QAエンジニアに未経験から転職するには?仕事内容、キャリアパス、目指す際のポイント
[最終更新日]2022/02/23

「QAエンジニア」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。
「QA」という用語がついているからといって、ヘルプデスクのことを指すわけではありません。QAとは、「Quality Assurance(品質保証)」の略です。
QAエンジニアは品質管理エンジニアとも呼ばれ、ソフトウェアやクラウドサービスなどITサービスの品質を保つ上で、重要な役割を果たします。
目次
1)QAエンジニアって、そもそもどんな仕事?
あなたがQAエンジニアへの転職を目指すなら、まず仕事内容を知ることが求められます。とかくQAエンジニアはデバッガーやテスターと混同されがちですが、両者には明確な違いがあります。
ここではQAエンジニアの仕事内容やどのような企業で求められているか、またキャリアパスや年収イメージについて解説していきます。
QAエンジニアの概要・仕事内容
QAエンジニアをひとことで言うと、「ITサービスの品質を、利用者側の視点で保証する仕事」です。
完成したシステムを市場に送り出す前に、実運用に近い環境でチェックする業務が主体となります。いわば、リリース前の最後のチェックポイントといえるでしょう。
QAエンジニアが担当する業務には、以下のものがあります。

- 利用者の観点でテストを計画、および実施(動作テスト、耐久テスト、動作仕様テストなど)
- 品質管理の立案
- テスト結果のレビューと、不具合の傾向を分析
- テストの自動化
- 開発部門への改善提案
QAエンジニアは、デバッガーやテスターとは異なります。デバッガーやテスターは開発段階の一部を担当し、プログラムのバグをチェックすることが仕事です。
一方でQAエンジニアは完成したITサービスに対して、品質に問題がないかチェックする業務を担当します。
そのため「この仕様では利用者は使いにくい」などの問題が見つかれば、たとえ仕様通りに開発されていても問題ありとして、開発部門にフィードバックすることになります。
QAエンジニアを求めている業界やサービスは──
QAエンジニアを求める業界やサービスには、以下のものがあげられます。

- パッケージベンダー
- クラウドサービスの運営会社
- その他、サービスレベルなど品質保証を行っているIT企業
これらの企業ではひとたび不具合が発生すると、信用の失墜や賠償金の支払いなど、莫大な損害を負うおそれがあります。
またSNSが普及している現代では、「ミスを誘発しやすいシステム」や「使いにくい」といった内容も瞬時に全世界で共有される可能性があります。このような状況になると企業イメージに悪影響をおよぼし、他社との競争に不利となってしまいます。
これまで築き上げたブランドを守り、できるだけ有利な条件で競争するには、品質の確保が欠かせません。そのため、上記にあげた企業ではQAエンジニアが求められています。
QAエンジニアのキャリアパスと年収イメージ
QAエンジニアにも他の職種と同様に階層があり、キャリアパスもあります。ここではどのようなキャリアパスが選べるか、また年収について解説していきます。
QAエンジニアのキャリアパス
QAエンジニアは後で述べるとおり、開発に関するさまざまなスキルが求められます。そのためプログラマーやシステムエンジニアなど、なんらかのITエンジニアの経験を積んだ後に目指すことが一般的です。
また他職種と同様に、QAエンジニアのキャリアパスには以下のものがあります。

- シニアQAエンジニアやQAマネージャーといった、品質管理の上位職種
- プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャー
- セキュリティエンジニア
- コンサルタント
QAエンジニアとして品質管理に携わった経験は多くの職種で生かせますから、あなたの希望に合ったキャリアチェンジも十分に可能です。
QAエンジニアの年収

QAエンジニアの年収は、株式会社ミクシィ・リクルートメントにより公表されています。2020年2月時点では、以下の状況となっています。
- 平均年収は456万円
- 最低でも300万円は可能
- ほとんどの方(全体の93%)の年収は、300万円~699万円
このように他の職種とくらべて、QAエンジニアは高い年収となりにくい傾向があります。
ただしQAエンジニアは注目されている職種ですから、努力しだいで年収がアップする可能性はあります。もちろんシニアQAエンジニアやQAマネージャーになれば、給与のアップも期待できます。
2)QAエンジニアに必要な知識・スキルは?
QAエンジニアに必要な知識やスキルには、以下の4点があげられます。

