ゲームクリエイターになるには?未経験から転職する際のポイント・求められるスキル
[最終更新日]2023/03/11

ゲーム好きの人なら、誰しも一度は「ゲームに関わる仕事をしてみたい」と思ったことがあるでしょう。
実際、ゲーム市場は年々拡大を続けており、この10年間で市場規模は2倍以上に成長を遂げています。eスポーツが世界的に注目されるなど、ゲーム業界への関心度は今後ますます高まっていくことが予想されます。
目次
1)ゲームクリエイターとは?

1つのゲームが世に出るまでには大勢の人が携わっています。ゲームのシナリオやグラフィック、キャラクター造形、ゲーム音楽制作など、ゲームを支えるプロフェッショナルの仕事は年々高度なものになっているからです。
ゲーム業界で働くということは、高度に分業され細分化された仕事のうち、いずれかのプロセスの仕事を担当することを意味しています。
ゲームの開発や制作に携わる人は「ゲームクリエイター」と呼ばれます。ここで重要なのが、ゲームクリエイターはさまざまな職種の総称として使われているという点です。
実際にはゲームクリエイターの仕事はさらに細かな職種に分かれており、それぞれがプロフェッショナルとしての役割を担っています。
ゲームクリエイターに含まれる主な仕事として、下記の職種が挙げられます。
「ゲームクリエイター」内に含まれる主な職種
職種 | 役割/主な業務内容 |
---|---|
プランナー | ゲーム企画と呼ばれることもあり、ゲームの制作全般をトータルに担います。とくにプランナーを指してゲームクリエイターと呼んでいることもあります。 プランナーは企画立案や制作とその準備、リリース後の分析や改善などに携わります。 |
ディレクター | ゲーム開発・制作のプロジェクトの中心的な役割を担う職種です。 プランナーが考案した企画を具体的な形にするために細部を詰めていき、プロジェクト全体を統括します。また、開発・制作の現場を束ねる指揮監督の役割も果たします。 |
デザイナー | ゲームに登場するキャラクターやアイテム、背景をグラフィックデザインする仕事です。 作品の世界観やストーリーを理解し、プレイヤーにとって魅力あふれるゲーム世界になるよう企画を具現化し作り込んでいく重要な役割を担っています。 |
シナリオライター | ゲームを支える世界観や演出は、熟考されたストーリーやプロットがなければ存在し得ません。シナリオはゲーム全体の要約に相当します。 ゲーム全体の設計図とも言えるシナリオを作る仕事として、シナリオライターの仕事は重要な役割を果たします。 |
エンジニア | ゲーム開発用のエンジンのプログラミングや、グラフィックの描画処理、メニューの表示・制御、イベントの実装など、ゲーム開発を技術面から支える仕事です。 プロジェクトを支える開発環境を整備したり、ツールを開発したりすることもあります。 |
コンポーザー | ゲーム内に組み込む音楽を手掛ける仕事です。楽曲の制作からゲーム内への実装までを担います。 名作と言われるゲームはテーマ曲のメロディラインを聴いただけでどのゲームの曲かが分かるはずです。 コンポーザーはゲームのクオリティ向上や完成度の高さを大きく左右する仕事です。 |
このようにゲームクリエイターには多岐にわたる職種があります。この記事では、とくに「プランナー」を目指す人に向けて解説していきます。
プログラマー・エンジニアとしてゲーム開発に携わりたいとお考えの方は、以下の記事をお読みください。
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現在のゲーム市場は、70%がスマホゲーム等のオンラインプラットフォーム
ゲームクリエイターと聞くと、PlayStationやSwitchなどをイメージする人も多いはずです。こうしたいわゆる据え置き機は「家庭用ハード」と呼ばれています。
一方、近年大きく伸びているのがオンラインプラットフォームであり、全体の約70%を占めています。
伸びている要因としては、スマートフォンでゲームをする人の数が爆発的に増えていることにあります。
下のグラフは、国内のゲーム市場規模とその内訳を示しています。冒頭でも述べた通り、ゲーム市場全体としては年々伸びていますが、とくに市場を牽引しているのはオンラインプラットフォームであり、家庭用ハードはむしろ衰退期に入っていると言われています。
では、急激な伸びを見せてきたオンラインプラットフォームならチャンスがあるかと言えば、それほどシンプルではありません。なぜなら、オンラインゲーム市場は数多くの開発会社がしのぎを削る、究極のレッドオーシャンだからです。

