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転職後の“ミスマッチ”を防ぐにはどうしたらいいの?

[最終更新日]2019/03/20

転職後のミスマッチはなぜ起きる? ミスマッチを防ぐための重要なポイント3つ!

転職活動で一番注意すべきこと。──それは、「ミスマッチ」でしょう。

転職にはリスクが伴います。リスクの一因となるのは「入社してみないと分からないこと」が少なからずあるからです。入社前に抱いていたイメージと入社後の実態との間のギャップがあまりに激しいと、希望していた転職が叶わない「ミスマッチ」が生じることになります。

目次

1)転職後にミスマッチを感じる人はどれくらいいるの?

Webサービス「転職会議」によるアンケートでは、転職後の満足度について次のグラフの結果が出ています。

転職後、「どちらかというと失敗」と「失敗」を合わせると、およそ4人に1人が「失敗だった」と感じていることが分かります。さらに、失敗したと回答した人のうち実に54%が「ギャップがある」「ギャップが大きく再度転職を検討」と答えているのです。この結果を見る限り、転職後のミスマッチは25%程度の確率で発生し、そのうちの半数は致命的なミスマッチになり得ると言えます。

このように、転職後にミスマッチが生じる確率は決して低くなく、誰にでも起こり得ることが分かります。しかも、「再度転職を検討」しなくてはならないほど重大なミスマッチに直面する可能性も大いにあり得ると考えられるのです。



ミスマッチを感じる理由で多いもの

その① 人間関係への不満

入社してみないと見えてこないことの1つに「人間関係」があります。同僚同士の仲が悪く職場の雰囲気が極端に険悪だったり、上司が部下を罵倒することが日常茶飯事だったりといったことは、入社前の段階では伝えられないことがほとんどのため、入社後にギャップを感じる大きな理由の1つとなりやすいのです。

職場の同僚や上司とは入社後に毎日顔を合わせることになりますので、人間関係に大きなギャップを感じた場合は転職を後悔する原因になる可能性が高いと考えられます。人によって「合う」「合わない」という面もありますので、ミスマッチを防ぐのが難しい問題です。



その② 労働環境への不満

いわゆるブラック企業問題に代表されるように、入社してみたら想像以上に過酷な労働条件を強いられることになった、というパターンです。人手不足が常態化している職場や、精神論がまかり通っている職場で発生しやすいミスマッチです。

転職前と比べてプライベートの時間が極端に少なくなったり、睡眠時間を削らなくてはならなくなったりと心身に影響を及ぼしやすい問題ですので、労働環境への不満は「転職失敗」を痛感する原因になりやすいと言えます。他にも、有給休暇を取得しづらい、サービス残業が恒常化している、といった問題が挙げられます。



その③ 待遇への不満

事前に聞いていた条件と実際の待遇が異なる、というのが最も悪質な例と言えるでしょう。

他にも、入社後に周囲の社員から漏れ聞こえてきた話から昇給が見込めない職場であることを知ったり、仕事量と報酬が明らかに釣り合っていないことが判明したりすることが考えられます。人事評価や昇給・昇進の仕組みは入社後してから詳細を知るケースが少なくないため、入社後にミスマッチが生じる原因になりやすい面があります。

給与に関することは家計やライフプランを直撃しますので、「ここではやっていけない」と感じる大きな原因となり得ます。



2)どうしてミスマッチが生まれるのか

入社後にミスマッチが生じるのはめずらしくないこと、生じやすいミスマッチの例について見てきました。では、そもそもなぜ入社後にミスマッチが生まれてしまうのでしょうか。その原因を知ることが、ミスマッチ回避のために具体的な対策を立てることへとつながります。

ミスマッチが生まれやすい原因として、最も考えられる3つの理由を挙げてみます。これから転職活動を始める予定のある人は、自分が当てはまっていないかチェックしてみるといいでしょう。



企業が求める人材と求職者が一致しない

ミスマッチが生じる分かりやすい理由の1つとして、企業側が求めている人材と求職者のレベルが一致しないという点が挙げられます。企業側が求める能力と、実際に応募してくる人材の能力が不一致のため、入社後にスキル不足が表面化するといったことが生じやすくなっているのです。

こうした現象が起こりやすいのが、人手不足の業界です。業界別に有効求人倍率を見ると、業種・職種によって有効求人倍率が大きくばらついています。有効求人倍率が他職種よりも高い傾向があるのは、建設・土木、看護、介護、サービス業、水産加工、輸送・機械運転、保安等といった分野です。これらの職種においては人手不足が深刻化しており、人材募集をかけても求める人材がなかなか採用できない実態が垣間見えます。

