キャリアプランはどうやって立てる?プランの立て方とキャリア計画の考え方を紹介(テンプレート・見本付き)
[最終更新日]2023/04/22

転職するにあたって、キャリアプランをしっかりと考えておくことが重要とよく言われます。
転職すれば仕事をする環境も働き方も大きく変わりますので、先々への見通しを立てておくのが重要になるのは何となく想像できるのではないでしょうか。
しかし、いざキャリアプランを立てるとなると遠い将来のことまで含めた計画ですので、漠然としたイメージしか湧いてこないという場合もあるはずです。
目次
「とにかく、すぐにキャリアプランを立てたい」という人は
上記は、キャリアプランを簡略化して4つのステップにまとめたものです。
- Step1| これまで経験した業務を洗い出す
- Step2| 新たにチャレンジしたいこと・実現したいことを考える
- Step3| 今後求められる知識・スキルを考える
- Step4| 実現に向けてのスケジュール立てをする
より詳しいキャリアプランの立て方は本記事でじっくりお伝えしますが、「まずはキャリアプランの全体像を知りたい」「とりあえず作成してみたい」という方は上の図を見ながらご自身の状況に当てはめて作成してみると良いでしょう。
「キャリアプランについてじっくり理解を深めていきたい」という方は、このあとの章を順にお読みください。
1)なぜキャリアプランを立てておくと良いのか──キャリアプランのメリット
キャリアプランを立てることの重要性についてはいろいろなところで論じられています。
ですが、そもそもなぜキャリアプランを立てることが大切なのでしょうか。
ここでは「そもそもキャリアプランとは何なのか」について触れた後、キャリアプランを立てることの具体的なメリット、大切と言われる理由について見ていきましょう。
そもそも、キャリアプランとは?

皆さんは「企業30年説」について聞いたことがあるでしょうか。企業は30年以上存続することはめったになく、大半の会社が30年経たない間に倒産・廃業していくという説です。
大企業であっても中小零細企業であっても、すべての企業は「存続すること」をいちばんの目的にしています。そして、現代社会では存続し続けること自体の難しさが高まってきているのです。
一方、私たちの健康寿命は年々伸び続け、現役で働き続けられる年数も長くなっています。40年以上現役で働く人が大多数となった現代において、先に勤めていた会社が寿命を迎えてしまうことはめずらしくありません。
また、日本ではかつての終身雇用型の働き方から、職務や期間を明確にした「ジョブ型雇用」を採用する企業が増えてきています。
短い期間で多くの企業を渡り歩く(または並行して関わる)ような働き方は、今後一層多く見られるようになるでしょう。
こうした変化の激しい時代にあって、「自分はどんなふうに働いていきたいのか」「将来どうなりたいのか」といったゴールを設定し、そこに向けてなりたい自分になるための道筋を描いていくことが、キャリアプランを立てるということなのです。
キャリアプランを立てるメリット

