ITエンジニアが転職で自分に合わない会社を見分ける方法って? 意識したいポイント5つ
[最終更新日]2020/09/16

現在ITエンジニアとして従事している皆さまのなかには、「希望する仕事を任せてもらえない」など、今の企業に不満を感じている方もいるでしょう。
転職は、この状況を解決する1つの方法として有効です。一方で転職後にミスマッチがわかり、後悔する方も少なくありません。希望通りの転職を実現するためには事前の企業調査を行い、ポイントを踏まえた応募先選びが必須です。
目次
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1)ITエンジニアが転職後にミスマッチを感じる、よくあるパターン
せっかく転職を実現しても、さまざまな理由でミスマッチを感じてしまうケースは珍しくありません。
このような状況で働き続けることは、あなたにとって大変つらいものです。
また職場のほうも、あなた自身の処遇について苦慮することになります。そのため転職にあたっては、ミスマッチを極力防ぎたいものです。
ここではITエンジニアが転職後にミスマッチを感じる、代表的な3つのパターンを取り上げます。その後、転職で後悔しないためのポイントを解説します。

実力不足で業務についていけない
あなたのスキルが職場の求めるスキルに満たず、実力不足で業務についていけないことは、残念ながら少なくありません。たいていはあなたの想定よりも、求められるスキルがはるかに高いことで気づくようになります。
代表的な例として、与えられた仕事に対して十分なアウトプットが出せず、指導や叱責などを受けることがあげられます。このような状態ですとせっかく希望をもって転職したにもかかわらず、ゆううつな日々を過ごすことになってしまいます。
これは、転職先で新しい言語や業務にチャレンジする場合でも例外ではありません。
入社した時点では、未経験の言語や業務について他の人より劣ることは当然です。一方で入社後はすみやかにスキルを身につけ、プロジェクトの戦力とならなければなりません。
しかしどれだけ努力をしても他の人に追いつけないと、やはり「こんなはずではなかった」というミスマッチを感じてしまいます。
業務内容とやりたいことにギャップがあった
業務内容とやりたいことにギャップがある場合も、ミスマッチを感じる代表的な例です。一例として、以下のようなケースがあげられます。
- 今までのスキルを生かせる職場と思って応募したのに、実際はあまり生かせなかった
- 開発の第一線で活躍したいのに、任された仕事はマネジメント中心
- 自社開発を希望していたのに、配属先は顧客先常駐
- 開発手法が希望する方法と異なる
人は仕事に限らず、意欲をもって取り組むことで高いパフォーマンスをあげることができます。
そのためギャップがある状態ではモチベーションが上がらず、転職先の会社へ貢献しにくくなります。このような状態では、あなた自身の評価も下がってしまい、お互いによい結果となりません。
ITエンジニアへの理解が乏しい企業だった
IT企業は、人を大切にしないと成り立ちません。にもかかわらず、残念ながらエンジニアへの理解が乏しい企業に入社してしまうこともあります。一例として、以下のようなケースがあげられます。
- 得意分野を考慮せずに配属先を決める
- 常駐先へ1人で向かわせ、定期的なフォローアップをしない
- ITエンジニアに対して、営業的な数値目標を持たせる
なかには、ITエンジニアに専門分野があることを理解しない企業もあります。たとえば、優秀な開発SEに対して「君はITの専門家だから」などと言い、インフラもネットワークも顧客折衝も丸投げするケースもあります。
このような適材適所を考えない企業では、あなたの持てる力を十分に発揮することはできません。
転職で後悔しないためには企業調査が大切

転職は、頻繁にできるものではありません。したがって転職後のミスマッチはスキルアップを阻むだけでなく、あなた自身の後悔にもつながります。このような事態は前もって応募企業を調べることで、その多くを防ぐことができます。
なかなか内定を得られない方はつい「どこでもいいから応募したい」と思いがちです。しかしあなたに合わない企業に転職することは、早期の離職につながりかねません。
一方で多くの企業から引き合いがある方の場合、どの企業を選ぶかによってその後の人生は大きく変わります。
したがって転職する際には、事前の企業調査が重要です。
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2)企業調査ってどうすればいいの?ミスマッチを防ぐ方法とは?

みなさまのなかには企業調査は難しく、お金がかかると思う方もいるかもしれません。
しかし無料で調べられる方法のなかにも、応募先の企業をチェックできる方法はいくつもあります。ここでは代表的な方法について、信憑性と手軽さを調べました。
信ぴょう性 | 手軽さ | |
---|---|---|
知人に聞く | 〇 | △ |
口コミサイト | △ | ◎ |
転職エージェント | ◎ | 〇 |
知り合いから得た情報には、一定の信憑性があります。
もっともその情報は、知人自身が得ている範囲内のものであることに注意が必要です。また希望する企業に勤めている知り合いがいない場合、この方法の実行は困難です。
一方で口コミサイトは、誰でも手軽に情報を得ることができます。
一方で口コミサイトは企業へのマイナスポイントが書かれている場合も多く、信憑性が低い情報も少なくありません。このため、情報の見極めが必要です。
これらに対して転職エージェントは、誰でも利用可能なことがメリットです。
加えて転職エージェントでは、経験豊富な担当者が企業を直接訪問し、五感で情報を得ています。そのため知り合いから得た情報よりも、多様で確かな情報を得られることがおすすめのポイントです。
3)ITエンジニアが応募企業を選ぶときに意識したい5つのポイント
ここまで解説した通り、転職後のミスマッチは後悔につながりますから、事前の企業調査が必要です。
あなたが希望通りの転職を実現するためには、5つのポイントを意識することが重要です。

