転職エージェントはなぜ無料?知っておきたいサービスの仕組みと注意点
[最終更新日]2022/03/22

転職活動時に「転職エージェント」のサービスを受けて求人を探すことは、今やもっともスタンダードな活動プロセスになりつつあります。
転職エージェントのサービスは、基本「無料」で利用できます。ですが、その仕組みと注意点を理解しないままですと、ときにサービスの扱いを見誤ったり有効活用できないこともあるでしょう。
目次
この記事のガイダンス
この記事は、以下4部構成になっています。
転職エージェントについて、ご自身の確認したいポイントからチェックしてみてください。
1)転職エージェントを無料で利用できる理由と、その仕組み
転職エージェントが無料で利用できることには、明確な「理由」があります。
まずは転職エージェントを無料で利用できる理由について見ていきましょう。
転職エージェントはなぜ無料で利用できるのか
転職エージェントは、「転職者を紹介した企業から紹介手数料を受け取る制度」をとっています。
つまり、転職エージェントは利益を転職者からではなく、企業から得ているということですね。
転職エージェントの仕組み
転職エージェントサービスの仕組みは、以下の図式のように表すことができます。

転職エージェントはまず企業からの求人情報を受け、それを求職者に紹介します。
そして、転職者が「この求人いいな、応募しよう」となり、更には企業が応募者の選考を経てその求職者に対して「この人を採用しよう」となったときに、転職エージェントは企業から「紹介報酬」を受け取るのです。
ちなみに、報酬額がどれくらいかというと、「求職者の年収の約3割」が相場と言われています。つまり、年収500万円の求職者を企業に紹介し、晴れて転職成功となった場合、企業は転職エージェントに150万円を報酬として支払うということです。
※ 実際は、転職エージェント毎に報酬額は別途定められています。一般的に、ハイキャリア層になるほど紹介報酬は高くなり、既卒や第二新卒といった若年層の紹介報酬は低くなる傾向にあります。
ちなみに、企業から転職エージェントへの報酬が確定するのは、求職者が入社しておおよそ3~6ヶ月後です。
そのため「紹介した求職者が入社後にすぐに辞めてしまった」となれば、転職エージェントは利益を得ることができません。
だからこそ転職エージェントは、きちんとその職場にマッチした人材を紹介するために求職者と時間をかけて話し合いを行うのです。
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2)「無料」ゆえにここが怖い?転職エージェント利用時の3つの注意点
転職エージェントは無料で利用できるサービスですが、無料ゆえに注意しておきたいポイントもあります。
特に以下の3点については、利用前にしっかり把握しておくと良いでしょう。
- エージェントの話を疑わずに鵜呑みにすると、ミスマッチが起こる可能性もある
- 転職者の市場価値によって、紹介されない求人もある
- エージェントの相性次第で、かえって転職が長引くことも
それぞれ、順を追って見ていきましょう。
エージェントの話を疑わずに鵜呑みにすると、ミスマッチが起こる可能性もある

転職エージェントの紹介する案件や情報をそのまま鵜呑みにしてしまうと、自分の考えている転職とは違った結果になることがあります。
それは、実際に転職サポートをする担当キャリアアドバイザーには多くの場合「ノルマ」があり、中には自身のノルマ達成のためにミスマッチの求人を強引に紹介するケースもあるからです。
特に理由もなく特定の求人への応募を勧めたり、必要以上に転職活動を急かしたりすると感じた場合には、一旦距離を取って冷静に提案内容を確認するべきでしょう。
大前提として、応募する求人企業の確認(企業研究)はキャリアアドバイザー任せにするのではなく、自身でもしっかり行っておくべきです。
企業研究のやり方・進め方
企業研究を行う際に、優先して見るべきポイントは以下の通りです。
チェック項目 | 確認ポイント | どこで確認するか |
---|---|---|
事業内容 | 自分自身の知識領域にあるか、また今後も興味・関心を持続して持ち続けられる内容かを確認する | 企業HP |
主力商品・サービス | その商品・サービスの開発・運用を自身が携わることになる際に、どの範囲まで知っていて、どの範囲を知らないかを確認する | 企業HP、業界ニュース、四季報、業界地図、競合他社のHP等 |
強み・独自性 | 同業他社をいくつか確認し、「この会社ならではの特色・強み」がどこにあるかを見出す | |
企業理念 | 企業理念から、求められる人物像(主にスタンス面)をイメージし、自身との適合性を家訓する | |
社風・雰囲気 | 歓迎される人物像や業務への取り組み姿勢をイメージする | インタビュー記事、口コミサイト等 |
求められる知識・スキル | 現在の自身の知識・スキルと照らし合わせて、過不足を確認する | 企業HP、求人票等 |
こうしたリサーチを重ねた結果、「この企業で働いてみたい」「こういった文化の会社なら馴染めそうだ」といった手応えを得ることができれば、入社後のミスマッチを軽減する効果が期待できます。
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もし、キャリアアドバイザーから紹介された求人が「ミスマッチだ」と感じたら、はっきりとNOと答えましょう。
キャリアアドバイザーの話を鵜呑みにせず、ときにNOと答えられるようにすることが、転職エージェントを有効に活用するうえで大切なポイントなのです。
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転職エージェントは基本【複数登録】がおすすめ
転職に関する提案・アドバイスがひとりのキャリアアドバイザーの意見に偏ってしまわないように、転職エージェントは基本「複数」登録しておくことをおすすめします。
複数の転職エージェントを併用することによって、キャリアの方向性についてセカンドオピニオンを得られたり、相性に良い担当かどうかの判断もしやすくなります。
「ここの担当が、一番しっくりくる」というエージェントが見つけられたら、徐々に利用のウェイトをそちらに寄せていくと良いでしょう。
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転職者の市場価値によって、紹介されない求人もある

