未経験から添乗員(ツアーコンダクター)になるには? 転職成功するために準備しておきたいこと
[最終更新日]2020/04/15

「添乗員(ツアーコンダクター)の仕事内容に興味がある」と思っていませんか。
華やかなイメージを持たれることの多い「添乗員」というお仕事。
パッケージツアーやバスツアーに参加するお客様の中には、「旅の良し悪しは添乗員によって左右される」と言う人もいるほど、添乗員の持つ役割は非常に大きなものであると言うことができます。
目次
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1)未経験から転職成功するために!知っておきたい添乗員(ツアーコンダクター)について

添乗員の仕事とは?
添乗員の仕事内容を一言で説明すると、「旅程管理」という言葉に他なりません。
読んで字のごとく、「旅程」を「管理」すること、ご参加いただいたお客様を安全に目的地へ輸送すること、目的地でのエクスカーション(観光)を滞りなく行うこと、そして、無事に最終解散地へお客様を送り届けることが、添乗員の最も重要な仕事内容です。
とは言いつつも、この旅程管理の遂行に当たっては予期せぬ出来事の発生が日常茶飯事。お客様が病気になってツアーを継続できないとか、予定していた飛行機が欠航した、あるいは高速道路の大渋滞で予定の立ち寄り場所に行けないなんてことも…。
多かれ少なかれ発生する旅行時のトラブルに対し、迅速かつ適切に対応することが、添乗員の業務なのです。
気になる!添乗員の年収や雇用形態は?
例えば一度添乗に出れば何日も自宅に帰宅できないほど長期間の拘束も珍しくない添乗員という仕事。気になる給与や雇用形態はどのようになっているのでしょうか。
添乗員のほとんどは、実は派遣会社から派遣された添乗員というのをご存知でしたか?
希に大手旅行会社の中では自社専門の添乗員を雇用しているところもありますが、ほとんどの添乗員は実は、派遣会社に登録することで、ツアー発生ごとに旅行会社に派遣されてお仕事をしているのです。つまり、給与も時給の方が多く、例えば年末年始やゴールデンウイーク、夏休みの時期は休みなく働き月収が30万円を超えたけれども、オフシーズンの時期は月に数本の添乗で10万円前後の収入しかなかったということも。
特にオンとオフの仕事発生率に大きな差があるというのが、添乗員という職種の特徴と言えるのではないでしょうか。
2)未経験から添乗員(ツアーコンダクター)に転職する際に準備しておきたいこと

一般的には旅行の専門学校や、大学の観光学部などを経て添乗員という職種に就くという流れが多いですが、もちろん異業種からの転職組で長年活躍されている方もいます。
彼らに共通して言えるのは、次のご紹介する3つの準備や心構えがしっかり身についているからに他なりません。つかの間の繋ぎの仕事ではなく、本格的に添乗員として将来設計を立ててみたいと思う方は、ぜひ以下の3つを参考にしてみてはいかがでしょうか?
1)バスツアーに実際に参加してみよう!
何よりもまずは、「バスツアー」に参加してみましょう!
飛行機の旅行も良いし、新幹線の旅行でも問題ないですが、出来れば「日帰りのバスツアー」が、一番添乗員の生の仕事を拝見するにはもってこいのツアーです。
まず何より、バスは飛行機や電車と違い、「予定通り」というのがまずありません。飛行機や新幹線なら出発時間や到着時間が決まっているので、よほどのことがない限りトラブルは発生しませんが、バスツアーの場合は「渋滞」がつきもの。このような予期せぬトラブルに遭遇した添乗員の臨機応変な対応を、お客様目線で見ておくのは何事にも代えられない経験となるでしょう。
もう一つ、バスツアーをお勧めする理由としては、「密室」というのが挙げられます。大型バス45人の御一行様は、いわば密室で移動する家族のようなもの。このバス車内では、添乗員こそが最も輝く、主役になれる時間なのです。
どのようなマイクパフォーマンスをするか、どのように次の観光地の説明をするかなど、より添乗員を身近に感じられる「密室」という空間こそが、バスツアーという旅行なのではないでしょうか。
2)出来たら「国内旅行業務取扱管理者」資格を取ろう!
添乗員の資格として、必須の「旅程管理主任者資格」。国内旅行のみに添乗可能な国内旅程管理主任者資格と、海外旅行・国内旅行の両方に添乗可能な総合旅程管理主任者資格とがあります。一般的にはこのどちらかを取得すれば添乗員としてデビューすることができますが、出来ましたら少し経験を積んだのちに、「国内旅行業務取扱管理者資格」の取得も目指してみてはいかがでしょうか。
研修や実務経験が資格取得の条件となっている前者とは違い、この「国内旅行業務取扱管理者資格」は、筆記試験を要する立派な国家資格です。これを取ることで、今まで当たり前だった現場での対応を旅行業法や約款の観点から結び付けて考えることができるようになるので、より説得力を持った添乗の実務が身になってくることでしょう。
3)「代わりがいない職種」と自覚した上で日々を過ごそう
人気の添乗員はそれこそ1年のうち大半を海外で過ごすというのも珍しくない、この業界。何よりも身体が資本になってくるのは言うまでもありません。
例えば朝7時に東京駅でお客様をお出迎えする新幹線の旅のお仕事の際、朝起きたら体調不良で仕事に赴くことができないとなったら、お申込みしたお客様はどうなるのでしょうか?
この程度ならまだしも、例えば実際の旅行中、添乗員の体調が悪くなり、旅行のスムーズな進行が妨げられるといった事態になったら、もう自分自身の責任では賄いきれません。損害賠償責任と言った最悪なパターンも考えられます。
一般的なサラリーマンでしたら当日、起床時に体調が悪ければ「今日休みます」と言えば同僚があなたの仕事を受け持ってくれますが、添乗員はそうはいきません。何よりも、「自分が行かなければ代わりはいない」という意識をもって仕事に当たる心構えは、新人でもベテランでも共通して必要な意識徹底になります。
3)【年代別】未経験から添乗員(ツアーコンダクター)への転職で注意するポイント

