初めての営業職の転職で、求められるスキルと準備するポイントは?
[最終更新日]2023/03/17

これから営業職を目指す方で、
「営業職では、どんなスキルが必要なんだろう」
「その後、どんなキャリアアップをしていくといいの?」
と悩んでいる・不安に思っている方は多いと思います。
営業職は、「すべての業界に必要な職種」といっても過言ではありません。
営業での経験は、必ず今後のキャリア形成に役立つでしょう。
ポイントは、「営業職としていち早く活躍するために、効率的なスキルアップをすること」、そして「経験をこれから先に活かすために、キャリアの方向性を早期に見出していくこと」です。
この記事を読んでわかること
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目次
1)そもそも、営業職として「キャリアアップする」とはどういうこと?

さて、「営業職の転職でキャリアアップする方法」が本記事のテーマですが、そもそも営業職がキャリアップするとはどういうものなのでしょう。
システムエンジニアやデザイナーといったいわゆる専門職の場合は、より品質の高い成果物を出していく為に求められる知識やスキルが明確にありますので、「キャリアアップ=それぞれの職務における知識・スキルの獲得」という図式が成り立ちやすくなります。
一方で営業職の場合は、(一部例外はあるものの)明確な知識やスキルがなくとも業務自体は行えるため、キャリアアップのイメージは持ちにくい印象にあります。たとえば、「営業職としての知識・スキルを向上したら、それはキャリアアップだ」と聞いても、今一つしっくり来ませんよね。
そこで、まずは営業職がキャリアアップするということは、どういう状態のことを言うのかについて一度考えてみることにしましょう。
営業職のキャリアアップは「自分の市場価値を高める」こと。

キャリアアップとは本来、「自身のスキルや知見が積み重なって、より大きな価値発揮や価値貢献が可能になること」を指します。
前述のシステムエンジニアやデザイナー職における「知識・スキルの向上=キャリアアップ」という図式は、実際には完全な正解ではなく、そこから更に「より大きな価値発揮や価値貢献を行う」ことが求められるということですね。
ここでの「価値発揮や価値貢献」とは、関わる組織や顧客、更には社会に向けての行為になります。
つまり、「キャリアアップは、市場価値を高めていくこと(市場=組織や顧客・社会から求められるものを提供する場)」と表現することができるでしょう。
営業職においても同様です。
「自身の、これまで営業職として得た知識やスキルを活用して、組織や顧客・社会に対してより大きな成果や収益を還元する」行為をより強く発揮できること(≒市場価値を高めていくこと)が、営業職における「キャリアアップ」に繋がるのです。
2)営業職として働く際に、あると役立つ「伸ばすべきスキル」とは?
営業職としてキャリアアップをしていくために求められるスキルとは、以下の3点が挙げられるでしょう。

コミュニケーション力・関係構築力
営業職に限らず、多くの職種ではコミュニケーション力と関係構築力が求められます。
働き方・キャリアの多様性が加速する現代社会において、大きな取り組みを行う際は必ず「複数人の連携・協働」が求められ、その際にコミュニケーションと関係構築が必要となるからです。
営業とはいわば、「商品・サービスの開発・制作者」と「顧客」を繋ぎ合わせる職業です。
コミュニケーション力・関係構築力を高めることによって、営業としての活躍の場を増やせるだけでなく、関わる人たちから感謝されることも多くなるでしょう。
コミュニケーション力・関係構築力を伸ばしていくには?
コミュニケーション力・関係構築力は「比較的、伸ばしやすいスキル」ともいわれています。
また、一つの型があるというものではなく、その人毎の個性や価値観に合わせて成長させていけるものです。
「自分は元々コミュ力がないから…」と卑下せずに、また「自分はすでにコミュ力が高いから大丈夫」と慢心せず、人生の積み上げと併せて豊かにしていくよう取り組むべきでしょう。
具体的には、以下の意識づけと行動がスキル向上に有効といいます。
- 「自分に関心を持ってもらう」ではなく「相手に関心を持つ」に重きを置く
- 「何を話すか」ではなく「どう話すか」に重きを置く
- 「ボディランゲージ」と「声の出し方」を意識する
- 「相手の話を聞く」「話す」のバランスを8:2になるよう意識する
- 「結論→理由」の順番で話す
コミュニケーション力・関係構築力のスキル向上方法については、以下記事でも詳しく紹介しています。
宜しければ、併せてご覧ください。
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傾聴力
傾聴力とは、「聴く力」のことです。
コミュニケションの一環として取り上げられることも多いですが、傾聴は「相手を安心させる・話しやすくする」ための能動的な働きかけであり、営業職で働く人は是非とも養っていきたいスキルです。
参考:「傾聴」で相手との信頼関係を深めていくプロセス