転職エージェントによっては、求職者の市場価値がまだ低いと判断した際に、求人の紹介を控えることもあります。
市場価値とはつまり、「その人が、特定の市場(または企業)で働く際の結果・成果の期待値」です。
当然ながら、企業は市場価値の高い求職者を求めます。
そして、転職エージェントは企業の期待に応えるために、市場価値の高い求職者を優先して求人情報を紹介する傾向があるのです。
この点で注意したいのが、まず「利用している転職エージェントの得意分野(保有する求人の層等)が、自分の希望する求人の層とでギャップがないか」という点と、「担当キャリアアドバイザーにきちんと自身の経験・スキルを伝えているか」という点です。
一点目の「転職エージェントの得意分野と自身の希望する分野のギャップがある」については、いちど利用している転職エージェントの特徴や強みを確認しておき、必要に応じてもっとマッチング性のある転職エージェントに利用を移すことを検討すると良いでしょう。
二点目の「担当キャリアアドバイザーにきちんと自身の経験・スキルを伝えているか」については、本来キャリアアドバイザーと求職者は強固な信頼関係があってこそ転職成功を実現しやすくなるものです。
必要以上に自分を大きく見せるべきではありませんが、「この担当キャリアアドバイザーの人は信用できる」と感じた際は、ご自身のこと──転職理由からこれまでの経験で得た知識・スキル、伸ばしていきたい分野をしっかり伝えることをおすすめします。
また、この問題については傾向として大手の転職エージェントによく見られます。
「あまり求人を紹介されない」と感じたら、中小規模の転職エージェントにも登録しておくことをおすすめします。
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市場価値の確認方法
人材の「市場価値」とは、お金や株価のような「誰もが共通認識を持てる価値」ではなく、その市場(業界、または個別企業)で「この人はこれだけの活躍をしてくれる」という客観的な評価をもって導き出されるものです。

そのため、転職においてあなた自身の市場価値を確認する際は、まずは「自分自身を知る」、そして「企業の求めていることを知る」という以下のプロセスが求められます。
転職時の市場価値を行う際のプロセス
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キャリアアドバイザーとの相性次第で、かえって転職が長引くことも

転職エージェントの利用で特に注意したいのが「キャリアアドバイザーとの相性」です。
「相性」とはつまり、「共同作業を行うパートナーとして、気持ちよく、かつ息の合ったアクションができるか」といった点になります。
キャリアアドバイザーも当然人によって価値観や考え方も変わりますので、なかにはあなたとあまり相性の良くないキャリアアドバイザーもいるでしょう。
そのほか、新任でまだ経験の浅いキャリアアドバイザーが担当で、「ちょっと頼りなさを感じる…」ということもあるかもしれません。
相性というものは多くの場合、数回のコミュニケーションを経て感じられるようになるものですので、一回目の印象(第一印象)とは分けて考えるべきですが、何度か話して違和感や不信感が大きくなるようでしたら注意が必要です。
そのままサービスを利用した際に、むしろ転職活動が長引いてしまうこともあるでしょう。
参考:担当キャリアアドバイザーとの相性の見極め方

- Point1 はじめに2~3つ複数の転職エージェントに登録しておく
- Point2 面談およびメール・電話のやり取りで相性とやりやすさを見極める
「良いキャリアアドバイザー」であるかどうかを判断する際は、「相談に親身に乗ってくれるか」「求人紹介の際に、その理由についてきちんと説明してくれるか」「求人紹介のペースが、自分に合っているか(急かされてる、また放置されていると感じずにいられるか)」といった観点で見ると良いでしょう。

- キャリア相談に、親身に乗ってくれるか
- 人を紹介する際に、「何故おすすめなのか」についてきちんと納得できる説明をしてくれるか
- 求人紹介の量・その後の連絡ペースが、適切と感じられるか
例えば、2つ目の「何故おすすめなのかを説明してくれるか」については、担当のキャリアアドバイザーより求人を紹介された際に、「なんでこの企業を私に薦めたんですか?」「このなかで、いちばんお薦めだと思うのはどれですか?また、その理由は?」といった質問をしてみるのです。
その回答を聞けば、相手がこちらのことをしっかり考えて紹介しているかどうかがわかるでしょう。
あまりきちんと考えて求人紹介していないと感じられた場合や、「こちらの希望する分野について、あまり詳しくなさそうだ」と感じられるようでしたら、他の転職エージェントにシフトしていくか、またはキャリアアドバイザーの担当変更を検討することをおすすめします。
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3)転職エージェントを効果的・効率的に利用するためのポイント3つ
続いては、転職エージェントをより効果的・効率的に活用するためのポイントについて見ていきましょう。
特に意識したいのは、以下の3点です。
- 「総合型エージェント」「特化型エージェント」を使い分ける
- 転職エージェントとはなるべく多く連絡を取る
- 転職エージェントには「本音」を伝える
それぞれ、順を追って見ていきましょう。
「総合型エージェント」「特化型エージェント」を使い分ける
転職エージェントは、幅広い業種・職種を扱う「総合型」のエージェントと特定の業種や職種への支援に注力している「特化型」のエージェントに分かれます。

