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介護の仕事で、認知症の利用者への対応・コミュニケーションが不安な方への対策3つ

[最終更新日]2020/09/30


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介護の仕事認知症利用者への対応と対策

認知症の方とのコミュニケーションが難しい…
どうすればスムーズなコミュニケーションが取れるの…?
具体的なコミュニケーション対策方法を教えて欲しい…

本記事では、そんな悩みに応えていきます。

介護職員になると避けては通れないのが、「認知症の方とのコミュニケーション」です。スムーズに会話できず、もどかしい気持ちになった方も多いのではないでしょうか?

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目次

1)介護士として働く上で、認知症についての理解を深めておく

介護士として認知症の理解を深めておくことは必須です。その理由は、「認知症の症状を知れば、利用者の言動の意味が理解でき、困ることが減るから」です。

突拍子もない発言や、攻撃的な姿勢、もしくは不安ばかりを口にする…などの諸言動は、その多くが認知症による症状の一種だと考えられています。

もしそれらを正しく理解していないと、1つ1つの行動があなたを困惑させてしまい、精神的にもかなりの負担を抱えてしまうと考えられるのです。

だからこそ、この機会にシッカリと認知症の特徴を理解し、今後の仕事に影響が出ないよう対策してみてください。



認知症とは

認知症とは、簡単にいうと『脳細胞の疾患により、行動や心理に影響が出る状態』を表す言葉です。認知症と聞くと「物忘れのことでしょ?」という方もいますが、厳密に言うと物忘れは認知症によって発生する症状の一つに過ぎません。

認知症を引き起こす原因は様々ですが、主に「アルツハイマー型認知症」「レビー小体型認知症」「脳血管性認知症」の3種類に分かれています。この3つについては後ほど詳しく解説しますね。

また、認知症には大きく分けて2つの症状が発生するということが分かっています。1つは「中核症状」で、もう1つは「周辺症状」と言われるものです(下記の図参照)。

中核症状とは、「記憶障害・見当識障害(時間&空間感覚の鈍り)・遂行機能障害(段取りがわからない)・失語,失行,失認」という4つの症状のことを言い、脳細胞の疾患により発生します。

周辺症状とは、その中核症状が元となって引き起こされる7つの心理・行動症状で、「無関心・不安,焦燥・イライラ・興奮,攻撃・過食・徘徊・不眠」などが主です。

アルツハイマーなどが要因→脳細胞の疾患→中核症状→周辺症状…という流れで、認知症の主な症状が発生していることをここでは覚えておいてください。

周辺症状。中核症状。

引用元:https://kaigo.homes.co.jp/manual/dementia/





「認知症」と「老化」の違いを知っておこう

認知症について解説するとよく聞かれるのが、『認知症と老化は何が違うの?』という質問です。

確かに認知症と老化は似通った部分が多いですが、大きく異なるのは「物事をそっくりそのまま忘れてしまうかどうか」という部分です。

他にも認知症と老化で異なる部分を表にしましたので、ぜひその違いを理解してみてください。

老化 認知症
要因 加齢 認知機能の疾患
記憶 一部を忘れる 全てを忘れる
時間や場所 何となくわかる 全くわからない
自覚 忘れていると自覚 忘れていることすらわからない
症状の進行度 進行しない 急激に進行することも
生活への影響 大きく影響しない 支障が出るレベル




代表的な認知症

ここからは、『認知症の種類』について解説していきます。

代表的な認知症の種類は3つあり、違いは「発症要因」です。あなたが働く施設の利用者と比較しながら、どんな違いがあるのか理解を深めてみてください。

アルツハイマー型認知症(アルツハイマー病) 脳に特殊なたんぱく質が混じることで発症する認知症です(諸説あり)。認知症の半数以上を占めると言われており、主な症状としては「物忘れ・時間や空間認知能力の低下・遂行機能障害」などが強く発症します。これらの症状が出るのには個人差があり、未だに完治するための治療方法は分かっていません。
レビー小体型認知症 アルツハイマー型認知症の次に多いのがレビー小体型認知症です。アルツハイマーとほぼ同じ症状が発生しますが、特徴的なのは「パーキンソン病」や「幻覚・幻視」が発生し易いというところです。こちらも完治のための治療法は不明です。
脳血管性認知症 脳梗塞やクモ膜下出血などの「脳卒中」によって発生するのが、この脳血管性認知症です。事故などによって発生するケースも多く、脳の損傷によるマヒや言語障害も発生しやすいです。ただリハビリによって改善するケースもあるため、別名『治る認知症』とも呼ばれています。




2)認知症の利用者の方との対応・コミュニケーションの注意点・難しいポイント

ここからは、『認知症の方への対応やコミュニケーションにおける注意点』を、大きく3つに分けて解説していきます。

筆者が実際に認知症の方を介護していた経験から、特に割合が多かったものを厳選しています。

「自分ならどう対応するかな?」という視点を持ちつつ、実務に生かせるよう勉強してみてください。

#1 すぐに忘れてしまう#2 活動意欲が著しく低下してしまう#3 徘徊・帰宅願望
  • #1 すぐに忘れてしまう
  • #2 活動意欲が著しく低下してしまう
  • #3 徘徊・帰宅願望




#1 すぐに忘れてしまう

認知症による「記憶障害」が原因で引き起こされる物忘れは、コミュニケーションを難しくします。

というのも、「数分前にご飯を食べたのに忘れてしまう」「どうして施設に来たのか忘れてしまう」「何度も会っている職員を覚えられない」など、ケアが必要な諸言動が多々発生するからです。

