Javaプログラマーの仕事内容って?未経験から転職するためのポイント
[最終更新日]2020/11/26

Javaは主な開発言語として、長い間使われ続けています。
また、案件も多いことも特徴です。そのため、Javaプログラマーを目指したい方も多いのではないでしょうか。
目次
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1)そもそも、Javaってどんな言語?
そもそもJavaプログラマーとして転職したいなら、Javaとは何かという点について知ることが重要です。ここでは、Javaがどのような言語かという点を4点取り上げ、それぞれについて解説します。

サン・マイクロシステムズにより公開され、Oracle社により開発されている
Javaは1995年に、サン・マイクロシステムズによって公開されたプログラミング言語です。
現在の開発元はOracle社となっていますから、Oracle社が定めた規約に則って開発・使用がされることになります。
OSを選ばず動作する
Javaは、Java仮想マシン(JVM)を介して動作します。これはJavaの大きな特徴の1つで、OSに関わらずプログラムを動かすことを可能にしています。
他の言語のなかには、OSに合わせてコンパイルし直すことが必要なものもあります。一方でJavaならば、1つのプログラムでどのOSでも動作します。
このことは、「Write Once, Run Anywhere」というキャッチフレーズでも示されています。特にWeb上で動作するシステムでは、この点が大きな強みとなります。
歴史が長く安定しており、フレームワークも多数ある
Javaは公開から20年以上を経過しており、多種多様なシステムで使われています。このため、現在までにさまざまな不具合が解決されています。従って安定・安心して使える言語といえます。
また、Javaには開発を効率化させるためのフレームワークも数多くあります。開発現場で使われる主なフレームワークには、Spring、Struts、Play Framework、JSFなどがあります。
オブジェクト指向の言語
Javaは、オブジェクト指向の言語です。
従って1つのシステムをいくつかの「部品」に分けることが可能となり、複数のエンジニアで分担して開発を進めることができます。
このためシステム開発の効率化が可能となり、生産性のアップにつながります。
2)Javaプログラマーの仕事内容とは?
Javaプログラマーとして転職する際は、あらかじめどのような仕事があるかを知ることは重要です。
もっともJavaの場合は、さまざまなシステムに関する仕事があります。このため、あなたに合った仕事を選ぶことは可能です。
また働く上では、収入や待遇面のチェックも欠かせません。ここでは代表的な求人の例と、Javaプログラマーの年収や待遇について解説していきます。
Javaの開発業務は、多くの企業で需要があり、かつ活躍の幅が広い

現在、Javaプログラマーを求める求人は全体の役3割を占め、非常に需要の高い職種となっています。
しかしそれに比してJavaプログラマーの数は少なく、今や経験者のみに頼らず「未経験者」でも採用したい企業が増えてきているのです。
後ほど詳しく説明しますが、ひとくちに「開発の仕事」といっても、その種類にはさまざまあり、特に未経験者の方などは自分がどの職種に向いているのかなど、判断が難しいかもしれません。
しかしJavaはオーソドックスな言語であるため、開発の基礎として、あらゆる分野でも応用可能といった利点があります。
未経験の方でも臆することなく、挑戦してみることが重要です。
Javaプログラマーにはどんな仕事・求人があるの?

Javaは、さまざまなシステムの製作に使われるプログラミング言語です。
このため、仕事の種類も多種多様です。ここではJavaの仕事や求人内容について、解説していきます。
Webアプリケーション

JavaはWebブラウザ等で動作するWebアプリケーションにおいて、さまざまな業種で用いられています。例として、以下のものがあげられます。
- ソーシャルゲーム
- SNS
- 採用システムやインターネット出願システム
- ワークフロー(給与、会計、商品管理システムなど)
- 金融(仮想通貨取引所など)
- ECサイト
求人の例としては、以下のものがあげられます。
- ECサイト向けWEBアプリケーションシステム新規開発
- 課金システム開発
- 医療関連会社向け見積り試算システム開発
- 金融機関向け顧客情報管理WEBシステム新規開発
業務系システム

Javaは、企業の基幹となる業務系システムにも広く活用されています。一例として、以下のシステムがあげられます。
- 販売管理システム
- 営業管理システム
- 人事・給与・会計などの基幹システム
- 金融系システム(都市銀行など)
求人の例としては、以下のものがあげられます。
- 人事/給与など業務システム開発
- 製造業社向け基幹システムAP保守/運用
- 大手ガス会社基幹システム構築
スマートフォンアプリ

Javaは、スマートフォンアプリの開発にも用いられています。その仕事内容は、画面の開発を行うフロントエンドの分野と、内部処理を担当するバックエンドの分野に分かれます。
求人の例としては、以下のものがあげられます。
- 【Android/ iOS】ドライブシェアアプリ開発
- 【Android/Java】スマホアプリ開発
- Webやスマホアプリのテスト
Javaプログラマーの年収・待遇は?

