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クリエイター・プランナーが転職時の「自己PR」で伝えるべきポイントは?

[最終更新日]2021/09/30

クリエイター・プランナーの「自己PR」のポイント

Webプランナーやアプリ開発プランナーなど、クリエイティブ系職種でプランナーを経験してきた人にとって、転職の採用選考でどのように自己PRを組み立てたらよいかは悩みどころの1つでしょう。

クリエイター・プランナーが効果的に自己PRをするには、どういったポイントを押さえておくとよいのでしょうか。

本記事を参考に、クリエイター・プランナーに求められている能力・資質への理解を深め、効果的な自己PRへとつなげていきましょう。

目次

1)クリエイター・プランナーが自己PRで伝えるべき能力・資質とは?

自己PRは自身の強みやアピールポイントを伝えるために行いますが、採用の決定打となる効果的な自己PRにするには応募先企業が求めている能力・資質を知っておく必要があります。

とくにクリエイティブ系の職種においてプランナーに求められている能力・資質とはどのようなものかを整理しておきます。

一定レベル以上の実務能力が備わっていることが大前提

#その1 一定レベル以上の実務能力は大前提

開発・制作において、プランナーはいわゆる上流工程を担当します。

クライアントからヒアリングした要望をコンセプトとして言語化するとともに、開発チームや制作現場へと展開するディレクターなどへ伝えるのがプランナーの最も重要な役割といえます。

よって、プランナーはプロジェクト全体の源流に近いポジションと捉えることができます。

提案するコンセプトが机上の空論では、開発現場は迷走してしまいます。

開発・制作実務への道筋をイメージできる実効性のあるコンセプトを考案するには、プランナー自身が優れたプレイヤーでもあることが求められるのです。
一定レベル以上の実務能力が備わっていることは、プランナーを務める上で「大前提」と考えましょう。

「一匹狼」ではない協調性や社会性

#その2 一匹狼ではない協調性・社会性

プランナーに限らずクリエイティブ系の職種全般についていえることですが、優れたクリエーターほど「一匹狼」ではなく、周囲と協調して仕事を進めていく社会性を重視しています

開発・制作が大規模になればなるほど、一人でこなせる業務量には限度があります。そもそもプランナーというポジションが存在しているのも、企画を具現化していくプロセスを専任で担当する人材が必要とされているからです。

自己PRにおいても、自分自身の能力や実績がいかに優れているかをアピールすることに終始していては、協調性や社会性の面で疑いの目を向けられてしまうでしょう。

自分一人でプロジェクトを成功させてきたかのような伝え方をするのではなく、周囲の協力によって成果を出せたと明確に伝えることが大切です。

物事を概念化して捉える思考力

#その3 物事を概念化してとらえる思考力

プランナーとしてキャリアアップしたい人や、より大きな仕事を手掛けていきたいと考えている人にとって、自己PRで非常に重要なポイントとなるのが「概念化」です。

クライアントの要望を言われるままに受け取るのではなく、より本質的に何を求めているのかを読み解き、企画へと落とし込む能力が求められます。

たとえば、「穴をあけるドリルが欲しい」と要望している顧客に対して即座にドリルを提案するよりも、どのような穴を開けたいのか、なぜ穴を開ける必要があるのか、その結果何を作りたいのか、といった部分を深掘りしたほうが効果的な提案ができるように、プランナーにとって物事を概念化して捉える思考力が重要となるのです。

そこで、なぜクリエイター・プランナーにとって概念的思考力が求められるのか、自己PRに概念的思考力を取り入れるにはどうすればいいのか、次項から具体的に見ていきましょう。

2)クリエイター・プランナーに「概念的思考力」が必要とされる理由

クリエイター・プランナーにとって概念的思考力が重要となるのは前述の通りですが、「なぜ概念的思考力が重要なのか」を理解していることが、効果的な自己PRをする上でカギを握っています。

