ハイクラス転職での「企業選び」で注意すべきポイントは?
[最終更新日]2021/02/25

転職が当たり前になってきた今、ハイクラス転職を検討する人が増えています。
ハイクラス転職は求められる水準は高いですが、その分自身の成長も期待できます。しかしハイクラス求人の場合、応募できる企業が複数あり何を基準に選べばいいか分からず悩む求職者も多いようです。
目次
1)企業選びに悩んでいるときは、自身の転職の【軸】があいまいなとき
応募できる求人企業が複数あり、どこを狙うか絞り込めずに苦心している方は、転職の「軸」が曖昧になってしまっている可能性があります。
転職の「軸」とは転職する際の理由や動機の核心部分にあたるもののことです。
例えば給与アップや残業時間の縮小といった待遇や、職場の環境、働き方、将来性などが転職の軸として挙げられます。
「転職しよう」と思ったきっかけや今後実現していきたいキャリアプランなど、転職に期待することは人によって様々であるため、これが正解というものはありません。
そのため自分の中で何を大切にしたいかを考え、自分の転職の「軸」を明確にし、何を実現するために転職をするのかを意識して活動に望むことが大切です。
転職の軸をしっかりと定めることで、自分がどのような企業で働きたいかという理想のモデルのイメージを手に入れることができます。
応募企業が定まらず悩んでいる方は、まず自分の転職の軸を明確にすることから始めてみましょう。
転職の軸が明確にあると、企業選びも進めやすくなる!

転職の軸を明確にし、理想のモデルが決まれば、求人を探す際の基準がはっきりし、効率よく応募企業を探すことにつながります。
複数の求人から絞り込んでいかなければならない場合でも、転職の軸があれば理想を実現することが難しそうな企業や、明らかに自身の目指すものと異なる企業は転職先の候補から除外することができるのです。
転職の軸を考える際には、「キャリアの棚卸し」と「転職理由の整理」の2点がポイントとなります。
キャリアの棚卸しとは、自分がこれまで行ってきた仕事の内容や、培ってきたスキルや強み、現在の働き方で改善したい点などを一通り洗い出す作業です。
キャリアの棚卸しは自分がどのように働きたいのかを明確にする上でも非常に重要です。
また転職理由の整理とはこれまでの経験をどのような環境で活かしていきたいか、今後望んでいるキャリアを実現するにはどのような環境がベストかというようなものです。
この2点を自分ひとりで整理するのは難しいと感じる方もいるかもしれません。そういう場合は一度転職エージェントに相談するのも一つの手です。積極的に利用してみましょう。
2)より適切な企業選びの際は、「ビジョン」、「社風」、「業績」をしっかりチェック!
転職の軸が定まったところで、いよいよ具体的に企業選びを行っていくことになります。
企業選びをする際に、仕事の内容や待遇は誰しも必ずチェックするポイントですが、それ以上にその企業の「ビジョン」「社風」「業績」をしっかりチェックすることが重要です。
この3つは働く上で非常に大切になる要素ですが、実際のところ多くの求職者が企業選びの際に見落としてしまいがちなものでもあります。
ここでは適切な企業選びにつながるビジョン・社風・業績のチェック方法をご紹介します。
「ビジョン・将来像」からの、優良企業の選び方

企業の未来を考えるときに非常に重要なのが「ビジョン・将来像」です。
企業活動においてのビジョンはその企業が今行っている企業活動を積み重ねていった際に、世の中に対してどのような未来を実現したいかというものです。
例えばAppleは「テクノロジーを介して何百万人もの人の生活を変える。」というビジョンを掲げています。
企業のビジョンは社員みんなで目指せる「共通の行き先」を示すことに本質的価値があり、ビジョンがある会社とない会社では一人ひとりの仕事や組織のあり方に大きな違いが出てきます。
しっかりとしたビジョンが存在する組織は柔軟に変化しどんどん発展していきますが、ビジョンが存在しないと組織は存在意義を見失いやすくなってしまいます。
そのためビジョンを確認することは企業選びの際に非常に重要になるのです。ビジョン・将来像は多くの場合企業のホームページから確認することができますが、その他にも面談での質問や、過去の代表インタビュー記事等で確認できることが多いため、しっかりおさえておくようにしましょう。
「社風・環境」からの、優良企業の選び方

