外資系IT企業にエンジニアとして転職したい!注意したい3つのポイント
[最終更新日]2020/01/20

現在ITエンジニアとして働いている人で、日本企業特有の慣習や仕事のやり方に違和感を覚えている人はいないでしょうか。
年功序列や終身雇用が根強く残っていたり、不明瞭な評価制度がまかり通っていたりすることに日々ストレスを感じている人もいるはずです。
「エンジニアとしてのスキルを正当に評価してほしい」「成果に見合った報酬を受け取りたい」と思ったら、外資系IT企業への転職を検討してみるのもひとつの方法です。
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目次
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1) 外資系IT企業には、どんな業種があるの?

外資系IT企業とひと口に言っても、その中にはさまざまな業種が存在します。
ITエンジニアとしてキャリアを重ねてきた人がエンジニアとしてさらに大きなステージで活躍することができるばかりでなく、経験を活かしてこれまでとは異なる業種・職種にチャレンジできるチャンスもたくさんあります。
ここでは代表的な4つの業種について紹介します。
まずは外資系IT企業にどんな業種があるかを知り、次のキャリアについてイメージすることから始めてみましょう。
ITメーカー

ITメーカーには大きく分けて2種類あり、ハードウェアメーカーとソフトウェアメーカーに分類することができます。
通信機器やコンシューマー向けのガジェットを製造しているDELLやHUAWEIなどは前者、アプリケーションや業務システムを開発しているAdobeやSAPは後者に該当します。
こうした外資系企業では、本社で開発されたハードやソフトを日本のマーケット向けに最適化し、販売していくことがミッションとなります。
最近では、日本国内のメーカーがかつての勢いを失ってきており、海外メーカーにその地位を奪われつつあります。
国内の大手IT企業の2倍相当もの初任給を支給する中国企業が現れたことが話題になったのは記憶に新しいでしょう。
伸び盛りの外資系ITメーカーへ転職するのは、決して悪くない選択のはずです。
ITベンダー

ITメーカーが日本支社や日本法人に開発機能を持つのとは異なり、海外の本社で開発された商品を日本で販売する業態のことをベンダーと呼びます。
たとえば、リレーショナルデータベースで有名なOracleやCPUチップで知られるIntelなどが代表的な外資系ITベンダーです。
エンジニアなどの開発職を日本国内で募集・雇用するのはレアケースで、むしろマーケティングやセールスといった部門での求人を見かけることのほうが多いはずです。
ITエンジニアを続けたい人はITメーカーのほうが向いていますが、エンジニアとしての経験を活かして別の職種にもチャレンジしたいという人はITベンダーも選択肢に入ってきます。
プリセールスと呼ばれるエンジニア兼セールス職もありますので、ITエンジニアとしての経験を十二分に発揮して活躍することが可能です。
Webサービス関連

外資系Webサービスは近年とても人気がある業種の1つです。
FacebookなどのSNS系、AmazonなどのEC系、さらにはFinTechなど新たな分野でも注目を集めています。
あるいはAirbnbやUberのように、Webサービスによって異業種のビジネスモデルを根底からくつがえしてしまうような現象も起きています。
こうしたWebサービス関連の企業では、エンジニアだけでなく営業企画やセールス、マーケティングといった多種多様な職種がありますので、技術的な知識を活かしてさらに活躍のフィールドを広げていくことができます。
もちろんITエンジニアも求められていますので、スキルにさえ自信があれば日本企業で働いていたときの倍以上といったレベルで年収アップすることも決して不可能ではありません。
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ITコンサルティング

ITサービスの導入によって企業が抱える経営課題や業務課題を解決していくのがITコンサルティングです。外資系ITコンサルティング企業としては、アビームコンサルティングやアクセンチュア、IBMなどがよく知られています。
ITについての深い理解と知見が求められる仕事ですので、ITエンジニアとして培ってきたスキルや知識を余すことなく発揮することができます。
技術的な知識だけでなく企業経営やビジネスモデルに関する理解や、システムの導入にまで漕ぎ着ける提案力が高いレベルで求められる仕事です。
ITをビジネスにどう役立てていくか、といった視点に強い興味を引かれる人は、ITコンサルティングの道へ進むことを検討してみるのもいいかもしれません。
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2) 外資系IT企業に転職するメリットは?

メリットその1 「給与が上がる可能が高い」
日本企業と外資系企業の最も顕著な違いは雇用に対する考え方でしょう。社員に支払う給与は生活給という考え方がまだまだ根強い日本企業とは異なり、外資系企業では成果に対して報酬が支払われます。
基本給にインセンティブが上乗せされて支払われる仕組みのため、しっかりと成果を出せば日本企業の役員クラス並みの報酬を若くして手にすることも可能です。
日本企業でも成果主義寄りの給与体系へとシフトしようとしている企業は存在しますが、大多数の会社でまだ年功序列の仕組みが色濃く残っており、長年勤め続けて昇進し、役職につかない限り給与額があまり上がらない給与体系になっているところが多いのが実情です。
成果に応じて青天井で上がっていく報酬を手にしたいのであれば、外資系企業へと転職する大きな動機の1つになるはずです。
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メリットその2 「最新の技術やトレンドに触れられる」

