20代の転職は難しい?よくある失敗パターンと、転職失敗を回避する対策5つ
[最終更新日]2022/03/25

20代で転職を考えている人の中には、「今回が初めての転職」という人も多いのではないでしょうか。
転職するにあたって心配なことはいくつも出てくるものですが、中でも「転職して失敗したらどうするのか?」といった思いがよぎってしまい、転職を思い止まった経験のある人も少なからずいるはずです。
目次
1)20代の転職で陥りがちな失敗パターン3つ
まずは、20代の若手の方々が転職した場合によくある典型的な失敗パターンについて解説していきます。
転職するとなれば、慣れた環境を離れて新たな環境に飛び込むわけですから、失敗するリスクを完全にゼロにすることはできません。次に挙げる3つの失敗パターンは、典型的な転職失敗の例と言えます。
この3つの失敗パターンを見て、どう感じましたか?
「自分ならこんな失敗はしない」「ちゃんと調べておくから大丈夫」と感じた人ほど要注意です。──なぜなら、これら失敗パターンを回避できるのは、多くの場合「それらのリスク・危険性の大きさを分かっている人」だからです。
それぞれの失敗パターンについて、より詳しく見ていきましょう。
転職先の職場環境に馴染めなかった

転職先の職場に馴染めそうにないことは、転職して何ヶ月も経過してから徐々に判明していくのではなく、たいてい入社直後に「何かが決定的にちがう」と気がつくものです。
馴染めそうにないと感じるのは、新しい勤務先の社風であったり、人間関係であったり、仕事内容であったりとさまざまです。
よくある事例としては、プライベートや趣味の時間を大事にしたいと考えている人が同僚との飲み会や食事会が多い職場に入社してしまい、自分の時間が削られることにストレスを感じるケースなどが考えられます。
あるいは、うわさ話が好きな人が中心的なポジションにいる部署に配属されてしまい、人との距離感が自分とは全く異なっていることに戸惑うといったケースも考えられます。
こうした職場環境への不適合は強いストレスを抱える原因になりやすく、転職に失敗したと感じることが少なくありません。
ブラック企業に転職してしまった

世の中には本当にさまざまな職場があります。いわゆるブラック企業を経験したことのない人は、「そこまでひどい職場は、実際にはそうないだろう」と思っているかもしれません。
しかし、ハラスメントや過重労働など、典型的なブラック企業と言える環境の職場は残念ながら実在します。
誤ってブラック企業に転職してしまうと、強いストレスに耐えられなくなって短期間で再び転職することになる場合もあります。
このような企業に入ってしまうとメンタルの面で追い詰められてしまい、冷静な判断ができなくなることも少なくありません。
その結果、ブラック企業からさらにブラック企業へ転職するという悪循環に陥ってしまうこともあります。転職した先がブラック企業だったというのは、典型的な失敗パターンと言えるでしょう。
転職先が決まる前に退職してしまった

「とにかくこの会社は辞めよう」と、次の転職先が決まっていないうちに勢いで退職してしまうのも失敗パターンとしてありがちです。
なぜなら、人材を探している企業の多くは「現役の」社会人を求めており、無職という時点で厳しい目で見られることが多いからです。
そして、ブランクの期間が長くなればなるほど社会人としてのキャリアに空白期間が増えていくことになります。結果的に「無職なので急いで転職したい」という人ほど仕事が見つからず、「雇ってもらえるならどこでもいい」と慌てて転職先を決めてしまうことになりかねません。
退職するのは転職先が決まってから、というのは鉄則です。「何とかなる」「どこかが雇ってくれる」などと軽く考えず、必ず転職先を確保してから退職するようにしましょう。
2)「20代の転職失敗」で考えられる理由
20代の転職で失敗しがちなパターンについて解説してきましたが、次になぜこのような失敗が起こってしまうのかを考えてみましょう。
転職に失敗する理由を考える場合には、行動の1つ1つに原因を見いだすよりも、より根本的な考え方や発想の部分まで掘り下げていくことが大切です。
裏を返せば、考え方や発想の部分から対策を講じておけば、高い確率で失敗を防げるわけです。
次に挙げる3点は、20代の転職失敗の理由としてとくに多いと考えられるものです。
自己分析・キャリアプランを明確にしていなかった