出典:ファミ通ゲーム白書 集計期間:2009年12月~2019年12月の情報に基づいて作成
これからゲーム業界に参入し、携わっていきたいと考えている人は、こうしたゲーム市場全体の動向と各分野の状況について把握し、自分がどのように関わっていくべきかを考えておく必要があります。
ゲームクリエイター(プランナー)の仕事内容と年収イメージ

ゲームクリエイター(プランナー)の仕事は、大きく分けると「企画立案」「プロジェクト進行」「集計・分析・改善」の3つに分類されます。
企画立案
ゲームのコンセプトやテーマを立案し、企画としてまとめていきます。
また、企画を通して予算を確保するためのプレゼンテーションも重要な仕事の1つです。
いかに「このゲームはおもしろそうだ」と思ってもらえる企画にし、説得力を持たせられるかがカギを握ります。
プロジェクト進行
ゲームを開発・制作していくためのスケジュール策定やメンバーアサインを行います。
また、ゲームを構成する要素を網羅した仕様書を作成し、プロジェクト全体で共通認識となる設計図とします。
実際の制作がスタートしてからも、企画の方向性にブレがないか随時チェックし、現場に指示を出していきます。
集計・分析・改善
リリース後はユーザーの動向や課金の状況を集計・分析し、評価しつつ改善につなげる方策を打ち出していきます。
ユーザーにとっていかに魅力的に映る報酬を用意し、タイミングよく提供できるかどうかは、緻密な分析と仮説に基づいた改善の繰り返しによって大きく左右されます。
ゲームクリエイターの年収
ゲームクリエイターの年収は、開発元の企業か下請けの制作会社かによって大きく開きがあります。企業規模や知名度によっても待遇に差がありますので、「会社ごとに大きく異なる」というのが実情です。
平均的なゲームクリエイターの年収は400〜500万円前後で、ディレクタークラスでは700〜800万円になることもあります。
一方、受託開発・制作が主な事業の会社の場合、ゲームクリエイターの年収は300万円を下回ることもあります。このように、転職する会社によって待遇が大きく異なることを理解しておく必要があります。
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2)ゲームクリエイター(プランナー)に求められる4つの知識・スキル
ゲームクリエイター(プランナー)の仕事は非常に多岐にわたっており、ゲームが産声を上げてからリリースされた後まで関わっていく職種です。
想像がつくかもしれませんが、ゲームクリエイターを目指すにあたって求められる知識・スキルも幅広いものとなります。「ゲームが好き」というだけでは通用しない、厳しい世界であることをきちんと認識しておく必要があります。
そこで、ゲームクリエイターになるにあたって求められる知識・スキルのうち、とくに重要なポイントをまとめました。
とにかく、「ゲームが好き」でないと話にならない

ゲーム業界で働く人々は、ほぼ例外なく無類のゲーム好きです。「自分ほどのゲーム好きはめったにいない」と自負しているような人々の集団ですので、何はともあれゲームが好きでたまらない人でないと勤まりません。
ゲームプランナーになると、日々ずっとゲームについて考え続けることになります。
「ゲームにも多少は興味がある」といった程度では、ゲームにどっぷりと浸かった働き方に耐えられなくなってしまう可能性が高いでしょう。
ゲームが何より好きで、ゲームのことを考える時間が仕事になるのはまるで夢のようだと思えることは、ゲームプランナーを目指す上で大前提になると思ってください。
ゲームが好きであることは、この業界を目指すにあたって「当然のこと」「必須条件」とも言えるものです。
プランニングには、論理的思考力・分析力が必須