キャリアプランを立てるメリットは、大きく以下の3点があります。
- 「将来のありたい姿」が実現されやすくなる
- 仕事への長期的なモチベーションを得られる
- 転職活動での「自己PR」に繋げやすい
「将来のありたい姿」が実現されやすくなる
キャリアプランを立てる一番のメリットとは「自分の望む未来像を実現するための、行動を起こせる」ことです。
「将来こんな仕事がしたい」「こういうことが出来るようになりたい」という希望に対して、やみくもに行動しても叶うものではありません。
「実現するためには何が必要で、その為に自分は何をするべきか」ということを時系列に落とし込み、そうして行動指針を立てていく必要があります。
そして、キャリアプランとはまさにその「将来のありたい姿に向けての行動指針」に他なりません。
キャリアプランを立てることによって、望ましい未来の可能性を高められるのです。
仕事への長期的なモチベーションを得られる
人は、「目的意識が無いと、行動を強化できない(長続きしない)」といいます。
仕事においても、毎日同じルーティンワークをこなすのみでしたら多くの人は段々とやる気を失っていってしまうでしょう。
キャリアプランを立てると、そうした日々の仕事をやる理由や動機づけを見出しやすくなります。
また、キャリアプランに沿った働き方をするために「自分が今率先してやるべき仕事」も迷わず選べるようになるでしょう。
このように、キャリアプランを立てることによって「今、何のために働いているのか」が明確になり、仕事に対する持続的なモチベーションを得やすくなるのです。
転職活動での「自己PR」に繋げやすい
キャリアプランをしっかりと立てておくことで、将来の理想像から逆算して直近の目標を立てやすくなります。
「将来〇〇を目指したいので、今は△△に力を入れたい」といった考え方には筋が通っており、自己PRとして説得力があります。
企業の採用担当者から見れば「先々の目標をしっかりと見据えている」「具体的な目標に向かって努力している」と評価されやすいため、採用面接などの場で効果的な自己PRになるでしょう。
先々の目標を具体的に持つことで、「目標に向かって努力を惜しまない人物のようだ」といったように、意欲が高い人材として見られやすくもなります。
このように、具体的なキャリアプランを立てておくことによって、転職活動での自己PRにも繋げやすくなるのです。
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2)具体的なキャリアプランを立てるための4つのステップ
キャリアプランを立てる必要性とメリットについて理解が深まったでしょうか?では次に、具体的なキャリアプランを立てるための手順について見ていきます。
はじめからキャリアプランを明確に思い描ける人は決して多くありません。
なぜなら、キャリアプランは過去から将来に向けての長い時間軸の中で考えなくてはならないものであり、「過去」「現在」「未来」のそれぞれの視点から多角的に検討する必要があるからです。
具体的には、次の4つのステップを順に踏んでいくことでキャリアプランを立てやすくなります。

- ステップ1| 過去の自分を客観的に振り返る
- ステップ2| 現在の自分の「スキル」「楽しいこと」を掘り下げる
- ステップ3| 10年後の自分はどうなっていたいかを考える
- ステップ4| 10年後の理想を叶えるために、今何が必要かを考える
参考:キャリアプラン作成表

各ステップについて、詳しく見ていきましょう。
上の「キャリアプラン作成表の見本・テンプレート(Excel形式)」をダウンロードして参照しつつ確認していくと、よりイメージを持ちやすくなると思います。
ステップ1| 過去の自分を客観的に振り返る

はじめのステップでは、自分自身の「過去」にスポットライトを当てていきます。
これまでどんな仕事をしてきたいか、といったことだけでなく、子ども時代から振り返ってみたとき、自分の好き嫌いや得意・不得意、あるいは自分自身の強み・弱みといったように、自分の考え方や行動の傾向を振り返ってみるのです。
一見すると仕事とはあまり関係なさそうなものでもいいので、まずは思い当たることを次々に書き出していきましょう。
このステップが非常に重要なのは、自分自身の「本質」の部分を知る上で欠かせないプロセスだからです。
興味関心の傾向や得意・不得意には、必ず何らかの理由や原因があります。自分を客観視して振り返っておくことで、少なくとも自分が最も苦手とする仕事を選んでしまうといったリスクは回避することができるはずです。
ステップ2| 現在の自分の「スキル」「楽しいこと」を掘り下げる

今現在の自分自身のことは「当然知っている」「理解している」つもりになりやすいものです。
しかし、仕事に関することだけでなく、今の自分自身のパーソナリティについて掘り下げることによって、より本質的な部分が見えてくるはずです。
たとえば、今のあなたにとって「楽しい」と心から思えること、思わず時間が過ぎるのを忘れて没頭してしまうことは何でしょうか?熱中しているうちに、いつの間にか人よりもずっと多くの努力を継続できてしまうことはありませんか?
こうした今現在の自分についての分析をしておくことで、仕事に対する向き不向きだけでなく、どのような社風や職場環境に馴染みやすいのか、逆に馴染めない体質の組織はどのような場所なのかが見えやすくなるのです。
ステップ3| 10年後の自分はどうなっていたいかを考える