傾聴力を伸ばしていくには?
傾聴力を伸ばしていくためには、まず日常の会話において以下のポイントについて意識して実践することが効果的です。
- 相手を尊重し、「より深く理解しよう」と意識すること
- 頷きや相槌、表情で、相手の「話そう」という気持ちを活性させること
- 必要に応じて質問や確認を行い、相手が話の内容を整理する助けをすること
「この人苦手だな…」と思っている人に対して、傾聴への働きかけは薄れがちです。
ですが、そうした際にも傾聴への意識を持つことによって習慣が付きますし、なによりその人との関係修繕や苦手意識の解消にも繋がります。
特にビジネス上で深く関わる人物に対しての傾聴は、あなた自身のビジネスチャンスにも寄与されやすくなるでしょう
課題発見力
「課題」と聞くと若干ネガティブな印象を受ける人もいるかもしれませんが、ビジネス上で課題とは「チャンス」や「改善の余地」として扱われます。
つまり、他人より早く課題を発見(または創出)できる人は、それだけ活躍や価値発揮をしやすいのです。
「課題発見」の対義となるのが、「現状維持」です。
「今のままでもいいや・何とかなるだろう」という感覚よりも、「もっと良くしたい・今より良い状態にするには、何が必要だろう」という意識を持ち続けられる営業人員は、どの環境においても活躍しやすく、かつ周囲から重宝されやすいです。
課題発見力を伸ばしていくには?
課題発見力を伸ばしていくには、以下の思考習慣をつけることが効果的です。
- ものごとや出来事に対して、「なぜそうなのか・そうなったのか」を考える習慣を持つ
- 様々な商品・サービスについて、「もっとよくできるポイントがあるとしたら、どこか」について考えるようにする
- 考察対象に対して、常に「良い点」と「改善点」の2つの方向から考えるようにする
たとえば皆さんが良く使うスマートフォンについて、「なぜ横型ではなく、たて型なのか」について考えたことはありますでしょうか。
答えは「たて型のほうが片手で持ちやすいから」ですが、更に理由を深掘りしていくと「別の作業をしながら利用できる」というメリット(ユーザーニーズ)も浮かび上がってきます。
もしあなたがスマホサービスに関わる営業職にになったとき、そうした点を考えられているかいないかで、顧客に対しての共感や提案の品質度合いは大きく変わるはずです。
ポイントは、「常日頃から考えられているかどうか」です。
会議や商談の場ではじめて考えたところで、いい案は出てこないでしょう。
課題発見力はその思考を習慣化することで、仕事でその効果を発揮できるのです。
◇ ◇ ◇
ここまで紹介したコミュニケーション力・関係構築力、傾聴力、課題発見力について、「自分はあまり持っていない…」と感じた方は、安心してください。
これらのスキルは多くの場合、経験として養われるものです。つまりこれから初めて営業職に就かれる方は、まだ持っていなくて当たり前のスキルなのです。
また、日ごろから意識することによって、これらスキルの習得ペースは格段に速められます。
「これまでの自分がどうだったか」ではなく、「これからの自分をどうしていきたいか」に意識を置いて、取り組んでみてください。
3)営業職でキャリアアップしていく際の、具体的な職種・キャリアパス

