40代で営業職は厳しい?これからのキャリアに不安を感じたときの注意点・ポイント3点!
[最終更新日]2023/05/31

40代から営業職に挑戦する——。この記事を読んでいる方の中には、そのような目標を掲げて転職を検討し始めている人もいるかもしれません。
40代からの転職は、どのような職種であっても30代までとは違った苦労が伴います。転職できる年齢帯が広がりつつあるとはいえ、やはり40代の人材を受け入れるとなると、企業側としても思い切った決断を下す必要があるというのが現実です。
この記事を読んでわかること
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目次
1)40代の営業は、若いころと比べて「大変…」になるケースが多い

はじめに、皆さんに2つの質問をします。
- 質問その①「20代のころに好きだったこと、興味があったこと、挑戦していたことを挙げてください」
- 質問その②「40代になって好きになったこと、興味が湧いたこと、新たに挑戦していることを挙げてください」
40代になってからいろいろなことに興味が湧いてきた人、新たに挑戦中のものがある人も、もちろんいることでしょう。
ただし一般的には、40代に入ると20代のころと比べて新しいことにチャレンジする機会が減るケースが多いのではないでしょうか。
新しい経験をするよりも慣れ親しんだことのほうが楽しめたり、何にでも興味関心を持つことがなくなったりするのは、決してめずらしいことではありません。
仕事においても同じことが言えます。全く新しい仕事を覚えるのであれば、若いころのほうが柔軟に対応できたり、過去の体験に囚われずに行動しやすかったりするものです。
40代になって営業の世界に飛び込むということ——。それは明らかに「大変」な思いをすることのほうが多い転職のパターンであることを覚悟しておく必要があります。
実際に40代から営業を経験した3人の方々の体験談から、具体的にどういったことに苦労したのかを見ていきましょう。
40代の営業で、苦労した…という体験談
ケース1)huauhubs さん(女性 北海道) 接客業から転職して、40代で初めて営業職に

以前の職場では、私は比較的上の立場で仕事をしていました。
ですが転職後は、文字通り「一番下っ端の新人」です。
かつ、上司の方も私の育成担当の方も皆年下でした。
これまで覚えたこと、培ってきたことと若干違う風に教えられることも多く、少なからずの違和感を持ちながら、指導を受けました。
育成担当の方は、何かと私に厳しく接していました。その中には理不尽に勘違いで怒られることも多く、不快に思うこともありました。
きっと、私の働き方が期待しているものに達していないこと、そして「営業」業務の未熟さに対して、ストレスを感じられていたのでしょう。
今までずっとサービス業の接客を行ってきた私は、営業としてのお客様との「接客」には、なかなか馴染めませんでした。
うまくお客様にお伝えすることができずに、年下のトレーナーや上司に怒られることもしょっちゅうでした。
ケース2)さかなバナナ さん(男性 千葉県) 40代で全くの業界である「建築業界」に転職して──。

過去に経験のある営業職での転職でしたが、業種が全く違うという事もあり、まずは現場研修として建設現場での作業を行いました。
最初の頃は朝早い上に、慣れない建設現場での力作業・・・
気性が荒い人が多く、理不尽に怒られる事も多々ありましたが、新入社員の現場研修なので、我慢して作業に当たりました。
その後、営業として外回りを行いますが求人情報には全く記載のない新規の飛び込み営業を担当し、1日何件も営業をする日々を送ります。
もちろん不満はありました。
ただ、前職と比べたら精神的にマシである上に、再び転職先を探しても苦労するのが目に見えているので、そのまま現在に至ります。
今では新規営業で得意先となった顧客もいて、少しずつ慣れてきています。
しかし、立ち会いで現場に行くことも多々あり、建設現場独特の雰囲気にも慣れずストレスはまだまだ続いています。
ケース3)Y・Hさん(男性 東京都) 40代でウォーターサーバーの営業から、証券会社の営業に転職

