アパレルから異業種へ転職できる?転職成功のポイントとおすすめの職種を紹介
[最終更新日]2023/01/25

現在、アパレル業界で働いている人の中には、何らかの理由で転職を検討している人もいるはずです。そして、転職するのであればアパレル以外の業界に挑戦したいと考えている人もいるのではないでしょうか。
しかし、異業種への転職はどの業種で働いている人にとっても不安なもの。果たして、アパレル業界から異業種への転職を成功させることは可能なのでしょうか。
もし転職が可能だとしたら、アパレル業界で体得してきたさまざまな知識や経験を生かすことができるのでしょうか。
目次
1)アパレルから異業種への転職は可能?
はじめに、そもそもアパレル業界から異業種への転職は実現可能なのか?について考えていきます。
現在、アパレル業界で働いている人は、こんな噂を耳にしたことはないでしょうか。
「アパレル業界は潰しがきかない」
「別の業界へ転職するのは難しい」
「生かせるスキルが少なく、転職するとゼロからのスタートになる」
こうした噂は本当なのでしょうか。転職そのものに不安を感じている人は、次のような視点を持つことから始めましょう。
入念な準備を怠らなければ異業種への転職は十分に可能!

「アパレル業界は潰しがきかない」といったイメージは、どういった根拠で囁かれているのでしょうか。
可能性として高いのは、ショップ店員を真っ先にイメージする人が多く、接客以外のスキルが身についていないと思われがちだからではないでしょうか。
しかし、仮に接客スキルが中心だとしても、接客は社会人として必要なバランス感覚が常に試される仕事であり、ビジネスマナーとして十分に通用する汎用的な能力です。
また、アパレル業界で実際に働いてきた人であれば、仕事内容が接客だけではないことは身をもって知っているはずです。アパレルの仕事から転職すること自体は十分可能ですので、必要以上に恐れることはありません。
これまでとは異なる業界に転職するために入念な準備が必要なのは、アパレル以外の業界から転職する場合でも同じです。必要な準備をしっかりして臨めば、アパレルの仕事から異業種に転職するのも現実的な選択と言えます。
アパレルから異業種への転職するメリット

アパレルから異業種へ転職する場合、難度の高さやリスクの面が強調されることがありますが、実は異業種に転職することで得られるメリットもあります。
一例として、次に挙げる点はアパレルから異業種に転職するメリットと考えられます。
キャリアの可能性が広がる
もしアパレル業界で今後も働き続けていくとして、年齢を重ねてからのキャリアや将来性に不安があるとしたら、思い切って異業種へ転職することでキャリアの可能性を広げられるでしょう。
オフィスワークや営業といった幅広い業種で活躍可能な職種にキャリアチェンジすることによって、さまざまな可能性を見いだしやすくなります。
年収UPなど待遇面での改善が見込める
アパレル業界は産業構造上、現場で働くスタッフの報酬を高く設定しづらい面があります。
店長やマネージャーに昇進したとしても、他業種で働く同年代の社会人より年収が低めになってしまう傾向があるのです。そのため、業種を変えて転職することによって給与やボーナスが増える可能性があります。
ワークライフ・バランスを保ちやすい環境で就業できる可能性がある
アパレル業界は慢性的に人手不足です。仕事の性質上、世の中では多くの人が休日のときに出勤しなくてはならないため、年間休日数も少なくなりがちです。他の業界で働く友人と予定が合わず疎遠になってしまっている・・・、といった人も多いのではないでしょうか。
異業種に転職することで、よりワークライフ・バランスを保てる環境で就業しやすくなるのは、アパレル以外の業界を選択するメリットの1つと言えるでしょう。
2)アパレルでの経験を活かせる業種
アパレル以外の業界へ転職しよう!と決意を固めつつある人も、具体的にどんな業種を選べばいいのか迷ってしまうかもしれません。
全く知らない業界となると仕事内容がイメージしづらく、どんなスキルや知識が求められるのか分からないこともあるからです。
そこで、アパレルの経験を生かして活躍できる業種を挙げてみます。実はアパレルの経験を生かせる業種は幅広くありますので、次のうち興味を持てそうな分野があれば、転職先の候補として検討してみてもいいでしょう。

