ITエンジニア転職で、「Go言語に携わりたい!」ときのポイント・注意点
[最終更新日]2020/09/30

エンジニアを目指す方のなかには、「どうせエンジニアになるなら昔からある言語ではなく、新しいGo言語にチャレンジしようか」と思う方もいることでしょう。
転職を成功させる上では言語そのもののスキルはもちろん、Go言語を生かせる仕事内容や転職活動を成功させるためのポイントを知っておくことも重要です。
目次
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1)そもそも、Go言語ってどんな言語?
Go言語は2009年にGoogleにより開発されたプログラミング言語で、golangとも呼ばれています。
Go言語はオープンソースであるため無料で利用でき、環境を作りやすいことが特徴です。またパソコンやスマートフォンに使われるさまざまなOSに対応していることも特徴の1つです。
Go言語は近年C言語の置き換えとして活用されるなど、主要な言語の1つとなりつつあります。ここではGo言語の特徴を3つ取り上げ、他の言語との違いを含めて解説します。

プログラムの動作スピードが速い
1つ目の特徴は、プログラムが速く動作することです。
Go言語はコンパイルが必要である一方、Javaのように仮想マシンを介さず、直接機械語へのコンパイルが可能です。
加えて並列処理に対応した言語であるため、複数のCPUを用いて処理が可能なことも特徴にあげられます。
従ってGo言語は高速で動作し、メモリの使用量も少ないというメリットがある点は見逃せません。
パソコンだけでなく、スマートフォン用OSにも対応する
2つ目の特徴は、スマートフォン用OSを含めたマルチプラットフォームに対応していることです。
どのOSであっても1つのプログラムで対応できることはもちろん、WindowsでmacOS用、macOSでLinux用やWindows用など、異なるOSの実行ファイルを作成可能な点も強みです。
このため、開発に際して複数のOSを用意する必要がない点もメリットにあげられます。
初学者でも覚えやすく、使いやすい
3つ目の特徴は、覚えやすいことです。
Go言語は文法が分かりやすく、シンプルであることが特徴です。またコンパイルを実施した際にミスを教えてくれるため、修正が容易になる点もメリットの1つです。
従って初学者もマスターしやすく使いやすい言語である点も、主な特徴の1つにあげられます。
2)Go言語エンジニアの仕事内容とは?
Go言語は、さまざまなシステムの開発に利用されている点が特徴です。
加えてGo言語は、年収が高い言語の1つでもあります。また求人自体の数も増加中であるため、「言語をマスターしたけれど仕事の数が少ないのでは?」という心配はいりません。
ここではGo言語エンジニアの仕事内容や求人、年収や待遇について解説していきます。
Go言語エンジニアにはどんな仕事・求人があるの?

Go言語で開発を行う求人や仕事内容はさまざまです。なかでも以下にあげる求人が主体となっています。
- 業務システムの開発
- Webサービスやソーシャルゲームの開発
- クラウドサービスの開発
それぞれについて、順に解説していきます。
さまざまな業務システムの開発

Go言語は他の多くの言語と同様、企業が活用する業務システムに多く用いられています。どのようなシステムにも対応可能な点は、Go言語の魅力といえます。
実際に募集されている仕事は、以下の通りバラエティに富んでいます。
- 旅行会社向けシステムの開発
- 動画編集支援システムにおけるサーバサイド処理
- 生体認証システムの新規開発
- 医療関連会社向け見積り試算システムの開発
- 屋外デジタル広告配信システムの開発
- ドローンAI管制システムの開発
- Fintechサービスの新規開発
上記にあげる通り、Go言語ならばさまざまなシステムに関わるチャンスがあります。
Webサービスやソーシャルゲームの開発

Go言語は処理スピードの速さを生かし、Webサービスにもよく用いられています。
これらのサービスには、生活やビジネスを便利にするサービス、ソーシャルゲームなどがあります。Go言語は、いずれの開発にも活用されています。
仕事の一例には、以下のものがあげられます。
- グルメ情報サービスの開発
- 住宅情報価値提供サービスの開発
- アウトドア系のメディアサービスの開発
- 5Gフラッグシップサービスの開発
- スマホゲームの開発
また利用者から見える部分だけでなく、その動作を支えるインフラ部分の開発に携わる場合もあります。一例として、「ゲーム事業インフラ環境構築基盤開発と運用自動化」の求人があげられます。
クラウドサービスを活用したシステム開発

