転職で年収300万円台から400万円以上にアップするためのポイントは?
[最終更新日]2023/01/26

働き続ける日々の中で「もっと年収や待遇がいい職場で働きたい」と思ったことはありませんか。
転職したいと考えるきっかけは人それぞれですが、現職の給与に対する不満を感じたことのある人は多いと思います。
実際に「年収アップ」は転職理由の定番となっています。
もちろん転職するなら今より年収が高い環境で働きたいというのは当然の感情ですが、「年収をアップさせる」ことばかりを優先して転職先を選んでしまうと思わぬ落とし穴に直面するリスクも潜んでいます。
目次
1)年収400万円以上への年収アップ転職を目指す際に、大切なポイント3点
年収をアップさせながら後悔のない転職を実現するには、年収の面だけでなく仕事の内容や自身の今後のキャリアプランにとってプラスになるかどうかも含めて総合的に判断していかなければなりません。
年収アップの転職は単に内定を取れたら終わりではなく、転職先でやりがいを感じながら働けてこそ真の意味で成功と言えます。
キャリアを充実させながら年収アップが狙える転職を成功させるにはどのようなことがポイントになってくるのでしょうか。

- 同業種転職か、異業種転職かによって進め方は異なる
- 業界・企業研究は入念に!
- 年収の条件だけで、転職先を選ばないように
同業種転職か、異業種転職かによって進め方は異なる
「年収をアップさせたい」という同じ目標を設定したとしても、現在と同業種への転職か、異業種への転職かによって進め方は異なります。
同業種の場合は今まで培ってきた経験をそのまま活かすことができますが、異業種の場合は経験がない分企業が求める要素に合わせた準備が必要となります。
また現在の年収によっても年収アップを狙った転職がとるべき方向性かどうかが変わってきます。まずは以下のフローチャートで自分がどのタイプに当てはまるか確認してみましょう。