求人検索エンジン「スタンバイ」は、2017年7月に「プログラミング言語別 平均年収ランキング2017」を公表しました。
この調査結果によると、Javaプログラマーの年収は平均で552万円となっています。もっとも、全員がこの金額をもらえるわけではありません。
未経験から転職する場合、月給は20~25万円程度の企業が多いです。夏と冬のボーナスを2か月分ずつとすると、年収は320~400万円程度となります。
決して多い金額とはいえませんが、開発経験を積みスキルを向上することで、年収もアップします。このため最初はよい仕事に就くことを優先することも重要です。
また企業によっては、以下の待遇を用意する場合もあります。
- 資格の取得支援や、書籍の費用を負担
- 入社後、社内で研修を実施
- フレックスタイム制の導入
- 住宅手当や資格手当を支給
もちろんこれらの待遇は、しっかり仕事をする環境を整えるものです。
従って良い待遇に甘えることなく、むしろ十二分に活用して能力の向上を目指す姿勢が求められます。
3)未経験からJavaプログラマーに転職するための5つのポイント
未経験でJavaプログラマーに転職することは可能です。
しかしやみくもに転職活動をした場合、なかなか採用されないといったことにもなりかねません。希望に近い転職を実現するためには、押さえておくべきポイントがあります。
ここでは未経験のあなたがJavaプログラマーに転職する上で、押さえておきたいポイントを5つ取り上げます。その上で、それぞれの項目について解説していきます。

ポイント1)「座学だけでなく、プログラムを書いて動かしてみる」
昨今の転職活動では履歴書や職務経歴書だけでなく、あなたが書いたプログラムも選考の材料となる場合も多いです。
また人手不足のIT業界といえども、Javaプログラマーは多数います。このため未経験の方であっても、「プログラミングは入社してから教えてもらい、業務に活かします」という姿勢では、よい企業への転職は期待できません。
そもそも開発現場では、実際にプログラミングできる能力が問われます。
従ってJavaの学習を本の熟読だけで済ませるようでは、開発現場で役立てることができません。
従って簡単なものからでよいので、必ずあなた自身の手で、プログラムを書いて動かすことが大切です。
そのためには1つ1つの構文だけでなく、ファイルの入出力などのライブラリも学習しましょう。
また実際にプログラムを作ると、意図通りに動かない場合もあります。
その場合は「なぜ動かないのか」を調べ、解決することもあなたの能力アップにつながります。
なお、Javaのスキルアップにはプログラミングスクールを活用することも1つの方法です。但しこの中には、就職先が指定される場合もありますから、事前に調べておくことをおすすめします。
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ポイント2)「フレームワークの使い方を覚える」

Javaのプログラム開発においては、開発のスピードを上げるために、フレームワークというものが使われます。
フレームワークとは、Javaの開発に必要となる汎用的な機能や骨組みを提供し、開発を簡単に進められる仕組みです。
フレームワークの活用により開発期間を抑えたまま、高い品質のプログラムを書くことが可能です。
あわせて、セキュリティに配慮したコーディングも実装できます。
このためJavaの開発現場では、フレームワークが必須です。
従ってJavaのプログラマーとして転職するためには、Javaの言語とあわせてフレームワークの習得も求められます。
主なフレームワークには、Spring、Struts、Play Framework、JSFがあります。
転職にあたっては、何か1つでも習得しておくことが重要です。フレームワークの環境を構築した上で、プログラムをつくってみるとよいでしょう。
ポイント3)「Javaの資格を取得する」

Javaの学習が進んだら、Javaの資格を取得することもおすすめです。
それは資格を取得した時点で、Javaに関する一定のスキルを得たことが証明されるためです。
もし同じレベルの応募者がいた場合、Javaの資格を取得している人とそうでない人を比べたら、どちらを選ぶかは明らかです。
このようにJavaの資格を持っていることは、選考を有利に進める材料の1つとなります。
Javaの資格はOracleが認定しており、その名称は「Oracle Certified Java Programmer」となっています。
この資格は3段階あり、易しいほうから以下のレベルとなっています。
- Bronze:言語未経験者向けの入門資格。 Java 言語を使用したオブジェクト指向プログラミングの基本的な知識を有すること
- Silver:Javaアプリケーション開発に必要とされる基本的なプログラミング知識を有し、上級者の指導のもとで開発作業を行うことができる開発初心者向け資格。日常的なプログラミング・スキルだけでなく、さまざまなプロジェクトで発生する状況への対応能力も評価する
- Gold:設計者の意図を正しく理解して独力で機能実装が行える中上級者向け資格。Javaアプリケーション開発に必要とされる汎用的なプログラミング知識を有し、設計者の意図を正しく理解して独力で機能実装が行えること
このため未経験でJavaプログラマーになりたい方は、まずBronze、次にSilverを取得することを目指しましょう。
ポイント4)「Javaのスキルをアピールし、積極的に応募する」

