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いまの職場ですぐに実現できる疑似パラレルキャリアとは?

[最終更新日]2018/03/27


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パラレルキャリアという言葉を耳にしたことがある人は多いのでないでしょうか。

近年、働き方が多様化するのに伴って、本業の勤務先での仕事以外にもNPOなどで働く人が増えつつあります。もしかしたら、そういった働き方に憧れている人もいるかもしれません。

ただ、いざパラレルキャリアを実現するとなると、なかなかハードルが高いのも事実です。
本業が忙しければなおさら、第二の仕事に割く時間が確保できないこともあるでしょう。

目次

1)最近注目を集めつつある「パラレルキャリア」とは

近年、働き方そのものを見直そうという議論が活発になっています。

長時間労働やサービス残業が問題視される一方で、仕事を本業一本に限定せず多様な働き方があってもいいのではないか、と考える人も増えてきました。その代表的なワークスタイルの1つが「パラレルキャリア」です。

パラレルとは「並行的な」という意味ですので、パラレルキャリアは「本業を続けながら別の仕事にも同時並行で関わっていく」といった意味になります。まずはパラレルキャリアの本来の意味やメリットについて見ていきましょう。

パラレルキャリアとは?副業との違いはどこにある?

パラレルキャリアは、もともとピーター・ドラッガーが著書『明日を支配するもの』等で提唱した生き方の1つです。本業以外に仕事を持ったり、ボランティアなど非営利活動に携わったりすることを指しています。

混同されやすい働き方に副業があります。
副業は、基本的に収入を増やすことを目的として実践するものですので、本業と関わりのない仕事を副業にすることも十分あり得ます。たとえば、メーカーに勤務している会社員が休日に家庭教師をする、といったことが考えられるわけです。

これに対して、パラレルキャリアは本業以外で活動していても、得た経験や知識を何らかの形で本業に還元することを初めから意識しています。

つまり、副業の主目的が報酬であるのに対して、パラレルキャリアはあくまで本業を中心に据えている点が大きく異なっているのです。

企業にとっては、従業員が本業に携わっているだけではなかなか身につけられないスキルや知識を身につける良い機会となるため、副業を禁止していてもパラレルキャリアは積極的に推進したいと考えているケースも見られます。



パラレルキャリアを実現することで得られる代表的なメリットとは?

私たちは働いているとき頭を使っていると思い込みがちです。

ところが、実際には慣れた仕事をしている際には全く新しい状況や不測の事態に遭遇することはあまりなく、たいていは経験則の範囲内で処理できてしまいます。まさに言葉通り「体で覚えている」のです。

ひとつの仕事の熟練度を高めていくのはもちろん大切なことです。ただ、ときには発想を転換したり別の視点から見たりすることで、より良い仕事の進め方や処理方法が見えてくることがあるかもしれません。

そういった意味で、仕事の中で新たな情報に触れる機会があることや、不慣れな状況に遭遇する機会があることは、重要な意味を持っていると言えます。

パラレルキャリアは、少なくとも普段のルーティンから抜けて、趣向を変えて働く時間を持つことにつながります。

普段とは異なる思考回路を働かせるため、本業に戻ってからも自分の仕事を客観視しやすくなるなど、結果的に本業の仕事をより充実させるために有効なシナジーが生まれるのです。このシナジー効果がパラレルキャリアの代表的なメリットと言えます。



2)パラレルキャリアを今の職場の中で実現する方法とは

いつもの仕事を違った角度から眺め、「なぜ?」に立ち返ってみる

毎日のようにこなしている仕事の中に、「毎日やることになっているから」というだけの理由で続けているものはないでしょうか。

1つ1つはほんの数分もあれば終わる仕事だったとしても、毎日積み重なっていくと年間で膨大な時間をその仕事に費やしたことになってしまいます。そもそも何が仕事の目的だったのか、「なぜ?」に立ち返ってみることも重要です。

毎日のように同じ処理を繰り返しているのであれば、自動化ツールによって数分間かかっていた作業を一瞬で終えられることがあります。

コマンドラインを利用してバッチファイルを作成しておけば、ワンクリックでさまざまな処理を行うことができます。ExcelなどOffice系ソフトではマクロやVBAを活用して自動化が可能です。Adobe系ソフトであれば、JavaScriptを使ってスクリプトを書くこともできます。

こうした自動化ツールには、初歩的なプログラミングの知識が必要です。
ただし、ノンプログラマにも使いやすいように工夫されたリファレンスが書籍・Webで公開されていますので、参考にしながら挑戦してみるといいでしょう。

