webアプリケーションエンジニアになりたい!未経験から転職成功するためのポイント4点
[最終更新日]2021/02/28

Webアプリケーションはパソコンやスマートフォンなど、さまざまな端末で用いられています。利用者も多いため、システム開発の主流になっています。そのため、開発に携わりたいと思う方も多いでしょう。
一方で、未経験からWebアプリケーションエンジニアに転職するには、相応の知識と準備が必要です。
目次
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1)そもそも、webアプリケーションとは何を指すの?
Webアプリケーションとは、以下にあげるWebブラウザで動作するプログラムのことです。クライアント側にあるパソコンやスマートフォンはインターネットを介してサーバと通信することで、さまざまなサービスを提供できます。
主なWebブラウザには、以下のものがあげられます。

- Google Chrome
- Firefox
- Microsoft Edge/Internet Explorer
- Safari
Webアプリケーションが持つ最大の特徴は、端末へのインストールが原則不要なことです。このためパソコンやスマートフォンを交換・変更した場合でも、Webサイト名やリンク先がわかっていれば今まで通りアクセスすることが可能です。
Webアプリケーションを使った代表的なサービスには、以下のものがあります。

- メールサービス(Gmail、Yahoo!メールなど)
- ドキュメント(Google Docsなど)
- 金融取引(インターネットバンキング、ネット証券など)
- ショッピングサイト(Amazon、楽天市場など)
Webアプリケーションと「ネイティブアプリ」の違い
アプリケーションにはもう1つの種類として、ネイティブアプリがあります。
「ネイティブアプリ」は、パソコンやスマートフォンにインストールして使用するアプリのことです。近年ではWebサイトやApp Store、Google Playなど、指定されたサイトからダウンロードする形式が多くなっています。
Webアプリケーションとネイティブアプリには、以下の違いがあります。>
項目 | Webアプリケーション | ネイティブアプリ |
---|---|---|
ネットワークの有無 | インターネットにつながっていないと使えない | オフラインでも使用できる |
事前のインストール | 原則として不要 | 必要 |
端末を変えた場合 | そのまま使える | 再インストールが必要 |
利用できる機能 | Webブラウザが対応する機能に限られる | パソコンやスマートフォンが持つ機能も利用できる (カメラ、位置情報、コンパスなど) |
ホーム画面へのアイコン設置 | 知識が必要 | インストール時に自動で設置される |
2)Webアプリケーション開発の流れ
Webアプリケーションの開発は、以下の図で示す流れで進められます。

上の図を踏まえて、Webアプリケーション開発の流れを詳しく解説していきます。
大きく分けて企画、開発、運用・保守という、3つの段階に分かれる
Webアプリケーションの流れは、大きく3つの段階に分かれます。それぞれの段階には以下の通り、複数の工程が含まれます。

- 企画段階(システム企画、要件定義)
- システム開発(基本設計、詳細設計、コーディング、単体テスト、結合テスト、システムテスト)
- 運用・保守(運用監視、トラブル対応、テクニカルサポート、ハードウェア・ソフトウェア保守)
未経験でWebアプリケーションエンジニアになった方の場合、以下の工程のうち1つ以上を任される場合が多いです。

- 詳細設計
- コーディング
- 単体テスト
- ハードウェア、ソフトウェア保守
- トラブル対応
なかでもメインは、コーディングと単体テストになるでしょう。
このため入社後、すぐに全体を俯瞰する業務を任されるわけではありません。しかし開発チームの一員として、システム開発の全体を知ることは欠かせません。そのためあなたに任されない業務であっても、どのような業務を行うか知っておくことは重要です。
アジャイル開発やスクラム開発の手法が使われやすい
Webアプリケーションの特徴として、以下の2つがあげられます。

- ユーザーのニーズが変化しやすいため、最新のニーズに応える必要がある
- システムの規模は大きくなりにくい
このため開発の手法には、アジャイル開発が使われやすくなっています。
アジャイル開発は実装すべき機能を細かく分け、優先順位の高い機能から順に企画、設計、実装、テスト、運用開始というサイクルを回す開発手法です。
機能のボリュームは、2週間程度でサイクルを回せる量にすることが特徴です。またこの開発手法は、スクラム開発とも呼ばれています。
アジャイル開発を採用することで、顧客は機能ごとの完成品を早期に見ることができます。
すでに実装された機能をもとに、新たな機能の優先順位を決めた上で仕様を調整できることがメリットです。
このためウォーターフォール型開発でありがちな「テスト段階で大幅な手戻りが発生する」といったデメリットを避けられます。
3)Webアプリケーション開発で使用する主な言語・ツール・技術
ひとくちにWebアプリケーション開発といっても、そこには以下の通り、さまざまな技術があります。
- プログラミング言語
- マークアップ言語(HTML)
- スタイルシート言語(CSS)
- Webブラウザ
- Webサーバ、アプリケーションサーバ
- データベースサーバー
- セキュリティ
これらはお互いに関連し合っています。代表的な例を、以下の表で示します。