総合型の転職エージェントのイメージとしては「デパート」に近く、転職者の希望に幅広く応じられるよう、多くの業種・職種を扱っています。
これに対して特化型は「専門店」をイメージすると良いでしょう。「IT業界」「20代などの若年層の転職」「ハイクラス層向けの転職」といったように、取り扱う求人の範囲を絞ってサポートを行っているのが特徴です。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
総合型転職エージェント |
|
|
特化型転職エージェント |
|
|
総合型・特化型それぞれメリットとデメリットがありますが、可能な範囲で両方登録しておくことをおすすめします。
総合型は大手の人材紹介会社が運営していることが多く、その分これまでの支援実績に基づいた適切なサポートが提供されやすいです。
一方の特化型は特定分野についての知識・サポート経験が豊富なキャリアアドバイザーが多く、その分野において高品質なキャリア相談や求人紹介を受けやすいでしょう。
総合型転職エージェントの代表例
サービス名 | 特徴 |
---|---|
![]() マイナビエージェント |
|
![]() リクルートエージェント |
|
![]() doda |
|
![]() パソナキャリア |
|
![]() JACリクルートメント |
|
![]() Spring転職エージェント |
|
![]() type転職エージェント |
|
![]() ワークポート |
|
特化型転職エージェントの代表例
分野 | サービス名 | 特徴 |
---|---|---|
IT・Web | ![]() マイナビITエージェント |
■手厚いサポートを受けたい全国のITエンジニアの転職におすすめ
|
![]() レバテックキャリア |
■都市部でキャリアアップを目指すITエンジニアの方におすすめ
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20代・若手 | ![]() マイナビジョブ20's |
■20代のはじめての転職、正社員経験の浅い人におすすめ
|
![]() JAIC(ジェイック) |
■20代~30代前半のフリーター・既卒・若手社員におすすめ
|
|
![]() 就職Shop |
■20代のフリーター・既卒・第二新卒におすすめ
|
|
ハイクラス | ![]() JACリクルートメント |
■キャリアプランについてじっくり相談したい人におすすめ
|
![]() リクルートダイレクトスカウト |
■年収700万円以上の転職を目指す全国の転職者におすすめ
|
|
![]() ビズリーチ |
■ハイクラス層向けのスカウト・オファーが欲しい転職者におすすめ
|
|
マスコミ | ![]() マスメディアン |
■テレビ・書籍・Web等のメディア系事業を目指す転職者におすすめ
|
アパレル | ![]() クリーデンス |
■アパレル・ファッション業界を目指す転職者におすすめ
|
経理・財務、人事、管理業務 | ![]() ジャスネットキャリア |
■会計、税務、経理・財務分野の転職におすすめ
|
![]() MS-Agent |
■管理部門(経理・財務・人事・総務・法務等)の転職におすすめ
|
|
外資系 | ![]() ランスタッド |
■製造業・ものづくり業、医療機器・医薬品業界の好条件求人が豊富
|
![]() エンワールド |
■質の高いグローバル求人を提案してもらえる
|
|
![]() ロバート・ウォルターズ |
■外資系企業・日経グローバル企業の転職におすすめ
|
|
製造系エンジニア | ![]() メイテックネクスト |
■製造系エンジニアへの転職を目指す人におすすめ
|
介護 | ![]() きらケア |
■介護・福祉分野への転職を目指す人におすすめ
|
![]() かいご畑 |
■はじめて介護職を目指す人、資格取得を検討中の人におすすめ
|
特化型エージェントの特徴は、「強みとしている分野に対する転職支援に強い」「(その分野に対して)専門的なアドバイスを行えるキャリアアドバイザーが多い」といった点が挙げられます。
一方で、全体的な求人数や拠点数は総合型エージェントよりも少なくなることが多いです(※ 例外もあります)。
志望する業界や職種が多岐に渡る方やまだ明確になっていないという方、または多くの求人情報を確認したいという方は総合型エージェントの利用がおすすめです。
また、業界や職種が定まっている方、なるべく専門的なアドバイス・フォローを受けたいという方は特化型エージェントの利用がマッチしやすいでしょう。
その他、総合型エージェントと特化型エージェントを併用して、双方のメリットを受けつつより自身のマッチするサポートに絞っていく──という手法も有効です。
重要な点は、利用する転職エージェントの特徴(総合型なのか、特化型なのか)をきちんと把握し、かつそのサービスの利点を最大限活用することです。
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転職エージェントとはなるべく多く連絡を取る

