注意点としては、これらサポートの提供は適切かつとても「スピーディ」であるということです。担当者によっては、活動ペースを急かしてくることもあるかもしれません。
「じっくりと、自分のペースで転職活動をしたい」という場合は、パソナキャリア(全世代向け)、マイナビエージェント(若手社会人向け)、JACリクルートメント、リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス向け)にも併せて登録し、より自身にマッチするサービスを選んでおくと良いでしょう。
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中小の優良企業を狙いたい人は、マイナビエージェントがおすすめ
マイナビエージェントの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京(2か所)、神奈川、北海道、宮城、愛知、大阪、京都、兵庫、福岡 |
公開求人数 | 約34,000件(2022年2月現在) |
マイナビエージェントは就活サイトのマイナビや、転職サイトのマイナビ転職で知られる株式会社マイナビが運営しています。
取り扱っている求人数としてはリクルートエージェントやdodaには及ばないものの、マイナビ独自のパイプを持つ企業も多く、マイナビエージェントだけの独占求人も多いのが特徴です。
また、マイナビエージェントは大手企業のみならず優良中小企業の紹介も行っています。
保険営業でのノルマや仕事の多さを理由に転職を決意した方にとっては、むしろ中小規模の会社の方が自分のペースで働くことができる可能性も少なくありません。
企業の規模にこだわらず、「自分に合った企業」を見つけたい方は、マイナビエージェントの利用がおすすめです。
マイナビエージェントの活用メリットとおすすめポイント
業界ごとに専任のキャリアアドバイザーが在籍しており、専門知識を持つプロからアドバイスしてもらえるのが特徴です。
保険営業から新たな領域へのキャリアチェンジ転職の際、業界・職種に特有の転職事情を熟知したキャリアアドバイザーに相談したい人に適しています。

引用元:マイナビエージェント公式HP
また、大企業だけでなく中小企業の求人も豊富に保有しているため、企業規模に関わらず自分の希望に合った会社を探している人に向いています。

一般的に、大手転職エージェントのサポートは「3ヶ月間」などの期限が設けられています。
一方、マイナビエージェントでは期間の制限はなく、「無期限」でサポートを提供してくれます。「思いのほか活動期間が長引いてしまった…」とった場合も、マイナビエージェントであればサポートを継続してもらえるのです。
期間を定めることなく、かつ転職者の経歴と想いに合った転職先を紹介していくマイナビエージェントのスタイルは、「内定率のアップ」や「納得できる転職の実現」に大きく寄与しています。
実際にマイナビエージェントを利用して転職に成功した人は、入社後にミスマッチを感じることも少ない傾向があります。
一方のマイナビエージェントのデメリット・注意点は、サポートは手厚いが、転職意欲の低い人は優先度を下げられる可能性がある点、そのほか職種・業種によっては提案される求人が少ない場合もあることです。
doda(全世代向け)、リクルートエージェント(全世代向け)、リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス向け)といった求人数が豊富でかつ担当から積極的なスカウトや提案の受けられるサービスも並行して登録しておくと、安心でしょう。
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じっくり・丁寧なアドバイスが欲しい人は、パソナキャリアがおすすめ
パソナキャリアの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 全都道府県 |
公開求人数 | 約39,000件(2022年2月現在) |
パソナキャリアは、1993年よりサービスを展開している株式会社パソナによる転職エージェントです。
職種・地域ともに幅広い求人と、じっくり・丁寧なサポートに定評があります。
人材派遣事業としても長い歴史を持つパソナキャリアでは、多くの企業の担当者との間に太いパイプが築かれており、パソナキャリア利用者のおよそ67.1%が内定後の年収アップを実現させています(※公式サイトより)。
キャリアアドバイザーは企業との打ち合わせにも同席しているため、求人票からは読み取れない情報についても熟知しています。
こうした知識は面接対策にも活かされており、職場環境や企業理念を把握したうえで選考に臨むことができるのです。
キャリアアドバイザーによるじっくり・丁寧なサポートを望む方は、パソナキャリアをおすすめします。
パソナキャリアの活用メリットとおすすめポイント
人材サービスを総合的に手掛けるパソナグループならではの特色として、拠点が全国の都道府県にある点が挙げられます。
拠点が各地にあることで、キャリアアドバイザーによるサポートも受けやすくなるはずです。
転職サービスによっては首都圏や大都市部のみが対象エリアとなっていることも少なくない中、地方での転職にも対応できるのは大きなメリットといえるでしょう。
また、地元の企業との信頼関係を築く上でも、エージェントの企業担当者が高頻度で採用担当者とコンタクトを取っていることは重要です。
地方に本社・支社がある企業の詳細な情報を得られるだけでなく、「パソナキャリアが推薦する人材なら採用を前向きに検討しよう」と思ってもらえる可能性が高いでしょう。
そうした背景もあり、パソナキャリア利用者の67.1%が内定後の年収アップに成功しているといいます(※公式サイトより)。

