コミュニケーション苦手、話下手なエンジニアが転職する際に活用したいポイント3つ
[最終更新日]2023/01/22

コミュニケーションスキルは社会人にとって必須とも言えるものですが、エンジニアの方の中には苦手意識を持っている人も多いようです。
目次
1) エンジニアに求められるコミュニケーションって?
仕事で求められるコミュニケーションは幅広い

エンジニアにとって必要なコミュニケーション力について確認する前に、特定の業種・職種に限定しないコミュニケーション全般について考えてみましょう。
よくビジネスではコミュニケーションが重要だと言われます。
人材採用においても、コミュニケーション力を重視する企業は少なくありません。
では、ビジネスシーンにおけるコミュニケーション力とは何を指しているのでしょうか。
ひと言で表すなら、「人とうまくやっていく力」のことです。
自分と他の人は別の人間ですので、一緒に仕事をするにあたって対人的な問題は必ずついて回ります。
そこで、他の人とうまくやっていく力のある人、つまりコミュニケーション力のある人が好まれる傾向があるのです。
コミュニケーション力とひとまとめにしていますが、実はここにはさまざまな能力が含まれています。
- 事実を正しく伝える
- 自分の考えを理解してもらう
- 共感を示す
- 要点を整理して伝える
- 人を惹きつける話し方をする
- リーダーとしての発言をする
- ユーモアを交えて話す
- 親近感を覚えてもらう
これらは一例ですが、すべてまとめてコミュニケーション力と言われています。
仕事で求められるコミュニケーションは実は幅広いのです。
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エンジニアに求められる「コミュニケーション力」と、「社交性」は違う

よくある勘違いに、コミュニケーション力と社交性を混同してしまうケースが挙げられます。
自分はコミュニケーションが苦手だ、と自覚している人の多くが、実は社交性が低いことを気にしているのです。
社交性とは、誰とでもすぐに打ち解けられたり、何でもない雑談を交えて場の雰囲気を和ませたりといったパーソナリティのことを指します。
得意な人は初めから得意ですし、苦手な人がいくら心がけてもなかなかできるようになりません。
よって、「自分はコミュニケーション力がない」とあきらめてしまいがちなのです。
しかし、エンジニアに求められているコミュニケーション力は、愛想の良さなどの社交性ではありません。
むしろ、伝えるべきことを正しく過不足なく伝えられたり、相手の考えをきちんとくみ取れたりする力が求められているのです。
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2) 「コミュニケーションが苦手」といっても、そのタイプは様々

エンジニアは正確な伝達ができればコミュケーションは及第点、と言われても、やはり「コミュニケーションが苦手」という感覚は簡単には拭えないものです。
そこで、コミュニケーションが苦手と感じやすい4つのタイプとその対策についてまとめてみました。
人と接するのが苦手と感じている人は、ぜひ参考にしてみてください。
パターン1 会話の場面で緊張してしまう

人と話す場面でどういうわけか緊張してしまい、うまく言葉が出てこなかったり、場違いなことを言ってしまったりするパターンの人がこのタイプに当てはまります。
このタイプの人は、初対面の人はもちろんのこと、よほど親しくなった人以外は、何を話したらいいのか分からなくなってしまいます。
会話の場面で緊張してしまう人は、どうしたら解消できるのでしょうか。
会話の場面で緊張してしまうタイプの対策
会話の場面で緊張する原因の多くが、必要以上に自分を良く見せようとする心理が働いていることにあります。
自覚していないところで、実は自意識過剰だったりするのです。
たとえば、あなたが今日一日で話した人の話しぶりや会話の内容を、どれだけ覚えているでしょうか。
そもそも誰と話したのかさえ忘れてしまった、という人も多いはずです。
同様に、多くの人はあなたと交わした会話の大半を忘れてしまいます。
「こう言ったらどう思われるだろうか」などと考えないようにしましょう。
パターン2 相手の感情や意図をくみ取れない