「年収を上げる」という同じ目標を掲げていたとしても、取るべき行動はその人の状況や環境によって違うことがお分かりいただけるかと思います。まず目指す企業が今の職種や業種と同じかどうかで異なる準備が必要となります。
同業種・同職種への転職を希望する場合
この場合は今までの経験をそのまま活かすことができるため比較的スムーズに転職できる傾向にあります。
そのため同業種、同職種への転職で年収を上げるためには、その業界の平均年収が400万円を超えているかどうかが判断のポイントになります。
平均年収を調べる際は、地域や年齢によって異なりますのでこの点も併せて押さえておくと良いでしょう。
もし業界の平均年収が400万円を超えているようであれば希望する待遇や条件が整った職場を探すべく転職活動を始めることをおすすめします。平均年収が400万円以下の業界である場合は副業など別の収入先を検討することも得策と言えます。
異職種への転職を希望する場合
この場合は業種や職種は未経験であるものの、職務経験を活かすことを前提としていれば転職は可能です。
リーダー経験や部下の育成経験などどの環境でも必要とされる経験、または新しい職場で活躍できるイメージがある場合は転職へ舵を切っても良いと考えられます。
もしそうではないと思った場合はすぐに年収をアップさせることを狙わず、まずは転職先の職場で経験と実績を積み上げていき、その後昇給を目指しましょう。
業界・企業研究は入念に!
ここまで転職先を同業種と異業種のどちらを選ぶかによって年収をアップさせるための進め方が異なるとお伝えしました。
両者に共通する前提として、目指す企業、業界で自分の望む年収が実現するのかをしっかりと確認することが大切です。下記のような業種ごとに平均年収をまとめた資料を参考にしてみるのもいいでしょう。
参考:各業種の年代別平均年収(厚生労働省『平成 30 年賃金構造基本統計調査の概況』より)
20代前半 | 20代後半 | 30代前半 | 30代後半 | 40代前半 | 40代後半 | |
---|---|---|---|---|---|---|
建設業 | 269万円 | 310万円 | 362万円 | 396万円 | 450万円 | 503万円 |
製造業 | 244万円 | 283万円 | 325万円 | 366万円 | 403万円 | 450万円 |
情報通信業 | 286万円 | 328万円 | 388万円 | 446万円 | 517万円 | 576万円 |
運輸業、郵便業 | 258万円 | 289万円 | 331万円 | 359万円 | 371万円 | 379万円 |
卸売業、小売業 | 253万円 | 299万円 | 346万円 | 395万円 | 439万円 | 486万円 |
金融業、保険業 | 274万円 | 337万円 | 462万円 | 580万円 | 653万円 | 742万円 |
学術研究、専門・技術サービス業 | 275万円 | 330万円 | 410万円 | 492万円 | 534万円 | 577万円 |
宿泊業、飲食サービス業 | 236万円 | 274万円 | 310万円 | 338万円 | 366万円 | 386万円 |
生活関連サービス業、娯楽業 | 248万円 | 284万円 | 324万円 | 376万円 | 408万円 | 430万円 |
教育、学習支援業 | 263万円 | 317万円 | 394万円 | 462万円 | 534万円 | 581万円 |
医療、福祉 | 259万円 | 305万円 | 349万円 | 392万円 | 413万円 | 468万円 |
サービス業(他に分類されないもの) | 246万円 | 269万円 | 301万円 | 324万円 | 358万円 | 373万円 |
参考データ:厚生労働省『平成 30 年賃金構造基本統計調査の概況』
ただし統計資料はあくまで目安として利用するのに留めましょう。
たとえ同じ業界だとしても会社の規模や職種、ポジション、時間外労働の多さなどで年収は大きく変わってきます。
そのため企業研究や業界研究はしっかりと行うことが必要です。
企業研究を進めていくうちに年収の面はもちろんのこと、企業自体の魅力や働きやすさ、自分のやりたいこととフィットしているかなども見極めることができます。
また企業研究は応募を検討する企業のネガティブチェックの役割にもなります。年収は高いが業務内容は激務だったなどというミスマッチを防ぐためにも企業研究は入念に行いましょう。
企業研究 見るべきポイント
企業研究を行う際に、優先して見るべきポイントは以下の通りです。
チェック項目 | 確認ポイント | どこで確認するか |
---|---|---|
事業内容 | 自分自身の知識領域にあるか、また今後も興味・関心を持続して持ち続けられる内容かを確認する | 企業HP |
主力商品・サービス | その商品・サービスの開発・運用を自身が携わることになる際に、どの範囲まで知っていて、どの範囲を知らないかを確認する | 企業HP、業界ニュース、四季報、業界地図、競合他社のHP等 |
強み・独自性 | 同業他社をいくつか確認し、「この会社ならではの特色・強み」がどこにあるかを見出す | |
企業理念 | 企業理念から、求められる人物像(主にスタンス面)をイメージし、自身との適合性を家訓する | |
社風・雰囲気 | 歓迎される人物像や業務への取り組み姿勢をイメージする | インタビュー記事、口コミサイト等 |
求められる知識・スキル | 現在の自身の知識・スキルと照らし合わせて、過不足を確認する | 企業HP、求人票等 |
こうしたリサーチを重ねた結果、「この企業で働いてみたい」「こういった文化の会社なら馴染めそうだ」といった手応えを得ることができれば、入社後のミスマッチを軽減する効果が期待できます。
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「年収」の条件だけで、転職先を選ばないように
転職先を検討するときに年収を優先条件に上げることは悪いことではありませんが、そればかりにならないように注意しなければなりません。
一度転職をするにあたっての動機の核心部分=「転職の軸」が何になるかについて整理してみましょう。
「転職の軸と言われても、今一つぴんと来ない…」という方は、一度以下の図をご参考ください。

上記図は「ハリネズミの概念」といわれ、人はMUST、CAN、WILLの3つが重なる領域で活躍されやすいということを表しています。
そして、「年収がアップする」ということは求められるもの(MUST)が大きくなるということです。それに応えられるだけの能力や経験(CAN)がなかったり、前向きな意識(WILL)が少なければ、たとえ転職できたとしても長続きはしないでしょう。
つまりどこか1つの要素が大きく他が小さいというようなバランスの悪い求人ではなく、3つの要素が重なりの大きい、自分の活躍するイメージができる求人を選ぶことが重要となるのす。
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2)同業種転職で、年収400万円以上の年収アップを目指す場合
同業種への転職は今までの経験やスキルをそのまま活かすことができ、企業側も即戦力として優遇してくれる傾向にあるため、比較的効率が良いと言えます。
ただし年収を上げたいという観点から考えると、業界や職種の平均年収から見て年収が上がりそうかどうかによって取るべき対応が変わってきます。ここでは同業種転職で年収アップが見込める場合とそうでない場合のそれぞれの対応策をご紹介します。