転職エージェントを有効活用するうえで、なるべく多く連絡を取ることも大切です。
転職に関する情報(現在のスケジュールや転職先の希望など)をこまめに伝えることで、キャリアアドバイザーも転職者に具体的な支援がしやすくなるのです。
積極的に連絡を取ってコミュニケーションを重ねることで、キャリアアドバイザーと信頼関係を作ることもできます。
お互いの理解を深めることができれば、より親身になって転職のサポートを行なってもらうことにつながるでしょう。
また、転職エージェントのキャリアアドバイザーは常に複数の求職者を担当しています。
優良な求人が出たときには、転職活動に前向きな人──例えば、普段からの連絡が取れやすい求職者を優先して紹介することも多いです。
そう言った観点からも、転職エージェントへの積極的な連絡・コミュニケーションは意識しておくべきでしょう。
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転職エージェントには「本音」を伝える

転職エージェントの担当キャリアアドバイザーとのコミュニケーション時においては、とにかく自分の気持ちを本音で話すことが大切です。
キャリアアドバイザーは転職者の本音を知ることで、具体的なアドバイスが行えるようになります。
そもそも本音で話さなければ、キャリアアドバイザーも本当にマッチした求人を紹介することができません。
また、キャリアアドバイザーも人ですので、本音と熱意を見せる求職者に対して「この人の転職をしっかり支援したい」という気持ちも持ちやすくなるでしょう。
ポイントは、「より良く見せよう」であったり、「余裕を見せる」といったポーズをしないことです。
それよりも、「今回の転職を成功したい」という気持ちと、「どう成功したいのか」という考えを、しっかりキャリアアドバイザーに共有することです。
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4)はじめに登録しておきたい、おすすめの転職エージェント
ここまで、転職エージェントが無料で利用できる仕組みについて、そして転職エージェント利用時の注意点とポイントをお伝えしました。
続いては、実際に有効活用したいおすすめの転職エージェントをご紹介します。
現在、国内に転職エージェントは17,000以上もあります。当然ながら、それら転職エージェントにはそれぞれ特徴があり、「どの転職エージェントも一緒」ということはありません。
そこで、あなたに合ったサービスを見つけやすくするためにおすすめの転職エージェントをパターン別にピックアップしました。
タイプ別のおすすめ転職エージェント
どれか一つのタイプではなく、複数のタイプが当てはまるという人もいるでしょう。
その場合は、それぞれのタイプでおすすめしているサービスを見て、自分にマッチしそうなサービスを2~3ピックアップしてみてください。
なるべく早く転職したい、積極的に求人提案を受けたい人はdoda・リクルートエージェント・ワークポート

「なるべく早く転職したい」、「積極的に求人提案を受けたい」という人はdoda、リクルートエージェント、そしてワークポートのサービス利用がおすすめです。
doda、リクルートエージェントは共に国内最大手の人材紹介会社として、豊富な求人と充実したサービス体制があり、「的確かつスピーディな対応」への評判が高く、職務経歴書などの書類添削や応募企業の情報収集、面接対策についても、これまでの実績に基づいた適切なサポートを行ってくれます。
ワークポートはIT・Web業界への転職支援に強い転職エージェントで、かつキャリアアドバイザーからの積極的な求人提案をしてもらえると評判です。ITエンジニアやWebディレクター・プロデューサーといった職種への転職を希望される方にマッチしやすいでしょう。
ただし、これら大手転職エージェントは若手のキャリアアドバイザーも多く、当然その品質は一定ではありません。
相性の良くないアドバイザーや経験の浅いアドバイザ―が担当になったときにうまくリスクヘッジできるように、複数の転職エージェントに登録しておきサポート品質を比較確認できるようにしておいた方が良いでしょう。
doda──幅広く充実したボリュームの求人と、積極的な提案
dodaの特徴 |
|
---|---|
サービス対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
求人数 | 約150,000件(2022年2月現在) |
dodaは国内トップレベルの求人数と、担当アドバイザーから積極的な提案が評判の転職エージェントです。
保有求人は常時10万件以上、都市部だけでなく地方での転職支援にも強いです。
また、dodaは求人を自分で探して応募する「転職サイト」と、求人紹介から企業への応募、日程調整までアドバイスしてもらえる「転職エージェント」両方のサービスを利用できます。
「まずは自分でじっくり求人チェックしたい」という方は転職サイトのサービスを利用し、その後「応募や企業への交渉についてサポートしてほしい」となったときにエージェントサービスを利用する、という使い方もできます。
dodaの活用メリットとデメリット・注意点
dodaでは「ダイレクト・リクルーティングサービス」という仕組みを取っており、そのため企業から熱意あるスカウトメールが届きやすいです。

