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介護士の仕事の入浴介助が不安…という方が、知っておきたいポイント4点

[最終更新日]2024/04/21

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入浴介助が不安な方へ

入浴介助ってどうやればいいのかわからない…
入浴介助は身体への負担が大きくて大変って聞いたけど、ホントなの?

介護職員になったらほぼ100%行うことになる入浴介助。良い衛生状態を保ち、リラックスできる時間だとして利用者から需要の高い介助の1つです。

目次

1)入浴介助ってどんなもの?

入浴介助ってどんなもの?

入浴介助とは、自力で入浴することができない利用者の洗髪や洗身などをサポートすることを指します。

手すりなど福祉用具を利用したり、浴槽に浸かることが難しい場合はシャワー浴のみを行ったりと、利用者1人1人に合わせた介助をすることが大切です。

なお、入浴介助の主な目的は「身体の清潔を保つこと」「心身のリラックス」の2つです。

身体を清潔に保つことで、皮膚から細菌の感染が拡がるのを防ぐことができます。免疫力が低くなる高齢者にとって、入浴で清潔を保つことは非常に重要なのです。

さらに入浴で身体を温めることができると、血液が循環して心身ともにリラックスできます。

他にも体臭予防に繋がるなど、入浴という行為にはたくさんのメリットがあります。利用者にこれらのメリットを得て楽しく生活していただくためにも、介護職員が正しく入浴介助をすることは大切だといえます。

入浴介助の流れ

では「入浴介助の正しい手順」とはどんな流れで行われるのでしょうか?

これは『利用者個々人によって細かい流れは異なる』…というのが回答になります。

例えば「先に湯船に浸かりたい…」という方もいれば、「頭から洗い、次は身体、最後に洗顔…」のように1から10まで全ての流れにこだわりがある利用者もいます。

これらは全て利用者のかつての生活リズムによって構成されているため、基本的にはそのリズムを事前に把握し、最適な流れを1人1人作るのがベストです。

その上で今回は基本的な入浴介助の流れをご紹介していきます。ベースとなる手順ですので、参考にしてみてください。

手順 説明
①バイタルチェック 血圧と体温を測り、入浴するうえで異常がないか確認します。
②脱衣 衣服を脱いでいきます。転倒をしないよう椅子に腰かけた状態で行うことが多いです。
③かけ湯 一気に血圧が上下したり、不快感を持たれたりしないようかけ湯をしてお湯やシャワーの温度を利用者に確認していただきます。
④洗髪と洗身 髪を洗う際は耳に水が入ったり、爪を立ててしまい頭皮を傷付けたりすることがないよう注意します。洗身の際は足元から徐々に心臓へ近くなるよう洗うことで、血圧の急上昇を避けることができます。
⑤湯船に浸かる 可能な場合は湯船に浸かっていきます。お湯の温度を確認していただき、浸かる際は転倒や溺れることのないよう細心の注意を払いましょう。
⑥着衣 入浴後は身体を拭き、服を着ていただきます。転倒しないよう最後まで油断しないことが大切です。

2)入浴介助は、どんな点が大変?注意すべきポイントは?

続いては『入浴介助で大変な点と注意すべきポイント』を紹介していきます。

入浴介助は介護職員であればほぼ確実に行う業務でありながら、負担が大きく、ケガや事故などに直結しやすい場であると言われています。

それでも注意すべきポイントを事前に理解しておけば初心者でも多くの問題は未然に防げるため、この機会にぜひ参考にしてみてください。

入浴介助において大変な点、注意すべき点は──。

入浴介助において大変な点、注意すべき点は
  • #1 利用者1人1人に添った臨機応変な介助が求められる
  • #2 覚えることが多い
  • #3 腰痛など介護職員の負担が大きい

それぞれの点について、順を追って見ていきましょう。

#1 利用者1人1人に添った臨機応変な介助が求められる

入浴介助では、臨機応変さが求められる…というのが大変な部分です。

熱めのお湯が好きな人もいれば、ぬるめが好きな人もいるように、利用者1人1人に入浴の個性があります。

これらは長い人生の中で構築されたものなので、それらを尊重し、より快適に入浴していただけるよう工夫していくことが重要です。

しかし業務上、急いで入浴を行わなくてはいけなかったり、要介護度が上がって満足のいく介助ができなくなったりする日もあるのが現状。

そのため、毎日臨機応変に考えながら、いかに満足いく入浴をしてもらうかを考えるかが大変な点であり、同時にやりがいであるともいえますね。

#2 覚えることが多い

入浴介助は他の介助業務と比べても、覚えるべきことが多い複雑な仕事だといえます。

例えばザっと覚えるべきことを挙げると…

  • 利用者が入浴しても良い健康状態(体温や血圧)
  • 脱衣所までの移動介助の方法
  • 入浴前に必要な排泄介助の方法
  • 着脱の手順
  • 入浴時に必要な道具の準備
  • 頭から洗うのか、身体から洗うのか
  • 湯船に浸かるまでの介助方法