前章では営業職としてキャリアアップすることは、「自身の市場価値を高めること」だと説明しました。
では、実際に営業職が市場価値を高めていった場合、具体的にはどんな分野やポジションがあるのでしょうか。
先にお話しておくと、営業職としての経験は多くの企業から歓迎される傾向にあります。
その理由は、営業業務を行う際に求められることの多い「コミュニケーション力」や「傾聴力」、「課題発見力」への期待値が高まるためです。
つまり、営業職からのキャリアアップへの道は(他の職種と比較すると)比較的開けていると考えて良いでしょう。
一方で、「営業職からのキャリアアップのイメージが上手く描けない…」という方には、「特に営業職の経験を活かせるキャリアアップ分野」として、代表的なものを以下5点紹介します。
- 営業のエキスパート
- マーケティング・プランナー
- プロデューサー
- コンサルタント
- 管理職(組織マネージャ)
以下、順を追って説明していきます。
ご自身のキャリアプランに合うイメージはどれかを考えながら、読み進めてみてください。
営業のエキスパート

営業転職のキャリアアッププランの1つ目は、「営業のエキスパート」を目指すことです。
つまり、職種を変えずに、営業職としてのスキルと知見、そしてパフォーマンスを高めていくということですね。
現在において「営業という仕事自体が好き」という方や、「営業でもっと成果を上げていきたい」という方に向いたキャリアアッププランと言えるでしょう。
転職の際においても、(その分の成果を上げていくことが前提とはなりますが)待遇・年収の向上や改善も実現されやすく、特に金融や保険、不動産といった営業職がまさに「花形」ポジションである業界においては、年収1,000万円を超える営業エキスパートの方はざらに存在します。
営業のエキスパートを目指しての転職をされる方が注意したい点は、「転職先で、関わる商品・サービスを好きでい続けられるか」に尽きるでしょう。
営業のエキスパートになるということは、「生涯現場」とまではいかないにしても、数年~数十年という長い期間において商品・サービスを顧客に営業し続けることになります。
営業業務へのモチベーションを維持しやすくするためにも、ご自身の興味・関心度合いの高い分野・業界で、転職先企業を見出していくと良いでしょう。
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マーケティング・プランナー

営業職からの転職で、「もっと上流での業務を担いたい」、「営業の仕組み自体を考えていきたい」という方は、マーケティング・プランナーへの道も視野に入れておくと良いでしょう。
マーケティング・プランナーとは、ひと言で表すと「マーケティング戦略を企画・立案する人」のことを指します。
市場分析や課題分析を行い、どうすれば商品やサービスをより効果的にターゲットとする顧客まで届けることができるかを考え企画し、そして運用していくのです。
マーケティング・プランナーとして企画運用する際には、営業職スタッフはじめ、その他プロモーションの一環でWebデザイナーやコンテンツライタートといった各分野における専門スタッフを束ねることになりますので、リーダー的な役割を担うことも多いです。
営業職からのキャリアアップ転職でマーケティング・プランナーを目指す際の注意点としては、マーケティング・プランナーに求められる以下の資質について、自身が問題なく有しているかを確認しておくことです。
マーケティング・プランナーに求められる資質・スキル
- 情報収集力・情報分析力
- 論理的思考・批判的思考(クリティカルシンキング)
- ITスキル(特にWebマーケティング)
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プロデューサー

「プロデューサー」という名前は良く聞くものの、「具体的にどういうものか」を説明できる人は、実はそう多くいません。
業界によっても定義はやや変わりますが、普遍的なプロデューサーの意味としては、「顧客が求める(新しい)商品やサービスを定め、その制作とリリース(提供)全般を担う仕事」といった表現が適切でしょう。──つまり、商品やサービスを提供する仕事として、最上流の職務になるということですね。
その他、プロデューサーはよく「人・モノ(サービス)・金を扱う仕事」と表現されることもあります。
営業職の場合は、主に「モノ(サービス)・金」を扱う仕事ですが、プロデューサーは更に「人」が含まれるのです。
プロデューサーにおける「人」の観点は重要で、かつプロデューサーの仕事の醍醐味にも繋がります。
プロデューサーの醍醐味とは、多くの関わる人達を巻き込み、そこで発生する様々な融合や化学反応といった要素を味方に付けつつ、業務を遂行していく点にあるでしょう。
ここまでの説明を読まれて、「プロデューサーって面白そう!」と思われた方はプロデューサー向きかもしれませんね。
プロデューサーに求められる資質・スキル
- コミュニケーションスキル(特に折衝力)
- プレゼンテーションスキル
- 多角的な視点・俯瞰視点
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コンサルタント

