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介護士の資格「実務者研修」はどんな資格?取得メリットから取得方法まで

[最終更新日]2022/08/01

介護士の資格で、実務者研修ってどんな資格?取得メリットから取得方法まで

高齢化が進む中、介護職の需要はますます上がってくることが予想されます。
介護の仕事をするにあたり、自身の価値を高めるためにも、資格取得は必須とも言えます。
今回はそのうちの「介護福祉士実務者研修」についてご紹介します。

「なんとなくは聞いたことがあるけど、詳しくは分からない」
「ホームヘルパー資格と、どう違うの?」

などと思っている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、介護福祉士実務者研修の概要、取得するメリット、取得の流れ、おすすめの勉強法について解説します。

目次

1)実務者研修とは?

実務者研修とは?

「実務者研修」は介護職における公的な資格で、幅広く実践的な知識と技術を学ぶことができます。

介護の基礎資格でもある介護職員初任者研修(以下「初任者研修」)の上位資格として位置づけられ、国家試験である介護福祉士を受験するための要件にもなっています。

また、これから介護職を考えているという方も受講することができます。

  • 初任者研修:ホームヘルパー2級相当。130時間の受講
  • 実務者研修:ホームヘルパー1級と、介護職員基礎研修が統合。450時間の受講)
  • 介護福祉士:国家資格。実務者研修などが受験の要件)

これまで複雑であった、介護職の資格が2013年より、簡素化された形になりました。

実務者研修は、介護士の「資質向上」「キャリアパス」における重要ルート

今日の日本の介護業界では、高齢化に伴い、様々な介護ニーズに対応できる介護力が求められています。

この実務者研修が創設された背景にあるのが、介護福祉士の資質向上です。多様化していく介護ニーズに対応すべく、介護福祉士の資格取得方法の見直しが必要、という考え方から来ています。

下のキャリアパスの図を見ながら、説明していきます。

介護福祉士の資格取得方法の見直しの延期についての図

上記図は、厚生労働省「介護福祉士の資格取得方法の見直しの延期について」に掲載された図をもとに作成しています。

まず初任者研修は、介護の基本的な知識・技術を習得するもの
訪問介護事業所などでヘルパーとして勤務する場合に、求められることの多い資格です。

次に、国家資格である介護福祉士を取得するためにも必要になってくるのが、実務者研修。各現場のリーダーや主任クラスに求められることの多い資格です。
初任者研修の基礎的なものに加え、その一歩先の実践的な介護力を得ることが出来ます。

また、利用者の状態像に応じた介護や多職種との連携など、さらには介護保険制度や、今後の課題までも自身で把握できる能力が身につくというところまで期待される資格です。

これをクリアした上で、実務経験を3年積めば、ようやく介護福祉士の受験をすることができます

介護福祉士を取得した後もそれで終わりというわけではなく、多様な利用者の状況に対応でき、地域包括ケアの推進さらには介護ケアの指導にあたれる認定介護福祉士(※民間資格)も存在します。

2)実務者研修を取得するメリット

次は、実務者研修を取得することのメリットについて考えていきましょう。介護系の資格にも色々ありますが、なぜ実務者研修が求められているのでしょうか。

実務者研修を取得することで、介護技術面の向上であったり、給与アップ、役職がつきやすくなる、行える業務の幅が広がるなどがあります

実務者研修を取得することのメリットは、まとめると以下4点です。

実務者研修を取得することのメリット4点
  • 幅広い領域の知識・技術を修得できる
  • 給与ベースアップ、またサービス提供責任者への道も
  • たん吸引や経管栄養などの一部医療行為を行えるようになる
  • 介護福祉士へのキャリアアップを目指せる

幅広い領域の知識・技術を修得できる

資格取得によって、介護についての幅広い領域の知識・技術を習得できるようになります。介護の入門的な資格である初任者研修に対し、実務者研修はより実践的な資格といえます

合計450時間の研修(初任者研修の130時間を含む)により、介護の基礎知識から、尊厳、コミュニケーション技術、障害への理解、老化、認知症、こころ、医療面についてなど、幅広く学ぶことができきるのです。

