「SEを辞めた方が良い?」SEに向いていない人、3つの特徴
[最終更新日]2021/02/22

SEとして働いてきたものの、「もしかしてこの仕事は自分に向いていないのでは?」「SEを辞めて、別の職種を目指したほうが良いかもしれない…」と感じた瞬間はありませんか?
どの職種にも言えることですが、中でもSEは向き・不向きがはっきりと分かれる職種の1つです。
もしSEという仕事そのものが自分に向いていないことがはっきりしているのなら、思い切ってSEを辞め、別のキャリアを検討したほうがいい場合もあるでしょう。
目次
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1)SEは向き不向きが顕著に表れる職種

SEという職種は日本特有のものです。
海外ではSEという略称は「ソフトウェア・エンジニア」のことを指します。
海外では日本で言うところのSEとPGはエンジニアがまとめて引き受けているわけです。
反対の見方をすれば、ゼネコン構造とも称される日本のIT業界の仕組みは、世界的に見ても非常に特異なものと言えます。
このような業界の構造の中でクライアントとPGの板挟み状態になっているSEは、求められる能力や資質も特有のものになります。
ITに興味があり、新しい技術について学び続ける意欲を持ちながらも、自ら手を動かしてコーディングするというよりは、クライアントに対してプレゼンを行ったり、開発現場に送る仕様書を作成したりすることが主な仕事となります。
しばしば「SEは文系寄り、PGは理系寄りの仕事」と言われるのは、こうしたことにも起因しています。 SEの仕事内容、IT業界の中での立ち位置を改めて考えてみたとき、SEという職種は決して「多くの人が適性を持つ仕事」ではないとも言えます。
SEはそもそも向き・不向きが顕著に表れやすい職種なのです。
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2)SEに向いていない人の特徴

論理的思考が苦手・勉強し続けるのが苦痛
SEとして必須の条件として、論理的思考を挙げる人は多いはずです。
クライアントの要望の真意をくみとる場合も、PGへ指示を出す場合も、変に感情に流されてしまうことなくロジックを組み立て、理路整然と説明する能力が求められます。
論理的思考がそもそも苦手ということであれば、SEとして日々働いていくことが苦痛に感じてしまうかもしれません。
また、論理的思考を支える知識のインプットも欠かせません。IT業界は変化のスピードが速く、新しく学んだことは覚えたそばから古くなってしまいます。
常に勉強を続け、技術的な興味を失わないことはSEとして非常に重要な素養です。
たとえば、仕事を離れたプライベートの時間であっても技術的な話にはつい引き寄せられてしまう人や、新しい技術について知るためならわざわざ出かけることも苦でない人であれば、SEとして学び続けることを楽しめるはずです。
反対に「休みの日ぐらいプログラムのことを考えたくない」「正直、技術的な話題にそこまで強い興味を持てない」と感じるようであれば、SEに向いているかどうか疑ってみる必要がありそうです。
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コミュニケーションを取ることが苦手

意外に思うかもしれませんが、プログラミングそのものがあまりに好きすぎる人もSEに向いていない可能性があります。
SEはレバレッジを効かせることが重要な職種です。自ら全てのコードを書いていては効率が悪く、多くの仕事をこなすことなどとてもできません。
そのためPGへコーディングの指示を出したり、外部へコーディングを委託したりするわけですが、「自分ならこう書く」といったこだわりが強すぎると、人のコードの粗が目についてしまい、ストレスを抱える原因になる場合があるのです。
一概には言えませんが、技術的な興味が強すぎる人の中には、技術的な知識レベルが高くない人に対してドライな態度を取る人がいます。
たとえば、顧客の要望が技術的な観点から見て的外れだと感じた場合、ていねいに応対しているつもりでも態度や表情ににじみ出てしまうことがあるのです。
もちろん、技術的な興味を持ち続けるのはSEとして大切なことですが、開発に対する独自のこだわりを持ちすぎると、かえって他の能力を伸ばすことに目を向けられなくなってしまうリスクがあるのです。
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3)SEの経験は、様々なところで役立てられる!ジョブチェンジも視野に

もしかしたら、自分はSEに向いていないかもしれない…と思った人も、落胆する必要はありません。 SEとして働いてきた経験は、今後の様々なところで役立てることができます。
自分が得意なことや興味があることは何かを振り返りつつ、SEの経験を活かしてステップアップできる道を摸索してみてはどうでしょうか。
ここでは、SEの経験を活かせる3つの分野の職種を紹介しています。
もちろん、これ以外にもSEのキャリアを活かして働く道はありますので、一例として参考にしてみてください。
「サービスに携わるのが好き」という方は、IT系ディレクター、プランナーを目指すのもアリ

SEとして実務を担当する以外にも、IT系の仕事に関わる方法はあります。
たとえば、サービスの開発そのものは好きな人であれば、IT系ディレクターやプランナーといった全体を統括するポジションを狙うのもひとつの手です。
IT系ディレクターやプランナーの中には、SEやプログラマといった開発の実務経験がない人や、十分とは言えない人も少なくありません。
現場に指示を出していくにあたって、SEとして働いた経験があれば「どう指示を出したら現場から喜ばれるのか」「何をしたら混乱するのか」といったことも実感を伴って理解できるため、実務部隊にとっては歓迎すべき人材になれる可能性を秘めているのです。
また、ディレクターやプランナーといった立場になると、開発に必要なコストや人員といったマクロな視点で案件を見ていくことが重要になります。
このとき、SEの実務経験があれば「もし自分が仕様書を作るとしたら」「もし自分がプログラマへ指示を出すとしたら」といった実体験をもとに工程を組み立てるため、実態に合った現実的なクリティカルパスを割り出すことができるのです。
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「SEのキャリアを活用したい」という方は、社内SEとして異業種の会社に入る手も

