人生の楽しみは、仕事とプライベートどっちで得られやすい？｜みんなの意見

価値観・考え方

［最終更新日］2023/06/06

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回答数：240名

26%

74%

: どちらかというと仕事

: どちらかというとプライベート

年代別

20代

30代

40代

50代以降

50%

男女別

男性

女性

50%

「人生の楽しみややりがいは、仕事とプライベートどっちで得られることが多い？」｜アンケート結果

どちらかというと仕事	26％
どちらかというとプライベート	74％

年代別・男女別の結果

年代	どちらかというと仕事	どちらかというとプライベート
20代	22％	78％
30代	25％	75％
40代	35％	65％
50代以降	17％	83％

男女別	どちらかというと仕事	どちらかというとプライベート
男性	25％	75％
女性	24％	76％

回答者のコメント

「どちらかというと仕事」と答えた人のコメント

仕事では成長を感じることができるけれど、休日は停滞を感じて辛い。（A20代 A女性）
なんだかんだで、仕事が好き急な休みは何していいか分からない笑（A20代 A女性）
プライベート重視で転職しましたが失敗してと感じています。仕事の楽しいとプライベートも満たされます。（A30代 A男性）
5日間の仕事で溜まった疲れをたった2日で取れるとは思えません。それなら仕事を充実させて精神的なしんどさを少しでも減らすことが休日を充実させることにつながると思います！（A20代 A男性）
自分を自然に律する事ができて、且つお金も稼ぐ事ができ、自分を褒める事が多いから。（A20代 A女性）
仕事の頑張りすぎで精神的に疲れてしまった。（A20代 A男性）
プライベートがあっての仕事。（A20代 A女性）
どっちも楽しみがあるけど、仕事でより楽しみを得たい。（A30代 A男性）
寝る時間を除くと仕事してる時間が圧倒的に長い。仕事でやりがいを見つけられた方が幸せだと思う。（A30代 A男性）
なんとなく働くって健康や当たり前の日常が前提。人生の上下を知り、仕事と比重をつけられる気がしています。（A40代 A女性）
でも好きなことで仕事する（A20代 A男性）
逆に定年後が怖い。燃え尽きてしまってそうで。（A50代 A男性）
自分の仕事が他の人の喜び、生きがいにつながる手助けになる事に楽しみや、やりがいを感じることができるから。（A40代 A男性）
今転職活動中ですが、仕事をしてないとやはりプライベートも充実しないと気付かされたので。（A40代 A女性）
40代からでも遅くはない！（A40代 A男性）
ワーカーホリックだから。趣味が特にない。。。（A40代 A男性）
本気で頑張れるのは、仕事な気がするなぁ（A20代 A女性）
なんだかんだ言って、仕事はやりがいが一番大事だと思う。その持ち方は人それぞれ、ですが。（A40代 A男性）

「どちらかというとプライベート」と答えた人のコメント

働くために生きるなんて嫌だ。（B30代 B女性）
我慢して仕事している（B40代 B男性）
残業70時間、好きだとしても仕事はできない。（B20代 B男性）
プライベート中心の生活です。プライベートに使うお金のために仕事をしています。仕事に重きを置いていません。（B20代 B男性）
仕事は熱中してやりたいが、身体を壊しては本末転倒なので、仕事とプライベートのバランス加減が重要！だと感じる今日この頃。（B30代 B男性）
仕事も大事だが、かと言ってそればかりだとなんのために生きているか分からないので。割合的には仕事が7割、プライベートが3割と考えてます。（B30代 B男性）
仕事のために生きているわけじゃない（B30代 B男性）
仕事はつかれました、、（B20代 B男性）
仕事をする意味を考えたときにプライベートを充実させる裕福にするために働いてるので（B20代 B男性）
若い頃は仕事でした。でも今はプライベートですね。仕事をやりがいにしちゃうと、時が過ぎるのが早くなる気がして。20代で社会人になって、25年間が本当にあっという間。このままじゃすぐ寿命が来ます笑。今は余暇のときに、ゆっくりと時の流れを感じたいです。（B40代 B男性）
年齢と共にプライベートをゆっくり過ごせる時間が欲しいと思うようになった。（B40代 B女性）
仕事のために生きるのは悲しいと思う。（B20代 B女性）
仕事は生活をするだけの手段でしかないしそれ以外に会社に求めていない。そもそもお金面では豊かになるが人としての本質的な豊かさを実感するのはプライベートだと思う。会社に依存するべきでない。（B20代 B女性）
仕事は自分わわ殺さないと金にならないから（B40代 B男性）
就活の時にこの質問に関して両極端の会社で悩んだが、将来家庭を築いたりした時のことを考えてプライベートを重視できる職場を選んだ。後悔はしていない。（B20代 B男性）
完全にプライベート（B20代 B男性）
潔い。こんなにも潔い。その生き様ステキです。（B40代 B女性）
家族と自分のために働きたいので、プライベート重視です。ただ現実は、、、（B40代 B男性）
朝早くて夜遅くて残業代もなし、週末は疲れがたまって動けないましてや、そんな中で土曜も勉強会で出社（B20代 B男性）
好きな仕事をしていてもプライベートが楽しくないとただ仕事をこなすだけになってしまい何の為に仕事をしているのか考えてしまう。（B40代 B女性）
プライベートのために仕事する感じです。そのために最近転職しました（B20代 B男性）
プライベートを充実させるために仕事をしているから。しかし、それが出来る会社が少なすぎ。（B30代 B男性）
休日の充実。（B30代 B女性）
家族の時間を大切にしたい。（B40代 B女性）
仕事よりも、恋人や友人、家族を大事にしたいし、仕事で犠牲にしたくない（B20代 B女性）
仕事だけの人生は、ちょっと味気ないと思う（B20代 B男性）
やりがいがどうのこうの、っていう人よりも、文句言わずに仕事してる人の方が尊敬できる（B30代 B男性）

