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経営層・役員・CxOの転職は、メリットもリスクも大きい? 転職に失敗しない為のポイント3つ

[最終更新日]2019/07/29


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経営層・役員・CxOへの転職はメリットやリスクを熟知しておくことがカギ

転職してCOO(最高執行責任者)、CFO(最高財務責任者)といった、いわゆるCxOや取締役に着任する——。こうした方法でキャリアアップを図るという考え方があります。実際、特定の事業分野において経験が豊富な人材を役員として招き入れるのは、とくにスタートアップでは決してめずらしくないケースと言えるでしょう。

目次

1)経営層・役員・CxOとしての求人数は、増加傾向にある?

まず、多くの人が疑問に思うこととして「そもそも役員やCxOを外部から採用しようとしている企業がどれくらいあるのか?」「役員に着任することを前提に転職することが本当に可能なのか?」といった点が挙げられます。

結論から言うと、「役員やCxOとして転職することは可能」「外部から経営層の人材を採用する場合もある」というのが実情です。

外部から経営層の人材を採用するのであれば、最も有力な候補となるのは「他社で経営層の仕事を経験してきた人」です。すでに実績があるので、その手腕を発揮してもらえたらと企業の側からオファーを送る場合もあります。

他にも、事業責任者や部長職など、組織や部署を束ねるポジションで活躍してきた人や、特定の分野に関する専門知識を持つ人をCxOとして抜擢することは十分にあり得ます。

近年ではこうした動きはますます活発化しており、とくにベンチャー企業においては経営層やCxOを募集するケースがめずらしくなくなりつつあります。なぜこのような現象が起きているのでしょうか。



特に、ベンチャー系企業においては経営層・役員・CxOでの転職者のニーズが高まっている

急成長しているベンチャー企業は、「創業者+社員」という構成になっているケースが非常に多いのが実情です。つまり、CEOや社長の右腕として活躍するポジションは存在せず、実質的に創業者が1人で経営を切り盛りしているような状況なのです。

事業規模が拡大するにしたがい、経営に関するあらゆる業務をCEOや社長が単独で行うのが難しくなっていくことは十分に考えられます。そのようなとき、財務のスペシャリストであるCFOや、技術のスペシャリストであるCTOといったポジションを採用するという発想に至るわけです。

また、ベンチャー企業やスタートアップ企業の場合、社長を含む人材が全体的に「若い」ケースが少なくありません。そのため「実務経験はそこそこあるものの、組織が大きくなっていく過程やその後に発生しやすい問題に関しては対処法を知らない」といったことが起こりやすいのです。

他社でマネジメントを経験してきた人材に参画してもらうことによって、組織を拡大していくための下地作りをしておきたいと考える経営者も少なくありません。



2)経営層・役員・CxOで転職した際のリスクは──?

経営層・役員・CxOへ転職前した際に考えられるリスク。● 代表・経営者層との相性● 結果を求められるが、焦りは禁物●「責任の追及のされ方」が違う。キャリアアップの大チャンスだからこそリスクを踏まえたうえで行動しましょう

転職によってCxOをはじめとする経営層として活躍できるとなれば、とくにこれまで管理職など従業員として勤めてきた人にとっては「キャリアアップの大チャンス」と感じられることでしょう。

もちろんチャンスであることは間違いないのですが、同時にCxOなどのポジションに着任するのはリスクも伴うことをよく理解しておく必要があります。

一般的な転職や管理職採用の場合とは異なる、経営層として転職する場合のリスクとしてどのようなことが想定されるのでしょうか。代表的な3つのリスクについて確認しておきましょう。



一番注意すべきは、代表はじめ他の経営者層との相性・コミュニケーション

転職先の企業カルチャーに馴染めるかどうか——。これは一般的な転職においてもよく言われる、転職成功の可否を決める重要な要素の1つですが、とくにエグゼクティブの転職においてこの傾向は顕著になります。すなわち、「役員として着任する以上、社長などのトップや他の経営層の人材との相性が第一のハードルになる」ことは避けられないのです。

「役員なのだから、自分の裁量で方針を打ち出せるのでは?」と感じた人は要注意です。役員として採用されるからこそ、企業カルチャーや職場の雰囲気に与える影響は従業員よりも大きくなります。とくに一緒に働く役員や代表者が創業メンバーで、自分だけが外部から入ってくる場合、彼らにとってあなたは「異質な人」です。