企業側と労働者間で能力受給が一致していない職種は、待遇面での不満が噴出しやすいのも特徴として挙げられます。高い業務遂行能力を要求していたり、過酷な仕事量をこなさなくてはならなかったりする割には、報酬がさほど高くないケースが少なくないのです。



自己分析が不十分である

転職後のミスマッチは、専ら求職者側に原因があることも考えられます。求職者側の準備不足や調査不足によるミスマッチの原因として考えられるのが、自己分析が十分にできていない状況です。新卒で就職活動を始める際には自己分析を行う人が多かったはずですが、転職活動では自己分析をしない人が多いと考えられます。

自己分析が不十分の状態では、自分が今後のキャリアでどんな仕事をしていきたいのか、どんな条件だけは譲れないのか、といったことが明確になっていません。特に危ないのは「今の職場よりも条件が良ければいい」という転職先の選び方です。自分の中に判断の「軸」がないため、「隣の芝生は青い」という状態になりやすく、目移りしてしまう傾向があるからです。



情報収集が不十分である

中途採用では、複数回の面接選考を経て採用に至ることが多いはずですが、面接担当者と直接話をしても、求人票に掲載されている以外の情報が引き出せない場合は要注意です。求人票に記載する内容はかなり限られているはずですので、本来なら入社前に相互理解を図りたいことがたくさん出てくるべきなのです。

求人票や面接選考の中で、「良い話」しか出てこない企業も注意が必要です。どの企業も必ず良い面と悪い面があるはずですが、良い面しか伝えていないようであれば、意図的に悪い面を隠している可能性があるからです。

こうしたことは入社してみないと分からない面も多いのですが、事前の情報収集によりある程度分かることもあります。従業員や元従業員による口コミサイトを参考にするなどして、できるだけ情報を集めるようにしましょう。



3)ミスマッチを避けるためにおさえておきたいポイント3つ

転職してみたら想像と大きく違っていたことがあった、といったミスマッチは、できるだけ避けたいものです。ミスマッチを避けるために、転職活動中にどのようなことを意識しておけばいいのでしょうか。

ポイントは、「どの職場に転職したとしても、欠点は必ずある」という考え方を前提にすることです。完全無欠な職場を求めないことで、転職先候補の良い面だけにフォーカスし過ぎないようにする効果があるからです。ミスマッチを防ぐためにおさえておきたい3つのポイントを確認していきましょう。



転職で実現したいことを明確にする

ミスマッチが生じやすい転職として「不満解消型」の転職が挙げられます。たとえば、「職場の人間関係が悪い」といった理由で転職した場合、人間関係が良い職場に転職できる可能性もありますが、それ以外の諸条件が前職よりも悪くなる可能性も否定できません。

このように、不満解消型の転職は現在抱えている不満にフォーカスしやすい心理状態になっているため、それ以外の条件や長い目で見たときのキャリアプランに関する問題点を見落としがちなのです。

転職後のミスマッチのリスクを最小限に抑えるには、まず転職で実現したいことを明確にしておくことが重要です。逆の見方をすれば、今回の転職を通じて実現したいことさえ達成できていれば、それ以外の面については多少の不満があったとしても目をつぶる、ということです。

たとえば、「年収アップ」を実現した条件として転職した場合、転職後の職場の人間関係がドライだったとしても、その点については目をつぶる、といったトレードオフの考え方が必要な場合もあるのです。



事前の情報収集を怠らない

転職のミスマッチは、入社後でなければ分からなかったことが原因で生じる場合もありますが、中には「前もって十分に調べていれば分かったであろうこと」が原因になっている場合もあります。たとえば、給与水準など待遇面については、業界全体でおおよその相場が存在することも少なくないため、「入社後に待遇が悪いことが分かって驚いた」というミスマッチの理由は、事前の情報収集不足が原因とも考えられるのです。

もちろん、どんなに調べても分からないことが出てくる場合もあるはずです。どうしても分からないことは面接の段階で必ず質問し、入社前に抱いているイメージと大きな乖離がないことを確認しておくことが重要です。

一次面接など採用担当者レベルに聞いておくべきこと(求人票の掲載内容の確認など)と、最終面接で役員クラスに聞くべき内容(社風、経営者としての方針など)は異なりますので、どの段階でどの相手に聞くべきかの判断を誤らないことも大切です。



