転職エージェントが「催促が強引…」「急かされる…」困った時の4つの対策
[最終更新日]2023/09/18

転職エージェントを利用していると、担当アドバイザーに応募や内定承諾を催促されることがあります。
人によっては「返事を急かされている」「じっくりと考える時間を与えてくれない」と感じてしまうこともあるでしょう。あまり強引な印象を受けるようだと、感情面でもあまり良い気はしないはずです。
では、なぜ転職エージェントは応募や内定承諾を急かしてくるのでしょうか。
目次
1)転職エージェントが応募や内定承諾を強引に急かしてくるのはなぜ?
転職エージェントから応募や内定承諾の返事を急かされているように感じると、「催促が強引な人だ」「こちらの気持ちを考えてくれない」などとネガティブな捉え方をしてしまいがちです。
しかし、転職エージェントが返事を催促するのにはいくつかの理由が考えられます。中には転職希望者自身にメリットがあるケースも考えられますので、意図や背景について知っておくことが大切です。
応募や内定承諾を急かされるケースとして、主に次の5つの理由が挙げられます。
転職者の希望とマッチした求人が見つかったため

転職エージェントに登録すると、担当アドバイザーとの面談が実施されます。ここで希望条件やこれまでのキャリアについてヒアリングが行われ、転職者の希望に合った求人を探す段階に入ります。
希望条件に合う求人と言っても、必ず見つかるとは限りません。
希望条件に近い求人や似ている仕事内容の求人など、できるだけマッチ度の高い企業を紹介するはずですが、希望通りにならない面が出てくるのはある程度致し方ないと言えるでしょう。
ただ、まれに転職者の希望と完全にマッチした求人がタイミングよく紹介可能な状態になっているケースがあります。
希望条件と完全にマッチすることはめずらしいため、担当アドバイザーとしてもいち早く転職者に伝え、応募を勧めるはずです。
その結果、転職者側からすると「まだ面談が終わったばかりなのに、応募するよう突然言われた」「強引に勧めてくる」といった印象を持ってしまう可能性があるのです。
こうしたケースでは採用が早期に決定することもありますので、担当アドバイザーを信用して応募してみる価値は十分にあるでしょう。
有名企業、人気職種の求人はすぐに埋まってしまうため

有名企業や人気職種といった競争率の高い求人の場合、短期間に応募者が殺到してすぐに採用枠が埋まってしまうこともめずらしくありません。
人材を募集している企業は複数の転職エージェントや求人媒体に求人を出していることも考えられますので、転職エージェントとしては採用が決まって募集を打ち切られてしまう前に、できるだけ早く応募しておく必要があります。
求人を紹介したものの応募するタイミングが遅くなった結果、すでに採用枠が埋まっているようなことがあれば、転職者からも不信感を持たれてしまうでしょう。
そのため、できるだけ早く応募する意思を固めるよう急がせるのです。
転職者から人気があり応募を急かされることが多い職種としては、事務職や管理部門などが挙げられます。
こうした間接部門の職種はそもそも転職希望者が多いことに加え、いちど採用されると辞めずに長く勤める人が少なくないため、慢性的に競争率が高くなりやすい傾向があります。
転職市場の変化により、いつまで募集が行われるか分からないため

転職市場は日々刻々と変化しています。ある時期に求人を積極的に出していた企業が、その後も継続的に求人を出し続けるとは限りません。
株式市場や為替の変動により、特定の業界が煽りを受けることは決してめずらしくないのです。
2020年以降は新型コロナウイルスの感染拡大による影響が顕著で、企業の業績予想が大きく下振れするケースも数多く見られました。
転職エージェントが扱っている求人に関しても、この先数ヶ月の間に求人がストップしてしまうことが危惧される場合があります。
このようなとき、担当アドバイザーとしては一刻も早く転職者に応募してもらい、求人がストップする前に採用決定に漕ぎ着けたいと考えるでしょう。
その結果、できるだけ早く応募する意思を固めるよう転職者に連絡を入れることになると考えられます。
企業側が回答を急かしているため

