dodaの評判・口コミを徹底分析!情報量の多さを有効活用できるかがカギ!
[最終更新日]2022/03/27

この記事では転職エージェントdodaについて、ネット上で見られる評判を徹底分析していきます。
dodaの評判・口コミをまとめると、以下のように表現できるでしょう。
- 求人提案&スカウトの品質は玉石混交
- 情報量の多さを「どれだけ有効活用できるか」で評価が分かれる
上記2点を理解しておくことによって、dodaが自分にとって登録すべきサービスかの判断を持てるはずです。ぜひ参考にしてみてください。
目次
dodaの特徴、メリット・デメリット
おすすめの人 |
|
---|---|
対応エリア | 全国 |
メリット |
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デメリット |
|
dodaの特徴とおすすめの人
dodaの特徴は、全業種・職種および都市・地方にかけて豊富な求人、そして積極的な求人提案やスカウトを受けやすい点が挙げられます。
常時12万件以上の求人を保有しており、とくにIT・通信業界・メーカー(機械・電気)業界、職種では技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア、機械・電気、建設・建築等)・営業職・企画・管理職の求人が多い傾向にあります。

また、dodaは担当エージェントからのサポートを受けるだけでなく、自分でも求人検索して応募する「転職サイト」としても活用できます。

たとえば、「まずはどんな求人があるか見てみたい」とサービス上で求人をチェックして、「企業研究や面接対策のサポートがほしい」というときにエージェントサービスを受けるということも可能です。
20代から50代までの幅広い年齢層の転職者が利用しており、dodaのみの独占求人・非公開求人もあります。
「自分に合った求人をしっかり探して、転職先を決めたい」「エージェントからの積極的な提案やスカウトメールが欲しい」という人におすすめのサービスです。
dodaのメリット・デメリット
dodaのメリット
dodaの活用メリットは、前述のとおり豊富な求人に触れられること、そして企業からもスカウト・オファーメールを受けられることが多い点です。
職種・地域によってはリクルートエージェントよりも求人が多いケースもあります。
企業からのスカウト・オファーが多い理由は、dodaは求人企業に対して「ダイレクト・リクルーティング」の仕組みを提供しているからです。

dodaに登録すれば、「自分が今どんな企業から関心を持たれているか」について、スカウトメールの傾向から確認することができるでしょう。
また、dodaは転職活動を効率的に進めるための転職支援ツールも豊富です。
![]() 年収査定 |
これまでの経歴からあなたの適正年収を算出。 自身の市場価値を知りたい人におすすめ。 |
---|---|
![]() キャリアタイプ診断 |
120問の質問に答えることで、自身の「性格」や「向いている仕事スタイル」、「向いている企業風土」などがわかる。所要時間は10分程度。 |
![]() 転職タイプ診断 |
自身が仕事に対してどんなことを大切にしているか、また、今の仕事への満足度などを可視化することができる。 自己分析・適職探しにも役立つ。 |
![]() エゴグラム適職診断 |
50問の設問に回答することによって、自身の性格と「適職」を診断してくれる。 |
![]() doda転職フェア |
多くの企業が出展する転職イベント。 企業の担当者に直接話を聞ける機会がある。 ※現在は新型コロナウイルスの感染拡大に伴いオンライン中心で開催されている(2022年1月) |
dodaのデメリット
dodaのデメリット・注意点は、大きく以下の2点です。
- 求人提案やスカウトの連絡が多い(必ずしも希望に合った提案・スカウトとは限らない)
- 担当者の品質にバラつきが見られる(希望する分野への支援経験の浅い担当が付くこともある)
1点目の「求人提案やスカウトの連絡が多い」点については、提案・スカウトの品質を自分でしっかり見極める姿勢が求められます。
dodaに限らず、提案・スカウトの内容は玉石混交です。その中にある希望にマッチする求人を見つけるための働きかけが求められます。
2点目の「担当者の品質のバラつき」については、大手転職エージェントに見られやすい傾向ともいえます。
応募・エントリーを必要以上に急かされたり、担当エージェントの希望する分野への知識の浅さが気になる場合は、担当変更の依頼も検討した方がよいでしょう。
また、「丁寧かつ実績のあるアドバイザーに担当に付いてほしい」という場合は、パソナキャリア(全世代向け)、JACリクルートメント、リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス向け)といったベテラン層が厚いと評判の転職サービスがおすすめです。
これら並行して登録しておくことによって、担当者のミスマッチがあったときのリスクヘッジにもなります。
※ご利用には3分程度の会員登録・個人情報入力が必要です。
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1)dodaの悪い評判・口コミ、良い評判・口コミまとめ