本業のタスクを高速化させつつ、プログラミングの知識習得にも役立つ方法としてお薦めです。



時間は重要な社内リソースと考え、扱い方を徹底的に見直す

時間をいかに有効活用するかは、多くの会社組織で課題となりがちな問題です。

その典型的な例は会議でしょう。たとてば、会議の時間と回数を半分にするには具体的にどうすればいいか?を突き詰めて考えていくと、会議以外の日常業務の進め方にも問題が隠れていることが分かってくるはずです。

会議が長引きがちになるのは、会議前の情報共有が不足しているためで、会議の進め方だけを改善しても根本解決にはなりません。

Slackなどのメッセージアプリを使って事前に議論を深めておいたり、Googleドキュメントなど共有可能なレジュメをあらかじめ用意し、会議に参加するメンバーの意見を集約しておいたりすることによって、会議の場では「決定」に集中することができるのです。

このように会議の効率化を突き詰めていくと、日常業務の中でも見直すべき点が多々出てくるはずです。

「時間の使い方」のような汎用的な事由について、自らアイデアを出して改善に導いた経験になれば、転職時に実績の1つとしてアピールすることも可能です。



競合他社や他業種の良い点を学び、ローカライズして提案する

競合他社や他業種の企業の成功例をそのままマネしてはいけませんが、良い点を取り入れ、自社の現場事情に合わせてカスタマイズすることは可能です。

とくに競合他社の製品やサービスについては、社内で分析がなされることも多いはずですが、「〜の点が弱い」「〜はうちのほうが優れている」といった批判的な見方をしがちです。

他社商品の優れた点に関しては、案外見落とされていたり十分に検証されていなかったりすることがありますので、見方を変えれば手つかずのチャンスが転がっているようなものなのです。

他社の良い点を取り入れるのは、商品に限ったことではありません。組織を運営していく上で良さそうな取り組みを見つけた場合、ちょうど自社の課題点を解決するために役立ちそうであれば、カスタマイズして取り入れてみる価値は十分にあります。

その際、取り入れるのは1社のやり方にこだわる必要はなく、2社、3社のやり方を組み合わせて取り入れてもいいでしょう。他社の良い点に目を向けることは、結果的に自社を客観視することにつながっていくのです。



3)疑似パラレルキャリア実践によって得られるメリット

仕事を多面的に見る習慣が身につき、余裕が生まれる

前で挙げたような「疑似パラレルキャリア」の例は、一見すると目の前の仕事と直接関係のないことを考えなくてはならないため、ただでさえ忙しい仕事の合間を縫って実行するのはかなりの負担感なのでは?と感じられるかもしれません。

ところが不思議なことに、実際に疑似パラレルキャリアを実践していくと、かえって仕事に余裕が生まれることがあるのです。

これは副業を始めたことで本業にも役立つアイデアが浮かびやすくなった、といったダブルワーカーの意見が出てくるのとよく似た現象です。

つまり、目の前の仕事に没頭するあまり外部からの情報を受け入れにくくなっている状態よりも、仕事を多面的に見る癖をつけたほうが、余裕をもって仕事に取り組みやすくなるのです。



より効率的な仕事の進め方を常に意識するようになる

疑似パラレルワークを始めると、仕事の中で「考える」ための時間を欲するようになります。

目の前の仕事にがむしゃらに取り組むばかりでなく、仕事の進め方そのものにテコ入れしたり、外部の優れたアイデアからヒントを得たりしたほうが、結果的に仕事が速く正確にこなせる可能性があることに気づいていくからです。

仕事のやり方が1つしかないと信じ込んでいると、「いかに速くやるか」「休まず続けるか」「長時間やり抜くか」といった消耗戦の発想に陥りがちになります。

しかし、仕事のやり方は工夫次第でいくつもあることを知っていれば、より効率的な進め方を常に意識するようになるため、安易に消耗戦の発想に陥ることを警戒するようになるのです。

仕事を効率化する方向へ考える癖がついていくと、仕事のスピードだけでなく正確性も向上していきます。

効率化するためには、できるだけシンプルなフローになっていることが望ましいため、削ることのできるプロセスを洗い出す習慣が身につくからです。



担当業務の範囲を超えた知識を身につけられることがある

疑似パラレルキャリアを実践していくと、社内でごく普通に仕事をこなしているだけでは出合えなかった発想に出合うことがあります。

あるいは、担当している仕事をこなすために本来必要のないスキルを身につける必要に迫られ、独学で勉強を進めることになったりするのです。

すると、担当業務の範囲を超えた知識を身につけ、経験値を高めていくことにつながっていきます。

前に挙げた例では、必要に迫られてVBAやJavaScriptを覚え、結果的に実務に役立っているわけですが、きっかけはどうであれ、「VBAが使える」「JavaScriptが読める」といったスキルを持つ人という目で見られるようになるわけです。

