未経験からRubyエンジニアとして転職したい! 年収・求人内容・転職成功のポイントとは?
[最終更新日]2021/03/21

プログラミング言語「Ruby」は、現在非常に多くの企業・サービスで採用されています。
身近なITサービスがRubyで開発されていると知って、「Rubyのスキルを学べる(または活かせる)職場で働きたい」と意思を持ったエンジニアの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
また、Rubyは比較的独学でも学ぶことができるプログラミング言語で、かつ企業側の需要も多く、実務未経験でも転職しやすい分野と言えます。
目次
2021年4月、ITエンジニア職で転職活動中の方へ
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登録後に担当者から連絡が来ますので、どのように転職活動を進めていくと良いかのアドバイスをもらいましょう。
1)そもそも、Rubyってどんな言語?

日本発のスクリプト型言語
Rubyとは、まつもとゆきひろ氏がPerlなどの言語を組み合わせて作ったスクリプト型言語です。
公開以降、スクリプト言語特有のコンパイラを必要としない手軽さと、言語としての完成度の高さから利用者が増加していき、現在は採用事例もかなり増えています。
業界を問わず多くのサービスに採用されていますので、皆さんが日常生活で触れているコンテンツの中にも、Rubyで開発されたものがたくさんあることでしょう。
また、Rubyは開発者が日本人であるため日本語の教材やリファレンスなどが充実しています。
Ruby以外のプログラミング言語は基本的に英語のマニュアルを有志が翻訳しているため、情報量も完全でない場合が多いですが、Rubyは開発者であるまつもと氏が自ら日本語の解説動画を公開しているなど日本発祥であるメリットが多くあります。
オブジェクト指向のプログラミング言語
RubyはJavaやC#といった主要なプログラミング言語と同じくオブジェクト指向型の言語です。
オブジェクト指向言語は、開発規模が大規模かつ短納期になっている昨今、エンジニアとして仕事をするうえで必須といっても過言ではない設計理念です。
このような背景からも、Rubyは業界のトレンドにマッチした言語であると言えます。
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強力なフレームワークを有している
Rubyが業界内でのシェアを高めている大きな要因の1つが、優れたフレームワークの存在です。
Rubyには「Ruby on Rails」というフレームワークがあり、Rubyでの開発はこのフレームワークを用いることになります。
フレームワークは使いこなすまでの勉強は辛く厳しい道のりですが、覚えてしまえば非常に便利なもので開発の進捗と品質向上に寄与するでしょう。
2)Rubyエンジニアの仕事内容とは?
Rubyは様々なシチュエーションに対応できる万能な言語です。
様々な企業が採用しており、様々な業界にわでコンテンツが開発されていますから、求められるスキルや活かせる業務知識も様々です。
Rubyで開発されている有名なコンテンツも紹介しながら、その幅の広さについて知ってもらい転職の参考にしていただきたいと思います。
Rubyエンジニアにはどんな仕事・求人があるの?
あの有名コンテンツに関わることも夢ではない
Rubyは採用事例が多く、様々なコンテンツ開発に活用されている。とここまで何度も述べてきました。下記に挙げるサービスは実際にRubyで開発されたものです。
Rubyで開発された有名サービスの一例
悩める多くの主婦を救った!?料理レシピのコミュニティサイト。
クラウドソーシングの最大手。新しい働き方の形として利用者も増加中のサービス。
プログラムのバージョン管理ツール。エンジニアを目指すのであれば知っておきたいツールNo1といっても過言ではない。
業種を問わず様々なサービスがRubyで開発されています。
上記のような有名サービスがRubyで開発されているということは、それらの開発に携わるチャンスがあるということでもあります。
このような大規模コンテンツを開発している会社へ、未経験から入社するのは難しいかもしれませんが、勉強をして業務経験を積めばこのようなコンテンツの開発に携わるチャンスがあるというのは大きなモチベーションになることでしょう。
Rubyの汎用性は新規サービス開発との相性が良い

Rubyは環境を選ばない汎用性と、プログラムの記述のシンプルさが支持され多くのコンテンツ開発の現場で使用されています。
スピード感を持ったコンテンツ開発を行うことが出来るため、新規サービスの開発などと非常に相性が良く、スタートアップやでベンチャーでの採用も非常に多いのが大きな特徴です。
21世紀に入ってからIT化が急速に進み、いまや既存のコンテンツはほとんどがシステム化されたといっても過言ではありません。
システム開発の現場でも、新規開発よりも既存システムの改修などの案件が多くなってきています。
そのような情勢の中ですから、ゼロからの新規開発に関われる機会というのは少なくなっています。
Rubyを学ぶことで、新規サービス開発に携わることで明日の社会インフラとなるサービスを開発する機会に巡り合うなんてことも夢ではありません。
ゲーム開発でも使用されている