営業転職のキャリアップとして、「コンサルタント」になる方も少なくありません。
ここでのコンサルタントとは、「営業コンサルタント」と表現されることも多く、企業の営業活動ほか経営戦略に関する支援・サポートを行うことが主な業務になります。
当然ながら、営業職として相応の実績を積まれていないとコンサルタントとしての信頼を得られませんし、様々な課題・問題に対応しうる経験と知識も求められます。
組織的な課題に向き合うことも少なくありませんので、これまでの営業経験のほか、組織経営に関する知見も求められることでしょう。
一方で、コンサルタント業務の魅力は自身の思考やアイデアがダイレクトに顧客の活動に繋がっていくという点が挙げられます。成果を出せれば顧客から感謝されることも多いですし、得られる経験の貴重さも高いものが多いでしょう。
結果にコミットする姿勢を強く持てる方、新しい知識・経験に対して好奇心旺盛に取り組める方には、コンサルタントのキャリアアップはおすすめです。
コンサルタントに求められる資質・スキル
- 会社経営に関する知識(事業戦略、財務、人材計画等)
- プレゼンテーションスキル
- 学び続ける姿勢
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管理職(組織マネージャ)

営業転職のキャリアアッププランで最後に紹介するのは、「管理職(組織マネージャ)」としての転職です。
管理職業務は非常に多岐に渡りますが、なかでも特に重要とされるのが「人材開発」──つまり、部下育成になります。これまでご自身が培ったスキル・経験を部下・後輩に教えたり、それぞれの部下の特性を活かした指導やチャレンジの機会創出を果たしていく業務が多くを占めることになるでしょう。
近年では管理職業務に対して、「忙しそう」であったり「損な役回りを任されそう」と苦手意識をもつ人も多くなりましたが、それでも自身が時間をかけて面倒を見た部下たちが大きな成果を出したり成長を遂げたりする姿を見るのは、かけがえのない大きなやりがいになることでしょう。
また、現在多くの日本企業では現場業務も兼任するいわゆる「プレイングマネージャー」型の管理職が多く、その際もこれまでの営業職業務の経験が活かされるケースが多いでしょう。
管理職としての転職の際に注意したいのは、「これまでのマネジメント経験の有無」です。
求人企業の方でも「マネジメント経験全くなし」という方をいきなり管理職にあてがうことはまずありません。
ですので、もし「管理職として転職したいもののマネジメント経験がない」という場合はいきなり管理職ポジションへの転職をするのではなく、現職または転職先でチームや部署の管理業務を少しずつでも任せてもらいつつ、経験と信頼を積み上げていくと良いでしょう。
一方、「マネジメント経験がある」という方は、求人企業の方でもマネジメント経験のある求職者を強く求める傾向があります。
「管理職(組織マネージャー)によりシフトした働き方を求めている」という意思も伝えれば、転職はスムーズに進めやすくなることでしょう。
管理職(組織マネージャー)に求められる資質・スキル
- 育成スキル
- 調整力、対話力
- 折衝力
- 人事労務に関する知識
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4)営業職の転職でキャリアアップを狙う場合は、転職エージェントの活用を!