- 営業職全般
- 事務、総務、経理職
- IT系企業
- 介護系企業
- 同業種(アパレル業)内の他職種
営業職全般

販売の経験を生かせる仕事の筆頭に挙げられるのが営業職です。営業と聞くと「きつそう」「ノルマがあって大変そう」と感じるかもしれませんが、それはおそらく新規開拓営業をイメージしているからでしょう。
しかし、実際にはすでに取引のあるお客様の信頼を得ることで新たな仕事の受注につなげる、といった営業活動も行われています。
営業と言っても人と人との関わり合いであることに変わりはありませんので、接客で培ったコミュニケーション能力や提案力は十分に生かせます。
また、営業職は業種・職種未経験の人材を積極採用している企業が多いのも特徴です。現時点での知識やスキル以上に人間的魅力を重視する企業もあるため、異業種へ転職できるチャンスが豊富な職種と言えます。
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事務、総務、経理職

アパレル業界で就業してきた中で、PCを全く使ったことがない人はほぼいないでしょう。
とくに店長やマネージャー経験者であれば、毎日のようにPCを使って仕事をしてきたはずです。
こうした経験があれば、事務や総務、経理職といったいわゆるオフィスワークへの転職も不可能ではありません。実際のところ、こうした職種では特別に高度なPCスキルが求められているわけではなく、どちらかと言えばバランス感覚や対人コミュニケーション力が重視される面があります。
オフィスワーク系は人気職種である上に求人数も限られているため、未経験者が最初から正社員として採用されるのは難しい場合があります。
一方、派遣社員の求人は多数ありますので、まずは派遣で経験を積み、ゆくゆくは正社員を目指す方法もあります。
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IT系企業

意外な感じがするかもしれませんが、とくに20代の人ならアパレル系の仕事で培ったセンスをIT系企業で生かせる可能性があります。
IT業界は深刻な人材不足が続いており、意欲がある人なら未経験者でも積極的に採用する企業が少なくありません。「とくにPCが得意なわけではないし、理系の大学を出ているわけでもない」という人でも、基本的な知識やスキルは独学で習得することができます。
最近では学習アプリやオンライン講座など、プログラミングを学べる機会も増えていますので、少しの興味と意欲さえあれば未経験から転職するのは夢ではありません。
IT業界にもさまざまな企業があります。たとえばアパレル系企業のWebサービスを受託開発している会社であれば、アパレル業界での経験を存分に生かして活躍することができるでしょう。
前職がアパレルというユニークな経歴によって、独自性の高いキャリアを築くこともできるはずです。
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介護系企業

介護系企業はアパレル業界に限らず、幅広い分野から転職者を受け入れている業界です。
介護福祉系の専門学校や大学を卒業して介護の仕事に就く人もいるものの、大半の人は未経験から介護現場で経験を積み、キャリアを築いていきます。前職がアパレル系の仕事だからと言って、何ら不利になることはありません。
介護系の仕事は将来にわたって需要が高まっていくことがほぼ確定している業種ですが、人材の確保は十分とは言えない状況が続いています。必要な人材に対して圧倒的に「なり手」が不足していることから、40代など比較的年齢の高い人も転職しやすい業界と言えます。
アパレルの仕事と比べると接遇する相手は主に高齢者となるためギャップはあるかもしれませんが、高齢者と接することに抵抗がなければ有力な転職先の1つとなり得る業界です。
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同業種(アパレル業)内の他職種

たとえば、ショップ店員の経験を生かしてバイヤーや企画職に転職するといったように、同じアパレル業界内で他社・他職種に転職するという方法もあります。
同業種へ転職する最大のメリットは、基本的な業界知識は身についていると自信を持って伝えられる点にあります。また、業界の事情もよく理解している人材として頼りにされる可能性がありますので、業界未経験者よりも有利に転職活動を進められるでしょう。
実際、より難度の高い仕事や責任ある仕事にステップアップしたい人ほど、同じ職場で昇給や昇進を目指すよりも転職したほうがキャリアをショートカットできる可能性は高いと言えます。
転職先の会社は、あなたが培ってきた経験や身につけてきた知識に期待を寄せて採用するわけですから、スタート時点での期待値が今の職場よりも数段高くなるケースが多いからです。
今の職場に将来性の面で不安を感じている人は、同業種への転職という選択肢も検討する価値はあるでしょう。
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3)アパレルから異業種への転職で意識しておくべき4つのポイント
ここまで見てきたように、アパレル業界から異業種へ転職する道はいくつもあります。アパレルから転職するのは難しいなどという固定観念に縛られてしまうことなく、今後のキャリアの可能性を探っていくことが重要です。
ただし、アパレルから異業種への転職では意識的に準備しておくべきことがあるのも事実です。必要な準備を着実に進めていき、自信を持って転職活動に臨めるよう体勢を整えておきましょう。
アパレル業界から異業種へ転職する場合、とくに次の4点について意識しておく必要があります。