転職そのものはゴールではありません。転職後、新たな環境で仕事に取り組み、スキルアップしたり経験を増やしたりすることによって自分自身が成長できるかどうかが重要です。
そのためには、自分に向いている仕事や情熱を持って取り組める仕事を選ぶ必要があるでしょう。
また、この先どのように働いていきたいのか、5年後・10年後にどうなっていたいのかといった、いわゆるキャリアプランが明確になっているかどうかも転職の成功・失敗を分けるポイントとなります。
「何とかなるだろう」といった安易な気持ちで転職すると、じっくりと自己分析やキャリアプラン策定をしないまま転職活動をスタートさせてしまい、転職先でミスマッチが発覚する原因になりやすいのです。
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企業研究を十分に行っていなかった

転職先の候補が見つかったら、企業研究は入念に行っておく必要があります。とくに未経験の業種へ転職しようとしている場合、業界研究も含めて十分なリサーチをしておくようにしましょう。
企業研究が不十分だと、転職後に根本的な部分でミスマッチが生じる原因になりやすいので注意が必要です。
たとえば、仕事内容や給与の条件面をはじめ、主力商品、経営理念、会社の沿革など、事前に調べられる情報は非常に多くあります。
実際に入社すればこの先何十年も働くことになるかもしれない職場ですので、念入りすぎるほど念入りに調べ尽くしておきましょう。
なお、転職は新卒の就活とはちがいますので、一度に何十社と応募するのは避けましょう。それよりも、じっくりと企業研究を行い、納得した上で応募に踏み切ることが大切です。
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「今の職場を辞めたいから」が転職理由になっている

今の職場に勤め続けたくないからと言って、とにかく採用してもらえそうな会社に急いで転職を決めてしまう人がいますが、このような衝動的な転職はおすすめできません。
辞めるために転職するとなると、今の職場の嫌な部分ばかりに注目してしまい、環境さえ変えれば万事解決すると思い込んでしまいやすいのです。
辞めたい一心で取り組む転職活動では、面接1回で採用が決まる職場やすぐに勤務を開始できそうな職場を選んでしまいがちです。
しかし、こうした職場の中には人の出入りが激しく、短期間で辞める人が後を絶たない理由があるものです。今の職場を辞めたい=転職したい、という理由になっていないかを今いちど振り返り、今後のキャリアに向けた前向きな転職理由を伝えられるかどうか確認しておきましょう。
3)20代の転職で失敗しないための、「5つの事前対策」
ここまで見てきた転職の失敗パターンと失敗してしまう理由を踏まえて、最も重要な「失敗しないため」の対策について考えていきます。
もし少しでも「失敗パターン」に当てはまりそうな人や、「失敗で考えられる理由」に思い当たる節のある人は、まずは慌てて転職活動をスタートさせないようにしてください。それよりも、失敗を未然に防ぐための対策をしっかりと講じておくことのほうが先決です。
20代の転職で失敗しないために、次の「5つの事前対策」を1つずつ着実にクリアしておきましょう。
自己分析を行いキャリアプランを明確にしておく

まずは、今の自分の状態を冷静に、かつ客観的に観察してみましょう。辞めたい一心で転職に踏み切ろうとしていませんか?自分がこれから何をやっていきたいのか、はっきりしないまま環境だけ変えようとしていないでしょうか?
就活のとき「自己分析」という言葉を何度も耳にしたはずですが、転職においても自己分析は欠かせません。社会経験のない学生とはちがい、今まで働いてきた経験を踏まえて「今の問題点は何か」「将来に向けてどうしていけばいいのか」を考えるための材料はたくさんあるはずです。
もし、転職を通して自分自身の5年後、10年後が良い方向へと向かっていくイメージが湧かないのであれば、もしかしたら「今はまだ転職すべき時期ではない」のかもしれません。このように、そもそも今すぐ転職すべきなのか?といったことも含めて、いったん自分自身を冷静に見つめ直してみましょう。
参考:キャリアプランとは
キャリアプランとは、あなたが将来に望む仕事や働き方を実現するためのプランニング(行動計画)のことをいいます。
具体的には、以下のようにプランを建てていきます。
キャリアプランを建てる際、まず「キャリアの棚卸し」を行います。
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キャリアの棚卸しで出てきた経験(または知識・スキル)をもとに、あなたが新天地でチャレンジしたい働き方をイメージし、そしてそれを実現するためにどんな行動が必要かを考えていきます。
キャリアプランは、上記の「キャリアプランの例」にあるように時期ごとに「実現したいこと」と「そのためにやること」を表形式に落とし込むと、そのイメージを整理しやすくなります。
ポイントは、半年や1年ではなく、3年・5年といった中長期的な期間を見据えることです。
今のうちにマスターしておくべき知識・スキルや取得しておくべき資格が出てくるかもしれません。
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企業研究は入念に行う