社風が自分と合っているかどうかは快適に働くために重要な要素であり、企業選びでも重視しなければならない部分です。
社風を重視して転職先を決める人は多いですが、以下グラフにあるように入社後に苦労した上位3項目が社風に関するものであるという実態もあります。(参照:https://www.r-agent.com/guide/ranking/shafu/)
理想の社風とは人それぞれ異なります。
そのため、まずは自分が転職先にどのような社風を求めるのかを自身の転職の軸と照らし合わせ、整理することが大切です。その上で応募先の企業の社風をチェックしていきましょう。
企業の社風を調べるには求人情報や企業ホームページから確認できるほか、面接で1日のスケジュールや社員の価値観や雰囲気などを質問してみるのも良い方法です。
また、企業が行っているサービスや商品の打ち出し方、販売戦略からもその会社の価値観を知ることができます。
例えば新事業を次々と立ち上げているような企業は高度応力がある人材が評価される傾向にある可能性が高く、製品・サービスの安全性や信頼性を売りにする企業であれば慎重さや正確さを評価される傾向にあると分析することができます。
会社も自分も入念に分析してこそ有料企業とのマッチングは実現できますので、抜かりなく企業研究と自己分析を行いましょう。
「業績」からの、優良企業の選び方

規模が大きいから安定性があるだろう、知名度が高いからきっと成長性があるだろうなど、イメージだけで判断してしまうと入社した際に思っていたのと違ったというミスマッチが起こってしまう可能性があります。
企業の真の実力を見極める意味でも応募先の業績面のチェックは欠かせません。
業績面は「利益がちゃんと出ているか(赤字になっていないか)」「資産はしっかりあるか(資金繰りは問題ないか)」といった基本的な点はもちろん、財務諸表の詳細まで見るべきポイントは様々です。
特に上場企業は決算報告として財務諸表を公開することが義務付けられています。
財務諸表とは、税務署や株主、取引先、金融機関等の各方面に企業の経営状態を報告するために作成されているものです。
企業ホームページ上のIR情報に財務諸表が公開されていますので上場企業への転職の場合は確認しておくことが望ましいです。
さらにハイクラス転職ともなると多角的な視点からなるべく細部まで業績面を見ておくべきですが、少なくとも「競合他社との比較」はやっておくと良いでしょう。
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3)ハイクラス転職での企業選びは、頼りになる転職エージェントサービスを活用しよう
ここまでハイクラス転職の企業選びのポイントをご紹介してきましたが、忙しい日々の中で企業の情報収集をひとりで行うのはかなり大変な作業です。
そこで「一緒に考えて、かつアドバイスしてくれる」ハイクラス向けの転職エージェントを活用すると良いでしょう。
ハイクラスに特化した転職エージェントはハイクラス求人の情報量はもちろん、一般的な転職サービスと比べて企業への紹介フローやターゲットとしている人材、サポート体制など各社がより強く特徴を打ち出しています。
各転職エージェントの特徴を理解した上で活用するのがハイクラス転職成功への近道です。ここではおすすめのハイクラス向けの転職エージェントをご紹介します。
「熟練のヘッドハンターから企業を紹介されたい」という方は、キャリアカーバーがおすすめ
キャリアカーバーは国内人材紹介企業No. 1のリクルートが運営するハイクラス・エグゼクティブ向けの転職サービスです。
「求人を探して応募する」という流れの通常の転職サービスと異なり、キャリアカーバーは求職者の匿名のレジュメを公開し、「ヘッドハンターからのスカウトを待つ」というスタイルをとっているという特徴があります。
エージェントやヘッドハンターは厳選されたメンバーで構成されており、そこに在籍するヘッドハンターだけが保有する非公開の求人情報も多い点も魅力といえるでしょう。
またキャリアカーバーは面接対策や応募書類の添削といったサービスは無く、あくまで求職者と企業の「仲介」という立場をとっています。
そのため仲介という立場から転職先に関する相談や入社後のサポートなどのアシストを受けることも可能です。