- 数年後のキャリアプランを明確にしておく
- 自己分析/キャリアの棚卸しを行う
- 企業研究は入念に!
- サポート品質の高い転職エージェントを活用する
数年後のキャリアプランを明確にしておく

慣れ親しんだ業界から異業種への転職となると、「転職先が無事に決まるかどうか」「給与などの条件が良くなるだろうか」といった目先のことに興味関心が集中しやすくなります。
転職してから数年スパンでどうなっているかなど、先々のことまで目が向きにくくなる面はどうしてもあるでしょう。
しかし、転職成功とは転職先がひとまず決まることを指しているのではありません。転職して自分のキャリアを築くことができてはじめて、転職に成功したと言えるのです。真の意味で転職を成功させるには、数年後を見据えたキャリアプランを考えておくことが欠かせません。
「数年後のことまでイメージできない」という人は、そもそも「どんな働き方をしたいのか」「どうありたいのか」といった本質に立ち返り、そこから逆算して転職条件を絞り込んでいくといいでしょう。
参考:キャリアプランとは
キャリアプランとは、あなたが将来に望む仕事や働き方を実現するためのプランニング(行動計画)のことをいいます。
具体的には、以下のようにプランを建てていきます。
キャリアプランは、上記の「キャリアプランの例」にあるように時期ごとに「実現したいこと」と「そのためにやること」を表形式に落とし込むと、そのイメージを整理しやすくなります。
ポイントは、半年や1年ではなく、3年・5年といった中長期的な期間を見据えることです。
今のうちにマスターしておくべき知識・スキルや取得しておくべき資格が出てくるかもしれません。
数か月に1度のペースでキャリアプランを考えておくと、普段においてもキャリアの軸を持てるようになり、迷いのない判断をしやすくなります。
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自己分析/キャリアの棚卸しを行う

自己分析と聞くと「まるで就活生のようだ」と感じるかもしれませんが、とくに異業種への転職において自己分析は非常に重要な事前準備の1つです。
なぜなら、業界を超えて通用する汎用的なスキルや人間力を伝えるには、自分の強みを理解しておく必要があるからです。
自分の強みや弱み、集団の中でどのような役割を果たしてきたか、過去に努力して達成したことや挫折したことなど、自分自身の傾向を知っておくようにしましょう。
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また、キャリアの棚卸しを入念に行っておくことも大切です。
これまで携わってきた仕事を細かく分類し、それぞれの仕事にどのような工夫をしてきたか、改善しようと尽力して実現したことは何か、転職後に生かせる知識・スキルであるかなど、さまざまな側面からこれまでの業務経験を客観視していきましょう。
補足:キャリアの棚卸しについて
キャリアの棚卸しとは、「これまでの自分のキャリアで何をやってきたのかを全て洗い出すこと」です。

「キャリアの棚卸しをしましょう」と聞いても、具体的にどう進めるかパッと思いつかない人もいると思います。
そんな際は、以下の手順で進めてみてください。
- これまで経験した業務をすべて書き出していく
例)「営業事務作業、企画書・提案書の作成、サービス進捗のデータ入力」等 - 書き出した業務について、それら業務に求められる知識・スキルは何かを考える
例)「営業事務作業」=ヒアリング力、数値管理能力、PC操作の知識等 - 出てきた知識・スキルの中で、「これからも続けていきたいこと・伸ばしていきたいこと」が何かを考える
- それらを実現できる働き方について考える
特に転職前においては、キャリアの棚卸しは是非やっておきたいところです。
キャリアの棚卸しの進め方については、以下記事で詳しく紹介しています。興味のある方は併せてご覧ください。
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企業研究は入念に!

