「FinTech開発に転職したい!」というエンジニアが意識したいポイント3点
[最終更新日]2021/02/22

「FinTechは最先端で社会に役立つ仕事だから魅力を感じる。だから、ITエンジニアになるならぜひ携わりたい」
このように思っているエンジニア志望者も多いのではないでしょうか。もちろんやりがいのある仕事であることはもちろんですが、一方で他の仕事と同様、厳しい側面もあります。
目次
2021年2月、ITエンジニア職で転職活動中の方へ
現在、新型コロナウィルスの感染拡大防止に向けて、多くの企業また転職エージェントサービスにて電話面談、またはオンライン面談の利用を促しています。
在宅においても転職活動は可能ですので、「なるべく早く転職活動を進めたい」という方は、以下転職エージェントへの相談をおすすめします。
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1)「そもそも、FinTechとは?」をまずおさらい
FinTechとはFinanceとTechnologyを組み合わせた造語で、金融とIT技術を組み合わせて実現されるサービスや金融事業を総称する言葉です。
FinTechを使ったサービスは21世紀初頭から始まっていましたが、成長するきっかけとなったのは2008年に起きた「リーマン・ショック」です。
このときにリストラされた金融マンがIT業界へ大量に流入し、新しい金融サービスを提供する企業が続々と誕生しました。
2010年代に入るとクラウドコンピューティングやブロードバンドの普及などにより、IT業界自体も急成長を遂げることになります。
またITは企業を支えるシステムとして、すっかり定着しました。このこともあり、FinTechを活用した多種多様なサービスが登場しています。
FinTechとは、「IT×金融」による掛け合わせで価値を創出していくこと

以前の金融業界では「ドブ板営業」など、とにかく体力勝負で案件を取りに行くといった面がありました。
FinTechはこの逆で、ITと金融を掛け合わせ、それぞれの知を結集して価値を創出するものです。いわば「頭で勝負する」ものといえるでしょう。
FinTechの活用により、以下にあげる多様な新しいサービスが創出されています。
- 金融機関の営業時間に関わらず、いつでも決済や送金が可能
- 金融機関を介さなくても、資金の調達ができる
- 資産運用や金融情報について、人の手を煩わせなくても気軽にアドバイスを受けられる
- パソコンにソフトをインストールしなくても、すぐに経理ソフトや家計簿ソフトが利用できる
またFinTechは、金融業界にもメリットがあります。新しいサービスを導入する際にもクラウドサービスを利用できるため、システム開発に多額の投資をする必要がありません。
またサービスの展開にあたっても大人数の手配をする必要がなく、システムとサポート部隊、コールセンターの要員を確保しておけば実施可能なことはメリットにあげられます。
2)FinTechには、どんなサービスの形態がある?

ひとくちにFinTechといっても、提供しているサービスにはさまざまなものがあります。ここではFinTechのサービスを5種類に分けて、それぞれの内容と代表的なサービスを解説していきます。
1. 決済・送金サービス
FinTechは、決済系のサービスから使われ始めました。
手持ちの現金を持っていなくてもスマートフォン1つで支払いが完了する便利さは、FinTechを活用したサービスの特徴です。またクレジットカードのようにサインを書く必要がないため手軽に使えます。
加えて国内・海外問わず、手軽かつ迅速に送金することも可能となりました。特に銀行が整備されていない海外において、スマートフォンを活用した送金サービスは便利であり、広く活用されています。
代表的なサービスには、以下のものがあげられます。

- オンライン決済サービス、決済代行サービス
- 店舗での決済サービス(AliPayやPayPayなどのQR決済が代表的)
- オンライン配車アプリ(Uberが代表的)
- オンライン送金サービス
2. ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングは新しい金融サービスとして、FinTechに含まれるサービスの1つです。
ソーシャルレンディングには「不特定多数、かつ全国に住んでいる方が資金を持ち寄って投資し、企業への融資金として活用する」特徴があります。投資した方は分配金を受け取ることが可能ですから、投資する側にも融資する方にもメリットのあるサービスです。
もっとも企業が融資を受ける手段としては、社債の発行や金融機関からの融資が一般的です。
しかしソーシャルレンディングは幅広い地域に住む方から資金の提供を受けられることが特徴であり、従来の融資とは異なるサービスとして注目されています。
ソーシャルレンディングは、FinTechだからこそ可能になった金融サービスといえるでしょう。
代表的なサービスには、融資型(貸付型)クラウドファンディングがあげられます。
3. 資産運用サービス

資産運用もFinTechにより大きく変わり、また身近になった分野です。
以前は金融機関の窓口で個別に相談を受けるものであり、もっぱら富裕層が利用できるサービスでした。しかしFinTechの活用により、インターネットを活用した資産運用サービスを、誰でもいつでも利用できるようになりました。
代表的なサービスには、ロボアドバイザーがあげられます。ロボアドバイザーはAIを用いて、インターネット上で資産運用のアドバイスを行うことが特徴です。
なかでも、質問にいくつか答えるだけで最適な資産配分のアドバイスが受けられる点は魅力です。もし提案された資産配分でよければ、そのまま資産運用を始めることも可能です。
4. 会計および資産管理
家庭における家計簿や企業会計を行う場合、ITを活用するならパソコンを導入して、専用ソフトをインストールする方法が一般的でした。
しかしWebやクラウドサービスの活用により、ブラウザを活用したシステムが普及しています。これにより、以下にあげるサービスが提供できるようになりました。