前職と同じ営業職の仕事ではありましたが、アプローチはまったく異なりました。
前職ではほとんどが飛び込み営業でしたが、こちらでは電話での営業と、窓口にお越しいただいた新規のお客様の対応がメインでした。
以前は「営業は最終的に商品が売れればそれでいい」という考えで行っていました。
その結果、半ば押し売りのようなかたちになり、後に後悔が押し寄せてくることもありました。
証券会社の売り出すものは、当然ですがウォーターサーバーに比べてかなりのリスクがあるものです。
だからこそ、よりお客様のイメージに合った商品を提供していくことが求められます。
自然と以前の営業スタイルは削ぎ落され、「ヒアリング」をメインとした営業方法が身についていきました。
同時に、そのような営業方針の方が、売り手側も顧客側も、どちらも気持ちよく終わることができると知りました。
◇ ◇ ◇
40代ともなると、一般的には企業内でベテランの域に入り始めます。後輩や部下を指導・育成するなど、組織の中核を担う存在となっているはずです。
ところが、転職して経験が浅い(または全くの未経験の)仕事に変わったとたん、下っ端から再スタートすることになります。上司や同僚が年下ばかり…といったことはごく普通にあり得ます。
新しい仕事を覚える上で、これまでの経験がかえって邪魔をすることも考えられます。「以前はこうしていた」「前職ではこうだった」といった思いが頭をかすめてしまうと、新天地でのルールを素直に受け入れられなくなってしまう恐れもあるのです。
さらに、営業職はお客様の懐に飛び込むことが求められる仕事です。ときには相手をおだてたり、自分からバカになってみせたりすることも必要になるかもしれません。
「そういうことはできない」「苦手だ」と凝り固まってしまうと、営業という仕事そのものにストレスを抱える原因になる可能性もあるのです。
40代の営業で、満足している!…という体験談
大変な思いをするケースが多い一方で、40代から営業の仕事を始めて結果的に満足している人もいます。どのような点が営業職に馴染めるカギになったのでしょうか。3人の方々の体験談から探ってみましょう。
ケース4)ひろみ さん(男性 東京都) エンターテイメント事業から、IT営業に転職

今回転職を行って、「営業能力は業種問わず通用する」ということに気付くことができました。
業種が違えば、売るものが違うのでクライアント、ターゲット層なども変わってきますが、根本的に「商品を売る」ということに関していえば、すべて一緒です。
このことに気づけたのが、一番の収穫であったと思います。
また前職では名前が全国的に知られている企業だったので、営業先で嫌な顔をされることはほとんどなかったですが、今の会社ではクライアントに嫌な顔をされるときのほうが圧倒的に多くなりました。
ですが、それでも挫けずに歩み寄ろうとすることが大事で、そして結果はその先についてくるものだということを学びました。
簡単に言えば、「全力で仕事をする」といったところでしょうか。
単純なことではありますが、これが営業として成績を高めていくための近道であると感じています。
ケース5)山本 さん(男性 神奈川県) 販売職から、40代でケーブルテレビの営業に転職

入社後にまず思ったことは「勉強してきたことは氷山の一角に過ぎなかったのだな」ということです。
上司について回り、様々な業務をレクチャーしていただいたのですが、知らないことが山ほどありました。
ある時、先輩の訪問に同行したのですが、先輩が「〇〇さん、最近テレビ見てて直してほしい事とかないですか?」と、そのお宅の方にフランクに話しかけていました。
そこで聞いた相談や不満はすぐに社内に持ち帰り、品質改善へと繋げられるのです。
(これこそ、やりたかった仕事だ…!)私は、そう実感しました。
いずれは私も独り立ちし、お客様と接することができるようになると思うと、毎日が喜びに満ち溢れるようでしたね。
ケース6)moyo さん(男性 東京都) カスタマーサービスから、未経験で保険営業に転職

