『みんなの転職「体験談」。』
『みんなの転職「体験談」。』

『みんなの転職「体験談」。』は、20~50代社会人男女の、 「転職したいけれど、迷いや不安で行動を踏み出せない」を 解決し、
より良い将来を目指した一歩を踏み出していける為の、 生々しい体験談情報やナレッジを提供するWebサービスです。

MENU

「協調性」は誰でも実践できる!協調性を高める方法と、そこから得られるメリットとは?

[最終更新日]2021/04/12

転職エージェントの選び方と活用するための3つのポイント

日々の生活において、私たちは周囲から幾度となく「協調性を持つこと」を求められます。
それは(仕事・プライベートに限らず)一緒にいる人からの暗黙のメッセージとして要求をされることもあれば、就職・転職時に応募する企業の求人票に「求められる人物像:協調性のある人」と記されるように、明確に提示されることもあります。

もし、今あなたが「協調性が大事なのはわかるけれど、自分にはその資質がない」、または「協調性を身につけたいけれど、その方法がわからない」と悩んでいるのでしたら、この記事が大きな助けになるでしょう。

まず、協調性は誰もが発揮できるものです。
そして、協調性による効果を高めていくには、「協調性の本来の意味」を知っておくこと、そして段階的なプロセスを意識することが不可欠です。

どういうことか、次の章から詳しく説明していきます。「協調性」について、一緒にじっくり探求していきましょう。

目次

1)そもそも協調性とは?

協調性とは、互いに助け合いをしながら相手にとっても自分にとっても満足のいく結果(または状態)にしていくための意識・行動のことです

はじめに、協調(性)の、本来の意味について確認しておきたいと思います。
以下に、広辞苑・大辞林・Wikipediaそれぞれが説明している協調の意味についてまとめてみました。

広辞苑より

協調とは、「協同調和」の意。
①利害の対立する者同士がおだやかに相互間の問題を解決しようとすること。
②性格や意見の異なった者同士が互いにゆずり合って調和をはかること。
③生体を構成する諸部分が相互に調整を保った活動をすること。共調。

大辞林より

協調とは、互いに協力し合うこと。特に、利害や立場などの異なるものどうしが協力し合うこと。

Wikipediaより

協調とは、異なった環境や立場に存する複数の者が互いに助け合ったり譲り合ったりしながら同じ目標に向かって任務を遂行する素質。

上記の内容から、協調には「相手の意見を尊重する、相手の希望を優先する」以外にも、「互いに協力し合う」、「相互間の問題を解決しようとする」、「目標に向かって行動する」という双方向的な意味合いが含まれていることが確認できます。

つまり、協調性とは、「相手のために自分が譲る・配慮する」だけのものではなく、「相手にとっても自分にとっても満足いく結果(=WIN-WINの関係)になるための働きかけ」なのです。

協調(性)とは、互いに助け合い譲り合いをしながら、相手にとっても自分にとっても満足いく結果(または状態)にしていくための意識・行動。





2)協調性を発揮することで得られるメリット

協調性を発揮することで得られるメリットとして、①仲間・チームの関係性が高まり、結果が出やすくなる ②周囲の協力を得やすくなり、「できること」が増える ③視野が広がり、「自身のこうありたい姿」を描きやすきなる

「協調性を発揮することによって得られるメリット」は、大きく以下の3点が挙げられます。

  • 仲間・チーム間の関係性が高まり、取り組みの成果が出やすくなる
  • 周囲の協力を得やすくなり、「できること」が増える
  • 視野が広がり、「自身のこうありたい姿」を描きやすくなる



仲間・チーム間の関係性が高まり、取り組みの成果が出やすくなる

生きていくうえで、私たちが「自分一人でできること」は非常に限られています。多くの行動は、他者と協力・協働しながら進めていく必要があるでしょう。
そしてその行動の成果は、共に行動する他者との「関係性」に大きく作用されます