これは主に採用内定が出てから承諾するまでの期間に見られるケースですが、応募した企業が「内定承諾の返事を急いでもらいたい」と転職エージェントに依頼している可能性があります。
人材を募集中の企業としては採用予定人数に達した時点で募集を打ち切りたいのですが、内定承諾の確約が取れるまでは募集を続けなくてはなりません。
とくに求人媒体を利用している場合、求人が掲載されている期間中は掲載料がかかり続けますので、できるだけ早期に採用予定人数を確保して募集を打ち切ろうとするでしょう。
また、転職エージェントとしても企業への回答が遅れることによって「入社意思が低いのではないか」「本当に入社してくれるのだろうか」などと採用担当者が心証を悪くするのは避けたいはずです。
そのため、内定が出てから内定を承諾するまでの期間をできるだけ引き延ばさないようにするのです。
担当アドバイザーのノルマ達成のため

ここまで見てきた理由は、いずれも転職者や企業にとって必要があって回答を急かしているケースでした。
ただ、残念ながら担当アドバイザー自身の個人的な都合で回答を急かすケースも全くないとは言えません。
転職エージェントの売上は採用企業から得る成果報酬によって成り立っています。
そのため、在籍アドバイザーには月単位や四半期単位でノルマが課されているケースがほとんどです。
転職エージェントによっては非常に高い件数のノルマを課していることもあるため、担当アドバイザーによっては採用成立のノルマ達成に届いていないなどの事情から進行中の案件をできるだけ早く成約させようとすることがあるのです。
言うまでもなく、このケースは転職者や企業にとってメリットがあるわけではなく、あくまで担当アドバイザー自身の成績のために急かしているに過ぎません。
特段の理由もなく「急いだほうがいい」「早く回答がほしい」と言ってくる場合は、担当アドバイザーのノルマ達成のために急かされている可能性があります。
2)「催促が強引…」「急かされてる…」と感じた時の4つの対策
転職エージェントの担当アドバイザーから応募や内定承諾を急かされているように感じた場合、どのように対処したらいいのでしょうか。
重要なポイントとして、前述のような「しかるべき理由があって回答を急いでいる」ケースなのか、そうではないのかを見分ける必要があります。
担当アドバイザーとしっかりとコミュニケーションを取り、相手の意図を理解する必要がありますので、はじめから「このアドバイザーはノルマ達成を急いでいる」と決めつけないことが大切です。
考えられる対策として、次の4点が挙げられます。
まずは急かす理由が納得できるものか、しっかり確認しよう

急かされているように感じたときは、まずは率直に理由をたずねましょう。
応募先の企業や転職市場の動向に応じて、回答を急いだほうが転職者自身にとってメリットがあると判断している可能性があるからです。
急かす理由が納得できるものであれば、有益なアドバイスを得られることもあるはずです。
また、転職者と担当アドバイザーの間で想定しているスケジュール感が異なっているケースも考えられます。
とくに内定承諾のように企業側が回答を待っている状態の場合、転職者としては「1週間くらいは考えたい」と思っていても、一般的にできる限り早く回答したほうが望ましいことがあります。
想定しているスケジュール感にとらわれ過ぎることなく、柔軟に対応する場面も必要になってくるでしょう。
担当アドバイザーのノルマ達成や個人的な考えで急かしているかどうかは、複数の求人を紹介してもらったときに見分けられることがあります。
求人によっては急かさないこともあったのなら、何らかの意図や理由があって急かしていると考えられます。
すぐには回答できない場合、その理由・背景を正直に伝えよう