転職先は、前職に比べると、会社の規模も小さく、社員の人数も少ないアットホームな環境でした。
そういうところで働くのははじめてだったので、最初は戸惑いましたが、仕事に慣れてくると、以前にはない居心地の良さを感じるようになりました。
私のメインの業務は「営業」です。営業はほとんど経験がありませんので最初はやはり苦労しました。
ですが、対面でのコミュニケーションが増えてきて、それに慣れてくると、日々の「人との出会い」自体に楽しめるようになってきまして。
仕事は忙しかったですが、充実感を持てるようになりました。
また同僚が、比較的年配の人が多かったので、いろいろ相談にも乗ってもらえましたし、仕事でもプライベートでもサポートしてもらえたのもありがたかったです。
◇ ◇ ◇
これらの3名の方々は成功した体験談ですが、やはり最初は苦労した面もあったことが分かります。
注目すべきは、大変な経験をする場面に立ち合ったとき「とても良い経験になっている」「今までの見方は限られたものに過ぎなかった」といったように、従来の経験にこだわらない考え方をしている点です。新しい仕事の進め方や環境を受け入れ、まずは適応しようとしていることが分かります。
営業職はすぐに結果が出ないこともあるため、粘り強さが問われる職種と言えます。転職後、結果がついてこなくて悔しい思いをする期間があったとしても、あきらめることなく地道な営業活動を続けられるかどうか、身近な先輩や上司のアドバイスを喜んで受け入れられるかどうか、といった部分が重要になるでしょう。
ケース4の体験談にあるように、営業の能力はあらゆる仕事に活かすことのできる汎用性の高いスキルです。営業という仕事の本質的な面白さに気づくところまで到達できれば、一生ものの能力が手に入るかもしれないのです。
2)40代で営業職に携わる際に、意識したいポイント3点
転職や異動に伴って、40代で慣れない営業に携わることになった……。
体験談で見てきたように、苦労することや大変な思いをすることも必ずあるはずです。しかし、いざ携わることが決まったとなれば、営業職として通用するように努力するしかありません。
営業は仕事の成果が数字として表れる職種ですので、「仕事に慣れるまでしばらくは様子を見よう」とも言っていられないはずです。
40代で営業職に携わる際、とくに次の3つの点を意識しておく必要があります。
- 営業職の更に先にある「キャリア」を描く(キャリアプラン)
- 転職や部署移動で新たな分野で営業を行う場合は、「郷に入っては郷に従え」精神で
- 自分の成績に執着しすぎず、チームや後輩にも目を向ける
それぞれ、順を追って見ていきましょう。
営業職の更に先にある「キャリア」を描く(キャリアプラン)

営業はビジネスの基本が学べる職種と言われることがあるように、営業の経験を活かせるキャリアは複数あります。
選択肢が多い一方で、自分なりにしっかりとキャリアプランをイメージしておかないと、目の前の仕事に拘泥しているうちに時間だけが過ぎてしまった……、などということにもなりかねません。
営業職を経験する先には、下図のような道に進むことが考えられます。

営業エキスパート
営業職としてのスキルを向上させ、エキスパートを目指す道です。扱う商材や勤務先の業種にもよりますが、実績をあげている営業職の中には高年収のプレーヤーも数多くいます。
とくに外資系企業では、実績をあげた営業職がマネージャーよりも高い報酬を得ることもめずらしくありません。
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マーケティング・プランナー
営業で得たノウハウを活かして、マーケーティング戦略を立案し現場に下ろしていく仕事です。実際に自分自身が売ってきた経験があるかないかで大きな差がありますので、経験にもとづいた説得力のある戦略を立案できるようになるはずです。
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プロデューサー
営業職として顧客と社内の橋渡し役を担ってきた経験を応用し、製品の企画から販売に至るまで一連の流れを統括する仕事です。多方面にわたる知識と経験が求められますので、営業として培った交渉力やコミュニケーション能力を発揮できるでしょう。
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コンサルタント
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管理職(組織マネージャー)
営業職を束ね、後進の育成を担う管理職を目指すこともできます。プレーヤーとしてだけでなく、マネジメントにも関心があるという人は、組織の中でマネージャーのポジションを目指す道もあるのです。
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補足:キャリアプランとキャリビジョンについて
キャリアプランとは、あなたが将来に望む仕事や働き方を実現するためのプランニング(行動計画)のことをいいます。
その際に、キャリアプランとセットで使われる言葉に「キャリアビジョン」があります。 キャリアビジョンは、あなたが未来に「こういう働き方をしたい」というイメージのことです。
つまり、まず「目標」としてキャリアビジョンを描き、それを実現するためにキャリアプランを建てるということです。
キャリアビジョンとキャリアプランは、以下のように表に落とし込むことによって考えやイメージを整理しやすくなります。
キャリアビジョン、キャリアプランの作成表

キャリアビジョン、キャリアプランの作成表(記入例)
キャリアビジョン (仕事で実現したいこと) |
キャリアプラン (そのためにやるべきこと) |
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1年後 |
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5年後 |
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10年後 |
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「キャリアビジョンのイメージが持てない」という人は、さきに「キャリアの棚卸し」を行っておくことをおすすめします。
以下の記事にキャリアの棚卸しの進め方を紹介しています。興味のある方はあわせてご覧ください。
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転職や部署異動で新たな分野で営業を行う場合は、「郷に入っては郷に従え」精神で