- テストに関する知識
- 設計やプログラミングなど、開発に関する知識やスキル
- 品質マネジメントに関する知識
- UXやUIに関する知識
いずれも、QAエンジニアとして活躍するためには欠かせません。それぞれの重要性とポイントについて、解説していきます。
テストに関する知識
QAエンジニアの主な業務の1つに、完成したITサービスのテストがあげられます。
また開発部門にフィードバックする際には、開発部門で実施すべきテスト内容に言及する場合もあります。
そのためQAエンジニアはテストに関する幅広い知識を身につけたうえで、自ら実施できるスキルが求められます。
ひとくちにテストといっても、その種類はさまざまです。
よく聞く単体テストや結合テストといった作業は、開発部門で実施されるテストです。QAエンジニアが行うテストは以下のとおり、より利用者の視点に立った項目となります。

- 利用者が実際に使う方法で確認する「シナリオテスト」や「画面UIの検証」
- 大量のデータを投入して行う「負荷テスト」や「ボリュームテスト」
- セキュリティに問題がないかチェックする「セキュリティテスト」
もしQAエンジニアが不具合を検出できなければ、利用者に影響をおよぼし、企業の信頼を失いかねません。そのためテストを行う責任は重大であることを認識し、業務に携わる必要があります。
設計やプログラミングなど、開発に関する知識やスキル

QAエンジニアがテストを行う目的は、単に不具合を検出するだけではありません。
テスト結果を分析してシステム開発における改善内容を洗い出し、開発部門へフィードバックや提案を行うことも重要な任務です。
適切なフィードバックにより今後のITサービスの品質を向上させることができ、競合他社に対して優位な立場を得やすくなります。
問題点を正しくフィードバックするためには、問題点そのものを正しく把握し、どのように改善すべきか理解していなければなりません。
このためにはテストだけでなく設計やプログラミングなど、開発に関する一連の知識やスキルが必須です。
品質マネジメントに関する知識
QAエンジニアはITサービスの品質にかかわる以上、品質マネジメントに関する知識は必須です。
代表的な品質マネジメントの規格には「ISO9001」がありますから、概要からその特徴まで学んでおくと良いと思います。
ISO9001とは
ISO 9001は品質マネジメントシステムに関する国際規格です。
最も普及しているマネジメントシステム規格であり、全世界で170ヵ国以上、100万以上の組織が利用しています。ISO 9001は、次の2点を実現するための品質マネジメントシステムの要求事項を定めています。
●一貫した製品・サービスの提供
●顧客満足の向上
この基準に基づいて品質管理を行うことで、効果的な品質保証の活動が行えます。加えて品質マネジメントに関する情報をよくチェックし、最新かつ確実な方法に基づいて実施することが求められます。
品質管理に関する資格の一例には以下のものがあげられますから、受験を検討することもよい方法の1つです。

- ソフトウェア品質技術者資格認定
- JSTQB認定テスト技術者資格
また企業やプロジェクトによっては、ISOなどの認証が求められる場合があります。このような場合は、あなたの品質マネジメントに関する知識が役立つことでしょう。
UXやUIに関する知識

QAエンジニアは、UX(顧客体験)やUI(ユーザ・インタフェース)の知識も求められます。それは、利用者の視点で品質の評価を行うことが仕事であるためです。
いくら性能がよくても使い勝手が悪い、またはミスを誘発しやすいなら、よいシステムとはいえません。また利用者の目的を達成できないシステムも、よいシステムとはいえないでしょう。
利用者から求められるシステムを提供するためには、見やすさや使いやすさのみならず、利用者自身の目的を解決できることが求められます。
この点をおろそかにすると「よいシステムなのに、ほとんど使われない」事態となりえます。利用者の視点に立ったITサービスを提供するためにも、UXやUIに関する知識を得た上で、テストなどに活用することが欠かせません。
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3)未経験からQAエンジニアを目指す際に意識したい5つのポイント
未経験からQAエンジニアを目指すならば、ぜひ意識しておきたいポイントがあります。そのポイントを、以下の5つにまとめました。

