Unityエンジニアになりたい!未経験でUnity開発に転職するポイント
[最終更新日]2020/11/18

Unityエンジニアは、いま注目されているエンジニアの1つです。
ゲームやVRなどに携われることやGUIを使った開発が行えることもあり、興味を持っている方も多いのではないでしょうか。この記事をご覧の方のなかには、Unityエンジニアに転職したい方もいると思います。
目次
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1)Unityエンジニアって、そもそもどんな仕事?
Unityエンジニアを目指すならば、どのような仕事をするのかを事前に知っておくことが求められます。
ここではどのような業界やサービスがUnityエンジニアを求めているか、またUnityエンジニアの仕事内容、Unityの強みと弱みについて、それぞれ解説していきます。
まずはUnityエンジニアとはどのようなものか、理解を深めていきましょう。
Unityエンジニアを求めている業界やサービスは──
Unityエンジニアは主にスマホゲームや、家庭用ゲームの開発で求められています。しかしそのほかにも、以下の業界で需要があります。
- 医療
- 教育、人材育成
- 建築・設計
- セキュリティ
- 自動車
- 広告(スマホをかざすと動画が表示される、など)
UnityはxRと呼ばれる、現実に存在しないものを体感するものをつくる目的で用いられることが多いです。xRには、以下の3つが含まれます。

VR(仮想現実):現実世界の情報は遮断して、仮想世界のみを描く
AR(拡張現実):現実世界(一部)に仮想の情報を重ね合わせる
MR(複合現実):現実世界(視界前面)に仮想の情報を重ね合わせる
引用:総務省「ICTスキル総合習得教材 1-3:位置情報の活用とxR」
上記で示したxRは、臨場感が必要とされるゲームに欠かせないものです。またそれ以外の業界でも簡単に「理想の状況」を作り出せることから、さまざまな場面で用いられます。
加えて建築や医療などの業界では、3D技術も使われています。Unityエンジニアは、このような分野でも活躍できます。
Unityエンジニアの概要・仕事内容

Unityエンジニアは、ユニティ・テクノロジーズが開発したゲームエンジン「Unity」を活用して、ゲームやxRなどの開発を行うエンジニアです。
GUIを主に使いますが、「どういう動作をさせるか」などの部分はC#で書く必要がありますから、プログラミングスキルも必要です。
Unityエンジニアの仕事内容は、画面を作りつつプログラミングも同時進行で進めることが特徴的です。
その他、サウンドなどの調整も行います。いくつかのステージがあるゲームの場合、ステージ単位でこの作業を繰り返し、最後に全体を調整する作業を行います。
この点では、アジャイル開発に近いものがあるといえるでしょう。
ただしいったん作ったものに対しても、全体調整の段階などで「やっぱり修正したい」といった状況はよく発生します。そのため最初の段階では完璧を求めず、時間をかけすぎないことが求められます。
「Unityだからできること(Unityの強み)」と、「Unityの欠点・デメリット」は?
どのような開発ツールでも、万能なものはありません。Unityも同様に、強みと弱みがあります。ここではそれぞれについて解説し、Unityの特徴を考えていきます。
Unityの強み
Unityには、以下にあげる5つの強みがあります。

- 初心者でも簡単に、かつ迅速にゲームが作成できる
- 開発での利用は無料であるため、手軽に利用できる
- マルチプラットフォーム対応であり、作成したゲーム等は主なOSやスマートフォンで動作する
- Asset Storeの利用で、開発スピードの向上と品質アップを両立できる
- 多くのエンジニアが利用しており、人材の募集も多い
良質なゲーム等を手早く、かつ簡単に作成でき、どのようなプラットフォームでも動かせるという点は、夢のように感じる方もいるかもしれません。
Unityはこれを実現していることが魅力です。多くのエンジニアがゲームの開発に利用していることもうなずけます。
Unityの欠点やデメリット
一方でUnityには、以下にあげるデメリットがあります。

- 大規模プロジェクトには不向き
- 画面上に多くのオブジェクトが表示される場合や、ネットワークゲームには適切でない場合がある
- 効率の悪いコードでプログラムが作成される可能性がある
このようにゲームといっても、すべてUnityを使うことが適切というわけではありません。Unityは、比較的小規模なゲームの作成に向いているといえるでしょう。
2)Unityエンジニアに必要な知識・スキルは?
Unityエンジニアに必要な知識やスキルは、以下の4つがあげられます。

- Unityの使用方法
- C#でコードを書けるスキル
- UIやUXに関する知識
- ゲームなど、Unityを必要とする業界に関する業務知識
いずれも、Unityエンジニアとして仕事をする上では欠かせないものです。上記にあげた項目がなぜ重要か、順に解説していきます。
Unityの使用方法