40代のビジネスパーソンには、20年もの社会人経験があります。これまで携わってきた仕事で得た経験や、培ってきたスキルがあるという自負も少なからずあるでしょう。
しかし、転職であれ部署異動であれ、営業職としてやっていくことになったのであれば、所属する組織のルールや文化に適応することを最優先すべきです。「郷に入っては郷に従え」と言うように、自分の感じ方や考え方にこだわるのではなく、まずは同僚や上司の行動や考え方をまねることから始めましょう。
前職までの経験を活かして自分なりのスタイルを築いていくのは、仕事に慣れて自走できるようになってからです。
最初のうちは分からないことや知らないことばかりのはずですので、素直に質問し、アドバイスをもらい、吸収することに集中してください。「前職では」「以前の部署では」は、当面の間は禁句です。真っさらな状態から再スタートするつもりで、新たな仕事や環境を受け入れることが非常に大切です。
自分の成績に執着しすぎず、チームや後輩の活動にも目を向ける

営業と聞くと、一匹狼のような個人プレーをイメージするかもしれません。たしかに営業として独り立ちし、個人でどれだけ売上に貢献できるかが重要な要素であることは間違いありません。
しかし、若いうちはともかく、年齢とともにチームをまとめる役割や部下・後輩へのフォローといった面も求められていくようになるものです。
自分自身の売上を伸ばしたり、個人的な目標を達成することだけに固執したりするのではなく、チーム全体で成功していくための動きができる人のほうが、結果的に周囲から信頼される営業になれる可能性が高いのです。
40代の新参者に対して、周囲の若手や同年代の社員が気を遣っている面があるかもしれません。
周囲への気遣いを忘れず、チームとしての結果を大切に考える社員のほうが、同僚からの印象も良くなるでしょう。
周囲と良好な関係を築くことによって自分が仕事をしやすくなり、困っているときには助けてもらえることもあるなど、結果的に自分自身にとって良い効果をもたらす場合があるのです。
3)それでも「営業が厳しい…」という場合は──
ここまで、40代で営業の仕事に携わることの厳しさと、それを乗り越えていくための方策について見てきました。厳しいことを承知の上で全力をあげて取り組めば、自分なりの営業スタイルが見えてくる日がやってくる可能性は十分にあります。
ただし、営業は向き不向きがはっきりしている仕事というのも事実です。頑張ってみたものの、やはり営業の仕事は自分にとって厳しいのかもしれない、と感じる瞬間が訪れてしまうかもしれません。そんなとき、どのように対処したらいいのでしょうか。
それぞれ、順を追って見ていきましょう。
まずは社内で相談できる人を確保しよう

自分なりに最大限努力してみることはもちろん重要ですが、それは「一人で悩みを抱え込んでしまう」こととは違います。
うまくいっていない・成果が出ない場合、必ず原因があるものの、根本的な原因になっていることほど自分自身では気づきにくいものです。
一人で悩み続けていても、解決の決定打が見えてこないばかりか、ともすればネガティブな方向へと向かってしまうこともあり得ます。
まずは身近なところで相談できる人を確保していきましょう。比較的年代の近い同僚や、話しやすい先輩でもいいでしょう。
あなたが置かれている状況や仕事の内容をよく知っている社内の人で、相談相手ができると心強いはずです。率直に、成果が出ていない・仕事に慣れない・営業そのものが厳しいと感じている……、といった悩みをぶつけてみるのです。
相談された側も過去に同じようなことで悩んだ時期があり、乗り越えるために試行錯誤した経験があるかもしれません。
もしそうであれば、自分一人の頭で考えていたときよりも有効な解決策が見つかるチャンスを得られるかもしれません。
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現状の仕事が、未来に向けてプラスになっているかを見極める