「現在の相場から年収アップが見込めそう」という方は、転職エージェントを積極活用しよう
現在の相場から年収アップが見込めそうという人にとって重要なのは転職先企業に対する「条件交渉」です。
条件交渉のベストなタイミングは内定後ですが、実際に入社する可能性のある企業の相手と年収などの金額面を直接交渉するのは気が引けてしまうと感じる人も多いと思います。
条件交渉をつつがなく成功させるためには転職エージェント経由で行うほうが圧倒的に進めやすいです。
まず転職エージェントのキャリアアドバイザーを経由することで自分が直接希望条件を相手に伝えなくていいため気まずい思いをしなくてもいいというメリットがあります。
またキャリアアドバイザーは転職者の条件交渉を何度も行なっているプロフェッショナルであり、どの程度の金額であれば交渉できそうか、相談しながら悪印象を与えずに交渉することもできます。
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「現在の相場では年収アップが見込めない…」という方は、「副業」も併せて検討を

現在の相場では年収アップが見込めないという人は、収入源を増やすと言う意味で「副業」を検討するのも1つの方法です。
副業を始める最大のメリットは単純に収入を増やせるだけでなく、本業である勤務先の職務の中では得ることのできない知識や経験を積むことができる点にあります。
また副業で「新しい知識・経験を得られた」等の理由で、本業へシナジー効果を生み出しやすくなることも多いです。
近年副業を取り巻く動向は急激に変化しており、副業を解禁する大手企業も増え始めています。
今後の日本において副業はより活性化していくものと思われます。副業について気になている方は、今から検討してみても良いかもしれませんね。
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3)異業種転職で、年収400万円以上の年収アップを目指す場合
「異業種への転職はハードルが高い」と感じる人は多いかもしれませんが、異業種転職であっても職務経験を活かすことを前提とした転職であれば、業界を変えることはそこまで難しいことではありません。
実際に異業種転職で年収アップに成功したという声がある一方で、未経験であるためより入念な事前準備が転職の成功を左右します。
では異業種転職年収アップを目指す場合、どのようなことがポイントになってくるのでしょうか。

異業種・未経験転職での年収アップは、「その職場でどれだけ活躍できるか」をしっかり自問して
異業種・未経験転職で年収をアップさせるにはその職場で自分がどれだけ活躍できるかを見極める必要があります。
例えばリーダー経験や部下の育成経験などは、どの業種や職種においても活かすことのできる経験です。
また、営業であればクライアントが同じであったり、ITエンジニアであればJavaの開発経験を生かしてWebベンチャー企業のサービス部門に転向するなど、職種や業界に紐づく知識や経験が転職先において類似性があれば即戦力として活躍できる可能性があります。
転職先と今までの職務内容に何かしらの共通点が多ければ多いほど働くイメージが得られやすく、転職に向いている業種と言えるはずです。
まずは一度自身のキャリアを整理するために自己分析を行い、新しい職場で活躍できるスキルや経験を見出して、その上でどれだけ活躍できるかをイメージしてみましょう。
自己分析の進め方
自己分析のコツは、「根本に立ち返る」ことです。
具体的には、次の4つのステップに沿って進めていくと良いでしょう。

- STEP1 今までの経験を振り返る
…これまで培った知識・スキル・そして経験を振り返り、整理していきます(キャリアの棚卸し) - STEP2 これから何をやりたいかを考える
…STEP1で整理した内容を踏まえて、これから先どんな働き方をしたいか、転職後にどんな知識・スキルを身につけたいかを考えます - STEP3 現在、何が出来るかを考える
…STEP2で描いた今後の働き方に役立てられそうな、いま現在の自分の強み・活かせるスキルを整理します - STEP4 応募先企業で求められていることを確認する
…応募しようと考えている企業が求める人物像を確認し、STEP1~3で導き出した自身の状態との共通点(またはギャップ)を明確にします
STEP1が「キャリアの棚卸し」、STEP2~4が「自己分析」の行為になります。
これらを行っておくことによって、自身がどんな企業に応募すべきかの方針を立てやすくなり、また職務経歴書や面接の際の自己紹介や自己PRは格段に進めやすくなります。
キャリアの棚卸し、自己分析の進め方については以下記事にも詳しく説明しています。
興味のある方は、併せてご覧ください。
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「活躍イメージを持てない…」という方は、転職時ではなく、その後の昇給(ベースアップ)を目指そう

