女性の働き方|結婚後も「正社員」でいたほうが良い?メリット・デメリット徹底確認!
[最終更新日]2020/09/28

結婚後、仕事を続けるべきかどうか?を迷っている女性は多いのではないでしょうか。
一昔前に比べると結婚、出産を経ても女性が働きやすい環境は少しずつ整ってきていますよね。
産休、育休も取れるのが当然になっていますし、最近では男性の育休も少しずつ増えています。
結婚イコール退社という考え方はもう古いものになりつつありますが、結婚後もフルタイムで仕事を続けた方が良いのでしょうか?
目次
1)結婚後も正社員でいること──まずはその「経済効果」を把握しておく

昭和の時代、日本の女性は結婚と同時に退職をする方が圧倒的に多く「寿退社」という言葉が普通に使われていました。
しかし平成を終えて令和になった今、女性の働き方は大きく変わっています。
産休、育休の取得が一般的になってきていますし、働いている間子供を預かってくれる保育園も充実してきているので結婚後も正社員でいることは十分に可能です。
結婚後も正社員でいる方が良いのか?と迷っている女性の方は、まずその経済効果を考えてみましょう。
結婚後も正社員を続けるかどうかで、生涯賃金はこんなにも変わる

結婚後も正社員として働き続けることは経済的に大きなメリットがあります。
女性が大学卒業後から定年まで正社員として働いた場合、生涯で稼げる賃金は平均2億5千万円と言われています※。
※ 独立行政法人労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計─労働統計加工指標集─2011」より。新規学卒から定年まで同一企業で働き続けた場合。退職金は除く。
しかし、正社員として働いていた女性が20代のうちに結婚をして会社を辞めてしまうとどうなるでしょうか。
20代以降、生涯稼げるはずだった約2億円の給与がなくなることになります。
20代の若いうちに仕事を辞めて家庭に入ってしまうと、再び正社員として再就職をするのは極めて難しくなるのが現実です。
パート、アルバイトや時短の正社員として働くことはもちろん可能ですが、正社員ほどの給与は期待できません。
こうして数字になって見てみると、結婚後も可能な限り正社員として働き続けた方が経済的なメリットが大きいことが分かりますね。
2)女性が結婚後に正社員で働き続けるメリット・デメリット
女性も結婚後、正社員で働き続けたほうが経済的に大きなメリットがあることが分かりました。
結婚後に正社員として居続けるのは他にも多くのメリット、そしてデメリットがあります。
メリットもデメリットもどちらもしっかりと理解をした上で、結婚後どうするべきなのかを考えましょう。
結婚後も正社員で働き続けるメリット

- 安定した収入を得られる
- 産休・育休など、福利厚生がしっかりしている
- 堅実にキャリアを積み上げていける
安定した収入を得られる
まず結婚後も正社員でいることで得られる最大のメリットは「安定した収入が得られること」です。
今、正社員として働いているからこそ感じにくいのが「安定した収入」の有利さです。
毎月同じだけの労働が保証され、同じだけの給与が頂けるのは正社員だけです。
結婚後、「働きたいけれど今までより労働時間を減らしたい」または「家庭のことで忙しくなるからもう少し責任を軽くしたい」という思いから派遣社員やパート、アルバイトになりたいと思っている方は今一度収入面についてよく考えてみましょう。
派遣社員やパート、アルバイトは働いた分だけ給与が頂ける仕組みですが、ボーナスはありません。
産休や育休が取れる派遣会社や企業もありますが、確実に取得できる保証はありません。
雇用期間の定めはなく、契約終了とともに新しい仕事に就かなければいけません。
派遣社員やパート、アルバイトになるメリットもありますが、経済的な面で見ると正社員でいる方が圧倒的に有利だということが分かります。
産休・育休など、福利厚生がしっかりしている
結婚し、子供ができた時に働く女性なら誰でも取得できるのが産休、そして育休です。
法律で定められた権利であるため派遣社員やパート、アルバイトでも取得できるはず!と思っているのなら少し待ってください。
確かに産休、育休は法律で定められた労働者の権利です。
しかし、正社員以外で働いている女性は条件に当てはまらず取得できない場合も多々あるのです。
産休の場合はすべての女性に権利があります。
雇用形態で差はないのはもちろん、入社直後であっても取得が可能です。
しかし続く育休を取得するには、
- 同じ会社で1年以上勤務していること
- 子供が1歳になった後も契約が継続していること
- 労働日数が週2回以下でないこと
の3点が条件です。
正社員であれば自然と満たされている育休取得の条件ですが、派遣社員やパート、アルバイトの場合は働き方によります。
派遣社員の場合は産休に入ると同時に契約更新がなされず、続く育休の取得ができないことも起こりえます。
福利厚生がしっかりしているという面で見ても正社員には大きなメリットがあります。
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堅実にキャリアを積み上げていける
結婚後も同じ業界で働きたい、キャリアを積んでいきたいと考えているのなら正社員でいる方にメリットがあります。
正社員として働き続けることで、様々な仕事をする機会が与えられるはず。
一つの会社で昇進を目指すことも可能ですし、正社員として働いた経験を活かしてキャリアアップしていくことも可能です。
先程も少し触れましたが、結婚し退職をした女性が再び正社員として働くのはなかなか難しいのが現実。
確実にキャリアを積み上げていくことを考えると、正社員で働き続けた方が良いと言えます。
結婚後に正社員で働くデメリット