たとえ「新しい風を吹き込んでもらいたい」「これまでにない方針を打ち出して欲しい」と言われていたとしても、代表や他の役員と円滑にコミュニケーションを図り、もともとの企業カルチャーを否定することなくやっていけるかどうかが非常に重要なポイントなのです。



当然ながら、結果を求められる。ただし、あせりは禁物

役員クラスとして参画するわけですから、結果を求められることに関しては従業員とは比にならないプレッシャーがかかることを覚悟しておく必要があります。しかも、自分自身がプレーヤーとして結果を出せばよいわけではなく、社員が結果を出すことができる会社にしていかなくてはなりません。

そのためには、周囲の仲間との信頼関係を築くことが不可欠です。彼らの仕事観や人生観を理解して受け入れるとともに、自身の考えを分かってもらい、共に同じ目標に向かって進んでいけることを確認し合います。

このプロセスは一朝一夕に実現できるものではありませんので、すぐに結果を出そうとあせっても良い結果につながりにくいと考えられます。結果を出すことを強く求められる一方で、あせらず先を見据えた施策を講じなくてはなりません。目の前の事態に振り回されない、どっしりと大きく構えるだけの度量が求められるのです。



役員と従業員とでは、「責任の追及のされ方」が違う

役員は従業員ではありませんので、個人的な責任と役員としての責任の線引きは基本的にないと考えていいでしょう。業績が不振だった場合、管理職など従業員の立場であれば個人的な責任が問われることはまずありません。

ところが、役員にとって業績不振は自身が経営責任を負った上での結果であり、役員自身の個人的責任が問われる事由になり得るのです。業績不振以外にも、たとえば会社の不祥事など個人的に非がない事由だったとしても、役員=企業が違法行為をすることがないよう監視するべきポジションである以上、責任を追及され賠償責任を負うことがあります。これが役員としての「経営責任」なのです。

これまで役員クラスに着任した経験がなく、管理職など従業員としての立場で働いてきた人は、役員として責任を負うことの意味について、いまいちど確認しておいたほうがいいでしょう。



3)一方で、経営層・役員・CxOで転職するメリットも大きい

経営層・役員・CxOへ転職するメリット。● 組織を動かし、自らビジネスを創っていける● 経営者としての経験とキャリアを積んでいける● ストックオプションによる将来的な収入。リスクを上回るメリットがあれば、挑戦する価値はアリでしょう!

役員クラスのポジションで転職するにあたって、管理職など従業員として転職するのとは異なるレベルのリスクがあることは前述の通りです。一方で、経営層として転職することには大きなメリットがあるのも事実です。

CxOなどのポジションで転職する場合に考えられる代表的なメリット3点を挙げますので、これらのメリットと前述のリスクを天秤にかけてみましょう。リスクを上回るほどの大きなメリットを感じられるとしたら、役員クラスのポジションを狙って転職活動を進めるのも「あり」かもしれません。

経営層・役員・CxOで転職するメリット

  • 組織を動かし、自らビジネスを創っていくことができる
  • 経営者としての経験を積むことができ、キャリアの重みが増す
  • ストックオプションによる将来的な収入が期待できる

それぞれ、順を追って見ていきましょう。



組織を動かし、自らビジネスを創っていくことができる

役員になるということは、端的に言えば「使われる側から使う側に回る」ことを意味します。管理職として仕事を創っていくことが全くできないわけではありませんが、少なからず経営層が決めた方針に従って仕事を進めなくてはならない部分があるはずです。

役員として転職する場合、部門責任者としての管理職と比べると相当大きな裁量で組織を動かしていけることは間違いありません。そのため、管理職では経験できなかった、自らビジネスを創り育てていく手応えを感じやすいのです。

大企業で管理職を経験してきた人の中には、この点に大きな魅力を感じ、報酬の面ではダウンすることが分かっていながらベンチャー企業のCxOに転身する人もいるほどです。



経営者としての経験を積むことができ、キャリアの重みが増す

もしあなたが採用担当者だったとして、ある応募者の経歴にCxOの経験が含まれていたとしたら、少なからず見る目が変わるのではないでしょうか。経営者としての経験が「ある」のと「ない」のとでは、そのぐらいキャリアの重みが変わるのです。

役員クラスのポジションを経験しているということは、経営者が直面する問題や悩みを経験し、当事者として対応してきたことを意味します。その経験を求める企業があれば、さらに別の企業でCxOとしての経験を重ねていくことができる可能性もあるでしょう。

