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スクラムマスターとは?スクラムマスターの役割・メリットと目指し方を詳しく紹介

[最終更新日]2022/10/13

スクラムマスターとは?

アジャイル開発の広がりに伴い、「スクラムマスター」という言葉もよく聞かれるようになりました。
スクラムマスターは開発エンジニアの1つではあるものの、その役割はプログラマーやシステムエンジニアなど、既存の職種と大きく異なります。

またスクラムマスターを「プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーと同じもの」と誤って理解し行動すると、優秀な方でもスキルを発揮できない結果につながりかねません。

目次

1)そもそも「スクラムマスター」とは何か?

スクラムマスターとは、スクラム開発で定義されている3つの役割のなかの1つです。
スクラム開発はアジャイル開発のなかでも主な手法の1つとして、開発に採用される例が増えている手法です。

スクラムマスターは、「プロジェクトマネージャー」や「プロジェクトリーダー」とは異なります。
プロジェクトをマネジメントする役割はありますが、他のメンバーを統率するのではなく、開発がうまく進められるように支援することが特徴です。

いわば「縁の下の力持ち」という存在であり、システム開発においては新しい概念の役割といえます。

このため先頭に立って指示するのではなく、他の方をサポートすることで目標達成へ導く役割であることを認識する必要があります。

スクラムマスターの特徴と、他の役割との相違点

スクラムマスターはスクラム開発で重要な役割を果たす役割であるものの、プロジェクトの成功には他の方との連携ももちろん必要です。

なかでもプロダクトオーナーと開発チームとは、常に連携が求められます。これらの違いについて、以下の表でまとめました。

スクラムマスター 開発業務を円滑に進めるための業務が主な役割。スクラムがうまく回っているか、業務の障害がないかチェックし、スムーズに進められるよう調整を行う。
必要なときは開発チームを割り込みなどから守るための交渉も行う。スクラムマスターは奉仕型のリーダーであり、自らは開発業務を行わない。
プロダクトオーナー プロダクトオーナーは開発に必要な機能を決定し、開発チームに示す役割を担う。機能の範囲や内容をまとめた「プロダクトバックログ」を管理する。
また実装する機能について顧客と打ち合わせを行うこと、開発の順番や優先順位を決めることも役割の1つ。開発するシステムに責任を持つ一方で、自らは開発業務を行わない。
開発チーム 開発チームはプログラムを実際に開発する役割を担い、数名のメンバーで構成される。
各メンバーは専門分野を持つことが多いものの、開発で行われるどの役割も担える「多能工」であることが特徴。細かなスケジュールや開発の方法はチーム内で決定し進めていく。

上記で示した3つの役割とも特徴があり、従来型の役割とは大きく異なります。スクラム開発で仕事を進めるには、役割の特徴と違いをしっかり認識しておくとスムーズに進められるでしょう。

2)スクラムマスターに求められる働きとは?

それでは具体的に、スクラムマスターにはどのような働きが求められるのでしょうか。主なポイントを、4つ取り上げてみました。

●プロジェクトの現状を正しく把握する ●障害を取り除き、必要に応じて均衡を行う ●チーム内外へ課題解決の働きかけ・支援を行う ●開発そのものには直接関わらない
  • プロジェクトの現状を正しく把握する
  • プロジェクトの障害を取り除き、必要に応じて折衝を行う
  • 開発チーム内外に課題解決への働きかけと支援を行う
  • 開発そのものには直接関わらない

いずれも、スクラムマスターの任務を正しく遂行するには重要なポイントです。それぞれの内容について、詳しく解説していきます。

プロジェクトの現状を正しく把握する

プロジェクトの状況を正しく把握することは、スクラムマスターの基本です。なぜならスクラムマスターは、プロジェクトを円滑に進めることが役割であるためです。
適切な判断を行うには、常に現状を正しく把握していなければなりません。

開発に関する問題点はデイリースクラムで上がってきますが、それだけチェックすれば十分というわけではありません。

メンバーのなかには、誰にも言えない相談事を持つ方もいるでしょう。いつでも相談を受けられる体制を整えるとともに、いつもと違う予感を察知した場合は報告を待たず、積極的にヒアリングして現状を把握することが求められます。

またプロジェクトの完了時には「スプリントレトロスペクティブ」と呼ばれる、振り返りのミーティングが行われます。スクラムマスターはこのミーティングに積極的に関わり、よりよい開発の方法を共有する必要があります。