認知症は、脳の機能により最大で15秒前の記憶を忘れてしまうとも言われており、私もよく「あなた誰?」と忘れられてしまうことがありました。

職員は分かっているのに、利用者はわかっていない…という状況は対応が難しく、時に精神的な負担に繋がってしまう可能性もあります。あくまで「認知症だから」という意識を持ち、根気強く何度も対応することが大切です。


#2 活動意欲が著しく低下してしまう

「抑うつ」と言われる活動意欲の低下も、認知症によってたびたび発症します。

「自分は認知症なんだ…」というショックで自信を失ってしまう事が、抑うつの大きな発症理由だと言われています。私もある認知症の女性から「もう死にたい」と言われたことがあり、当時はかなりショックを受けました。

もしこういった抑うつ状態が見られたときは、「あなたを必要としているよ」という態度を示し、気分が落ち込まないように仕事やレクリエーションの機会などを積極的に持たせることが有効だと言われています。

抑うつによって入浴や食事など日常生活で必要なことをしたくなくなる方もいるため、継続的に寄り添う姿勢を持ちながら対応していきましょう。


#3 徘徊・帰宅願望

「自分はどうしてここにいるのか?」など、認知症による見当識障害(空間理解の衰え)から、徘徊や帰宅願望といった言動が起こってしまうと言われています。

私も朝方、施設に来たばかりの利用者から「今日は帰ります」と言われ、戸惑ったことがあります。これに対し、どうコミュニケーションを取っていいか…というのは今でも非常に迷うポイントです。

しかし、徘徊や帰宅願望には「利用者なりの目的」が必ずあります。例えば30歳の母親だった時代に意識がいっており、娘さんにお弁当を作らなくては…と考えているのかもしれません。

こういった記憶の混在中は、利用者にとって目的が切実である場合が多いため、無理に引き留めようとすると攻撃的になったり、感情的になったりするケースも多々あります。そのため、対応に困る職員さんはかなり多いですね。



3)認知症の利用者への対応・コミュニケーションを円滑に行うための対策3つ!

ここからは『認知症の方への対応・コミュニケーション対策3つ』を解説していきます。

これまで紹介してきた諸言動などに対し、どのように対応すればうまくコミュニケーションが取れるのか…?そんな疑問に対して、筆者の経験を元に具体的なアクションプランをお伝えしていきます。

#1 絶対に否定をしない#2「好きなこと」で気を紛らわす#3 完璧を目指さない
  • #1 絶対に否定をしない
  • #2 「好きなこと」で気を紛らわせる
  • #3 完璧を目指さない

それぞれ、順を追って見ていきましょう。



#1 絶対に否定をしない

認知症の方は、記憶障害によって「別の時間・空間」を認知していることが多々あります。例えば、20年前にサラリーマンとして仕事をしていた頃の自分になる…などのケースですね。

これに対し、「違うよ。今は介護施設にいるんでしょ」と真っ向から否定をするのは、相手の自尊心を傷つける原因となります。

そのため、『絶対に否定をせず、共感する』という姿勢を貫いてください。先ほどのケースでいえば、「そっか!もう仕事の時間でしたか!」などと共感し、相手の世界観を共有することが非常に重要です。

また認知症の方は記憶を忘れても、感情による「好き・嫌い」は残るという研究データもあります。

そのため、常に共感して楽しく会話することができれば、今後ずっと利用者に好かれ、円滑に仕事を進めることにも繋がるのです。ぜひ否定しないことを覚えておきましょう。



#2 「好きなこと」で気を紛らわせる

認知症の方は、「今日は帰ります」「入浴はしたくない」などの突発的な言動が起こる…とこれまで紹介してきました。こういった諸言動が発生した場合、否定せずにどうコミュニケーションを取ればいいか迷いますよね?

そんなときにオススメなのが、『好きなことを提示する』という方法です。

例えば「今日は帰ります」と言われた場合、「もう帰る時間でしたか!…あ、ですがその前に、美味しいミカンを貰ったので、最後帰る前に食べていきませんか?」などと促します。これはミカンが好きな利用者に有効な方法ですね。

こんな感じで、うまく世界観を共有しながらスッと好きな事に移行するだけで、利用者の記憶が更新され、うまく気を紛らわせることができます。

しかも先ほどお伝えしたように、認知症の方は「好き・嫌い」などの感情は残り続けます。ひたすら好きな事を提示していくことで施設に好印象が残れば、今後の仕事もより円滑に進む…というメリットが得られます。こちらも非常にオススメの方法なので、ぜひ試してみてください。



#3 完璧を目指さない

最後に、介護者であるあなたが「完璧を求めない」ということが何よりも大切です。

認知症は発症要因や個々人の性格・人生経験によって複雑に変化するため、その介護方法には正解がありません。そんなベテランでも難しい介護を、今すぐ完璧に対応することは難しいということを理解しておく必要があります。

昨日できたことよりも、少し良いケアができたのならそれは大きな成長です。幾多の経験から「自分だけの介護マニュアル」を厚くしていき、その中でより良いと思う対応を選択していくしか、介護業界で成長する道はないとすら言えます。

そのため、具体的な方法としては毎日介護日記などをつけ、着実に知識・経験を深めていきましょう。完璧を目指すのではなく、「ベター」を目指す意識で介護職に打ち込むのをオススメします。



まとめ)認知症のコミュニケーションでは良い距離感が大切

認知症は多数の症状が複雑に発生するからこそ、対応もその分臨機応変さが必要で難しくなってきます。

だからこそ、本記事の最後に紹介した「否定しない」「好きな事を提示」という2点だけをシンプルに実践しながら、少しずつ経験値を積んでいただければと思います。

認知症介護は正解がないからこそ、深みにハマり過ぎず、かといって投げ出さない程よい距離感を意識して、今後もコミュニケーションを取り続けてみて下さいね!

参考:介護の転職におすすめの転職サービス

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