dodaの良い評判・口コミで多かった意見
- 担当エージェントのフォローが丁寧・親切だった
- 求人が多いので、選択肢が広がる
- 企業からのスカウトの機会が多い
dodaの良い評判・口コミでとくに多く見られた意見が「担当エージェントのフォローが丁寧・親切だった」というものでした。
また、「求人が多い」「スカウトが多い」という評判も散見されます。
転職先の選択肢をなるべく多く持っておきたい人には、高評価に繋がりやすいようです。
ネット上のdodaの評判・口コミ【高評価】
「担当エージェントのフォローが丁寧・親切だった」という評判・口コミ
dodaのエージェントさんとの
面談終わった〜!
良い人そうで良かった……。
もっとスキルつけたいなぁ
勉強もしたいし
doda使ってるんですけど、エージェントの方がとても優しくて面接練習とか添削もしてくれるので個人的にはオススメです❣️
正直応募した中でエージェント経由はほぼなくて自力で探したのばっかです(笑)
dodaエージェント使ってますが、書類添削とか面接前のポイント教えてくれるのは助かりますね
要望をガツガツ言った方が向こうも絞り込めるので希望条件決めといた方が良きです👍🏻
在職中です!3月末退職決定してますが😹
個人的にdodaがおすすめです。
履歴書をアップロードしておくとエージェントからアプローチが来ることもあります。
フォローも丁寧でした。
諸々自分で使って見た感じやとdodaが1番よかったと思うな
担当さんLINEで色々フォローくれるし
doda以外は、うんち💩
自分のノルマとか、勧誘みたいなアホな事してくるから。
ならハロワ行きな。ハロワで職業訓練校行きながら、お金もらうもアリ。
dodaとハロワの二刀流でいいよ。
doda LINEとかメールでやり取りできるし
電話親切だし。
dodaのキャリアカウンセリングよかった、、、
「求人が多いので、選択肢を広げられた」という評判・口コミ
dodaの担当者との面談後に求人情報が送られてきました。
驚いたのはその数。68件もの求人が送られてきました😲💦昨日のうちにすべて応募か辞退かの選択をしましたが、確認に4時間もかかってしまいました。
この応募情報を今日の昼までに確認してくださるとのことで、担当者さんの熱意を感じました。
ズラす方向性が決まっていなかったり、多くの選択肢(自分では思いつかなかった業界の求人)を見る場合は、リクルートとdodaがリアルにオススメです。
ポイントは求人数が多いところです。
エージェントの質は運の要素が強いので複数登録するのが良きだと思ってます!
dodaから色んな会社の求人情報来たけど、結構良さげなのがいっぱいあるな!さすが東京は求人が多い!
dodaの担当者との面談後に求人情報が送られてきました。
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「企業からのスカウトの機会が多い」という評判・口コミ
doda、エン転職が個人的には良かった印象です
dodaは
・めっちゃオファーが来るので、それ見るだけでもモチベが上がる
エン転職は
・メンターの方がすごく親身に面接対策、相談にのってくださる
って所感です😉
dodaのスカウトメールでここで良いじゃんみたいな求人があって安らぎになる😂
dodaからのスカウトはガチで職務経歴読んでくれててビビる(って前も書いたかも
dodaの悪い評判・口コミで多かった意見
- 営業のメール・電話が多すぎる
- 希望条件と異なる求人の紹介・スカウトが多い
- 担当エージェントの対応が悪い
一方のdodaの悪い評判・口コミでもっとも多く見られたのは「営業のメール・電話が多すぎる」という意見でした。
次いで多かったのが、「希望条件と異なる求人の紹介・スカウトが多い」、「担当エージェントの対応が悪い」という意見です。
担当エージェントの介入をどこまで望むのか、どのくらいの求人を比較検討したいのかによって、評価が分かれるようです。
ネット上のdodaの評判・口コミ【低評価】
「営業のメール・電話が多すぎる」という評判・口コミ
dodaのプロフィール少し修正しただけで鬼のように電話かかってくるから、着拒した。
バイトの子にやらしてるのかなー
doda、ここ3時間で50通くらいメール来てる。
しかも送信元アドレスを個人アドレスにしてる周到さ。仮に大真面目にこれやってるんだとしたら正気のサタデーナイトだと思う。
むしろ嫌がらせでやってますって言って欲しいくらいだ
dodaのエージェント、最初に電話してくるのはないわー。今時知らない番号をすぐに出る人の方が少ないと思うんだけど。マニュアル変えたほうがいいよ
「希望条件とは異なる求人の紹介・スカウトが多い」という評判・口コミ
dodaのスカウトサービス、スキャム案件しか来なくて草
1度不採用になった会社からスカウトメールくるけど、本当に採用担当が送ってるのですかね?dodaさん? あ、おはようございます。 今日も頑張ります。
20代職歴なしのフリーターがdodaを使っても連絡来ないので意味ないよ!
「担当エージェントとの対応・相性が悪い」という評判・口コミ
dodaってメールばかり届いて使いにくいし、今日びよくこんなサービスで成り立ってるなーって感。あと仲介するエージェントが転職者よりビジネススキル低いのキツい😇
今CMめちゃくちゃやってるけどまあまあな不採算だろうと予想。今どき内容(実)を詰めず、広告だけで押せると思うのも古くさいしね
doda使って転職活動中だけど、気になるリスト消されるし面接後のフィードバックは何もない。妻の登録してた転職サイトは面接後すぐに連絡してきてたけどそれが特殊なの??
他の登録するか悩む…
dodaさん、弊社から連絡しますと言う割にこちらから問い合わせしないと情報共有されない、電話する時間も平気で遅れるのでこれが貴社の「全力でフォローします」なんですねって感じです。
dodaでキャリーアドバイザーと採用プロジェクト担当がいることに混乱。面談はアドバイザーなんだけど、採用に進むとプロジェクト担当になるの?私のアドバイザーさんは、アドバイザー担当で進められるから連絡して!っていうけどどちらで進めるのがいいの?
2)dodaの評判・口コミ考察

dodaの悪い評判・口コミと良い評判・口コミは、どちらも以下の3点について述べられるケースが多いです。
- 担当エージェントの品質について
- 電話/メール連絡の頻度について
- 企業からのスカウトの品質について
評判・口コミの背景にあるdodaのサービス実態について、これらの項目毎に考察していきたいと思います。
dodaの「担当エージェントの品質」に対する評判・口コミについて

諸々自分で使って見た感じやとdodaが1番よかったと思うな。 担当さんLINEで色々フォローくれるし
doda担当エージェントの品質に関する評判は、上記のような高評価の口コミもあれば、以下のような低評価の口コミも少なからず見られます。
dodaさん、弊社から連絡しますと言う割にこちらから問い合わせしないと情報共有されない、電話する時間も平気で遅れるのでこれが貴社の「全力でフォローします」なんですねって感じです。
doda使って転職活動中だけど、気になるリスト消されるし面接後のフィードバックは何もない。妻の登録してた転職サイトは面接後すぐに連絡してきてたけどそれが特殊なの??
他の登録するか悩む…
こうした良い評判・悪い評判の両方があるのは、以下の理由があるからでしょう。
- 転職意思の低い人や希望条件に見合ったスキル・実績が不足している人は、サポートの優先度が下がるため
- 経験の浅いエージェントなど、サポート品質の低いエージェントもいるため
ひとつ目の「転職意思の低い人や希望条件に見合ったスキル・実績が不足している人は、サポートの優先度が下がる」は、大手の転職エージェントに起こりがちな問題です。
大手の転職エージェントにはサービス登録者も集中しやすく、また担当となるエージェントが同時に対応できる転職者の数には限りがあります。
一方で、登録してから本格的に転職活動をはじめる人は半分ほどといいます。
そのため、エージェントは転職者との初回コミュニケーションで「この人は本気で転職を進めるだろうか」「現実的な希望条件を持っているだろうか」という目線で確認して、転職の可能性が低い転職者に対してはサポートの優先度を下げてしまうことがあるのです。
また、ふたつ目の「サポート品質の低いエージェントもいるため」は、dodaに限ったことではありません。
経験の浅いエージェントが必ずしもサポート品質が低いとは限りませんが、あなたの目指す分野に関しての知識・理解が不足していた場合、適切なアドバイスは受けにくくなるでしょう。
なお、これらの課題については、転職者側からの働きかけで改善できることも少なからずあります。
詳しくは、次章の「3)ここまでの評判・口コミから「dodaを使おう」と思った人は」をご覧ください。
dodaの「電話・メール連絡」に対する評判・口コミについて