概念的思考力がプランナーにとってどのように位置づけられる能力であるか、改めてじっくりと考えておく必要があるでしょう。

クリエイター・プランナーには「ミドルマネジメント」の資質が求められる

クリエイター・プランナーには「ミドルマネジメント」の資質が求められる。「実務担当者の延長線上でプランナーをしているのか」「より高い視座に立って仕事に携わってきたか」はクリエイター・プランナーの資質を見極めるポイントになる

プランナー職を希望する応募者を選考するにあたって、多くの企業は「ミドルマネジメント」としての資質を見たいと考えています。

現場を統括するディレクターと比べると、プランナーはクライアントの要望を企画に落とし込むプロセスを中心に担うことになるため、いっそう俯瞰的に物事を捉える能力が求められるからです。

現場経験を積み、昇進してプランナーに着任した人も多いはずですが、実務担当者の延長線上でプランナーの仕事をこなしてきたのか、あるいはより高い視座に立って仕事に携わってきたのかは、プランナーとしての資質を見極める上で重要なポイントとなるでしょう。

自己PRにおいてプランナーがアピールするべきポイントとして「概念的思考力」が有効と考えられるのは、まさにこの「プランナーとしての視座」を備えていることを伝えやすいからなのです。

実務担当者と管理者との大きな違いは「コンセプチュアルスキル」が求められる度合い

実務担当者と管理者の違いは「コンセプチュアルスキル」が必要な度合い。 ■コンセプチュアルスキル:物事を概念化して捉える能力。事象を定義化・モデル化し、共有可能な意味付けや本質を見出したりすること。

業務において求められるスキルには、大きく分けて「テクニカルスキル」「ヒューマンスキル」「コンセプチュアルスキル」があります。

テクニカルスキルとは?

担当業務における遂行能力を指します。たとえばWeb制作において、ワイヤーフレーム作成やコーディングといった、各プロセスにおける実務をこなすために必要なスキルといえます。

ヒューマンスキルとは?

交渉や調整といった対人関係能力を指します。
テクニカルスキルと比べると非定型になりやすく、その人独自の強みや持ち味を生かせる反面、決まった正解がないという意味では難易度が上がります。

コンセプチュアルスキルとは?

物事を概念化して捉える能力を指します。事象を定義化・モデル化することを通じて、共有可能な意味づけをしたり、本質を見いだしたりすることが求められます。

これらのスキルが求められる度合いを職層別に示したのが下の図です。

階層別:業務に必要なスキル

プランナーのように上流工程を担う人材は、ミドルマネジメントを担う人材と同様にコンセプチュアルスキルが求められる度合いが高くなっていきます

よって、一人の実務担当者のレベルを超えてプランナーとして手腕を発揮できることを伝えるには、このコンセプチュアルスキル(概念的思考力)をアピールするのが効果的なのです。

3)概念的思考力を発揮する際に必要な4つのスタンス

概念的思考力を発揮するには、次に挙げる4つのスタンスが必要とされるといわれています。

言い換えると、これまでの業務経験の中でこれらに該当するスタンスで仕事に取り組んできたようであれば、概念的思考力をアピールする上で有効なエピソードとなる可能性が高いと考えられます。

概念的思考力を実現する上で重要なポイントを確認しておきましょう。

個々の事象に惑わされず、常に「根源」「本質」に目を向ける

POINT1 個々の事象に惑わされず、常に「根源」「本質」に目を向ける。「要するに、何を求められているのか」「つまりどういうことなのか」への思考

クライアントからヒアリングした要望を企画へと反映させるには、1つ1つの要望にそのまま応えようとするのでは十分とはいえません。

要するに、何を要望されているのか」「つまりどういうことなのか」といった根源・本質の部分に目を向ける思考が求められるはずです。

「根源・本質に目を向ける」を聞くと、非常に難しいことのように思えますが、プランナーとして実務に携わってきた中でごく自然に行っていた可能性があります。

顧客からの要望を自分なりに再解釈した経験や、自分というフィルターを通して企画を具現化してきた経験を振り返ったとき、気づかないうちに概念的思考力を発揮していたことに気づく場面が出てくるはずです。