日本のIT業界でよく言われていることとして、大手企業や老舗企業が重要な顧客であるため、レガシーコードを維持せざるを得ない面があります。
より新しい技術や便利なツールがあることを知りながら活用することができず、周回遅れの技術を使い続けなくてはならないことも少なくありません。
外資系企業は合理的な経営判断をスピーディに下すケースが多いため、最新の技術やトレンドをためらわず導入していく傾向があります。
グローバル企業ともなれば、ほんのわずかな判断の遅れやトレンドの読み誤りが致命傷となり、競合他社に差をつけられてしまうといったことも現実的に十分考えられます。
前例や慣習にとらわれることなく的確に手を打っていく必要があるため、エンジニアにとっては結果的に常に最新の技術やトレンドに触れられるというメリットを得やすいのです。
メリットその3 「大きな裁量を持って仕事ができる」

日本企業では、しばしば社内政治という言葉が使われます。
昇進するには上長や役員に気に入られることが必須の会社もまだまだ多いのが実情です。会議や打ち合わせの場でうまく立ち回り、上司の判断を仰ぎながら仕事を進める必要があります。
入社して間もない社員に大きな裁量を与えたり、若くして大きな仕事を任せたりすることはあり得ない、という職場が大半でしょう。
外資系企業の場合、成果をあげられる人材には大きな裁量が与えられることも決してめずらしくありません。
ミッションを達成するという明確な目的があるため、そこに至るまでの仕事の進め方や資金の使い方については個人に裁量権を与えるといった考え方の会社が多いのです。
結果的に大きな裁量を持って仕事を進めることができ、キャリア形成の面でも大きく成長できる見込みがあるのが外資系企業なのです。
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3) 外資系企業に転職する際に注意したいポイント

日本企業と異なる評価制度
日本企業では評価に対する基準が曖昧なケースがよく見られます。
たとえば、「人柄が良い」とか「頑張っているようだ」といった「印象」によって評価が左右されるのを経験したことがある人も多いのではないでしょうか。
こうした曖昧さは、良く言えば結果だけでなくプロセスを加味した上で評価が決まるですが、中には「上に気に入られている」といった不透明な理由で高い評価を得る人もいるため、公平とは言いがたい面があります。
外資系企業の評価制度は明快で、専ら「成果」によって評価が決まります。
いくら頑張っている姿を見せていたとしても、結果が伴わなければ評価されません。
また、日本企業ではよほどのことでなければ解雇されることはありませんが、外資系企業では成果が出せなければクビを言い渡されることはごく普通にあり得ます。
「私は真面目に仕事をこなしていたのだから、当面の成果が出なくてもせめて努力は認めて欲しい」といった考えは通用しません。
ドライとも言える評価制度をチャンスと捉えるかリスクと捉えるかによって、外資系企業に対する向き不向きがある程度判断できると言ってもいいでしょう。
ハードワークになりがち

外資系企業では「成果」が最も重視されます。
言い換えると、成果が出るように働く必要があるということであり、成果を得るためにはハードワークも厭わないタフネスが必要になります。
ITエンジニアの場合はプロジェクトに期限が設定されており、期限内に質の高いアウトプットを求められるため、目指すべき水準に達するためには長時間労働もやむを得ないところがあるのです。
グローバル企業であれば、海外支社や海外のクライアントと仕事を進めることになります。当然のことですが時差がありますので、深夜や早朝も働き続けなくてはならないケースも出てきます。
これまで日本企業に勤めてきて、それなりに残業を経験してきた人であっても、「仕事が終わらないから仕方なく残業している」という感覚とは根本的に異なることを理解しておきましょう。
成果を得るために急き立てられるように働き続ける感覚がイメージしづらいようだと、外資系企業で働き始めてから想像以上のハードワークに面食らってしまうかもしれません。
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技術やトレンドの変化は日系企業以上に早い

日本企業でエンジニアとして働いてきた中で、新しい技術の話題が聞こえてきて関心を持ち始めた、といった経験をした人も多いことでしょう。
より鮮度の高い情報を求めてエンジニア向けの海外のWebサイトから情報を得ている人もいるはずです。
外資系IT企業では、こうした絶え間ない変化が実務、さらには雇用にまでダイレクトに響いてきます。
新しい技術をすぐさまキャッチアップし、実務に活かしていく柔軟さや学習スピードの速さが求められるのです。
ともすれば、既存のエンジニアに新しい技術を習得してもらうより、必要なスキルをすでに習得済みの別のエンジニアを雇えば話が早いと判断されてしまうかもしれません。
市場環境の変化によって雇用が危ぶまれることさえあるのです。
反対に、最先端の技術に対応できるスキルを持つエンジニアや、変化に対してすぐさま対応できる柔軟な適応能力のあるエンジニアであれば、非常に高く評価される可能性も秘めています。
4)外資系IT企業への転職でおすすめの転職エージェント
面接対策をしっかり行ってほしい方は、レバテックキャリアがおすすめ
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変化の速い外資系IT企業であればなおさら、より希望に近い仕事内容の職場やもっと好条件の企業があったかもしれないのです。
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まとめ 外資系IT企業はチャンスとリスクが表裏一体

日本企業へ転職する場合と比べると、外資系企業への転職はハイリスクハイリターンです。
1社で長く働き続けたい人や安定を第一に考える人には、外資系IT企業は職場として適していないかもしれません。
しかし、このリスクはチャンスと表裏一体ですので、自分のスキルや経験を信じて次のステップを大きなものにしたいエンジニアにとっては可能性に満ちた選択と言えるのです。
「外資系に興味はあるけれど、踏み出せていなかった」という人は、チャンスとリスクをよく理解した上で、外資系企業への転職をぜひ検討してみてください。