実際に未経験から転職するに当たっては、どのような意識を持って転職活動に当たっていけばよいのでしょうか。以下からは年代別に捉える、未経験から添乗員への転職を成功するポイントをご紹介します。
もちろん、こちらでご紹介する内容が全てではありませんが、いずれのポイントも採用担当者が特に注意してチェックしている内容であることは間違いありません。
【20代】未経験転職のポイントは「好奇心と行動力」
まだそれほど社会人経験のない20代の転職者。社会人として特筆できるスキル等はありませんが、20代の強みは何よりも「好奇心と行動力」に他なりません。
この両者、実は添乗員として活躍するに当たっては、何よりも重要視されるポイントでもあるのです。
実際に未経験から添乗員業界に転職された方のほとんどは、最初の仕事ではバタバタしてしまい上手に仕事をこなすなんてできません。その中で「好奇心」は、例えばベテラン添乗員が気付かなかった新しい観光地情報やおすすめスポットの発掘につながることも多々あります。
また、「行動力」こそ、お客様に認めてもらうための重要なポイントです。
知識も経験もない20代の添乗員でも、元気よくお客様と接することによって、「〇〇さんが添乗員さんでよかった」と評価してくれるのです。
20代は20代らしく、若さを前面に出したキャラクターで採用試験を乗り越えましょう!
【30代】未経験転職のポイントは「即戦力」
脂ののってきた30代という年代での転職活動においては、近い将来、添乗員の皆をまとめあげるようなリーダーシップを取れる人間が求められていると言っても差し支えないでしょう。
残念ながら添乗員業界は、人の出入りが本当に激しい世界です。特に若い世代の中には給与や待遇などの兼ね合いで、残念ながら長く仕事が続かないというパターンも散見できます。その中で、30代の転職者組は、何よりもそういった若い世代をまとめ上げ、1人前の添乗員に育てていくという役割も求められてくるでしょう。
例えば大人数の社員旅行で添乗員が複数名つく仕事の場合、「チーフ添乗員」として旅行先での予約確認や支払い等を担当したり、あるいは新人添乗員がデビューの際、「同乗研修」として実際に生の添乗現場を見せてあげるなど、自分のためだけでなく、リーダーシップを持ったり人材を育むような仕事の進め方が求められます。