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「サポートするアドバイザーと求人情報、共に高品質なサービスを」という方は、JACリクルートメントがおすすめ
JACリクルートメントは発祥がイギリスの外資発の日系転職エージェントです。
グローバルのハイキャリア案件に強く、提供している転職支援サービス自体もその品質の高さから高い評判を得ています。
JACリクルートメントの特徴としては「これまでの経験を活かしてキャリアアップしたい」という30代〜40代のミドル層の転職サポートに強い点が挙げられます。
JACリクルートメントのキャリアコンサルタントは各業界のスペシャリスト経験者が多く、現在の転職市場の動向だけでなく、それぞれの業界の事情や必要とされたスキルに対するアドバイスも得ることができます。
またJACリクルートメントは転職支援サービス1本に特化した企業です。転職支援にのみ集中していることが求職者一人ひとりに合わせたコンサルティングを可能にしています。
実際の利用者の声でも初回のヒアリングが2時間近くありしっかりとしていたという意見や、アドバイザーの熱意が感じられたなどサービスの品質の高さが伺えます。
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「企業からの積極的なスカウト・オファーを期待したい」という方は、ビズリーチがおすすめ
ビズリーチは年収600万円以上のハイキャリア層をターゲットにし、ヘッドハンティング型のサービスに特化した転職サービスです。
ヘッドハンターの数は2900人以上、公開求人は10,9000件以上保有しており、かつ非公開求人は2,3000件と圧倒的な情報量を誇ります。
実際にビズリーチの利用者の評判でもヘッドハンターのレベルが高いというものや、紹介案件数が多くて驚いたという声が見受けられます。
ビズリーチのサービスは有料と無料の2種類のプランに別れており、無料プランは基本的に企業からのスカウトを待つのみ、有料プランはヘッドハンターへの相談や自分からの求人の検索・応募が可能という違いがあります。
中長期的に活動したい方は無料プランを、短期的に活動したい方や攻めの姿勢で活動したい方は有料プランというように使い分けると良いでしょう。
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数多くの求人情報と、アドバイザーのスピーディな対応を求める方は、dodaエグゼクティブがおすすめ
dodaエグゼクティブは、パーソルキャリア株式会社が展開する転職サービスdodaがハイクラス向けに特化した転職サービスです。
年収800万円を超える求人のみを厳選しており、中にはハイレベルな専門職の求人も多数紹介されています。
ハイレベルな求人に合わせ、キャリアアドバイザーもそれぞれの業界での知識や経験が豊富なハイレベルな人材が厳選されています。
そのためキャリアアドバイザーのしっかりとした支援やサポートを受けることができます。また対応もスピーディーなことが有名であり、ストレスなく転職活動ができるのは魅力と言えるでしょう。
さらに過去のエグゼクティブ転職成功者のインタビューレポートや「エグゼクティブコンサルタントが日々感じていること」など他の転職サイトにはないコンテンツも充実しており、自身の現状分析手助けする環境も整っています。
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まとめ)ハイクラス転職の企業選びにはハイクラス転職エージェントを積極的に利用しよう!
ここまでご覧いただきいかがでしたでしょうか。
転職活動は情報戦と言われますが、特にハイクラス転職の場合はより多角的な情報を得ながら、同時に自身が転職に対して何を望んでいるのか、今後どういったキャリアを積みたいのかという自己分析も進めていかなければなりません。
それらを一人で整理していくのはなかなか難しいため、企業選びの際にはハイクラス転職のプロであるハイクラス向け転職エージェントの力を積極的に借りていくのが得策と言えます。
自身の求める条件や転職活動の進め方にマッチした転職エージェントをパートナーにして、より自分自身が成長できる企業への転職を成功させましょう。