…などなど、1つの介助であるにも関わらず、本当にたくさん覚えることがあるのです。

さらに介護の資格講座や、インターネットでは学べない介護施設ごとのこだわりや用具の使い方なども覚える必要があるため、非常に複雑なのがご理解いただけると思います。

もちろんこれらは何度か経験するうちに慣れますが、最初のうちは流れを理解するだけで苦労する可能性があるため、メモを取るなどして少しずつ覚えていくように努めましょう

#3 腰痛など介護職員の負担が大きい

入浴介助ではかがんだり、無理な態勢で利用者を支えたりすることが多いため、腰痛など介護職員自身への負担が大きいです

さらに浴室は滑りやすい環境であるため、精神的にも常に気を張った状態で見守ることが多くなります。そのため精神的にも疲れやすい…ということが多いようです。

ただし、それらは「腰を曲げないように意識する」「利用者とコミュニケーションを楽しむ空間にする」といった工夫で十分に改善できます。

利用者の介助にだけ集中し、自分が必要以上に苦労してしまう…といった事態に陥らないよう注意しましょう。

3) 利用者の入浴介助を適切に行っていく為のポイント4点

次は『利用者の入浴介助を正しく行うためのポイント』を4つ紹介していきます。

複雑でやることが多い入浴介助には覚えるべきポイントがたくさんあるのですが、今回は特に初心者が覚えておいて欲しい重要なポイントにのみ絞りました。

できる部分は自分でやっていただく、周りのスタッフと密に連携をとる、利用者の希望を尊重する、絶対に無理をしない
  • できる部分は自分でやっていただく
  • 周りのスタッフと密に連携をとる
  • 利用者の希望を尊重する
  • 絶対に無理をしない

以上4つを忘れることがなければ、細かい技術や方法などは十分カバーできます。そのため、なぜこれらが重要なのかという理由も含め、参考にしてみてください。

できる部分は自分でやっていただく

入浴介助で最も大切なのは「介護職員がすべてやらない」ということです。

なぜなら入浴介助の全てを介護職員が行ってしまうと、利用者のできる行動範囲が減ってしまうからです。行動範囲が減ってしまうと身体機能が低下し、認知症の悪化などに繋がる危険性があるのです。

そのため、介護職員はあくまで「利用者ができない部分をサポートする」という姿勢を保ち、できる限り利用者自身で入浴していただくよう意識しましょう。

また、出来る限り利用者にやっていただくという姿勢は入浴介助だけに留まる話ではないので、食事介助や排せつ介助など、あらゆる業務の際に意識することをオススメします。

周りのスタッフと密に連携をとる

入浴介助では先輩介護職員はもちろん、看護スタッフなどと密に連携をとることが重要です。

入浴は利用者の要介護度はもちろん、肌や血圧といった健康状態によって「どんな入浴をするべきか?」が大きく異なります。
例えば血圧が極端に高い(もしくは低い)利用者を湯船へと誘導してしまうと、最悪の場合ヒートショック現象が起こり、心筋梗塞などの重い疾患に直結する可能性があるのです。

そのため、利用者の状態をよく知るベテランの職員や、健康状態について詳しい看護スタッフから情報収集し、「今日は入浴しても問題ないか」「入浴する場合どのようなことに注意すべきか」…などを常に理解しておくことが重要になります。

初心者のうちは覚えることが多く、かつ忙しそうな他職員さんに質問することは気を遣うかもしれませんが、出来る限り慎重になり、不安な部分を残さないまま入浴介助をすることがないよう意識してみてください。

利用者の希望を尊重する

利用者1人1人の希望を尊重する」というのも入浴介助では非常に重要です。

なぜなら、入浴は長い人生の中で個人のスタイルが確立されており、個性があるからです。

多くの利用者が最初に洗髪をするからといって、身体から洗うのが好きな利用者がいない…というワケではありません。
実際、普段意識することは少ないかもしれませんが、あなたにも他の方とは違う入浴の流れが少なからず構成されているはずです。

最初に述べた通り入浴は心身のリラックス効果を期待するものです。そのため入浴がストレスにならないよう、適度に「入浴で希望はありますか?」とヒアリングするよう心がけましょう

なお、そういった1人1人の細かい希望は先輩の介護職員に聞くと、初心者でもほぼ完ぺきに理解できることが多いです。

絶対に無理をしない

入浴介助は温度変化が激しく、閉塞的で事故の起こりやすい環境であるため無理をしないことが大切です。

「少し血圧が高いけど、昨日入っていないから入浴してもらおう」「体勢的に厳しいけど、ちょっと無理して湯船まで誘導しよう」などの油断は、特に高齢者の入浴では命を脅かす危険性があるため、絶対にしないよう注意して欲しいと思います。

なぜこれほど強く注意喚起をするかというと、入浴介助はやることが多いので非常に忙しく、油断が生まれやすい業務だからです。

少しでも難しいと感じる問題点があれば、すぐに先輩職員に相談するなど慎重に行動するよう心がけましょう。

その小さな心掛けがあれば入浴介助で失敗するリスクはグッと押さえられますので、「複雑な入浴介助だからこそ無理はしない」ということを忘れないでくださいね。

まとめ)利用者に寄り添った入浴介助をしよう

最後に入浴介助で大事なことをまとめます。

利用者1人1人に寄り添った介助をする、できるだけ本人にやっていただく、周りのスタッフと連携を取る、無理をしない
  • 利用者1人1人に寄り添った介助をする
  • できるだけ本人にやっていただく
  • 周りのスタッフと連携を取る
  • 無理をしない

私は完全未経験の状態で介護職員になり、先輩スタッフに教わりながら入浴介助を行ってきました。その経験で感じたのは「臨機応変さが大切」だということです。

私が担当した利用者の中には、そもそも入浴自体が嫌いだという方も多かったです。
そのため、今回紹介した入浴介助の流れ云々の前に、コミュニケーションを取りながら浴室に誘導することが一番大変だった…ということもあります。

利用者の性格や希望はもちろん、その日の状況を踏まえながら臨機応変に対応することで、入浴をより楽しく、安心して行えます。
ぜひ「昨日は大丈夫だったから、同じ方法で介助しよう」という発想ではなく、日々改善をしながらより良い入浴介助を目指してみてください。

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