- 利用者の視点を意識する
- QA業務は、開発プロセス全体に関わることを意識しておく
- 日ごろから開発部門とのコミュニケーションを取る
- 今後のキャリアパスも描いておく
- IT業界に強い転職エージェントを活用する
いずれも、QAエンジニアとして活躍する上で重要なポイントです。それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
利用者の視点を意識する

「UXやUIに関する知識」で解説したとおり、QAエンジニアを目指すならば利用者の視点を意識することが欠かせません。
それは自分自身が使いやすいかどうかではなく、一般のITにあまり詳しくない方が使いやすいかという視点に立つことが重要です。
本来ならば、開発の段階でも常に利用者の視点を意識するべきものです。
しかし開発者はITに詳しいがゆえに、一般の方が使いにくいと思う事項を見逃してしまう可能性があります。
また機能の充実に励むあまりに、利用者の課題解決という目的を置き去りにしてしまうケースも、あるかもしれません。
したがってQAエンジニアが開発者と同じ目線でテストを行っていたのでは、利用者の使いにくさを見逃してしまいかねません。そのため一般の方が持っている感覚を意識して、品質チェックに臨む必要があります。
QA業務は、開発プロセス全体に関わることを意識しておく

QAエンジニアは、ITサービスが提供される前のチェックプロセスとして重要な役割を果たすことはもちろんですが、その役割はこれにとどまりません。
テスト結果の分析を行い開発部門にフィードバックすることで、開発プロセス全体に改善をもたらします。もちろん、適切なフィードバックをしなければなりません。
不適切なフィードバックは品質の悪化を招くおそれもありますから、QAエンジニアの責任は重大です。
加えてQAエンジニアは、テストの自動化に携わる場合もあります。フィードバックという間接的な形にとどまらず、直接的に開発プロセスの向上に携われることも、QAエンジニアの重要な役割として見逃せません。
日ごろから開発部門とのコミュニケーションを取る

QAエンジニアはできあがったITサービスに対して、利用者の視点からテストを行い、開発部門に改善点を提案する立場です。
仕事上ではどうしても開発部門にあれこれ指摘しがちですが、それは品質を上げるための手段であることを忘れてはいけません。
そのため、開発部門と不用意に摩擦を起こすことは避けなければなりません。一方で開発部門に気兼ねするあまり、必要な指摘を避けることもすべきではありません。
このようなことを防ぐには、日ごろから開発部門とのコミュニケーションを取ることが重要です。良好な関係を保つことで、QAエンジニアからの要望も受け入れられやすくなります。
またQAエンジニアからも、気兼ねなく指摘することができるでしょう。このことはITサービスの品質向上と、他社に対する競争力のアップにつながりますから、たかがコミュニケーションといえどもあなどれません。
今後のキャリアパスも描いておく
まったくの未経験からQAエンジニアを目指すならともかく、他のITエンジニアの職種を経験された方は、今後のキャリアパスを描くことも意識したいポイントの1つです。
QAエンジニアも他のIT系職種と同様に、スペシャリストとゼネラリストがあります。全方位を目指して能力アップを行うことは、なかなか大変です。そのためある程度方向性を明らかにすると、スキルアップを集約して行えるため有効です。
キャリアパスの方向性には、以下のものがあげられます。

- QAエンジニアの道を究めたい
- 将来は管理的業務につきたい
- QAエンジニアで得たスキルを生かし、他の職種(コンサルタントなど)で活躍したい
もちろん働くなかで、方向性を変えることは問題ありません。またまったくの未経験からスタートした場合は、QAエンジニアとして働けるスキルがついた時点で決めても、遅くはないでしょう。
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IT業界に強い転職エージェントを活用する

品質管理は、さまざまな業界で意識されている言葉です。しかしその業務内容は、業界ごとに異なります。
QAエンジニアを目指すなら、IT業界の企業や職種かどうかを確認して応募しなければなりません。もちろん「QAエンジニアを希望していたのに、一般的なシステムエンジニアを紹介されてしまった」という事態も、避けたいものです。
このためQAエンジニアを目指すなら、「QAエンジニア」の意味を理解している転職エージェントを活用することが有効です。