dodaの「電話・メール連絡」に対する評判・口コミも、賛否両論です。
dodaの「電話・メール連絡」に対する良い評判・口コミ例
dodaの担当者との面談後に求人情報が送られてきました。
驚いたのはその数。68件もの求人が送られてきました😲💦昨日のうちにすべて応募か辞退かの選択をしましたが、確認に4時間もかかってしまいました。
この応募情報を今日の昼までに確認してくださるとのことで、担当者さんの熱意を感じました。
dodaの「電話・メール連絡」に対する悪い評判・口コミ例
doda登録したらメールうざすぎてなんぼか停止しちまった笑
暇つぶしにやったdodaの合格診断、5分おきに求人のメールを送ってくるとか嫌がらせかよ
こうした良い評判・口コミと悪い評判・口コミの両方があるのは、求職者の転職へのスタンスや状況によって評価が分かれるからでしょう。
- 「なるべく多くの求人を比較検討したい」人は、求人提案や連絡頻度の多さがメリットになりやすい
- 忙しい人や自分のペースで進めたい人は、電話やメール連絡が煩雑に感じられやすい
とくに初回の求人紹介においては、転職エージェントは複数の求人を提案して求職者の希望条件を見定めることが多いです。
求職者は提案された求人の選り分けにそれなりの時間を要することになりますが、「なるべく多くの求人を比較検討したい」という方にとってはメリットと感じやすいでしょう。
一方で、「希望に合致する求人だけ送ってほしい」という人や「求人チェックにあまり時間をかけたくない」という人はストレスに感じることもあると思います。
ちなみに、dodaは担当エージェントのサポートを受けずに「転職サイト」としてサービスを利用することもできます。 dodaからの電話・メール連絡を煩わしく感じられる方は、以下の対策のいずれかを検討すると良いでしょう。
- マイページより「dodaエージェントサービスの停止」を選択(転職サイトとしてサービスを利用する)
- マイページより「スカウトサービスの停止」を選択
- 自分のペースに合わせてサポートしてもらえる、「doda以外の転職サービス」を探す
ただし、求人紹介メールの中に希望条件を満たす求人がある可能性は当然0ではありません。
また、エージェントサービスを利用することでサイト上には掲載されていない「非公開求人」が紹介されることもあります。

dodaのメリットを最大限享受する為には、頻繁な求人提案や電話・メール連絡をある程度許容したうえで、「自分にマッチする求人や役立ち情報」をキャッチすることが大切です。
dodaの「企業からのスカウト」に対する評判・口コミについて

dodaでは、「ダイレクト・リクルーティングサービス」という仕組みを取っており、企業から熱意あるスカウトメールが届きやすいです。

ですが、こうしたスカウトに関しても良い評判・口コミと悪い評判・口コミの両方が見受けられます。
dodaの「電話・メール連絡」に対する良い評判・口コミ例
dodaの担当者との面談後に求人情報が送られてきました。
驚いたのはその数。68件もの求人が送られてきました😲💦昨日のうちにすべて応募か辞退かの選択をしましたが、確認に4時間もかかってしまいました。
この応募情報を今日の昼までに確認してくださるとのことで、担当者さんの熱意を感じました。
dodaの「スカウトメール」に対する良い評判・口コミ例
dodaのスカウトメールでここで良いじゃんみたいな求人があって安らぎになる😂
dodaのスカウトサービス、スキャム案件しか来なくて草
これらの評判から、dodaのスカウトメールは良いのもあれば悪いものある──つまり、玉石混交ということでしょう。
- 年齢・経歴など、ある程度の条件が合致する対象者全員に、スカウトを送る企業もある
- しっかり職務経歴を確認している企業から、「面接確約」などの本気度の高いスカウトが来る可能性もある
上記で示す通り、スカウトメールは必ずしも自身の希望条件を満たした企業から届くとは限りません。
しかし、「本気度の高い」企業からのスカウトは、実質書類選考を免除し確実に面接に進むことができるなど、転職活動を有利に進められる可能性もあります。
品質の高いスカウトを受け取るために転職者ができることは、送られてくるスカウトの良し悪しを見極めること、そしてレジュメをしっかり記入することです。
詳しくは、次章の「3)ここまでの評判・口コミから「dodaを使おう」と思った人は」をご覧ください。
3)ここまでの評判・口コミから「dodaを使おう」と思った人は
ここまでのdodaの評判・口コミとその考察から、あらためて「dodaを使ってみよう」と思った人は、以下の4点を意識しておくと良いでしょう。
事前のキャリアの棚卸し&丁寧なレジュメ登録を

dodaのサービス登録後は、レジュメ(Web履歴)の入力をするように促されます。
そして、入力されたレジュメ内容は「紹介求人やサポートの準備」や「どのエージェントが担当に付くか」の参考情報としても利用されます。
つまり、レジュメをしっかり丁寧に記載することによって、適切な求人提案やサポートがされるようになり、更には転職者に合った担当エージェントにあたりやすくなるのです。
具体的には、doda登録後のマイページのメニューから「Web履歴書」に進み、以下の情報を入力します。
- プロフィール
- 自己PR
- 職務経歴
- 経歴/スキル
- 希望条件
・・・他
また、これら職務経歴や経験/スキル、希望条件を記入する際は、事前に「キャリアの棚卸し」を行っておくと、考えをまとめやすくなります。
キャリアの棚卸しは、今回の転職の方針・軸を明確にして、求人の選択などの意思決定の判断もしやすくするうえでも有効です。dodaのサービス登録前に行っておくことをおすすめします。
補足:キャリアの棚卸しについて
キャリアの棚卸しとは、「これまでの自分のキャリアで何をやってきたのかを全て洗い出すこと」です。

「キャリアの棚卸しをしましょう」と聞いても、具体的にどう進めるかパッと思いつかない人もいると思います。
そんな際は、以下の手順で進めてみてください。
- これまで経験した業務をすべて書き出していく
例)「営業事務作業、企画書・提案書の作成、サービス進捗のデータ入力」等 - 書き出した業務について、それら業務に求められる知識・スキルは何かを考える
例)「営業事務作業」=ヒアリング力、数値管理能力、PC操作の知識等 - 出てきた知識・スキルの中で、「これからも続けていきたいこと・伸ばしていきたいこと」が何かを考える
- それらを実現できる働き方について考える
特に転職前においては、キャリアの棚卸しは是非やっておきたいところです。
キャリアの棚卸しの進め方については、以下記事で詳しく紹介しています。興味のある方は併せてご覧ください。
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- 転職活動で必要とされている「キャリアの棚卸し」について、具体的なやりかた・例とおすすめのサポートサービスについてついて紹介します。現在、就職・転職活動を考えている方をはじめ、「自分を見つめなおしたい」という方にも参考になると思います。...
担当エージェントには、意欲と本音を伝える