「10年後の自分なんて、全く想像できない」という方は、まず「2~3年後の望ましい未来像」からイメージしてみると良いでしょう。
比較的近い将来でしたら、「おそらくこんな感じだろう」「ここまではきっとできる」という想像もしやすいと思います。
そのイメージが育まれたら、3年後、5年後──というように少しずつ先の未来を描いていってください。
例えば、以下のような観点を持つと良いと思います。
- どういう仕事をしていたいか?
- どんなことが出来るようになっていたいか?
- 顧客や社会に対して、どんな貢献をしたいか?
- どれだけの対価(収入)を得たいか?
キャリアプランそのものは人に見せるものではありませんので、あなたの正直な気持ちを書き出していってください。
たとえば、「年収1,000万円を目指したい」「部長クラスまで昇進したい」というものでも良いと思います。ポイントは、あなた自身の「本当は何をしたいのか」を明るみにしていくことです。
ステップ4| 10年後の理想を叶えるために、今何が必要かを考える

STEP3でイメージした理想像をゴールとして、そこに至るまでに今何が必要なのかを考えていきます。
理想と今の時点での現実との間には必ずギャップがあるはずです。現状足りていない部分をどうすれば埋められるのか、そのために何から始めていけばいいか、どんな行動が求められるのかを考え、キャリアプランに落とし込んでいきます。
「〇〇になりたい」を「そのために××が必要」、さらには「だから△△をすべき」へと変換する作業の連続になるはずです。やるべきことをできるだけ具体化し、行動レベルの計画へと変えていきましょう。
3) キャリアプランは、時系列で整理すると行動しやすくなる
前章の流れで作成したキャリアプランは、時系列で整理することによって更に実行に移しやすくなります。
具体的には、以下の図のように「仕事で実現したいこと」と「そのためにやるべきこと」を考えます。

ここで新たに「キャリアビジョン」という言葉が出ていますが、これはあなたが抱く「将来はこういう働き方をしたい」というイメージのことです。
前章の「Step3 将来」で描いたイメージと紐づけておくとよいでしょう。
上の図では時期を「1年後・5年後・10年後」に区切っていますが、思考を進めやすいように時期を変更してもかまいません。
ただし、「●か月後」などあまり短い期間に設定してしまうと現在の延長線上の仕事内容しか出てこなくなることが多いです。そのため、最短でも3年後までイメージするようにした方がよいでしょう。
以下が、実際にシートに書き込んだ例です。

時系列で細かく区切ってキャリアビジョンとキャリアプランを整理することで、現在やるべきことが明確になるはずです。
ちなみに、ここまでの作業は2~3時間あれば済ませることができます(早い人は1時間ほどでできるでしょう)。
作成が不安な方は以下のテンプレートも活用しつつ、ぜひ「私ならではのキャリアプラン」を作成してみてください。
4) キャリアプランを立てて終わりじゃない。意識しておきたい3つのポイント
キャリアプランを立てておくことの重要性はここまで述べてきた通りです。しっかりとしたキャリアプランを考えるには、それなりの工夫や努力も必要になるでしょう。
しかし、キャリアプランは一度立てたらそれで終わりではありません。
未来を完璧に見通すことはできないように、完璧なキャリアプランを作ることもできないからです。キャリアプランを立てるとき、あるいは立てた後には、とくに次の点を意識しておくようにしましょう。
キャリアプランは必要に応じて更新していく

キャリアプランは目標であると同時に進捗管理のためのものでもあります。いったんキャリアプランを立てて満足してしまうのではなく、半年、3ヶ月、1ヶ月といった周期で定期的にチェックし、達成度を確認しておきましょう。
実行に移せてない部分や行動が不十分な箇所があれば、次のチェックまでに意識的に注力することもできるはずです。
また、キャリアプランはずっと固定化されたままになるとは限りません。新たに知識を得たり経験を積んだりすることによって、やりたいこと・目指したいものが変化していくことも十分に考えられます。
キャリアプランは必要に応じて更新し、常に自分にとって「目指したい」「そうありたい」と実感できるように最新の状態にしておきましょう。
キャリアプランはなるべく細分化させて考える

キャリアプランを通じて達成したい目標があったとして、そこに向かうまでに達成すべきことは1つではないはずです。
何をどれだけやっておけばいいのか、目標はできるだけ細分化して設定しておくほうが達成しやすくなります。
はじめから壮大な目標を一気に達成しようとするのではなく、すぐに実行できるくらいの身近な目標を掲げて行動に繋げることによって、小さなことでも好ましい変化を実感できるはずです。この積み重ねが、5年、10年という単位で成長を遂げ、最終的に大きな目標を達成することも可能にしていくのです。
中には思うように達成できていないことや、うまく進んでいないことも出てくるでしょう。思い通りに進まないから全てがダメなのではなく、なぜうまくいかないのかを分析し、改善策を講じていくことが重要です。
転職エージェントなど、「第三者の視点」も参考に

