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40代後半の転職は、「後悔しないための事前準備」と 「心のゆとり」が大切

[最終更新日]2018/11/23

40代後半のビジネスパーソンが何らかの事情で転職する決断を下すとき、越えなくてはならないハードルが目の前にいくつか立ちはだかります。年齢的にも、「失敗したら次を探せばいいだろう」とはいかない年齢に差し掛かっているため、慎重に考えて動く必要があります。

目次

40代後半の転職者は、増加傾向にある!

かつては、転職は「若いときにしておくこと」と考えられていました。転職する人が多いのは20代か、せいぜい30代半ばあたりまでの人で、40代に入ったら下手に動かないほうが無難だ、という考え方をする人が少なくありませんでした。

ところが、ここ数年の傾向として40代後半で転職に踏み切る人も増えつつあります。年代別の転職者数を見ていくと、40代後半から50代前半の層のうち、転職した人の人数の対前年増加数は2015年が約4万人、2016年が約6万人となっています(参照:総務省統計局「年齢階級別転職者数及び転職者比率」2017年)。

統計資料から考えると、仮に40代後半のビジネスパーソンが転職を検討しているとして、年齢を理由に「転職はもう無理だ」と決めつけてしまう必要はないということが分かります。40代後半以降で転職した人の数が増えているわけですから、転職するチャンスは少なくとも減ってはいないと考えていいでしょう。

転職は、もはや若い世代だけのものではありません。40代後半の方が転職するチャンスはまだまだあります。



退職から再就職までにかかる期間は、約半数の人が0~1ヶ月以内

40代後半で転職した方々は、転職活動にどのぐらいの期間を要しているのでしょうか。

厚生労働省の調査によると、前職を退職してから転職先に就職するまでの期間で最も多いのが「1ヶ月未満」で、40代後半の転職者の3割以上を占めています。反面、離職期間が2ヶ月以上4ヶ月未満だった人の割合は13%、10ヶ月以上の離職期間があった人の割合は9.2%となっており、他の年代と比べて高い割合になっています。

ここから読み取れる状況として、40代後半の転職活動は「すぐ決まるか、長期化するかの二極化」と捉えることができます。自分のこれまでの経験や保有スキルを必要としている企業に出合えたり、知人の紹介などコネクションを活用して転職先を確保できたりしていれば、転職活動期間はごく短くて済む可能性が高いでしょう。

反対に、転職活動の方向性を左右するキャリアプランの策定が十分でなかったり、自分の強みをうまくアピールできていなかったりすると、「何社も応募しているのに手応えがない」という状況に陥りやすいと考えられます。

参照:平成27年転職者実態調査の概況より



勤め先を選んだ理由は、「仕事内容」、「自分の強みを活かせるから」がともに4割

40代後半で転職した人は、なぜその転職先を選んだのでしょうか。

厚生労働省の調査によると、40代後半の転職者が勤め先を選んだ理由のうち多かったのは「仕事の内容・職種に満足がいくから」「自分の技能・能力が活かせるから」の2項目であり、ともに4割程度と高い割合になっています。

とくに「自分の技能・能力が活かせるから」を転職理由に挙げる人は、全年代で37.5%であるのに対し、40代後半では39.0%と高くなっており、自分の強みを活かして転職する人が多い年代であることが分かります。

反対に、「賃金が高いから」という理由で転職先を選んだ人は10%程度に留まっています。30代前半では15%の人が賃金の高さを理由に転職先を決めたとしていることと比べると、比較的低めになっていると言えるでしょう。

年収アップなど、いわゆるキャリアアップ志向の転職を狙うというよりは、これまでのキャリアで培った経験や知見を活かせる職場を選ぶ傾向があると見ることができます。

参照:平成27年転職者実態調査の概況より



40代後半の転職は、「管理能力」と「ヒューマンスキル」が求められる!