給与ベースアップ、またサービス提供責任者への道も

実務者研修の取得は、給与ベースアップに繋がります。

厚生労働省「平成29年度介護従事者処遇状況等調査」によると、無資格者の介護士と比べ、月給で2万6千円以上もの差がつきます。

パートや派遣社員の場合でも、無資格者と比較して時給に差をつける事業所も少なくありません。

その先にある介護福祉士を取得すると、さらに1万5千円以上の給与アップに繋がります。

介護職のプロを目指すのであれば、実務者研修は必ず押さえておきたい資格と言えます。

また、実務者研修の資格を取得していると訪問介護事業所においてサービス提供責任者としての配置が可能になります。

ちなみに、従来は訪問介護事業所において初任者研修でも、サービス提供責任者としての配置が可能でしたが、現在では介護報酬が30%減算される対象となっています。

参考:平成29年度の各資格保持者の介護士平均給与

平均給与額(基本給+手当+一時金)
介護職(無資格) 258,540円
初任者研修 276,450円
実務者研修 285,180円
介護福祉士 307,100円

出典:厚生労働省「平成29年度介護従事者処遇状況等調査

たん吸引や経管栄養などの一部医療行為を行えるようになる

実務者研修を取得すると、たん吸引や経管栄養(胃ろうなど)の基礎知識が学べます。

これは原則として医師や看護師が行なう医療行為です。
平成24年4月からの法改正により、医療との連携や、その他の条件をクリアすることにより介護職員でも実施可能となり、介護現場では非常に重宝されています

たん吸引や経管栄養(胃ろうなど)を行なうための条件とは「喀痰吸引等研修」を受けて終了することです。

① 基本研修
② 実地研修

実務者研修を取得しておくと、①の基本研修が免除となります(②実地研修は必要です)。
(※スクールにより、研修の内容が多少異なる場合があるため、確認が必要です)

介護福祉士へのキャリアアップを目指せる

実務者研修を取得することにより、介護福祉士へのキャリアアップを目指すことができます。

介護福祉士を取得しておくことで、人員基準や加算要件にも含まれていることから、給与のベースアップにも繋がります

2017年以降、介護福祉士の国家試験受験ルートは以下の3つになります。

実務経験ルート 3年以上の介護実務経験(1095日かつ、従事日数540日以上)+実務者研修(450時間)
⇒受験。※実務者研修を修了していると、実技試験が免除されます。
福祉系高校ルート 福祉系高校にて1,800時間程度の受講
⇒受験。
養成施設ルート 養成施設にて1,800時間程度の受講(2年以上の養成施設)
⇒受験。

3) 実務者研修を取得するには?

実務者研修を取得するには?

実務者研修を取得するためには、指定の科目と時間数をクリアする必要があります。

受講条件が無いため、誰でも受講することが可能です。

初任者研修から受けて、現場経験を積んだ中で実務者研修を受けることが一般的ですが、いきなり実務者研修を受けるということも可能です。

受講する450時間の具体的な内容について、どのような科目をどのくらいの時間学ぶのか、見ていきましょう。

実務者研修の科目内容

実務者研修の科目は、初任者研修の基礎的な介護知識に加え、実践的な内容の知識・技術の習得を目的にしています

内容は全20科目で、「人間と社会」、「介護」、「こころとからだのしくみ」、そして「医療的ケア」の4つの分野に分けることができます。

450時間と、やや気の遠くなるような時間ではありますが、これをクリアしなくては、介護福祉士の試験に挑戦することができません。

科目内容 時間数
人間の尊厳と自立 5時間
社会の理解Ⅰ 5時間
社会の理解Ⅱ 30時間
介護の基本Ⅰ 10時間
介護の基本Ⅱ 20時間
コミュニケーション技術 20時間
生活支援技術Ⅰ 20時間
介護過程Ⅰ 20時間
介護過程Ⅱ 25時間
介護過程Ⅲ 45時間
発達と老化の理解Ⅰ 10時間
発達と老化の理解Ⅱ 20時間
認知症の理解Ⅰ 10時間
認知症の理解Ⅱ 20時間
障害の理解Ⅰ 10時間
障害の理解Ⅱ 20時間
こころとからだのしくみⅠ 20時間
こころとからだのしくみⅡ 60時間
医療的ケア 50時間
実務者研修受講時間数 450時間

出典:厚生労働省「介護福祉士の資格取得方法の見直しの延期について

無資格者の場合は全450時間の受講が必要になりますが、保有資格によって受講科目の一部が免除されることもあるため、確認しておきましょう。

保有資格名 受講時間(免除) 免除科目
なし 450(0) なし
ホームヘルパー2級 320(130) 人間の尊厳と自立、社会の理解Ⅰ、介護の基本、介護補基本Ⅱ、生活支援技術Ⅰ、生活支援技術Ⅱ、介護過程Ⅰ、こころとからだのしくみⅠ
介護職員初任者研修 320(130) 人間の尊厳と自立、社会の理解Ⅰ、介護の基本Ⅰ、生活支援技術Ⅰ、生活支援技術Ⅱ、介護過程Ⅰ、認知症の理解Ⅰ、障害の理解Ⅰ、こころとからだのしくみⅠ
ホームヘルパー1級 95(355) 介護過程Ⅲ、医療的ケア以外の全ての科目
介護職員基礎研修 50(400) 医療的ケア以外の全ての科目

実務者研修はどこで受けられる?費用はどれくらい?

