クラウドエンジニアになるには? 仕事内容、将来性、未経験から転職する際のポイントを解説
[最終更新日]2022/03/05

クラウドエンジニアは、脚光を浴びている職種の1つです。「私もぜひなりたい」という希望を持ち、転職を望む方も多いのではないでしょうか。
高い収入が得られ将来性もある一方で、クラウドエンジニアはインフラエンジニアやシステムエンジニアよりも高い技術力が必要です。
目次
1)そもそもクラウドエンジニアとはどんな仕事?

クラウドエンジニアはクラウド上にインフラを構築し、設計や保守を行うエンジニアを指します。
システムをクラウド上で使うことには以下のメリットがあるため、普及が進んでいます。
- 検証など、短期間しか使わないシステムも経済的に組める
- ハードウェアを納入する時間がかからず、ストレージやメモリなどの拡張も簡単
- パッチ適用など、運用や保守の手間が軽減される
- 故障するリスクが少ない
近年ではクラウドの活用を最優先に考える「クラウドファースト」の考え方が広がっています。
AWSやGCP、Azureに代表されるパブリッククラウドの普及により、クラウドエンジニアは注目され、また代表的な職種となりました。
クラウドエンジニアの主な仕事内容

クラウドエンジニアの仕事内容は、主に以下の3つに分けられます。
それぞれの仕事内容について、順に解説していきます。
インフラ設計
インフラの設計は、クラウド上に構築するシステムの成否を決める重要な項目です。セキュリティを確保し安定して稼動することはもちろん、スピードや将来の拡張性も重視しなければなりません。
設計にあたってはシステムをトータルに考え、顧客の求める要件を満たすことが求められます。
このためパブリッククラウドやネットワークだけでなく、データベースのスキルも必要です。
近年では自社でサーバーを用意して構築する「オンプレミス」からの移行も、主な案件に挙げられます。オンプレミスとクラウドの違いを把握した上で、適切な設計を行えるスキルも重要です。
クラウドの構築
設計書に書かれた情報をもとに、システムを構築する仕事はクラウドエンジニアの代表的な業務です。
OSやデータベースの構築はもちろん、主なパブリッククラウドの特徴や使い方もしっかりマスターしておく必要があります。
またクラウドを構築する際は、コードを書いてシステムを構築する「Infrastructure as Code」の手法もよく用いられます。このためシェルプログラミングなど、プログラミングのスキルも必要です。
運用・保守
オンプレミスに比べて運用・保守の手間が省けることは、クラウドの特徴でもあります。
ですが、だからといって運用・保守の仕事がないわけではありません。
クラウド上に構築したシステムについては、しっかり保守を行う必要があります。
トラブルが発生した場合は、クラウド側の問題か構築したシステムが原因なのか、しっかり切り分ける必要もあります。
また、システムの拡張が必要な場合は、適切かつスピーディーに判断することも重要です。
2)クラウドエンジニアの平均年収や今後の需要は?
職業を選ぶ際、年収や将来については気になるものです。ここからはクラウドエンジニアの平均年収や、今後の需要はどうなるのか確認していきましょう。
クラウドエンジニアの平均年収
クラウドエンジニアの平均年収は、インフラエンジニアやシステムエンジニアよりも高めです。求人ボックスによると、正社員の平均年収は597万円となっています。