dodaに登録すれば、「自分が今どんな企業から関心を持たれているか」について、スカウトメールの傾向から確認することができるでしょう。
スカウトメールは登録時のレジュメ内容をもとに送付されます。
登録者全員に送付される「軽いオファー」もあれば、面接が確約された「本気のオファー」もあります。
また、dodaは「レジュメビルダー(職務経歴書作成ツール)」や「年収査定」など、転職活動をサポートしてくれるツールも豊富です。これらを無料で利用するメリットだけでもdodaに登録する価値はあるでしょう。
![]() 年収査定 |
これまでの経歴からあなたの適正年収を算出。 自身の市場価値を知りたい人におすすめ。 |
![]() キャリアタイプ診断 |
120問の質問に答えることで、自身の「性格」や「向いている仕事スタイル」、「向いている企業風土」などがわかる。所要時間は10分程度。 |
![]() 転職タイプ診断 |
自身が仕事に対してどんなことを大切にしているか、また、今の仕事への満足度などを可視化することができる。 自己分析・適職探しにも役立つ。 |
![]() エゴグラム適職診断 |
50問の設問に回答することによって、自身の性格と「適職」を診断してくれる。 |
![]() doda転職フェア |
多くの企業が出展する転職イベント。 企業の担当者に直接話を聞ける機会がある。 ※現在は新型コロナウイルスの感染拡大に伴いオンライン中心で開催されている(2022年1月) |
一方のdodaのデメリット・注意点は、担当アドバイザーの品質にバラつきがある点です。応募・エントリーを急かされたり、希望する分野への知識の浅いアドバイザーが就いてしまうこともあるでしょう。
「丁寧かつ実績のあるアドバイザーに担当に付いてほしい」という場合は、パソナキャリア(全世代向け)、JACリクルートメント、リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス向け)といったベテラン層が厚いと評判の転職サービスがおすすめです。
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リクルートエージェント──国内No1の求人数 転職支援ツールも充実
リクルートエージェントの特徴 |
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---|---|
サービス対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
求人数 | 約350,000件(2022年2月現在) |
リクルートエージェントは国内No1の求人数と転職支援実績を誇る転職エージェントです。
リクルートエージェントの強みは全業種・職種に対して豊富な求人数を持つこと、そして長年の実績で培われたノウハウ・転職支援ツールの充実さにあります。
全国の地域で対応が可能で、各都道府県の求人も豊富です。拠点も多く、オンライン・電話のサポートはもちろん対面での面談の受けやすさも強みの一つです。
リクルートエージェントの活用メリットとデメリット・注意点
リクルートエージェントでは、志望企業の特徴・評判といった分析から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」を用意してくれます。
業界・企業情報はネットで公開されていないものも多いため、レポート情報はあなたの活動に大いに役立つはずです。
また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとに有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。
リクルートエージェント登録後に無料で活用できる、職務経歴書を自動で作成できる「職務経歴書エディタ」や無料の「面接力向上セミナー」のサービスもおすすめです。
![]() 職務経歴書エディタ |
テンプレートや入力例に沿って、職務経歴書を半自動で作成できるサービス。作成後にWordファイルにダウンロードして利用することも可能。 |
![]() 面接力向上セミナー |
企業が「採用したい」と思える面接の必勝法が学べるセミナー。参加者の99%が「満足」以上の回答。 現在(2022年3月)はLIVE配信(オンライン)で行われている。 |
一方のリクルートエージェントのデメリット・注意点としては、これらサポートの提供は適切かつとても「スピーディ」であるということです。担当者によっては、活動ペースを急かしてくることもあるかもしれません。
「じっくりと、自分のペースで転職活動をしたい」という場合は、パソナキャリア(全世代向け)、マイナビエージェント(若手社会人向け)、JACリクルートメント、リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス向け)にも併せて登録し、より自身にマッチするサービスを選んでおくと良いでしょう。
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ワークポート──未経験者向け支援、特にIT・Web業界へのサポートに強い
ワークポートの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
求人数 | 約60,000件(2022年2月現在) |
ワークポート(WORKPORT)は「業界・職種未経験者」のサポートに優れており、なかでもIT・Web業界の支援に強い転職エージェントです。
全都道府県の地域を対象としており、オンライン面談も受け付けています。
また、ワークポートに登録した際に担当となってくれる転職コンシェルジュ(アドバイザー)は、積極的な求人提案をしてくれることでも知られています。
転職先を検討するにあたって、できるだけ多くの求人を比較した上で応募先を決定したい人や、担当アドバイザーからの提案を多く受けたい人は、ワークポートのサポートがマッチしやすいでしょう。
ワークポートの活用メリットとデメリット・注意点

引用元:転職エージェントのWORKPORT(ワークポート)で 転職相談サービスを体験してみた!
ワークポートは「未経験職種」へのサポートが手厚いことでも知られています。
そのため、今の職種から新たにジョブチェンジを検討している方は、ワークポートのサービスが適しているでしょう。

引用元:ワークポート 「転職コンシェルジュの転職相談サービス」
「検討の余地があれば求人を紹介する」というスタンスのエージェントのため、転職先の選択肢を広げる際にもおすすめです。
他の転職エージェントに登録したものの、想像していたほど求人を紹介してもらえなかった人や、担当者のレスポンスが鈍く転職活動が進まないと感じていた人にこそ、ワークポートを利用するメリットを実感できるはずです。
一方のワークポートのデメリット・注意点は、担当アドバイザーの品質にバラつきがある点です。応募・エントリーを急かされたり、希望する分野への知識の浅いアドバイザーが就いてしまうこともあるでしょう。
「丁寧かつ実績のあるアドバイザーに担当に付いてほしい」という場合は、パソナキャリア(全世代向け)、JACリクルートメント(キャリアアップ、ハイクラス向け)、マイナビIT AGENT(IT/Webエンジニア向け)といった各分野で評判の高いの転職サービスがおすすめです。
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キャリアアドバイザーにじっくり相談してもらいたい人はマイナビエージェント・パソナキャリア・JACリクルートメント