ここではそれぞれのポイントについて、どのような点が重要か解説していきます。
ポイント1)募集要項や企業からのメッセージを見ただけで、入社後のイメージができること

企業が掲載する募集内容を見て、入社後のイメージができることは極めて重要です。
これにより具体的な志望動機をつくることができ、応募企業に対して突っ込んだ質問も可能となります。
もちろん、内定にも近づけるでしょう。なによりもあなた自身のモチベーションが高まり、転職後速やかにパフォーマンスをあげられることが大きなメリットです。
一方で入社後のイメージができない企業に対しては、適切な志望動機も入社後のキャリアプランもつくることができません。
なによりも入社後にどうなるのか、不安に感じてしまいます。このような企業のなかには「誰でもよい」という場合もあります。特に人材を使い捨てにする企業に入ってしまうと、短期での離職を迫られることにつながりかねません。
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ポイント2)応募職種が明記されていること

昨今のIT業界では、専門化が進んでいます。開発職1つをとってもさまざまな職種がありますから、企業にとっても適切な人材を得るためには、できるだけ具体的に応募職種を記載する必要があります。
応募職種が具体的に明記されていることで、以下のことがわかります。
- 求める人材像が明確である
- 応募に対し、配属先の部署が積極的に関わっている(もしくは主体で動いている)
- ITエンジニアに対して理解がある
- 応募した際に内定が得られる確度、および入社後にどれだけ活躍できそうかが事前に予測できる
応募職種が明記されている求人は、企業の本気度を示す1つの指標でもあります。このため応募者にとっても、メリットがあります。
また応募職種が明記されていることは、応募者数を抑えることにもつながります。このためスキルのある方にとっては、内定する確率を上げる効果もあります。
ポイント3)言語など、経験のあるスキルを生かせること

ひとくちにITエンジニアといっても、開発に用いる言語により、求める企業は異なります。このため経験のあるスキルを生かせるかどうかも、ポイントの1つにあげられます。
求める言語が記載されているかどうか、応募を検討する際にチェックしておきましょう。
これは開発エンジニア以外でも重要です。上流工程なら要件定義や基本設計の経験、インフラエンジニアなら扱ったOSやデータベースの種類などがあげられます。入社してから経験のないスキルを求められると、パフォーマンスを出すために大変な苦労が必要ですから、事前の十分なチェックが必須です。
ポイント4)開発案件の場合は、開発環境やプロジェクトの進め方が明記されていること

開発エンジニアの場合は、開発環境やプロジェクトの進め方も重要です。
現在のプロジェクトにおいては、フレームワークが使われる場合が多いです。入社後、経験のあるフレームワークで開発できるとスムーズに仕事を進められ、あなたの評価も上がります。
なかには特定のフレームワークの経験を求める企業もありますから、事前の確認が必須です。
一方でプロジェクト開発も、現在ではウォーターフォール型だけでなく、アジャイル開発やスクラム開発もあります。
スクラム開発のなかには、1週間単位での開発を行うものもあります。慣れない開発方法で進めるとストレスが溜まり、パフォーマンスも悪くなりがちです。このため、プロジェクトの進め方も事前のチェックが必要です。
ポイント5)自社勤務か客先常駐かが明記されていること

IT企業において自社勤務と客先常駐での案件では、求められる姿勢が大きく異なります。
自社勤務の場合は自社開発の場合も多く、製品やサービスを改善させるために自主的に考え、積極的に関わることが求められます。これに対して客先常駐の場合は、顧客の要望にできるだけ沿う姿勢が求められることになるでしょう。
したがってあなたに適した企業に応募するには、自社勤務か客先常駐かという点も大きなポイントとなります。両方とも扱う企業もありますが、この場合はどちらに配属する要員の募集か、よく確認する必要があります。
4)ITエンジニアが登録しておきたい、おすすめの転職エージェント
ここまで解説した通り、転職後のミスマッチを防ぐためには企業について正確な情報を知ることが重要です。
一方で、公開されている情報だけでは不十分なケースも少なくありません。そんな方でも転職エージェントを活用することにより、一般の方では知ることのできない情報を得られ、転職活動に役立てることができます。
ここではミスマッチを防ぎたいITエンジニアに対して、おすすめの転職エージェントを解説していきます。
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レバテックキャリアは、業界だけでなく各企業の事情にも精通していることがポイントです。
同じスキルであっても、重視されるポイントは企業により異なります。企業ごとの違いを把握した上で、職務経歴書や面接におけるアドバイスを受けることができますから、安心して選考に臨めます。
またレバテックキャリアを活用することで、企業の内情を知ることもできます。企業調査を十分に行うことができますから納得した上で応募することができ、転職後のミスマッチも防げます。
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ITエンジニアとしての実務経験が浅い方は、ワークポートがおすすめです。
ワークポートでは実力が高くない方や経験年数の浅い方でも、経験豊富なキャリアコンサルタントが親身にサポートしますから安心です。
また1人で転職活動を進めると、企業から開示されている情報の真意を見誤る可能性もあります。
しかしワークポートでは適切に分析した上であなたに提供されますから、正確な情報を得た上で企業を選び、応募することができます。もちろん面接や書類選考の対策も万全です。
まとめ)企業調査を十分に行うことが、自分に合う会社に入社するポイント

ここまで解説した通り、転職後のミスマッチを防ぐためには事前の企業調査を十分に行う必要があります。
これは面倒な作業ですが、事前の調査を入念に行うことにより、企業をよく知った上で応募できます。このことにより、転職してから後悔する可能性も少なくできることがメリットです。
また転職エージェントを活用することで、企業調査の手間を省くことができます。効果的な転職活動につながりますから、後悔のない転職をしたい方は転職エージェントの活用もぜひご検討ください。