成功の循環モデル 関係の質が良くなることで思考の質が高まり、さらにはそれが行動の質につながり、結果の質にも表れるという、好循環のサイクルを指している

上記の図は、「成功の循環モデル※」というもので、組織・チームの「関係の質」は「思考の質」、そして「行動の質」に変化を与えていき、そしてその「結果」を仲間と共有することによって、「関係の質」は更に高められる──という循環を示しています。
(※ マサチューセッツ工科大学 ダニエル・キム教授が提唱)

成功の循環モデルは、ポジティブだけでなくネガティブの作用(循環)もあることを示唆しています。 例えば、関係の質が著しく悪化した組織・チームでは、思考・行動の品質も高まらず、期待した結果を得られないことから関係性はさらに低くなる──といった悪循環に陥ることもあるでしょう。


さて、もしこのモデル下であなたもしくは他のメンバーが「双方向的な働きかけ」として協調性を存分に発揮したら──、「関係の質」にポジティブなインパクトを与えられることは、想像に難くありません。
また、関係の質が深まれば、メンバー同士の協調性も活発になり、好循環が起きやすくなります。

メンバーが協調性を発揮すれば、「関係の質」をさらに高めることができる

現在なかなか思うような結果を出せずにいるチームが現状を打破していく際にも、結果が出始めているチームが更に大きな飛躍を目指していこうという際にも、「協調性」は強力な潤滑油になりえるのです。




周囲の協力を得やすくなり、「できること」が増える

先に述べた通り、協調性を発揮することで、周囲の人たちとの「関係の質」(信頼関係、相互理解)は高まりやすくなります。

関係の質が高まると、あなたが困ったときに周囲からの協力や支援を得られやすくなるでしょう。
また、それらはあなた自身の「できること、やれること」の拡がりにも繋がります。


人はだれしも、得意なこともあれば苦手なこともあるものです。

以前、私がいた職場で「プレゼン能力と推進力が高い人」がいました(ここでは、「Sさん」とします)。
そのSさんですが、プレゼン能力と推進力以外はこれといって長所がなく、特に実務作業は大の苦手でした。ですがSさんのチームは毎年業績トップを独走し、その後Sさんは事業部長まで異例の早さで昇格していったのです。

なぜSさんがそのように華々しい成果を収めていたのかというと、Sさんには、彼の苦手分野を補う優秀な同僚・部下が数人いたのです。Sさんと彼らの関係性は非常に強固なもので、それらがチームの成績を向上し続けていた大きな理由でした。

Sさんの部下からは、「業務をやりやすくするために、いつもSさんが働きかけてくれる」、「悩みや不安をいつも聴いてくれる」といった話をよく聞きました。

Sさんのケースは、部下との双方向的な協調性を発揮し続けることによって結果大きな成果を獲得できたという、まさに「WIN-WINの関係性」の好事例であったと言えます。




視野が広がり、「自身のこうありたい姿」を描きやすくなる

協調性は「視野の広がり」、および自身の「こうありたい姿」を洗練させていくことにも役立ちます。

「朱に交われば赤くなる」ということわざが示す通り、人は身近な人たちからの影響を受け、(意識・無意識かかわらず)常に変化していくものです。

協調性が発揮されていると、相手にとって望ましい姿をイメージしやすくなり、それが自分自身のありたい姿にも影響してくる

協調性を発揮すると、「相手から期待されていること」についても感じやすくなります。そしてそれは、新たな物事の考え方や価値観に触れる機会にも繋がるのです。


これも私の知り合いの、あるご夫婦の話です。

旦那さんのAさんは真面目なタイプで、独身の時から「仕事一筋」の毎日を送っていました。
一方、奥さんのYさんは好奇心旺盛で、人と会ったり特に皆で映画を観に行くのが何より好きという方でした。

趣味の全く異なるふたりでしたので、夫婦生活をスタートした当初は、互いのやりたいことや時間の過ごし方がかみ合わずに苦労したそうです。

そこである日、YさんはAさんに「いちど、お互いに望んでいることをしっかり話し合おう」と提案しました。Aさんは同意し、互いにこれまでの人生で経験したこと、そしてその経験で学んだこと、大切にしようと思ったことについて時間をかけて話し合いました。