会話の中で相手が何を思って発言しているのか、言葉の裏にある感情や意図をくみ取るのが苦手なタイプです。
会話をしていて、あなたが返した言葉に相手が不審な表情をしたような気がした、といった経験のある人もいるのではないでしょうか。
そういった経験を重ねるにつれ、「下手なことを言わないようにしよう」という心理が働き、口数が少なくなっていく傾向があります。
相手の感情や意図をくみ取れないタイプの対策
相手が何を考えているのかくみ取れないという自覚がある人は、「人の話を聞いているようで聞いていない」タイプの人に多いと考えられます。
相手の話に興味を持っているようで、実は別のことを考えているようなことはないでしょうか。
たとえば、「今朝はすごい雨だったね」と言われた瞬間、「地下道を歩いたので濡れずに済んだ」という自分の状況が浮かんでしまう人は、相手の話を自分の都合で変換する癖がついているかもしれません。
まずは相手の話を中心に据えて聞き、共感を示すことが大切です。
パターン3 会話のキャッチボールが苦手

会話の流れに乗って話しているようでいて、なぜか会話がぎくしゃくしてしまうタイプの人です。
目的のない世間話や雑談が苦手な人が多い傾向があります。
一対一に限らず、数人で話しているときにも、あなたが発言すると会話の流れが止まってしまったり、「そういう話をしていたのではないよ」と言われたりした経験のある人はいないでしょうか。
会話のキャッチボールが苦手なタイプの対策
会話のキャッチボールが苦手な人は、自分のことを「空気が読めない」と思っていないでしょうか。
場の空気を察知するのが苦手になる原因の多くは「関心が薄い」ことにあります。
会話の内容に関心を持って聞いているつもりでも、心のどこかで「自分にはあまり関係ない」と思っていたり、「それはもう知っている」と高をくくっていたりすると、会話に溶け込めなくなる原因となりやすいものです。
まずは日常で接する人々に対して関心を持つことです。
できれば相手のことを人間的に好きになり、会話を交わすこと自体を嬉しいと感じられるようになると、自然とキャッチボールができるようになるはずです。
パターン4 相手に気を遣いすぎてしまう

会話中おどおどしているように見えると言われたことがある人は、このタイプかもしれません。
自分が言ったことが相手にどう伝わっているのか不安になったり、嫌われてしまうのではないかと思ったりする人は、相手に気を遣いすぎるあまりコミュニケーションに支障をきたしている可能性があります。
一般的には「いい人」「優しい人」と思われているタイプの人が陥りやすい落とし穴です。
相手に気を遣いすぎてしまうタイプの対策
人と人との関係は常に変化しています。
知り合ったばかりの頃は気を遣い合っていても、付き合いが長くなってくるにつれて思っていることを言いやすくなる場合もあります。
反対に、いつまでも気を遣い続けていると相手も心を開くタイミングを逸してしまい、表面的な付き合いになりがちです。
どんなに気を遣っても、一定数の人からは嫌われるものと割り切ることも必要です。
周囲の人は案外、あなたの良い面を見てくれていますので、「嫌われたくない」という思いを前面に出さないように心がけましょう。
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3)「コミュニケーションが苦手」というエンジニアが、転職時に意識したい3つのポイント

面接対策はしっかりと時間をかけて準備すること

自分は口下手だと思っている人の中には、過去の面接終了後に次のような反省点を挙げたことがある人がいるのではないでしょうか。
- 緊張して面接官の顔を見ることができなかった
- その場の思いつきで話した結果、冗長になってしまった
- 想定外の質問をされて答えられなかった
- 適切な逆質問ができなかった
これらは一見すると口下手が招いた事態のように思えますが、実は失敗の最大の原因は「準備不足」にあります。
アピールすべき自分の強みが絞り切れていなかったり、企業研究が不十分で聞かれる質問の予測が不十分だったりするのです。
採用面接では、限られた時間内で応募者のことを見極めなくてはならないため、採用担当者も相応の準備をして面接当日を迎えています。
準備不足はすぐに露呈してしまいますので、面接対策はしっかりと時間をかけて行うことが大切です。
とくに自己分析や企業研究は「終わったつもり」になりやすいため、本当に突き詰めることができているか、転職エージェントなどの第三者にアドバイスを求めるのも有効な対策の1つです。
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エンジニアは職務経歴書でアピール! これまでの経験・実績を最大限伝えよう