担当エージェントは、転職者の経歴や希望条件について「事実をできるだけ忠実に知りたい」と考えています。
転職者の実際と異なるスキルや経験が伝えられると、適切な求人紹介やキャリアプランの提案ができなくなってしまうからです。
担当エージェントは転職活動を進めるためのパートナーであり、転職成功を実現するための「味方」です。本音をさらけ出すつもりで面談にのぞみ、ありのままを伝えることが大切です。
また、本音で答えてくれる転職者に対しては、担当エージェントも「何とかして転職を成功させてあげたい」と感じるものです。
良好な信頼関係を築き、そして紹介される求人の品質・精度を上げるためにも、担当エージェントには「本音」を伝えるよう心がけましょう。
担当エージェントの品質の見極めも大切
担当エージェントに本音で向き合うからには、担当エージェントからも同様に誠意をもって接してほしいところです。
「今の担当エージェントとうまくコミュニケーションが取れない」「信頼関係を築くことが難しい」と感じた場合は、その担当エージェントの品質もしくは相性が良くない可能性があります。
この際は違和感や不信感を持ったままコミュニケーションを続けるよりも、早いタイミングで担当エージェントの品質を見極め、担当変更もしくは他の転職エージェント利用にシフトするほうが得策でしょう。
担当エージェントの見極めは、以下の観点で行います。

- こちらの話を親身に聴いてくれるか
- 求人紹介の際に、「なぜそれがおすすめか」について納得いく説明をしてくれるか
- 目指す業界・職種および企業について、詳しいか
例えば、2つ目の「何故おすすめなのかを説明してくれるか」については、担当のキャリアアドバイザーより求人を紹介された際に、「なんでこの企業を私に薦めたんですか?」「このなかで、いちばんお薦めだと思うのはどれですか?また、その理由は?」といった質問をしてみるのです。
その回答を聞けば、相手がこちらのことをしっかり考えて紹介しているかどうかがわかるでしょう。
あまりきちんと考えて求人紹介していないと感じられた場合や、「こちらの希望する分野について、あまり詳しくなさそうだ」と感じられるようでしたら、先にお伝えしたとおり他の転職エージェントにシフトしていくか、またはキャリアアドバイザーの担当変更を検討することをおすすめします。
「担当変更」は電話かメールで依頼が可能です。以下はメールでの例文になります。
いつも大変お世話になっております。
この度御社の転職支援のサービスを受けております、<あなたの名前>でございます。
これまで多くの求人情報と活動に向けて有益な情報を頂きました。大変感謝しています。
さて、現在私は<現担当キャリアコンサルタントの名前>様に担当していただき、毎回適切かつ丁寧なアドバイスをいただいており、感謝しております。
しかしながら、<現担当キャリアコンサルタントの名前>様がお考えになる転職プランと、私が目指しているプランとで、若干のずれがあることを気にしており、そのため面談やお電話の場においてもやや意見の食い違いが生じているように感じております。
もちろん、コミュニケーションがうまく取れていないことは私自身の知識不足や至らなさによるものであることは承知の上なのですが、もし可能であれば、他の担当者の方とお話をする機会もいただければと考えております。
お手数をおかけいたしますが、ご検討のほどどうぞよろしくお願いいたします。
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企業研究はじめ、自発的・能動的な活動を

dodaのサービスは求人提案やスカウトが活性していることは先に触れた通りですが、その提案やスカウトが本当に良いものかどうかを見極めるには、転職者のほうでも自身で企業研究を行ったほうがよいでしょう。
たとえばdodaの担当エージェントから「この求人はどうでしょう?」と紹介されたときに、多くの人は事業内容や待遇条件のほかにも以下のような点を気にすると思います。
- 仕事内容は自分のやりたいことおよび能力・スキルとマッチしているか
- 手掛けている商品・サービスは自分の興味のある分野か
- この会社に入って働くことで、自分が描いたキャリアプランを実現できそうか
- 実際に働いている人はどんな人たちか
- 経営方針、企業理念、ビジョンに共感できるか
- 今後の事業展開イメージはどのようなものか
- 業界内のシェアはどのくらいか
- 競合他社はどこがあるか。また、それら会社と比較して優れている点はどこか
- どのような人物像が求められていて、自分はそれに該当しそうか
- 職場・オフィスの雰囲気はどうか
- 従業員の年齢層、男女比率はどうか。管理職・役員にはどんなタイプの人がいるか
これらについて、担当エージェントが紹介求人ごとにすべて伝えてくれることはレアケースです。
ですが、こうした内容をひとつひとつ確認して企業への理解を深めることによって、「自分が応募すべき企業かどうか」の判断が付きやすくなりますし、書類や面接でのプレゼン・自己PRの際にも大きく役立てられます。
ポイントは、これらを「いちどにすべてやってしまおう」とするのではなく、毎日少しずつでも自分で調べて理解を深めるための時間を持つことです。
企業研究や応募書類の作成、面接準備は毎日の準備と振り返りの積み重ねで、品質を大きく上げていけます。
また、担当エージェントからのアドバイスの真意も汲み取りやすくなります。
企業研究について「やり方が良く分からない」という方は、以下「企業研究 見るべきポイント」も確認してみてください。
企業研究 見るべきポイント
企業研究を行う際に、優先して見るべきポイントは以下の通りです。
チェック項目 | 確認ポイント | どこで確認するか |
---|---|---|
事業内容 | 自分自身の知識領域にあるか、また今後も興味・関心を持続して持ち続けられる内容かを確認する | 企業HP |
主力商品・サービス | その商品・サービスの開発・運用を自身が携わることになる際に、どの範囲まで知っていて、どの範囲を知らないかを確認する | 企業HP、業界ニュース、四季報、業界地図、競合他社のHP等 |
強み・独自性 | 同業他社をいくつか確認し、「この会社ならではの特色・強み」がどこにあるかを見出す | |
企業理念 | 企業理念から、求められる人物像(主にスタンス面)をイメージし、自身との適合性を家訓する | |
社風・雰囲気 | 歓迎される人物像や業務への取り組み姿勢をイメージする | インタビュー記事、口コミサイト等 |
求められる知識・スキル | 現在の自身の知識・スキルと照らし合わせて、過不足を確認する | 企業HP、求人票等 |
こうしたリサーチを重ねた結果、「この企業で働いてみたい」「こういった文化の会社なら馴染めそうだ」といった手応えを得ることができれば、入社後のミスマッチを軽減する効果が期待できます。
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他の転職エージェントにも登録しておく