プロジェクトの障害を取り除き、必要に応じて折衝を行う

スクラムマスターの主な業務に、「開発チームが自力で解決できない障害を取り除く」業務があげられます。障害には以下のように、さまざまなものがあります。

●開発する量に対して、時間が少なすぎる ●要件があいまいな依頼 ●外部からの割り込み作業 ●要因の追加が必要 ●休日出勤や深夜業務が発生しそうで調整してほしい
  • 開発する量に対して、時間が少なすぎる
  • 要件があいまいな依頼
  • 外部からの割り込み作業
  • 要員の追加が必要
  • 休日出勤や深夜業務が発生しそうなので、調整をしてほしい

スクラムマスターは多種多様な障害を除去し、開発チームが業務を進めやすくする必要があります。自力で解決策を考えることはもちろん、プロダクトオーナーやチーム外の関係者とも折衝を行い、開発チームを守る動きが求められます。

開発チーム内外に課題解決への働きかけと支援を行う

スクラムマスターの役割は、自力で課題を解決することにとどまりません。

ときには問題に関わる当事者どうしが顔を合わせ、話し合って解決することが望ましい場合もあるでしょう。
その場合は当事者の要望を聞くだけでなく、それぞれに声をかけ対話を促すことも、スクラムマスターの役割の1つです。

加えて障害のなかには新しい技術の習得など、開発チームのメンバーそれぞれの努力によってスキルを向上できるものもあります。
このような課題はスクラムマスターが開発チーム内で解決できるよう促し、支援する動きも求められます。

開発そのものには直接関わらない

スクラムマスターはサーバントリーダー奉仕型のリーダー)と呼ばれており、いわば「縁の下の力持ち」の役割を担います。そのため以下に示すとおり、システム開発そのものに直接関わる役割ではありません。

  • 仕様の確定と開発順序の選定は、プロダクトオーナーの業務
  • 開発言語や開発手法の選定、実際の開発作業は、開発チームの業務

もしあなたがプロダクトオーナーや開発チームを兼任しているなら、話は別です。しかしスクラムマスター専任である限り、仕様を決めたり、直接コードを書いたりテストを行ったりすることはありません。

3)これからスクラムマスターを目指す際のポイント

ここまで解説したとおり、スクラムマスターはシステム開発のなかでも、特徴的な役割が求められています。業務を正しく遂行し開発業務に貢献するためには、以下のポイントを押さえる必要があります。

スクラム開発やフレームワークを正しく認識するチーム運営や組織変革に関する知見を深めるコーチングやファシリテーションなどの、コミュニケーション能力を高める認定スクラムマスターの資格を目指すことも有効
  • スクラム開発やフレームワークを正しく認識する
  • チーム運営や組織変革に関する知見を深める
  • コーチングやファシリテーションなどの、コミュニケーション能力を高める
  • 認定スクラムマスターの資格を目指すことも有効

それぞれのポイントについて、順に確認していきましょう。

スクラム開発やフレームワークを正しく認識する

スクラムマスターは他の開発手法にはない、独特の役割です。この役割をきちんと果たすためには、スクラム開発やフレームワークを正しく理解することが必須です。
なかでも開発チームの作業がスムーズに進められるように動くことは、重要なポイントです。

このため「自分が開発チームをリードする」「自分に従わせる」といった姿勢ではいけません。

よきコーチとして人の話に耳を傾け、チーム全体でよりよい開発ができるようにサポートすることが求められます。その点では、システム開発に関する課題や最新情報を積極的に収集し、解決に導くスキルを高めることが求められます。

チーム運営や組織変革に関する知見を深める

スクラムマスターは、スクラムチームの運営に大きく影響を与える存在です。「人」に関わる業務がメインである以上、チーム運営に関わる知識は欠かせません。

たとえば「チームをどうまとめるか」ということは、代表的な課題の一例です。このような知識はスクラムマスターの仕事に役立ちますから、本などで学び知見を深める必要があります。勉強会やコミュニティに参加することも、よい方法の1つです。

加えてよりよいチーム作りのためには、常に組織変革に関する情報をウォッチし、知見を深めておくことも欠かせません。今の方法が最善と思わず、よりよい情報があれば積極的に変える姿勢も必要です。