また、IT業界に強い転職エージェントなら職種ごとの違いもよく把握していますから、適切な企業への紹介が行われます。
加えて「今、QAエンジニアになって大丈夫なのだろうか?」という疑問や、入社後に想定されるキャリアなどもアドバイスを受けられる点も、メリットの1つです。もちろん応募書類や面接のアドバイスも受けられますから、転職活動を有利に進められます。
4)未経験からQAエンジニアを目指す際におすすめの転職エージェント
ITエンジニアに関する転職エージェントは、どれも同じではありません。QAエンジニアに強く、未経験でも受け入れ可能な転職エージェントは限られます。よい就職を目指すなら、よい転職エージェントを活用することが近道です。
未経験からQAエンジニアを目指す際におすすめの転職エージェントには、以下の6つがあります。それぞれの特徴を把握した上で、あなたに合った転職エージェントを選びましょう。
マイナビIT AGENT──IT・Web業界への転職支援に強い&丁寧なサポート
マイナビIT AGENTの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京(2か所)、神奈川、北海道、宮城、愛知、大阪、京都、兵庫、福岡 |
QAエンジニアの求人数 | 約500件(2022年2月現在) |
マイナビIT AGENTは人材紹介会社の大手マイナビが運営する「IT/Webエンジニア専用」の転職支援を行うエージェントです。
サポート対応地域は全国。オンラインでの面談も受け付けています。
マイナビIT AGENTの大きな特徴は、エンジニア向け求人数の豊富さ、そしてシステム会社から事業会社まで幅広い業界の求人に対応している点が挙げられます。
また、マイナビの転職サービスは「サポートの丁寧さ」にも定評があり、職歴書の作成や面接対策に不安を感じている人におすすめです。
マイナビIT AGENTの活用メリットとQAエンジニアの転職へのおすすめポイント
マイナビIT AGENTの所属アドバイザーは、全員がIT・Web業界に精通したプロフェッショナルです。
幅広い職種に対応している総合型転職エージェントとは異なり、エンジニアの転職事情を十分に理解しているため、転職者一人ひとりに適した開発環境や企業へのアプローチ方法についてアドバイスしてもらえます。
また、マイナビIT AGENTは優良企業のレア案件(=非公開求人)を独自に保有しています。

QAエンジニアの求人の中で就業条件が恵まれている企業には、大量の応募者が殺到する傾向があります。そのため選考の競争率も高くなりやすく、強力なライバルが数多く現れる可能性もあるでしょう。
マイナビIT AGENTの非公開求人は、専任アドバイザーを通じてのみ紹介されます。エンジニアのスキルや経験にマッチした非公開求人を個別に紹介してもらえるので競争率が低く、採用に至る確率を高めることにつながるのです。
一方のマイナビIT AGENTの注意点は、未経験者向けの求人が少なめな点、求人がやや都市部に集中している点です。
「未経験者歓迎・実務経験の浅い人向けの求人を見たい」、「地方での求人を中心に見たい」という場合は、幅広い層・地域に向けて求人紹介をしているdoda、リクルートエージェント、パソナキャリア(全世代向け)といった幅広い分野で評判の高いの転職サービスがおすすめです。
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ワークポート──未経験者向け支援、特にIT・Web業界へのサポートに強い
ワークポートの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、東京(2か所)、埼玉、栃木、神奈川、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、福岡 |
QAエンジニアの求人数 | 約100件(2022年2月現在) |
ワークポート(WORKPORT)は「業界・職種未経験者」のサポートに優れており、なかでもIT・Web業界の支援に強い転職エージェントです。
全都道府県の地域を対象としており、オンライン面談も受け付けています。
また、ワークポートに登録した際に担当となってくれる転職コンシェルジュ(アドバイザー)は、積極的な求人提案をしてくれることでも知られています。
転職先を検討するにあたって、できるだけ多くの求人を比較した上で応募先を決定したい人や、担当アドバイザーからの提案を多く受けたい人は、ワークポートのサポートがマッチしやすいでしょう。
ワークポートの活用メリットとQAエンジニアの転職へのおすすめポイント

引用元:転職エージェントのWORKPORT(ワークポート)で 転職相談サービスを体験してみた!
ワークポートは「未経験職種」へのサポートが手厚いことでも知られています。
そのため、QAエンジニアに向けて今の職種から新たにジョブチェンジを検討している方に、ワークポートのサポートはフィットしやすいでしょう。