意外に思われるかもしれませんが、ここ最近ゲーム開発での採用事例が増えており求人数も増加傾向にあります。
スマートフォンでソーシャルゲームが流行しており、そのほとんどが基本無料のオンライン型のゲームです。
継続的な運営を行って利益をあげるため、1つのゲームに1台のサーバが必須ともいえる昨今そのサーバーサイドで利用されていることが大きな理由です。サーバーサイドのプログラムはユーザには見えにくい部分ではありますが、サービスを支える非常に重要な役割を担っています。
ソーシャルゲームの業界も、数か月違うだけでトレンドが大きく変わってしまうような変化が非常に早い業界です。
Rubyの特徴であるスピード感を持った開発が効力を発揮する絶好のシチュエーションであると言えます。
このように、システム開発とは一見すると縁遠い業界でも採用されているのがRubyを学ぶ大きなメリットです。
Rubyエンジニアの年収・待遇は?

転職を検討する際、やはり一番気になってしまうのは金銭面ではないでしょうか。転職してやりたいことがやれたとしても、食べていけなければ意味がありませんから当然のことです。
言語を問わず、エンジニアに共通して言えることですが参入時に高い年収を望んでもそれは難しいということは肝に銘じておく必要があるでしょう。ましてや未経験者でも参入しやすい言語を武器にするとなれば、未経験者と差別化するために高度な知識を習得して好待遇を勝ち取っていく必要があります。
Rubyのエンジニアの場合、未経験からの参入であれば年収300万~400万あたりが相場です。現在かなりの案件を有しているRubyは求人数が多いというのが大きな特徴です。
しかし、ここ最近になって脚光が当たった言語ということもあり他の言語でのエンジニア経験や上流工程の経験なども評価されやすい傾向があります。
経験を積んで、プログラミング業務だけでなく、設計や環境構築、その他部下の育成等にも行う、いわゆるリーダークラス・マネージャークラスになった場合は、年収600万~900万あたりまで目指せることでしょう。
このように+αでアピールできるポイントがあればキャリアアップも容易な分野であると言えます。
3)未経験からRubyエンジニアに転職するための5つのポイント

未経験でも比較的”参入しやすい” Rubyエンジニア市場。しかし、あくまでも参入がしやすいというだけであり決して楽なものではありません。
ましてやエンジニア未経験から目指すとなれば勉強方法なども分からないところからのスタートですから、何から始めたら良いのか分からないといった状況ではないでしょうか。
Rubyの技術習得から転職活動に至るまで、意識してほしいポイントを5つお伝えしたいと思います。
ポイント1)「可能であれば通学などで学習することが望ましい」

未経験からのプログラミング言語の学習で最初に訪れる挫折、それは「環境構築」です。
プログラミングの”プ”の字も出てきていない勉強を始める以前のタイミングですが、プログラミングを動作させる環境の構築は思った以上に複雑で未経験者が挫折する大きな要因となっています。
このような挫折をしないためにも、通学などエンジニア経験者から直接指導を受けられる環境で勉強を始めることをおすすめします。
身近にエンジニア経験者がいる環境で勉強が出来ることで、挫折しやすいポイントでも手厚いサポートを受けることができ、スキルの向上に集中することができます。
通学の講座であれば、同じく業界を目指す方が多く通っていますか。身近に目標となる人やライバルとなる人がいる環境は時には苦しいこともある勉強の大きな支えとなってくれます。
また、業界のトレンドや動向についても通学の講座を受講していれば講師やメンターから多くの情報を得ることができることでしょう。
ポイント2)「知識を形にしてみることで”脱未経験”を目指せ」

Rubyの勉強を進めていていき、ある程度コンテンツを形に出来るところまで一通りの知識を習得したら何かしらのコンテンツを自分自身の手で作ってみましょう。
作るものは自分が考えた新しいコンテンツでもいいですし、既存のコンテンツのコピーでも構いません。
大事なことは参考書や講師ではなく、自分自身で何かを選んで形にしてみるということです。
これは、規模こそ違えどもエンジニアが業務でコンテンツ開発をすることと遜色ない経験であるといえます。
参考書や講座などで学んだ知識というものは、活用したときに初めて技術力として定着していきます。理解したと早合点せず、何か形に残すことを常に意識しましょう。
未経験であることは転職活動において決して強みにはなりません。
1つでも多くの開発経験を積むことで、転職活動で未経験者が並んだ際に1歩でも前に出ることができるはずです。
自分で何かを形にしたということは、転職活動でも大きなアピールポイントになることでしょう。
ポイント3)「フレームワークの勉強は必須」