- 家計簿アプリなどはスマートフォンでも利用可能
- 会計システムの場合は自社でサーバーを用意しなくても、登録が済みしだいすぐに使える
- 資産がどのくらいあるか、どこからでも確認できる
- 利用者は、定期的にシステムのアップデートを行う手間から解放される(ソフトをインストールする方法では、定期的なバージョンアップが不可欠)
代表的なサービスには、以下のものがあげられます。

- クラウド家計簿
- クラウド会計システム
- クラウドを活用した資産管理
- 金融機関のスマートフォンアプリ
5. 仮想通貨(暗号資産)
仮想通貨もまた、FinTechにより提供が可能となった金融サービスの1つです。
仮想通貨ではP2P(ピアツーピア)ネットワークを利用し、国境を越えた個人間でも同じ通貨で決済できることが魅力です。金融庁では、仮想通貨を「暗号資産」と呼んでいます。
またP2Pネットワークを実現させる基礎になったブロックチェーンは、仮想通貨における基盤技術の1つでもあります。
従来の通貨は発行する国が管理元となっていますが、仮想通貨は世界中で通貨に関する情報を分散して持ち、整合性を保証するシステムが採用されています。この点で、仮想通貨はIT技術の粋を集めたサービスといえるでしょう。
代表的な仮想通貨には、以下のものがあげられます。

- ビットコイン
- イーサリアム
- リップル
- モナコイン(日本発の仮想通貨)
3)FinTechエンジニアとして、転職する際に意識・準備したいポイント3点!

ここまで解説した通り、FinTechを活用してさまざまな金融サービスが提供されています。将来性豊かなサービスといえますが、一方であなたがFinTechエンジニアとして活躍するためには相応の心構えや準備も必要です。
ここではFinTechエンジニアとして転職する際に意識・準備しておきたいポイントを3点取り上げ、それぞれについて詳しく解説していきます。
最先端のITリテラシーは当然求められる
FinTechは、ITと金融の掛け合わせで価値を創出するサービスです。
さまざまな企業が参入していますから、競争に勝ち抜くためには最先端のIT技術をいかに活用してサービスを提供するかが課題となります。一例としてFinTechには、以下のIT技術が活用されています。

- AIや機械学習
- ブロックチェーン
- セキュリティ
- スマートフォンのUI/UX
上記のうち複数を熟知するITエンジニアは貴重であり、開発プロジェクトでも引っ張りだことなっています。
従ってFinTech開発に転職する場合は、最先端のITリテラシーが求められます。また技術は刻一刻と変化していますから、新しい技術を自ら学び取り、追い続ける貪欲さも必須です。
求人企業や常駐先のフェーズによって、求められる人材・働き方は異なる
FinTechはITを活用して、従来の金融機関にはない新しい価値を提供することが目的です。
そのため、安定志向の方には不向きです。いわば従来の価値観を破るサービスですから、過去の慣習に縛られることなく、柔軟な発想をもって意思決定を行う意欲が求められます。その点では、チャレンジ精神の旺盛な方が求められる業界ともいえるでしょう。
一方でFinTechの開発者を求人する企業は、スタートアップやベンチャー企業、大企業までさまざまです。
求められる働き方は入社する企業というよりも、配属されるプロジェクトによって決まることに留意しなければなりません。その働き方は以下のように、大きく異なります。

- 自社開発のスタートアップやベンチャー企業は、出社時間や服装が自由、企画から携われる場合もある
- 金融機関の案件は出社時間が決められており、服装もスーツ、細かいルールがある
従って求人を選ぶ際には企業の大小に関わらず、あなた自身が求める働き方にマッチするか確認することが必須です。
特に中小企業の場合は自社で開発せず、所属するエンジニアを他社に常駐させる企業も多いです。従って自社開発の企業に勤めたい方は、他社での常駐があるかどうかも必ず確認しておきましょう。
エンジニア転職支援に強い転職エージェントサービスを利用する

ここまで解説した通り、FinTechにはさまざまなサービスがあります。
そのため関わっている企業もさまざまです。一方で特に変化の激しい分野でもありますから、開発エンジニアがどのように仕事をしているか、情報発信が追いついていない企業も少なくありません。
そのため、自ら情報を集めて適切な企業を選ぶには限界があります。
従ってFinTech開発に転職を目指すなら、転職エージェントサービスの活用をおすすめします。
各転職エージェントは企業を訪問し、エンジニアが求める情報を収集しています。このため各社の特徴を熟知していますから、エンジニアに対して適した企業を紹介し、あなたのスキルを生かして将来の活躍に結びつけることが可能です。
もちろん転職エージェントはあなたに対して、転職に向けたアドバイスや書類の添削、面接の練習なども行います。転職の成功に向けて充実したサポートが受けられることも、転職エージェントサービスを活用する魅力にあげられます。
4)FinTechのエンジニア転職支援に強い転職エージェントサービス
世の中には数多くの転職エージェントがありますが、どこも同じではありません。FinTech開発に転職を目指すなら、FinTechを熟知した転職エージェントを活用するとよい結果につながります。
ここではFinTechのエンジニア転職支援に強い3つの転職エージェントサービスを取り上げ、それぞれの特徴とどのような強みがあるか、順に解説していきます。
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