転職エージェントでキャリア相談をしたい方、また今回の転職活動に不安を感じている方は、じっくり相談を聴いてもらえる転職エージェントがおすすめになるでしょう。
相談をどれだけ聞いてもらえるかは担当となるキャリアアドバイザーによっても変わってきますが、以下の転職エージェントは「話をよく聞いてもらえた」という評判が多いです。
マイナビエージェントは20代~30代前半の若手社会人向けの転職支援に強く、JACリクルートメントは年収600万円以上のリーダー・管理職層の転職支援に強いです。パソナキャリアは全年齢に満遍なく対応している転職エージェントです。
マイナビエージェント──じっくり・丁寧なサポート。若手社会人への転職支援に強い
マイナビエージェントの特徴 |
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---|---|
サービス対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
求人数 | 約68,000件(2022年2月現在) |
マイナビエージェントは専門知識を持つキャリアアドバイザーが一人ひとりの転職者に対して丁寧に向きあい、きめ細かなサポートをしてくれることで知られる転職エージェントです。
とくに20代〜30代前半の転職サポートを得意としており、志望動機のブラッシュアップや面接指導を的確に行ってくれます。
サポート対応地域は全国で、地域ごとに専門のアドバイザーが対応しています。
マイナビエージェントの活用メリットとデメリット・注意点
業界ごとに専任のキャリアアドバイザーが在籍しており、専門知識を持つプロからアドバイスしてもらえるのが特徴です。業界・職種に特有の転職事情を熟知したキャリアアドバイザーに相談したい人に適しています。

引用元:マイナビエージェント公式HP
また、大企業だけでなく中小企業の求人も豊富に保有しているため、企業規模に関わらず自分の希望に合った会社を探している人に向いています。

一般的に、大手転職エージェントのサポートは「3ヶ月間」などの期限が設けられています。
一方、マイナビエージェントでは期間の制限はなく、「無期限」でサポートを提供してくれます。「思いのほか活動期間が長引いてしまった…」とった場合も、マイナビエージェントであればサポートを継続してもらえるのです。
期間を定めることなく、かつ転職者の経歴と想いに合った転職先を紹介していくマイナビエージェントのスタイルは、「内定率のアップ」や「納得できる転職の実現」に大きく寄与しています。
実際にマイナビエージェントを利用して転職に成功した人は、入社後にミスマッチを感じることも少ない傾向があります。
一方のマイナビエージェントのデメリット・注意点は、サポートは手厚いが、転職意欲の低い人は優先度を下げられる可能性がある点、そのほか職種・業種によっては提案される求人が少ない場合もあることです。
doda(全世代向け)、リクルートエージェント(全世代向け)、リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス向け)といった求人数が豊富でかつ担当から積極的なスカウトや提案の受けられるサービスも並行して登録しておくと、安心でしょう。
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パソナキャリア──全都道府県に拠点あり、地方転職に強い&じっくり相談に乗ってもらえる
パソナキャリアの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
求人数 | 約60,000件(2022年2月現在) |
パソナキャリアは、人材派遣業の代表的な企業として知られるパソナグループが運営する転職エージェントです。派遣事業で築いてきた信頼は厚く、取引企業数は16,000社以上にのぼります。過去の転職支援実績は累計25万人に達しており、豊富な転職ノウハウを有しているのが特徴です。
転職コンサルタントによる丁寧なサポートを特徴としており、利用者の年収アップ率67.1%という実績からもサポート品質の高さがうかがえます。
サポート対応地域は全国、かつ全都道府県に支店があります。対面サポートもしやすいエージェントです。
パソナキャリアの活用メリットとデメリット・注意点
人材サービスを総合的に手掛けるパソナグループならではの特色として、拠点が全国の都道府県にある点が挙げられます。
拠点が各地にあることで、キャリアアドバイザーによるサポートも受けやすくなるはずです。
転職サービスによっては首都圏や大都市部のみが対象エリアとなっていることも少なくない中、地方での転職にも対応できるのは大きなメリットといえるでしょう。
また、地元の企業との信頼関係を築く上でも、エージェントの企業担当者が高頻度で採用担当者とコンタクトを取っていることは重要です。
地方に本社・支社がある企業の詳細な情報を得られるだけでなく、「パソナキャリアが推薦する人材なら採用を前向きに検討しよう」と思ってもらえる可能性が高いでしょう。
そうした背景もあり、パソナキャリア利用者の67.1%が内定後の年収アップに成功しているといいます(※公式サイトより)。