細部の分析に埋もれず、全体を俯瞰する

POINT2 細部の分析に埋もれず、全体を俯瞰する。物事を包括的に捉え、場合によってはモデル化や図式化を駆使する

概念的思考力を発揮するには、物事の構造や事象間の関係性を捉える能力が求められます。

一見すると無関係のように思える事柄であっても、それぞれの共通項が見いだせたり、同じ結果をもたらす事象としてカテゴライズできたりすることがあるからです。

こうした思考を目指そうとしても、細部の分析に埋没していると全体像を見失ってしまいがちです。

物事を包括的に捉え、場合によってはモデル化や図式化といった手法を駆使して可視化・言語化することが求められます。

物事を大枠で捉える視点は、携わるプロジェクトが大規模になればなるほど必要とされるでしょう。

具体と抽象のバランスに留意する

POINT3 具体と抽象のバランスに留意する。ex)テイクアウト専門のから揚げ店が増えている(具体)→家庭では手間がかかる食品は需要が高い(抽象)

物事を概念化して捉えるとなると、どうしても抽象的な思考に囚われがちになります。

しかし、抽象に終始した企画は「絵に描いた餅」になりやすく、「たしかに素晴らしい企画に見えるけれども、どうやって実務に落とし込むのか?」といった事態にもなりかねません。

概念的思考力によって実効性のある企画を策定するには、具体と抽象のバランスが保たれていることが重要になります。たとえば、下記のように具体と抽象を行き来して企画を練り上げていくことが求められるのです。

具体と抽象を行き来する考え方の例

  • テイクアウト専門の唐揚げ店が増えている(具体
     →各家庭で作ると手間がかかる食品はテイクアウトの需要が高い(抽象
  • 人が食べ物に変化を求めるのは、暮らしに彩りを添えるためである(抽象
     →「専門店の味を家庭で手軽に楽しめる」をコンセプトに新業態を提案する(具体

上の例では、「唐揚げ店」という個別の事例を根拠に「専門店の味」を提案しても、「唐揚げに限った話ではないのか?」と思われてしまうでしょう。

しかし、いったん「テイクアウト需要の正体は何か?」「人はそもそも食べ物に何を求めているのか?」という思考を経由した結果、根拠が補強されていることが分かります。

このように、具体と抽象のバランスに留意することで説得力を強化することができるのです。

抽象化された事柄を主観へと引き戻し、統合する

POINT4 抽象化された事柄を主観へと引き戻し統合。プランナーは単なる分析やリサーチとは一線を画す仕事

抽象化」は概念化とよく似た言葉です。

ただし、抽象化が事象の持つ特徴をパターンやグループに分けるのに対して、概念化は抽出したそれぞれの性質の関係性や法則を見いだし、コンセプトとして統合する点が大きく異なります。

つまり、概念化するには抽象化のプロセスを経る必要があり、概念化には抽象化も含まれていると捉えることができるのです。

プランナーは単なる分析やリサーチとは一線を画す仕事です。

プランナーの手腕が企画のオリジナリティや独自の視点となって表れるのは、抽象化された事象が最終的にプランナー自身の「主観」によって統合されるためです。

物事を細分化・抽象化することは時間をかければそれほど難しくありませんが、いったん抽象化した事柄をコンセプト化する際には「主観に引き戻す」「統合する」というプロセスを経る必要があります。

プランナーとしてこのプロセスを難なくこなしてきた人であれば、概念的思考力を高いレベルで備えていると考えられるでしょう。

4)概念的思考力を自己PRに取り入れ、効果的にアピールするには?