面接がうまくいくときは、たいてい応募書類がしっかりと書けているものです。
とくに職務経歴書はエンジニアの転職において非常に重要な役割を担っています。
面接官は主に職務経歴書を参考に質問内容を組み立てるケースが多いため、いわば職務経歴書が面接の台本のような役割を果たすと考えられるのです。
職務経歴書の中でも、特に経験した業務の詳細をしっかりと書くようにしましょう。
「このぐらいは何となく想像できるだろう」と思わずに、初対面の相手にゼロから伝えるつもりで記載するのがポイントです。
具体的な数字を挙げることも重要です。
プロジェクトに関わった人数、開発に要した期間、予算といった数値を挙げておくと、読む相手はスケール感を実感しやすく、伝わりやすい職務経歴書となります。
エンジニア向けの職務経歴書の書き方については、以下記事にて詳しく紹介しています。宜しければ、併せてご覧ください!
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サポートの厚い、ITエンジニア向けの転職サービスを活用しよう

面接で上手に話す自信がないと感じている人こそ、転職エージェントの活用を検討しましょう。
ITエンジニアは他の職種と比べてエンジニアに特化した転職サービスが数多く存在するため、自分に合ったものを選んで登録・利用することができます。
転職エージェントに登録すると、まずキャリアアドバイザーとの面談を実施し、これまでのキャリアやスキルレベルの確認、今後のキャリアプランについての希望についてヒアリングがあります。
希望すれば応募書類の添削や面接指導をしてもらえますので、面接での話し方や伝え方を前もって練習しておくことで、本番は自信を持ってのぞむことができるはずです。
転職エージェントは成功報酬型のビジネスモデルですので、内定が決まった場合に応募先の企業から報酬を受け取る仕組みになっています。
転職希望者が費用を負担する必要はなく無料で利用することができますので、ぜひ積極的な活用を検討してみてください。
4)コミュニケーションが苦手なエンジニアに、おすすめの転職エージェント
「そのエージェントだけの独占求人が見たい」という方はマイナビITエージェントがおすすめ
マイナビITエージェントは、株式会社マイナビが「IT・Web系企業」を専門的にサポートする転職エージェントサービスです。
年収、ワークライフバランス、職場環境など、転職者の希望に即した求人紹介・アドバイスを行ってくれます。
また、大手の人材紹介会社が運営しているだけに、サポートの品質も高いものになっています。
マイナビITエージェント利用者のうち、およそ8割が面接通過を果たしているのです。
マイナビITエージェントだけの独占求人も豊富。
自身の希望に即した理想の会社を見つけたいなら、マイナビITエージェントのサービスがおすすめです。
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「自分に合った会社があるか不安」という方はWORKPORTがおすすめ
WORKPORT(ワークポート)は、「未経験者」や「ジョブチェンジ」へのサポートにも適した転職エージェントサービスです。
「転職はしたいけど、コミュニケーションが苦手で馴染めるか不安……」といった方でも、担当の転職コンシェルジュから有益なアドバイスをもらえることでしょう。
扱う求人の幅は広く、IT・Web業界ではクリエイターやエンジニアはもちろん、販売やプランナー等も紹介が可能です。
WORKPORTは現在、拠点も広がっており、都心だけでなく地方の優良企業の案件に出会える確率も高まります。
IT・Web業界での転職活動に不安を感じている方は、WORKPORTのサービスを活用されてみてはいかがでしょうか。
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「面接対策を一緒にやってほしい」という方はレバテックキャリアがおすすめ
レバテックキャリアはエンジニア・クリエイター経験者に特化した転職エージェントです。
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面接対策についても、通り一遍のアドバイスではなく、企業ごとの情報に基づいたアドバイスや、企業文化に合わせた採用ポイントを教えてもらえるなど、万全のサポート体制を用意しています。
独力で面接の準備をしようと思っても、求人票や企業ホームページに書かれていること以上の情報を収集することは難しいため、プロの力を借りるのは転職成功への近道です。
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「転職サービス全般を手厚いサポートでお願いしたい!」という方は、doda エンジニアITがおすすめ
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まとめ 「話下手」を自覚しているのなら、必ず有効な対策が見つかるはず
世間一般で言う「話下手」と、エンジニアの世界におけるコミュニケーションとの間には温度差があることが分かったかと思います。
しかし、「自分は話下手だ」という思いがある限り、転職活動においても自信を持って話せない原因になるかもしれません。
転職を一人で乗り切ろうとせず、プロのサポートを受けながら対策を練っていくことも検討してみましょう。
「自分は話下手だ」と自覚しているのなら、何らかの有効な解決策が必ず見つかるはずです。