ゲーム好きであることが必須条件と述べたばかりですが、単にゲームが好きなだけでは勤まらないのもゲーム業界の現実の姿です。
自分の中では「このゲームを作れば必ずヒットする」「絶対に面白いものになる」と確信していても、予算と人員を投じて実際の開発に着手するには、なぜそのゲームがヒットすると言い切れるのか、プランニングの段階で客観的に説明する能力が求められます。
説得力のあるプレゼンをする上で、論理的思考力や分析力は不可欠です。「この企画を具現化しよう」という段階まで引き上げるために、PowerPointなどのツールを使って企画の魅力やメリットを伝えたり、ゲームロジックをロジックツリーで示して説明したりといったプレゼンの力量も問われます。
自分が考えた企画を形にするまでには、このように「人を説得する」「魅力を伝える」というプロセスを経なくてはなりません。
論理的思考力や分析力を高いレベルでブラッシュアップし、説得力のあるプレゼンのために自己研鑽を継続できることも、ゲームプランナーとして求められるスキルの1つと言えるでしょう。
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チーム作業を円滑に進めるための、コミュニケーション力

ゲーム開発・制作はプランナーが1人で進めるものではありません。
現場で実作業を担うのはデザイナーやエンジニアであり、そういった職種の人々を束ねるディレクターと連携を図りながら、チームでの作業を円滑に進めていく必要があります。
また、シナリオライターにゲームの世界観やコンセプトを理解してもらい、共感を得ることも欠かせません。
こうしたプロセスにおいて、分かりやすく説明したり思いを伝えたりするコミュニケーション力がプランナーには求められます。
そういった意味では、ゲーム業界以外のどの職場にもある人間関係の問題は必ずついて回ると考えたほうがいいでしょう。
ゲームの開発・制作に携わる人の中にも、さまざまな個性や考え方を持つ人がいます。幅広いタイプの人とうまくやっていくコミュニケーション力は、ゲームプランナーとして必須の能力と言えます。
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スマホゲーム等のオンラインゲームのプランナーは、マーケティングスキルも求められる

スマホゲームをはじめとするオンラインゲームが業界の主流になりつつあるのは前述の通りですが、こうしたゲームはいかに多くのユーザーに遊んでもらい、課金してもらうかが会社の売上に直結します。
プランナーの目標はヒットするゲームを手掛けることですが、このことは「収益を生み出す」と同義とも言えるのです。
そのため、とくにオンラインゲームのプランナーを目指すのであれば、マーケティングスキルを求められることになると思って間違いないでしょう。
たとえば、下記の用語はスマホゲーム・オンラインゲームのプランナーとして避けては通れないものであり、必ず関わることになるものと思ってください。
用語 | 説明 |
---|---|
DAU(Daily Active Users) | ゲーム内で活動したユーザーの1日あたりの数 |
DPU(Daily Pay Uses) | お金を支払ったユーザーの1日あたりの数 |
継続率 | ゲームをダウンロードしてから継続して活動しているユーザーの割合 |
課金率 | 活動しているユーザーのうち、お金を払ったユーザーの割合 |
ARPU(Average Revenue Per User) | 活動しているユーザー1人あたりが払う平均金額 |
ARPPU(Average Revenue Per Paid User) | 課金ユーザー1人あたりの平均金額 |
これらの用語について熟知していることは、プランナーとして必須です。
入社した段階で理解しているほうが望ましいのですが、入社後に覚えていっても問題ありません。
マーケティング関連の知識は将来的に避けて通れないものですので、ゲームをこうした観点で分析することに抵抗感がないかどうかが重要です。
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3)これからゲームクリエイター(プランナー)を目指す際に、準備したいポイント3点
ここまで、ゲームクリエイター(プランナー)として求められる知識・スキルについて解説してきました。
ゲームプランナーには多岐にわたる知識・スキルが求められますが、ゲーム好きにとってこれほどやりがいのある仕事はないと言っても過言ではなく、ゲームクリエイターになりたいと思っている人は数多くいます。
これからゲームクリエイターを目指すなら、次の3つの準備は必ず行っておくべきでしょう。
とくに未経験からゲームクリエイターを目指すなら、必須とも言える事前準備の項目です。
応募する企業の情報収集、分析は入念に行っておく