引用元:求人ボックス 給料ナビ「クラウドエンジニアの仕事の年収・時給・給料情報 2021年8月10日時点」
該当する方が多い年収額の範囲(ボリュームゾーン)も、クラウドエンジニアと他のエンジニア職で大きな違いがあります。
以下の表で、相違点を確認してみましょう。いずれも求人ボックスに掲載された、2021年8月10日時点の情報によります。
職種 | 正社員の平均年収 | ボリュームゾーン |
---|---|---|
クラウドエンジニア | 597万円 | 535万円〜612万円 |
インフラエンジニア | 549万円 | 393万円〜462万円 |
システムエンジニア | 506万円 | 409万円〜476万円 |
例えばインフラエンジニアとクラウドエンジニアの年収は50万円ほどしか違いませんが、ボリュームゾーンは150万円もの違いがあります。
スキルのある方はクラウドエンジニアへ転職することにより、年収を100万円以上上げることも十分に可能です。
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クラウドエンジニアの今後の需要・将来性は?
クラウドエンジニアの需要は高く、将来性もある職種といえます。以下のようにクラウド自体の需要が高まっていることは、主な理由に挙げられます。
- クラウド市場は拡大を続けている
- オンプレミスからクラウドへ移行する案件が増えている
- システム構築をする際に、クラウドを優先的に検討する企業が増加中
IDC Japanは2021年3月8日に、以下に示す「国内パブリッククラウドサービス市場予測」を公表しました。
- 2020年の国内パブリッククラウドサービス市場規模は、前年比19.5%増
- 2020年~2025年の年間平均成長率は19.4%で推移
- 2025年の市場規模は2020年比2.4倍の2兆5,866億円と予測
引用元:IDC Japan「国内パブリッククラウドサービス市場予測を発表」
クラウド市場は毎年2割以上という、高い成長が見込まれている分野です。必然的にプロジェクトも増加し、多くのクラウドエンジニアが求められると考えられます。
加えてクラウドエンジニアには、高いスキルが求められます。
「一定期間スクールで学べば、即戦力として高い評価を受けられる」わけではありません。
しばらくの間は人材を十分に確保できず、優秀なエンジニアの取り合いとなる事態は続くことでしょう。このためクラウドエンジニアの需要は、高い状態が続くと考えられます。
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3)クラウドエンジニアに求められる4つの知識
クラウドエンジニアとして活躍するためには、さまざまな知識が求められます。代表的な4つの項目を、以下に挙げました。
クラウドエンジニアに求められる4つの知識
- #1 サーバーに関する知識
- #2 ネットワークに関する知識
- #3 ミドルウェアに関する知識
- #4 オンプレミスに関する知識
いずれも、クラウドエンジニアが身につけるべき重要な項目です。それぞれの項目について、順に解説していきます。
サーバーに関する知識

クラウドエンジニアが担う最も重要な業務に、サーバーの設計や構築・保守が挙げられます。
このためインフラエンジニアと同じく、サーバーやOSに関する知識は必須です。パフォーマンスや可用性など顧客が求める要件を満たせるよう、適切な設定を行うスキルも求められます。
加えてクラウドエンジニアには、クラウド上でサーバーを構築するスキルも求められます。このため、以下のスキルも求められます。
- サーバーの仮想化など、仮想化技術
- パブリッククラウドに関する知識やスキル
- コードを書いてシステムを構築する「Infrastructure as Code」のスキル
なかでも、Linuxのスキルはよく問われます。あまり経験のない方は、学んでおくことをおすすめします。
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ネットワークに関する知識

ネットワークの分野においては、クラウドエンジニアとネットワークエンジニアで大きな違いがあります。
ネットワークエンジニアは物理的な接続も行いますが、クラウドエンジニアが扱うネットワークは原則として仮想化されている点が大きな違いです。
このためクラウドエンジニアはネットワークに関する知識やスキルを身につけることはもちろん、以下に示す「ネットワークの仮想化技術」についても学ぶことが求められます。
- SDN(ソフトウェアでネットワークの仮想化を実現する。OpenFlowなどの技術がある)
- NFV(サーバ仮想化技術を活用し、ネットワーク機器の機能をソフトウェアとして提供する)
上記もクラウドエンジニアに欠かせない技術ですので、積極的に学びましょう。
参考:日本ネットワークインフォメーションセンター「ネットワークの仮想化技術~SDN、NFVが変えるネットワークの世界~」
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ミドルウェアに関する知識

業務システムでは、さまざまなミドルウェアが使われています。
データベースは代表的なミドルウェアですが、これに限りません。
顧客が求めるアプリケーションに適したミドルウェアを提案し実装することも、クラウドエンジニアの重要な業務です。しっかり提案し実装できるレベルまで、スキルアップしなければなりません。
一方であらかじめミドルウェアが用意されている場合でも、ミドルウェアを知らなくてよいわけではありません。
それは提案の際に、顧客の業務にマッチしたクラウドサービスを選ぶ必要があるためです。提案の段階で適切に検討・選定できるレベルの、高いスキルが求められているといえるでしょう。
オンプレミスに関する知識