転職することを想定している業界や企業がある程度絞り込まれているのであれば、企業研究は徹底的に行いましょう。
求人情報や企業ホームページは、閲覧した人に良いイメージをもたらす情報を中心に記載されています。どのような業界・企業であれ、実際に入社してみると事前に把握していた良いイメージだけでなく、ネガティブな面も持ち合わせているものと捉えておくべきです。
企業の知名度や業界の人気度にもよりますが、調べてみると意外と多くの情報を得られる場があるものです。
たとえば、企業の代表者や広報がSNSやブログで情報を発信していたり、口コミサイトで元従業員と思われる人が職場の内情についてコメントしていたりする場合があります。
「会社四季報」や「業界地図」といった情報源にも必ず目を通し、調べられる情報はある程度まで自分で調べ尽くしておく姿勢で臨むことが大切です。
企業研究を行う際に、優先して見るべきポイント
チェック項目 | 確認ポイント | どこで確認するか |
---|---|---|
事業内容 | 自分自身の知識領域にあるか、また今後も興味・関心を持続して持ち続けられる内容かを確認する | 企業HP |
主力商品・サービス | その商品・サービスの開発・運用を自身が携わることになる際に、どの範囲まで知っていて、どの範囲を知らないかを確認する | 企業HP、業界ニュース、競合他社のHP等 |
強み・独自性 | 同業他社をいくつか確認し、「この会社ならではの特色・強み」がどこにあるかを見出す | |
企業理念 | 企業理念から、求められる人物像(主にスタンス面)をイメージし、自身との適合性を家訓する | |
社風・雰囲気 | 歓迎される人物像や業務への取り組み姿勢をイメージする | 口コミサイト |
求められる知識・スキル | 現在の自身の知識・スキルと照らし合わせて、過不足を確認する | 求人票 |
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ネガティブな転職理由はポジティブに変換する

これから求人に応募するのであれば、必ず「立場の置き換え」をしておきましょう。つまり、人材を募集する企業の採用担当者の感じ方や捉え方をイメージし、自分のような人物が応募してきたらどう感じるか?を考えておくのです。
採用担当者が敬遠するのは、ネガティブな理由で転職を考えている人です。「上司と合わなかった」「仕事が面白くなかった」「残業が多すぎた」といった退職理由は、おそらく本音から出てくるものでしょう。
しかし、採用担当者は応募者の過去についての「不満」を聞きたいのではありません。入社したらどのような活躍ができるのか、前向きな未来志向の言葉を聞きたいと思っているのです。
もし転職理由がもともとネガティブなものだったとしても、他にポジティブな理由がないか探したり、ネガティブな理由をポジティブな理由に変換したりといった努力をしておきましょう。
《ネガティブな転職理由をポジティブに変換する例》
- 残業が多かった → 成果で評価してもらえる環境で成長したい
- 上司と合わなかった → より長所が発揮できる働き方をしたい
- 職場に馴染めなかった → 理念・社風に共感できる職場で働きたい
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転職までのスケジュールをしっかり立てておく

今の仕事を続けながら転職先を決めるとなると、転職までの段取りは案外複雑なものになります。転職先への入社日から逆算すると、主なスケジュールとして次のものが挙げられます。
一般的に、応募から入社まで3ヶ月はかかると言われていますので、自己分析や求人検索の段階まで含めるとさらに長い期間が必要となります。
いま自分の状態はどの段階にあるのか、予定していたスケジュールに対して順調なのか遅れ気味なのか、といったことを把握できるように準備しておくことが重要です。
スケジュールが明確になっているとゴールまでの見通しも立ちやすくなり、転職活動中のモチベーションを維持することにも役立ちます。いつまでに何をやっておくべきなのか、できれば具体的な日付を書き出してスケジューリングしておくようにしましょう。
20代のサポートに強い転職エージェントを活用する