Unityエンジニアになるなら、Unityを使えることは最低条件です。
まずUnityの公式サイトからダウンロードし、インストールしておきましょう。
Unityには実際に画面上でどう見えるか確認できる「ゲームビュー」など、開発を助けるさまざまな機能が1つの画面に集められています。入門書や勉強サイトなどを活用し、よく使う機能から覚えることが必要です。
Unityに慣れた後は、Asset Storeを使う方法も学んでおくとよいでしょう。
Asset Storeはゲームのひな形など、Unityの開発で使用できるさまざまな「部品」を配布するサイトです。Asset Storeを利用することで手間が省けるため、開発のスピードアップが可能となります。
C#でコードを書けるスキル

便利なUnityですが、すべての機能を画面上の操作で実装できるわけではありません。随所で、C#を使ったコードの記述が求められます。その意味でUnityを用いた開発でも、プログラミングを避けることはできません。
しかもC#は初心者にとって、決して簡単な言語ではありません。
そのためUnityエンジニアになるためには、努力と根気が必要です。
一方でC#を習得することで、プログラミングに関するさまざまな知識やスキルを身につけられます。他の言語を習得する際にもある程度応用できることは、エンジニアとして活躍する上で大切なスキルとなるでしょう。
もっともC#を学ぶために、最初からC#の書籍を用意したり、C#のスクールに通ったりする必要はありません。C#の使い方はUnityのテキストなどで学べますから、まずはUnityを学びながらC#の学習を進める方法で十分です。
UIやUXに関する知識
Unityは、人の視覚や触覚、聴覚を活用したシステムに使われやすい特徴があります。特にゲームは人の快楽や競争心を無視できません。そのため、以下のようなシステムに仕上げることが求められます。

- 見やすく操作しやすい
- 臨場感がある
- 画面の中の世界やストーリーにどっぷり浸かったような「没入感」が求められる場合もある
このため他の開発言語以上に、UI(ユーザ・インタフェース)やUX(顧客体験)に関する知識が求められます。またイラストを描くスキルがあると、歓迎される場合も多いです。
単なる見やすさや操作しやすさはもちろん、顧客に感動を与えられるコンテンツ作成も重要です。よいものを提供できれば、他社との競争に勝ち抜くことができるでしょう。
ゲームなど、Unityを必要とする業界に関する業務知識
Unityにおいても、できあがったシステムは人の求めるものを満たす目的で使われることは変わりません。何らかの形で顧客の役に立つものでなければなりませんから、Unityを求める業界に関する業務知識は必要です。
たとえば複合現実を実現する場合でも、ゲーム業界と建築業界、医療業界では活用方法も求められるものも異なります。
業務知識を活用することで顧客の視点に立ち、ニーズに合ったシステムを提供できます。
それがゲームならば楽しさと満足感を提供し、業務に使うシステムならば業務の改善や新規サービスの提供、業績アップにつながることでしょう。
3)未経験からUnityエンジニアを目指す際に意識したい5つのポイント
未経験からUnityエンジニアを目指す際には、ぜひ意識したいポイントが5つあります。どのような点が重要か、以下に示しました。

- UnityやC#について、最低限の技術・知識を学ぶ
- 簡単なゲームをUnityで作ってみる
- コミュニケーションスキルも重要
- 今後のキャリアパスも描いておく
- IT業界に強い転職エージェントを活用する
以下、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
UnityやC#について、最低限の技術・知識を学ぶ

UnityエンジニアはUnityを使って開発する以上、最低限の技術や知識を学ぶことは必須です。
自学自習が基本であることは、Unityエンジニアも変わりません。
このため書籍やWeb媒体、スクールなどを活用して、積極的に学びましょう。またこの後の「簡単なゲームをUnityで作ってみる」で解説するとおり、実際にプログラムを作りながら学ぶことは、もっとも有効な学習方法の1つです。
加えてUnityエンジニアには、C#に関するスキルの習得も必須です。
ただし優先させるべきは、「Unityを使いこなすために、C#を習得する」ことです。
そのためいきなりぶ厚いC#のテキストを購入することは、挫折につながりやすいためおすすめできません。
初心者向けのUnityの書籍などにはC#も学べるものがありますから、まずはこのようなテキストを探して学ぶことが上達への近道です。またスクールの活用も効率的に学べる点で、よい方法の1つです。
簡単なゲームをUnityで作ってみる

いまベテランとして活躍しているエンジニアも、最初はみな初心者として、「Hello, World!」を表示させるところから始めたわけです。
またUnityエンジニアを目指すなら、いくら「初心者歓迎」といってもUnity未経験の方は就職が困難です。そのため転職活動を始める前に、Unityを使用してなんらかのプログラムを作った経験が求められます。
とはいえ、本格的なプログラムを作る必要はありません。まずは簡単なゲームを作ってみることをおすすめします。
Unityの入門者向け書籍や入門サイトを活用すれば、作成できる方は多いでしょう。
採用側も「未経験で応募してくる人」に第一線で活躍するエンジニアのようなレベルは求めませんから、ある程度プログラムの作成ができれば求人に応募し、就職後さらにスキルを磨くことがおすすめです。
コミュニケーションスキルも重要