引用元:パソナキャリア公式サイト
履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、さらには自己分析やキャリアの棚卸しについても、キャリアアドバイザーが親身になって二人三脚で取り組んでくれるので、「転職活動をひとりで進めるのは不安…」という人には特に心強いパートナーとなるでしょう。
一方のパソナキャリアの注意点は、サポートは手厚いが、転職意欲の低い人は優先度を下げられる可能性がある点、そのほか職種・業種によっては提案される求人が少ない場合もあることです。
doda(全世代向け)、リクルートエージェント(全世代向け)、リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス向け)といった求人数が豊富でかつ担当から積極的なスカウトや提案の受けられるサービスも並行して登録しておくと、安心でしょう。
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JACリクルートメント──紹介される求人と、キャリア相談の品質が高い
JACリクルートメントの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
求人数 | 非公開 |
JACリクルートメントは「年収600万円以上」のミドル・ハイクラス向け転職エージェントです。一定以上の経験や実績のある人材を求める企業の紹介に優れており、ミドル層以上の転職活動におすすめです。
JACリクルートメントでは求人紹介だけでなく、キャリア面談やキャリアの棚卸し、キャリアプラン相談といった総合的なキャリアコンサルティングを行ってくれます。
在籍コンサルタントは人材業界の中でもベテラン勢が多く、これまでの豊富な転職支援実績をもとにキャリアコンサルティングを実施してもらうことができます。
JACリクルートメントの活用メリットとデメリット・注意点
JACリクルートメントを活用するメリットとして筆頭に挙げられるのが「ハイクラス向け求人の充実度」です。とくに年収600万円以上など好条件の求人を多数保有していることから、ハイクラス人材を求める企業と転職者のマッチングを得意としているのです。
高年収帯の求人や、重要なポジションを募集する求人を探している人にとって、登録を検討する有力な理由となるはずです。
JACリクルートメントは両面型サポートのため、コンサルタントが企業の採用担当者が直接コンタクトを取り、企業の情報や就業条件についてヒアリングを実施しています。

つまり、転職者に伝えられる企業情報はコンサルタント自身が収集した一次情報なのです。
このため、企業担当と人材担当の間で情報が分断されてしまう心配がなく、精度が高く確実な情報を得ることが可能となっています。
一方のJACリクルートメントのデメリット・注意点は、保有求人数が大手サービスよりも少なめである点です。
「希望している求人が思ったより多く紹介されなかった…」という場合は、求人数の豊富なリクルートエージェント(全世代向け)、doda(全世代向け)、パソナキャリア(全世代向け)、リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス向け)といった転職サービスがおすすめです。
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キャリアアップ転職を目指す人は、リクルートダイレクトスカウト、ビズリーチ、iX転職

今回の転職で、「キャリアアップや年収アップを果たしたい」という方は、ハイクラス向けの転職サービスを利用すべきでしょう。
好待遇の求人はピンポイントのタイミングで募集されることが多く、その殆どが「非公開求人(転職サイト等一般の求人媒体には紹介されない求人)」か、それぞれの転職エージェントのみが持つ「独占求人」です。
よって、ハイクラス向けの転職エージェントは「中長期的に利用する」イメージで、かつ複数登録しておくのがおすすめです。
以下に紹介するのは、特にミドル世代向けの転職支援実績の豊富な、ハイクラス向けの転職エージェント(一部ヘッドハンターサービス)です。
サービスの特徴を見て、自分に合いそうと感じたものから登録を検討してみてください。
リクルートダイレクトスカウト──実績豊富なヘッドハンターを転職者が選んで、提案を受けられる
リクルートダイレクトスカウトの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
求人数 | 約110,000件(2022年2月現在) |
リクルートダイレクトスカウト(旧CAREER CARVER(キャリアカーバー))は、転職大手「リクルート」が運営するヘッドハンティング型の転職サービスです。
年収600万円以上のミドル・ハイクラス層をメインにサポートを行っており、優秀なヘッドハンターからのスカウトを待つことができます。
リクルートダイレクトスカウトの活用メリットとデメリット・注意点
リクルートダイレクトスカウトでは「転職者がヘッドハンターを選ぶ」という逆指名制を採用しているのが大きな特徴です。

自分が希望する業種・職種に関する知識が豊富か、優れた転職支援実績があるか、といった点を見極めるために、ヘッドハンターのプロフィールを閲覧することができます。
優秀なヘッドハンターを見つけたら、転職者のほうからヘッドハンターを選んで求人紹介を依頼できるのです。
また、ヘッドハンターは複数名を同時に指名することも可能です。
一方のリクルートダイレクトスカウトのデメリット・注意点は、求人が年収600万円以上のハイクラス向けのものに寄っている点、および基本的に「スカウトを待つ」活動スタイルになるため、急ぎの転職には向かない点、です。
「希望年収はもう少し低くなる」場合や「なるべく早く転職したい」場合は、幅広い求人数を扱い、かつスピーディな対応が可能なリクルートエージェント(全世代向け)、doda(全世代向け)、パソナキャリア(全世代向け)などの転職サービスがおすすめです。
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ビズリーチ──優秀なヘッドハンターと良質な企業からスカウトが届きやすい
ビズリーチの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 ※一部有料 |
求人数 | 約70,000件(2022年2月現在) |
ビズリーチは主にハイキャリア人材を対象とした転職サービスです。
一般的にハイキャリア転職サービスは求人数が少なくなりがちですが、ビズリーチは近年求人数が増えており、首都圏はもちろんのこと地方での転職においても非常に豊富な求人を確認することができます。
「ハイクラス転職サービスにはどんな求人があるのだろう?」「自分の場合、どのような企業からスカウトが届くのか?」といったことを知っておくだけでも、今後のキャリアプランを考える上で十分参考になるはずです。
現在の年収が500万円以上で、ゆくゆく転職を検討する可能性のある方であれば、登録する価値が十分にあるサービスといえるでしょう。
ビズリーチの活用メリットとデメリット・注意点