急かされることにストレスを感じる場合、何らかの事情ですぐに回答できないケースがほとんどでしょう。
担当アドバイザーの立場としては、とくに理由もなく回答がない・先延ばしになることで、より強く催促しなくてはならないと考えます。
「現職の退職日が確定していない」「他に内定をもらっていて迷っている」など、回答できない理由や背景があれば包み隠さず担当アドバイザーに伝えましょう。
やむを得ない事情で回答を待ってもらいたい場合、回答できない理由とあわせていつまでに回答すればいいのかを確認しておきましょう。
「できるだけ早く」と言われたとしても、最大限待ってもらえる期限を具体的に確認しておくのです。こうすることで、期日までは急かされ続けることがなくなります。
納得感を得られない状態で回答を急かされるようなら、すぐに回答できない旨を明確に伝える必要があります。
応募や内定承諾といった重要な決断を下すわけですから、最終的に決めるのは担当アドバイザーではなく転職者自身です。担当アドバイザーから言われるままに流されてしまうことのないよう、主体性をもって決断することも大切です。
キャリアアドバイザーの「担当変更」を申し出よう

急かす理由に納得できなかったり、明らかに担当アドバイザー側の都合で急かしていると感じたりする場合は、担当アドバイザーの変更を申し出るのも1つの方法です。
アドバイザーも1人の人間ですので、各々の考え方や性格があります。親身に相談に乗ってくれる姿勢があるかどうか、納得できる理由を添えて説明してくれるかどうか、連絡のペースや頻度が適切かどうか、といった点は、人によって合う・合わないがあるのは致し方ありません。
頻繁に連絡してくる担当者を「熱心」と感じるか「しつこい」と感じるかは人それぞれだからです。
担当アドバイザーに急かされることで転職活動のペースを乱されてばかりいると感じるようなら、別の担当者を付けてもらうことで事態を好転させられる可能性があります。
担当キャリアアドバイザー自身に直接伝えにくいようなら、転職エージェントの窓口に連絡するといいでしょう。
転職エージェントとしては成約が最大の目的ですので、通常であれば担当者の変更に応じてくれるはずです。
参考:自分に合ったサポートをしてもらえるアドバイザーの見極め方
自分に合ったサポートが期待できるアドバイザーの特徴として、以下の3つのポイントを意識しておくと良いでしょう。

- キャリア相談に、親身に乗ってくれるか
- 求人を紹介する際に、「何故おすすめなのか」についてきちんと納得できる説明をしてくれるか
- 求人紹介の量・その後の連絡ペースが、適切と感じられるか
特に確認しやすいのは、2点目の「何故おすすめなのか」と確認する方法です。
例えば紹介された求人のなかにご自身の希望条件に沿わないものがあったときに、アドバイザーに「なぜこの求人を紹介してくれたのですか?」と聞いてみるのです。
その際に明確な理由を持って説明してくれるキャリアアドバイザーでしたら、転職者に誠実に向き合ってくれているということが確認できるでしょう。
転職エージェントを変える、もしくは複数併用しておこう

担当アドバイザーを変更してもらっても改善されなかったり、そもそも転職エージェントの方針が合わないと感じたりするようなら、利用する転職エージェントごと乗り換えてしまう方法もあります。
新たに別の転職エージェントに登録して面談するのは面倒に感じるかもしれませんが、自分に合った転職エージェントが見つかれば結果的に転職活動をスムーズに進められるはずです。
参考:転職エージェントの複数利用のしかた

また、登録できる転職エージェントは1社のみ、といったルールはありませんので、複数の転職エージェントを併用するのも効果的です。
あまり数が多いと対応が煩雑になるため、目安として2〜3つの転職エージェントに登録しておくといいでしょう。複数の転職エージェントでそれぞれ担当アドバイザーが付くことで、やりとりのしやすさを比較できるようになります。
3)自分に合ったサポートをしてくれる担当に出会うためには、転職エージェントの複数登録が基本
自分に合ったサポートをしてくれる担当アドバイザーと出会うために「この転職エージェントに登録すれば間違いない」というのは、なかなか難しいでしょう。
性格的な違い・相性もありますし、大手の転職エージェントにおいても「入社して数か月」というような新米アドバイザーも存在します。
また、担当をこちらから選ぶということはできません。
そのため、先に述べた様に転職エージェントは複数登録して、徐々に自分に合うと感じられるサービス(担当)に利用を絞っていく進め方がおすすめです。
ちなみに、リクルート社の調査によると転職成功した人の平均転職エージェント利用社数は4.2社ほどであったといいます。
参照:リクナビNEXT「転職エージェント(人材紹介会社)を使った転職活動ガイド」の内容をもとに、弊社にてグラフ作成
具体的には、大手の「総合型」転職エージェントと専門分野に特化した「特化型」転職エージェントを組み合わせるように登録しておくと良いでしょう。