未経験の業種へ転職する場合はとくに、企業研究を入念に行っておかなくてはなりません。
業界内の人からすれば「当たり前」「常識」と思われるようなことでも、未経験者にとっては初めて知るようなことが少なからずあるはずです。
企業ホームページをチェックするのはもちろんのこと、プレスリリースや業界ニュース、上場企業なら会社四季報、業界地図、口コミサイトといったあらゆる媒体をフル活用して、収集できる限りの情報を入手しておきましょう。
《企業研究で見るべきポイント》
- 企業情報(本社所在地、代表者名、役員、経営理念、沿革、主要取引先など)
- 事業内容(主力事業の内容、店舗数など)
- 直近の業績
- 業務内容(求められる/歓迎されるスキルを含む)
- 採用条件(給与、福利厚生)
- 就業環境(オフィス環境、社風、一緒に働く人たち)
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サポート品質の高い転職エージェントを活用する
アパレルから異業種へ転職する場合、サポート品質の高い転職エージェントを活用することを強くおすすめします。
自力で求人を探して応募することも不可能ではありませんが、実務未経験の状態で応募先企業からどのように評価されるのか、実際に応募して採用選考を受けてみないと分からないことだらけですので、適切な応募先が見つかるまでに時間を要することが考えられるからです。
転職エージェントを活用することで、転職希望者と企業の間にキャリアアドバイザーが仲介役として入ります。
これにより、第三者の視点から見たときに自分の市場価値はどうであるのかアドバイスしてもらうことができます。
また、応募書類の添削や面接対策を実施してもらうことでアピールポイントをより強化し、企業の採用担当者に響く自己PRをしやすくなります。
さらに、内定後には給与面などの条件交渉を代行してもらうこともできるため、ポテンシャルやこれまでの経験を最大限考慮した上で採用条件を決定してもらうことにもつながるのです。

4)アパレルから異業種への転職でおすすめの転職エージェント
転職エージェントを活用するメリットの1つに「非公開求人」に応募できる点が挙げられます。
非公開求人とは企業が社名非公開で行う人材募集のことで、転職エージェントからの紹介経由によってのみ応募することができます。
各エージェントは独自に非公開求人を保有しているケースがほとんどですので、ある転職エージェントで紹介されなかった企業が別の転職エージェントから紹介されるといったことは決してめずらしくありません。希望条件に合った求人を見逃さないためにも、転職エージェントには複数登録しておきましょう。
また、転職エージェントに登録後は担当キャリアアドバイザーがつくことになります。担当者との相性の良し悪しも転職成功のための重要な要素ですので、面談時の感触や連絡のやりとりから自分に合ったアドバイザーを判断することも大切なポイントになります。