dodaでは非公開求人やdodaのみで取り扱う独自求人を扱っていますが、他の転職エージェントでも同様のことがいえます。
dodaではない別の転職エージェントで興味のある求人や働き方を提案されることもあるでしょう。
よりより良いキャリアプランを立てるうえでも、複数の転職エージェントから提案を受けることは非常に有効です。
転職エージェントは一社しか登録できないというルールはありません。
また、担当エージェントを複数持つことによって、受けたアドバイスが的確かどうかを判断しやすくなります。
相性の良い担当者に巡り会える可能性も高まりますので、「転職エージェントは複数活用」をおすすめします。
4)「doda以外のサービスが良さそう」と思った人への、おすすめサービス
この章では、ここまでの内容で「自分はdoda以外のサービスを使った方が良さそう」と思った人向けに、以下タイプ別におすすめの転職サービスを紹介します。
担当エージェントの品質を重要視する人

担当エージェントの品質を重要視する人は、「目指す分野(業種・職種)への理解があるか」および「転職する地域での支援実績が豊富か」の2点を意識すると良いでしょう。
あなたの希望する分野に対して転職支援がどれだけ経験が豊富かで、当然アドバイス・サポートの品質が変わるからです。
「目指す分野(業種・職種)への理解があるか」については、その分野に特化してサポートを行っている転職エージェントからチェックすると良いでしょう。
たとえばITエンジニアの方はITエンジニアに特化した転職エージェントを利用することによって、専門知識や業界動向に熟知した担当が付く可能性を大きく高められます。
特化型の転職エージェントは、例えば以下のようなものがあります。
代表的な特化型エージェント ※クリックすると展開されます。
分野 | サービス名 | 特徴 |
---|---|---|
IT・Web | ![]() マイナビITエージェント |
■手厚いサポートを受けたい全国のITエンジニアの転職におすすめ
|
![]() レバテックキャリア |
■都市部でキャリアアップを目指すITエンジニアの方におすすめ
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|
20代・若手 | ![]() マイナビジョブ20's |
■20代のはじめての転職、正社員経験の浅い人におすすめ
|
![]() JAIC(ジェイック) |
■20代~30代前半のフリーター・既卒・若手社員におすすめ
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![]() 就職Shop |
■20代のフリーター・既卒・第二新卒におすすめ
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ハイクラス | ![]() JACリクルートメント |
■キャリアプランについてじっくり相談したい人におすすめ
|
![]() リクルートダイレクトスカウト |
■年収700万円以上の転職を目指す全国の転職者におすすめ
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![]() ビズリーチ |
■ハイクラス層向けのスカウト・オファーが欲しい転職者におすすめ
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マスコミ | ![]() マスメディアン |
■テレビ・書籍・Web等のメディア系事業を目指す転職者におすすめ
|
アパレル | ![]() クリーデンス |
■アパレル・ファッション業界を目指す転職者におすすめ
|
経理・財務、人事、管理業務 | ![]() ジャスネットキャリア |
■会計、税務、経理・財務分野の転職におすすめ
|
![]() MS-Agent |
■管理部門(経理・財務・人事・総務・法務等)の転職におすすめ
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外資系 | ![]() ランスタッド |
■製造業・ものづくり業、医療機器・医薬品業界の好条件求人が豊富
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![]() エンワールド |
■質の高いグローバル求人を提案してもらえる
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![]() ロバート・ウォルターズ |
■外資系企業・日経グローバル企業の転職におすすめ
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製造系エンジニア | ![]() メイテックネクスト |
■製造系エンジニアへの転職を目指す人におすすめ
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介護 | ![]() きらケア |
■介護・福祉分野への転職を目指す人におすすめ
|
![]() かいご畑 |
■はじめて介護職を目指す人、資格取得を検討中の人におすすめ
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「転職する地域での支援実績が豊富か」については、その地域に拠点を持つ転職エージェントがおすすめです。
以下に紹介する記事で都道府県別におすすめの転職エージェントをまとめていますので、チェックしてみてください。
地域密着型の転職エージェント ※クリックすると展開されます。
dodaよりも求人の豊富な転職サービスを利用したい人

dodaよりも求人の方な転職サービスを利用したい人は、リクルートエージェントがおすすめです。
リクルートエージェント──国内No1の求人数 転職支援ツールも充実
リクルートエージェントの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、東京(2か所)、埼玉、栃木、神奈川、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、福岡 |
求人数 | 約380,000件(2022年3月現在 ※非公開求人含む) |
リクルートエージェントは国内No1の求人数と転職支援実績を誇る転職エージェントです。
リクルートエージェントの強みは全業種・職種に対して豊富な求人数を持つこと、そして長年の実績で培われたノウハウ・転職支援ツールの充実さにあります。
全国の地域で対応が可能で、各都道府県の求人も豊富です。拠点も多く、オンライン・電話のサポートはもちろん対面での面談の受けやすさも強みの一つです。
リクルートエージェントの活用メリットとデメリット・注意点
リクルートエージェントでは、志望企業の特徴・評判といった分析から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」を用意してくれます。
業界・企業情報はネットで公開されていないものも多いため、レポート情報はあなたの活動に大いに役立つはずです。
また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとに有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。
リクルートエージェント登録後に無料で活用できる、職務経歴書を自動で作成できる「職務経歴書エディタ」や無料の「面接力向上セミナー」のサービスもおすすめです。
![]() 職務経歴書エディタ |
テンプレートや入力例に沿って、職務経歴書を半自動で作成できるサービス。作成後にWordファイルにダウンロードして利用することも可能。 |
![]() 面接力向上セミナー |
企業が「採用したい」と思える面接の必勝法が学べるセミナー。参加者の99%が「満足」以上の回答。 現在(2021年9月)はLIVE配信(オンライン)で行われている。 |
一方のリクルートエージェントのデメリット・注意点としては、これらサポートの提供は適切かつとても「スピーディ」であるということです。担当者によっては、活動ペースを急かしてくることもあるかもしれません。
「じっくりと、自分のペースで転職活動をしたい」という場合は、パソナキャリア(全世代向け)、マイナビエージェント(若手社会人向け)、JACリクルートメント、リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス向け)にも併せて登録し、より自身にマッチするサービスを選んでおくと良いでしょう。
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自分で求人を探して応募したい人 / 良質なスカウトメールを受けたい人