自分で考えたキャリアプランが具体的なものであればあるほど、「本当にこの方向性でいいのか」「正しい方向に向かっているのだろうか?」と不安になることでしょう。
キャリアプランは十人十色で、「これが正解」という決まった形はありません。だからこそ、ときには第三者の見解やアドバイスを聞いてみることで進むべき道がより明確になり、自信を持って突き進むことができるのです。
その際に利用しておきたいのが「転職エージェント」です。
転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談することによって、第三者の視点からキャリアプランについてのアドバイスを得ることができます。
転職活動の際には、殆どの人が「転職エージェント」を利用しています。
その主な理由は、国内の少なくない企業がハローワークや転職サイトではなく転職エージェントのみに「非公開求人」を出しているからです。

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ですが、私たちが転職エージェントを利用する際は「求人を紹介してくれる人」としてではなく、「転職活動全般を相談できる人」として活用したほうがより効果的でしょう。

上記図で表す通り、「求人紹介」は転職エージェントが提供するサービスの一部でしかありません。
それ以外のサービス、例えばキャリアプランのアドバイス(キャリア相談)、書類添削、面接対策などの選考通過のためのサポートも受けることによって、転職成功の確度を高めていけるはずです。
ただし、転職エージェントは国内多くのサービスがあり、またどの担当者が付くかによってもサポートの提供のされ方が変わります。
あなたに合った転職エージェント(または担当アドバイザー)を見つけるためにも、はじめに2~3つのサービスに登録して、利用のしやすさやコミュニケーションの取りやすさを比較しておくことをおすすめします。
転職エージェントは転職者側だけでなく、企業側からの視点でもアドバイスをしてくれますので、キャリアプランの立て方や達成度について意見を求めるのに非常に適しています。
5)キャリア相談におすすめの転職エージェント
キャリアプランの段階から相談するのであれば、サポート品質に定評のある転職エージェントを活用することが大切です。
次に挙げる転職エージェントはいずれもサポート品質に定評があります。
どれも無料で使えますし、まだ具体的に転職を検討してない場合でも問題ありません。
また、ある転職エージェントからの助言が非常に参考になったとして、別の転職エージェントから異なる切り口でさらに有益なアドバイスを得られるといったことは十分にあり得るでしょう。
そのため、「ここが自分に合いそう」と思えるサービスを2~3つピックアップして、サービスの使用感を確認してみると良いでしょう。
パソナキャリア──全都道府県に拠点あり、地方転職に強い&じっくり相談に乗ってもらえる
パソナキャリアは、人材派遣業の代表的な企業として知られるパソナグループが運営する転職エージェントです。派遣事業で築いてきた信頼は厚く、取引企業数は16,000社以上にのぼります。過去の転職支援実績は累計25万人に達しており、豊富な転職ノウハウを有しているのが特徴です。
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マイナビエージェントの活用メリットとおすすめポイント
業界ごとに専任のキャリアアドバイザーが在籍しており、専門知識を持つプロからアドバイスしてもらえるのが特徴です。業界・職種に特有の転職事情を熟知したキャリアアドバイザーに相談したい人に適しています。

引用元:マイナビエージェント公式HP
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まとめ)「実行計画」としてのキャリアプランで未来を変えよう

キャリアプランは過去・現在・未来の自分をつなぐ道しるべとなって、不確定な将来への見通しを立てることに役立ちます。
また、キャリアプランを立てる過程で、これまで見過ごしていた自分自身の長所や課題点に気づくこともあるでしょう。
ここまで読んでいただければ分かる通り、キャリアプランは「いずれ」「そのうち」やることを列挙するものではなく、今からすぐにでも着手しておくべき具体的な行動を明確化していくために立てるものです。
1つ1つの行動は小さなものであっても、積み重ねていくことで確実に未来を変えていくことができます。
ぜひ「実行計画」としてのキャリアプランを立てて、目指すべき未来を自分の手で引き寄せていってください。