近年のシステム案件では、オンプレミスのシステムをクラウドに載せ替えるケースが増加しています。
適切なシステムの提供を行うためには、以下の点を押さえておく必要があります。
サーバーやネットワークなど、インフラに関するさまざまなポイントについて検討しておきましょう。
- オンプレミスとクラウドサービス(特にパブリッククラウド)の特徴と、相違点を把握する
- クラウドに移行した後、できなくなることや不便になることへの対策を考え、納得してもらえる提案をする
オンプレミスから移行する案件で何も考えずにクラウド上で構築すると、本稼働後に「今までできていたことができなくなった」などの苦情を受けかねません。
このような事態を防ぐためにも、オンプレミスに関する知識が求められます。
4)未経験からクラウドエンジニアへの転職で意識すべき4つのポイント
未経験の方がクラウドエンジニアへ転職するためには、相応の努力とスキルアップが必須です。主な4つのポイントを、以下にまとめました。
レバテックフリーランス3つのメリット
それぞれ重要な理由を、順に解説していきます。
まずはインフラエンジニアとしてのスキル・経験を積もう

クラウドエンジニアに必要なスキルは、インフラエンジニアと共通する部分が多数あります。
またクラウドエンジニアには幅広い面で高いスキルが求められることから、未経験の方はなかなか採用されにくい職種です。
このためまずはインフラエンジニアとして働き、スキルや経験を積むことがおすすめです。
サーバーやネットワーク、データベースなどの項目は、身につけられる代表的な技術です。
またインフラエンジニアでもオンプレミスのシステムだけでなく、クラウドを活用する場面はおおいにあります。
設計や構築に関するプロジェクトがあれば積極的に関わり、クラウドエンジニアへの足掛かりとすることがおすすめです。
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クラウドエンジニアとしての必須知識・スキルを身につける

クラウドエンジニアには、クラウド上でシステムを適切に構築できるスキルが求められます。そのために必要な知識やスキルはさまざまですが、代表的な項目を以下に挙げてみました。
- 代表的なパブリッククラウド(AWS、GCP、Azure)に関する特徴と、最新情報の把握
- 仮想化技術
- 可用性や障害に強いシステムを構築できるスキル
- DevOpsに関する知識とスキル
- コンテナやマイクロサービスに関する知識やスキル
- プログラミングに関するスキル
クラウドエンジニアには、インフラエンジニアやシステムエンジニアよりも一段上のスキルが求められます。
上記に挙げた項目は一度学べばよいわけではなく、知識やスキルを最新にするため継続して学び続けなければなりません。
必要な知識・スキルの習得にはスクールも検討しよう
数多くの知識を独学で学び、スキルアップを実現することは簡単ではありません。少しでも効率よく学び、スキルを高いレベルまで引き上げるために、スクールの活用は有効です。
第一線のエンジニアによる講義や個々の状況に合わせたカリキュラムなど、かゆいところに手が届くサービスも期待できます。
スクールには通学とオンラインの両方があります。ご自身の状況にあわせて、都合のよい方法を選べることも魅力です。学びの選択肢の1つとして、検討してみてはいかがでしょうか。
スクール名 | おすすめポイント |
---|---|
![]() DMM Web CAMP |
|
![]() 侍エンジニア |
|
![]() DIVE INTO CODE |
|
より確実に転職を目指す際は、資格取得も視野に

クラウドエンジニアになるために必要な知識・スキルをすでにお持ちの場合、選考をより有利に進める手段の1つに資格の取得が挙げられます。
アピールポイントの1つとなり、希望する転職を実現できる確率もアップすることでしょう。
代表的な資格には、以下のものが挙げられます。主なパブリッククラウドに対して、資格が紐づいていることが特徴です。
- AWS認定試験(ソリューションアーキテクトなど)
- Microsoft Azure Administrator
- Google Cloud Certified – Professional Cloud Architect
興味のある、または学習を進めたクラウドを選び、受験することもよい方法です。
IT業界の支援実績が豊富な転職エージェントを活用する

スキルはクラウドエンジニアへの転職を成功させる重要なポイントですが、選考ではほかにもチェックされるポイントがあります。
とりわけ業務内容や担当する業種があなたの積んできた経験を活かせるものか、また社風がマッチするかという点は、入社後に活躍できるかという点で重要です。
これらの情報は、募集要項や会社案内にしっかり記載されているとは限りません。このため転職サイトを活用し、独力で適した企業を選ぶことには限界があります。
この課題の多くは、転職エージェントを活用することで解決できます。
転職エージェントは業界の動向に加えて、各企業に関する非公開情報も保有。あなたに合った職場選びをしてくれるため、転職後に活躍できる企業選びをしやすくなる点は大きなメリットです。
転職活動の際には、殆どの人が「転職エージェント」を利用しています。
その主な理由は、国内の少なくない企業がハローワークや転職サイトではなく転職エージェントのみに「非公開求人」を出しているからです。