引用元:ワークポート 「転職コンシェルジュの転職相談サービス」
「検討の余地があれば求人を紹介する」というスタンスのエージェントのため、転職先の選択肢を広げる際にもおすすめです。
他の転職エージェントに登録したものの、想像していたほど求人を紹介してもらえなかった人や、担当者のレスポンスが鈍く転職活動が進まないと感じていた人にこそ、ワークポートを利用するメリットを実感できるはずです。
「〇ヶ月以内に転職したい」など、具体的な期限を決めて転職活動を進めたい人におすすめのサービスといえます。急ぎの転職に向いているのは、ワークポートを利用するメリットといえるでしょう。
一方のワークポートのデメリット・注意点は、担当アドバイザーの品質にバラつきがある点です。応募・エントリーを急かされたり、希望する分野への知識の浅いアドバイザーが就いてしまうこともあるでしょう。
「丁寧かつ実績のあるアドバイザーに担当に付いてほしい」という場合は、パソナキャリア(全世代向け)、JACリクルートメント(キャリアアップ、ハイクラス向け)、マイナビIT AGENT(IT/Webエンジニア向け)といった各分野で評判の高いの転職サービスがおすすめです。
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レバテックキャリア──IT・Web業界の実務経験ある担当が力強くサポート
レバテックキャリアの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京、神奈川、大阪、福岡 |
QAエンジニアの求人数 | 約200件(2022年2月現在) |
レバテックキャリアは「エンジニア実務経験者」のサポートに特化した転職エージェントサービスです。
保有求人数もIT・Web業界特化型サービスの中ではトップクラスで、かつエンジニアの専門知識を持つキャリアアドバイザーからサポートを受けることができます。
「年収アップなど待遇面での改善をしたい」、「エンジニアとしてのキャリアプランを掘り下げたい」、「書類や面接で評価してもらえるようアドバイスを欲しい」というエンジニアの方は、レバテックキャリアがおすすめです。
レバテックキャリアの活用メリットとQAエンジニアの転職へのおすすめポイント
大手転職サービスであるdodaやマイナビには及ばないものの、レバテックキャリアは「AI」、「機械学習」、「クラウドエンジニア」、「ビックデータ」、「FinTech」などのトレンド技術を扱う求人を多く抱えており、エンジニアとしてキャリア開拓を目指す人にフィットしやすいのです。

どの技術領域のQAエンジニアを目指すかについても、レバテックキャリアによって幅広い選択肢を持てるはずです。
そのほか、レバテックキャリアでは他の転職サービスにはない良質な「非公開求人」も豊富に扱っており、サイト上では閲覧できない案件もキャリアアドバイザーを介して紹介してもらうことができます。

