データベースエンジニアに転職したい!転職成功のポイント4点
[最終更新日]2021/02/25

ITエンジニアを目指すにあたり、データベースエンジニアを希望される方も多いのではないでしょうか。
データベースエンジニアは専門職であるため、開発職と異なる部分があることは確かです。しかし、決して敷居が高い職種ではありません。他の職種と同様、自ら学ぶ意欲とやり抜く力があれば、転職も十分に可能です。
目次
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1)データベースエンジニアって、そもそもどんな仕事?
データベースエンジニアは、企業が扱う、そして最重要の資産である「データ」に関わる仕事です。
データがきちんと保存されていることはもちろん、うまく活用できるかどうかも企業業績に影響する時代ですから、重要な職種であることに疑いの余地はありません。
ここでははじめに、データベースエンジニアの仕事内容や、やりがい・大変なことを解説します。その後、キャリアパスや年収についても説明していきます。
データベースエンジニアの仕事内容
データベースエンジニアが扱う仕事は、大きく分けて以下の2つに分かれます。それぞれの仕事は同じ人が兼務する場合もあれば、役割ごとに別々の人が担う場合もあります。

- 設計や構築
- 運用や保守
まず「設計や構築」の業務は、システム導入の一環として行われることが多いです。
導入するシステムに応じて、データベースの配置や設定、テーブルの設計、セキュリティやバックアップの設定などを行います。
その際には、簡単なプログラミングを行う場合もあります。設計したデータベースを実際にインストールし、想定通りの動作をするためにチューニングを行うこともこの仕事に含まれます。
一方で「運用や保守」では、運用を開始した後のデータベースを問題なく使い続けられるようにするための作業を行います。
一例として監視やバックアップ、修正プログラムの適用、不具合発生時の調査などがあげられます。運用後のニーズの変化に応じて、アクセス権の変更などを行うことも業務に含まれます。
データベースエンジニアのやりがい・大変なこと
データベースエンジニアのやりがいには、企業を支えている仕事をしていることがあげられます。
IT化が進んだ現在では、コンピュータに格納されたデータなくして、業務は成り立ちません。このような重要な仕事に携わっているという自負は、やりがいにつながります。
また苦労して処理速度をアップしたことや、処理能力の改善ができたことも、やりがいにつながるでしょう。
一方でデータベースエンジニアが大変と感じることには、以下の項目があげられます。

- スピードに関する課題が課せられる場合が多く、しばしばクリアすることが困難なため、知恵を絞る必要がある
- トラブルが発生した場合は影響範囲が大きくなりがちであり、迅速なトラブル対応が求められる場合も多い
- 顧客からは「動いて当たり前」と思われがちであり、なかなかほめられないためモチベーションのアップにつながりにくい
どの項目も、克服するには大変な項目です。データベースエンジニアを目指すなら、このことも留意しておく必要があります。
データベースエンジニアのキャリアパスと年収イメージ
データベースエンジニアも他のIT系職種と同様、複数のキャリアパスがあります。また平均年収も、年代ごとに異なります。それぞれについて、詳しく解説していきます。
データベースエンジニアのキャリアパス
データベースエンジニアは専門的なスキルが求められるため、キャリアパスは限られていると思うかもしれません。しかし実際には以下のとおり、さまざまなキャリアパスが用意されています。

- 専門性を生かし、スペシャリストを目指す
- 出世して、プロジェクトマネージャや管理職を目指す
- 経験を活かして、ITコンサルタントやセキュリティエンジニア、インフラエンジニアなど、関連する職種を目指す
- データサイエンティストに職種を変える
将来あなたの希望にあわせて、さまざまな職種から選べることは強みといえるでしょう。ただし上記すべてのキャリアパスを用意する企業は少ないため、再度の転職を要する場合も少なくありません。
データベースエンジニアの年収イメージ
データベースエンジニアの年収は、平均で500~600万円程度となります。もちろんスキルや経験年数によって異なりますから、おおむね以下の通りと考えるとよいでしょう。

- 初心者:300~400万円
- 数年の経験あり:500万円前後
- 経験15年前後(新卒入社なら30代後半):600万円台後半
- 特に優秀なエンジニア:1,000万円以上
上記の通りスキルが高まるほど、加速度的に年収がアップすることがわかります。努力が収入増にもつながる点で、魅力的な職種といえるでしょう。
2)データベースエンジニアに必要な知識・スキルは?
それでは、データベースエンジニアに求められる知識やスキルは、どのようなものがあるでしょうか。主なものには、以下の4点があげられます。

- データベースや、製品に関する深い知識
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力
- フットワークの軽さと、ベストを追い求める姿勢
いずれも転職する上で必須ではありませんが、「できる」データベースエンジニアには欠かせないスキルですから、身につけるようにしましょう。それぞれについて、詳しい内容を順に解説していきます。
データベースや、製品に関する深い知識