メリット | デメリット | |
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総合型転職エージェント |
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特化型転職エージェント |
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総合型の転職エージェントの特徴は「あらゆる業界・業種の求人を揃えている」ことです。
国内の代表的な総合型転職エージェントには「リクルートエージェント」や「doda」「マイナビエージェント」などの大手が挙げられます。これらのサービスは国内トップレベルの求人数を誇っており、自身の希望に即した求人を見つけられる可能性も高まるでしょう。
また、総合型転職エージェントを利用する転職者は非常に多く、その分実績も豊富です。
過去の成功データをもとに求人紹介や選考にあたってのアドバイスをもらえることも、総合型転職エージェントを活用するメリットの一つと言えるでしょう。
一方の特化型転職エージェントは「特定の業界・業種への求人紹介・サポートに優れている」のが特徴です。
総合型の転職エージェントに比べると、求人の数には及ばないものの、ある特定の業界・業種への知識が豊富なキャリアアドバイザーが多数在籍しているため、目指したい業界・業種が明確な方にとって、希望にマッチするレア求人や専門的なアドバイスやキャリア相談を得られる良い機会になります。
おすすめの組み合わせは、「総合型2つ+特化型1つ」です。
総合型サービスで紹介してもらえる求人を担保しつつ、特化型サービスでその分野に明るい担当からアドバイスを受けることを期待できます。

以下に総合型サービスと特化型サービスそれぞれのおすすめ転職エージェントを紹介します。「ここが自分に合いそう」と思えたものから登録を検討してみてください。
総合型の代表的な転職エージェントサービス
マイナビエージェント──じっくり・丁寧なサポート。若手社会人への転職支援に強い
マイナビエージェントの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京(2か所)、神奈川、北海道、宮城、愛知、大阪、京都、兵庫、福岡 |
公開求人数 | 約4.7万件(2023年8月現在) |
マイナビエージェントは専門知識を持つキャリアアドバイザーが一人ひとりの転職者に対して丁寧に向きあい、きめ細かなサポートをしてくれることで知られる転職エージェントです。
とくに20代〜30代前半の転職サポートを得意としており、志望動機のブラッシュアップや面接指導を的確に行ってくれます。
サポート対応地域は全国で、地域ごとに専門のアドバイザーが対応しています。
利用者からは「担当が急かす・強引」という評判はほとんど見られない、「サポート品質重視」のエージェントです。
マイナビエージェントの活用メリットとデメリット・注意点
業界ごとに専任のキャリアアドバイザーが在籍しており、専門知識を持つプロからアドバイスしてもらえるのが特徴です。業界・職種に特有の転職事情を熟知したキャリアアドバイザーに相談したい人に適しています。

引用元:マイナビエージェント公式HP
また、大企業だけでなく中小企業の求人も豊富に保有しているため、企業規模に関わらず自分の希望に合った会社を探している人に向いています。