非公開求人の中には、大手企業のプロジェクトや高年収求人も含まれているので、「エンジニアの経験を活かし、さらなるキャリアアップをしたい」という人にとっては大きなメリットになるでしょう。
一方のレバテックキャリアの注意点は、未経験者向けの求人が少なめな点、求人がやや都市部に集中している点です。
「未経験者歓迎・実務経験の浅い人向けの求人を見たい」、「地方での求人を中心に見たい」という場合は、幅広い層・地域に向けて求人紹介をしているdoda、リクルートエージェント、パソナキャリア(全世代向け)といった幅広い分野で評判の高いの転職サービスがおすすめです。
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リクルートエージェント──国内No1の求人数 転職支援ツールも充実
リクルートエージェントの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、東京(2か所)、埼玉、栃木、神奈川、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、福岡 |
QAエンジニアの求人数 | 約2,000件(2022年2月現在) |
リクルートエージェントは国内No1の求人数と転職支援実績を誇る転職エージェントです。
リクルートエージェントの強みは全業種・職種に対して豊富な求人数を持つこと、そして長年の実績で培われたノウハウ・転職支援ツールの充実さにあります。
QAエンジニアの求人数も約2,000件(2022年2月現在)と、他のサービスを凌駕する数となっています。
全国の地域で対応が可能で、各都道府県の求人も豊富です。拠点も多く、オンライン・電話のサポートはもちろん対面での面談の受けやすさも強みの一つです。
リクルートエージェントの活用メリットとQAエンジニアの転職へのおすすめポイント
リクルートエージェントでは、志望企業の特徴・評判といった分析から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」を用意してくれます。
業界・企業情報はネットで公開されていないものも多いため、レポート情報はあなたの活動に大いに役立つはずです。
また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとにQAエンジニアへの転職に関する有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。
リクルートエージェント登録後に無料で活用できる、職務経歴書を自動で作成できる「職務経歴書エディタ」や無料の「面接力向上セミナー」のサービスもおすすめです。
![]() 職務経歴書エディタ | テンプレートや入力例に沿って、職務経歴書を半自動で作成できるサービス。作成後にWordファイルにダウンロードして利用することも可能。 |
![]() 面接力向上セミナー | 企業が「採用したい」と思える面接の必勝法が学べるセミナー。参加者の99%が「満足」以上の回答。 現在(2022年3月)はLIVE配信(オンライン)で行われている。 |
一方のリクルートエージェントのデメリット・注意点としては、これらサポートの提供は適切かつとても「スピーディ」であるということです。担当者によっては、活動ペースを急かしてくることもあるかもしれません。
「じっくりと、自分のペースで転職活動をしたい」という場合は、パソナキャリア(全世代向け)、マイナビエージェント(若手社会人向け)、JACリクルートメント、リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス向け)にも併せて登録し、より自身にマッチするサービスを選んでおくと良いでしょう。
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doda──幅広く充実したボリュームの求人と、積極的な提案
dodaの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、京都、兵庫、岡山、広島、福岡 |
QAエンジニアの求人数 | 約400件(2022年2月現在) |
dodaは国内トップレベルの求人数と、担当アドバイザーから積極的な提案が評判の転職エージェントです。
保有求人は常時10万件以上、都市部だけでなく地方での転職支援にも強いです。
また、dodaは求人を自分で探して応募する「転職サイト」と、求人紹介から企業への応募、日程調整までアドバイスしてもらえる「転職エージェント」両方のサービスを利用できます。
「まずは自分でじっくり求人チェックしたい」という方は転職サイトのサービスを利用し、その後「応募や企業への交渉についてサポートしてほしい」となったときにエージェントサービスを利用する、という使い方もできます。
dodaの活用メリットとQAエンジニアの転職へのおすすめポイント
dodaでは「ダイレクト・リクルーティングサービス」という仕組みを取っており、そのため企業から熱意あるスカウトメールが届きやすいです。

dodaに登録すれば、「自分が今どんな企業から関心を持たれているか」について、スカウトメールの傾向から確認することができるでしょう。
スカウトメールは登録時のレジュメ内容をもとに送付されます。
QAエンジニアに関わる業務を希望していることをレジュメに明示することによって、希望に合う企業からスカウト・オファーを得る確率を高められるでしょう。
また、dodaは「レジュメビルダー(職務経歴書作成ツール)」や「年収査定」など、転職活動をサポートしてくれるツールも豊富です。これらを無料で利用するメリットだけでもdodaに登録する価値はあるでしょう。
![]() 年収査定 | これまでの経歴からあなたの適正年収を算出。 自身の市場価値を知りたい人におすすめ。 |
![]() キャリアタイプ診断 | 120問の質問に答えることで、自身の「性格」や「向いている仕事スタイル」、「向いている企業風土」などがわかる。所要時間は10分程度。 |
![]() 転職タイプ診断 | 自身が仕事に対してどんなことを大切にしているか、また、今の仕事への満足度などを可視化することができる。 自己分析・適職探しにも役立つ。 |
![]() エゴグラム適職診断 | 50問の設問に回答することによって、自身の性格と「適職」を診断してくれる。 |
![]() doda転職フェア | 多くの企業が出展する転職イベント。 企業の担当者に直接話を聞ける機会がある。 ※現在は新型コロナウイルスの感染拡大に伴いオンライン中心で開催されている(2022年1月) |
一方のdodaのデメリット・注意点は、担当アドバイザーの品質にバラつきがある点です。応募・エントリーを急かされたり、希望する分野への知識の浅いアドバイザーが就いてしまうこともあるでしょう。
「丁寧かつ実績のあるアドバイザーに担当に付いてほしい」という場合は、パソナキャリア(全世代向け)、JACリクルートメント、リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス向け)といったベテラン層が厚いと評判の転職サービスがおすすめです。
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パソナキャリア──全都道府県に拠点あり、地方転職に強い&じっくり相談に乗ってもらえる
パソナキャリアの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 全都道府県 |
QAエンジニアの求人数 | 約200件(2022年2月現在) |
パソナキャリアは、人材派遣業の代表的な企業として知られるパソナグループが運営する転職エージェントです。派遣事業で築いてきた信頼は厚く、取引企業数は16,000社以上にのぼります。過去の転職支援実績は累計25万人に達しており、豊富な転職ノウハウを有しているのが特徴です。
転職コンサルタントによる丁寧なサポートを特徴としており、利用者の年収アップ率67.1%という実績からもサポート品質の高さがうかがえます。
サポート対応地域は全国、かつ全都道府県に支店があります。対面サポートもしやすいエージェントです。
パソナキャリアの活用メリットとQAエンジニアの転職へのおすすめポイント
人材サービスを総合的に手掛けるパソナグループならではの特色として、拠点が全国の都道府県にある点が挙げられます。
拠点が各地にあることで、キャリアアドバイザーによるサポートも受けやすくなるはずです。
転職サービスによっては首都圏や大都市部のみが対象エリアとなっていることも少なくない中、地方での転職にも対応できるのは大きなメリットといえるでしょう。
また、地元の企業との信頼関係を築く上でも、エージェントの企業担当者が高頻度で採用担当者とコンタクトを取っていることは重要です。
地方に本社・支社がある企業の詳細な情報を得られるだけでなく、「パソナキャリアが推薦する人材なら採用を前向きに検討しよう」と思ってもらえる可能性が高いでしょう。
そうした背景もあり、パソナキャリア利用者の67.1%が内定後の年収アップに成功しているといいます(※公式サイトより)。