自己分析を行った上で転職先で活躍するイメージがなかなか持てないという人は、転職時に年収アップを狙うのではなく、転職後に経験や実績を積み上げることで昇給を目指しましょう。
そのためにも転職先の業界や企業研究をしっかり行い、自身の中長期的なキャリアプランを描くことが非常に重要です。
情報収集を怠らず、どの程度年収に伸び代がありそうかを可能な範囲で予測することができれば新しい転職先での仕事のモチベーションにもつながるはずです。
また転職先で経験や実績を積み上げるためには仕事に対する積極性や新しい環境への適応力が求められます。
未経験をハンデと感じさせないような積極的な姿勢で仕事に取り組むことで、新しい知識や経験をどんどん取り込み、仕事に活かしていきましょう。
参考:キャリアプランとは
キャリアプランとは、あなたが将来に望む仕事や働き方を実現するためのプランニング(行動計画)のことをいいます。
具体的には、以下のようにプランを建てていきます。
キャリアプランを建てる際、まず「キャリアの棚卸し」を行います。
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キャリアの棚卸しで出てきた経験(または知識・スキル)をもとに、あなたが新天地でチャレンジしたい働き方をイメージし、そしてそれを実現するためにどんな行動が必要かを考えていきます。
キャリアプランは、上記の「キャリアプランの例」にあるように時期ごとに「実現したいこと」と「そのためにやること」を表形式に落とし込むと、そのイメージを整理しやすくなります。
ポイントは、半年や1年ではなく、3年・5年といった中長期的な期間を見据えることです。
今のうちにマスターしておくべき知識・スキルや取得しておくべき資格が出てくるかもしれません。
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4)300万円台から400万円以上への年収アップを目指す際の、おすすめ転職エージェント
ここまで、年収400万円への転職を目指すためのポイントについてお話してきました。
続いては、その際に有効活用したいおすすめの転職エージェントをご紹介します。
転職活動の際には、殆どの人が「転職エージェント」を利用しています。
その主な理由は、国内の少なくない企業がハローワークや転職サイトではなく転職エージェントのみ求人を出しているからです。
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ですが、私たちが転職エージェントを利用する際は「求人を紹介してくれる人」としてではなく、「転職活動全般を相談できる人」として活用したほうがより効果的でしょう。

上記図で表す通り、「求人紹介」は転職エージェントが提供するサービスの一部でしかありません。
それ以外のサービス、例えばキャリアプランのアドバイス(キャリア相談)、書類添削、面接対策などの選考通過のためのサポートも受けることによって、転職成功の確度を高めていけるはずです。
ただし、転職エージェントは国内多くのサービスがあり、またどの担当者が付くかによってもサポートの提供のされ方が変わります。
あなたに合った転職エージェント(または担当アドバイザー)を見つけるためにも、はじめに2~3つのサービスに登録して、利用のしやすさやコミュニケーションの取りやすさを比較しておくことをおすすめします。
現在、国内に転職エージェントは17,000以上もあります。当然ながら、それら転職エージェントにはそれぞれ特徴があり、「どの転職エージェントも一緒」ということはありません。
そこで、あなたに合ったサービスを見つけやすくするためにおすすめの転職エージェントをパターン別にピックアップしました。
タイプ別のおすすめ転職エージェント
どれか一つのタイプではなく、複数のタイプが当てはまるという人もいるでしょう。
その場合は、それぞれのタイプでおすすめしているサービスを見て、自分にマッチしそうなサービスを2~3ピックアップしてみてください。
なるべく早く転職したい、積極的に求人提案を受けたい人はdoda・リクルートエージェント

「なるべく早く転職したい」、「積極的に求人提案を受けたい」という人はdoda、リクルートエージェントのサービス利用がおすすめです。
両サービスは共に国内最大手の人材紹介会社として、豊富な求人と充実したサービス体制があり、「的確かつスピーディな対応」への評判が高いです。
職務経歴書などの書類添削や応募企業の情報収集、面接対策についても、これまでの実績に基づいた適切なサポートを行ってくれます。
ただし、doda・リクルートエージェントは若手のキャリアアドバイザーも多く、当然その品質は一定ではありません。
相性の良くないアドバイザーや経験の浅いアドバイザ―が担当になったときにうまくリスクヘッジできるように、複数の転職エージェントに登録しておきサポート品質を比較確認できるようにしておいた方が良いでしょう。
サービス名 | 特徴 |
---|---|
![]() doda |
|
![]() リクルートエージェント |
|
キャリアアドバイザーにじっくり相談してもらいたい人はマイナビエージェント・パソナキャリア

転職エージェントを「相談役」として活用したい方、または今後のキャリアをどうしていくか等で転職に不安を感じている方は、じっくり相談を聴いてもらえると評判の転職エージェントがおすすめになるでしょう。
相談をどれだけ聞いてもらえるかは担当となるキャリアアドバイザーによっても変わってきますが、以下の転職エージェントは「話をよく聞いてもらえた」という評判が多いです。
サービス名 | 特徴 |
---|---|
![]() マイナビエージェント |
|
![]() パソナキャリア |
|
初めての正社員転職・就職になる人はJAIC、就職ショップ、マイナビジョブ20’s、ハタラクティブ