近年では業務システムを自社で持たず、代わりにクラウドサービスを運営する事業者が提供するサービスを利用するケースも多くなっています。
これらの開発においてはSalesforceやMicrosoft Azureなど、著名なクラウドサービスを利用することが特徴です。開発元のGoogleが提供する「Google App Engine」も、Go言語に対応しています。
クラウドサービスの需要の高まりを受けて、開発案件も増えてきています。一例として、以下の仕事があげられます。
- SaaS名刺管理アプリの新規開発
- クラウド型会計システムの開発
- クラウド型人事労務システムの開発
クラウドサービスは注目の技術でもありますから、Go言語とあわせて携わることで、いっそうやりがいを感じられることでしょう。
Go言語エンジニアの年収・待遇は?

Go言語エンジニアの年収は、高い水準を維持しています。ビズリーチが運営する求人検索エンジン「スタンバイ」の調査によると、2017年と2018年の平均年収は以下の通りとなっています。
- 2017年:571万円
- 2018年:600万円(最大提示年収は1,600万円)
特に2018年については、最も平均年収が高い言語となっています。
Go言語は歴史が10年と比較的浅いため、経験年数の長いエンジニアが少ないことも特徴です。従ってGo言語ならあなたの努力と実力しだいで、高い年収を得ることも十分に可能です。
またGo言語エンジニアの待遇は、企業により多種多様です。一例として、以下のものがあげられます。
- フレックスタイム制
- 入社祝金を支給
- 休暇制度の充実(夏季休暇、誕生月休暇、結婚休暇など)
- 子ども手当の支給や、提携する保育園への入所
- 提携施設の割引
- 社内イベントの開催
加えて企業によっては入社後も以下の通り、継続的にスキルアップを支援する制度も整えています。
- 勉強会や研修の充実
- 資格手当を支給
- 資格試験の受験費用を補助
3)未経験からGo言語エンジニアに転職するための5つのポイント

Go言語は経験者が少なく覚えやすい言語であるため、未経験者でも転職しやすいことは魅力の1つです。
一方、やる気だけで転職できるほど簡単ではありません。Go言語といえども、転職を成功させるためには転職活動そのものだけでなく、Go言語の学習方法など押さえておくべきポイントがあります。
未経験からGo言語エンジニアに転職するには、5つのポイントがあります。ここでは各ポイントについて、順に解説していきます。
ポイント1)自分で環境を作り、動かしてみる

もしあなたがITエンジニアを目指すなら、「入社してから頑張ります」「やる気だけは誰にも負けません」と言うだけでは採用を勝ち取ることはできません。
応募者のなかにはGo言語はもちろん、他の言語で実務経験を積んだ方も応募してきます。従ってエンジニア未経験であるあなたも、ある程度Go言語のスキルを身につけておくことが必要です。
開発現場では、プログラミングを組める能力を持つ技術者が求められています。
従ってGo言語で転職を目指すなら、ご自身で開発環境を作り、プログラムを作って動かすことが必要です。
幸いにもGo言語はオープンソースであるため、パソコンさえあれば無料で開発環境を用意できる点が魅力です。作成後は作成したプログラムをポートフォリオとして、外部から確認できるようにするとよいでしょう。
あわせて近年での開発では効率化などを目的に、フレームワークが使われています。Go言語で主に使われるフレームワークは、以下の6種類です。
- Beego
- Echo
- Gin
- Goji
- Iris
- Revel
上記いずれかのフレームワークを学んでおくと、入社後に役立つことが期待できます。
ポイント2)研修やWeb講座などを活用し、効率的に学ぶ