営業職としてキャリアアップするために転職しようと考えているなら、実践してほしいことがあります。
それは、転職エージェントを活用することです。
転職エージェントに登録すると、キャリアコンサルタント(キャリアアドバイザー)とのカウンセリングを行うことになります。
その結果、自分の市場価値を知ることができ、それに即した転職活動を行うことができます。
また、転職エージェントは私たちが目指す業界や企業への情報にも精通しており、私たちそれぞれが持つスキルやキャリア、志向性を考慮したうえで求人を紹介してくれます。
例えば、前章で紹介しました「営業職でキャリアップしていく際の具体的なイメージ」で挙げた職種に対して、「興味あるけれど、本当に自分に向いているかどうか判断がつかない…」と言った場合も、キャリアコンサルタントのほうでアドバイスをもらうこともできるということですね。
また、転職エージェントのキャリアコンサルタントは、その会社または担当によっての、あなたとの相性もあります。
後悔のない転職を果たすためには、複数の転職エージェントに登録し、ご自身との相性の良い転職エージェント・キャリアコンサルタントを見定めていく期間をあわせて設けて置くことをおすすめします。
5)営業職での転職に、おすすめ転職エージェント
ここからは、営業職への転職におすすめの転職エージェントを、タイプ別に紹介していきます。
「営業職の転職」といっても、希望する転職スタイルはひとそれぞれでしょう。以下4つのタイプから、自分に近いと感じるものからチェックしてください。
タイプ別のおすすめ転職エージェント
どれか一つのタイプではなく、複数のタイプが当てはまるという人もいると思います。
その場合は、それぞれのタイプでおすすめしているサービスを見て、自分にマッチしそうなサービスを2~3ピックアップしてみてください。
なるべく早く転職したい、積極的に求人提案を受けたい人はdoda・リクルートエージェント

営業職の転職で、「なるべく早く転職したい」、「積極的に求人提案を受けたい」という人はdoda、リクルートエージェントのサービス利用がおすすめです。
両サービスは共に国内最大手の人材紹介会社として、豊富な求人と充実したサービス体制があり、「的確かつスピーディな対応」への評判が高いです。
職務経歴書などの書類添削や応募企業の情報収集、面接対策についても、これまでの実績に基づいた適切なサポートを行ってくれます。
ただし、doda・リクルートエージェントは若手のキャリアアドバイザーも多く、当然その品質は一定ではありません。
相性の良くないアドバイザーや経験の浅いアドバイザ―が担当になったときにうまくリスクヘッジできるように、複数の転職エージェントに登録しておきサポート品質を比較確認できるようにしておいた方が良いでしょう。
サービス名 | 特徴 |
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![]() doda |
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![]() リクルートエージェント |
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担当アドバイザーにじっくり相談してもらいたい人はマイナビエージェント・パソナキャリア

転職エージェントを「相談役」として活用したい方、または営業職として今後のキャリアをどうしていくか等で転職に不安を感じている方は、じっくり相談を聴いてもらえると評判の転職エージェントがおすすめになるでしょう。
相談をどれだけ聞いてもらえるかは担当となるキャリアアドバイザーによっても変わってきますが、以下の転職エージェントは「話をよく聞いてもらえた」という評判が多いです。
サービス名 | 特徴 |
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![]() マイナビエージェント |
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![]() パソナキャリア |
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初めての正社員転職・就職になる人はJAIC、就職ショップ、マイナビジョブ20’s、ハタラクティブ

今回が初めての正社員転職/就職を目指すことになるという人は、「フリーター・既卒者向け」の転職エージェント利用がおすすめです。
それらの転職エージェントでは、正社員未経験者の採用企業に対してどうアプローチしていくと良いかのノウハウを多く持っているからです。また、サポート体制が充実しているところも多く、「正社員になりたいけど、実現できるか不安を感じている」という人も相談しやすいでしょう。
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サービス名 | 特徴 |
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まとめ 「自分らしい営業職」を目指して、キャリアアップを目指そう!

今回は、営業職がキャリアアップ転職を目指す方法について、お話ししました。
この記事を整理すると、
- 営業職は、「キャリアアップ転職しやすい業種」でもある
- 営業職が伸ばすべきスキルは、以下の3点
>コミュニケーション力・関係構築力
>傾聴力
>課題発見力 - 営業職としてのキャリアップ転職で代表的なものは、以下の5点
>営業エキスパート
>マーケティング・プランナー
>プロデューサー
>コンサルタント
>管理職(組織マネージャー) - 営業職におけるキャリアアップ転職を成功するためには転職エージェントへの(複数)登録がおすすめ
の3点になります。
この記事を営業職としてキャリアアップする参考にしていただけたら幸いです。