その結果、AさんはなぜYさんが「人と会うこと」や「映画鑑賞」を大切にしているかを、YさんはAさんがなぜ仕事を大切にしているのかを、はじめて深く理解できたそうです。

その後ふたりは以前のようなぎくしゃくしたやりとりは殆どなくなり、ともに自身の仕事に専念しながら、家事は分担して行い、休日には共通の友人と会ったり、夫婦で映画を観る機会を楽しむようになりました。

AさんとYさんは互いに協調をしあったことで、相手の考え方・価値観に深く触れることができ、結果として自身の「こうありたい姿」と二人の「これからの望ましい暮らし方」について、より良いビジョン・イメージを新しく描けるようになったのではないでしょうか。


Aさん達夫婦の事例にあるように、協調性は仕事だけでなく私生活でも大きな変化を与えられるものです。

「今のところ、職場では協調性を発揮する機会がない…」と感じている人は、まずはプライベートでの身近な人に行ってみることをおすすめします。





3) 中途半端な協調は、将来的に自分も相手も不幸にしてしまう?

ここで再度、協調性の定義について立ち戻ってみましょう。

先に、「協調性とは一方通行的なものではなく、双方向的な意識・働きかけを指す言葉である」と説明しました。このことは、「WIN-WINの関係図」で表すとより理解も進みやすくなるかと思います。

参考:WIN-WINの関係図

自身と相手の状態を4つに分けて説明 ①LOSE-WIN 自分は不満な状態で相手は満足の状態 ②WIN-LOSE 自分は満足しているが、相手は不満な状態 ③LOSE-LOSE 自分も相手も不満な状態 ④WIN-WIN 自分も相手も満足な状態

ここで注意したいのは、協調性の捉え方について前述の「どちらか一方が、相手の意見を尊重・優先する」のみに留めて行動していた場合、WIN-WINではなく、LOSE-WINもしくはWIN-LOSEの関係に至ってしまうということです。

「それもある意味、ひとつの協調性と言えるのではないか」と思った人もいるかもしれませんが、LOSE-WINもWIN-LOSEの関係を続けていると、長期的にはLOSE-LOSEの関係に推移してしまうのです。




WIN-LOSE / LOSE-WINの状態は、長期的にはLOSE-LOSEを引き起こす

WIN-LOSE LOSE-WIN
短期的(現在) 私の意見を押し通し、望む結果を得たが、相手は納得していない状態 私は納得していないが(我慢をしている)、相手の望む結果となった
長期的 相手が私との距離を遠ざけ、私の主張が通りにくくなる 自然と自分から相手との距離を遠ざけてしまい、相手の主張を受け入れにくくなる

「いつも相手に合わせてばかりで、段々とストレスがたまってきた」、または「いつも相手に合わせてもらってばかりだったので、愛想をつかされてしまった」という経験のある人もいるのではないでしょうか。これらはLOSE-WINまたはWIN-LOSEの関係から、段々とLOSE-LOSEになってしまうケースです。


協調性を発揮することの「真の恩恵」は、前章で紹介したSさんやAさんYさんご夫婦のように、一定の期間を経て得られるものとも言えるでしょう。その場しのぎの同調や忖度は、正しい協調とは言えないのです。


では、WIN-WINの関係を築くための協調性とは、どのように発揮していけばよいのか──。その方法について、次章で詳しく紹介していきます。





4)協調性を発揮していくためのステップ

WIN-WINの関係を築くための協調性は、以下のプロセスを意識することによって実現されやすくなります。

  • ①まずは、自分が「どうありたいか」をイメージする
  • ②相手に関心を持ち、相手の状況をイメージする
  • ③相手との対話の機会を大切にする(傾聴)
  • ④相手と自分の、「今後どうしていきたいか」のイメージを共に創る

もしかしたら、「普段から意識せずに行っていた」という人もいるかもしれませんね。ですが、これらを意識して行えば、今後はより効果的に協調性を発揮していけるようになるはずです。