実務者研修は各スクールで受けることができます。主要なスクールを一覧にしましたのでご参照ください。

所持資格によって免除科目があり、開講教室の立地条件、就職サポート体制、キャンペーンなどの割引制度などにより費用が変わってきます。

スクール名 特徴 無資格 初任者研修/ヘルパー2級 ヘルパー1級 基礎研修
1 ニチイ 融通が利く。学習サポートが充実。 220,000円 193,814円 73,333円 57,627円
2 藤仁館医療福祉カレッジ 学習サポートが充実。 198,000円 154,000円 112,200円 42,900円
3 未来ケアカレッジ 「0円講座特待生」制度あり。 164,450円 109,450円 96,250円 54,450円
4 三幸福祉カレッジ 就職サポートが充実。 142,670円 109,670円 84,700円 40,700円

※2020年3月時点(税込み価格)。

費用を安く抑えるために、下記の制度もご参照ください。

内容 管轄 制度
求職者支援訓練制度 ハローワーク 雇用保険の失業等給付を受給できない方を支援するための制度。受講料が無料(テキスト代等は自己負担)。
教育訓練給付金制度 ハローワーク 仕事に必要な資格など、負担した費用の一部が支給される制度。
実務者研修受講資金貸付制度 都道府県の社会福祉協議会 研修終了後に介護福祉士としてその都道府県の施設に従事しなければ、貸付金を返還しなくてはなりません。

4) 実務者研修のおすすめ勉強法

実務者研修は、通信+スクールの組み合わせが一般的です。
スクールにもよりますが、その大半が通信(自宅学習)となります。

450時間という長い道のりをクリアするためには、自分を上手に乗せてモチベーションを維持させながら、配布されたテキストや課題を効率的に行なっていく必要があります。

【朝型タイプ?夜型タイプ?】【仕事とリンクさせて覚えよう】【テキスト学習、Web学習】
  • 【朝型タイプ?夜型タイプ?】
  • 【仕事とリンクさせて覚えよう】
  • 【テキスト学習、Web学習】

【朝型タイプ?夜型タイプ?】

勉強する際、時間帯はとても重要です。朝型タイプ、夜型タイプ、その他のタイプ、自身はどのタイプか考えてみましょう。

本来は、朝起きて脳も元気な状態のうちに勉強することが効率的に覚えられると言われていますが、人によっては「仕事に行く前に勉強なんてしたくない」という方もいると思います。

ちなみに、私がそのタイプです。自身がどのタイプかまずは見極め、計画的に勉強することが重要です

【仕事とリンクさせて覚えよう】

勉強と現場仕事をリンクさせる事が重要です。

実際の現場で体験したことと、教科書の内容をリンクさせて覚えることが、知識を身に付けるための近道になります。

普段の介護現場で業務している際も、このことを意識して取り組まれるとよいでしょう。

【テキスト学習、Web学習】

テキスト学習
紙に向かって、ひたすら学ぶ従来通りの勉強法です。テキストで学習後、添削課題をスクール先へ郵送し、返送してもらう方法です。

返送に時間は掛かりますが、添削されたところをすぐに何度も振り返れるため、そこはメリットと言えるでしょう。
パソコンの苦手な方は、こちらの勉強法がおすすめです。

Web学習
テキストで学んだ後、パソコンやスマホで問題を解きます。
分からない部分はスクールの先生へ連絡をして、その場ですぐに解答や解説が得られることが多いため、サクサク学びを進めたい方に、おすすめの勉強法です。

まとめ)介護のプロを目指すなら、抑えておきたい実務者研修

介護のプロを目指すなら、抑えておきたい実務者研修

実務者研修について、その概要、取得するメリット、取得の流れ、おすすめの勉強法について、ご紹介してきました。

実務者研修は、介護福祉士の受験要件になっていて、人員基準や各種加算の対象にもなっていることが多い資格です

取得することで、幅広い領域の知識・技術を習得でき、給与ベースアップ、サービス提供責任者などへの道も開けてきます。

たん吸引や経管栄養などの一部医療行為を行なえるようになり、介護福祉士へのキャリアアップを目指せます。

実務者研修を取得するにはスクールにて450時間の指定科目をクリアする必要があります。

保有資格により費用は異なりますが、助成制度等を上手に活用しつつ、自身にあった勉強方法で、取得を目指しすのがよいでしょう。

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