経営者には経営者の人脈が形成されやすくなりますので、将来的に人の紹介で転職する場合にも経営層のポジションを紹介される可能性が高くなります。このように、CxOに転職することによってキャリアの重みが増し、のちのちのキャリアの選択肢を大きく広げることへとつながります。



ストックオプションによる将来的な収入が期待できる

報酬面でダウンしたとしてもCxOに転職する人がいると前で述べましたが、経営層として企業に参画する場合、ストックオプションの権利を得られるケースが少なくありません。将来的にIPOなど企業が大幅な成長を遂げた場合、ストックオプションによって保有していた株式の売却益がかなりの額にのぼるケースがあります。

アントレプレナーの中には、この資金を元手に新たなビジネスを立ち上げる人もいます。

スタートアップやベンチャー企業でなくても、従業員持ち株会などの制度を利用して将来的に売却益を得ることは可能です。しかし、成長の伸びしろという面から見た場合、成長途上の企業のほうが何十倍、何百倍といった株価の上昇を実現する可能性が高いのです。



4)経営層・役員・CxOの転職で、失敗しない為のポイント3つ

経営層・役員・CxOの転職で失敗しないための3つのポイント。● エグゼクティブ向け転職サービス● 入念な企業調査・業界調査● 転職できなかった場合も考えておく

役員やCxOといった経営層の人材を外部から募るのは、どの企業にとっても社運を賭けた挑戦です。どのような人材が着任するかによって、今後の経営を大きく左右することは明白だからです。企業としてもどのように人材を確保するのかは大きな課題であり、各社が創意工夫を凝らして人材を募るはずです。

そのため、経営層として転職する場合、どのように情報収集を行い、どの媒体を活用して応募するのかを慎重に見極める必要があります。ここからは、経営層として転職する際に失敗しない為のポイントを押さえていきましょう。



エグゼクティブ向けの転職サービスをフル活用しよう

役員クラスの人材を求めているという事実を、競合他社など外部にできるだけ知られたくないと考える企業は少なくありません。こうしたケースでは、企業はいわゆるエグゼクティブ向けの転職サービスを活用し、社名非公開で募集をかけるのが一般的です。

非公開求人の場合、転職サービス各社に所属するキャリアアドバイザーがマッチングを行うこともあれば、外部のヘッドハンターがどの案件を紹介するか判断していることもあるなど、転職サービス各社によって対応はまちまちです。

そのため、一般的なスカウトサービスと比べても、「どの求人を紹介してもらえるかは、その時々のタイミングによる」ところが大きいと言えます。

特定の転職サービス1社のみに登録していると、実は同じ時期に他社のエージェントで良い案件があった、といった事態になりかねません。エグゼクティブ向けの転職サービスだからこそ、最低でも2〜3社に登録して網を張っておくほうが望ましいでしょう。

おすすめのエグゼクティブ向け転職サービス#1 JACリクルートメント

JAC Recruitment。30~50代で後悔しない転職を。JACリクルートメント。

◇JACリクルートメントがおすすめな人はこんな人

  • 外資系企業やグローバル企業で活躍してみたい
  • 海外支社での勤務に興味がある
  • 語学力や海外企業との折衝の経験を活かしたい
サービス名 JACリクルートメント
特徴 ミドル世代の転職者へのサポートに強く、かつグローバル企業、海外勤務の求人情報も多数
実績豊富なキャリアコンサルタントに対するサービス満足度も高い、「ステップアップの転職」を目指す際はぜひ登録しておきたい転職サービス!
企業名 株式会社 ジェイ エイ シー リクルートメント(1988年3月)



おすすめのエグゼクティブ向け転職サービス#2 BIZREACH(ビズリーチ)

ビズリーチ。年収600万円以上の方に支持される転職サービスNo.1

◇BIZREACH(ビズリーチ)がおすすめな人はこんな人

  • 信頼できるヘッドハンターにサポートしてほしい
  • ベンチャーに限らず大手企業も視野に入れたい
  • エグゼクティブ向け転職サービスの有名どころを利用したい
サービス名 BIZREACH(ビズリーチ)
特徴 BIZREACH(ビズリーチ)は、国内最大級のエグゼクティブ・ハイクラス向け転職サービスです。

国内外の優良企業と、厳正な審査基準をクリアした一流ヘッドハンターたちが、転職活動をされている方々に直接スカウトします。
企業名 株式会社ビズリーチ(2007年)