それぞれのプロセスについて、順を追って確認していきましょう。




① まずは、自分が「どうありたいか」をイメージする

何度かお伝えしたように、協調性は一方的な働きかけではなく、双方向的なものであり、奉仕的な行いとは異なります。つまり、自分をないがしろにすることなく「こうありたい」というイメージを持ったうえで相手に協調していくことが大切なのです。

ですが、普段の生活で常に「自分はどうしたいのか」を考えている人はそれほど多くないでしょう。
また、無意識下にある欲求は、自分自身でもなかなか気づかないものです。

そうした「自分がどうありたいか」を可視化していく際におすすめしたいのが、「4つの視点分析」という手法です。



参考:「4つの視点分析」

縦軸の上に表層、下に深堀り  横軸の左に過去・現在、右に未来。 この中に4つの視点を当てはめていくと、左上に①今はどんな状況か 左下に②なぜそのような状況になったのか 右上に③これから何が起きるか 右下に④そのために自分はどうしたいのか?


「4つの視点分析」とは、「①今の状況」から「②なぜその状況になったのか」を明確にし、そのうえで未来の「③これから何が起きるのか」、「④そのために自分はどうしたいのか」を考察していくフレームワークです。
①~④について順に考えることによって、「自分がどうありたいか」についてのイメージをはっきりしていけるのです。

例えば、あなたが新しく配属された部署で、上司と二人であるプロジェクトを進めることになったとします。かつ、あなたはそのプロジェクトを進めるために必要な知識を持っておらず、上司に都度確認する必要があります。その場合、4つの視点分析では以下のようにあらわすことができるかもしれません。



先の図と同じ表だが、実際に考えて当てはめてみる 左上①今はどんな状況か:上司と二人でプロジェクトを進めることになった、自分は必要な知識を有していない ②なぜそのような状況になったのか:会社はプロジェクトを拡大していきたい意向にある、ベテランメンバーが退職して自分以外に適切な補充人員がいなかった、 ③これから何が起きるか:分からないことがたくさん出てくるだろう、プロジェクトの結果は、自分の評価にも影響する、 ④そのために自分はどうしたいのか?:ストレスなく仕事をする上でも上司との関係性は良好に保っておきたい、このプロジェクトを成功して上司・会社からの評価を勝ち取りたい



1)今はどんな状況か
  • 上司と2人でプロジェクトを進めることになった
  • 自分は必要な知識を有していない
2)なぜその状況になったのか
  • 会社はプロジェクトを拡大していきたい意向がある
  • ベテランメンバーが退職して自分以外に適切な補充人員がいなかった
3)これから何が起きる?
  • 上司と密にコミュニケーションを取りながらの業務スタイルになる
  • 分からないことがたくさん出てくるだろう
  • プロジェクトの結果は、自分の評価にも影響するだろう
4)その為に自分はどうしたい?
  • ストレスなく仕事をするうえでも、上司との関係性は良好に保っておきたい
  • いずれは自分一人で業務を回していけるように、早めに業務知識を得たい
  • このプロジェクトを成功して、上司・会社からの評価を勝ち取りたい

「4)その為に自分はどうしたい?」のところでは、「ストレスなく仕事したい」「評価を勝ち得たい」であったりと、やや自己本位的とも言えそうな感情も見られますね。

ですが、「WIN-WINの関係性を築く協調性」に繋げていくには、こういった「自分の本当の気持ち・欲求」をきちんと認識しておくことが大切です。
先にお伝えした通り、自分の欲求を押し殺した協調はLOSE-WINの関係に陥りやすく、長期的には思う結果にならないことが多いからです。

また、自分のありのままの気持ち・欲求を相手にそのまま伝える必要もありません。あなただけが、「自分はこう思っているんだな」と認識してそこで留めておいても良いのです。




②相手に関心を持ち、相手の状況をイメージする

続いてのプロセスは、「相手に関心を持ち、相手の状況をイメージすること」です。

──とはいっても、特段親しい間柄でもなければ、相手に関心を持って更に相手の状況をイメージすることは簡単ではありません。

そこで、もし「相手に関心を持つのが難しい」、「何からイメージしていけばよいかわからない」と感じた場合は、先ほどの「4つの視点分析」を相手の状況に置き換えて作成してみると良いでし