最後に、クリエイター・プランナーが自己PRに概念的思考力を効果的に取り入れるためのポイントを紹介します。

自己PRの中に概念的思考力をアピール可能なエピソードを散りばめるのではなく、はじめから概念的思考力を軸に自己PRを組み立ててもよいでしょう。

自己PRの準備段階・構築段階・面接で実際に伝える段階の3つに分けて確認していきます。

準備段階:携わってきた業務の本質的な意義に立ち返る

準備段階:携わってきた業務の本質的な意識に立ち返る。キャリアの棚卸し・自己分析を入念に行う

応募書類の作成に入る前に、キャリアの棚卸し自己分析を行っておく必要があります。

このとき、携わってきた業務内容を機械的に書き出すだけでなく、それぞれの業務の本質的な意義に立ち返ってみましょう。

たとえば、クライアントへのヒアリングはヒアリングシートなどのフォーマットを用意して進めていたかもしれませんが、担当者の一言一句を聞き取ることよりも「言葉の背後にあるニーズ」や「顕在化していない要望」を読み解くことを意識していたとすれば、その点こそがヒアリングの本質的な意義と考えられます。

このように「そもそも何のためにやっていた仕事なのか」に立ち返ってキャリアを棚卸ししていくことで、日頃あまり意識することなく概念的思考を駆使してきた事実に気づくケースもあるはずです。

構築段階:具体的な事例から読み解いた仕組み・構造について伝える

構築段階:具体的な事例から読み解いた仕組みついて伝える。「エピソード+コメント」のセットを作ろう

応募書類などに自己PRを記載するときは、「エピソード+コメント」のセットを作ることをルール化しましょう。

ある事例をエピソードとして紹介したら「つまり、何を意味するのか」「どんな仕組みであるか」をコメントすることで、物事を概念化して捉える習慣が身についていると伝えることができます。

一例として、「クライアントへのヒアリング時には、相手の『話しぶり』『表情』に着目していた」というエピソードを挙げるとします。

着目していた理由として「顧客自身も気づいていないニーズは、担当者の『悩み』『困っていること』として顕在化しやすい」「したがって、担当者が困った素振りを見せた話題にこそ課題解決のヒントが隠されている可能性が高い」といったコメントを添えましょう。

こうした「エピソード+コメント」のセットで自己PRを組み立てていくことで、物事を多面的に捉え、概念的思考を常にフル活用している様子を伝えることができるのです。

面接で伝える段階:概念的思考力の重要性を認識していることを強調する

面接段階:概念的思考力の重要性を認識していることを強調。「物事を概念化して捉えることに長けているか」「プランナーとして必須の俯瞰的な視点を持っているか」

概念的思考力を伝えるエピソードを練り込んだ自己PRができていれば、面接では余すことなくアピールポイントを伝えるのみ、と思われがちです。

しかし、面接当日にもう一点、忘れてはならないことがあります。それは、「概念的思考力の重要性を認識している」と明確に伝えることです。

前に触れたとおり、応募先企業の採用担当者はプランナーとして外部から社員を採用するにあたって、ミドルマネジメントに相当する能力・資質を持つ人材を求めています。

場合によっては、「物事を概念化して捉えることに長けているか」「プランナーとして必須の俯瞰的な視点を持っているか」といった点を選考基準として設けていることも十分に考えられます。

そのため、「物事を概念化して捉えることを意識してきた」「概念的思考力はプランナーにとって重要な能力だと考えている」といった言葉が採用担当者に刺さる確率は非常に高いのです。

自己PRそのものに概念的思考力を伝えるエピソードを取り入れることも重要ですが、そもそも概念的思考力を重要視しており、日頃から意識して仕事に従事してきたと強調して伝えることを心がけましょう。

まとめ)概念的思考力を自己PRに取り入れてライバルに差をつけよう

概念的思考力は、プランナーのようにプロジェクトの上流工程を担う人材にとってコアスキルとなり得る重要な資質です。

自己PRに概念的思考力を取り入れることは決して簡単ではなく、説得力を持たせるには入念に準備しておく必要があります。

応募者によっては過去の実績やスキル面を重点的にアピールする人も多いと考えられますので、より本質的で汎用性の高い概念的思考力を自己PRに取り入れることで、ライバルに差をつけることができるでしょう。

今回解説してきた概念的思考力のポイントを参考に、ぜひ効果的な自己PRへとつなげてください。

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