私の転職体験談:営業のノルマに耐え兼ね、生産管理部門へ転職。
転職前
- 職業
- 保険会社
- 職種
- 営業職
- 従業員規模
- 500人
- 年収
- 350万円
- 会社名
転職後
- 職業
- 印刷会社
- 職種
- 生産管理
- 従業員規模
- 200人
- 年収
- 400万円
- 会社名
目次
イクメンさんの転職ストーリー
1これまでの私
営業成績が好調で、会社から表彰もされて。

私が転職をしたのは今から2年前、私が25歳の時でした。
当時私は保険の営業職として、地域担当を任されていたのです。
営業の仕事にはノルマが付き物で、保険を扱っているのでそのノルマは厳しく、達成できない者はひどく叱責されるような職場でした。
しかし私は、もともと性格も明るく人付き合いも得意なのが作用してか、
入社以来ノルマを達成できなかったことはほとんどありませんでした。
上司も、私の仕事ぶりを評価してくれていたのか、支店を代表して表彰されることもありました。
そうすると自分の中でも「表彰された人材」としての意識も芽生えてきて、
より一層、会社の期待に応えなきゃ!という思いが強まっていったのです。
もちろん、自分の成績のことばかりが仕事のやりがいというわけではなく、
地域の皆様から頼りにされたり、感謝の言葉をかけてもらえるのは、大きなやりがいに繋がっていました。
2転職のきっかけ
「ノルマ達成」のための裏工作に嫌気が。

2年前の冬のことです。
急に営業成績が下がり始めました。
原因を自分でも考えてみたのですが、あくまでいつも通り、仕事をしていただけでした。
それなのに二月連続でのノルマ未達成。
始めは「お?ちょっと調子悪そうだね」くらいだった上司も、徐々に目の色を変え始めて。
- 上司
-
「お前がそんなんじゃ、周りにも示しがつかない。ここは自分で保険に入るとかして、無理やりにでもノルマ越えしとかないと、後がキツイぞ」
これまでの、ノルマを達成し続けてきたプライドのようなものもありましたし、
私は上司に言われるまま、自分で無理やりに保険に加入し、ノルマ連続未達成は何とか食い止めることができました。
しかし、会社としてはそれでよかったのかもしれませんが、しわ寄せがいったのは家族です。
無駄な保険に入ってしまったわけですから。
その後も正直言って、業績が振るわないことが続き、
そのたびに上司にはため息をつかれていました。
今後もまた、成績の水増しのようなことを強いられていくのであれば、仕事そのものへのモチベーションも失われていってしまうだろうと思い、私は転職を決意したのです。
3転職活動中
転職活動における悩みの種。

転職中、苦労したことはたくさんありました。
一番はやはり、ベタな悩みにはなりますが
- 面接官
-
「なぜ、前職を退職されたのですか?」
の質問に対する、ベストな受け答えが分からなかったことです。
「ノルマが辛かった」では、「それでは何の仕事もできないよ」と言われてしまいそうで……。
また、何か強みに出せるような資格やスキルが無いのも大変でした。
転職エージェントを活用しつつ転職を進めていましたが、ほとんどは書類の段階で落とされることが多かったです。
最終的に私が頼りにしたのは、近所にあるハローワークでした。
こちらは職務経歴書の書き方や面接練習も無料でさせてくれました。
かなり助けていただきました。
4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。

私が次に勤めた先は、ある印刷会社の生産管理部門です。
以前は営業職で外を飛び歩いていたものですから、まったくの畑違いの職種になります。
ですので当然、入社してからは苦労の連続でしたね。
まず最初に現場研修があったのですが、自社の工場を知るために、一か月間ほど作業をしたのです。
営業で足腰には自身があるつもりでしたが、工場の仕事はその数倍以上の体力が奪われていきます。
右も左も分かりませんから、上司からは怒鳴られてばかりで。
一か月間はほとんど怒られて終わったようなものです。
生産管理の仕事に就いてからは、とにかく毎日のように送られてくる仕事をこなすのに一苦労でした。
しかも、自分でできるような簡単な作業であっても、私たち生産管理部門に投げてくる上司も多く、
その分、休み時間を削りながら作業をしなければなりませんでした。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

転職をして気づいたこと、それは。
これも月並みな言い方にはなりますが「自分が本当にやりたいことを追求するのが大事」ってことですね。
そのための時間や労力は、決して惜しむべきではないと思います。
私は転職して今の仕事が「本当にやりたかったこと」ではありませんが、
ノルマへのプレッシャーも無く、給与も申し分ない。
家族と不自由なく暮らしていけているだけでも、今は満足しています。
また、はじめはあまりモチベーションを保てない仕事でしたが、
慣れてくると徐々に楽しみも増えて、今では「あれも知りたい、これも知りたい」という気持ちが芽生えてきています。
◇ ◇ ◇
生産管理の仕事は、工場全体の動きを常に把握していなければならないポジションです。
そのため、マルチタスクが求められる仕事でもあります。
私はその辺がまだ未熟で、繁忙期などは二つ以上のことを同時にこなすのが困難なこともあります。
今は一刻も早く、生産管理の部門において完璧を極めたいなと思っています。
また、最近では業務には直接に関係のない「ISO」などの監査にも参加するようになりました。
色々な知識を身につけ、会社から必要とされる人間でありたいと強く思います。