一般的に、大手転職エージェントのサポートは「3ヶ月間」などの期限が設けられています。
一方、マイナビエージェントでは期間の制限はなく、「無期限」でサポートを提供してくれます。「思いのほか活動期間が長引いてしまった…」とった場合も、マイナビエージェントであればサポートを継続してもらえるのです。
期間を定めることなく、かつ転職者の経歴と想いに合った転職先を紹介していくマイナビエージェントのスタイルは、「内定率のアップ」や「納得できる転職の実現」に大きく寄与しています。
実際にマイナビエージェントを利用して転職に成功した人は、入社後にミスマッチを感じることも少ない傾向があります。
一方のマイナビエージェントのデメリット・注意点は、サポートは手厚いが、転職意欲の低い人は優先度を下げられる可能性がある点、そのほか職種・業種によっては提案される求人が少ない場合もあることです。
doda(全世代向け)、リクルートエージェント(全世代向け)、リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス向け)といった求人数が豊富でかつ担当から積極的なスカウトや提案の受けられるサービスも並行して登録しておくと、安心でしょう。
リクルートエージェント
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国内No1の求人数の豊富さ!転職支援ツールも豊富で、「正しい転職活動を知りたい」人にもおすすめのエージェントです。
リクルートエージェントは国内No1の求人数と転職支援実績を誇る転職エージェントです。
リクルートエージェントの強みは全業種・職種に対して豊富な求人数を持つこと、そして長年の実績で培われたノウハウ・転職支援ツールの充実さにあります。
全国の地域で対応が可能で、各都道府県の求人も豊富です。拠点も多く、オンライン・電話のサポートはもちろん対面での面談の受けやすさも強みの一つです。
リクルートエージェントのサポート対応は、ひとことで言うと「効率的」。
理由もなく急かしたり強引になることは殆どないでしょう。
リクルートエージェントの活用メリット
リクルートエージェントでは、志望企業の特徴・評判といった分析から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」を用意してくれます。
業界・企業情報はネットで公開されていないものも多いため、レポート情報はあなたの活動に大いに役立つはずです。
また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとに有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。
リクルートエージェント登録後に無料で活用できる、職務経歴書を自動で作成できる「職務経歴書エディタ」や無料の「面接力向上セミナー」のサービスもおすすめです。
![]() 職務経歴書エディタ | テンプレートや入力例に沿って、職務経歴書を半自動で作成できるサービス。作成後にWordファイルにダウンロードして利用することも可能。 |
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![]() 面接力向上セミナー | 企業が「採用したい」と思える面接の必勝法が学べるセミナー。参加者の99%が「満足」以上の回答。 現在(2023年8月)はLIVE配信(オンライン)で行われている。 |
リクルートエージェントの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、福島、東京、埼玉、千葉、栃木、群馬、神奈川、新潟、静岡、石川、岐阜、滋賀、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、加賀、愛媛、福岡、長崎、熊本、鹿児島、沖縄 |
公開求人数 | 約43万件(2023年8月現在) |
リクルートエージェントのサポートは効率的かつスピーディに進みます。日頃の転職活動にかけられる時間を確保しておくと、より有意義にサービスを受けられるでしょう。
doda
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豊富な求人と、担当からの積極的な提案が特徴。「本気でいい求人を探したい!」ならぜひ登録しておきたい転職サイトです。
dodaは国内トップレベルの求人数と、担当アドバイザーから積極的な提案が評判の転職エージェントです。
保有求人は20万件以上(※2023年8月時点、非公開求人を含む)、都市部だけでなく地方での転職支援にも強いです。
また、dodaは求人を自分で探して応募する「転職サイト」と、求人紹介から企業への応募、日程調整までアドバイスしてもらえる「転職エージェント」両方のサービスを利用できます。
「担当から急かされたりせずに、まずは自分でじっくり求人チェックしたい」という方は転職サイトのサービスを利用し、その後「応募や企業への交渉についてサポートしてほしい」となったときにエージェントサービスを利用する、という使い方もできます。
dodaの活用メリット
dodaでは「ダイレクト・リクルーティングサービス」という仕組みを取っており、そのため企業から熱意あるスカウトメールが届きやすいです。