先の4つの視点分析と同じ表だが、今度は相手の状況に置き換えて考えてみる 左上①今はどんな状況か:部下と二人でプロジェクトを進めることになった、部下は必要な知識を有していない ②なぜそのような状況になったのか:会社はプロジェクトを拡大していきたい意向にある、部下以外に適切な補充人員がいなかった、 ③これから何が起きるか:部下の育成に時間を割く必要がある、プロジェクトの結果は自分と部下の評価にも影響する ④そのために自分はどうしたいのか?:部下に早く業務を覚えてほしい、このプロジェクトを成功して上司・会社からの評価を勝ち取りたい



1)今はどんな状況か
  • 部下と2人でプロジェクトを進めることになった
  • 部下は必要な知識を有していないので、自分が教育する必要がある
2)なぜその状況になったのか
  • 会社はプロジェクトを拡大していきたい意向がある
  • ベテランメンバーが退職して部下以外に適切な補充人員がいなかった
3)これから何が起きる?
  • これから実業務だけでなく、部下の育成に時間を割く必要がある(今までより忙しくなる)
  • 分からないことがたくさん出てくるだろう
  • プロジェクトの結果は、自分と部下の評価にも影響するだろう
4)その為に自分はどうしたい?
  • 部下に早く仕事を覚えてほしい。また、経験を積んで成長してほしい
  • このプロジェクトを成功して、上司・会社からの評価を勝ち取りたい

4つの視点分析を相手に向けて行うと、自分と相手との状況や意識の違いがとても明確になるのがわかると思います。

ここで、相手の状況を正確に測ろうとする必要はありません。現時点であなたが想像しうる範囲でイメージすれば良いのです。
そもそも、人は他人のことを完全に理解することなど不可能です。ただし、「不可能だから」といって諦めるのではなく、「きっとこういう状況だろう」とイメージを形成していくことが関係性を育むうえでとても大切なことであり、その行為は「相手への関心」にも繋がっていくのです。

協調性を持つことに対して苦手意識を持つ人に、「相手に関心を持つのが難しいから」という理由の人もいるでしょう。ですが、「関心」とはいわば他者に向けての「想像力」でもあります。

そして想像力とは誰しもが持っているもので、先天的な才能といった類のものではなく「ふとしたきっかけで芽生えて膨らんでいくもの」です。その「ふとしたきっかけ」は、あなた自身が創り出していくことができるのです。
「これまで相手に関心をなかなか持つことができなかった」という人は、この4つの視点分析がそのきっかけに役立てられるでしょう。ぜひ試してみてください。




③相手との対話の機会を大切にする(傾聴)

相手に関心を持ち、相手の状況をある程度イメージできるようになったら、次のステップは「相手と対話の機会を持つ」ことです。

相手へのイメージをより明確にしていく為にも、このプロセスはとても重要です。

「協調性が求められる場面」では、相手は何かしら「あなたへのリクエスト」があるものです。もしかしたらそれはまだ言語化されていない潜在的な意識かもしれませんが、対話を重ねることによって、その想いは次第に顕在化されていきます。

また、対話の際はまずあなたから「傾聴」の姿勢を持って臨むことをおすすめします。

傾聴とは、「相手に関心を持ち、相手を理解したいと願って、耳を傾けて相手の言葉を聴くこと」です。

人は、自分の話をしっかり聞いてもらえる相手に対しては、自然と安心感が芽生えて本音で話したくなるものです。信頼関係を深めていくうえでも有効ですし、相手もあなたの話を聞こうという意識を持ちやすくなり、WIN-WINの関係に近づけていくことができるのです。

参考:「傾聴」で相手との信頼関係を深めていくプロセス

傾聴で相手との信頼関係を深めていくプロセス ①まずはあなたが相手を理解しようとする ②相手があなたへの安心感、信頼感を持つ ③すると、相手はあなたに関心を持ち、理解しようとしてくれる

傾聴を行う際は、以下のポイントを意識すると良いでしょう。

  • 相手を尊重し、「より深く理解しよう」と意識すること
  • 頷きや相槌、表情で、相手の「話そう」という気持ちを活性させること
  • 必要に応じて質問や確認を行い、相手が話の内容を整理する助けをすること