自分で求人を探して応募したい人、および良質なスカウトメールを受けたい人は、以下の転職サイトの利用がおすすめです。
特徴 | 求人数の多さ | 企業からのスカウトの質 | |
---|---|---|---|
リクナビNEXT |
全般・網羅型 | ★★★★ 約57,500件(2022年3月時点) |
★☆☆☆ |
doda |
全般・網羅型 | ★★★★ 約120,000件(2022年3月時点) |
★★☆☆ |
en転職 |
全般・網羅型 | ★☆☆☆ 約7,000件(2022年3月時点) |
★★★☆ |
キャリトレ |
20代・若手層向け | ★★★★ 約100,000件(2022年3月時点) |
★★★☆ |
Re就活 |
20代・若手層向け | ★★☆☆ 約13,000件(2022年3月時点) |
★★★☆ |
Wantedly |
IT企業・ベンチャー向け | ★★☆☆ 約42,000件(2022年3月時点) |
★★★☆ |
Green |
IT・Web系企業向け | ★★☆☆ 約15,000件(2022年3月時点) |
★★★☆ |
ビズリーチ |
ハイクラス層向け | ★★★★ 約170,000件(2022年3月時点) |
★★★☆ |
リブズ |
女性向け | ★☆☆☆ 非公開(想定約5,000件) |
★★★☆ |
女の転職type |
女性向け | ★☆☆☆ 約2,300件(2022年3月時点) |
★★☆☆ |
とらばーゆ |
女性向け | ★☆☆☆ 約2,600件(2022年3月時点) |
★☆☆☆ |
上記表にある「特徴」部分を見ながら、自分に合いそうだと思える転職サイトからチェックしてみてください。
なお、転職サイトメインで活動をする人の多くは2~3つの転職サイトを並行して利用しています。
転職サイトによって紹介される求人層やスカウトをする企業は変わりますので、転職サイトの複数利用はたしかに効果的です。
ただし、転職サイトでは応募代行や面接の日程調整、そのほか条件交渉などのサポートはありませんので、企業への連絡はすべて転職者の方で行う必要がありますのでご注意ください。
5)ネットの悪い評判に振り回されないように。転職エージェント活用の基本
dodaに限らず、どんなサービスにもそれが有名であるほど悪い評判・口コミがあるものです。
転職エージェントに対する評判では、サービスの性質をよく知らずにいた為に、または有効な活用法を知らなかったが為にマイナス評価となっているケースも少なくありません。
そのため、これから転職エージェントを利用する人は、ネットの悪い評判・口コミに振り回されないようにするためにも、以下の3つの活用基本ポイントを押さえておくことをおすすめします。
転職エージェント活用のポイント
「担当エージェントの当たりはずれは、実際にある」ことを知っておく

よく聞く話ですが、「担当エージェントの当たりはずれ」は実際にあります。
具体的には、以下のようなタイプのエージェントに注意しておくべきでしょう。
- 自社の売上(または自身のノルマ)を優先しすぎるエージェント
- 転職者の目指す業種・職種への理解が不足しているエージェント
自社の売上(または自身のノルマ)を優先しすぎるエージェント
最も避けるべきタイプのエージェントは、転職者の満足いく転職よりも「自社の売上(または自身のノルマ)」を優先するエージェントです。
転職エージェントは、企業に転職者を紹介することで報酬を得ています。
報酬額は転職者の年収の30%前後で設定されることが多く、ときに人員獲得を急務とする企業が50%~70%の報酬率で依頼することもあります。
例をもって説明してみましょう。
転職者Aさんに対して、担当エージェントBさんは、会社Xと会社Yのどちらを優先して紹介すべきか悩んでいたとします。Aさんの想定年収は500万円です。
担当エージェントBさんの仲介で転職が決まればその30%の150万円が売上として入ります。
担当エージェントBさんは、Aさんの希望条件では会社Xとの相性が良さそうと考えていました。
ですが、ここで会社Yから「急遽空き人員が出たので補充を急ぎたい。報酬率60%出すので、誰か紹介してくれないか」といった連絡が入ります。
Aさんと会社Yのマッチ度はいま一つですが、もしかしたらうまく馴染むかもしれません。更には、会社Yへの転職が決まれば報酬額はX社の倍の300万円で、担当エージェントBさんの今月分の営業ノルマは一気にクリアします。
──このとき、担当エージェントBさんは、会社Xと会社Yのどちらを、優先してAさんに紹介するでしょうか。
私が知りうる限り、知人のエージェントの方々は皆「この場合も会社Xを紹介する」といいます。
ですが、「会社Yを紹介するようなタイプのエージェントも確かにいる」という話もききます。
こうした売上・ノルマ優先のエージェントにミスマッチ転職を促されないためには、以下の対策が有効でしょう。
- 紹介された求人については、自分でもしっかり企業研究・調査する
- 求人を紹介した理由を詳しく聞いて、納得できたときにのみ応募するようにする
ひとつ目の「企業研究」は、担当エージェントの見極めだけでなく、その後仮に応募することになった際には職務経歴書作成や面接対策にも役立ちます。
また、ふたつ目については、たとえば「今回紹介いただいた求人の中で、いちばんのおすすめはどれですか?また、その理由はなんですか?」「ほかの求人と比較して、この求人の良いところはどういう点ですか?」といったことを訊いてみるのです。
その際にあなたにとって納得いく返答が得られないようでしたら、その求人の応募は慎重に判断した方が良いと思います。
転職者の目指す業種・職種への理解が不足しているエージェント
特定の業種・職種に絞って転職活動をする人は、担当エージェントがその分野への知識・理解が充分にあるかについても確認しておくと良いでしょう。
担当エージェントが事前に転職者の志向を把握していれば、多くの場合は事前に自社の取扱求人や過去の支援実績などを確認したうえで対応してくれます。
注意すべきは、そうした事前把握ができたはずにもかかわらず、目指す業種・職種への知識・理解不足が見られる担当エージェントです。
「担当エージェントが知識・理解不足でも、良い求人さえ紹介してくれればそれでよい」という人もいるでしょうが、そもそもどの求人がもっともおすすめかが分からなければ、適切な求人紹介もされなくなってしまいます。
担当エージェントの知識・理解不足が見られた際は、「この分野の転職について、専門としているエージェントの人がいたら話を聞いてみたいです」「●●という会社が気になっているのですが、実際にこの会社の転職支援をされている担当さんはいますか」という風に、やんわりと別の担当を紹介してもらうようにお願いすると良いでしょう。
また、このように期待した品質に満たないエージェントが担当になってしまったときのためにも、転職エージェントははじめに2~3つ登録しておくことをおすすめします。
担当エージェントを複数持つことによって、サポート対応の品質を見極めやすくなりますし、「この担当とは合わない」と思った際も、他の担当エージェントを利用してタイムラグなく活動を継続できるからです。
また、希望する求人を紹介される確率も高められるでしょう。
大手の転職エージェントになるほど、転職者一人にかける時間は短くなる