転職での失敗を防ぐために手を尽くすことは重要ですが、自分一人でできることにはやはり限界があります。
自己分析1つ取っても、自分自身のことを把握するのは決して簡単ではありません。精一杯の自己分析をしたつもりでも、客観的に見ると重要な部分を見落としていた……、といったこともないとは言えません。
転職の成功率をより確実に高めるのであれば、第三者の意見やアドバイスを聞いておくことは不可欠です。
過去に多くの転職希望者の話を聞き、アドバイスしてきた転職エージェントのキャリアアドバイザーであれば、転職成功に向けてあなたに必要な準備や効果的な対策を客観的にアドバイスしてくれるはずです。
20代の転職サポートに強い転職エージェントを活用することによって、今まさに必要としている情報やノウハウを得やすくなり、転職における致命的な失敗を防ぐことに役立つでしょう。

4)20代のサポートに強いおすすめ転職エージェント

20代の転職サポートに強い代表的な転職エージェントを紹介します。転職エージェントを活用するメリットとして、一般的な転職サイトでは扱っていない非公開求人を紹介してもらえる点が挙げられます。
キャリアアドバイザー経由でのみ応募可能な非公開求人の中には、各転職エージェントが独自に扱っているものも少なくありません。
そのため、ある転職エージェントで紹介可能な求人が別のエージェントでは取り扱っていないということも十分にあり得ます。
転職エージェントのポテンシャルを十分に引き出すためにも、複数の転職エージェントに登録し併用していくことを強くおすすめします。

次に挙げる転職エージェントはいずれも20代の転職サポートに優れた実績を持っていますので、2〜3つのサービスを選んで同時登録しておくといいでしょう。
マイナビジョブ20’s──職務経歴書・面接対策のサポートが手厚い
マイナビジョブ20’sの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京、神奈川、北海道、大阪、愛知 |
求人数 | 約2,700件(2022年2月現在) |
マイナビジョブ20’sは若手社会人に特化した転職サービスです。
今回が初めての転職という人や、社会人としての経験が浅い第二新卒・既卒の人におすすめのサービスです。
社会人経験の浅い人や未経験者向けの求人が充実しており、今回が初めての転職という人も、「経験が浅い」「社会人経験が短い」ことを理由に転職支援を断られることはありません。
実際、マイナビジョブ20’sで紹介される求人の約70%は、「未経験OK」の求人です。
未経験でも意欲を重視して採用する企業を紹介してもらえますので、社会経験を問わず転職先を見つけやすいのが特徴です。
マイナビジョブ20’sの活用メリットとデメリット・注意点
現状、転職先として希望する業種・職種が決まっていない場合も、どんな仕事が向いているかをアドバイスしてもらえます。
また、大企業だけでなく中小の優良企業も求人を豊富に扱っていますので、企業規模によらず自分の希望条件に合った企業へ転職したい人におすすめです。
マイナビジョブ20’sは、新卒採用や転職支援サービスで知られるマイナビグループが運営するサービスです。業界大手ならではの豊富な情報量を武器に、充実した転職支援を提供することができます。
20年以上にわたって人材サービスを提供してきた企業ですので、若手社会人が転職するにあたって必要とされるノウハウを熟知しています。
適性に合った仕事の選び方や企業情報などのきめ細かいアドバイスを得ることにより、納得度の高い転職を実現できるでしょう。
品質の安定したサービスを受けたい人、歴史のあるサービスを活用したい人にとって、大手サービスだからこその安心感を得られるというメリットがあります。
一方のマイナビジョブ20’sのデメリット・注意点は、全体的な求人数は少なめ・特に地方の求人が少ない点です。
「求人をなるべく多く確認して、比較検討したい」という人は、マイナビエージェント、ワークポート、パソナキャリアなどの幅広い職種で求人が豊富な転職エージェントも併せて登録しておくと良いでしょう。
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マイナビエージェント──じっくり・丁寧なサポート。若手社会人への転職支援に強い
マイナビエージェントの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京(2か所)、神奈川、北海道、宮城、愛知、大阪、京都、兵庫、福岡 |
求人数 | 約80,000件(2022年2月現在) |
マイナビエージェントは専門知識を持つキャリアアドバイザーが一人ひとりの転職者に対して丁寧に向きあい、きめ細かなサポートをしてくれることで知られる転職エージェントです。
とくに20代〜30代前半の転職サポートを得意としており、志望動機のブラッシュアップや面接指導を的確に行ってくれます。
サポート対応地域は全国で、地域ごとに専門のアドバイザーが対応しています。
マイナビエージェントの活用メリットとデメリット・注意点
業界ごとに専任のキャリアアドバイザーが在籍しており、専門知識を持つプロからアドバイスしてもらえるのが特徴です。業界・職種に特有の転職事情を熟知したキャリアアドバイザーに相談したい人に適しています。