転職活動を成功させるためには、何らかの形で応募しなければなりません。
転職サイトを積極的に活用し、Java未経験者可という募集があれば積極的に応募するようにしましょう。
入社後に自分を高めるためには、「Java未経験者歓迎」より「Java未経験者可」の案件を選ぶことも1つの方法です。
JAVA未経験者が転職活動する際のポイント
また転職の際には職務経歴書の作成も必須ですが、Javaの職歴がなくても記入できる内容はあります。
きちんとJavaの学習をしていたのであれば、職務経歴書にそのことを記入しましょう。もし公開できるプログラムがあれば、アップしたURLを記入すると選考の参考になります。
もっともJavaのプログラマーは不足気味とはいえ、未経験者でも簡単に採用されるとは限りません。
不採用通知を受けることも多くなりますが、くじけずに応募を続けることで、Javaプログラマーへの道が開けます。
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ポイント5)転職サイトだけでなく、転職エージェントも活用する

Java未経験者の転職は、転職サイトだけでなく、転職エージェントの活用もおすすめです。
Javaは経験者が多い言語ですが、だからといって未経験者は転職エージェントを利用できないわけでもありません。
あらかじめJavaのスキルを習得していれば、転職エージェントを活用することにより、適切な応募先を紹介してもらえます。
またJavaは、幅広いシステムに活用されていることも見逃せません。
転職エージェントには、さまざまな応募先の情報が集まっています。このため、ある程度業務内容を選んで応募することも可能です。
転職エージェントに登録すると担当者がつきますから、相談しながら応募先を決められる点もメリットです。

なお転職サイトや転職エージェントは、複数活用することも可能です。
企業はすべての転職サイト等に募集をしているわけではないため、複数活用することでより良い求人に出会う確率が上がります。
次の章では、代表的な転職エージェントとその選び方についてご紹介します。
4)Javaプログラマーにおすすめの転職エージェントと選び方
ここでは未経験からJavaエンジニアを目指す際の、転職エージェントの選び方・活用法を紹介します。あなたに合った転職エージェントを見つけられるよう、ぜひご参考ください。


Javaエンジニアでの転職で、転職エージェントを活用するポイントは以下の3点です。
- Point1 各ITエンジニア向け転職エージェントの、それぞれの特徴を知っておく
- Point2 はじめに2~3つ「複数」の転職エージェントに登録しておく
- Point3 何度かのやりとりで「相性」と「やりやすさ」を確認する
特にポイント3つ目の「相性とやりやすさ」は重要です。転職エージェントの担当者とは、転職期間中はずっと付き合いを続けていきますので、「自分に合った担当アドバイザー」を早めに見出していくことが、転職成功のひとつの要となるでしょう。

転職エージェントに登録したら、担当者からの連絡があった際に上記の「親身に相談に乗ってくれるか」、「紹介する求人について、おすすめの理由をきちんと説明してくれるか」、「紹介・連絡のペースは適切か」について確認するとよいでしょう。そうすると、自然とあなたにマッチする担当(サービス)かの判断がつきやすくなります。
Javaエンジニアの転職で、おすすめの転職エージェント一覧
ITエンジニア業務経験1年以上の人向け
転職エージェント | 特徴 |
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![]() レバテックキャリア |
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![]() マイナビITエージェント |
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![]() GeekOut(ギークアウト) |
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![]() doda IT エンジニア |
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![]() Geekly(ギークリー) |
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ITエンジニア実務未経験・業務経験1年未満の人向け
転職エージェント | 特徴 |
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![]() doda |
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![]() ワークポート |
|
![]() type転職エージェント |
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まとめ)成功への第一歩は、Javaの学習と積極的な応募から

ここまで解説した通り、Javaはさまざまなシステムで使われているプログラミング言語です。
長い歴史もあるため、案件も豊富です。
一方でエンジニアの数も多いため、転職を成功させるにはあなた自身が選ばれる工夫も欠かせません。
未経験から転職を成功させるには、Javaやフレームワークの学習と、積極的な応募が欠かせません。
転職サイトの利用はもちろん、転職エージェントも活用することがおすすめです。
プロの支援を得て、よい企業に就職できるよう、努力しましょう。
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