: 「人生の楽しみややりがいは、仕事とプライベートどっちで得られることが多い？」のアンケートで、「プライベート」と答えた人は全体の72％でした（2023年6月現在）。

一方、「仕事」と答えた人は28％と、全年代に渡って3人に1人の割合で存在します。

アンケート結果の詳細と、それぞれの意見について、詳しく見ていきましょう。

１）「人生の楽しみは、仕事よりもプライベート」が72%

人生の楽しみややりがいは、「プライベートで得ている」72％、「仕事で得ている」28％

「人生の楽しみややりがいは、仕事とプライベートどっちで得られることが多い？」のアンケートで、「プライベート」と答えた人は全体の72％、「仕事」と答えた人は28％でした（2023年6月現在）。

働き盛りの30代・40代で若干「仕事」と答える人が多くなるものの、全体としてはそれら年代も含めやはり「プライベート」派が多数となっていす。

ちなみに、このアンケートは2017年から実施しており、「プライベートで得られる」と答える人の割合は年々少しずつ増加していいます（2018年時点では、仕事：37％　プライベート：63％）。

人生の楽しみ・やりがいについて仕事で得られている人、プライベートで得られている人はそれぞれのどのような理由・背景からそう感じているのでしょうか。
アンケートのコメント内容から確認してみましょう。

「人生の楽しみ・やりがいは仕事で得られている」と答えた人のコメント

「人生の楽しみ・やりがいは【仕事】で得られている」と答えた人のコメントでは、「自分の仕事が他の人の手助けになることに、楽しみややりがいを感じることができるから」（男性 40代）、「仕事をしてないとプライベートも充実しないと気付かされたので」（女性 40代）、「好きなことで仕事ができている」（男性 20代）といった、『働くことによって自身の人生を豊かにできている』というコメントが多く見られました。

そのほか、「寝る時間を除くと仕事している時間が圧倒的に長いから」（男性 30代）、「ワーカーホリックだから。趣味が特にない」（男性 40代）、「逆に定年後が怖い。燃え尽きてしまってそうで」（男性 50代）というような、『否応なく仕事と言わざるを得ない』を感じさせる意見も多かったです。

「人生の楽しみ・やりがいはプライベートで得られている」と答えた人のコメント

「プライベートのために仕事をしている」「年齢とともにプライベートを重視するようになった」

「仕事ではなく【プライベート】」と答えた人のコメントでは、「プライベートのために仕事をしている。そのために最近転職した」（男性 20代）、「好きな仕事をしていても、プライベートが楽しくないとただ仕事をこなすだけになってしまう」（女性 40代）、「家族と自分のために働きたいので、プライベート重視」（男性 40代）といった、『プライベートが充実してこそ、仕事を頑張れる』という考え方の人が多かったです。

とくに印象深かったのは、「若い頃は仕事だったが、今はプライベート。仕事をやりがいにすると、時が過ぎるのが早くなる」（男性 40代）、「年齢と共にプライベートをゆっくり過ごせる時間が欲しいと思うようになった」（女性 40代）などの、年齢の経過とともに考え方が推移していった方のコメントです。