doda(デューダ)
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豊富な求人と、担当からの積極的な提案が特徴。「本気でいい求人を探したい!」ならぜひ登録しておきたい転職サイトです。
dodaは国内トップレベルの求人数と、担当アドバイザーから積極的な提案が評判の転職エージェントです。
保有求人は常時10万件以上、都市部だけでなく地方での転職支援にも強いです。
また、dodaは求人を自分で探して応募する「転職サイト」と、求人紹介から企業への応募、日程調整までアドバイスしてもらえる「転職エージェント」両方のサービスを利用できます。
「まずは自分でじっくり求人チェックしたい」という方は転職サイトのサービスを利用し、その後「応募や企業への交渉についてサポートしてほしい」となったときにエージェントサービスを利用する、という使い方もできます。
そのほか、dodaは「レジュメビルダー(職務経歴書作成ツール)」や「年収査定」など、転職活動をサポートしてくれるツールも豊富です。これらを無料で利用するメリットだけでもdodaに登録する価値はあるでしょう。
dodaの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、京都、兵庫、岡山、広島、福岡 |
公開求人数 | 約16万件(2022年10月現在) |
とくに多い職種 | 営業職|企画・管理|技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア)|技術職(組み込みソフトウェア)|技術職(機械・電気)|専門職(コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人)|クリエイター・クリエイティブ職|販売・サービス職|公務員・教員・農林水産関連職|事務・アシスタント|医療系専門職|金融系専門職など |
dodaを活用する際は「受け身」にならないこと!スカウトや求人紹介を待つだけでなく、自分からも情報を「取りに行く」姿勢が大切です。
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リクルートエージェント
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リクルートエージェントは国内No1の求人数と転職支援実績を誇る転職エージェントです。
リクルートエージェントの強みは全業種・職種に対して豊富な求人数を持つこと、そして長年の実績で培われたノウハウ・転職支援ツールの充実さにあります。
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リクルートエージェントの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、東京(2か所)、埼玉、栃木、神奈川、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、福岡 |
公開求人数 | 約28万件(2022年10月現在) |
とくに多い職種 | 営業・販売・カスタマーサービス|企画・マーケティング・経営|管理・事務|物流・購買・貿易・店舗開発|コンサルタント|金融専門職|不動産専門職|クリエイティブ|SE・ITエンジニア|エンジニア(設計・生産技術・品質管理)|建築・土木|医療・医薬・化粧品など |
リクルートエージェントのサポートは効率的かつスピーディに進みます。日頃の活動にかけられる時間を確保しておくと、より有意義にサービスを受けられるでしょう。
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マイナビエージェント
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書類作成、面接準備のサポートの手厚さが特徴。とくに「はじめての転職で、不安…」という人におすすめです。
マイナビエージェントは専門知識を持つキャリアアドバイザーが一人ひとりの転職者に対して丁寧に向きあい、きめ細かなサポートをしてくれることで知られる転職エージェントです。
とくに20代〜30代前半の転職サポートを得意としており、志望動機のブラッシュアップや面接指導を的確に行ってくれます。
また、マイナビエージェントは業界ごとに専任のキャリアアドバイザーが在籍しており、専門知識を持つプロからアドバイスしてもらえるのが特徴です。
業界・職種に特有の転職事情を熟知したキャリアアドバイザーに相談したい人に適しています。
マイナビエージェントの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京(2か所)、神奈川、北海道、宮城、愛知、大阪、京都、兵庫、福岡 |
公開求人数 | 約4.1万件(2022年10月現在) |
とくに多い職種 | 営業職|マーケティング|広報|人事|経理|クリエイティブ(Web・編集・制作など)|ITコンサルタント|システムエンジニア|金融アナリスト|調査・分析|看護師|薬剤師|保育士|不動産専門職|建築・設計アシスタント|デザイナーなど |
「転職理由」と「希望条件(優先したいこと・叶えたいこと)」を丁寧に記入しておくと、その後の求人紹介やサポートもスムーズに進みます。
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ワークポート
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エンジニア、営業、メーカー系はじめ豊富な求人。未経験可の求人も多く、「新しい領域にチャレンジしたい!」という人におすすめです。
ワークポートはリクルートエージェント・dodaに次ぐ豊富な求人を抱える転職エージェントです。
とくにIT・Web系や営業、メーカー系職種の求人が多く、また同サービスは「業界・職種未経験者」への転職成功に多くの実績があります。
「検討の余地があれば求人を紹介する」というスタンスのエージェントのため、転職先の選択肢を広げる際にもおすすめです。
ワークポートの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、東京(2か所)、埼玉、栃木、神奈川、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、福岡 |
公開求人数 | 約6.0万件(2022年10月現在) |
とくに多い職種 | ソフト開発・システムエンジニア系|クリエイティブ系|通信・インフラエンジニア系|ヘルプデスク・ユーザーサポート|研究・製品開発/品質・評価系|コンサルタント・プリセールス系|ゲーム制作関連|ものづくり系エンジニア|金融・保険・証券系|建設・土木・プラント・設備|不動産専門職|営業系|事務・管理系(総務・経理・財務・人事等)|経営企画・事業開発|マーケティング・プロモーション系など |
積極的な提案がウリのワークポートですが、「電話・メールが多い」という声も。初回面談時に、希望職種とあわせて活動ペースや時間帯も伝えておくとよいでしょう。
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まとめ)アパレルから異業種への転職は「可能性の最大化」がカギ

今回見てきたように、アパレル業界から異業種への転職は十分可能です。アパレルの仕事を通して培ってきた知識・経験を生かせる仕事は幅広くありますので、これから全く新しいキャリアを築いていくこともできるでしょう。
ただし、異業種への転職にはさまざまなリスクが伴います。転職してから後悔することのないよう、事前準備をできる限り入念に行っておくようにしましょう。「現状よりも待遇が良くなればいい」といった目先の課題を解決するために転職するのではなく、中長期的な視座でキャリアの全体像を捉えることが大切です。
アパレルから異業種へ転職することによって、自分が持つ可能性を想像以上に広げられることもあり得ます。いかに可能性を引き出せるかは事前準備にかかっています。万全の準備を整えた上で、キャリアの可能性を最大化させる転職を実現していきましょう。