転職エージェントを効果的に活用する

個人で可能な範囲で情報収集や自己分析を行うことも重要ですが、職場環境や社内の雰囲気など、実際にその職場に出入りしている人でないと分からないことも多いはずです。転職希望者が個人的にリサーチし切れない範囲の情報は、転職エージェントを効果的に活用することで得られる場合があります。

ただし、転職エージェントを利用する際には受け身で登録するのではなく、主体性をもって取り組むことも重要です。キャリアアドバイザーが転職希望者の本音を知り、今回の転職に対して潜在的に何を求めているのかを把握することで、ミスマッチのリスクをより下げることが可能になります。

本音では「残業が少ない企業に転職したい」と思っていても、キャリアアドバイザーとの面談で「スキルを活かせる職場に転職したい」と耳当たりの良い希望条件を伝えてしまうと、担当キャリアアドバイザーは転職希望者の真のニーズを見誤る可能性があります。キャリアアドバイザーに本音でぶつかっていくことで、転職後のミスマッチを防ぐ効果を得られるのです。



4)入社後、万が一ミスマッチを感じた時は?

転職後のミスマッチはできる限り防ぎたいものですが、実際には入社してみないと分からないことはどうしても出てきてしまいます。いざ入社してみたら、ミスマッチを感じてしまった場合、どのように対処したらいいのでしょうか。

最大のポイントは、自分自身の行動や考え方しだいで解決可能なミスマッチかどうかです。「合わない」と思ったら即、再度の転職を考えるのではなく、まずは解決可能な問題かどうかをしっかりと検証することが大切です。



時間や環境の変化で解決できない問題か考える

新たな職場での環境に理想とのギャップを感じた場合、そのギャップは時間や環境の変化によって解決できる可能性がないかを考えましょう。

たとえば、人間関係が合わないと感じた場合、部署異動や別の中途入社の社員の入社によって環境が変化する可能性があります。部署異動に関しては、自分自身が異動する可能性も考えられますが、自分とは合わないと感じている同僚や上司が異動するという可能性も考えてみましょう。定期的に部署異動があり得る職場かどうかがカギとなります。

また、自分自身が中途採用で入社しているのであれば、また別の中途採用者を増員する可能性もあります。組織は「」によって雰囲気が変化しますので、新たに人が入ることで環境が変わる可能性も考えられるのです。



転職した後に考えられるリスクを知っておく

仮に「ここの職場は自分に合わない」と判断し、短期間で再度の転職に踏み切った場合のリスクについても考えておく必要があります。一般的に、ごく短期間での転職は不利になりやすい傾向があります。試用期間中に退職するとなると、転職活動が長期化することに対して相応の覚悟が必要になるでしょう。

また、ミスマッチと感じた原因は、職場を変えることで根本的に解決可能な問題かどうかもよく考えておく必要があります。仮に原因が自分自身の側にもあるようだと、再度転職したとしても同じような問題に直面して悩む可能性があるからです。

とくに「合わない人がいる」「苦手なタイプの上司がいる」といった人間関係の問題は、どこの職場も似たような問題を抱えているケースが多いものです。今の状況から逃げられればいいのではなく、転職後に直面する問題についても考えておくことが大切です。



それでもダメな場合は、転職を

待遇面での極端なミスマッチなど、時間が解決することは難しいと判断した場合、むしろできるだけ早く見切りをつけて転職に踏み切ったほうがいい場合もあります。納得できないという思いを抱えたまま続けていても、スキルが身につかないばかりかストレスが増大する一方ですので、時間が経てば経つほど心身に悪影響が及ぶリスクもあるからです。

ただし、ミスマッチを理由に短期間で転職に踏み切る場合、次の転職先の目処がついているようでなければ、転職エージェントを活用することを強くお薦めします。キャリアアドバイザーによる第三者の視点でアドバイスしてもらうことによって、客観的な判断を取り入れることができ、長期的なキャリアプランを加味した転職を実現できる確率が高くなるはずです。



まとめ 可能な限り避けたいものの、転職にミスマッチはつきもの

冒頭でも述べた通り、転職にはリスクがつきものです。転職後にミスマッチを感じるリスクはできるだけ避けるべきですし、そのための情報収集を怠るべきではありませんが、十分な情報収集を行ったとしても、一定の確率でミスマッチが生じることはあると覚悟しておいたほうがいいでしょう。

その上で、ミスマッチを感じた場合にどのように適応するか、あるいは転職に踏み切るか、を冷静に判断することが大切になります。転職する以上、一定のリスクを引き受ける覚悟も必要になってくるのです。