ビズリーチの登録者に届くスカウトには、企業からの直接スカウトとヘッドハンターによるスカウトの2種類があります。
紹介される求人は経営管理(管理職・役員)やプロジェクト管理、専門職といった事業の上流工程を支える重要なポジションのものが多いです。
カバーしている業種も幅広いため各業界の最前線で活躍するポジションへの転職が期待できます。
紹介される会社は大企業だけでなく、中小の優良企業の求人も扱っています。
また、独自に「BizReach創業者ファンド」を創設するなど、スタートアップ企業の支援も積極的に行っていることから、スタートアップ企業やベンチャー企業への転職支援にも強いのが特徴です。
一方のビズリーチのデメリット・注意点は、求人が年収600万円以上のハイクラス向けのものに寄っている点、および基本的にヘッドハンターからの提案を待つ転職スタイルになるため、急ぎの転職には向かない点が挙げられます。
「希望年収はもう少し低くなる」場合や「なるべく早く転職したい」場合は、幅広い求人数を扱い、かつスピーディな対応が可能なリクルートエージェント(全世代向け)、doda(全世代向け)、パソナキャリア(全世代向け)などの転職サービスがおすすめです。
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iX転職──年収800万円以上の非公開求人を、ヘッドハンターが紹介&強力サポート
iX転職の特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
求人数 | 非公開 |
iX転職は、「キャリアに戦略を。」をキーワードにハイクラス人材に向けた支援を行うヘッドハンティング型の転職サービスです。
iX転職に登録すると、ヘッドハンターがあなたの経歴と希望に合わせて厳選スカウト求人を提案してくれます。
紹介される求人の多くは、年収800万円以上の企業経営戦略や事業戦略に直結する重要なポジションのものが殆ど。
今よりさらに活躍できるフィールドで働きたいという人にマッチしやすいサービスでしょう。
iX転職に在籍するヘッドハンターは2,500人。レジュメ(職歴書)の効果的な見せ方や面接対策などの転職サポートもしっかりサポートしてくれます。
iX転職の活用メリットとデメリット・注意点
iX転職はヘッドハンターのサポートを受ける「ヘッドハンティングサービス」と、自分で求人を探して応募する「求人紹介サービス」の両方を利用できます。

ヘッドハンターからの提案をメインとする「じっくり、待ちのスタイル」で転職活動をしたい方はヘッドハンティングサービスを、積極的に求人を検索して企業にアプローチしていきたい方は求人紹介サービスを利用すると良いでしょう。
iX転職は幅広い職種の求人を扱っていますが、特に多いのがIT・通信、インターネット・広告・メディア、メーカー(機械・電気)です。
これらの業種でより責任あるポジションにチャレンジしたい人におすすめです。
一方のiX転職の注意点は、全体の保有求人数は大手サービスよりも少なめである点です。
「希望している求人が思ったより多く紹介されなかった…」という場合は、求人数の豊富なリクルートエージェント(全世代向け)、doda(全世代向け)、パソナキャリア(全世代向け)、リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス向け)といった転職サービスがおすすめです。
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専門スキルを活かしたい人は、「特化型」の転職エージェント
ITエンジニアや管理業務、マスコミや介護など、これまで培った専門スキルを活かしての転職を検討している人は、前述のとおり「特化型」の転職エージェントがおすすめです。
特化型の転職エージェント利用いちばんのメリットは、担当となるキャリアアドバイザーがその分野の業界情報やトレンドに詳しいということです。
20代で一定の知識・経験を培いつつ今後もキャリアを積み上げる為にどのような知識やスキルの開発が必要かであったり、応募する企業でどのような知識・スキルが求められるかについて、具体的なアドバイスを貰いやすいでしょう。
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まとめ)転職エージェントの利用は「無料」で、かつ最大限有効活用を

転職エージェントは無料で気軽に使える一方で、そのサービスの注意点や使い方を知らなければ、十分な活用効果を得ることができません。
ポイントは、私たちが「転職エージェントが本気でサポートしてくれること」を望むように、転職エージェントもまた私たち転職者が「本気で向き合っていく」のを望んでいることです。
転職エージェントを「ツール」としてではなく、「信頼できるパートナー」として認識しておいた方が、転職成功を実現しやすくなるでしょうし、なにより活動自体もより有意義なものにしていけるのではないでしょうか。
本格的に転職活動を始める前に今回の記事で紹介した内容をおさらいして、転職エージェントの活用メリットを全て引き出せるように準備していきましょう。