【40代】未経験転職のポイントは「正社員登用があるかどうか」
40代の未経験で添乗員への転職を検討されている方は、まず、その時点で若年層より一歩進んだ将来設計を考えるべきではないでしょうか。大きな声では言えませんが、やはり転職の最前線は20代~30代の人たちです。その中で40代の方々が厳しい転職の荒波を乗り越えていくには、例えば既に資格を有しているなどの強みをどれだけ出せるかがカギとなってきます。
そしてもう一つ、出来れば「正社員登用を見込むことができる」エージェントを目指してみてはいかがでしょうか。既にご紹介した通り、旅行のオンシーズン・オフシーズンで大きな変動が見られるのが添乗員の待遇の特徴です。また、逆にピーク時はそれこそ寝る間も惜しむほどの多忙期間が続くことも。
社会人人生の半分をすぎて自らの立ち位置がぼんやるとでも見えてきた40代にとっては、この正社員の可能性に関してぜひとも真剣に考えながら、転職活動をしてみて下さい。
未経験の場合は、転職エージェントで相談しながらの転職活動がおすすめ
年代別による未経験から添乗員へ転職する上でのポイントをご紹介してきましたが、その前段階として、「どのように転職活動を進めればいいの?」と迷っている方も少なくないと思われます。
特に新卒で入社して以来しばらく就職活動をしていなかったという方にとっては、それこそ何からどう手をつけていいかわからないという声も聞こえてきます。
特に未経験での転職の場合は、後ほどご紹介するような「転職エージェント」を積極的に活用するのも一つの手です。このようなエージェントを利用することで、例えば自身の推薦文を書いてもらうことで第一関門の書類選考通過率を上げられる、などの様々なメリットがあるのです。
4)未経験で添乗員(ツアーコンダクター)に転職する際の、おすすめ転職エージェント
転職活動は何よりも、スピードと効率性が重要になってきます。
その人の状況によっては、例えば前職の退職金を食いつぶして転職活動にあてているという人もいるでしょう。あるいは、国の失業保険に頼らざるを得ないという人も少なくありません。このような場合、いつまでたっても次の仕事先が見つからないというのは、ご自身の生活の破綻にもつながりかねず、何が何でも避けたいところですよね。
そのような最悪の状況を避けるためにも、未経験で添乗員を目指す方はぜひ転職エージェントをおすすめします。
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一口の旅行業界への転職と言っても、今回ご紹介している添乗員はもちろん、旅行会社、ランドオペレーター、バスや航空会社・ホテルなどハード(施設)への転職など、その職種は本当に様々。その中でもマイナビエージェントは、旅行業界の「総合職」を目指す方にはおススメの転職エージェントです。
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旅行業界の総合職での転職活動におススメのリクルートエージェントに対し、リクルートエージェントは、より専門的な旅行分野の転職を目指している方に最適な転職サイトと言えるのではないでしょうか。
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こちらのサイトで「添乗員」と検索をかけてみると、本当に多種多様な仕事があることがすぐわかります。語学が得意な方を対象にした「インバウンド旅行の添乗員」や、大手バス会社の正社員登用としての「バスガイド」、あるいは旅行会社内の内勤と添乗業務を並行して行う仕事内容など、こと「添乗員」と言ってもこれだけの働き方があるんだというのがわかるのではないでしょうか。
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特徴 | 転職後の利用者満足度によると、99%の方が「満足」!20代~40代まで幅広い利用者の方からの高い満足を実現する、業界最大手の転職エージェント。 | |
企業名 | 株式会社リクルートキャリア(1977年11月) |
まとめ)「楽しかった!」と言われることが、添乗員への最大の評価

旅行とは、余暇であり、一種の贅沢品と言えるのかもしれません。
つまり、旅行に参加する方は皆様、日頃頑張っているご自身へのご褒美として、あるいはつかの間の非日常を味わうための手段として、1日(あるいは数日)を旅行のために費やしてくれているのです。
添乗員の仕事は、このような気持ちで参加して頂いているお客様に、最大の思い出とともに旅行を楽しんでもらうことです。旅行先の知識やクーポン券の切り方、搭乗手続きの方法など専門的なスキルは二の次です。何よりもまずはお客様に、「楽しかった」と言ってもらえるような旅に仕上げることこそが、添乗員に最も求められていることではないでしょうか。
毎日同じような仕事で飽き飽きなんてことは、こと添乗員に関しては全くありません。毎日違うお客様と接することのできる添乗員という仕事こそ、刺激的で、好奇心溢れる転職先と言うことが出来るのではないでしょうか。