今現在の仕事内容が自分にとって厳しいと感じていると、どうしても「今を乗り切るためにどうしたらいいか」を考えがちです。
もちろん目の前のことに集中するのは大切ですが、ときには先へ目を向け、未来に向けて今の経験がプラスになっていることを確認するのも今やるべきことを考える上で欠かせない視点です。
先々のキャリアを考えたとき、営業経験は他の職種でも生かせる面が数多くあります。情報収集を進めるためのアンテナであったり、豊かな人脈や信頼関係を築いていく能力、交渉・駆け引き・根回し・コミュニケーションなど、「人」を相手にする営業の仕事は多方面にわたる能力を身につけることに適しているのです。
また、営業職に限らず、ゆくゆく管理職を目指したいと考えている人は、営業経験がプラスに働く場合があります。
顧客があなたに対して悩みや課題を打ち明けてくれるということは、部下から見てもあなたは話しやすい上司のはずです。部下にとって「この人なら相談してもいいだろう」と思ってもらえる存在になれる可能性があるのです。
異動も難しく営業職で居続けるのが耐えられないのなら、転職することも考慮して

さまざまな手を尽くしてみて、それでもやはり営業職は自分に向いていない、このまま続けるのは非常にきついと感じた場合は、転職という選択肢を検討してもいいでしょう。
会社によっては部署異動に望みをかけるという考え方もできるはずです。定期的に異動があるようなら、営業ではない別の職種へ変わる可能性もあるでしょう。また、自分で希望を出せる制度があるようなら、希望が叶うかどうかはともかく、異動願いを出してみる価値はあります。
なお、現状があまりにきつく、心身に不調をきたすほどであれば、転職や休養を含めて環境を変えることを検討したほうがいいかもしれません。
「とりあえず3年はやろう」といった考え方をする人が少なくありませんが、その3年で何をやれるのか、よく考えた上で決めることが大切です。
「ただ耐えるだけの期間」を過ごすことは、有益な経験を積むことが難しい上にストレスを感じるものです。事態が好転する見込みがどうにも薄いようであれば、転職も視野に入れて検討しておくといいでしょう。
参考:サポートの厚い、40代にもおすすめの転職サービス
パソナキャリア
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ひとりの転職者に平均20時間のサポート。「じっくり丁寧なサポート」を求める人におすすめです。
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企業とのリレーションも強く、条件交渉にも強力にバックアップしてくれます。
実際、パソナキャリア利用者の67.1%が内定後の年収アップに成功しているといいます(※公式サイトより)。
パソナキャリアの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
営業職の公開求人数 | 約6,800件(2023年2月現在) |
丁寧なサポートゆえに、転職者のやる気、熱意も求められます。転職するにあたって「これだけは譲れない」という希望条件を持っておくと、担当エージェントも求人紹介がしやすくなります。
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JACリクルートメント
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JACリクルートメントの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
営業職の公開求人数 | 約2,600件(2023年2月現在) |
サポートの充実がウリのJACリクルートメントですが、求人数は少なめです。登録の際は希望条件をやや広めに&他の転職サービスにも登録しておくのがおすすめです。
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全国に16拠点あり、オンライン・電話のサポートはもちろん対面での面談の受けやすさも強みの一つです。
リクルートエージェントの特徴
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サービス対応地域 | 全国 |
営業職の公開求人数 | 約7.5万件(2023年2月現在) |
リクルートエージェントのサポートは効率的かつスピーディに進みます。日頃の活動にかけられる時間を確保しておくと、より有意義にサービスを受けられるでしょう。
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また、dodaは求人を自分で探して応募する「転職サイト」と、求人紹介から企業への応募、日程調整までアドバイスしてもらえる「転職エージェント」両方のサービスを利用できます。
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dodaの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
営業職の公開求人数 | 約3.8万件(2023年2月現在) |
dodaを活用する際は「受け身」にならないこと!スカウトや求人紹介を待つだけでなく、自分からも情報を「取りに行く」姿勢が大切です。
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まとめ)40代からの営業は厳しいものの「挑戦する価値はある」

40代から営業に携わるのは、決して楽なことではありません。
営業として天性の才能を持つ人もまれにいますが、大半の人は苦労して仕事に慣れ、結果が出るまでにまた苦しみ、それを乗り越えたところで初めて「営業職に挑戦してよかった」と思える地点に到達することになるでしょう。
しかし、ビジネスにおいて求められる能力を総合的に伸ばせるという意味で、営業経験が先々のキャリアにプラスになる可能性は十分にあります。
大変な思いをする時期があるかもしれませんが、40代からの営業は「挑戦する価値はある」と言っていい貴重な経験となるはずです。
この記事で紹介したポイントや体験談を参考に、営業職に挑戦することでキャリアの幅をさらに広げてみてはいかがでしょうか。