dodaに登録すれば、「自分が今どんな企業から関心を持たれているか」について、スカウトメールの傾向から確認できるでしょう。
スカウトメールは登録時のレジュメ内容をもとに送付されます。
登録者全員に送付される「軽いオファー」もあれば、面接が確約された「本気のオファー」もあります。
また、dodaは「レジュメビルダー(職務経歴書作成ツール)」や「年収査定」など、転職活動をサポートしてくれるツールも豊富です。これらを無料で利用するメリットだけでもdodaに登録する価値はあるでしょう。
![]() 年収査定 | これまでの経歴からあなたの適正年収を算出。 自身の市場価値を知りたい人におすすめ。 |
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![]() キャリアタイプ診断 | 120問の質問に答えることで、自身の「性格」や「向いている仕事スタイル」、「向いている企業風土」などがわかる。所要時間は10分程度。 |
![]() 転職タイプ診断 | 自身が仕事に対してどんなことを大切にしているか、また、今の仕事への満足度などを可視化できる。 自己分析・適職探しにも役立つ。 |
![]() エゴグラム適職診断 | 50問の設問に回答することによって、自身の性格と「適職」を診断してくれる。 |
![]() doda転職フェア | 多くの企業が出展する転職イベント。 企業の担当者に直接話を聞ける機会がある。 ※現在はオンライン中心で開催されている(2023年8月) |
dodaの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、京都、兵庫、岡山、広島、福岡 |
公開求人数 | 約21万件(2023年8月現在) |
担当エージェント経由でのみ応募可能な求人も多いです。初回面談で担当エージェントとしっかりコミュニケーションをとっておくことで、希望条件に合った求人を紹介してもらいやすくなります。
パソナキャリア
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ひとりの転職者に平均20時間のサポート。「じっくり丁寧なサポート」を求める人におすすめです。
パソナキャリアは、人材派遣業の代表的な企業として知られるパソナグループが運営する転職エージェントです。派遣事業で築いてきた信頼は厚く、取引企業数は16,000社以上にのぼります。過去の転職支援実績は累計25万人に達しており、豊富な転職ノウハウを有しているのが特徴です。
転職コンサルタントによる丁寧なサポートを特徴としており、利用者の年収アップ率67.1%という実績からもサポート品質の高さがうかがえます。
サポート対応地域は全国、かつ全都道府県に支店があります。対面での相談もしやすいエージェントです。
担当者も強引に催促することは少なく、「じっくりと相談に乗ってくれる」という評判が多いです。
パソナキャリアの活用メリット
人材サービスを総合的に手掛けるパソナグループならではの特色として、拠点が全国の都道府県にある点が挙げられます。
拠点が各地にあることで、キャリアアドバイザーによるサポートも受けやすくなるはずです。
転職サービスによっては首都圏や大都市部のみが対象エリアとなっていることも少なくない中、地方での転職にも対応できるのは大きなメリットといえるでしょう。
また、地元の企業との信頼関係を築く上でも、エージェントの企業担当者が高頻度で採用担当者とコンタクトを取っていることは重要です。
地方に本社・支社がある企業の詳細な情報を得られるだけでなく、「パソナキャリアが推薦する人材なら採用を前向きに検討しよう」と思ってもらえる可能性が高いでしょう。
そうした背景もあり、パソナキャリア利用者の67.1%が内定後の年収アップに成功しているといいます(※公式サイトより)。

引用元:パソナキャリア公式サイト
履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、さらには自己分析やキャリアの棚卸しについても、キャリアアドバイザーが親身になって二人三脚で取り組んでくれるので、「転職活動をひとりで進めるのは不安…」という人には特に心強いパートナーとなるでしょう。
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ひとりの転職者に平均20時間のサポート。「じっくり丁寧なサポート」を求める人におすすめです。
ワークポート
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エンジニア、営業、メーカー系はじめ豊富な求人。未経験可の求人も多く、「新しい領域にチャレンジしたい!」という人におすすめです。
ワークポート(WORKPORT)は「業界・職種未経験者」のサポートに優れており、なかでもIT・Web業界の支援に強い転職エージェントです。
全都道府県の地域を対象としており、オンライン面談も受け付けています。
また、ワークポートに登録した際に担当となってくれる転職コンシェルジュ(アドバイザー)は、積極的な求人提案をしてくれることでも知られています。
転職先を検討するにあたって、できるだけ多くの求人を比較した上で応募先を決定したい人や、担当アドバイザーからの提案を多く受けたい人は、ワークポートのサポートがマッチしやすいでしょう。
ただし、ワークポートは利用者から「強引」「急かされる」という評判を受けることも多いです。登録する際はその点も踏まえたうえで判断することをおすすめします。
ワークポートの活用メリット