引用元:マイナビエージェント公式HP
また、大企業だけでなく中小企業の求人も豊富に保有しているため、企業規模に関わらず自分の希望に合った会社を探している人に向いています。

一般的に、大手転職エージェントのサポートは「3ヶ月間」などの期限が設けられています。
一方、マイナビエージェントでは期間の制限はなく、「無期限」でサポートを提供してくれます。「思いのほか活動期間が長引いてしまった…」とった場合も、マイナビエージェントであればサポートを継続してもらえるのです。
期間を定めることなく、かつ転職者の経歴と想いに合った転職先を紹介していくマイナビエージェントのスタイルは、「内定率のアップ」や「納得できる転職の実現」に大きく寄与しています。
実際にマイナビエージェントを利用して転職に成功した人は、入社後にミスマッチを感じることも少ない傾向があります。
一方のマイナビエージェントのデメリット・注意点は、サポートは手厚いが、転職意欲の低い人は優先度を下げられる可能性がある点、そのほか職種・業種によっては提案される求人が少ない場合もあることです。
doda(全世代向け)、リクルートエージェント(全世代向け)、リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス向け)といった求人数が豊富でかつ担当から積極的なスカウトや提案の受けられるサービスも並行して登録しておくと、安心でしょう。
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doda──幅広く充実したボリュームの求人と、積極的な提案
dodaの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、京都、兵庫、岡山、広島、福岡 |
求人数 | 約160,000件(2022年2月現在) |
dodaは国内トップレベルの求人数と、担当アドバイザーから積極的な提案が評判の転職エージェントです。
保有求人は常時10万件以上、都市部だけでなく地方での転職支援にも強いです。
また、dodaは求人を自分で探して応募する「転職サイト」と、求人紹介から企業への応募、日程調整までアドバイスしてもらえる「転職エージェント」両方のサービスを利用できます。
「まずは自分でじっくり求人チェックしたい」という方は転職サイトのサービスを利用し、その後「応募や企業への交渉についてサポートしてほしい」となったときにエージェントサービスを利用する、という使い方もできます。
dodaの活用メリットとデメリット・注意点
dodaでは「ダイレクト・リクルーティングサービス」という仕組みを取っており、そのため企業から熱意あるスカウトメールが届きやすいです。