上記の表で示す通り、Webアプリケーション開発は大きく「フロントエンド」と「バックエンド」に分けられます。ここではそれぞれについて、求められる主な言語やツール・技術を解説していきます。
フロントエンド(クライアントサイド)で求められる主な言語・ツール・技術
フロントエンドでは、以下にあげる4種類の技術や知識が求められます。それぞれについて、順に解説していきましょう。
マークアップ言語(HTML)
Webブラウザに表示させる文字は、あらかじめ決められたルールに則り記述する必要があります。ルールでは文字の大きさや色、書体など、さまざまな項目を決めることが可能です。
HTMLは、Webブラウザに文字を表示させることを目的とする「マークアップ言語」です。情報を直接伝達するために欠かせない技術ですから、Webアプリケーションエンジニアを目指す方はぜひ習得しておきましょう。
スタイルシート言語(CSS)
Webページを表示させるためには、スタイルシート言語であるCSSも重要です。HTMLだけでもWebページを作成できますが、その場合は文字中心の、見て楽しくないページになりがちです。また各ページに共通するレイアウトを決めることも難しいものです。
CSSはページ共通のレイアウトを定めることで、デザイン豊富なWebページの作成を楽にします。これにより画像やイラストをふんだんに使い、人目を引くページをつくることも容易になります。
プログラミング言語
HTMLとCSSだけでも、多くのWebページを作成することは可能です。一方で以下のようなページは、プログラミング言語の出番となります。
- Webページを開くと、動画が自動再生される
- ポップアップを表示する
- 選択内容に応じて、表示される入力項目を変える
フロントエンド開発で主に使われるプログラミング言語には、Javascriptがあげられます。
Webブラウザや端末の知識
フロントエンドに用いられるWebブラウザや端末には、複数の種類があります。「Webを閲覧する」という基本的機能はどれも変わらないものの、細かなポイントはそれぞれ異なります。従って開発する際には、Webブラウザや端末ごとの特性を把握した上で仕様を決め、コーディングすることが必要です。
サーバーサイドで求められる主な言語・ツール・技術

サーバーサイドで使われるWebサーバやアプリケーションサーバは、ユーザーが入力した情報に基づき、検索や計算などの処理を行って結果をフロントエンドに返す重要な役割を果たしています。
従ってサーバは、Webアプリケーションにおいて要となる部分といえるでしょう。
サーバーサイドでは、以下にあげる技術や知識が求められます。
それぞれについて、順に解説していきましょう。
サーバーサイドで使われるプログラミング言語
サーバーサイドで使われるプログラミング言語には、さまざまなものがあります。ここでは代表的なプログラミング言語と、その特徴をまとめました。
言語名 | 特徴 |
---|---|
PHP | Webサイトに特化。初学者でも学びやすい。使われているサイト数も多い。 |
Java | 代表的かつ歴史のあるプログラミング言語で、実績も多数。初学者には難しい。 |
Ruby | 日本発のプログラミング言語で、日本語による解説が豊富。比較的学びやすい。 |
Python | 誰が書いても同じプログラムができる。人工知能などの開発でよく用いられる。 |
初学者は簡単に習得できるプログラミング言語がおすすめかというと、そうとも限りません。
なぜならプログラミング言語には得意とする分野があり、目的によって使い分けられているためです。そのためあなたが携わりたいシステムを考えた上で、習得する言語を決めることをおすすめします。
またあまりよく使われない言語を習得した場合、採用につながりにくいというデメリットは見逃せません。そのため最新のプログラミング言語人気ランキングなどで、上位にあがっている言語の習得をおすすめします。
データベースに関する知識
Webアプリケーションに関わるデータベースには、以下のようなものがあげられます。

- MySQL
- PostgreSQL
- Oracle
データベースの構築自体は、インフラ構築を行う担当者がセッティングしてくれます。
それではプログラムを組む側は意識しなくてよいかというと、そうでもありません。なぜならデータの入出力や更新は、データベースごとに定めたルールに従う必要があるためです。
このルールを知らないと、データの更新や出力がうまくできないといった問題を引き起こします。従ってコーディング担当といえども、データベースに関する知識は欠かせません。
4)未経験からwebアプリケーションエンジニアに転職するための4つのポイント