データベースはシステムの要です。したがってデータベースエンジニアにはデータベースの仕組みはもちろん、製品に関する深い知識も求められます。
持っているスキルが高いほど市場価値が高まることは、他の職種と同様です。
とりわけデータベースには、以下の2種類があることに留意が必要です。
- SQL文が使える「RDBMS」(Oracle、SQL Serverなど)。データの一貫性に優れる
- SQL文を使わない「noSQL」(MongoDBなど)。読み書きが速いことが特徴
もっとも未経験で転職する方なら、すべての機能をマスターしておく必要はありません。たとえばチューニングのように、経験がモノをいう部分もあります。したがって、まずは基本的な部分の習得を優先しましょう。
論理的思考力

企業で用いるデータは、多くの表(テーブル)などに分けて保管する場合が多いです。
その際はフォーマットの決め方やデータどうしの関連付けなどの設計が、パフォーマンスに大きな影響を与えます。またデータは同時に複数の機能からアクセスされる場合がありますから、データを誤りなく保管するためには、データ構造や更新の手順などに関する検討も欠かせません。
このため、データベースエンジニアには論理的思考力が求められます。
データどうしの矛盾を防ぐ更新や記録方法の検討は、その代表的なものです。また効率的な読み書きや速度改善の検討などを行う際にも、論理的思考力は欠かせません。
コミュニケーション能力

データベースの出来は、プロジェクトの成否を大きく左右します。このためどのプロジェクトでも、社内の関係者とのコミュニケーションを円滑に取れることは、データベースエンジニアに必要なスキルの1つです。
システムに求める要件をしっかりヒアリングするだけでなく、要望にこたえられない場合はきちんと説明できる能力も求められます。
日ごろから円滑なコミュニケーションを取っておくと、ささいなことでも相談しやすくなり、トラブルを未然に防げます。プロジェクトの成功にも貢献できるでしょう。
ときには、社外の関係者や顧客との打ち合わせに出席する場合もあります。この場合も要件のヒアリングや説明をしっかり行えなければなりません。
このようにデータベースエンジニアには、幅広い範囲の人とコミュニケーションを取れるスキルも求められます。
フットワークの軽さと、ベストを追い求める姿勢

データベースの設計の良し悪しは、速度に大きく影響します。企業では大容量のデータを扱うことが多いため、スピードが少し遅いだけでも業務に多大な影響を及ぼします。
可能な限り速くすることは、データベースエンジニアに求められる主なミッションの1つですから、妥協せず常にベストを追い求める姿勢が必要です。
加えて前述した通り、他のチームとの連携も頻繁に発生しますから、フットワークの軽さも求められます。
また本稼働の前後では、しばしば顧客から「速度が遅い」「思ったほどのスピードが出ない」といった要望を受けることになります。
この場合は限られた時間のなかで速やかな対応を求められますが、そのなかでも最善を尽くして要望を実現する粘り強さも、必要な心構えの1つです。
3)未経験からデータベースエンジニアを目指す際に意識したい4つのポイント
未経験からデータベースエンジニアを目指すなら、できるだけ希望する仕事に、そして良い職場に就職したいものです。転職を成功させるためには、以下にあげる4つのポイントを意識する必要があります。

- 座学だけでなく、実際にデータベースを操作してみる
- 「データベース」に特化した求人は減少傾向。ネットワーク、サーバー、セキュリティの知識獲得も意識を
- データサイエンティストとしてのキャリアパスもイメージしておく
- IT業界に強い転職エージェントを活用する
それぞれの項目が重要な理由を、順に解説していきます。
座学だけでなく、実際にデータベースを操作してみる

「プログラミング言語なら自分で環境を作ることができるけど、データベースはサイズが大きすぎる。また高価なので、自学自習は無理だろう」そう考える方も、いるかもしれません。
しかしデータベースも無料でダウンロードでき、自学自習可能なものがあります。
たとえばLAMP環境の構築に必要な、MySQLがあげられます。MySQL Community Editionを利用すれば、無料でさまざまな機能を試すことが可能です。一例として、データベースの作成やテーブルの作成、データの操作などがあげられます。
また高額になりがちなOracleでも、無料で使える「Oracle Database 18c Express Edition」を公開しています。このようにデータベースは、あなたが思っているよりもずっと気軽に使えます。そのため本などの座学で身につけた知識を、実機で操作してみることがおすすめの方法です。
「データベース」に特化した求人は減少傾向。ネットワーク、サーバー、セキュリティの知識獲得も意識を