中途採用者に企業が求めるスキルや能力は年代によって異なります。40代後半の方を中途採用で迎え入れるとしたら、20代・30代の中途採用者とは期待することもそのレベルも異なるはずです。

転職可能な年齢が上昇傾向にあるとはいえ、40代後半の人材に企業が何を期待しているのかをよく知らないままでは、希望条件に合った転職先に採用されるのは至難の業でしょう。まずは企業が求めている能力とスキルを正確に理解しておきましょう。



企業が求める40代後半転職者の「管理能力」とは?

転職活動で企業に自分自身を売り込むとなると、「自分にはこんなスキルがあります」「こういった仕事をやってきました」という自分の仕事の実績をアピールしがちです。しかし、40代後半の転職希望者に企業が期待しているのは、「その人自身がどんな仕事をこなせるのか」ではないことも多いのです。

一般的に、転職する年齢が高くなればなるほど、その後の伸び代は小さくなります。今後の伸び代に期待するのであれば、20代の若い人材を採用したほうが、入社後に新しい知識やスキルを次々に吸収してくれる可能性は高いでしょう。

40代後半の転職者に企業が期待しているのは「管理能力」です。つまり、その人自身が個人的にこなせる仕事以外に、人にその仕事を振って的確に指示を出せる能力や、チームを束ねて率いていく力といった、いわゆるマネジメントスキルを重視しているのです。

1人の力でこなせる仕事量には限度がありますので、人を束ねチームを率いていく力を持った人を採用することで、人材資源をより効率的に活用し、高い成果をあげていくことを期待していると考えられます。



企業が求める40代後半転職者の「コミュニケーションスキル」とは?

転職にあたって重要視されると言われるスキルの1つに「コミュニケーションスキル」があります。そもそもコミュニケーションスキルは誤解されやすいスキルなのですが、とくに40代後半の転職者がアピールすべきコミュニケーション能力を間違えると、かえって逆効果になることもありますので注意が必要です。

コミュニケーションとは人と意思疎通を図ることですが、ビジネスにおけるコミュニケーションとは「人当たりが良い」「ユーモアがある」といった、対人関係に限ったことだけではありません。コミュニケーションを通して考えを伝え、かつ相手の考えを理解して共通理解を図ることもスキルの1つです。

40代後半の転職者の場合、多くの企業が中間管理職としての活躍も視野に入れているはずです。係長や課長といった中間管理職の場合、たいていは自身も実務をこなすプレイングマネージャーであり、現場と上長との板挟み状態になることも少なくありません。

部署内の人間関係を円滑にするためのクッション役となり、上長の指示を噛み砕いて現場に伝え、現場の声を上長に届きやすい言葉にして伝えるといった調整能力が求められます。



40代後半の転職者に、企業が求めていることは

ここまで、40代後半の転職者に企業がどのようなことを求めているのかを見てきました。いくつかポイントがありますので、求められる能力やスキルをまとめておきます。40代後半の人材に企業が求めているのは、主に次の5つの能力です。

  • 豊富な実務経験、業界知識
  • 即戦力として働くことのできる適応力
  • チームや部署を率いて成果をあげる管理能力
  • プレイングマネージャーとしてハードワークをこなすバイタリティ
  • 中間管理職として的確に立ち回るヒューマンスキル

40代後半の人材となると、実務を問題なくこなし、十分な業界知識を持っていることは「前提」となります。その上で、管理能力やヒューマンスキルを持ち、近い将来マネージャーとして活躍できる素養を持った人材を企業は求めているのです。

中小企業の中には、社員の年齢構成がいびつで、中間管理職に適任と思われる年代の人材がすっぽり抜けてしまっていることもあります。そのようなとき、管理職として適任と思われる人材を採用し、短期間で管理職に登用することは十分にあり得ます。

40代後半の転職を成功させるために、意識したいポイント3つ

企業が40代後半の転職者に求める能力やスキルが分かってきたところで、実際に転職活動を始めるにあたって意識しておきたいポイントを考えてみましょう。せっかく求められる能力を持っていたとしても、応募書類や面接でうまくアピールできなければ、企業側に伝わらないまま採用を見送られてしまうかもしれません。