④相手と自分の、「今後どうしていきたいか」のイメージを共に創る

①~③のステップを踏んだら、最後に相手とあなたの「今後どうしていきたいか」のイメージを、共に創っていきます。

この段階では、すでに「お互いにこうしていきたい」というイメージは少しずつ形成されてきていることも多いでしょう。そのイメージをより明確にしていけるよう、コミュニケーションを取っていくのです。──このフェーズがまさに、「協調を発揮する」シーンと言えるでしょう。

イメージしにくいという方は、これまで使用した「4つの視点分析」を、今度は主語を「私たち(相手とあなた)」にして作ってみてください。



先の4つの視点分析のと同じ表だが、今度は私たちを主語に考えてみる 左上①今はどんな状況か:私たち二人でプロジェクトを進めることになった、私たちはまずお互いを理解する必要がある、進め方や情報の共有方法を早期に固める必要がある ②なぜそのような状況になったのか:会社はプロジェクトを拡大していきたい意向にある、私たち以外に適切な補充人員がいなかった、 ③これから何が起きるか:チーム体制としてのプロジェクトの推進、プロジェクトの結果は自分と部下の評価にも影響する ④そのために自分はどうしたいのか?:プロジェクトの運用をいち早く軌道に乗せること、このプロジェクトを成功して上司・会社からの評価を勝ち取りたい、今回の取り組みと経験が今後の業務にも大いに役立てるようになること



1)私たちはどんな状況か
  • 部下と2人でプロジェクトを進めることになった
  • 私たちは一緒に働いた経験がなく、互いを理解しあう必要がある
  • また、チーム体制での進め方、知識・技術の共有方法を早期に固める必要がある
2)なぜその状況になったのか
  • 会社はプロジェクトを拡大していきたい意向がある
  • ベテランメンバーが退職して部下以外に適切な補充人員がいなかった
3)これから何が起きる?
  • チーム体制としての、プロジェクトの推進
  • プロジェクトの結果は、私たちの評価にも影響する
4)その為に私たちはどうしたい?
  • プロジェクト運用をいち早く軌道に乗せること
  • このプロジェクトを成功して、上司・会社からの評価を勝ち取ること
  • 今回の取組みと経験が、今後の業務にも大いに役立てるようになること

これまでのプロセスを経て、相手と自分の「今後どうしていきたいか」のイメージがぐんと明確になっているのが確認できるのではないでしょうか。
そして、そこで取る行動はすべて相手と自分の望ましい将来に繋げていける──つまり、「WIN-WINの関係に繋がる協調性」となるのです。


一点補足しておくと、ここまでのプロセスを「4つの視点分析」を使って説明していきましたが、この手法は必ず使用しなくてはいけないというものではなく、説明の便宜上使用したにすぎません。
自身と相手、そして互いの「今後どうしていきたいか」を明確にし、そして対話の機会を大切にしていけば、自然と協調性のある行動になっていくものです。





まとめ)想像力と対話で、協調性は育まれる

オフィスでの協力的な風景

「協調性とは、一体どのようなものなのか」──私自身、若いころによく考えたものです。

主体性を持って行動したつもりが、上司から「協調性がない」と評されてしまったこともありました。
また、複数人のチームで活動していた際は、「なるべく皆に合わせていかないと…」「チーム内では、協調性を持たなくてはいけない」というような強迫観念に悩まされたこともあります。

ですが、本来の協調性とは、相手と自分が「今よりさらに良い状態にしていく」為の働きかけであり、そして共同作業で行われるものです。そして、その行為は想像力と対話をもって促進されます。協調性とは、ポジティブな感情をもって発揮されるものなのです。


また、他者との繋がりが希薄になりつつあるといわれる現代社会において、協調性の本来のあり方を発揮していくことは、私たちの幸せな未来を描く上での一筋の光明にもなるかもしれません。


これからのあなたの協調性が、あなたとあなたの周囲の人たちを明るく照らしていくことを、心より願っています。





<>