Go言語は独学で学ぶことも可能ですが、一人で学ぶときちんとスキルが身に着いているかどうか、どうしても不安になりがちです。
苦手なところを後回しにしたため、せっかく身につけたスキルが低く認定されたり、入社してから苦労したりするおそれもあります。このようなことは可能な限り避けたいものです。
このような課題に対しては、スクールや研修、Web講座などを活用し、講師からポイントを教えてもらうことが近道です。
残念ながらGo言語を専門に扱うスクールは多くありませんが、研修やWeb講座は開講されています。これらの活用により、Go言語の重要なポイントを効率的に学べます。
もっとも研修やWeb講座を受講しただけでは、有利な転職にはつながらないため注意が必要です。
しかし講座で学んだポイントを参考にしてプログラムを組むことにより、学習のスピードが上がります。これにより、有利な転職につなげることが可能です。
ポイント3)応募書類を工夫し、経験やポテンシャルをアピールする

IT業界の未経験者は、スキル面でどうしても経験者に劣ります。
そのため応募する際には、応募書類の工夫が必要です。Go言語でプログラムを組んだ実績を書くなど、ポテンシャルをアピールしましょう。「ポイント1)」で記載した通り、ポートフォリオを用意することも有効です。
あわせて開発業務においてはプログラム開発だけでなく、リーダー業務や業務知識などが求められる場合も少なくありません。
従ってIT業界でなくても、これまで携わった職務におけるリーダー経験や新人の育成業務、業務知識などがあれば、漏れなく記入しましょう。
これらの内容は書いて有利になることはあっても、不利になることはありませんから、あなたの経験を十分にアピールすることも重要です。
ポイント4)クラウドサービスやIoT、5Gなど、最新技術に関する知識を持っておく

IT業界のうちインフラやネットワークの分野においては、クラウドサービスやIoT、5Gなど、新しい技術を用いたサービスが続々と登場しています。
開発されたシステムはインフラやネットワークを介して動作する以上、Go言語で開発するエンジニアといえども上記にあげた技術と無縁ではありません。
システムの性能を十分に発揮するためには、インフラやネットワークの性能を踏まえた開発が求められる場合もあります。
このため、最新技術に関する知識を持っておくことをおすすめします。
とりわけ開発案件によっては「クラウドサービスの開発」と明示している場合があります。その場合は関連する技術の知識を持っている方が有利となり、優先して採用されることもあります。
ポイント5)ITエンジニア転職支援に強い、転職エージェントを活用する

転職活動の方法として多く用いられている方法の1つに、転職情報サイトがあります。
誰にも相談せずに転職活動を進められることがメリットである一方で、入社後にどのプロジェクトに配属されるか、記載された内容だけではわからない場合も多いです。
これは自社サービスを開発する企業でも同様で、どのような開発業務か詳しく書かれていない場合も少なくありません。せっかくGo言語を学んで入社したにも関わらず、他の言語を用いるプロジェクトに配属されたのでは、やる気も大きく削がれてしまいます。
これを防ぐためには、ITエンジニアの転職支援に強い転職エージェントを活用することがおすすめです。転職エージェントは企業の募集背景も把握していますから、応募前に以下の内容がある程度把握できる点が強みです。
- IT業界未経験者が入社できる可能性はどれだけあるか
- 入社後に、本当にGo言語を用いた開発に携わることが可能か
また転職エージェントでは、内定に向けて様々なバックアップも行います。たとえば応募書類や面接に関するアドバイスも受けられるため、一人で転職活動するよりも希望する企業に入社できる可能性が高まることが魅力です。
4)Go言語はじめ、ITエンジニア転職支援に強い転職エージェントサービス
Go言語のエンジニアを目指す上では、ITエンジニア未経験者こそ転職エージェントのアドバイスとバックアップを受けることが求められます。
IT業界未経験者に対応する転職エージェントは多数ありますから、心配はいりません。むしろ転職エージェントを活用することはよい企業へ転職する近道となりますから、積極的に活用したいものです。
ここでは数ある転職エージェントのなかでもGo言語をはじめ、ITエンジニア転職支援に強い転職エージェントを3社選びました。各自の希望に応じて、適した転職エージェントを活用することがおすすめです。
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