システム開発はチームで行うことは、Unityでも変わりありません。
そのため報告や相談を適切に行うことはもちろん、自分の考えや意思を的確に伝えるためにも、チームメンバーとのコミュニケーションを適切に行うスキルは欠かせません。
また経験を積んだエンジニアは、チームリーダーとしてプロジェクトの統率、顧客への説明や折衝も必要となります。もしコミュニケーションスキルが十分でないと、以下の問題が生じるおそれがあります。
- チームメンバーから信頼されず、プロジェクトがうまく進まない
- 上司や発注元からの信頼を得られない
- 顧客から無理難題を押しつけられやすく、チームメンバーに負担をかける
- バグの発生が増加し、品質も低下する
上記にあげる事態を防ぐためにも、コミュニケーションスキルは重要です。
今後のキャリアパスも描いておく
せっかくUnityエンジニアになるのなら、事前にその先のキャリアパスもある程度描きつつ、転職活動を進めることをおすすめします。
確かにUnityエンジニアは若い世代が多いため、今後のキャリアパスの変動要素は大きいものがあります。しかし現時点でも、以下のようなキャリアパスが考えられます。

- Unityエンジニアとして、ゲーム、xR、3Dのうちどの分野を選ぶか
- 企業で働き続けるか、将来はフリーランスになるか
業界の最新動向も把握しつつ、将来どのように活躍したいかも考えることが重要です。
注意すべき点として、せっかくUnityエンジニアを採用しても、数年で倒産する企業が少なくないことがあげられます。
これではキャリアパスどころではありませんから、転職先を選ぶにあたっては経営に問題がない企業かという点もチェックすることが求められます。
ITエンジニアの転職に強い転職エージェントを活用する

ここまで解説した通り、UnityはゲームやxRなど、一般のビジネス用システムとは異なる分野で使用されることが多いです。
また他のプログラミングとも異なる特徴があります。一方で企業の求人は、一般の転職サイトに掲載されない「非公開」で行われることも少なくありません。
このため希望する転職を実現するには、ITエンジニアの転職に強い転職エージェントの活用がおすすめです。

なかでもUnityをよく把握している転職エージェントは、ゲーム業界やxRを活用した案件を多く扱っています。
そのため未経験での応募もしやすくなりますから、Unityエンジニアとしての転職を実現しやすくなります。もちろん転職を成功させるため、書類作成や面接へのアドバイスも受けられることも見逃せないメリットです。
4)未経験からUnityエンジニアを目指す際におすすめの転職エージェントと選び方・活用法
ひとくちに転職エージェントといっても、どれも同じではありません。
Unityエンジニアとしての就職を目指すならば、Unityをよく知る転職エージェントを選ばなければなりません。また未経験者歓迎の転職エージェントを選ぶことも、転職を成功させる重要なポイントです。
ここでは未経験からUnityエンジニアを目指す上での、転職エージェントの選び方・活用法を紹介します。あなたに合った転職エージェントを見つけられるよう、ぜひご参考ください。


Unityエンジニアでの転職で、転職エージェントを活用するポイントは以下の3点です。
- Point1 各ITエンジニア向け転職エージェントの、それぞれの特徴を知っておく
- Point2 はじめに2~3つ「複数」の転職エージェントに登録しておく
- Point3 何度かのやりとりで「相性」と「やりやすさ」を確認する
特にポイント3つ目の「相性とやりやすさ」は重要です。転職エージェントの担当者とは、転職期間中はずっと付き合いを続けていきますので、「自分に合った担当アドバイザー」を早めに見出していくことが、転職成功のひとつの要となるでしょう。

Unityエンジニアの転職で、おすすめの転職エージェント一覧
ITエンジニア業務経験1年以上の人向け
転職エージェント | 特徴 |
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![]() レバテックキャリア |
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![]() マイナビITエージェント |
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![]() GeekOut(ギークアウト) |
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![]() doda IT エンジニア |
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![]() Geekly(ギークリー) |
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ITエンジニア実務未経験・業務経験1年未満の人向け
転職エージェント | 特徴 |
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![]() リクルートエージェント |
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![]() doda |
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![]() ワークポート |
|
![]() type転職エージェント |
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まとめ)まずはUnityを使ってゲームを作ることから始めよう

Unityエンジニアは画面上の操作も多いため簡単そうに見えますが、実際には奥が深いことがおわかりいただけたのではないでしょうか。
とはいえ誰でも最初は初心者なのですから、まずはとにかくUnityをインストールして、何かゲームを作ることが近道です。
1つゲームを作ることで、Unityの使い方やC#について、また開発のプロセスも学べます。また転職活動におけるポートフォリオにもなります。
いくつか作品を作ったら、早めに転職エージェントを活用して転職活動を進めることをおすすめします。
よい条件の企業は、非公開で募集する場合もあります。またできるだけ安定した環境でスキルアップをするためにも、企業選びは重要です。
少しでもよい条件で転職し、あなたのスキルを発揮できるよう努めましょう。
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