コーチングやファシリテーションなどの、コミュニケーション能力を高める

あなたが有能なスクラムマスターとして認められるためには、コミュニケーションスキルも欠かせません。一例として、以下のスキルがあげられます。

  • コーチング(問題解決や目標達成に向けて、自発的な気づきや行動を促す)
  • ファシリテーション(目標を達成するため議論を促し、当事者間で対立しがちな問題の解決や合意形成を促進する)

これらのスキルは、スクラムチームを正しく導くために重要です。誤った知識を身につけてしまうと、開発業務に支障を与えかねません。そのため書籍や研修などを積極的に活用し、正しい知識を身につけましょう。

認定スクラムマスターの資格を目指すことも有効

スクラムマスターに関するスキルアップには、認定スクラムマスターの資格を目指すことも有効な方法です。

受講費は20万円以上かかり、決して安くはありません。しかしスクラムマスターに必要なスキルやマインドセットなどを、有識者から直接学べることは魅力です。

認定スクラムマスターには、以下の2種類があります。

  • 認定スクラムマスター研修(3日間の研修)
  • Scrum Inc.認定資格スクラムマスター研修(2日間の研修)

どちらの研修でもグループワークが多く行われますので、受講には主体的に学ぶ姿勢が必須です。

日程によっては英語で講義が行われる場合もありますから、申込み前によく確認しましょう。申込方法や開催時間、資格認定の条件などは、最新の情報をご確認ください。

4)スクラムマスターを目指しての転職・おすすめ転職エージェント5選

スクラムマスター向けの求人を取り扱う転職エージェントは多くあります。
選ぶ際は、「スクラムマスターの求人が豊富か」「希望する転職地域に対応しているか」「担当者はこちらの希望をしっかり聴いて理解してくれるか」の3点を意識すると良いでしょう。

1点目の求人数と2点目の対応エリアについては、本記事が紹介するおすすめサービスにてあわせて説明します。
3点目の「担当者の品質」については、まずは「ここが良さそう」と感じたサービスを2~3つ登録して、そのうえで自分に合った担当者を見出して利用を絞っていくのがおすすめです。

ITエンジニアの方が転職エージェントを利用する際の選び方・活用法を紹介します。「自分に合った転職エージェントを見つけたい」という方は、以下ご参考ください。

ITエンジニアの転職で転職エージェントを有効活用するポイント1
ITエンジニアの転職で転職エージェントを有効活用するポイント2、ポイント3

スクラムマスターでの転職で、転職エージェントを活用するポイントは以下の3点です。

  • Point1 各ITエンジニア向け転職エージェントの、それぞれの特徴を知っておく
  • Point2 はじめに2~3つ「複数」の転職エージェントに登録しておく
  • Point3 何度かのやりとりで「相性」と「やりやすさ」を確認する

特にポイント3つ目の「相性とやりやすさ」は重要です。転職エージェントの担当者とは、転職期間中はずっと付き合いを続けていきますので、「自分に合った担当アドバイザー」を早めに見出していくことが、転職成功のひとつの要となるでしょう。

ITエンジニアの転職で自分に合ったアドバイザーを見分けるポイント3つ

  • キャリア相談に、親身に乗ってくれるか
  • 求人を紹介する際に、「何故おすすめなのか」についてきちんと納得できる説明をしてくれるか
  • 求人紹介の量・その後の連絡ペースが、適切と感じられるか
ITエンジニア向けの転職エージェントの選び方について詳しく見る

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ワークポートの特徴とおすすめの人

図参照:ワークポート 転職コンシェルジュとの面接シーン

引用元:転職エージェントのWORKPORT(ワークポート)で 転職相談サービスを体験してみた!

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まとめ)スクラムマスターの役割を正しく理解することが、成功へのポイント

スクラムマスターに求められるスキルと動きは、一般的なエンジニアの職種と大きく異なることがおわかりいただけたと思います。

調整役の業務が多いため地味に感じがちですが、プロジェクトの課題に気づきスムーズに解決へ導くスキルは、どのプロジェクトでも求められることでしょう。

スクラムマスターとして活躍するには、正しい知識を得ることが重要です。

書籍やセミナーなどを活用し、正しい手法を学びましょう。最新の情報を得るには、勉強会やコミュニティに参加することもおすすめです。

また直接開発に関わらなくても、開発手法や課題について知ることは、業務を円滑に進める上で重要です。

このようにスクラムマスターで成功するには、役割を正しく理解することがポイントとなります。

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