SE経験者に人気の転職先の1つに社内SEがあります。環境の良い職場であれば、(本来の意味での)SEよりも仕事がきつくない場合が多く、仕事の難易度という面でもそれほど高度な技術や知識を要求されないことも少なくないためです。
ただし、ここには落とし穴もあります。社内SEとして就業する環境は千差万別で、企業によって全く異なるのです。
社員が使うPCのセットアップや関連する備品の管理といった、「総務のIT部門」的な位置づけ的な仕事が中心のこともあれば、単に「PC関係に詳しい人」ぐらいに認識されていることもあり得ます。
こうした環境に置かれたとしても、自分から仕事を創り出していくことができるかどうか、が重要なポイントとなります。
たとえば、自社ホームページを内製化してリニューアルし、更新などの運用も自前で行えるよう提案したり、自社商品の販促にWebマーケティングの手法を導入するよう提案したりといった、自発的な動きができるかどうかが決め手です。
自分から動いて提案できる人材になれば、社内のIT担当として経験を積み、実績を重ねていくことも十分に可能です。
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「人を育てるのが好き」という方は、これを機にマネジメント職を目指してみては

SEは案件全体を俯瞰的な視点で見なくては務まりません。
同時に、物事を順序立てて論理的に考える力も求められるため、常にマクロな視点とミクロな視点をバランスよく持っておく必要があります。実は、この能力はマネジメント職に求められる力なのです。
SEとしての実務経験を活かしてマネジメント職を目指すのは、ステップアップを狙う転職として現実的な選択肢の1つと言えます。
SEはもともと人と関わる機会が多い職種ですが、チームリーダーの経験がある人や、OJTなど後輩の育成に関わった経験がある人なら、マネジメント職そのものは未経験であっても素養があると評価してもらえる可能性があります。特に「人を育てるのが好き」「人の成長する姿を見るのが好き」という感覚は、マネジメント職としての適性があるかどうかを見極める際に重要な視点の1つであったりもするのです。
SEとしての能力がマネージャーとしての能力に比例するかと言えば、必ずしもそうではありません。
自分で実務をこなすよりも、人を動かしたり人を育てたりすることに力を発揮するタイプの人はいますので、人材育成に興味がある人はマネジメント職を目指してみるといいでしょう。
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4)SEの転職は、「SEの転職で実績のあるエージェント」への相談がおすすめ
IT系技術職は、他業種に比べると転職しやすいことで知られています。
SEから他社のSEへ変わる場合はもちろんのこと、SEとしての経験を活かして別の分野へ転職する場合も同様です。
「IT業界は人手不足が深刻化しているし、独力で転職活動を進めても採用してもらえるかもしれない…」と思っている人にこそ、IT系の転職を専門に扱っている転職エージェントの活用を強くおすすめします。
SEにとって経験を十二分に活かすことのできる求人は、世の中に出回っておらず、非公開求人という形で転職エージェントが扱っているケースが多いのです。
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SEの職務は多忙を極めます。まとまった時間を作って企業研究をするのは難しいこともあるでしょう。
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また、面談後の求人紹介に関してもレスポンスが速く、面談した当日に20件以上も求人が届いたという声や、数日の間に50件ほどの求人紹介があったといった声が聞かれます。
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いまSEの仕事から別の職種へ移るべきか、あるいはSEに留まるべきか、doda ITエンジニアのコンサルタントに悩みをぶつけてみてはいかがでしょうか。
一人で考え込んでいたときよりも解決の糸口が見つかりやすくなり、今後のキャリアへの展望が開けるかもしれません。
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社内SEとしてのキャリアは日系企業に限られるものではありません。
外資系企業においても、社内にITスペシャリストを配置したいと考えている企業は存在します。
外資系企業では他職種と同様、社内SEも能力重視で採用や入社後の評価を決定する企業が多い傾向があります。
見方によっては、能力があるSEであれば日系企業で勤務するより大きく稼ぐことも可能であり、年収アップを狙いたい人や自分の力を思い切り試したい人にとっては最適な環境と言えます。
英語力などの語学力に関しては、絶対的な必須条件ではないものの、やはり「ないよりあったほうが有利」と考えられます。
英語以外の言語ができれば、より希少性の高い人材として重宝される可能性もあります。
外資系企業では、自発的に動いて仕事を創り出せる人が高く評価されます。社内SEとして実績を重ねていく環境としては恵まれていることも多いので、外資系SEという道を検討してみるのもSEとしてのキャリアを考える上では「アリ」でしょう。
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5)まとめ SEとしての実務経験を最大限に活用しよう
SEという仕事から別の職種へ移るにしても、SEとして経験してきたことや身につけてきた知識は必ず役立てることができます。
転職時には、SEとしての実務経験を余すことなくアピールするとともに、実際に転職して働き始めてからも、SE出身というバックグラウンドを最大限活用したいものです。
くれぐれも「SEをあきらめた」というマイナスの面にばかりとらわれてしまうことなく、前向きにキャリアを切り拓いていくための原動力とすることが大切なのです。