転職エージェントのサービスサイトを見ていると、たまに「ひとりの転職者に平均〇〇時間かけて、サポートしています」と宣伝しているところを見かけます。
こうした「ひとりひとりにじっくりサポートする」という謳い文句は、大手の転職エージェントになるほどあまり見られなくなります。
これは、大手の転職エージェントでは、エージェントひとりが同時に見る転職者の数が多くなる傾向にあるためです。
転職エージェントにじっくりサポートを受けてもらいたいという人は、大手よりも中小規模の転職エージェントのほうが、期待にマッチしたサービスを受けやすいでしょう。
「いい求人が出たときにのみ動く、待ちの姿勢での転職活動」をする人にも、大手よりも中小規模の転職エージェントのほうが「ペースに合わせてくれる」ことが多いです。
ただし、サポート時間が短いことが必ずしも転職者に悪影響を与えるとは限りません。
短い時間であっても、適切な求人紹介と支援を実現するだけのノウハウ・事例が、大手の転職エージェントにはあるからです。
特に急ぎの転職活動をしている人にとっては、大手の転職エージェントの対応に「スピード感のよさ」を感じることもあるでしょう。
また、大手の転職エージェントは保有求人数も中小の転職エージェントと比べて豊富です。
「なるべく多くの求人を見たい」という人も、大手の転職エージェントのほうが適いやすいです。
大手転職エージェントと中小規模転職エージェントの傾向比較
大手転職エージェント | 中小規模の転職エージェント | |
---|---|---|
求人数 | 〇豊富 | △大手には劣る |
ノウハウと事例 | 〇豊富 | △~〇特定の分野に強いことが多い |
ひとりの転職者のサポートにかける時間 | △短いことが多い | 〇時間をかけてくれることが多い |
転職者のペースに合わせてくれるか | △担当者にもよるが、中小と比べるとその傾向は少ない | 〇担当者にもよるが、大手と比べるとその傾向は多い |
こうした大手・中小の転職エージェントそれぞれの特徴(強み)を把握した上で、利用するサービスを選ばれることをおすすめします。
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はじめに2~3の転職エージェントに登録し、徐々に絞っていく

転職エージェントの登録先を選ぶ際は、以下の確認ポイントを持っておくと選びやすいでしょう。
- 希望する分野への転職支援実績が豊富か
- 興味・関心を持てる求人を多く保有してそうか
- 担当エージェントとはコミュニケーションを取りやすいか
・雑談を含めて、こちらの話をよく聞いてくれる
・自分の希望する業界や企業への知識が豊富で、いろいろ教えてくれる
・ 求人紹介の際に、きちんとおすすめする理由を教えてくれる
ひとつめの「希望する分野への転職支援実績が豊富か」と「興味・関心を持てる求人を多く保有してそうか」については、サービスHPをチェックすることで確認できることが多いです。
ただし、「担当エージェントとはコミュニケーションを取りやすいか」については、実際にコンタクトを取らない限りは判断できないでしょう。
ちなみに、リクルート社の調査によると転職成功した人の平均転職エージェント利用者数は4.2社ほどであったといいます。
参照:リクナビNEXT「転職エージェント(人材紹介会社)を使った転職活動ガイド」の内容をもとに、弊社にてグラフ作成
当然、転職エージェントに複数登録していた方が「自分に合った担当エージェント」に出会える確率は高められます。
「この人のサポートがあると、安心できる / 活動を進めやすい」という担当エージェントを見つけたのちは、徐々にそのサービスに利用をシフトしていくとよいでしょう。
6)転職エージェントの利用に関するよくある質問(FAQ)
Q1転職エージェントと転職サイトはどちらに登録した方が良いですか
非公開の求人含め、求人を多く確認したい人や担当者からの転職支援を受けたい人は【転職エージェント】がおすすめです。
その理由は、多くの場合において転職サイトよりも転職エージェントの方が保有求人が多いため、そして転職エージェントは他の媒体では紹介されない「非公開求人」を取り扱っているからです。

転職エージェントと転職サイトの違いは、以下の図で確認すると分かりやすいと思います。
※図をクリックすると拡大します。
転職エージェントの仕組み | 転職サイトの仕組み |
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一方で、転職サイトは以下のような人には利用メリットが大きいでしょう。
- 完全に自分のペースで転職活動を進めたい方
- 企業からのスカウト・オファーがどれだけ来るかを確認したいなど、自分の市場価値を確認したい方
- 転職エージェント・ヘッドハンターからのスカウトが欲しい方
そのほか、「転職エージェントからのサポートを断れてしまった」という方も、転職サイト経由からの応募でうまくいくケースや他の転職エージェントからスカウトされるケースがあります。
Q2転職エージェント選びに求人数は重要ですか
転職エージェントが保有している求人数が多ければそれだけ選択肢が増えることになりますので、転職エージェント選びのひとつの指標にはなるでしょう。
ただし、転職エージェントの担当アドバイザーから紹介される求人は1回につき大体10件前後です。
担当者がその際にどれだけあなたにフィットする求人を選んでくれるかは、その前段にある担当者とのコミュニケーション、および担当者の品質にも関わります。
つまり、転職エージェント選びは求人数だけでなく、実際に一度コミュニケーションを取ってみての「担当アドバイザーの品質や相性」についてもしっかり見ておくことが大切です。
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Q3転職エージェントの「非公開求人」とは何ですか
非公開求人とは、転職サイトやハローワークといった求人媒体には掲載されていない求人のことを指します。
非公開求人は転職エージェントを介して紹介されます。
つまり、私たちが非公開求人を確認したり応募したりするためには、転職エージェントに登録しておく必要があります。
企業が求人を「非公開」にする理由については、大きく以下3つの理由があります。
- 企業戦略・人事戦略にかかわる採用のため、なるべく外部に知られたくない
- 採用にかかる時間的なコストを減らしたい(一般公募だと、応募者が殺到して選考に時間がかかってしまう)
- 急な人材採用が必要となり、採用活動にあまり時間をかけられない
管理職などの重要なポジションでの人材採用や、機密性の高いプロジェクト・事業内容にかかわる求人は、「非公開」で募集されることが多いです。
そのため、非公開求人は一般の求人と比べて好待遇のものであることが多いです。
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Q4転職エージェントの「総合型」と「特化型」の違いについて教えてください
転職エージェントは、幅広い業種・職種を扱う「総合型」のエージェントと、特定の業種や職種への支援に注力している「特化型」のエージェントに分かれます。