そこで重要になるのが事前準備です。準備とは、応募書類のような「モノ」を用意するだけでなく、メンタルの部分も含めたマインドセットを指しています。40代後半の転職を成功させるために必要なマインドとはどのようなものなのでしょうか。



事前準備はしっかりと!現職在籍中からの活動は必須

前で述べたように、40代後半の転職活動には「決まるときは短期間で決まる」「長期化するとずるずると延びやすい」という特徴があります。行き当たりばったりで勤務先を退職したり、おおよその転職活動スケジュールを想定しないまま動いてしまったりするのはリスクが大きいと言わざるを得ません。

在職中に転職活動を始め、転職先が決まってから退職を申し出るのは、ごく基本的なセオリーと思っておきましょう。どのような転職サービスを使って、1日のうちどのタイミングで求人検索やメッセージのチェックを行うのか、といったこともきちんと計画しておきましょう。

また、応募後どのぐらいの期間で内定することを想定しているのか、目標を設定しておくことも大切です。ゴールとなる内定から逆算して、いつまでに何をやらなくてはならないのか、明確にしておくのです。

この考え方で進めることで、「応募書類を整えるのに時間がかかり過ぎてしまった」といった失敗を防ぐことにつながるのです。



「何を一番に優先しての転職か」を常に意識しておく

企業の求人は、どこの会社も魅力的に書かれています。「今の勤務先より条件が悪くならなければいい」といった大雑把な探し方をしてしまうと、何を重視して転職先を探しているのかがブレやすくなります。結果的に志望動機の説得力が弱くなったり、企業研究が疎かになったりする原因となってしまうのです。

転職は、「今回の転職で〇〇を改善したい」「〇〇という目的のために転職したい」という明確なテーマを持って進めるべきものです。その目的に合致する企業が現時点で見つからないのであれば、転職をいったん取りやめにして今の職場に留まる道を選ぶ勇気も必要になります。

まずは転職したい理由を紙に書き出し、重要度の高いものから優先順位付けをしてみましょう。そのうち、最も優先すべき条件を今回の転職のテーマとします。

「できればこれも」といったサブテーマ的なものはひとまず排除し、最重要テーマを決めておきましょう。テーマを中心に志望動機や退職検討理由を伝えることができるので、応募書類や面接の受け答えに軸ができ、説得力を持たせることができるのです。



面接対策はしっかりやったほうが吉。プラス「心のゆとり」をもつこと

40代後半の転職においては、面接で伝えるべきアピールポイントが20代・30代よりも多く、伝える内容も複雑になっていきます。そのため、何をどうアピールすべきか前もって戦略を練り、戦略に則って伝えられるかどうかを練習しておいたほうが安心です。

面接本番で想定していなかった質問をされることは必ずありますので、少なくとも想定している質問については落ち着いて答えられるように準備しておくのです。

また、面接が準備万端のときほど、「準備したことをしっかり伝えなければ」という気持ちが働きやすくなりますが、焦って余裕のない様子を見せないよう注意が必要です。

40代後半の転職者には、入社後マネージャー職など強いメンタルが必要な職務を任せる可能性があるため、余裕がない様子を見せるとマイナスポイントとなるかもしれないのです。縁がある会社なら結果的に採用されるはずだ、と大きく構え、心のゆとりを持ってのぞむ姿勢を意識することも大切なポイントです。



40代後半の転職にお薦めの転職サービス

40代後半で転職を検討するのであれば、知人や取引先からの紹介ですでに転職先が決まっている場合を除き、転職エージェントの力を借りることを強くお薦めします。

管理職採用など企業として重要度が高い採用活動の場合、一般的な転職サイトに求人を公開するのではなく、転職エージェントを通してのみ応募可能な非公開求人で募集をかけることも少なくないからです。

ここでは、40代後半の転職にお薦めの転職サービス3社をご紹介します。



管理能力を活かしたい方は、JACリクルートメントがお薦め!