今回が初めての正社員転職/就職を目指すことになるという人は、「フリーター・既卒者向け」の転職エージェント利用がおすすめです。
それらの転職エージェントでは、正社員未経験者の採用企業に対してどうアプローチしていくと良いかのノウハウを多く持っているからです。また、サポート体制が充実しているところも多く、「正社員になりたいけど、実現できるか不安を感じている」という人も相談しやすいでしょう。
具体的なサービスとしては、以下があります(※表参照)。
サービスの特徴を見て、自分に合いそうと感じたものから登録を検討してみてください。
サービス名 | 特徴 |
---|---|
![]() JAIC(ジェイック) |
|
![]() 就職Shop |
|
![]() マイナビジョブ20’s |
|
![]() ハタラクティブ |
|
専門スキルを活かしたい人は、「特化型」の転職エージェント

ITエンジニアや管理業務、マスコミや介護など、これまで培った専門スキルを活かしての転職を検討している人は、「特化型」の転職エージェントがおすすめです。
特化型の転職エージェント利用いちばんのメリットは、担当となるキャリアアドバイザーがその分野の業界情報やトレンドに詳しいということです。
これまで一定の知識・経験を培いつつ今後もキャリアを積み上げる為にどのような知識やスキルの開発が必要かであったり、応募する企業でどのような知識・スキルが求められるかについて、具体的なアドバイスを貰いやすいでしょう。
各分野別のおすすめ特化型転職エージェント
分野 | サービス名 | 特徴 |
---|---|---|
IT・Web | ![]() マイナビITエージェント |
■手厚いサポートを受けたい全国のITエンジニアの転職におすすめ
|
![]() レバテックキャリア |
■都市部でキャリアアップを目指すITエンジニアの方におすすめ
|
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20代・若手 | ![]() マイナビジョブ20’s |
■20代のはじめての転職、正社員経験の浅い人におすすめ
|
![]() JAIC(ジェイック) |
■20代~30代前半のフリーター・既卒・若手社員におすすめ
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![]() 就職Shop |
■20代のフリーター・既卒・第二新卒におすすめ
|
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ハイクラス | ![]() JACリクルートメント |
■キャリアプランについてじっくり相談したい人におすすめ
|
![]() リクルートダイレクトスカウト |
■年収700万円以上の転職を目指す全国の転職者におすすめ
|
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![]() ビズリーチ |
■ハイクラス層向けのスカウト・オファーが欲しい転職者におすすめ
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マスコミ | ![]() マスメディアン |
■テレビ・書籍・Web等のメディア系事業を目指す転職者におすすめ
|
アパレル | ![]() クリーデンス |
■アパレル・ファッション業界を目指す転職者におすすめ
|
経理・財務、人事、管理業務 | ![]() ジャスネットキャリア |
■会計、税務、経理・財務分野の転職におすすめ
|
![]() MS-Japan |
■管理部門(経理・財務・人事・総務・法務等)の転職におすすめ
|
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外資系 | ![]() ランスタッド |
■製造業・ものづくり業、医療機器・医薬品業界の好条件求人が豊富
|
![]() エンワールド |
■質の高いグローバル求人を提案してもらえる
|
|
![]() ロバート・ウォルターズ |
■外資系企業・日経グローバル企業の転職におすすめ
|
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製造系エンジニア | ![]() メイテックネクスト |
■製造系エンジニアへの転職を目指す人におすすめ
|
介護 | ![]() きらケア |
■介護・福祉分野への転職を目指す人におすすめ
|
![]() かいご畑 |
■はじめて介護職を目指す人、資格取得を検討中の人におすすめ
|
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まとめ)転職成功のカギは入念な事前準備にあり!

ひとえに年収アップという同じ目的を持っていても、今まで培ってきたキャリアや狙っていく業界によって取るべき方策は人それぞれです。
年収にこだわることももちろん大切ですが、それを実現するために重要なのは今までの自分の経験を見つめ直した上でこれからの自身のキャリアプランを作り上げ、狙っていく業界や企業の企業研究を入念に行うという事前準備です。
この事前準備がしっかりできてこそ自分の希望や適正にマッチしつつ、年収のアップも叶えられる転職がうまくいくと言っても過言ではないでしょう。転職は人生のターニングポイントです。後悔のない選択ができるようしっかり準備をして転職成功に向けて突き進んでいきましょう。