総合型の転職エージェントのイメージとしては「デパート」に近く、転職者の希望に幅広く応じられるよう、多くの業種・職種を扱っています。
これに対して特化型は「専門店」をイメージすると良いでしょう。「IT業界」「20代などの若年層の転職」「ハイクラス層向けの転職」といったように、取り扱う求人の範囲を絞ってサポートを行っているのが特徴です。
メリット | デメリット | |
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総合型転職エージェント |
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特化型転職エージェント |
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総合型・特化型それぞれメリットとデメリットがありますが、可能な範囲で両方登録しておくことをおすすめします。
総合型は大手の人材紹介会社が運営していることが多く、その分これまでの支援実績に基づいた適切なサポートが提供されやすいです。
一方の特化型は特定分野についての知識・サポート経験が豊富なキャリアアドバイザーが多く、その分野において高品質なキャリア相談や求人紹介を受けやすいでしょう。
Q5今すぐ転職する予定が無くても、転職エージェントには登録できますか
すぐに転職する予定がなくとも、転職エージェントを利用している人は多くいます。
転職活動は「必要に迫られて開始する」よりも「自身のキャリアプランを立てておき、常日頃から希望に合う求人をチェックする」人の方が転職成功しやすいといいます。
各サービスの転職支援の実績・ノウハウを最大限活用するうえでも、早いタイミングで登録しておくと良いかもしれません。
Q6転職エージェントのサポート期間は、期限がありますか
多くの転職エージェントは、サポート期間を「無期限」としていますが、dodaやリクルートエージェントでは「3か月間」という期限を設けています(※ 3か月後に延長依頼することも可能です)。
転職活動にかかる期間は、その人の状況やタイミング等でも変わります。
サポート期限よりも「納得のいく転職先を見つけていく」ことを優先した活動を行う方が、最終的に転職成功となる確率は高められると思います。
Q7転職エージェントに登録してから内定をもらえるまでの期間はどのくらいですか
転職活動にかかる期間は「およそ3か月程度」といわれています。
そのうち退社から入社準備の期間は平均4~5週間ほどですので、転職活動開始から内定を貰えるまでの期間目安は2か月程度と見ておくと良いかもしれません。

大前提として、転職は「早ければよい」というものではありません。
「今後のキャリアプラン、ライフプランを見据えた、最適な職場選びを実現できること」を第一に考え、上記の期間についてはあくまで目安として持っておき、なるべくゆとりを持ったスケジュールで転職活動に臨むことをおすすめします。
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Q8他の転職エージェントを掛け持ちして利用している場合、正直に伝えたほうが良いですか?
転職エージェントを掛け持ち利用している場合、担当アドバイザーにもそのことを伝えておいた方が良いでしょう。その理由は、以下の2点があります。
- 別の転職エージェントと同じ求人をおすすめされる場合がある
- 掛け持ちを隠したままだと、意思疎通や信頼関係の構築が難しくなることがある
例えば一点目の「同じ求人をおすすめされた」場合、掛け持ちを隠したままだとその求人を見送る為に嘘の理由を作らなくてはならなくなります。その作られた理由によって、担当アドバイザーは転職者の希望や意思を誤って解釈してしまうことも起こりやすくなるでしょう。
現在、ほとんどの転職者は転職エージェントを掛け持ちで利用しています。キャリアアドバイザーもその状況は重々把握していますので、それで信頼関係や支援の優先度に影響がでることはまずないでしょう。変に気を遣って隠すことなく掛け持ちしていることは率直に伝えて良いと思います。
Q9転職エージェントからサポートを断られてしまいました。何が原因でしょうか
転職エージェントにサポートを申し込んだものの、サポートを断られてしまった場合には、以下のような原因が考えられます。
年齢と職歴が見合っていなかった
ほとんどの転職エージェントサービスでは、利用する人の年齢層の制限は設けていません。
ですが、転職エージェントの保有求人状況によって、または「30代で正社員経験なし」、「40代でこれまでの職歴はオペレーション業務のみ」といったように年齢でみたときに職歴が不足していると見られた場合、「見合った求人がありません」と断られてしまうことがあります。
短期間での転職を繰り返している
転職エージェントサービスでは「短期間での転職を繰り返している」人へのサポートを敬遠しがちです。「再度短期の転職をされると、紹介企業からの信頼を失ってしまう」というリスクがあるからです。
エージェント側の都合(繁忙期など)により、優先度を下げられてしまった
繁忙期などで「転職者が多くて、さばききれない」ときに、すぐに転職する予定ではない転職者や、内定獲得まで若干の時間を要することが見込まれる転職者に対して、担当側で優先度を下げてくる可能性もあります。
これらの理由でサポートを断られてしまった場合は、以下の対策を取ることをおすすめします。
- 転職サイトを使って「自分から求人応募する」スタイルの転職活動に切り替える
- 他の転職エージェントサービスに登録する
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- この記事では、転職エージェントに求人を紹介されなかった場合、サポートを断られた場合の理由と対処法についてまとめています。気になる人は、ぜひご覧ください。...
まとめ)doda「悪い評判・良い評判」は、転職者の働きかけでも変わる!

冒頭で、dodaの評判をまとめると以下になることをお伝えしました。
- 求人提案&スカウトの品質は玉石混交
- 情報量の多さを「どれだけ有効活用できるか」で評価が分かれる
これら特徴とそのための対策をあらかじめ知っておくことによって、dodaをより有効活用できそうだという気持ちになりましたでしょうか。
もしそう感じられたのでしたら、ぜひdodaのサービスを試してみるとよいでしょう。
一方で「doda以外のサービスにしたい」と思った方は、この記事の5~6章に書かれている転職エージェント活用に向けての役立ち情報をチェックしたうえで、新たなサービスを選んでみてください。
どんなサービスも、そのサービスの特徴を理解していなければ有効活用はできないものです。
この記事を読むことによって、転職エージェントをより効果的に使えるようになり、あなたの転職活動がより有意義になることを、こころより応援しております!
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