引用元:パソナキャリア公式サイト
履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、さらには自己分析やキャリアの棚卸しについても、キャリアアドバイザーが親身になって二人三脚で取り組んでくれるので、「転職活動をひとりで進めるのは不安…」という人には特に心強いパートナーとなるでしょう。
一方のパソナキャリアの注意点は、サポートは手厚いが、転職意欲の低い人は優先度を下げられる可能性がある点、そのほか職種・業種によっては提案される求人が少ない場合もあることです。
doda(全世代向け)、リクルートエージェント(全世代向け)、リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス向け)といった求人数が豊富でかつ担当から積極的なスカウトや提案の受けられるサービスも並行して登録しておくと、安心でしょう。
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外資系企業を狙いたい人は、JACリクルートメントがおすすめ
JACリクルートメントの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京、埼玉、神奈川、愛知、静岡、大阪、京都、兵庫、広島 |
公開求人数 | 約10,000件(2022年2月現在) |
JACリクルートメントは、「年収600万円以上」の求人をメインに扱う、キャリアアップ転職におすすめのエージェントです。
「管理職・管理部門」の求人が多く、「非公開求人」も全求人のおよそ6割を占めます(※公式サイトより)。
また、コンサルティング実績の豊富なキャリアコンサルタントが多数在籍しているため、自身の経歴や今後のキャリアへの不安などについても適切なアドバイスが期待できます。
JACリクルートメントは日本のみならずアジア7か国に拠点を持つため、海外勤務を含む外資系企業への転職支援も得意としています。
JACリクルートメントの活用メリットとおすすめポイント
JACリクルートメントを活用するメリットとして筆頭に挙げられるのが「ハイクラス向け求人の充実度」です。とくに年収600万円以上など好条件の求人を多数保有していることから、ハイクラス人材を求める企業と転職者のマッチングを得意としているのです。
保険営業から更なる年収アップを狙う人は、重要なポジションを募集する求人探しとして活用できるでしょう。
JACリクルートメントは両面型サポートのため、コンサルタントが企業の採用担当者が直接コンタクトを取り、企業の情報や就業条件についてヒアリングを実施しています。

つまり、転職者に伝えられる企業情報はコンサルタント自身が収集した一次情報なのです。
このため、企業担当と人材担当の間で情報が分断されてしまう心配がなく、精度が高く確実な情報を得ることが可能となっています。
一方のJACリクルートメントのデメリット・注意点は、保有求人数が大手サービスよりも少なめである点です。
「希望している求人が思ったより多く紹介されなかった…」という場合は、求人数の豊富なリクルートエージェント(全世代向け)、doda(全世代向け)、パソナキャリア(全世代向け)、リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス向け)といった転職サービスがおすすめです。
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まとめ) 保険営業としての経験は、次のキャリアにも必ず活かせる!
保険営業は無形の高額商材を扱うことから、営業職の中でも売り方が難しい部類に入ると言われています。仮に保険営業を離れて別の職種を目指すとしても、保険営業職として経験してきたことは今後のキャリアに十分活かせるはずです。
「保険の営業はもう二度としたくない」と考えている人にとって、保険営業を経験して良かったことを振り返るのは難しいかもしれません。
しかし、多くの期間を費やして経験してきた仕事ですから、今後に活かせるアピールポイントを見つけ出し、転職の成功率を高めていきましょう!