先述したRubyの紹介でも述べた通り「RubyとはRuby on Railsのフレームワークで成り立っている」と言っても過言ではありません。
Rubyを学ぶのであれば、必ずRuby on Railsというフレームワークを学びましょう。
フレームワークはシステムの開発を効率的かつ高品質に行うための「型」のようなものです。
理解して型に収まることが出来るようになればこの上なく便利な仕組みですが、理解して使いこなすまでは苦労するかもしれません。
先述したポイント2つはRuby on Railsを学ぶにあたって特に意識してほしいことです。
まず、講座などでしっかりとフレームワークを学んで「型に収まる」こと。
この時はひとまず余計なことは考えず開発の型をしっかり勉強しましょう。ある程度、フレームワークを用いた開発の「型」を理解したら、何か1つ自分でコンテンツを作ってみると良いでしょう。 この時もまずは「型に収まる」ことです。
Rubyエンジニアに向けての転職活動に必要なものは、「基礎的な力」です。
フレームワークの更なる活用については、入社した企業文化に合わせて勉強するほうが効率が良いでしょう。
ポイント4)「Rubyと最低もう1つ得意分野を作る」

Rubyが出来るというだけでは、IT業界を長い期間 生き抜くことはできません。
Rubyと最低でももう1つ得意な分野を作りましょう。
IT系であればネットワークやサーバ関連の知識、もしくはフロントサイドの知識などRubyと関連性の高い分野で強みを作りたいところです。
IT系の知識ではありませんが、英会話のスキルを高めていけば海外のドキュメントなども読めるようになりますのでスキルアップも飛躍的に早まります。
少し厳しいことを言いますが「Rubyだけを勉強してとりあえずエンジニアになりたい」「なんでRubyエンジニアになるのに他の分野も勉強しなければならないのか」と考えていた方。転職は止めておくことをおすすめめします。
エンジニアに転職してからは、IT業界の変化に乗り遅れないため日夜勉強をしていく生活が始まります。
自己研鑽の日々の第一歩だと考え、ぜひ+αのスキルを身に着けて転職活動で未経験者の中から一歩リードしましょう。
ポイント5)転職サイトだけでなく、転職エージェントも活用する

転職活動を行う際にもう1点アドバイスできることとして、転職エージェントを有効に活用することをおすすめします。
転職エージェントは転職活動のエキスパートです。人生の大きな決断である転職を悔いのないものにするためにぜひ力を借りましょう。
転職活動の具体的にどのようなタイミングで転職エージェントの力を借りるべきなのか。筆者がお勧めしたい有意義なタイミングは「自分である程度企業を調べた後」です。
勉強も進めていき自分のスキルの到達点や興味を持った会社が出てきたころ、一度転職エージェントと話をしてみましょう
人に話すということは自分の意見を整理整頓することに非常に効果的です。
また、経験豊かなエージェントから自分でも気づかなかった適性や関心分野を助言してもらえるなど、新たな発見もたくさんあることでしょう。
自分の見識が固まってきたタイミングで転職エージェントの力を借りて新しい気付きを得ることで転職活動で間違いのない決断をしていきましょう。
4)未経験応募可能な求人が充実しているIT系転職エージェント
IT系の転職エージェントと一言で言っても、ハイクラスの求人が得意なエージェントや特定の業界に強いパイプを持ったエージェントなど様々です。
何も調べずに活用しているだけでは、なかなか自分の希望や適性にマッチした求人に出会えないなんてことも。
求人の数や質はもちろんのこと、未経験でエンジニアへの転職を目指す人にとって欠かせないサポート体制なども踏まえていくつかの転職エージェントを紹介したいと思います。
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Rubyエンジニアの転職おすすめ度 | ★★★★★ |
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Rubyエンジニアの転職おすすめ度 | ★★★★★ |
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Rubyエンジニアの転職おすすめ度 | ★★★★☆ |
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まとめ)覚悟を持って飛び込めば結果はついてくる

未経験からRubyエンジニアを目指すというのは、比較的実現しやすい目標であると言えます。
それと同時に、その後のキャリアを生き抜くためには時代の変遷に乗り遅れないよう継続的な自己研鑽も必要となりますから、参入障壁の低さに安穏することなく、相応の覚悟を持って飛び込まねばなりません。
良くも悪くも、エンジニアの世界はひとたび踏み込んでしまえば、その後は実力社会です。
好待遇も自身の実力で掴み取ることが出来ます。つまり、「はじめるなら当然早い方が良い」ということです。
理想的なエンジニアライフを送る第一歩を、今日から踏み出していきましょう。