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ですが、私たちが転職エージェントを利用する際は「求人を紹介してくれる人」としてではなく、「転職活動全般を相談できる人」として活用したほうがより効果的でしょう。

上記図で表す通り、「求人紹介」は転職エージェントが提供するサービスの一部でしかありません。
それ以外のサービス、例えばキャリアプランのアドバイス(キャリア相談)、書類添削、面接対策などの選考通過のためのサポートも受けることによって、転職成功の確度を高めていけるはずです。
ただし、転職エージェントは国内多くのサービスがあり、またどの担当者が付くかによってもサポートの提供のされ方が変わります。
あなたに合った転職エージェント(または担当アドバイザー)を見つけるためにも、はじめに2~3つのサービスに登録して、利用のしやすさやコミュニケーションの取りやすさを比較しておくことをおすすめします。
5)未経験からクラウドエンジニアへの転職におすすめのエージェント
ここからは、未経験からクラウドエンジニアとして活躍できる職場への転職を検討している方向けに、おすすめの転職エージェントを紹介します。
紹介するサービスはどれもクラウドエンジニアへの転職支援実績のあるエージェントです。
エージェントによってサポートの傾向や担当となるアドバイザーのタイプも変わりますので、まずは自分に合うエージェントを見つけていくうえで2~3登録し、「ここがフィットする」というエージェントに利用を絞っていくと良いでしょう。
レバテックキャリア──IT・Web業界の実務経験ある担当が力強くサポート
レバテックキャリアの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京、神奈川、大阪、福岡 |
クラウドエンジニアの求人数 | 約200件(2022年2月現在) |
レバテックキャリアは「エンジニア実務経験者」のサポートに特化した転職エージェントサービスです。
保有求人数もIT・Web業界特化型サービスの中ではトップクラスで、かつエンジニアの専門知識を持つキャリアアドバイザーからサポートを受けることができます。
「年収アップなど待遇面での改善をしたい」、「エンジニアとしてのキャリアプランを掘り下げたい」、「書類や面接で評価してもらえるようアドバイスを欲しい」というエンジニアの方は、レバテックキャリアがおすすめです。
レバテックキャリアの活用メリットとクラウドエンジニアの転職へのおすすめポイント
大手転職サービスであるdodaやマイナビには及ばないものの、レバテックキャリアは「AI」、「機械学習」、「クラウドエンジニア」、「ビックデータ」、「FinTech」などのトレンド技術を扱う求人を多く抱えており、エンジニアとしてキャリア開拓を目指す人にフィットしやすいのです。

そのほか、レバテックキャリアでは他の転職サービスにはない良質な「非公開求人」も豊富に扱っており、サイト上では閲覧できない案件もキャリアアドバイザーを介して紹介してもらうことができます。

非公開求人の中には、大手企業のプロジェクトや高年収求人も含まれているので、「エンジニアの経験を活かし、さらなるキャリアアップをしたい」という人にとっては大きなメリットになるでしょう。
一方のレバテックキャリアの注意点は、未経験者向けの求人が少なめな点、求人がやや都市部に集中している点です。
「未経験者歓迎・実務経験の浅い人向けの求人を見たい」、「地方での求人を中心に見たい」という場合は、幅広い層・地域に向けて求人紹介をしているdoda、リクルートエージェント、パソナキャリア(全世代向け)といった幅広い分野で評判の高いの転職サービスがおすすめです。
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doda ITエンジニア──幅広く充実したボリュームの求人と、積極的な提案
doda ITエンジニアの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、京都、兵庫、岡山、広島、福岡 |
クラウドエンジニアの求人数 | 約400件(2022年2月現在) |
doda ITエンジニアは国内大手人材会社「doda」の、ITエンジニアに特化した転職エージェントサービスです。
ITエンジニア系のエージェントは都市部に特化したところが多い中、doda ITエンジニアは都市部だけでなく地方での転職支援にも強いです。
また、dodaは求人を自分で探して応募する「転職サイト」と、求人紹介から企業への応募、日程調整までアドバイスしてもらえる「転職エージェント」両方のサービスを利用できます。
「まずは自分でじっくりクラウドエンジニアの求人チェックしたい」という方は転職サイトのサービスを利用し、その後「応募や企業への交渉についてサポートしてほしい」となったときにエージェントサービスを利用する、という使い方もできます。
doda ITエンジニアの活用メリットとクラウドエンジニアの転職へのおすすめポイント
doda ITエンジニアでは「ダイレクト・リクルーティングサービス」という仕組みを取っており、そのため実績のあるエンジニアは企業から熱意あるスカウトメールが届くことが多いでしょう。

dodaに登録すれば、「自分が今どんな企業から関心を持たれているか」について、スカウトメールの傾向から確認することができるでしょう。
スカウトメールは登録時のレジュメ内容をもとに送付されます。「スカウト・オファーを沢山ほしい」という方は、レジュメ内容を充実させ、あわせてクラウドエンジニアの志向をPRすることで、希望する分野の企業からのスカウト・オファーが届く確率を高められるでしょう。
また、doda ITエンジニアでは担当にキャリアアドバイザーのほかに「プロジェクト担当」といって求人企業への採用支援を行うスタッフも就いてくれます。