dodaに登録すれば、「自分が今どんな企業から関心を持たれているか」について、スカウトメールの傾向から確認することができるでしょう。
スカウトメールは登録時のレジュメ内容をもとに送付されます。
登録者全員に送付される「軽いオファー」もあれば、面接が確約された「本気のオファー」もあります。
また、dodaは「レジュメビルダー(職務経歴書作成ツール)」や「年収査定」など、転職活動をサポートしてくれるツールも豊富です。これらを無料で利用するメリットだけでもdodaに登録する価値はあるでしょう。
![]() 年収査定 |
これまでの経歴からあなたの適正年収を算出。 自身の市場価値を知りたい人におすすめ。 |
![]() キャリアタイプ診断 |
120問の質問に答えることで、自身の「性格」や「向いている仕事スタイル」、「向いている企業風土」などがわかる。所要時間は10分程度。 |
![]() 転職タイプ診断 |
自身が仕事に対してどんなことを大切にしているか、また、今の仕事への満足度などを可視化することができる。 自己分析・適職探しにも役立つ。 |
![]() エゴグラム適職診断 |
50問の設問に回答することによって、自身の性格と「適職」を診断してくれる。 |
![]() doda転職フェア |
多くの企業が出展する転職イベント。 企業の担当者に直接話を聞ける機会がある。 ※現在は新型コロナウイルスの感染拡大に伴いオンライン中心で開催されている(2022年1月) |
一方のdodaのデメリット・注意点は、担当アドバイザーの品質にバラつきがある点です。応募・エントリーを急かされたり、希望する分野への知識の浅いアドバイザーが就いてしまうこともあるでしょう。
「丁寧かつ実績のあるアドバイザーに担当に付いてほしい」という場合は、パソナキャリア(全世代向け)、JACリクルートメント、リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス向け)といったベテラン層が厚いと評判の転職サービスがおすすめです。
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リクルートエージェント──国内No1の求人数 転職支援ツールも充実
リクルートエージェントの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、東京(2か所)、埼玉、栃木、神奈川、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、福岡 |
求人数 | 約350,000件(2022年2月現在) |
リクルートエージェントは国内No1の求人数と転職支援実績を誇る転職エージェントです。
リクルートエージェントの強みは全業種・職種に対して豊富な求人数を持つこと、そして長年の実績で培われたノウハウ・転職支援ツールの充実さにあります。
全国の地域で対応が可能で、各都道府県の求人も豊富です。拠点も多く、オンライン・電話のサポートはもちろん対面での面談の受けやすさも強みの一つです。
リクルートエージェントの活用メリットとデメリット・注意点
リクルートエージェントでは、志望企業の特徴・評判といった分析から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」を用意してくれます。
業界・企業情報はネットで公開されていないものも多いため、レポート情報はあなたの活動に大いに役立つはずです。
また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとに有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。
リクルートエージェント登録後に無料で活用できる、職務経歴書を自動で作成できる「職務経歴書エディタ」や無料の「面接力向上セミナー」のサービスもおすすめです。
![]() 職務経歴書エディタ |
テンプレートや入力例に沿って、職務経歴書を半自動で作成できるサービス。作成後にWordファイルにダウンロードして利用することも可能。 |
![]() 面接力向上セミナー |
企業が「採用したい」と思える面接の必勝法が学べるセミナー。参加者の99%が「満足」以上の回答。 現在(2022年3月)はLIVE配信(オンライン)で行われている。 |
一方のリクルートエージェントのデメリット・注意点としては、これらサポートの提供は適切かつとても「スピーディ」であるということです。担当者によっては、活動ペースを急かしてくることもあるかもしれません。
「じっくりと、自分のペースで転職活動をしたい」という場合は、パソナキャリア(全世代向け)、マイナビエージェント(若手社会人向け)、JACリクルートメント、リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス向け)にも併せて登録し、より自身にマッチするサービスを選んでおくと良いでしょう。
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JAIC(ジェイック)──利用者の81.1%が正社員転職に成功
JAIC(ジェイック)の特徴 |
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サービス対応地域 | 関東・関西・東北・中部・中国・九州 |
拠点 | 東京・神奈川・大阪・宮城・愛知・広島・福岡・熊本 |
求人数 | 非公開 |
JAIC(ジェイック)は、既卒・第二新卒・フリーターに特化した転職支援サービスです。
転職者に対して単に求人情報を紹介するだけでなく、社会人未経験者に対して独自の研修プログラムを実施するなど、サポート・支援に対して積極的な働きかけをするサービスとして、多くの20代転職者から注目を集めています。
サポート対応地域は東京・神奈川・大阪・宮城・愛知・広島・福岡・熊本。オンラインでの面談も受け付けています。
ジェイックの活用メリットとデメリット・注意点
ジェイックの特徴は、正社員への就職に向けての体制が非常に充実している点が挙げられます。
ジェイックを利用された方のうち、実に81.1%以上※が正社員就職を実現させているのです(※2022年1月現在 公式サイトより)。