ゲーム業界に転職すると言っても、どのような内容・規模の仕事でどんな役割を果たすかは入社する企業によって大きく異なります。
「ゲーム業界で働けるならどこでも構わない」などと大雑把に考えていると、入社してから想像とちがった仕事をすることになる可能性も否定できません。
たとえば、ゲーム業界には大きく分けて3つの系統の企業があります。
- モバイル系:スマートフォン向けのゲームアプリを開発する企業
- ソフト系:ゲーム専用機向けのタイトルを開発する企業
- 総合系:ゲームのハードとソフトをどちらも開発するメーカー
モバイル系は外資系やベンチャーが多く、ソフト系は実績のある有名企業が多い傾向があります。
総合系になると、いわゆる老舗の大手企業が中心となります。この3つの系統のちがいだけでも、たとえばベンチャーで働くか大手企業で働くかという差異があり、入社してから求められる能力や適性も異なることは想像に難くありません。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、応募する企業についての情報収集や分析は慎重すぎるほど入念に行っておくことが大切です。
企業研究 見るべきポイント
企業研究を行う際に、優先して見るべきポイントは以下の通りです。
チェック項目 | 確認ポイント | どこで確認するか |
---|---|---|
事業内容 | 自分自身の知識領域にあるか、また今後も興味・関心を持続して持ち続けられる内容かを確認する | 企業HP |
主力商品・サービス | その商品・サービスの開発・運用を自身が携わることになる際に、どの範囲まで知っていて、どの範囲を知らないかを確認する | 企業HP、業界ニュース、四季報、業界地図、競合他社のHP等 |
強み・独自性 | 同業他社をいくつか確認し、「この会社ならではの特色・強み」がどこにあるかを見出す | |
企業理念 | 企業理念から、求められる人物像(主にスタンス面)をイメージし、自身との適合性を家訓する | |
社風・雰囲気 | 歓迎される人物像や業務への取り組み姿勢をイメージする | インタビュー記事、口コミサイト等 |
求められる知識・スキル | 現在の自身の知識・スキルと照らし合わせて、過不足を確認する | 企業HP、求人票等 |
こうしたリサーチを重ねた結果、「この企業で働いてみたい」「こういった文化の会社なら馴染めそうだ」といった手応えを得ることができれば、入社後のミスマッチを軽減する効果が期待できます。
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プランナーだけでなく、+αのスキルを持つ(または磨いておく)

ゲーム業界を目指す人は例外なく無類のゲーム好きですが、「とにかくゲームの企画に携わりたい」「ゲーム開発がしたい」の一点張りの人は採用する側の企業から敬遠される傾向があります。
なぜなら、企業にとっては採用した人材が「実務で」活躍できるかどうかが重要であり、ゲームへの情熱は持っていて当然だからです。
プランナーとして求められるスキルは企画力だけではありません。
プログラミングスキルがあればエンジニアとの連携がスムーズになり、デザインスキルがあればデザイナーとのやりとりがしやすくなります。
また、ディレクションやマーケティングの知識があれば、しっかりと成果を挙げられるプランナーとして将来成長していく可能性が高まるでしょう。
このように、プランナーを目指すからこそ、ゲームプランニングだけでなく+αのスキルや知識を持っていることが将来のキャリアパスにも大きく関わっていきます。
企画力+αのスキルを日ごろから意識して磨いておくことが重要になるのです。
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ゲーム業界の転職に強い転職エージェントを利用する