ITエンジニアは、人手が不足している代表的な業界です。
そのため未経験からWebアプリケーションエンジニアに転職することは、十分に可能です。しかし企業も「仕事ができる人」を求めていますから、応募すれば簡単に内定が得られるとは限りません。
特に仕事がしやすい企業ほど応募者が集まりますから、採用されることは難しくなります。
このため未経験からWebアプリケーションエンジニアに転職するには、押さえておきたいポイントがあります。ここでは4つのポイントを取り上げ、それぞれについて解説していきます。
ポイント1)Linux の知識や開発言語のスキル、データベースの知識は持っておく
Webアプリケーションは、Linux上で動作するものが多くなっています。また多くのアプリでは、データベースを活用してデータを保存しています。そのためきちんと動作するアプリを開発するためには、以下のスキルが求められます。

- LinuxやApacheなど、OSやWebサーバに関する知識
- 開発に用いる言語のスキル
- フレームワークを使って開発するスキル
- データベースに関するスキル
上記の通り、Webアプリケーションを開発するためには言語のスキルだけ磨けばよいものでもありません。近年では開発のスピードアップのために、フレームワークの利用が一般的になっています。
そのため言語の習得はもちろん、言語ごとによく使われるフレームワークもあわせて習得することが求められます。
また言語によってはデータのやり取りやパフォーマンスの向上をする際、OSやデータベースにあわせた処理が求められる場合があります。このためWebアプリケーションの開発においては、OSやデータベースの知識も必要です。
ポイント2)実務経験なしの場合は、自分でプログラミング作品を作っておく

今のIT業界では、「Web開発のスキルをゼロから教えてくれる」会社はなかなかありません。このため未経験であっても、Webアプリケーションエンジニアへの転職を希望するかたはあらかじめスキルを身につけておくことが求められます。
幸いにもWebアプリは、インターネット上で動くことがメリットです。そのためご自身でプログラムを勉強するだけでなく、実際に手を動かしてプログラミング作品を作っておきましょう。机上の知識だけではなかなか身に着かないことでも、プログラムを組んでみたら理解できることもありますからおすすめです。
また作品を作ることで、エンジニアになる意欲を示すこともできます。作品はポートフォリオといった形で示すことも可能ですから、応募時に記入することで選考を有利に進めることも可能です。
ポイント3)「今後のキャリアパス」についてのイメージも養っておく
Webアプリケーションエンジニアとして入社した直後は、コーディングなど任された業務に携わればよいでしょう。
しかしあなたの後輩となる方は次々と入社してきますから、いつまでも受け身の姿勢でいてはいけません。そのためあなたに適したキャリアを決めるため、今後のキャリアパスについてのイメージも養っておくことが必要です。
企業によって選べるキャリアパスは異なりますが、一般的には以下の2つに分かれることが多いです。

- プログラマーのスキルを極め、スペシャリスト(専門職)としてキャリアを積む
- さまざまなスキルを身につけ、ゼネラリストとしてキャリアを積む
このうち、スペシャリストのイメージはわかりやすいと思います。どの会社にもプログラムのスキルが高いエンジニアはいると思いますので、そのような方をイメージするとよいでしょう。
一方でゼネラリストには、管理職やプロジェクトマネージャ、SEやシステムコンサルタントといった職種があります。どの職種もITだけでなく、業務知識や予算管理などの知識も求められます。
ポイント4)ITエンジニア転職支援に強い、転職エージェントを活用する

ITエンジニアを募集する企業は多いですが、どの企業に入社しても満足する仕事ができるわけではありません。
一般の転職サイトやハローワークに掲載する企業は多いですが、IT業界は細分化されていますから、あなたに合った企業は思いのほか限られています。また転職エージェントを活用するにも、IT業界の事情に明るくない場合は、あなたにとって不本意な企業をすすめられることになりかねません。
このため満足する転職を実現するためには、ITエンジニアの転職支援に強い転職エージェントの利用がおすすめです。
このような転職エージェントでは人材募集の案件を多数持っているため、あなたにマッチした企業を紹介してもらえる可能性が高まります。その結果、満足する転職を実現しやすくなることがメリットです。
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5)webアプリケーションエンジニアの転職支援に強い転職エージェントサービス
未経験からWebアプリケーションエンジニアに転職するには、転職エージェントの活用がおすすめです。皆さまのなかには「転職エージェントは経験者が使うものでは?」と思っている方もいるかもしれません。
しかし転職エージェントは、業界の知識があまりない未経験の方こそ役立つサービスです。
ここではWebアプリケーションエンジニアの転職支援に強いエージェントを4つ取り上げ、それぞれのサービスにおける特徴と強みについて解説します。
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