画像引用元:ジェイック公式HP
「正社員への就職に向けての体制」としてまず挙げられるのが、無料の研修サービスです。
社会人に必要なスキルやスタンスであったり、営業職に求められる知識・スキルに関するノウハウを、無料で学ぶことができます。
その他、面接対策をはじめとする活動サポートも充実しています。
また、ジェイックが保有する多くの求人は、メーカー・商社業界などの「営業職」です。
内定後の定着率を重視しているため、金融・不動産・飲食などの、離職率の高い求人に関しては紹介しない、という方針を取っています。
一方のジェイックのデメリット・注意点は、営業職以外の求人は少なめである点です。
「営業職以外の求人を希望する」という人は、マイナビエージェント、ワークポート、パソナキャリアなどの幅広い職種で求人が豊富な転職エージェントも併せて登録しておくと良いでしょう。
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就職ショップ──未経験からの正社員内定率80.4%
就職ショップの特徴 |
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サービス対応地域 | 関東、関西 |
拠点 | 東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、京都、神戸 |
求人数 | 非公開 |
就職ショップは20代・既卒・フリーターを中心とした若手人材向けに特化したサービスとなっています。
扱っている求人はすべて未経験者歓迎・人物重視のため、社会人経験が短い人や経歴にあまり自信がない人でも問題なく利用できるのが特徴です。
「あなたの可能性は、あなたが思うよりずっと大きい」というキャッチフレーズの通り、キャリアコーディネーターが就職・転職希望者の可能性を十分に引き出し、若手育成に力を注ぐ企業を紹介してくれます。
サポート対応地域は関東・関西。オンラインでの面談も受け付けています。
就職ショップの活用メリットとデメリット・注意点
就職ショップの大きな特徴は、他の就職支援サービスと比べて、未経験向けの求人数が多い点が挙げられます。
一般的な転職サイトを利用した場合、膨大な数の求人の中から「未経験歓迎」の条件に合うものを自分で検索しなくてはなりませんが、就職ショップならはじめから未経験歓迎の企業がそろっているので、安心して応募ができます。
これらの求人は、いずれも就職ショップを通じてのみ応募可能な「非公開求人」となっています。他サービスから応募することはできないため、ライバルが少なく競争率が低い状態で選考を進めることができるのです。
また、就職ショップでは応募時に書類選考「なし」で直接面接へと進むことができる求人が多いといいます。

※引用元:就職ショップ公式HP
就職ショップのキャリアコーディネーターは、企業採用担当と綿密な打ち合わせをもって人材ニーズをヒアリングして、募集条件に合致する転職者には書類選考を経ることなく面接の場を設けてくれるのです。
「未経験者歓迎の求人を紹介してほしい」「書類選考に苦手意識がある」という20代の方は、就職ショップのサポート体制は特におすすめでしょう。
一方の就職ショップのデメリット・注意点は、全体的な求人数は少なめ・特に地方の求人が少ない点です。
「求人をなるべく多く確認して、比較検討したい」という人は、マイナビエージェント、ワークポート、パソナキャリアなどの幅広い職種で求人が豊富な転職エージェントも併せて登録しておくと良いでしょう。
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目指す業種・職種が定まっている人は「特化型」エージェントの非公開求人もチェックしよう
目指す業界・職種等の分野が明確にある20代の方は「特化型」の転職エージェントがおすすめです。

特化型の転職エージェントは、特定の分野に精通したエージェントがサポートと求人紹介をしてくれます。
「この分野における業界や市場について、詳しく知りたい」という方や、「これまで培った知識・スキルを活かせる働き方について相談したい」という方で、目指す分野に特化したエージェントがある場合は、いちど試してみることをおすすめします。
各分野別のおすすめ特化型転職エージェント
分野 | サービス名 | 特徴 |
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まとめ)20代の転職は失敗パターンを熟知して転職成功率を高めよう

失敗の経験は誰しもがしたくないものです。とくに転職となれば、今後のキャリアに大きな影響を与えることも考えられますので、事前に準備することで避けられる失敗は防いでおきましょう。
今回解説してきた転職の失敗パターンを知ることで、転職で致命的な失敗をおかしてしまうことを防ぐだけでなく、転職成功率を高めることにもつながります。先回りして失敗パターンを把握しておくことは、結果的に転職活動の質や精度を向上させることになるのです。
転職活動を急いで始めてしまうのではなく、事前にしっかりと準備を行うことが非常に大切です。今回解説してきた失敗パターンに当てはまりそうな部分があれば、前もって対策を講じた上で転職活動をスタートさせるようにしましょう。
ちょっとした準備1つで転職成功率や転職後の満足度・納得度は大きく向上させられるはずです。