引用元:転職エージェントのWORKPORT(ワークポート)で 転職相談サービスを体験してみた!
ワークポートは「未経験職種」へのサポートが手厚いことでも知られています。
そのため、今の職種から新たにジョブチェンジを検討している方は、ワークポートのサービスが適しているでしょう。

引用元:ワークポート 「転職コンシェルジュの転職相談サービス」
「検討の余地があれば求人を紹介する」というスタンスのエージェントのため、転職先の選択肢を広げる際にもおすすめです。
他の転職エージェントに登録したものの、想像していたほど求人を紹介してもらえなかった人や、担当者のレスポンスが鈍く転職活動が進まないと感じていた人にこそ、ワークポートを利用するメリットを実感できるはずです。
「〇ヶ月以内に転職したい」など、具体的な期限を決めて転職活動を進めたい人におすすめのサービスといえます。急ぎの転職に向いているのは、ワークポートを利用するメリットといえるでしょう。
ワークポートの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、福島、東京、埼玉、千葉、栃木、群馬、神奈川、新潟、静岡、石川、岐阜、滋賀、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、加賀、愛媛、福岡、長崎、熊本、鹿児島、沖縄 |
公開求人数 | 約7.6万件(2023年8月現在) |
特化型の代表的な転職エージェントサービス
タイプ | ITエンジニア | ITエンジニア | IT・Web系職種 | 管理職・エキスパート | 管理職・エキスパート | 管理職・エキスパート | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門 | 外資・グローバル | 外資・グローバル | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 |
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サービス名 | マイナビITエージェント![]() | レバテックキャリア![]() | ワークポート![]() | JACリクルートメント![]() | リクルートダイレクトスカウト![]() | ビズリーチ![]() | ジャスネットキャリア![]() | マスメディアン![]() | クリーデンス![]() | MS Agent![]() | エンワールド![]() | ロバート・ウォルターズ![]() | メイテックネクスト![]() | レバウェル介護![]() | かいご畑![]() |
メリット |
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デメリット |
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公開求人数 | 約1.7万件 | 約2.0万件 | 約7.9万件 | 約1.2万件 | 約55万件 | 約9.5万件 | 約3,400件 | 約3,900件 | 約1,300件 | 約9,000件 | 約1,000件 | 約2,100件 | 約1.3万件 | 約5.5万件 | 約1.0万件 |
得意業界/職種 | IT・Web | IT・Web | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門・士業 | 外資系 | 外資系 | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 関東・関西・中部(東海) | 東京・大阪 | 関東・関西・東海 | ◎全都道府県 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・名古屋・大阪・福岡 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 |
おすすめの人 |
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公式サイト |
表内の求人数は2023年9月時点のものです。
まとめ)転職エージェントの催促が強引・急かされたときは、シンプルな解決策を探ろう

転職エージェントから回答を急かされると、多かれ少なかれストレスを感じるはずです。
しかし、ストレスを抱え続けたままでは転職活動そのものにも支障をきたしてしまいます。
「なぜこうも急かすのだろう?」「もっとじっくり考えさせて欲しい」といった思いを抱えていても、転職活動が好転することはありません。
転職者も担当アドバイザーも転職先を見つけるという目的は同じですので、担当アドバイザーとの相性の良し悪しによってストレスを抱え続ける必要はないのです。
今回解説してきたように急かす理由を率直にたずねたり、場合によっては担当者を変更してもらうよう申し出たりするなど、できるだけシンプルな解決策を模索することを心がけましょう。