近年では、データベースだけのプロフェッショナルを求める求人は減少傾向にあり、代わって「サーバーエンジニア」や「ネットワークエンジニア」という職種で募集されているケースが多いです。それは、以下のような事情が背景にあるためです。
- 速度改善にはデータベースのチューニングだけでは限界があり、ネットワークやサーバー構成の工夫も必要
- クラウドサービスの普及により、企業システムでもインターネットを介した処理が当たり前になった
- セキュリティ攻撃においては、データベースも主な標的の1つ
従ってデータベースが持つ機能を十二分に発揮するためには、ネットワークやサーバー、セキュリティといった、インフラに関わる総合的な知識とスキルが求められるようになりました。
このためデータベースエンジニアに転職したい方は、インフラの知識やスキルも意識する必要があります。
データサイエンティストとしてのキャリアパスも意識しておく

データに関わる職業として、データサイエンティストも注目されています。データベースエンジニアとしては、この職業を目指すキャリアパスも意識しておくことをおすすめします。
データサイエンティストは、大量のデータ(ビッグデータ)を解析して有益な知見を導き出す職業です。解析するシステムは、PythonやRなどの言語を用いて組まれます。
データベースエンジニアはデータベースの構造や特性を把握していますから、新たにプログラミングのスキルを習得することで、引き続きデータに関わる業務に携わることができます。
とかくデータベースエンジニアは裏方に徹しがちですが、データサイエンティストは企業の利益に直結するため、戦略的な部門で働く場合が多いです。このため成果しだいで、収入の増加も見込めます。
ITエンジニアの転職に強い転職エージェントを活用する

データベースエンジニアは、高度に専門的なスキルが求められる職種です。
そのため「ITエンジニアにも専門分野がある」ことを理解していない転職エージェントに依頼してしまうと、他社に常駐してシステム開発を行う企業を紹介されるかもしれません。これでは、あなたの専門性を発揮できません。
従ってデータベースエンジニアへの転職を目指すなら、せっかくの機会を無駄にしないためにも、ITエンジニアの転職に強いエージェントを活用することが必須です。

このような転職エージェントにはさまざまな案件が集まりますから、あなたに合った企業の紹介を受けやすくなります。入社後のミスマッチも防げるため、努力しだいであなた自身の評価と活躍につなげることも十分に可能です。
4)未経験からデータベースエンジニアを目指す際におすすめの転職エージェント
ITエンジニアの転職に強いエージェントは、思いのほか多いものです。しかし、転職エージェントはどれも同じではなく、各社それぞれに強みと弱みがあります。
ここでは未経験からデータベースエンジニアを目指す際におすすめの転職エージェントを5社取り上げ、それぞれの特徴とおすすめのポイントを解説していきます。
転職を成功させる上では、あなたに合った転職エージェントを活用することが近道ですから、積極的に相談するとよいでしょう。
転職エージェント | 特徴 |
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![]() レバテックキャリア |
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![]() マイナビITエージェント |
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![]() GeekOut(ギークアウト) |
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![]() doda IT エンジニア |
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![]() Geekly(ギークリー) |
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![]() ワークポート |
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データベースエンジニアでの転職で、転職エージェントを活用するポイントは以下の3点です。
- Point1 各ITエンジニア向け転職エージェントの、それぞれの特徴を知っておく
- Point2 はじめに2~3つ「複数」の転職エージェントに登録しておく
- Point3 何度かのやりとりで「相性」と「やりやすさ」を確認する

特にポイント3つ目の「相性とやりやすさ」は重要です。転職エージェントの担当者とは、転職期間中はずっと付き合いを続けていきますので、「自分に合った担当アドバイザー」を早めに見出していくことが、転職成功のひとつの要となるでしょう。

転職エージェントに登録したら、担当者からの連絡があった際に上記の「親身に相談に乗ってくれるか」、「紹介する求人について、おすすめの理由をきちんと説明してくれるか」、「紹介・連絡のペースは適切か」について確認するとよいでしょう。そうすると、自然とあなたにマッチする担当(サービス)かの判断がつきやすくなります。
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まとめ)データベースエンジニアへの転職には、努力と転職エージェントの活用が欠かせない

本文で紹介した通り、データベースエンジニアの募集は減少傾向にあります。
そのため転職を実現するためにはデータベースの習得はもちろん、関連する分野のインフラやネットワーク、セキュリティなどの習得も欠かせません。このため、あなた自身の日々の努力がよい転職に結びつく職種といえるでしょう。
またデータベースエンジニアは専門性の高い職種ですから、ITエンジニアの転職に強いエージェントの活用も欠かせません。
本記事で紹介した転職エージェントは未経験の方も歓迎していますから、積極的に活用して少しでもよい未来を勝ち取りましょう。
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