JACリクルートメントはハイキャリア人材向けの転職エージェントとして知られており、管理職経験者や管理職候補者の求人を豊富に保有しています。企業側もJACリクルートメントの立ち位置を意識しているため、高スキル人材を採用したいと考えている企業の求人が集まる可能性が高いのです

新規事業のマネージャーポジションなど希少な求人も多いため、管理能力を活かして転職したいと考えている人はぜひ登録しておいていただきたい転職エージェントの1つと言えます。



サービス名 JACリクルートメント
特徴 ミドル世代の転職者へのサポートに強く、かつグローバル企業、海外勤務の求人情報も多数
実績豊富なキャリアコンサルタントに対するサービス満足度も高い、「ステップアップの転職」を目指す際はぜひ登録しておきたい転職サービス!
企業名 株式会社 ジェイ エイ シー リクルートメント(1988年3月)

今回が初めての転職という方は、パソナキャリアがお薦め!

これまで転職を経験したことがなく、40代後半で初の転職を検討している人は、登録する転職サービスも慎重に選ぶ必要があります。とくに転職エージェントの場合、求人を紹介してもらうのも目的の1つではありますが、それと同じぐらい重要なのが登録後の面談です。

キャリアアドバイザーと共に、これまでのキャリアの棚卸しや今後のキャリアプランの策定、応募書類の添削、面接対策といったアドバイスをしてもらえるからです。

パソナキャリアは転職エージェント各社の中でも、登録後の面談に力を入れてもらえたという感想を持つ人が多い傾向があります。今回が初めての転職という方は、ぜひパソナキャリアを活用してみてください。



サービス名 パソナキャリア
特徴 手厚く、そして親身な転職者支援で定評のあるパソナキャリア幅広い業界に向けての求人案内数と、地方転職者含めた全国の方々がサービスを利用できる体制を整えています。
はじめての転職ならではの不安や疑問を解消できるよう、転職活動のやり方や自己PRの仕方など、丁寧にサポートしています。
企業名 株式会社パソナキャリア(1976年)

転職を急いでいない方は、CAREER CARVERがお薦め!

CAREER CERVERはヘッドハンターを自分で選んで指名できる、ハイキャリア層向けの転職サービスです。ヘッドハンターの担当業種、経験年数など複数の条件から、自分にとって頼りになりそうなヘッドハンターを見つけることができます。

担当ヘッドハンターが決まった後は、基本的に求人の提案を「待つ」ことになります。自分から求人を検索して応募する転職サイトの考え方とは異なりますので、転職先を急いで決めたい方には不向きと言えるでしょう

転職を急いでいない方で、ハイキャリアを対象とした求人をヘッドハンターに紹介して欲しい人は、CAREER CARVERに登録してみてはいかがでしょうか。



サービス名 CAREER CARVER(キャリアカーバー)
特徴 国内人材紹介企業No1のリクルートが展開する、ハイクラス・エグゼクティブ向け転職サービス

エージェント・ヘッドハンターは厳選されたメンバーで構成され、ミドル世代からの転職はじめ、高年収や経営ボードを狙う求職者に対して、妥協しない転職活動を支援します。
企業名 株式会社リクルートキャリア(1977年11月)

40代後半の転職は「慎重かつ冷静に」

40代後半のビジネスパーソンが転職できる世の中になりつつあるのは、選択肢が広がっているという意味では良い傾向と言えるでしょう。ただし、40代後半の誰もが転職できるわけではなく、企業が求めるスキルや能力を持っていることが条件になります。

自分の考える「強み」と、実際に発揮できる力を慎重に見極め、いまが転職するタイミングかどうかを冷静に判断する必要があります。

場合によっては、今の職場に留まるという選択をすることも必要かもしれません。慌てて誤った判断をしないためにも、「慎重かつ冷静に」準備していくことが大切です。



この記事を編集した人

アーティエンス株式会社 メディア事業部

アーティエンス株式会社(メディア事業・研修事業を営む会社)所属。
メディア事業部では、「サービスに携わる人たちの、”心揺さぶる瞬間”を創出していくこと」をモットーに、企画・運用活動を行っています。

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