引用元:パソナキャリア公式サイト
履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、さらには自己分析やキャリアの棚卸しについても、キャリアアドバイザーが親身になって二人三脚で取り組んでくれるので、「転職活動をひとりで進めるのは不安…」という人には特に心強いパートナーとなるでしょう。
一方のパソナキャリアの注意点は、サポートは手厚いが、転職意欲の低い人は優先度を下げられる可能性がある点、そのほか職種・業種によっては提案される求人が少ない場合もあることです。
doda(全世代向け)、リクルートエージェント(全世代向け)、リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス向け)といった求人数が豊富でかつ担当から積極的なスカウトや提案の受けられるサービスも並行して登録しておくと、安心でしょう。
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上記の転職エージェントは、あなたに適した企業を紹介してもらえるだけでなく、応募先企業に関する詳しい情報も教えてもらえます。もちろん応募書類のチェックや模擬面接など、転職成功に向けたバックアップも受けられます。
それぞれの転職エージェントにより、応募できる企業は異なります。このため複数のエージェントに登録しておくと選択肢が広がり、あなたの希望に沿った企業に転職できる可能性がアップします。
参考:転職エージェントの選び方

ポイント2つ目の「相性とやりやすさ」はとても重要です。転職エージェントの担当者とは、転職期間中はずっと付き合いを続けていきますので、「自分に合った担当アドバイザー」を早めに見出していくことが、転職成功のひとつの要となるでしょう。

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まとめ)QAエンジニアは、「良質で利用者に役立つITサービスを提供する」視点を忘れずに

QAエンジニアは開発に直接携わるわけではないため、地味に映るかもしれません。
しかし利用者に提供する前のチェック段階として、重要な役割を果たしています。加えてフィードバックにより、今後の開発を改善する役割も担いますから、開発に関する総合力が求められる職種です。
そのなかでも、「利用者に役立つITサービスを提供する」という視点を持つことは欠かせません。このことによりできあがったシステムを利用者の視点でチェックし、よいものに仕上げることができます。
このようにQAエンジニアはITエンジニアのなかでも、品質管理に関する専門職といえます。
もし転職を目指すならば、QAエンジニアに詳しい転職エージェントの活用がおすすめです。企業ごとの事情を把握しつつ、あなたにとってベストの企業に内定できるよう、十二分に活用することが求められます。
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- プログラマーの価値は、どの言語を選んで学んだかにより異なります。そのためニーズの高い言語を選ぶことが重要です。この記事ではITエンジニアの「これから学ぶプログラミング言語」について、市場動向やニーズの高まりを参照しつつのおすすめ言語を紹介します。...