- 時間の融通が利かず、私生活とのバランスが取りづらい
- 家事・育児に加え、仕事の責任も相応にある
時間の融通が利かず、私生活とのバランスが取りづらい
一方、正社員として仕事続けるデメリットも存在します。
最も大きなデメリットはフルタイムでの仕事を続けることで、私生活とバランスを取るのが難しくなるということです。
正社員は派遣社員、パート、アルバイトよりも時間の融通がききません。
出張や残業などが発生することも十分に考えられますので家族の協力と理解が必要になるでしょう。
フルタイムで仕事を続けるとなると仕事中心の生活になるので、仕事が終わって自宅へ帰った後、夕食づくりなどの家事に追われゆっくり過ごす時間が取れないということも起こりえます。
プライベートの時間を充実させたいという希望を持つ方にとって、結婚生活と正社員として働くことの両立は簡単なことではありません。
家事・育児に加え、仕事の責任も相応にある
もう一つのデメリットはメンタルの面です。
結婚後の家事、そして出産をするとそこに子育てという重圧がのしかかります。
加えて正社員で働き続けるとなると仕事でも大きな責任が発生するので時には逃げ出したいほど忙しい日々が続くこともあるでしょう。
家事や子育てで忙しすぎて目が回りそうでも、プライベートの疲れを会社で見せるわけにはいきません。
子供が熱を出しても簡単に休むとは言い出しにくい雰囲気の職場である場合はさらにストレスが積み上がっていきます。
家事、子育て、そして仕事の3つを一手に引き受ける強い意思を持ち続けることは容易なことではありません。
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3)「結婚後も正社員で働きたい!」という際に意識したいポイント3点
メリット、デメリットを見比べていて、それでも正社員として働き続けよう!と思ったあなた。
今所属している企業で女性が働き続けることは可能でしょうか?
女性の先輩社員が結婚イコール退社、出産イコール退社という道をたどっているのなら、女性が働き続けられる会社への転職を視野に入れましょう。
女性が正社員として働き続ける際、それを成功させるために意識しておきたい大きなポイントが3点あります。
それは、

- これまでのスキルの棚卸しをする
- 女性が長く働ける環境か、企業研究は入念に!
- 女性の支援に長けた転職エージェントを活用する
の3つ。
結婚後も正社員として働き続け、経済的に豊かな将来を手に入れるためにこの3点は欠かせません。
詳しく見ていきましょう。
これまでのスキルの棚卸しをする

まずは自分の今までの経験やスキルを棚卸ししておきましょう。
どんな役職でどんな仕事をしてきたのかをしっかり把握しておくことで、これから目指すべき業種やチャレンジできそうな職種がはっきりと分かります。
中途採用の面接を受ける際にも経験やスキルの棚卸しは欠かせません。
結婚を控えている女性であっても、相手企業の望むスキルを持っているのであれば採用のチャンスは十分にあります。
特に女性が働き続けられる環境が整っている会社であれば、女性の中途採用だからといって転職が不利になることも少なくなります。
それどころか今の時代、企業にとって女性が働きやすいことは大きなアピールポイントにもなり得ます。
相手企業の期待するスキルと自分のスキルが合致しており、それをアピールすることができれば転職も成功しやすくなるでしょう。
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女性が長く働ける環境か、企業研究は入念に!