同じ会社の同じ部署で働いていても、目の前の仕事を通常のやり方でこなしている人と、疑似パラレルキャリアを意識している人との間で、スキルや経験に差が開いていくのは必至と言えるのではないでしょうか。

こうして得た知識や経験は「引き出し」となって増えていきますので、思いも寄らないところで役立ち、活かすことができるケースが出てくるでしょう。

引き出しの多さは、ゆくゆくは「問題解決能力」の高さとなって表れてくるのです。



4)疑似パラレルキャリアの考え方は転職検討時にも強力なツールになる

転職市場で高く評価されるのは「自分の頭で考えられる人材」

転職市場では、新卒採用とは違い即戦力を求める企業が多くなります。必要な業務スキルを持っていることはもちろん重要ですが、それと同等以上に重要なのが「自分の頭で考えられること」です。

中途採用社員の場合、新卒入社の社員のように時間をかけて研修を実施できないケースが少なくありません。

できることなら最初から現場へ登用し、実務を経験しながら仕事の勘所をつかんでいってほしい、というのが多くの企業の本音と考えられます。

このとき、目の前の仕事をこなすための「手順」だけを追っていては、仕事の本質が見えてこないことがあります。

仕事の目的に遡って考えられるかどうか、仕事の概要をスピーディに理解して自分の仕事にできるかどうかがポイントとなるのですが、このプロセスはまさに前述の疑似パラレルキャリアでトレーニング可能な部分です。

疑似パラレルキャリアは、いわば「目の前の仕事について自分の頭で考えてきた足跡」ですので、転職時にも十分アピール材料になり得るのです。



仕事の本質を見ようとするスタンスは職場が変わっても活かせる

疑似パラレルキャリアを実践することで、目の前の仕事に追われることなく仕事の本質を見ようするようになる、と前で述べました。この力が最も活かせるタイミングがあります。それは「転職直後」です。

業種や職種が同じ会社へ転職したとしても、企業によって仕事の進め方や企業文化は異なりますので、前の職場のやり方がそのまま通用するわけではありません。

まして異業種への転職となれば、「なぜその仕事をするのか」を考える力や、組織特有の文化など目には見えない部分の法則に気づく力も求められます。つまり、仕事を客観視できる人が強いのです。

疑似パラレルキャリアの考え方は、一見すると全く関係がないように思える他社や他業種の考えも取り入れ、結果的に本業に活かせればベストというものですので、そもそも自分の担当業務を客観視することが前提条件になっています。

「今はたまたまこのやり方で仕事をしているけれども、別のやり方も当然あるはずだ」という前提に立たなければ、仕事の進め方を疑えないからです。

こういった「仕事のやり方を疑う」というスタンスは、転職直後に新たな職場で仕事に慣れるためのトレーニングとしても有効なのです。



実務未経験の分野でもスキルを体得できることがある

一般的に「実務経験」と言えば、会社に所属するなり、個人的に仕事を受託するなり、何らかの形で仕事に携わった経験のことを言います。

よって、「実務経験3年以上」と求人票の応募条件に書かれていたとしたら、多くの人は「その職種で勤続3年以上」という意味でとらえます。勤続3年に満たない場合や、そもそもその職種で勤務した経験がない場合は、応募要件をみたしていないと考え、自ら身を引いてしまう人も多いはずです。

しかし、たとえ担当業務に直接関係のないスキルだったとしても、仕事を進める中で自分なりに工夫を加え、結果的に体得することになったスキルであれば、「実務経験」と呼んで差し支えありません。

このように疑似パラレルキャリアの大きな特徴として、「体得するスキルを自分で決めることができる」点が挙げられます。

この考え方であれば、たとえばIT系の企業に勤務していない人でも、プログラミングの基礎的な知識を得たり、簡単なコードを書いて実務の中で活かしたりすることが可能になります。

将来的にITエンジニアの方向へ進みたいと考えているのであれば、今の職場を辞めることなく、次のキャリアに結びつく経験を得ることができてしまうわけです。



まとめ 明日からでも実践可能!疑似パラレルキャリアを始めよう

最後に、疑似パラレルキャリアの大きな特徴をご紹介します。それは、「いつでも実践可能」という点です。

今の職場にいながら現在の担当業務を客観視し、外部から有益な情報を得て本業に還元しようとするマインドセットは、明日の出勤時からでもすぐに実践可能です。

これまでパラレルキャリアはハードルが高いと思っていた人も、職場を変わることなく実践可能なパラレルキャリアなら始められるのではないでしょうか。

ぜひ疑似パラレルキャリアを実践して、現在の職場で得られる最大限の経験値を目指してみてください。



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