おすすめのエグゼクティブ向け転職サービス#3 転機

ビズリーチ。年収600万円以上の方に支持される転職サービスNo.1

◇転機がおすすめな人はこんな人

  • 社長の右腕として組織の最前線で働いてみたい
  • 経営者と直接話した上で転職先を決めたい
  • 企業が掲げるミッションなど会社の特徴から選びたい
サービス名 転機
特徴 転機は、30代~50代のハイクラス、エグゼクティブ層に向けた転職サービス。 今持っているスキルや経験を活かし、年収アップや管理職採用を目指したい方にオススメです。 転機の特徴は、経営者との直接の面談ができるサービスや、「社長の右腕に立候補」できること。 最終面談くらいでしか会う機会のない社長にも、思いのたけを伝えることができるのです。
企業名 レイサス株式会社(1997年10月1日)



おすすめのエグゼクティブ向け転職サービス#4 Career Carver(キャリアカーバー)

キャリアカーバー。リクルートが提携した、ハイクラス専門の厳選ヘッドハンターへキャリアの相談をしてみませんか?

◇Career Carver(キャリアカーバー)がおすすめな人はこんな人

  • 転職業界大手が運営する安定的なサービスを利用したい
  • 信頼できるヘッドハンターにサポートしてほしい
  • 良い企業があれば話を聞いてみたいと考えている
サービス名 CAREER CARVER(キャリアカーバー)
特徴 国内人材紹介企業No1のリクルートが展開する、ハイクラス・エグゼクティブ向け転職サービス

エージェント・ヘッドハンターは厳選されたメンバーで構成され、ミドル世代からの転職はじめ、高年収や経営ボードを狙う求職者に対して、妥協しない転職活動を支援します。
企業名 株式会社リクルートキャリア(1977年11月)



入念な企業調査・業界調査を。企業調査では、一緒に働く役員との相性もしっかり見極めて

転職サービスの活用を通じて収集しておきたい情報として、企業情報や業界情報があります。スカウトを受けて転職を検討する場合も、入念な企業調査や業界調査を行い、しっかりと見極めた上で決断に踏み切ることが大切です。

企業調査においては、一緒に働くことになる役員や代表者の考え方や方針をよく確認し、うまくやっていけそうな人物かどうかを判断しましょう。この時点で何らかの違和感を覚えたり、「どことなくしっくりこない」といった感覚があったりするようであれば、そもそも企業カルチャーにマッチしていない可能性があります。

また、業界調査においては、ここ数年間の競合他社の状況や業界全体が置かれた状況について確認しておくべきでしょう。とくにベンチャー企業を取り巻く環境は変化が激しく、半年前のデータが現在も通用するとは限りません。

競合他社の撤退や廃業といった不穏な動きがなかったか、今後伸びていくことが見込める業態であるかどうか、といったことも含めて情報収集をしておくことが重要です。



「背水の陣」的な転職はNG! 今回の転職がうまくいかなかったときのことも考えておく

役員クラスの人材募集においてマッチングに成功するかどうかは、タイミングによるところも非常に大きいのが実情です。自身のキャリアや実力にかかわらず、今回のタイミングでは偶然にもマッチングがうまくいかなかった、といったこともあり得るわけです。

とくに初めて役員として就任する人は、並々ならない覚悟をもって転職に踏み切る場合もあるでしょう。覚悟をもってのぞむのは大切なことですが、「ここでダメならもう後がない」といった背水の陣のような覚悟の決め方はあまり好ましくありません。

役員として転職することに成功したとしても、企業との相性、他の役員との相性、企業が置かれた市場の状況など、さまざまな要因でうまくいかないこともあり得ます。不本意な結果に終わったとしても、次のキャリアを見据えて立て直していけるだけのプランを考えておくことも必要なのです。

役員は従業員と比べると身分保障がほとんどなく、いつ解任されてもおかしくない立場にあります。転職後の安定を期待するのではなく、先を見据えて長期的な視点でキャリアを設計しておくことが大切です。



まとめ)役員・CxOに転職するなら「アンラーン」する覚悟を持とう

企業経営は予測不能な事態に見舞われることの連続です。役員クラスとして転職するのであれば、ほとんど独立起業に近い感覚で動く覚悟を持つことが求められます。管理職として経験してきたことが活かせないわけではありませんが、より本質的に自身の能力やバイタリティが試される場面が増えることは必至だからです。

これまでの実績や成功体験に囚われず、むしろそれらを一旦アンラーン(学んできたことをリセットする)ことができるかどうかがカギとなります。積み上げてきたものを一旦リセットできるかどうか——?これを自身に問いかけた上で、役員やCxOを目指すべきかどうか再検討してみましょう。