ゲーム業界は人気職種の1つで、中でもゲームクリエイターは多くのゲーム好きが狙っている花形のポジションでもあります。
「運よくどこかのゲーム会社に転職できれば……」といった姿勢では、数多くのライバルの中に埋もれてしまう可能性が高いでしょう。
とくに業界未経験者の場合、ゲーム業界への転職に強く、実績のある転職エージェントの活用はマストと言えます。
自力で情報収集する努力をすることも必要ですが、未知の業界についてリサーチするのは一人では限界があるのも事実だからです。
ゲーム業界への転職成功事例が豊富な転職エージェントなら、あなたがこれまで経験してきた業種や職種で得た知識・スキルをゲーム業界でどう活かせるか、具体的なアドバイスをしてくれることもめずらしくありません。
このように、転職エージェントを活用することでキャリアの幅が広がり、自分では思ってもみなかったところで経験が活かせることもあるのです。
ゲーム業界に強い転職エージェントを利用することで、転職成功率を高めていきましょう。
4)ゲームクリエイター(プランナー)の就職・転職に、おすすめの転職エージェント
ゲームクリエイター(プランナー)の仕事は非常に高い人気があります。
チャンスがあればゲームに携わって働きたいと考えている人は膨大な数にのぼります。
一方、ゲームクリエイターを求める企業としては、できれば他社ですでに経験を積み、実績もあるプランナーを採用したいと考えるはずです。
このように、未経験者にとってゲームクリエイターを目指すのは決して簡単なことでありません。
未経験からゲームクリエイターを目指すのであれば、ゲーム業界への転職サポートが可能な転職サービスを活用することをおすすめします。
各サービスには強みや得意分野がありますので、できるだけ複数の転職サービスを組み合わせて、強みを補完し合えるようにしておくことが大切です。
リクルートエージェント
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リクルートエージェントの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、東京(2か所)、埼玉、栃木、神奈川、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、福岡 |
ゲームクリエイター・ゲームプランナーの公開求人数 | 約9,600件(2022年10月現在) |
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doda(デューダ)
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「まずは自分でじっくり求人チェックしたい」という方は転職サイトのサービスを利用し、その後「応募や企業への交渉についてサポートしてほしい」となったときにエージェントサービスを利用する、という使い方もできます。
また、dodaでは「ダイレクト・リクルーティングサービス」という仕組みを取っており、そのため企業から熱意あるスカウトメールが届きやすいです。

dodaに登録する際に、あわせてレジュメ(Web履歴書)にゲームクリエイターへの転職を希望していることをPRしておくと良いでしょう。
希望条件に合致する企業からスカウトを貰える確率を高められます。
dodaの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、京都、兵庫、岡山、広島、福岡 |
ゲームクリエイター・ゲームプランナーの公開求人数 | 約1,500件(2022年10月現在) |
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ゲームクリエイター・ゲームプランナーの公開求人数 | 約300件(2022年10月現在) |
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ゲームクリエイター・ゲームプランナーの公開求人数 | 約200件(2022年10月現在) |
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まとめ)本気の人が切り拓いていくゲームクリエイターとしてのキャリア

ゲームクリエイターを目指そうとしている人には、「こんなゲームを作りたい」といった理想がすでにあることでしょう。中には、「まだ世の中にない面白いゲームを作って見せる」と高い理想を持っている人もいるはずです。
厳しい言い方をすれば、同じようなことを考えている人は世の中にたくさんいます。
「自分ほどのゲーム好きはめったにいない」と思っていても、上には上があるものです。転職活動を始めてから、あるいは実際に入社してから、想像以上に厳しいゲーム業界の現実に直面することを覚悟しておく必要があります。
ゲームクリエイターを目指すのであれば、本気でゲームに携わりたいという強い思いを持って臨んでください。
本気の人だけがゲーム業界に転職するという夢を叶え、ゲームクリエイターとしてのキャリアを築いていくことができるのです。