引用元:doda「転職エージェントのdodaがあなたをしっかりサポート」
これにより、転職者は応募企業についての詳細情報を入手しやすくなり、ミスマッチ転職の回避が期待できます。
一方のdoda ITエンジニアのデメリット・注意点は、担当アドバイザーの品質にバラつきがある点です。応募・エントリーを急かされたり、希望する分野への知識の浅いアドバイザーが就いてしまうこともあるでしょう。
「丁寧かつ実績のあるアドバイザーに担当に付いてほしい」という場合は、パソナキャリア(全世代向け)、JACリクルートメント(キャリアアップ、ハイクラス向け)、マイナビIT AGENT、レバテックキャリア(IT/Webエンジニア向け)といった各分野で評判の高いの転職サービスがおすすめです。
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ワークポート──未経験者向け支援、特にIT・Web業界へのサポートに強い
ワークポートの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、東京(2か所)、埼玉、栃木、神奈川、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、福岡 |
クラウドエンジニアの求人数 | 約200件(2022年2月現在) |
ワークポート(WORKPORT)は「業界・職種未経験者」のサポートに優れており、なかでもIT・Web業界の支援に強い転職エージェントです。
全都道府県の地域を対象としており、オンライン面談も受け付けています。
また、ワークポートに登録した際に担当となってくれる転職コンシェルジュ(アドバイザー)は、積極的な求人提案をしてくれることでも知られています。
転職先を検討するにあたって、できるだけ多くの求人を比較した上で応募先を決定したい人や、担当アドバイザーからの提案を多く受けたい人は、ワークポートのサポートがマッチしやすいでしょう。
ワークポートの活用メリットとクラウドエンジニアの転職へのおすすめポイント

引用元:転職エージェントのWORKPORT(ワークポート)で 転職相談サービスを体験してみた!
ワークポートは「未経験職種」へのサポートが手厚いことでも知られています。
そのため、今の職種から新たにクラウドエンジニアへのジョブチェンジを検討している方は、ワークポートのサービスがフィットしやすいでしょう。