人生の楽しみ・やりがいを、仕事とプライベートのどちらで見出していくか──。
この問いは、つきつめていくと「今とこれからをどう生きるか」について考えることになるのかもしれません。

２）そもそも、人は何に対して楽しみ・やりがいを感じるのか？

楽しみ・やりがいとは、いわばその人の「幸せ・幸福感」に関わるものだと思います。

そして幸せ・幸福感を抱く対象は、人によって千差万別です。

ですので、本テーマである「人生の楽しみ・やりがいは、仕事とプライベートどちらか」の問いに対しても、人それぞれになる──ということになるのでしょうが、そうするとそこで話は終わってしまうので、ここからは更に深掘りして、本テーマを「人の幸せ・幸福感」に紐づけながら探求していきたいと思います。

アメリカの心理学者マーティン・セリグマンは、「人の幸せは、5つの要素に分類することができる」といいます。
どういうことか、見ていきましょう。

マーティン・セリグマンが唱える、5つの「幸せ」の種類…達成・快楽・没頭・良好な人間関係・意味合い

上の図は、人の幸せを構成する5要素「達成・快楽・没頭・良好な人間関係・意味合い」を表わしています。
幸せな気持ちや幸福感を持つとき、人はこれらのうちどれか（または複数）への満足感を持っているというのです。

それぞれの要素についての説明は、以下のとおりです。

幸せの要素	説明
達成	目標を達成したり、何かを成し遂げたときに得られる満足感。例えば、目標の学校や会社に入れたとき、昇格や昇給があったとき、任された仕事で結果を出せたときなどが当てはまります。
快楽	美味しいものを食べて幸せな気持ちになったり、ふかふかのベッドで気持ちよく眠れたり、様々な快楽で得られる満足感のことです。
没頭	なんらかの作業や取り組みに熱中し、夢中になっているときに得られる満足感のことです。アメリカの心理学者ミハイ・チクセントミハイはこれを「フロー状態」と呼び、この状態がどれだけあるかで人生の幸福の総量が決まるといいます。
良好な人間関係	人間関係の充実、またはそこで発生する良質なコミュニケーションによって得られる満足感のことです。
意味合い	自分が行っている行動に対して、「意義のあることである」「社会や周囲の人の役に立てている」と抱く感情のことです。少しイメージが付きづらい名称ですが、逆の状況を思い浮かべると理解を深められると思います。すなわち、「無意味な行為をただ毎日繰り返す」ことは、人によっては発狂することもあるほど辛いものです。

上記要素それぞれにおいて、皆さんは仕事とプライベートのどちらで見出しやすそうでしょうか。
例えば私は、「達成や没頭、意味合いは仕事で得やすく、快楽や良好な人間関係はプライベートで得やすい」というイメージがあります。

こうしたイメージはおそらく人それぞれでしょうが、その感覚（または価値観）こそが、今回のアンケート回答の方向性を決定づけるものなのだろうと思います。

参考文献

PERMAと幸福の構成要素　マーティン・セリグマン

PERMA：制度的リーダーシップと文化チャンのモデル：学術医学

なぜ、仕事よりもプライベートで楽しみ・やりがいを感じる人が多いのか

アンケートでは、なぜ仕事よりもプライベートで楽しみ・やりがいを感じる人が多かったのでしょうか。

「仕事だけの人生は、ちょっと味気ないと思う」（男性 20代）、「仕事のために生きるのは悲しいと思う」（女性 20代）といったコメントからは、仕事からは幸福の要素を複合的に持つことの難しさを感じているように見えます。

また、冒頭でもお伝えした「年齢と共にプライベートをゆっくり過ごせる時間が欲しいと思うようになった」（40代女性）にあるように、若い頃に感じられていた達成感や没頭などの要素を年齢とともに感じられることが少なくなることもあるでしょう。

専業化・分業化の進む現代社会の働き方において、ひとりひとりの仕事範囲は狭まりがちです。
また、2020年のコロナ禍以降、テレワークやオンライン会議の浸透も進んだ一方で「仕事上での交友範囲を広げていくこと」に難しさを感じている人も多いと思います。

そうしたなかで、仕事への単調さや閉塞感を抱く人が増えてきているのかもしれません。

つまり、現代における仕事のストレスやネガティブ感情への高まりが、「仕事よりもプライベート」という人の増加に繋がっているのではないでしょうか。
それはときに、仕事本来にある楽しみ・やりがいに気付かずに過ごしてしまう要因にもなっているのかもしれない──というのが、今回のアンケートを通して私が抱いた印象です。

皆さんは、どう思いますでしょうか。