女性が正社員として働き続けるために最も大切なことは企業選びです。
求人を選ぶ際には、必ず産休や育休が取りやすい環境か、残業や休日出勤の有無、短時間勤務は可能かどうかは必ずチェックしておきましょう。
求人票でのチェックに加えて面接の際にもそれとなく質問をしておくことが大切です。
面接時に「産休や育休は取得できますか?」とストレートに聞くのは良い印象を残さないため、
- キャリアアップのためにこのタイミングで転職を選んだこと
- 仕事を長く続けたいと思っていること
- 女性が働きやすい環境だと求人票で見たこと
- 将来的には結婚や出産を考えていること
を伝えると良いでしょう。
女性の管理職が活躍している会社や、産休・育休の取得実績のある会社であれば実績や女性の働きぶりを紹介してくれるケースが多いです。
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女性の支援に長けた転職エージェントを活用する

女性が転職を志す際にとても頼りになるのが転職エージェントの存在です。
それも「女性の転職に強い」と評判のエージェントを選べば正社員への道も遠くありません。
転職エージェントは無料で使うことができる上、希望の職種や希望の条件を伝えて一緒に探してくれるキャリアアドバイザーがいます。
「女性の転職に強い」とうたっているエージェントであれば、女性が働きやすい環境が整えられている企業の求人を多く保有しているため企業選びも自分で探すよりもスムーズです。
その上キャリアアドバイザーは企業の実態を知っているため、入社後に「条件と違う!」というミスマッチも起こりにくいといえます。
次の章で女性の転職に強いエージェントをご紹介しますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
4)女性の正社員転職でのおすすめの転職エージェント
無料で使え、求人数も豊富で、転職を支えてくれるキャリアアドバイザーも在籍する転職エージェント。
転職を志した際にはぜひ使いたいサービスですが、転職エージェントも数が多くどのエージェントにするべきなのか迷ってしまいますよね。
転職エージェントはひとつに絞る必要はありません。
複数の転職エージェントに登録をし、より多くの求人を見てアドバイスを受けることで納得のいく転職先が見つかる可能性が高まります。
視野を広く持ちながら転職活動を進めていきましょう。
転職サービス | 対応エリア | 特徴 |
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![]() リクルートエージェント |
全国 | 求人数・転職成功実績が国内サービスでNo.1 非公開求人も常時約10万件 独自サービスによる充実のサポートあり |
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全国 | 求人数が多く、非公開求人の質も高い 企業からのスカウトメールも多い 面接・経歴書作成のサポートが評判 |
![]() パソナキャリア |
全国 | 転職者一人一人へのサポートが手厚い 専門分野ごとに優れたアドバイザーが在籍 拠点が全国にあるため、地方転職にも便利 |
![]() リブズキャリア |
全国 | 「女性のライフステージ」に合わせたサポートを展開 女性のコンサルタントが多数在籍 福利厚生や女性ならではの働き方に理解のある企業が多い |
![]() type女性の転職エージェント |
全国 | ワークライフバランスの取れた企業の求人が多い 幅広い年齢層の女性アドバイザーが在籍 女性の立場に立ったカウンセリングに定評がある |
実績のあるサービスを使いたいならリクルートエージェントがおすすめ
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サービス名 | リクルートエージェント |
---|---|---|
特徴 | 転職後の利用者満足度によると、99%の方が「満足」!20代~40代まで幅広い利用者の方からの高い満足を実現する、業界最大手の転職エージェント。 | |
企業名 | 株式会社リクルートキャリア(1977年11月) |
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企業名 | パーソルキャリア株式会社(1989年6月) |
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企業名 | 株式会社パソナキャリア(1976年) |
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まとめ)女性が働きやすい環境を探そう

今回は「女性は結婚後も正社員でいるべきか?」についてご紹介しました。
結婚イコール退職と考える前に、ご自身のライフプランやキャリアプランについてもう一度よく考えてみましょう。
転職エージェントは「転職するかどうかはまだ分からない」という段階でももちろん登録可能です。
登録をし、キャリアアドバイザーと面談をするだけでもライフプランを見直すよいきっかけになりますよ。
正社員でいるメリットとデメリットを見比べ後悔のない選択ができるようにしたいですね。