引用元:ワークポート 「転職コンシェルジュの転職相談サービス」
「検討の余地があれば求人を紹介する」というスタンスのエージェントのため、転職先の選択肢を広げる際にもおすすめです。
他の転職エージェントに登録したものの、想像していたほど求人を紹介してもらえなかった人や、担当者のレスポンスが鈍く転職活動が進まないと感じていた人にこそ、ワークポートを利用するメリットを実感できるはずです。
一方のワークポートのデメリット・注意点は、担当アドバイザーの品質にバラつきがある点です。応募・エントリーを急かされたり、希望する分野への知識の浅いアドバイザーが就いてしまうこともあるでしょう。
「丁寧かつ実績のあるアドバイザーに担当に付いてほしい」という場合は、パソナキャリア(全世代向け)、JACリクルートメント(キャリアアップ、ハイクラス向け)、マイナビIT AGENT(IT/Webエンジニア向け)といった各分野で評判の高いの転職サービスがおすすめです。
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Geekly──IT・Web業界の実務経験ある担当が力強くサポート
Geeklyの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京 |
クラウドエンジニアの求人数 | 約200件(2022年2月現在) |
Geekly(ギークリー)は、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントサービスです。
他の転職サービスには掲載されていない「非公開求人」の数も豊富で、独自のノウハウにより転職者の希望の条件にマッチする企業の紹介を行っています。
ギークリーのキャリアコンサルタントは、最低でもIT業界で3年以上のコンサルティング経験を持っています。中には未経験からクラウドエンジニアへの転職に成功した事例をいくつも持っているコンサルタントもいることでしょう。
かつては「35歳転職限界説」もありましたが、ギークリーの転職成功者のうち、およそ4割近くは36歳以降のミドル世代であり(※公式サイトより)、幅広い年代で偏りなく実績を積んでいる点もギークリーの大きなメリットです。
Geeklyの活用メリットとクラウドエンジニアの転職へのおすすめポイント
特化型エージェントだけにゲーム業界に強く、企業のコアな情報を転職希望者に提供していることに定評があります。キャリアコンサルタントの専門性も高く、エンジニアの経験やスキルレベルをしっかりと把握してくれるので、マッチングの精度が高いのも大きな特徴です。
また、エンジニア、クリエイター、ゲーム、営業など、分野ごとに専門チームを設けて、それぞれの分野の知見の深いカウンセラーがキャリア相談やおすすめの求人を紹介してくれます。
クラウドエンジニアへの転職は、「どの業界で目指すか」の観点も重要です。目指す業界が明確にある場合、ギークリーの専門サポートは大いに役立つでしょう。
そうしたサポート体制もあって、ギークリーを利用した転職者の年収アップ率は75%といいます(※2022年2月 公式サイトより)。
一方のGeeklyの注意点は、未経験者向けの求人が少なめな点、求人がやや都市部に集中している点です。
「未経験者歓迎・実務経験の浅い人向けの求人を見たい」、「地方での求人を中心に見たい」という場合は、幅広い層・地域に向けて求人紹介をしているdoda、リクルートエージェント、パソナキャリア(全世代向け)といった幅広い分野で評判の高いの転職サービスがおすすめです。
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マイナビIT AGENT──IT・Web業界への転職支援に強い&丁寧なサポート
マイナビIT AGENTの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京(2か所)、神奈川、北海道、宮城、愛知、大阪、京都、兵庫、福岡 |
クラウドエンジニアの求人数 | 約50件(2022年2月現在) |
マイナビIT AGENTは人材紹介会社の大手マイナビが運営する「IT/Webエンジニア専用」の転職支援を行うエージェントです。
サポート対応地域は全国。オンラインでの面談も受け付けています。
マイナビIT AGENTの大きな特徴は、エンジニア向け求人数の豊富さ、そしてシステム会社から事業会社まで幅広い業界の求人に対応している点が挙げられます。
また、マイナビの転職サービスは「サポートの丁寧さ」にも定評があり、職歴書の作成や面接対策に不安を感じている人におすすめです。
マイナビIT AGENTの活用メリットとクラウドエンジニアの転職へのおすすめポイント
マイナビIT AGENTの所属アドバイザーは、全員がIT・Web業界に精通したプロフェッショナルです。
幅広い職種に対応している総合型転職エージェントとは異なり、エンジニアの転職事情を十分に理解しているため、転職者一人ひとりに適した開発環境や企業へのアプローチ方法についてアドバイスしてもらえます。
また、マイナビIT AGENTは優良企業のレア案件(=非公開求人)を独自に保有しています。

就業条件が恵まれているエンジニア求人には、大量の応募者が殺到する傾向があります。そのため選考の競争率も高くなりやすく、強力なライバルが数多く現れる可能性もあるでしょう。
マイナビIT AGENTの非公開求人は、専任アドバイザーを通じてのみ紹介されます。エンジニアのスキルや経験にマッチした非公開求人を個別に紹介してもらえるので競争率が低く、採用に至る確率を高めることにつながるのです。
一方のマイナビIT AGENTの注意点は、未経験者向けの求人が少なめな点、求人がやや都市部に集中している点です。
「未経験者歓迎・実務経験の浅い人向けの求人を見たい」、「地方での求人を中心に見たい」という場合は、幅広い層・地域に向けて求人紹介をしているdoda、リクルートエージェント、パソナキャリア(全世代向け)といった幅広い分野で評判の高いの転職サービスがおすすめです。
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まとめ)必要なスキルを確実に身につけ、クラウドエンジニアを目指そう

クラウドエンジニアは将来性や年収が高い職種ですが、そのぶん多方面での高いスキルが求められます。
これらのスキルは、一朝一夕で身につけられるものではありません。まずはインフラエンジニアとして経験を積むことは、必要なスキルを確実に身につけるおすすめの方法です。
クラウドに関するプロジェクトに携われると、さらによいでしょう。
さまざまなプロジェクトで経験を積みつつ、クラウドエンジニアに必要なスキルは自ら率先して学ぶ姿勢も必要です。
資格の取得もよい方法です。
その上で、クラウドエンジニアをよく知る転職エージェントを活用し転職活動を進めることがおすすめです。まずは必要なスキルを確実に身につけることから始めましょう。